JPS62149317A - 多孔質セラミツク構造体およびその製造方法 - Google Patents

多孔質セラミツク構造体およびその製造方法

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JPS62149317A
JPS62149317A JP61062873A JP6287386A JPS62149317A JP S62149317 A JPS62149317 A JP S62149317A JP 61062873 A JP61062873 A JP 61062873A JP 6287386 A JP6287386 A JP 6287386A JP S62149317 A JPS62149317 A JP S62149317A
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ceramic
partition wall
skeleton
porous
layer
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JP61062873A
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English (en)
Inventor
Naoki Ueda
直樹 植田
Hitoshi Yoshida
均 吉田
Yukihisa Takeuchi
幸久 竹内
Tadashi Takeuchi
正 竹内
Yasuou Yamazaki
山崎 康桜
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば内燃機関より排出される排気ガス中に
浮遊する微粒子を捕集する捕集担体として用いられる多
孔質セラミック構造体に関するものである。
〔従来の技術〕
従来公知のこの種のものとして、特開昭58−1619
62号公報に開示されたものがある。これは、内部に互
いに平行な多数の通路を格子状に配列させて設け、それ
らの隣接する通路の間に多孔質構造の隔壁を配置し、該
隣接する通路を交互に入口通路、出口通路とし、入口通
路より内部に入った排気ガスは隔壁を通る間に微粒子を
除かれ、出口通路に排出される構造となっている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来構造のものにおいては、隔壁の孔の大きさによ
って性能が著しく異なる。
即ち、孔径が大きいほど圧力損失は低いが、捕集効率が
低下してしまう。一方、孔径を小さくすると捕集効率は
上昇する反面、同時に圧力損失も上界してしまう。
従って、従来では捕集効率と圧力損失とをうまくバラン
スさせることは困難であり、この点が従来の課題として
残されている。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、入口通路と、出口通路と、両通路の間に位置
した多孔質構造の隔壁とを備え、前記隔壁の孔径を、該
隔壁の入口側に比べて出口側を小さくした構成を採用し
たものである。
〔作用〕
本発明においては、隔壁の入口側の孔径は相対的に出口
側に比べて大きいため、比較的粒径の大きい微粒子を捕
集し、壁の出口側では入口側でt+Rえきれなかった細
かい微粒子を捕集することができる。
〔発明の効果〕
従って、本発明によれば、圧力損失をさほど上昇さセる
ことなく所定の捕集効率を得ることができる。
〔実施例〕
以下本発明を図に示す実施例について説明する。
〔実施例1〕 第1図(a)は、本発明のディーゼルエンジンから排出
されるカーボン微粒子を捕集する多孔質セラミック構造
体lの排出ガス入口側からみた正面図、第1図(b)は
、その軸線方向の断面図である。セラミック構造体1は
、外径95■−1長さ164 龍の円柱形状であって、
コーディエライト系セラミソ久からなる。最外周部には
、厚さl DIにわたって緻密に構成された補強層2が
形成されている。内部は、第2図にその微細構造を説明
するような多孔質セラミックからなる。すなわち、三次
元網目構造の骨格4と、それにより囲まれて形成される
孔5(通気部)を有する。
上記構造体1の内部には、格子状に配列された断面正方
形の入口通路6a、出口通路6bが隔壁3を隔てて互い
に平行に設けである。また、入口通路6aは排気ガスの
入口側の端面7で開口し、排気ガスの出口側の端面8で
閉鎖され、出口通路6bは端面7で閉鎖され、端面8で
開口している。
隔壁3は第1図(C1に模式的に示すよう人「1側壁3
aと出口側壁3bとより構成されており、該出口側壁3
bの孔径は入口側壁3aより小さくしである。即ち、第
2図に示す孔5の径(第2図の長径寸法d;セル径)が
入口側3aは0.3〜0.6鰭、出口側3bは0.02
−鳳〜0.5 am (いずれも平均値)に設定されて
いる。この孔径は、内燃機関から排出される微粒子径、
量、および要求される捕集効率により適宜選択される数
値であるが、望ましくは入口側3aは0.64鰭〜0.
