JPS62149900A - アルミニウム表面処理の横吊りラインに於ける被処理材の移送方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、アルミサツシ用の押出形材をはじめ、各種
のアルミニウムまたはアルミニウム合金材に、陽極酸化
皮膜処理、その他皮膜の着色、塗装、乾燥など一連の処
理加工を施す場合、これらの被処理材を吊枠の下部に横
吊りにして移送しながら連続処理を行なう横吊りライン
に適用し、横吊りラインによる表面処理の作業性向上を
図るための被処理材移送方法に関する。

〔従来の技術〕

周知のように、横吊りラインによってアルミニウムの表
面処理を行なう場合、被処理材の流れを決める処理設備
の配置は、工場内のスペースや被処理材の種類等により
多少の違いはあるが、概ね第２図図示のような配列にな
っていることが多い。

即ち、横吊りラインＬの最初には、まず被処理材を搬送
用の吊枠１に装着する枠付は部Ｐ工が設けられ、次に、
前処理、水洗、陽極酸化、電解着色、塗装等を行なう各
種の処理槽Ｔを工程順に並べた処理部Ｐ２と、塗膜の焼
付乾燥等を行なう乾燥部Ｐ３を配列し、その後に枠外し
作業の時間調整を行なうための吊枠ストックヤード２を
主体とする移送調整部Ｐ４を介在させて、最後に吊枠１
から処理完７後の被処理材を取外す枠外し部Ｐ、が設け
られているのが普通で、吊枠１の移送経路は、実枠（吊
枠に被処理材が装着されている状態）の場合を実線矢印
で示し、空枠（吊枠から被処理材を取外した後の状態）
の場合を点線矢印で示しである。

〔発明が解決しようとする問題点〕

前記のように、横吊りラインＬによる表面処理では、被
処理材が実枠の状態で一方向にしか流れないため、吊枠
１に対して被処理材の取外は及び取外し作業を行なう枠
付は部Ｐ工と枠外し部Ｐ５とが遠く離れた位置にあり、
横吊りラインＬの最初と最後で枠付けと枠外しの両作業
が個々に独立して各々手作業により行なわれる関係上、
次に列記す　。

るような問題点があった。

（イ）枠付は及び枠外しに手数のかかる被処理材を取扱
う場合、作業人員の配置に融通性を欠き、作業性が著し
く低下する。

（ロ）伝票及びパレット等の移動運搬に時間が掛かるの
で、作業時間のロスが多い。

（ハ）作業者が枠付けした被処理材の仕上り状態を自分
で随時確認することが困難である。

（ニ）吊枠の種類が多く、枠外し部から枠付は部に返送
されて来る枠種の確認に時間を要し、先行段取りが行な
い難い。

この発明は、上記の問題に対処するために開発されたも
のであって、その目的は、吊枠に対する被処理材の枠付
は及び枠外し作業を同じ場所で行なうことによって、作
業人員の配置に融通性を与えると共に、伝票及びパレッ
ト等の移動運搬を不要にし、然かも枠付は作業者が被処
理材の仕上り状態を自分で視認できるたけでなく、枠種
の確認を極めて容易にし、更に先行段取りの実施が可能
となる新しい被処理材の移送方法を確立することにある
。

〔問題点を解決するための手段〕

前記の目的を達成する本発明の移送方法は、アルミニウ
ム表面処理の横吊りラインに於いて、最終工程の枠外し
部に、次位の被処理材を吊枠に装着するための枠付は部
を併置し、処理完了後の先位の被処理材を吊枠から取外
した後、次位の被処理材を同じ場所で吊枠に装着し、移
送調整部の吊枠ストックヤード下部から乾燥部及び処理
部の上部空間を実枠の状態で逆行させて処理部の最初の
処理槽に給送することを特徴とするものである。

〔発明の実施例〕

以下、この発明を実施例の図面について具体的に説明す
ると、第１図の横吊りラインＬ１は、本発明方法の実施
態様の一例を示したもので、これを前に述べた従来の横
吊りラインＬと比較した場合、ラインの中間部に設けた
処理部Ｐ２．乾燥部Ｐ３、移送調整部Ｐ４の構造と配置
は、前記従来の横吊りラインＬと基本的に変りないが１
本発明の場合、最終工程の枠外し部Ｐ、には、当該位置
の枠外し用リフター３のほかに適数の枠付は用リフター
４を並設し、横吊りラインＬの最終作業区域に枠外し部
Ｐｓと枠付は部Ｐ工とを併置してあり、従来の横吊りラ
インＬの枠付は部Ｐ工に設けられている枠付は用リフタ
ー５はラインＬ１の最前端部にそのま＼残置させ、予備
枠付は部Ｐ６として交替時間の有効利用に活用できるよ
うにしである。

