JPS6214619Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は漏電しや断時に作動させる警報装置を
制御するための警報端子を設けた漏電しや断機能
を有する埋込コンセントに関するものである。

第１図ａ〜ｄ、第２図乃至第４図は従来のこの
種埋込コンセントの一例を示すものであつて、端
子板９、鎖錠ばね１０、解除釦１１よりなる速結
端子構造の電源端子１と、この電源端子１の端子
板９上面の固定接点１４及び接触ばね１５よりな
る主スイツチ２と、主回路線１６を貫通する零相
変流器３と、栓刃受５を有する栓刃金具１７とを
器体１８内に配置し、栓刃５に対応する差し込み
口４を開口したカバー１９を上記器体１８に被設
して構成され、零相変流器３出力を器体１８内の
増巾回路６で増巾して引外しコイル７を励磁し、
この引外しコイル７の出力で引外し機構８を作動
して前記主スイツチ２を強制的に開路するように
構成されている。２０は引外し機構８セツト用の
セツト釦、２１は漏電しや断機能のテストを行う
ためのテストスイツチ２２を作動するテスト釦
で、これらセツト釦２０及びテスト釦２１はカバ
ー１９上面より突出している。２３は通電表示ラ
ンプであつて、これもカバー１９に設けられてお
り、カバー１９にはこれらの他、前述のようにプ
ラグ栓刃を受けるための差し込み口４が形成され
ている。また器体１８の底面には第１図ｃに示す
ように電源端子孔２４が形成され、これらは送り
接続用も含めて商用電源の両端に対し１対づつ形
成されている。

かくて上述のような漏電しや断機能を有する埋
込コンセントにあたつては、差し込み口４にプラ
グを介して接続された負荷回路において漏電が生
じたとき、この漏電の発生を零相変流器３で検出
してその出力を増巾回路６で増巾し、引外しコイ
ル７を励磁して引外し機構８を作動させ、主スイ
ツチ２を強制的に開路することになる。ところが
ここで差し込み口４よりの負荷回路に例えば電気
冷蔵庫が接続されていた場合、主スイツチ２の自
動的かつ強制的な開離動作によりこの負荷側への
通電が断たれ、不測の損害を受ける場合があるお
それがある。

そこで別の第５図に示すような警報装置２５を
設けておき、負荷側の回路の通電が断たれたとき
リレー２６を作動してブザー２７を鳴動するよう
にすることが考えられるが、前述のような従来例
にあつては、主スイツチ２よりも負荷側の回路に
別に端子が設けられていないため、差し込み口４
からプラグにて警報装置２５への入力を行う必要
が生じ、この警報回路用のプラグを挿着するため
実質的に使用可能な差し込み口４が１個減少し使
用上の大きな制約を受ける問題を有する他、警報
装置２５を離れた位置に設置するような場合、プ
ラグコードをその場所まで露出配線する必要があ
り、体裁が悪い問題や使用性が悪い問題を有して
いた。

本考案は上述の点に鑑みて提供したものであつ
て、警報装置に入力のための信号を取り出す警報
端子を主スイツチよりも予め負荷側に設け、警報
用の出力が容易に得られ、しかも警報装置への配
線を埋込配線により行うことができるようにした
漏電しや断機能を有する埋込コンセントを提供す
ることを目的とするものである。

以下本考案を実施例図により詳述する。第６図
乃至第８図は本考案の一実施例を示し、前述の従
来例と同一構造の電源端子１に対し、これと対向
しかつ器体１８内で前後に並列されるようにして
警報端子１３を配設し、この警報端子１３の端子
板９に主スイツチ２の接触ばね１０の基端を固着
してある。警報端子１３は電源端子１と略同様の
速結端子構造を有して送り接続も可能としてあ
り、器体１８の底面には第７図に示すように電源
端子孔２４に平行に警報端子孔２９が配列される
ことになる。

かくてこの実施例のものにあつては、例えば第
５図に示すような警報装置２５の入力線３０ａ，
３０ｂ端を警報端子孔２９，２９に挿入して警報
端子１３に接続しておくものであり、この状態に
おいて負荷回路に漏電を生じ引外し機構８が作動
して主スイツチ２が開路すると、警報装置２５へ
の電圧入力も遮断されてそのリレー２６の常閉接
点が閉じ、ブザー２７が鳴動して漏電による回路
しや断の発生を報知するのである。

本考案は上述のように構成し、電源端子に対向
並列して警報端子を配設し、警報端子の端子板に
主スイツチの接触ばね基端を固着して電源端子の
端子板上面との間で主スイツチを構成するように
したのであるから、単に警報端子用の部品を追加
するだけで従来の器体構造と同一モジユールで警
報端子が容易に得られ、警報端子付のものを得る
ための製造原価が安価である利点を有し、またプ
ラグの差し込み口と別個に警報端子が設けてある
ため、漏電保護されたプラグ差し込み口の数を不
必要に減少させることなく有効に漏電引外し時及
び停電時の警報動作が行える利点があり、しかも
電源端子と対向並列して警報端子が設けられてい
るため、電源回路と同様の配線方法で警報用信号
線の配線を行うことができ、警報装置までの配線
を埋込配線として美麗な配線方法を採用すること
ができる利点を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図ａは従来例の平面図、同図ｂは同上の縦
断面図、同図ｃは同上の底面図、同図ｄは同上の
一部切欠した正面図、第２図は同上のカバーを外
した状態の平面図、第３図は同上のＡ−Ａ断面
図、第４図は同上の回路図、第５図は警報装置の
一例を示す回路図、第６図は本考案実施例の前記
第３図に対応する部分の拡大断面図、第７図は同
上の底面図、第８図は同上の回路図であり、１は
電源端子、２は主スイツチ、３は零相変流器、４
は差し込み口、５は栓刃受、６は増巾回路、７は
引外しコイル、８は引外し機構、９は端子板、１
０は鎖錠ばね、１１は解除釦、１３は警報端子、
１４は固定接点、１５は接触ばねである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電源端子と主スイツチと零相変流器と差し込み
   口の栓刃受とを有してこれらの順に回路接続し、
   零相変流出力を増巾器で増巾して引外しコイルを
   励磁し、この引外しコイル出力で引外し機構を作
   動して前記主スイツチを開路するようにした漏電
   しや断機能を有する埋込コンセントにおいて、コ
   字型の端子板と鎖錠ばねと解除釦とよりなる速結
   端子構造の電源端子に対向並列して速結端子構造
   の警報端子を配設し、電源端子の端子板上面に主
   スイツチの固定接点を固着するとともに警報端子
   の端子板に主スイツチの接触ばね基端を固着して
   成る漏電しや断機能を有する埋込コンセント。