JPS62152233A - デジタル信号伝送方法 - Google Patents

デジタル信号伝送方法

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JPS62152233A
JPS62152233A JP29375085A JP29375085A JPS62152233A JP S62152233 A JPS62152233 A JP S62152233A JP 29375085 A JP29375085 A JP 29375085A JP 29375085 A JP29375085 A JP 29375085A JP S62152233 A JPS62152233 A JP S62152233A
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time slot
phase
digital signal
transmission method
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▲高▼井 均
Hitoshi Takai
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、市街地などにおける無線伝送のようなマルチ
パス伝送路において、デジタル信号を伝送するデジタル
信号伝送方法に関するものである。
従来の技術 近年、移動通信の分野でも、秘話性の向上や通信の高度
化、あるいは周辺の通信網との整合性からデジタル化が
進みつつある。しかし、そのような需要が最も集中する
と考えられる市街地では、ビルなどの建造物による反射
や回折などによるマルチパスによって、通信品質が著し
く劣化する。
デジタル伝送の場合、マルチパスを構成するそれぞれの
波の伝播遅延時間差がデータタイムスロットに対して無
視できなくなると、波形歪や同期系の追従不良によって
、符号誤り率特性が著しく劣化する。
以下、図面を参照しながら、上述した従来のデジタル信
号伝送方法の一例について説明する。
第8図は従来のデジタル信号伝送方法の伝送信号の位相
遷移を示すものである。Tはデータの1タイムスロツト
を示している。データが1の時、位相が1806遷移し
、データが0の時は位相遷移を起さない。この信号様式
は差動符号化2相位相変調と呼ばれる。
このような伝送信号を検波するには、例えば1タイムス
ロツトの遅延線を有する遅延検波で行うことができる。
今、マルチパスの代表的な例として、タイムスロットに
比べて無視できない伝播遅延時間差τを持つ2波のマル
チパス下において、検波出力信号がどのようになるかを
考えてみる。
なお、時間的に先行して来る波を直接波、遅れて来る波
を遅延波と呼ぶことにする。
第9図は、2波マルチパルス下において、第8図に示し
たような伝送信号が遅延検波された時、検波出力信号が
どのようになるかを説明した図である。第9図(alは
、直接波の位相遷移を示したものである。これに対して
、伝播遅延時間差τだけ遅れて来た遅延波の位相遷移は
、第9図(b)のようになる。ある時点の検波出力、そ
の時の2波の合成位相と、1タイムスロツト前の2波の
合成位相とのベクトル内積である。例えば、第6図(C
)において、Bの区間の検波出力は、B゛の時の2波合
成位相とBの時のそれとのベクトル内積の値になる。
第10図はA−Cの各時点における検波出力を求めるた
め、直接波と遅延波の合成位相を図示したものである。
なお、直接波と遅延波の振幅比をρ、位相差をαとした
。第10図より、第9図(C)のA〜Cの各時点の検波
出力は次のようになる。
A・・・・・・ 不定 B−…1 + p” + 2pcos aC・・・・・
・ 不定 区間AおよびCでは、それぞれ前および後のタイムスロ
ットのデータ値によって不定になる。遅延検波後、通常
、不要な雑音成分を除去するため低域通過フィルタが入
るので、最終的な検波出力信号波形は、第9図(C1の
実線の波形にフィルタがかかり、第9図(C)の点線で
示したような波形になり、アイパターンの一部を構成す
る。ところで、ρが1に近く、αが180°近辺の場合
、有効な検波出力であるBの区間の検波出力は、はぼ零
になる。
従って、アイは閉じ、符号誤り率特性は劣化する。
また、この時、区間AおよびCの無効な検波出力が、区
間Bの有効な検波出力よりはるかに大きいため、アイが
時間軸方向に大きく揺らぎ、再生クロックが追従できず
、符号誤り率はさらに著しく劣化する。(例えば、尾上
他、“伝播遅延時間差を有するレイリーフェー°ジング
における符号誤り率特性”、信学技報、C58l−16
8,1982、あるいは、高井他、“多重波伝搬による
瞬時符号誤りとビット同期系に基づく誤り発生機構の分
