JPH1050409A - 導電状態確認シグナル発生器並びに導電状態確認シグナル発生及び安全機能付電気接続具 - Google Patents

導電状態確認シグナル発生器並びに導電状態確認シグナル発生及び安全機能付電気接続具

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JPH1050409A
JPH1050409A JP8227842A JP22784296A JPH1050409A JP H1050409 A JPH1050409 A JP H1050409A JP 8227842 A JP8227842 A JP 8227842A JP 22784296 A JP22784296 A JP 22784296A JP H1050409 A JPH1050409 A JP H1050409A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電化機器等の差し込みプラグ用電源のコンセ
ントに装着して、導電確認と異状発熱による警報とを行
うコンセント用確認シグナル発生器の提供。 【解決手段】 電源コンセントのプラグ挿入穴に挿入可
能な突出端子2A,2Bを有する筺体1内に、一方の突
出端子2Aと一体のバイメタル4と、このバイメタルの
先端部が着脱自在に接触する接片3と、蓋部1Bの窓穴
より輝頭部が突出する発光体5A,5Bとを設ける。本
装置を電源コンセントに挿着したとき、突出端子2A,
2B間に電源電圧が誘導されると導電確認用の赤色発光
体5Aが点灯する。また何かの原因でコンセントが過熱
するとバイメタル4が変形して先端部が接片3に接触し
警報用の赤色発光体5Bが点灯する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電化機器の差し込み
プラグ用電源の二極式コンセントに用いる導電状態確認
シグナル発生器並びに導電状態確認シグナル発生及び回
路の自動遮断機構を有するコンセント又はプラグ等電気
接続具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電化機器の差し込みプラグ用電源
として家庭又は事務所等に設置されている二極式のコン
セントは、肉眼では通電状態が見分けられず、また火災
等の事故の原因となる過電流又はリーク(漏電)等によ
る温度上昇を早期に発見することが困難であるという問
題を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来の技術の
有するこのような問題点に鑑みなされたものであり、そ
の目的とするところは従来のコンセントに挿着又は組込
可能な小型かつ低コストの導電状態確認シグナル発生器
並びに導電状態確認シグナル発生及び回路の自動遮断機
構を有するコンセント又はプラグ等電気接続具を提供し
ようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の導電
状態確認シグナル発生器は、電化機器の差し込みプラグ
用の接続電源として用いる二極式のコンセントに使用す
る安全確認シグナル発生器であって、前記コンセントに
着脱可能に挿着する二本で一組の第1突出端子を有する
筺体と、該筺体内に輝頭部が窓穴より突出して外部より
見えるように設けられ前記二本の第1突出端子に電気的
に接続される第1の発光部材と、前記一方の第1突出端
子後端に後端部が固着され先端部が前記筺体内の接片と
着脱自在に接触する温度変位手段と、前記接片と他方の
第1突出端子とに電気的に接続される警報発生手段とを
含んでなり、電源コンセントへの挿着で第1の発光部材
が点灯し筺体内の温度変位手段の温度が設定値を越えた
とき温度変位手段の変形により警報発生手段よりシグナ
ルが出るものである。
【0005】この導電状態確認シグナル発生器を、壁面
埋め込み式又は外部取付式或いは可搬式のコンセントに
装着すると、第1の発光部材例えば発光ダイオード,ア
ーク電球,ネオン電球又は豆電球等の発光体が点灯し、
電源として使用可能状態にあることを知らせる。
【0006】また、過電流やリーク等によりコンセント
の温度が設定値を越えて上昇すると一方の第1突出端子
の後端に固着されるバイメタルが変形して先端が接片に
当接し、警報発生手段からシグナルを発生する。したが
って、万一電化機器等の電源スイッチを入れても作動し
ない場合、第1の発光部材が点灯していればその原因が
機器側にあることが分かる。また、警報発生部材からシ
グナルが出たときには、コンセントの温度が設定値を越
えていることが分かるので、過熱による火災事故を未然
に防ぐことができる。
【0007】請求項2の導電状態確認シグナル発生器
は、電化機器等の差し込みプラグ用の接続電源として用
