JPS62154439A - 高周波用偏向ヨ−ク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、例えばＩ　Ｂ　ＯＫ［（ｚのような高い水
平偏向周波数で作動する高密度、高解像度モニタ用の偏
向ヨークに関する。

［従来の技術］ 第５図は従来の高周波用偏向ヨークの正面図、第６図は
その磁気コアの正面図、第７図はその斜視図である。図
において、（１）は高周波偏向用の高低杭材で形成され
ている磁気コアＣ以下、「コア」という。）で、その内
面（１ａ）には複数の溝（２）が前縁（１ｂ）から後縁
（１ｃ）まで、中心軸Ｚに沿う方向に、かつ、周方向に
一定のピッチでもって軸対称に形成されている。（３）
は＠（２）の間の凸部、（４ａ）は水平偏向コイル、（
４ｂ）は垂直偏向コイル、（５）　、　（６）はコア（
１）の前縁（１ｂ）および後縁（ｌｃ　）　ｆこそれぞ
れ溝（２）につづいて形成されているガイド溝で、水平
・垂直偏向コイル（４ａ）に４ｂ）は、それぞれ溝（２
）およびガイド溝（５）　、　ｆ６）でもって位置決め
され、かつ、コア（１）の内面（１ａ）では、溝（２）
内に収容されるように巻装されている。

このように、水平・垂直偏向コイル（４ａ）、（４ｂ）
を、それぞれｌ１ｌ（２）内に収めた構成にすると、高
周波水平偏向磁界によって水平・垂直偏向コイル（４ａ
）、（４ｂ）　に生じるうず電流が減少し、ジュール損
失が減少するので発熱量が減少するとともに、溝（２）
の間の凸部（３）の面が陰極線管のネックに近づくので
偏向感度が高まり、駆動電力の低減が図れる。

［発明が解決しようとする問題点］ しかし、この従来の偏向ヨークは、＃　（２）がコア（
１）の内面（１ａ）の局方向に、一定のピッチでもって
、後縁（ＩＣ）から前１ｌ（ｌｂ）にわたって軸対称に
形成されているため、陰極線管に装着したときネック側
となる後縁（ＩＣ）に近い部分Ｃ以下、「ネック側」と
いう）と、ファンネル側となる前縁（１ｂ）に近い部分
（以下、「ファンネル側」という）の角度θに関する巻
線分布関数をあまり変えることができない。このため、
偏向ヨークのネック側とファンネル側の偏向磁界分布形
をそれぞれ所望の分布形に調整することが困難となり、
陰極線管のスクリーン上での色ずれ（ミスコンバージェ
ンス）が大きくなるとともに、スクリーン上のラスタ歪
みを方形に修正することが難しいという問題点があった
。

また、溝（２）内に、水平・垂直偏向コイル（４ａ）。

（４ｂ）を巻装する作業は容易でなく、効率の良い巻線
方法がないため偏向ヨークの高価格化の大きな要、因と
なっていた。

この発明は、このような問題点を解決するためになされ
たもので、発熱量の増加、および偏向感度の低下が少な
く、かつ、ネック側を所望の巻線分布形にすることがで
きるとともに、水平・垂直画偏向コイルの巻装作業が容
易な高周波用偏向ヨークを得ることを目的とする。

［問題点を解決するための手段］ この発明に係る偏向ヨークは、コアの内面の水平偏向コ
イルを巻装する面域のみに、後縁から内径が大きくなる
中間部まで延在する凸条を周方向に所定のピッチでもっ
て複数条形成したコア１こ、水平偏向コイルを、そのネ
ック側のコイル辺は上記凸部の間にそれぞれ収容される
とともに、ファンネル側は所望の巻線分布となるように
巻装置されており、かつ、垂直偏向コイルを、上記凸部
が形成されていない面域に所望の巻線分布をもつ所望の
巻線形式でもって巻装してなるものである。

［作用〕 水平偏向コイルのネック側は、コアの内面は形成されて
いる凸部によって周方向の巻線分布が規制されるのに対
し、ファンネル側は、周方向に自由に変位させることが
できるので、巻線分布を自由に定めることができる。し
たがって、ファンネル側の巻線分布を所望の偏向磁界分
布形になるようにすることにより、色ずれが少なく、か
つラスタ歪みのない偏向ヨークが得られる。

また、コアの内面に形成した凸部の間にコイル辺を収容
するのは、水平偏向コイルのみであり、しかも、ネック
側の部分だけであるから、水平偏向コイルのコアへの巻
装が容易になるとともに、垂直偏向コイルは、凸部を形
成していない面域に、所望の巻線形式でもって巻装する
から、巻線作業上の困難はなく、全体として巻線作業を
容易になしえる。

〔発明の実施例〕

第１図はこの発明の一実施例の正面図で、同図（ａｌは
垂直偏向コイルとセパレータを除いて、水平偏向コイル
の形状と巻装状態を示す正面図、同図（ｂ）は垂直偏向
コイルとセパレータの形状と巻装状態を示す正面図、第
２図はその縦断面図で、管軸２より上半分は第１図（ａ
）　ＩＩＨ−Ｉｌａｌ矢線断面図、管軸２より下半分は
第１図ｆｂ）　［Ｉｖ−ｎｖ線矢視断面図、第８図はこ
の実施例の磁気コアの正面図、第４図は第８図ＩＹ−Ｉ
Ｙ線矢視断面図である。図において、（７）はコア（１
）の後縁ｆｌｃ）から前縁（１ｂ）に向う中間部までの
内径の小さい範囲Ｒの内面（１ａ）の水平偏向コイル（
４ａ）を巻装する面域内のみに周方向に所定ピッチでも
って形成した凸部、（８）は凸部（５）の間に形成され
る溝、（９）はコア（１）の前＃　（ｌｂ）に、所定の
ピッチでもって形成されているガイド溝で、水平偏向コ
イル（４ａ）は、第１図ｆａｌに示すように、ネック側
の内側の各コイル辺の部分が、溝（８）内督こ収容され
て位置決めされるとともに、各コイル辺のファンネル側
はガイド溝（９）内に収容されて位置決めされ、図示の
ように、凸部（７）を呂だところで水平軸Ｘに近づくよ
うに曲げられて、水平軸Ｘから狭い角θの範囲に集中す
る巻線分布となるようにコア（１）に巻装されている。