42n+ (40〜60メツシュ/インチ)であり、出
口側3bは0.O1議−〜0.O3m−がよい。一方、
入口側3aの厚さはl龍〜2鰭、出口側3bの厚さは0
.O5mm=0.7all (いずれも平均値)としで
ある。
ここで、本発明のセラミック構造体1の製造方法を説明
する。一般に三次元網目状構造の隔壁を有するセラミッ
クフィルターを得るには、同様な三次元網目構造を有す
るポリウレタンフォームなどの有機化合物を骨材として
使用し、この骨材の表面にセラミック材料を固着し、こ
れを焼成すると母材たる有機化合物が燃焼飛散し、周囲
のセラミック材が母材と同様の構造となることを利用す
る。
まず、成形型の構造について詳述する。第3図は成形型
容器部を図示したものであり第3図fa)は平面図、第
3図(blは横断面図である。成形型容2):部lOは
基盤状に区画した1つ置きの区画においてその区画面積
よりも小さな正方形断面を有する柱状部材13を垂直に
固着した端面15と側壁12とからなり、他の端面ば開
口されている。また、外周にねじ孔16を有している。
一方、第4図は、成形型蓋部を図示したものであり、第
4図(alは平面図、第4図(b)は軸断面図である。
成形型蓋部20は、前記の成形型容器部IOと同様に柱
状部材23を垂直に固着した平板蓋24からなる。柱状
部材23の取付位置は、成形型容器部10において柱状
部材23が取付けられてない格子状区画に取付ける。ま
た成形型蓋部20の平板には各区画に連通孔21が設け
られ、平板の側周には連通孔22が設けられている。そ
して成形型容器部10と成形型蓋部20とを組合せて成
形型を作成する。
第5図は組合わされた成形型の軸断面を示したものであ
る。成形型の内部は製造されるべき多孔質セラミックス
と同一形状のキャビティ25が形成される。成形型蓋部
20と成形型容器部10とは所定の組合せがなされるべ
く成形型蓋部20の外周に設けた連通孔22を通してビ
ス26によって取りはずし自在に固着される。
次に、構造体の骨材となるウレタンフオームの製造方法
について詳述する。
キャビテイ25内面には予めワックス系離型剤を、成形
型の離型剤の融点以上に加熱しておき、スプレーまたは
ハケ塗りによって塗布する。次に成形型を30℃〜50
℃に調整しておき、成形型容器部10に有機イソシアネ
ート、ポリオール、整泡剤、発泡剤および触媒を混合し
たウレタンフオーム原料混合液を攪拌混合しながら注入
し、成形型蓋部20を閉じる。ここで、前記有機イソシ
アネートとしては、トリレンジイソシアネート、または
メチレンジイソシアネートまたは両者の混合物、前記ポ
リオールとしては、ポリエーテルポリオール、またはポ
リエステル系ポリオールまたはこれらの混合物、前記発
泡剤としては、水または、ハロゲン置換脂肪族炭化水素
系発泡剤(トリクロロモノフロロメタンなどのフロン類
)、または両者の混合物、前記整泡剤としては、アルコ
ール変性シリコーン整泡剤、前記触媒としては、樹脂化
反応を促進する触媒としてアルコールとイソシアネート
との反応触媒として有効に用いられる3級アミンおよび
その有a酸塩類、発泡反応を促進する触媒としては、水
とイソシア皐−I・との反応触媒として有効に用いられ
るモルホリン、エタノールアミン等を用いた。ウレタン
フオーム原料混合液はキャビティ25内で発泡、型内の
空気を押した後、穴21より溢れるので栓をする。発泡
後100℃〜120℃で20〜60分間加熱硬化後に容
器部10と蓋部20とを分離させれば不発イAシ 明の有機重合体よりなる多孔質基板としてのウレタンフ
オーム成形体が得ら比る。
次に、このウレタンフオーム成形体にセラミノクスラリ
ーを含浸させた後、ポリウレタンを焼成し多孔質セラミ
ック構造体1を得る方法について詳述する。含浸に使用
されるセラミックスラリ−の原r目よ、焼成によりコー
ジェライト組成となる酸化マグ不ノウム(MgO)、ア
ルミナ(A1203)、ゲイ酸(S i Ot)を含む