いる二極式のコンセントに使用する安全確認シグナル発
生器であって、前記コンセントに着脱可能に挿着する二
本で一組の第1突出端子を有する筺体と、該筺体内に輝
頭部が窓穴より突出して外部より見えるように設けられ
前記二本の第1突出端子間に電気的に接続される第1の
発光部材と、前記一方の第1突出端子後端に一方のリー
ド線が固着されたダイオードと、該ダイオードの他方の
リード線と前記他方の第1突出端子とに電気的に接続さ
れる警報発生手段とを含んでなり、電源コンセントへの
挿着で第1の発光部材が点灯し筺体内のダイオードの温
度が設定値を越えたとき温度特性の変化により警報発生
手段よりシグナルが出るものである。
【0008】上述の導電状態確認シグナル発生器は、コ
ンセントの温度が設定値を越えて上昇すると一方の第1
突出端子に直接固着されているダイオード、例えば温度
特性の変化幅の大きいゲルマニュームダイオードの温度
上昇による導電特性の変化で、今まで殆ど流れていなか
った順方向電流が流れるようになり、警報発生手段から
シグナルを発生する。従って請求項1と同様の効果を得
ることができる。
【0009】請求項3の導電状態確認シグナル発生器
は、電化機器の差し込みプラグ用の接続電源として用い
る二極式の固定又は可搬式のコンセント本体に一次側の
接続端子を有するコンセント或いはコンセント本体に一
次側の第1突出端子を有する口数増設用コンセントに組
み込まれた安全確認シグナル発生器であって、前記コン
セント本体内の前記差し込みプラグの第2突出端子が挿
脱自在に挿着される一方の二次側接続金具の挟持部の周
辺に前記一方の二次側接続金具に対して絶縁された状態
で設けられ前記第2突出端子の前記挟持部への挿入で下
方に貫通する前記第2突出端子の先端が当接する接触片
と、前記コンセント本体内に輝頭部が窓穴より突出して
外部から見えるように設けられ前記接触片と他方の二次
側接続金具とに電気的に接続される第1の発光部材とを
含んでなり、差し込みプラグ完全挿着時にプラグの突出
端子の先端が接触片に当接して第1の発光部材が点灯す
るようにしたものである。
【0010】この確認シグナル発生器を有する壁面埋め
込み式,外部取付式又は可搬式等のコンセント或いは口
数増設用の第1突出端子付コンセントに電化機器等の差
し込みプラグを根元まで完全に挿着すると、差し込みプ
ラグの第2突出端子先端が接触片に当接し、第1の発光
部材への電気供給回路がONとなって発光体が点灯す
る。これにより差し込みプラグとコンセントとの接点が
完全に接触して電化機器への電力供給が可能になったこ
とを目視により確認することができる。
【0011】また、請求項4の導電状態確認シグナル発
生器は、後端部が接触片又は他方の二次側接続金具の何
れかに固着され先端部がコンセント本体内の接片と着脱
自在に接触する温度変位手段と、前記接片と他方の二次
側接続金具又は一方の二次側接続金具の何れかとに電気
的に接続された警報発生手段とを設けて、コンセント本
体内の温度変位手段の温度が設定値を越えたとき温度変
位手段の変形により警報発生手段よりシグナルが出力す
る機能を付加したようにすることができる。
【0012】このような警報発生手段を付加することに
より、上述のプラグ完全挿着の確認の他に、例えば使用
中の電化機器の電流値がコンセントの電流容量を越え、
コンセントの温度が上昇して温度変位手段の温度が設定
値を越えると温度変位手段の変形により先端部が接片に
当接し警報発生手段よりシグナルを出力する。
【0013】また、請求項5の導電状態確認シグナル発
生器は、他方の二次側接続金具又は接触片の何れかに一
方のリード線が固着され設定値以上の温度に達したとき
導通状態になる熱に敏感なダイオードと、該ダイオード
の他方のリード線と接触片又は他方の二次側接続金具の
何れかとに電気的に接続された警報発生手段とを設け
て、コンセント本体内の温度が設定値を越えたときダイ
オードが導通状態となって警報発生手段よりシグナルが
出力する機能を付加したものである。
【0014】上述のような警報発生手段をコンセントに
付加することにより、コンセントの温度が設定値を越え
て上昇するとダイオード例えばゲルマニュームダイオー
ドの温度上昇による導電特性の変化で今まで殆ど流れて
いなかった順方向の電流が流れるようになり警報発生手
段からシグナルが発生する。
【0015】また、請求項6の導電状態確認シグナル発
生器は、第1突出端子を有する筺体又はコンセント本体
の内部に第1突出端子のほぼ中央平行に上端部が突出す
るように植設された第2温度変位手段と、前記第1突出
端子の端子並列方向で挿脱方向と直角に移動可能に設け
られ前記第2温度変位手段の上端部が常温時に係合し設
定値を越えて上昇し変形したとき離脱する係脱自在の係
合凸部を有し先端に前記一方の突出端子に電気的に接続