他方、垂直偏向コイル（４ｂ）は、第１図（ｂｌに示す
ように、クラ形に巻回され、第２図に示すように、水平
偏向コイル（４ａ）を巻装したコア（１）の内面（１ａ
）を覆うポリプロピレンなどの絶縁材で構成されたセパ
レータｔ１０の内面に装着されている。

このような構成にすると、水平偏向コイル（４ａ）は、
損失の大きいネック側はコア（１）の凸部（７）の間に
収容されているので損失が小さくなって発熱が押えられ
るとともに、損失の少ないファンネル側は巻線分布を自
由に定めることができるので、偏向効率を損うことなく
色ずれおよびラスタ歪みの少ない水平偏向磁界を形成す
ることができ、また、その巻線作業も、従来の全長にわ
たって溝内に収容する場合に比べて容易となる。

他方、垂直偏向コイル（４ｂ）は、損失に伴う発熱の問
題はないので、コア（１）に形成した凸部（７）のない
面域に巻装しており、その巻線形式を自由に定めること
ができる。したがって、その巻装作業は、従来と同様に
行うことができ、効率の良い巻線方法によることができ
る。

なお、第３図中、Ｐ−Ｐ線はコア（１）の２分割線を示
しており、このように、凸部（７）が形成されていない
部分でコア（１）を２分割すると、垂直偏向コイル（４
ｂ）を、トロイダル形で巻装し、つぎにコア（１）を組
合わせたのち、水平偏向コイル（４ａ）を巻装すること
ができるので、いっそう、巻装作業が容易になる。

このように、凸部（７）の形成されていない部分でコア
（１）を分割するのは、凸部（７）の部分で分割すると
凸部（７）の部分で欠は易くなるので、これを防止する
ためである。

なお、上記実施例では、コア（１）の前縁（１ｂ）にガ
イド１＄１１（９）を設けた例を示したが、このガイド
溝（９）は、両偏向コイル（４ａ）、（４ｂ）をコア（
１）に巻装する場合の巻線位置を規制するとともに、両
偏向コイル（４ａ）、（４ｂ）の保持機能を有するもの
である〇しかし、巻線位置の規制、およびコア（１）に
巻装された両偏向コイル（４ａ）、（４ｂ）の保持は、
ガイド溝（９）以外の手段で達成することができるので
、ガイド溝（９）は、この発明の不可欠の構成要件では
ない。

［発明の効果］ 以上のように、この発明によれば、コアの内面の水平偏
向コイルを巻装する面域のみに、後縁から内径が大きく
なる中間部まで延在する凸部を周方向に所定のピッチで
もって複数条形成したコアに、水平偏向コイルを、その
ネック側のコイル辺を上記凸部の間に収容するとともに
そのファンネル側は所望の巻線分布となるように巻装す
るとともに、垂直偏向コイルは、コアの内面に凸部が形
成されていない面域に所望の巻線形式でもって巻装して
なる構成としたものであるから、水平偏向コイルの発熱
を少なく抑えるとともに色ずれおよびラスタ歪の少なく
、かつ、水平・垂直偏向コイルの巻装作業が容易な、価
格の安い高周波波用偏向ヨークが得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図はこの発明の一実施例を示す図で、
第１図（ａ）は水平偏向コイルの形状およびその巻装状
態を示すもので、垂直偏向コイルおよびセパレータを除
いて示した正面図、第１図（ｂｌは垂直偏向コイルとセ
パレータを示す正面図、第２図は第１図（ａ）Ｉｌｎ−
■ａ線および第１図（ｂ）　Ｉｂｒ　−１１ｖ線矢視断
面図、第８図はこの実施例の磁気コアの正面図、第４図
は第３図ｔｖ　−ｔｖ線矢視断面図、第５図は従来の高
周波用偏向ヨークの正面図、第６図はその磁気コアの正
面図、第７図は同じくその斜視図である。 （１）・・・磁気コア、（１ａ）・・・内面、（ＩＣ）
・・・後縁゛、（４ａ）−・・水平偏向コイル、（４ｂ
）・・・垂直偏向コイル、（７）・・凸部、（８）・・
・溝。 なお、図中同一符号はそれぞれ同一、または相当部分を
示す。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）内面の後端から内径が大きくなる中間部まで延在
   する凸部が水平偏向コイルを巻装する面域内のみに周方
   向に所定のピッチでもつて複数条形成されている磁気コ
   アと、この磁気コアに巻装されている水平・垂直偏向コ
   イルとを備え、上記水平偏向コイルのネック側のコイル
   辺が上記凸部の間にそれぞれ収容されるとともに、フア
   ンネル側は所望の巻線分布でもつて巻装され、かつ、垂
   直偏向コイルは上記凸部が形成されていない面域に所定
   の巻線分布でもつて巻装されてなる高周波用偏向ヨーク
   。
2. （２）磁気コアを、凸部が形成されていない部分で２分
   割した構成としてなる特許請求の範囲第１項記載の高周
   波用偏向ヨーク。