析“、信学技報、C383−158,1984) 発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記のような方法では、前述のよかにマル
チパスによる波形歪が著しく、符号誤り率の劣化が著し
い。特に、信号のS/N比と誤り率の関係を調べてみる
と、S/N比を向上させても誤り率が減少しない領域が
存在する。このような符号誤りは軽減不能誤りなどと呼
ばれている。
このような、いわゆる軽減不能誤りのために、実際の市
街地でのデータ伝送速度は大きく制限を受け、高速伝送
は不可能である。
本発明は上記問題点に濯み、市街地などのマルチパス伝
送路において、高速デジタル伝送の行なえるデジタル信
号伝送方法を堤供するものである。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために、本発明のデジタル信号伝
送方法は、データの1タイムスロフトを所定の比率で前
半部分と後半部分に分け、前半部分と後半部分の間に、
隣合うタイムスロットで交互に進相方向あるいは遅相方
向に所定の角度の位相遷移を有し、所定の偶数タイムス
ロットだけ後とのそれぞれ前半部分および後半部分どう
しの間の位を目差に伝送される情報がある信号を伝送信
号として用いるものである。
作用 本発明は上記したような伝送信号を用いることにより、
遅延検波を行った時、2種類の有効な検波出力を得るこ
とができる。そして、これらの出力を合成することによ
る1種のダイバーシチ効果により、マルチパス下におけ
る符号誤り率はVしく改善される。以上のような効果に
より、マルチパス伝送路において従来より高速のデジタ
ル伝送が可能になる。
実施例 以下本発明の一実施例のデジタル信号伝送方法について
、図面を参照しながら説明する。
第1図は本発明のデジタル信号伝送方法の伝送信号の位
相遷移を示すものである。以下、第1図を用いて本発明
のデジタル信号伝送方法の伝送信号について説明する。
第1図に示したように、データの1タイムスロツトは前
半部分と後半部分に分れる。lタイムスロットの時間を
T、前半部分の時間T3、後半部分の時間をT2として
示した。そして、前半部分と後半部分の間には、必ずφ
で示したような位相遷移がある。この位相遷移φの遷移
量は、すべてのタイムスロットで一定であるが、遷移方
向は、隣合うタイムスロットで必ず異なる。つまり、第
1図において、位相軸の正は進相であっても遅相であっ
ても構わないが、偶数番目のタイムスロットにおける位
相遷移φの遷移方向と、奇数番目の位相遷移φの遷移方
向とは異なる。なお、T1およびT2の比率およびφは
任意にとって良い。勿論T、、’rzが等しくても良い
あるタイムスロットの前半部分とその2nタイムスロツ
トだけ後の前半部分との位相差、および、同(pに後半
部分どうしの位相差は等しいが、この移相量を、第1図
においてはθ1、θ2で示した。
このようなタイムスロット間の位相遷移θの値によって
デジタル情報が伝送される。例えば、θのとりうる値と
して06および180°を用いれば、それぞれに対応し
てOと1を割り当てることにより、1ビツトの情報が伝
送される。また、θとして0°、906.1806.2
706を用いれば、2ビツトの情報が伝送される。さら
に、θの値としては、O’、45’、90”・・・・・
・の8相、同様に06.22.5°、45°、67.5
°・・・・・・の1G相などの2のべき乗の多相のもの
や、さらに2のべき乗でない多相のもの、および、θの
とりうる値の間隔が一定でないものでも良く、θの値は
、その値と伝送される情報が対応しておれば、任意の値
で良い。なお、nの値は自然数であれば、任意で良い。
以上のように、本発明のデジタル信号伝送方法の伝送信
号の位相遷移は、T+ 、T2 、φ、θ、nの値によ
り、様々なものがあるが、以下、第2図から第4図に例
を示す。
第2図は、n=1、φ=90°の時、θ=θ°、180
 °に対応して、1タイムスロフトについて1ビツトの
データを伝送する伝送信号の位相遷移の例を示している
第3図は、第2図の場合と同様にn=1、φ=90°の
時、θ=0°、180 ’に対応して、lタイムスロッ
トについて1ビツトのデータを伝送する伝送信号の位相
遷移の例を示している。本発明のデジタル信号伝送方法
の伝送信号においては、隣合うタイムスロットの前半部
分および後半部分どうしの位相差、正確には初期位相差
は、自由に選ぶことができる。第3図の場合の初期位相
差は、第2図の場合の初期位相差より、45°あるいは
135゜ずれている。
第4図は、n=1、φ=90°の時、θ=0°、90°
、180°、270°に対応して、それぞれ、(0,O
)、(1,O)、(1,1)、(0,1)のように1タ
イムスロツトについて2ビツトのデータを伝送する伝送