混合粉末、あるいは占記混合15)末を加熱しコージェ
ライト系セラミ、ツクにし、これを粉末化した合成コー
ジェライト粉末、あるいは両者の混合物にメチルセルロ
ース、ポリビニルアルコール等のバインダ、および水を
加えたものである。前記ウレタンフオームをこのスラリ
ーに含浸した後、遠心分離装置を用いて余分なスラリー
を除去し、その後ウレタンフオームの壁のセラミック付
着星を制御し、孔径を第1図の3a、3bのように入口
側と出口側で変える。即ち、ウレタンフオームの中空孔
のうち第1図の出口通路6aに相当する孔内に孔あきパ
イプを挿入し、該パイプを真空吸入装置に接続する。
これにより、ウレタンフオームの壁に付着したセラミッ
クスラリ−が壁中をf多動し、該壁のうち上記のパイプ
の接触している部分のセラミック付着油は高濃度となる
この後、80〜120℃の乾燥炉の中で2〜3時間乾燥
し、その後焼成温度1300−1470℃で焼成処理を
行なう。
以上のような方法により、本実施例の多孔質セラミック
構造体1が得られる。
本発明になる多孔質セラミック構造体の作用効果につい
て説明する。排気ガスは入口通路6aがら隔壁3の孔5
を通って出口通路6bに至る。ことき、排気ガス中の微
粒子は隔壁3に捕集される。
ところで、隔壁3はその入口側壁3aの孔径は大きいの
で、数μm程度の大きな粒径の微粒子は該入口側壁3a
の骨格4に衝突捕集(内部捕集とも呼ばれる)される。
この入口側壁3aで捕集しきれず、該壁3aの孔5を通
過した非常に微細な径の粒径は出口側壁部3bで捕集さ
れる。この捕集形態は表面捕集(−過捕集とも呼ばれる
)である。
このように、大きな粒径の微粒子から小さい粒径の微粒
子までを捕集することが可能である。しかも、入口側壁
3aの孔径は出口側壁3bより大きく、かつ孔径の小さ
い出口側壁3bは厚さが薄<(0,05mm〜0.7m
m)構成しであるため、全体の圧力損失の上昇を低く抑
えることが可能となる。
第6図は上記実施例と比較例との捕集効率ならびに圧力
損失の性能比較データを示している。
実験に供した本実施例の構造体は前述したとおりの寸法
を有している。即ち、外径951霞、長さ165 +u
の円柱状であり、入口通路6aの数が89個、出口通路
6bの数が88個で、これら通路6a、6bの一辺の長
さは3龍である。隔壁3において、入口側壁3aの厚さ
は2IIm、その孔径は平均値で0.6篩で、出口側壁
3bの厚さは0.7−−、その外径は平均値で0.2鰭
である。
一方、比較例1の構造体は、外径寸法、および入口、出
[]通路の数、径寸法は上記実施例と同一であり、隔壁
は厚さ2關で孔径は平均値で0.6 amである。
他方、比較例2の構造体は、外径寸法、および入口、出
口通路の数、径寸法は上記実施例と同一であり、隔壁は
厚さ2龍で孔径は平均値で0.2 amである。
実験はトヨタL型ディーゼルエンジン2200ccの排
気管途中に、上記各側の構造体をケーシング内に収容し
て取付け、ベンチ条件2000rpm、6 kg −m
のもとで3時間運転を行った時の圧力損失と、捕集され
たカーボン微粒子の割合を測定したものである。
第6図の結果から明らかなごとく、比較例1のものは構
造体の隔壁の孔径が大きいため、圧力損失は200ma
Hg程度と低いが、捕集効率は約60%と低くなってい
る。これは細がい微粒子が捕集しきれずに排出されてい
ることを示している。
一方、比較例2のものでは隔壁の孔径が非常に小さいの
で、捕集効率は約90%とかなり高く良好であるが、圧
力損失は約1200+uHgと極めて高く、到底実用に
供し得ない。
これに対し、本実施例のものによれば、捕集効率が約8
5%と高く、しかも圧力損失は約300am Hgと比
較的低いことがわかる。
前述した実施例1ばセラミックスラリ−含浸後のウレタ
ンフオームの壁に対するセラミック付i量を変化させて
、構造体の隔壁の孔径(セルの大きさ)を制御するよう