本発明の方法では、例えば前記のような配列による横吊
りラインＬ工を用い、被処理材を支持する吊枠１を次の
順序で移動して連続的に表面処理を行なうものである。

即ち、平常の状態、つまりラインＬ１が連続稼動してい
る場合には、枠付は及び枠外し担当の作業者がラインＬ
１の最前端部と最後端部に別れずに、全員が移送調整部
Ｐ４の後方に位置して作業を行なうもので、まず吊枠ス
トックヤード２より実枠で移送されてくる処理完了後の
先位の被処理材を吊枠１から取外した後、この吊枠１を
移送調整部Ｐ４の吊枠ストックヤード２に返送すること
なく、同じ場所に併置されている枠付は部Ｐ１に送り、
この吊枠１に対して直ちに次位の被処理材を装着し、移
送調整部Ｐ４の吊枠ストックヤード２へ矢印図示の如く
実枠の状態で送り込む。その後、移送調整部Ｐ４では、
先行する被処理材の処理状況に応じてこの吊枠１を所定
の時機が来るまでストックヤード２の下部空間を徐行さ
せながら時間調筋を行ない、適時にこの吊枠１をストッ
クヤード２の下部から吊上げ、乾燥部Ｐ３及び処理部Ｐ
２の上部空間を通り矢印図示の如く実枠の状態で逆行さ
せながら処理部Ｐ２の最初の処理槽に給送し、前処理、
水洗、陽極酸化、電解着色、塗装等の各処理槽を工程順
に通過せしめ、次の乾燥部Ｐ、に設けた熱風炉６に被処
理材を送り込み、塗膜の焼付乾燥等を行なった後、移送
調整部Ｐ４の吊枠ストックヤード２を経て処理完了後の
被処理材を再び当初の枠外し部Ｐ５に移送する動作を行
なうものである。

なお、前記の横吊りラインＬｉに於いて、従来の枠付は
部Ｐ□をそのま＼残置させた予備枠付は部Ｐ６は、表面
処理に必要不可欠な設備ではないが、ラインＬ□の先行
段取りや作業員の交替等に際し、吊枠１に対する被処理
材の取付は作業をこの位置で行なえば、吊枠１の移送に
要する時間を大巾に減少させることか出来るため非常に
好都合である。

〔発明の効果〕

以上のように、本発明方法を横吊りラインに適用してア
ルミニウム材料の表面処理を行なえば、枠付は及び枠外
し担当の作業者を遠く離れたラインの最前端部と最後端
部に分けて配置する必要がなく、吊枠に対する被処理材
の枠付は及び枠外し作業を同じ場所で行なうことができ
るため１作業人員の配置に融通性を与えると共に、伝票
及びノ（レッド等の移動運搬を不要にし、然かも、枠付
は作業者が被処理材の仕上り状態を自分で視認すること
ができるだけでなく、枠種の確認を極めて容易にし、更
に先行段取りの実施が可能になるなど作業性向上に大き
く役立ち、生産コストの低減化に優れた効果を発揮する
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法を適用した横吊りラインの設備配置
と被処理材を支持する吊枠の移送経路を示す正面図、第
２図は従来の横吊りラインに於ける設備配置と吊枠の移
送経路を示す正面図である。 Ｌ・・・従来の横吊りライン、Ｌｌ・・・本発明方法を
適用した横吊りライン、Ｐ工・・・枠付は部、Ｐ２・・
・処理部、Ｐ３・・・乾燥部、Ｐ４・・・移送調整部、
Ｐ５・・・枠外し部、ＰＧ・・・予備枠付は部、１・・
・吊枠、２・・・吊枠ストックヤード、Ｔ・・・処理槽

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. アルミニウム表面処理の横吊りラインＬに於いて、最終
   工程の枠外し部Ｐ＿５に、次位の被処理材を吊枠１に装
   着するための枠付け部Ｐ＿１を併置し、処理完了後の先
   位の被処理材を吊枠１から取外した後、次位の被処理材
   を同じ場所で吊枠１に装着し、移送調整部Ｐ＿４の吊枠
   ストックヤード２下部から乾燥部Ｐ＿３及び処理部Ｐ＿
   ２の上部空間を実枠の状態で逆行させて処理部Ｐ＿１の
   最初の処理槽に給送することを特徴とする被処理材の移
   送方法。