信号の位相遷移の例を示している。
次に、本発明のデジタル信号伝送方法がマルチパス歪に
対して強い理由を例を用いて説明する。
以下の説明においては、本発明のデジタル信号伝送方法
の伝送信号の位相遷移の一例として、n=1、φ=90
°、θ=06.180°つまり第2図の伝送信号を用い
て説明する。また、マルチパスのモデルとしては、代表
的な2波モデルを考える。
時間的に先行して来る波を直接波、遅れて来る波を遅延
波と呼ぶことにする。
本発明のデジタル信号伝送方法は、一種の差動符号化位
相変調であるので、2nタイムスロツトの遅延線を用い
た遅延検波によって検波される。
第2図に示した伝送信号の例では、2タイムスロツトの
遅延線を用いた遅延検波によって検波される。検波回路
の構成の一例を第5図に示した。ただし、第5図におい
て、lは入力端子、2は乗算器、3は2タイムスロツト
遅延器、4は低域通過フィルタ、5は検波出力端子であ
る。
第6図は、2波マルチパス下において、第2図の伝送信
号が第5図の検波回路で検波された時の検波出力信号が
どのようになるかを説明した図である。第6図(alは
、直接波の位相遷移を示したものである。これに対して
、タイムスロットに比べて無視できない、伝播遅延時間
差でだけ遅れて来た遅延波の位相遷移は、第6図(bl
のようになる。
ある時点の検波出力は、その時の2波の合成位相と、2
タイムスロツト前の2波の合成位相とのベクトル内積で
ある。例えば、第6図(C1において、Bの区間の検波
出力は、B′の時の2波合成位相とBの時のそれとのベ
クトル内積の値になる。
第7図は、A−Hの各時点における検波出力を求めるた
め、直接波と遅延波の合成位相を図示したものである。
なお、直接波と遅延波の振幅比をρ、位相差をαとした
。また、第6図(a)および第6図(blの位相軸は、
正が進相であっても、遅相であっても良いが、進相方向
とした。第7図より、低域通過フィルタ4による波形の
変形がない、あるいは、遮断周波数がデータ伝送速度に
比べて充分高い場合、第6図tc>のA−Eの各時点の
復調出力は次のようになる。
A・・・・・・ 不定 Bφ・・・・−1+ρ2+2ρcos α   ・・−
・・・■C・・・・・・ 1+ρ2+2ρcos  (
α−90)・・・■D・・・・・・ l+ρ2+2ρc
os α   ・・・・・・■E・・・・・・ 不定 区間AおよびEでは、それぞれ前および後のタイムスロ
ットのデータ値によって不定になる。ρおよびαの値に
より、B、DおよびCの区間のいずれかの検波信号が零
になっても、他方は零になることはない。実際には、低
域通過フィルタ4の遮断周波数は符号量干渉が生じない
程度に低く選ばれる。従って、低域通過フィルタ4の通
過した後の検波出力信号は、第6図(C)の実線の波形
にフィルタがかかり、第6図(C)の点線に示したよう
にアイパターンの一部を形成する。前述のように、区間
BおよびDと区間Cの相補的の検波出力を生じるので、
アイが閉じることはない。また、これらの有効な検波出
力の少なくとも一方は、区間AまたはEの無効な検波出
力に比べて小さくなることはないので、アイの時間軸方
向の揺らぎは軽減され、再生クロックの追従不良による
符号誤り率の劣化も少ない。
以上のように、本発明のデジタル信号伝送方法は、区間
BおよびDと区間Cの互いに異なった検波出力を合成す
ることによる、一種のダイバーシチ効果により、マルチ
パスによる波形歪は受けにくい。このようにして、マル
チパス伝送路において、従来の方法より符号誤り率特性
は著しく改善され、高速のデジタル伝送が可能になる。
なお、この説明においては、第2図のように、n−1、
φ=90°、θ=0°、180°の時の伝送信号を例に
して説明したが、他の値の伝送信号においてもまったく
同様な原理によって符号誤り率特性は著しく改善される
。例えば、nが1以外であれば、第5図の2タイムスロ
ツト遅延器3の遅延時間を2nタイムスロツトにすれば
、以上の発明はまったく同様である。φが90°でない
時は、0式、0式、0式に相当する式はそれぞれB・・
・・・・ 1+ρ2+2ρcosα   ・・・・・・
■C・・・・・・  1 +ρ2 +2ρcos  (
α±φ)・・・■D −−−−−−1+ρ2 +2ρc
os  α    嘲・・・・・■となって、やはり、
区間BおよびDと区間Cは互いに異なった検波出力を持
ち、両者を合成することによる一種のダイハーシチ効果
により、マルチパスによる波形歪は受けに<<、符号誤
り率特性は著しく改善される。なお、0式の復号は、位
相遷移φが遅相の時十、進相の時−である。θが4相、
8相など多相の場合は、第5図の1タイムスロツト遅延
器3の出力にさらに90°移相器を接続し、この出力信
号を参照信号として直交軸についても遅延検波を行う必