にしたが、次に記載する方法によっても構造体の隔壁の
孔径を制御することが可能である。
〔実施例2〕 実施例1と同一組成のセラミックスラリ−を塗布もしく
は浸漬した祇または不織布製のパイプを用意し、これを
予めセラミックスラリ−が含浸され、余剰のスラリーを
除去したウレタンフオームの出口通路6bを構成する中
空孔内に挿入する。
この状態で全体を焼成することにより、上記ウレタンフ
オームは勿論のこと上記紙または不織布製のパイプも焼
失する。これにより、該パイプの表面とセラミックスラ
リ−はセラミック薄膜となって構造体の出口通路内面に
一体的に結合することになる。該セラミック薄膜は祇ま
たは不織布の焼失により多孔質となる。このように、実
施例2によれば、第7図tag、 (b)のごとく構造
体の隔壁が入口側壁に相当する三次元網状骨格構造を有
するフオーム部3aおよび上記セラミックの薄膜より成
る出口側壁に相当するスキン層3bとの二層構造となる
なお、本実施例2において、上記スキン層3bの孔の大
きさは前記パイプの材質に影響される。
例えば製図用の祇(−船名トレーシングペーパー)は非
常に繊維間の空隙が緻密構造であるため、該紙を出発原
料として用いると、肉厚が0.05 mm〜0、1關と
薄くしかも平均0.02 m−〜0.03鰭程度の孔径
の極めて小さい(密度の密な)スキン層3bを得ること
ができる。
また、−Mのエアーフィルタとして用いられている沖紙
、不織布等の繊維間の空隙が荒いものを出発材料として
使えば、該材料の表面のみならず内部までもセラミック
スラリ−が浸透し、0.1 +u〜0.310と比較的
肉厚が厚くしかも孔径の大きい(密度の粗な)スキン層
3bが得られる。
更に、上記紙、を紙、不織布等に塗布もしくは含浸させ
るセラミックスラリ−中に発泡剤、一定粒径の燃焼によ
り焼失するカーボンを混入させれば、上記スキン層3b
に任意の孔径を与えることができる。またごのセラミッ
クスラリ−の粘度、あるいは塗布量、含浸量、更には前
記パイプの壁厚を選定することによってスキン層3bの
膜厚を制御できる。
とごろで多孔質薄壁のみで多数の通気路を隔てたハニカ
ム型フィルタの場合では、捕集した排ガス中のカーボン
微粒子を燃焼除去してフィルタを再生する際に、熱によ
り多孔質セラミックが溶I員してしまうため、あまり壁
厚を薄くすることができなかった。しかしながら、本実
施例のように三次元網目状フオーム部3aと、多孔質セ
ラミック薄膜からなるスキン層3bを接合させた構造の
隔壁を用いることにより、フオーム部3aでのカーボン
微粒子の捕集量が大きいためにスキン層3bは十分薄く
することができ圧力損失低減がはかれる。
〔実施例3〕 本実施例では、前記実施例2の紙、不織布製のパイプが
吸水性を有していることに着目し、該パイプをセラミッ
クスラリ−が含浸されたウレタンフオームの出口通路6
bを構成する中空孔内に挿入し、該パイプの吸水作用に
よって該パイプの表面にウレタンフオームに含浸されて
いるセラミックスラリ−を付着させるものである。
このような方法によっても実施例2と同じくスキン層3
bを得ることができる。
〔実施例4〕 以上の実施例2.3で説明した方法によれば、非常に薄
いスキン層3bが作製できるが、これらの方法によるも
のでは薄膜が非常に薄く、しかもそれが孔径の大きいフ
オーム部3aに接合されているため機械的強度が不足し
、穴や亀裂が発生し易い。また膜厚も不均一になり易く
、このような不均一は圧力損失の不均一となり好ましく
ない。
この問題点を解消する本実施例4の製造方法について以
下説明する。平均粒径30μmのカーボン微粒子をセラ
ミック微粒子の総重量に対して20%混入させ、バイン
ダー、水等を加えて比較的高粘度のセラミックスラリ−
を調整した。このセラミックスラリ−を第8図に示すよ
うなセラミック構造体の中空大断面と一敗する正方形で
、間隙が300μmのスリット30を有する押出ダイス
