JPS62152B2 - - Google Patents

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JPS62152B2
JPS62152B2 JP4243377A JP4243377A JPS62152B2 JP S62152 B2 JPS62152 B2 JP S62152B2 JP 4243377 A JP4243377 A JP 4243377A JP 4243377 A JP4243377 A JP 4243377A JP S62152 B2 JPS62152 B2 JP S62152B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nitrophenyl
pyrazolo
pyrimidine
amino
anticancer
Prior art date
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Expired
Application number
JP4243377A
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English (en)
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JPS53127492A (en
Inventor
Eisaku Hayashi
Takeo Tono
Shinichi Suzuki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
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Publication of JPS53127492A publication Critical patent/JPS53127492A/ja
Publication of JPS62152B2 publication Critical patent/JPS62152B2/ja
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  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、優れた制癌作用を有する新規物質
1−ニトロフエニル−ピラゾロ[3・4−d]ピ
リミジン誘導体に関するものである。
「従来の技術」 周知のように、癌の治療法としては、癌細胞や
その周辺組織を切除する外科手術、放射線で癌細
胞を破壊する放射線療法、および化学療法があ
り、この化学療法に使用する化学療法剤(制癌
剤)は従来より種々開発されている。特に、制癌
作用を有する物質として、核酸合成に関与するピ
リミジン代謝、プリン代謝に拮抗する種々のピリ
ミジン誘導体やプリン誘導体等が多く開発されて
おり、これら化合物のうちには癌細胞の増殖阻止
に有効な作用を示すものが少なくない。しかし、
従来の制癌剤の多くが危険な副作用を有している
ため、癌治療の主流は外科手術と放射線療法であ
り、化学療法剤は補助的手段としてこれらに併用
されているのが現状である。
「発明が解決しようとする問題点」 しかしながら、癌細胞を外科手術で切除して
も、なお、全身に転移する可能性があり、また、
全身に転移している場合には、単に局所的な切除
だけでは治療は困難である。このため制癌剤を癌
細胞に作用させて、これらの増殖を阻止し、癌の
治療を計る化学療法がむしろ癌治療の主流として
期待され、それに用いる優れた制癌作用を有する
物質の開発が要望されている。
「問題点を解決するための手段」 本発明者らは上記事情に鑑み、ピラゾロ[3・
4−d]ピリミジン系化合物につき種々検討を行
なつた結果、ニトロフエニルヒドラジンとエトキ
シメチレンマロノニトリルとを反応させて得た1
−ニトロフエニル−5−アミノ−4−シアノピラ
ゾールにホルムアルデヒドを作用させて1−ニト
ロフエニル−4−アミノ−ピラゾロ[3・4−
d]ピリミジンを得え、これに種々の酸クロライ
ドを反応させるとアミノ基の水酸基に種々の官能
基が置換した1−ニトロフエニル−ピラゾロ
[3・4−d]ピリミジンの誘導体が合成され
る。これら誘導体のうちで1−p−ニトロフエニ
ル−4−アミノ−ピラゾロ[3・4−d]ピリミ
ジンを除いた新規な誘導体が制癌作用を有し、か
つその毒性も低いことを知見し、本発明をなすに
至つた。
すなわち、本発明は制癌効果に優れ、制癌剤と