要がある。しかし、検波回路の構成は複雑になるが、そ
れぞれの検波軸の検波出力は以上の説明とまったく同様
、やはり、2種の有効な検波出力を持ち、両者を合成す
ることによる一種のダイハーシチ効果により、符号誤り
率特性は著しく改善される。T1とT2の比率に関して
も、区間B、C,Dの長さが変化するが、そのこと以外
は以上の説明とまったく同様である。
つまり、第1図に示したような位相遷移をする伝送信号
を用いる本発明のデジタル信号伝送方法は、T、、T2
、φ、θ、nの各位の違いにかかわらずすべて、互いに
異なった2種の有効な検波出力を合成することによる、
一種のダイハーシチ効果により、マルチパス伝送路にお
いて、従来の方法より符号誤り率特性は著しく改善され
、高速のデジタル伝送が可能になる。
発明の効果 以上のように本発明は、データの1タイムスロ7トを所
定の比率で前半部分と後半部分に分け、前半部分と後半
部分の間に、隣合うタイムスロットで交互に進相方向あ
るいは遅相方向に所定の角度の位相遷移を有し、所定の
偶数タイムスロットだけ後とのそれぞれ前半部分および
後半部分どうしの間の位相差に伝送される情報がある信
号を伝送信号として用いることにより、マルチパス伝送
路において、従来より高速のデジタル伝送が可能になる
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のデジタル信号伝送方法の伝送信号の位
相遷移図、第2図から第4図はその伝送信号の一例の位
相遷移図、第5図は第4図に示した伝送信号に対応する
検波回路の一例の構成図、第6図と第7図は本発明のデ
ジタル信号伝送方法がマルチパス歪に強いことを説明す
る、検波出カイ3号の波形図およびマルチパス波の合成
位相を示すベクトル図、第8図は従来のデジタル信号伝
送方法の伝送信号の位相遷移図、第9図および第10図
は従来のデジタル信号伝送方法がマルチパス歪に弱いこ
とを説明する検波出力信号の波形図およびマルチパス波
の合成位相を示すベクトル図である。 l・・・・・・入力端子、2・・・・・・乗算器、3・
・・・・・2タイムスロツト遅延器、4・・・・・・低
域通過フィルタ、5・・・・・・検波出力端子。 代理人の氏名 弁理士 中尾敏男 はか1名召; 第2図 、360’−−−−−−−一一一一−−−m43図 860″−一−−−−−−−−−−−−−−−−−一−
第4図 1−T−+    l    i    l    l
    1第5図 第7図 C′ 、・易・  ゛・、180・ 第8図      6 データ列−−−−−100−−−−− H丁−一    :    I □

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)デジタルデータを伝送する伝送装置において、デ
    ータの1タイムスロットを所定の比率で前半部分と後半
    部分に分け、前半部分と後半部分の間に、隣合うタイム
    スロットで交互に進相方向あるいは遅相方向に所定の角
    度の位相遷移を有し、所定の偶数タイムスロットだけ後
    とのそれぞれ前半部分および後半部分どうしの間の位相
    差に伝送される情報がある伝送信号を用いることを特徴
    とするデジタル信号伝送方法。
  2. (2)所定の比率は、1対1であることを特徴とする特
    許請求の範囲第(1)項記載のデジタル信号伝送方法。
  3. (3)所定の比率は、前半部分と後半部分が異なること
    を特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載のデジタル
    信号伝送方法。
  4. (4)位相差は0°および180°であることを特徴と
    する特許請求の範囲第(1)項から第(3)項のいずれ
    かに記載のデジタル信号伝送方法。
  5. (5)位相差は0°、90°、180°、270°であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項から第(
    3)項のいずれかに記載のデジタル信号伝送方法。
  6. (6)位相差は360°を8分割した角度のいずれかで
    あることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項から第
    (3)項のいずれかに記載のデジタル信号伝送方法。
  7. (7)位相差は360°を16分割した角度のいずれか
    であることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項から
    第(3)項のいずれかに記載のデジタル信号伝送方法。
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