31から連続的に押出し、乾燥させることにより未焼成
セラミツクパイプ32を作製する。このセラミックパイ
プ32を前記ウレタンフオームにセラミックスラリ−を
付着させ、余分なスラリーを除去した基体の出口通路6
b中に挿入し、セラミックパイプ32の外周面と、出口
通路6bの内周面とを接合させる。
次に、この基体を乾燥させた後、1300〜1470℃
で焼成することにより前記基体中のウレタンフオーム骨
格を焼失させ、同時にセラミックを焼結する。これによ
り、前記セラミックパイプ32と出口通路6b内周面を
構成するセラミック骨格とを結合させる。
以上のように製造されたセラミック構造体lは、スキン
層3bが押出し成形により形成されているので膜jゾが
均一でしかも欠陥なく形成でき、捕集効率の向上が達成
された。
このようなスキン層3bとなるセラミック薄膜の製造は
連続的に押出し成形して適宜裁断し、使用することがで
きるので中空穴の数の多い場合には生産性に優れる方法
である。セラミ・7クパイプ32の断面形状は前記正方
形の他に中空穴6の形状に応じて、円形その他の種々の
形状であってもよいことは言うまでもない。
なお、本実施例の方法においてセラミックパイプ32の
作製と、このパイプの挿入という2つの工程を分離して
行うものの他に第9図に示すよう。
に出口通路6bと同じ断面形状を有するスラリー36の
押出し用ノズル33を設け、そのノズル33の内部に全
周にわたって設けられたスラリー供給路34の先端の円
周状の開口部35よりスラリーを押出しながら前記ノズ
ル33を出口通路6bから適宜の速度で引き出すことに
より、出口通路6b内周にスキン層3bを形成させても
よい。
さらに上記セラミックパイプは、第10図(a)。
(b)にその断面方向の図を示すように、つぶれ方向の
強度を向上させるために、内部に十字状等の補強壁37
を設けたものでもよい。この補強壁は十字状の他に第1
0図(C1に示すようにY字状等任意である。
ところで、上記構成のセラミック構造体においては、入
口通路6aの出口側端面8例の閉鎖端部8a部は入口側
壁3aを構成するセラミックフオームのみで構成されて
いるため、この部分からのカーボン微粒子の漏れが発生
する。そこで、第11図(a)に示すようにこの閉鎖端
部8aの出口側、すなわち出口側端面8全体にセラミッ
ク薄1!J 3 cを付着させてもよい。また、この閉
鎖端部8aを厚くしたり、この部分全体を目の細かいフ
オームで構成してもよい。
本方法によるセラミック構造体lを前記実施例1の場合
と同条件で圧力損失および捕集効率を測定すると出口側
壁3aをさらに薄く無欠陥に形成できたことにより、第
6図に示すように、それぞれ170mmHg、90%と
、より高性能であることが確められた。
〔実施例5〕 ウレタンフオームのセルの大きさそのものをコントロー
ルする。つまり、ウレタンフオームを成形する成形型に
おいて、その柱状部材13(第3図参照)をウレタンフ
オーム原料液で漏らしながら発泡させると、発泡後はこ
の柱状部材13に接している部分のセル径が他の部分に
比べて小さくなる。
従って、このようにして得たウレタンフオームを出発材
料とし、これに前記実施例1で述べたセラミックスラリ
−を含浸し、余剰スラリーを除去後、焼成することで構
造体の隔壁の出口側壁の孔径を入口側壁に比べて小さく
できる。
本実施例では実施例1のようにセラミック付着量をコン
トロールする必要がない。
〔実施例6〕 予め第5図の成形型でウレタンフオームを成形しておく
、該フオームの出口通路6bに相当する中空孔の内面に
、第12図に示すように該フオーム3dのセル径より小
さいセル径を有したウレタンフオームバイブ3Cを挿入
もしくは接合し、これを出発材料とし、構造体を得るこ
とができる。
この場合も実施例2と同しく構造体の隔壁は二層構造と
なる(第8図参照)。
〔実施例7〕 以上実施例1ないし実施例6に述べられた二層構造を有