して有用な新規物質1−ニトロフエニル−ピラゾ
ロ[3・4−d]ピリミジン誘導体を提供するも
のである。
以下、本発明につき詳しく説明する。
本発明に係る1−ニトロフエニル−ピラゾロ
[3・4−d]ピリミジン誘導体は、下記一般化
学構造式(1)に示されるものである。
(式中Rは、 で表される基のうちから選択された基である)。
R=NH2、2−フロアミドの時NO2基はそれぞれ
o−位およびm−位である。
上記(1)式で示される化合物は、次の(a)式に示す
ように、ニトロフエニルヒドラジンとエトキシメ
チレンマロノニトリルとをエタノール溶媒中で反
応させて1−ニトロフエニル−5−アミノ−4−
シアノピラゾール(化学構造式(2))を合成し、こ
れにホルムアミドを反応させて1−ニトロフエニ
ル−4−アミノ−ピラゾロ[3・4−d]ピリミ
ジン(化学構造式(3))を合成し、さらにこれにピ
リジン溶媒中で酸クロライドを反応させることに
よつて合成される。
「作用」 しかして、この(1)式で示される化合物は優れた
癌細胞増殖抑止作用を有する。また、これらの化
合物のうち、例えば、1−o−ニトロフエニル−
4−エライドアミド−ピラゾロ[3・4−d]ピ
リミジンのLD50値は1000mg/Kgマウス(経口投
与)以上であり、その毒性はかなり低い。そし
て、この化合物は安定であり、しかも通常の手段
で製剤化でき、さらに上記したように、この化合
物の投与によつて腫瘍を有効に阻止することがで
き、優れた抗癌効果を有している。従つて、この
化合物は制癌剤として大変有用なものである。こ
の化合物の制癌作用は癌種によつて選択性があ
り、以下に示す制癌効果は、その一例である。
以下、この化合物(1)の製造例を1−o−ニトロ
フエニル−4−エライドアミド−ピラゾロ[3・
4−d]ピリミジンを例にとつて説明する。
「製造例」 o−ニトロフエニルヒドラジン3.06gをエタノ
ール10mlに溶解し、これを40℃に保つた。これに
エトキシメチレンマロノニトリル2.44gをエタノ
ール3mlに溶解して得た溶液を撹拌しながら徐々
に加えた後、60〜70℃で2時間反応させた。つい
で、この反応液を氷冷し、析出した結晶を濾取
し、エタノールから再結晶して1−o−ニトロフ
エニル−5−アミノ−4−シアノピラゾール3.16
g(収率69.0%)を得た。この化合物の性状は以
下の通りであつた。
●外観:黄色立方晶、 ●融点:174〜175℃、 ●元素分析(%):C10H7N5O2(分子量229.20) C H N 計算値 52.40 3.08 30.58 実測値 52.10 3.01 30.49 次に、1−o−ニトロフエニル−5−アミノ−
4−シアノピラゾール2.30gにホルムアミド7.0
gを加え、撹拌しながら還流した後、水15mlを加
え、析出した結晶を濾取してメタノールで洗浄
後、ピリジンから再結晶して1−o−ニトロフエ
ニル−4−アミノ−ピラゾロ[3・4−d]ピリ
ミジン2.06g(収率80.5%)を得た。この化合物
の性状は以下の通りであつた。
●外観:黄色針状結晶、 ●融点:232〜233℃、 ●元素分析(%):C11H8N6O2(分子量256.23) C H N 計算値 51.56 3.15 32.80 実測値 51.43 3.07 32.51 ついで、1−o−ニトロフエニル−4−アミノ
−ピラゾロ[3・4−d]ピリミジン0.5gをピ
リジン20mlに加熱溶解し、これにエライジルクロ
ライド0.75gを撹拌しながら徐々に加えた後、
0.5時間還流した。次にピリジンを留去し、残査
はベンゼン50mlに溶解し、順次、希塩酸および希
水酸化ナトリウム溶液で洗浄した後、硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、ベンゼンを留去した。その残査を
ベンゼン10mlに溶解し、シリカゲル(SiO2
nH2O)10mlに吸着させ、ベンゼンで展開した。
ついで、ベンゼン溶出物をとり、ベンゼンから再
結晶して1−o−ニトロフエニル−4−エライド
アミド−ピラゾロ[3・4−d]ピリミジン0.75
g(収率73.5%)を得た。この化合物の性状は以
下の通りであつた。また、第1図にこの化合物の
赤外線吸収スペクトルを、第2図に核磁気共鳴ス
ペクトルをそれぞれ示す。
●外観:無色針状結晶、 ●融点:60〜62℃、 ●元素分析(%):C29H40N6O3(分子量
520.68) C H N 計算値 66.90 7.74 16.80 実測値 67.00 7.71 16.25 下記(b)式に示すように、上記製造例と同様にし