する多孔質セラミック構造体においては、すでに説明し
たように、入口側のフオーム層3aと出口側のスキン層
3bのうち、スキン層3bは圧力損失を小さくするため
にQ、 l 龍以下と非常に薄く形成する必要がある。
このスキン層を支えるのはQ、 5 am程度と大きな
孔を有する三次元網目状骨格であるため、スキン層3b
を支える力が弱く、主に作製時等にこのスキン層3bに
亀裂がはいつたり、穴があいたりするという問題がある
この問題に対応するセラミック構造体を示すのが本実施
例7であり、その構造を第13図に示す。
この構造においてはフオーム層3aを構成する三次元網
目状骨格表面に公知のガス蒸発法や粉砕法により製作し
たr−Alzozの超微粒子または微粒子29(粒径平
均0.1μ以下)を付着させている。この時の付着量の
隔壁の断面方向の分布を第14図に示す。7−AN20
.の付着量は入口側端面3rから出口側端面3gに向か
うに従って徐々に増加し、フオーム層3aとスキンJf
f13bの境界面3hよりすぐ入口側のフオーム層に非
常に多く付着させる分布となっている。第15図はT−
アルミナを付着させた三次元綱目状骨格4の断面構造を
示すもので、セラミック骨格4上にr −AI!go3
微粒子層4aが形成されている。なお4bは母材構造体
であるウレタンフオーム骨格の焼失したあとの空洞であ
る。
このようにγ−AIltOxを付着させることにより入
口側端の孔径は0.6〜0.4 m+mと実施例1のも
のとほとんど同じであるが、出口側に向かうに従ってゆ
っくりと外径は小さくなり、フオーム層3aとスキン層
3bとの境界面3hに近づくと急激に小さくなり、この
境界面3h付近のフオーム層では約0.3孔径度となる
。なお、スキン層側にもr−Al□0.微粒子は少量付
着しているが、スキン層の平均孔径は約0.2孔径度で
ほとんど変化していない。
次に、上記の如く構造のセラミック構造体の製造方法に
ついて説明する。第16図はγ−AI!203微粒子を
付着させる装置の構成を示す模式図で、送風機40によ
り送風された空気をダクト41によりT−へ1zOxm
粒子43を収納した容器42に導き、このとき舞い上っ
たTANz03微粒子を送風気流に乗せてダクト44か
ら付着槽45に向かって流出させる。この付着槽45に
はその流路をほぼ隙間な(埋める形で、実施例1による
方法で製造したセラミック構造体lが配置されている。
気流に乗って流入したy−AN、03微粒子は多孔質壁
を構成する三次元編目状セラミック骨格に付着するが、
スキン層3bのすぐ入口側フオームN3 aには、この
スキン層3bの濾過作用により多く付着するために第1
4図のような付着量分布が形成される。
なお本実施例の製造方法としてはこの他にも種々可能で
あり、例えば第16図において送風機40による送風に
かえて、圧縮空気を流入させたり、あるいは、セラミッ
ク構造体lの下流側から真空ポンプにより吸引してもよ
い。また本発明者らが特願昭60−163746号にお
いてすでに提案しているバーナを用いた超微粒子の製造
方法を利用すれば、超微粒子製造用バーナの下流側の通
風路内にセラミック構造体lを配置し、必要に応じて前
記通風路の下流側からブロア等により吸引送風すること
により超微粒子を気流に乗せて構造体l内を通過させる
ことにより付着させてもよい。
またセラミック粒子を空気流中に浮遊させて付着させる
他に、水等の流体中に浮遊させてセラミック構造体l中
を通過させ付着させてもよい。
このように主にフオーム部3aにセラミック粒子を出口
側に向かうにつれて徐々に高密度に付着させることによ
り、徐々に孔径が小さくなるようして、粒径の異なるカ
ーボン粒子が隔壁3全体に均一により付着させることが
でき、圧力損失の低減がはかれる。そして薄いスキン層
3bのすく入口側のフオーム層3aに特に高密度にセラ
ミック粒子を付着充填させているので、スキン層3bの
欠陥を補うとともに、薄いスキン層3bの補強の役割も
果たすことができる。
本実施例7を用いて、実施例1と同様に2209 cc
のディーゼルエンジンを用い2000rpm。
5 kH−mの条件で3時間運転を行ったときの排ガス
中のカーボン粒子の付着量を隔壁3の壁厚方向に調べた
ところセラミック微粒子を付着しない実施例1のものは
、スキン層3bおよびそのすぐ入口側のフォーム層3a
部分に多量のカーボン粒子が堆積し、不均一な分布とな
っているのに対し、本実施例7のものは全体に平均的に
カーボン粒子が付着されていることがわかり、また第6
図に示すように、捕集効率85%という高い水準を保ち
ながら圧力損失が140snHgと小さくなっている。
こればT−アルミナを第14図に示すように付着させた
ことにより隔壁3の入口側端面3rから出口側端面3g
に向かって孔径が徐々に細かくなる構造となり、隔壁全
体にカーボン粒子が付着するために孔の閉塞の割合がよ
り少なくなり、隔壁全体がより有効に利用できるためで
あると考えられる。
〔実施例8〕 この実施例8は構造体の形状例について述べている。即
ち、第17図のごとく、入口通路6a、出口通路6bの
途中に仕切部50を設け、排気ガスと隔壁3との接触回
数の増大を図っても勿論よい。
なお、この実施例8においては、第17図の隔壁3の構
造から明らかなごとく、その製造方法としては前記実施
例2〜7が適用できる。
本発明は次のごとく種々の変形が可能である。
(11構遺体において、圧力損失を低減させるために、
入口通路6a、出口通路6bの開口部をラッパ状に拡開
してもよい。また、各通路の断面形状としては長方形、
円形、六角形等どのような形状でもよい。
(2)構造体のセラミック材料としてはコージェライト
・以外にムライト、アルミナ、S i C,S 1zN
4゜β−スポジューメン系等、耐熱性セラミック材料で
あればよい。
(3)構造体の隔壁としては、三次元網目状骨格および
該骨格により囲まれた孔(通気部)を有した構造である
が、該骨格を持たない構造でもよい。
(4)出発材料としてのウレタンフオームの隔壁のセル
径を連続的に変化さきて本発明構造体の隔壁を構成して
も勿論よい(第18図参照)。また、ウレタンフオーム
に限らず、他のポリオレフィンやユリア樹脂よりなる有
機物発泡体でも勿論よい。
【図面の簡単な説明】
第1図(8)〜(C)は本発明構造体の一実施例を示す
もので、第1図(alは正面図、第1図(blは軸線方
向断面図、第1図(elは第1図(blの隔壁の模式断
面図、第2図は第1図における多孔セラミックのMi織
構造を模式的に示す斜視図、第3図〜第5図は母材構造
体であるウレタンフオームの成形型を示すもので、第3
図(a)は成形型容器部の正面図、第3図(b)は第3
図(a)のm−m断面図、第4図(a)は成形型蓋部の
正面図、第4図(b)は第4図(alのIV−IV断面
図、第5図は第3図と第4図を組合せた状態を示す断面
図、第6図は本発明の各実施例の効果の説明に供する特
性図、第7図(a)、 (b)は本発明構造体の他の実
施例を示すもので、第7図(21)は断面図、第7図(
b)は隔壁の構造を模式的に示す断面図、第8図は本発
明の実施例7の製造方法に使用する押出ダイスの形状を
示す斜視図、第9図はその他d方法を説明する断面図、
第10図(al、 (bl、 (clは前記実施例7の
セラミックパイプ32の形状の他の実施例を示す正面図
、第11図はセラミック構造体lの出口側端面8の閉鎖
部での捕集漏れを防止するための他の実施例の構造を示
す断面図、第12図は上記実施例の隔壁の組繊を模式的
に示す断面図、第13図は本発明の実施例7のセラミッ
ク構造体の隔壁3のN;f[を模式的に示す断面図、第
14図はそのセラミック粒子の付着量分布を示す特性図
、第15図はそのセラミック骨格の断面構造を示す模式
図、第16図は該実施例7のセラミック構造体1の製造