てニトロフエニルヒドラジンとエトキシメチレン
マロノニトリルとから1−ニトロフエニル−5−
アミノ−4−シアノピラゾールを合成し、これに
ホルムアルミドを反応させて1−ニトロフエニル
−4−アミノ−ピラゾロ[3・4−d]ピリミジ
ンを合成し、さらにこれに酸クロライドを反応さ
せて第1表に示す種々の1−ニトロフエニル−4
−アミノ−ピラゾロ[3・4−d]ピリミジン誘
導体を合成し、その結果を第1表に示した。
次に、1−ニトロフエニル−ピラゾロ[3・4
−d]ピリミジン誘導体の制癌効果の一例および
急性毒性につき行なつた実験例を示す。
実験例 1 25gのマウス(ddY)に対してエールリツヒ腫
瘍細胞(3×106)を皮下に接種し、マウス5匹を
1グループとしてそれぞれ対照グループに分け
た。対照グループは、腫瘍細胞接種後14日間観察
を行ない、また、試験グループには、腫瘍細胞接
種後24時間経過してから上記各化合物をそれぞれ
1日マウス体重1Kg当たり40mgの割合で7日間腹
腔内に投与し、以後薬剤投与を止め、14日目まで
観察を続けた。前記腫瘍細胞接種後14日目にマウ
スより腫瘍を取り出し、腫瘍の重量を測定して対
照群と比較し、そのエールリツヒ腫瘍に対する制
癌効果を調べて第2表に示す結果を得た。
以上の結果から明らかなように、本発明に係る
1−ニトロフエニル−ピラゾロ[3・4−d]ピ
リミジン誘導体は癌細胞の増殖抑止に有効で、特
に、1−o−ニトロフエニル−4−エライドアミ
ド−ピラゾロ[3・4−d]ピリミジン(実験No.
2)および1−p−ニトロフエニル−4−オレオ
アミド−ピラゾロ[3・4−d]ピリミジン(実
験No.6)が癌細胞の増殖抑止効果に優れてること
が知見された。
実験例 2 SPF−dd系マウス(雄、5週令)に1−o−
ニトロフエニル−4−エライドアミド−ピラゾロ
[3・4−d]ピリミジンを100mg/Kg経口投与
し、その急性毒性を試験した。
投与後、直ちにわずかな鎮静状態を示したが、
約10分後には回復した。その後はなんらの変化も
なく、一週間後の剖検においても異常は認められ
なかつた。
このように、1−o−ニトロフエニル−4−エ
ライドアミド−ピラゾロ[3・4−d]ピリミジ
ンのLD50値は、1000mg/Kg(経口投与)以上で
あることが認められ、しかも実験例1の毒性の結
果からしても、この化合物の毒性は低いことが知
見された。
従つて、本発明に係る誘導体のうちの一つであ
る1−o−ニトロフエニル−4−エライドアミド
−ピラゾロ[3・4−d]ピリミジンは、優れた
制癌効果を示し、しかもその毒性が低いことから
制癌剤として有用であることが確認された。
「発明の効果」 以上説明したように、本発明に係る1−ニトロ
フエニル−ピラゾロ[3・4−d]ピリミジン誘
導体は、優れた制癌効果を示し、しかもその毒性
が低いことから制癌剤として有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る誘導体の一つである1−
o−ニトロフエニル−4−エライドアミド−ピラ
ゾロ[3・4−d]ピリミジンの赤外線吸収スペ
クトル、第2図は同誘導体の核磁気共鳴スペクト
ルを示すものである。
【表】
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中Rは、 で表される基のうちから選択された基である)で
    示される化合物、R=NH2、2−フロアミドの時
    NO2基はそれぞれオルソ位およびメタ位である1
    −ニトロフエニル−ピラゾロ[3・4−d]ピリ
    ミジン誘導体。
JP4243377A 1977-04-13 1977-04-13 1100nitrophenyll44elaidamidee pyrazolo*3*44d*pyrimidine Granted JPS53127492A (en)

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JP4243377A JPS53127492A (en) 1977-04-13 1977-04-13 1100nitrophenyll44elaidamidee pyrazolo*3*44d*pyrimidine

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JPS53127492A JPS53127492A (en) 1978-11-07
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