に供する装置の模式図、第17図および第18図は本発
明のセラミック構造体1の他の実施例の構造を示す断面
図である。 3・・・隔壁、3a・・・入口側壁、3b・・・出口側
壁。 4・・・三次元網目状骨格、5・・・孔、6a・・・入
1]通路。 6b・・・出口通路。 代理人弁理士 岡  部   隆 第3図 第4図 第5図 Ia)    第7図 璧4 第14図 第15図 第16図

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)入口通路と、出口通路と、両通路の間に位置した
    多孔質構造の隔壁とを備え、前記隔壁の孔径を、該隔壁
    の入口側に比べて出口側を小さくしたことを特徴とする
    多孔質セラミック構造体。
  2. (2)前記隔壁は三次元網目状骨格および該骨格により
    囲まれた孔を有した構造であり、該骨格により囲まれる
    孔の乱径が該隔壁の入口側に比べて出口側が小さくなっ
    ていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の多
    孔質セラミック構造体。
  3. (3)前記隔壁はその入口側と出口側との二重構造にな
    っており、該隔壁の入口側の層の孔径に比べて出口側の
    層の孔径が小さくなっていることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の多孔質セラミック構造体。
  4. (4)前記隔壁の入口側の層は、三次元網目状骨格およ
    び該骨格により囲まれた孔を有した構造であることを特
    徴とする特許請求の範囲第3項記載の多孔質セラミック
    構造体。
  5. (5)前記入口側の層は、三次元網目状骨格および該骨
    格により囲まれた孔を有し、前記骨格表面にセラミック
    微粉粒を付着させた構造であることを特徴とする特許請
    求の範囲第3項記載の多孔質セラミック構造体。
  6. (6)前記骨格表面に付着させたセラミック微粉粒は、
    前記入口側の層のうち出口側の層に接する部分に最も密
    に付着された構造であることを特徴とする特許請求の範
    囲第5項記載のセラミック構造体。
  7. (7)入口通路と、出口通路と、両通路の間に位置し、
    加熱により消失する有機重合体よりなる三次元網目状骨
    格と該骨格により囲まれた孔を有する多孔質構造の隔壁
    とを備えた多孔質基体の前記骨格表面にセラミックスラ
    リーを付着させる工程と、前記セラミックスラリーを付
    着させた基体の出口通路側に前記セラミックスラリー付
    着後の多孔質隔壁の孔径に比べて小さい孔径を有する多
    孔質セラミック隔壁を接合する工程と、 前記多孔質セラミック壁を接合した基体を焼成すること
    により前記有機重合体よりなる三次元網目状骨格を焼失
    させるとともに、セラミックスラリーを焼結させること
    を特徴とするセラミック構造体の製造方法。
  8. (8)前記多孔質セラミック壁は、押出し成形により連
    続的に製造することを特徴とする特許請求の範囲第7項
    記載のセラミック構造体の製造方法。
JP61062873A 1985-09-11 1986-03-20 多孔質セラミツク構造体およびその製造方法 Pending JPS62149317A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US9796632B2 (en) 2012-11-21 2017-10-24 Korea Institute Of Industrial Technology Method for manufacturing ceramic filter

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