される第1可動接点を有する電気絶縁材からなる移動体
と、該移動体先端の第1可動接点に対向するように前記
筺体又はコンセント本体に設けられた第1固定接点と、
前記移動体を常時前記第1固定接点側に付勢する第1ば
ねと、前記第1固定接点と電気的に接続されたリーク警
報出力端子とを設け、筺体又はコンセント本体の第1突
出端子周辺の絶縁材の電気絶縁性が劣化し漏電により絶
縁材の温度が設定値を越えて上昇したとき第2温度変位
手段が変形して係合凸部から離脱し第1ばねの力で第1
可動接点が第1固定接点に圧接されてリーク警報出力端
子からリーク信号を出力する機能を付加したものであ
る。
【0016】上述のリーク信号を出力する機能を付加し
た導電状態確認シグナル発生器は、合成樹脂等電気絶縁
材からなる筺体又はコンセント本体が長時間高温にさら
されて次第にカーボン化し、電気絶縁性が劣化又は破壊
されて端子間のリークで第1突出端子周辺温度が上昇し
たとき、温度変位手段が変形してリーク警報出力端子か
らリーク信号が出力するので、このリーク信号により電
源部を遮断する等安全装置を作動させることが可能とな
り、導電状態確認シグナル発生器自体の異状を早期に発
見することができる。
【0017】また、請求項7の導電状態確認シグナル発
生器は、第1突出端子を有する筺体又はコンセント本体
の内部に前記第1突出端子のほぼ中央平行に上端部が突
出するように植設された第2温度変位手段と、前記突出
端子の一方に固着された第2固定接点と、前記第1突出
端子挿脱方向と直角の平面内で移動可能とされ先端部が
前記第2温度変位手段の常温時における上端部の一方の
側面と係脱自在に係合し中間部の他方の側面に設けられ
た第2可動接点が前記第2固定接点と離接自在に当接し
後端部に前記第1突出端子の端子並列方向とほぼ平行な
案内溝に移動可能に係合するピンを有するレバーと、前
記レバーの先端部が常温状態で前記第2温度変位手段に
係合しているとき前記第2可動接点が前記第2固定接点
に圧接するように前記レバーを付勢し温度上昇により前
記第2温度変位手段が前記レバーから離脱したとき前記
レバーを前記ピンを支点として回動させる第2ばねと、
前記第2可動接点と電気的に接続されたリーク警報出力
端子とを設けて、筺体又はコンセント本体の第1突出端
子周辺の絶縁材の電気絶縁性が劣化して漏電により絶縁
材の温度が設定値を越えて上昇したとき第2温度変位手
段が変形してレバー先端部から離脱し第2ばねの力で前
記レバーを回動して第2可動接点が第2固定接点から離
立しリーク警報出力端子からリーク信号が出力する機能
を付加したものである。
【0018】このリーク信号を出力する機能を付加した
導電状態確認シグナル発生器は上述の請求項6と同様の
効果を有するとともに、リーク警報出力端子を使用して
直接電源回路を遮断することも可能となる。
【0019】また、請求項8の導電状態確認シグナル発
生器は、第1突出端子を有する筺体又はコンセント本体
の内部に前記第1突出端子の端子間の各端子寄り位置に
それぞれ平行に一端が埋設された二本のリーク検出ピン
と、前記二本のリーク検出ピン線の間に電気的に接続さ
れたリーク警報発生手段を設けて筺体又はコンセント本
体の第1突出端子周辺の絶縁材の電気絶縁性が劣化し漏
電により二本のリーク検出ピン間に電圧が発生したと
き、リーク警報発生手段よりリーク信号が出力する機能
を付加したものである。
【0020】このリーク信号を出力する機能を付加した
導電状態確認シグナル発生器は、筺体又はコンセント本
体を構成する合成樹脂等電気絶縁材の絶縁性が劣化又は
破壊されてリークが発生するようになると、それぞれの
突出端子の近くに埋設されているリード線にリーク電圧
が発生して、リーク警報発生手段よりリーク信号が出る
ので、使用者はリーク信号が出るまで安心して使用する
ことが可能となり一層信頼性が向上する。
【0021】また、請求項9の導電状態確認シグナル発
生器は、電化機器の差し込みプラグの第2突出端子を二
次側接続金具の挟持部に挿脱自在に挿着するためのコン
セント本体の二個で一組のプラグ挿入穴の中間かつ各プ
ラグ挿入穴の近傍にそれぞれリーク検出板を互いに平行
に設け、該リーク検出板間に電気的に接続されたリーク
警報発生手段を設け、コンセント本体のプラグ挿入穴周
辺の電気絶縁性が低下して前記リーク検出板間にリーク
電圧が発生したとき前記リーク警報発生手段よりリーク
信号を出力する機能を付加したものである。
【0022】このリーク信号を出力する機能を付加した
導電状態確認シグナル発生器は、コンセントに挿入した
電化機器等の差し込みプラグの第2突出端子の周辺すな
わちコンセントのプラグ挿入穴の周辺に綿ぼこり等が堆
積し、これに水又は油等の湿気を持って電気的導体とな
ると、リーク検出板の間にリーク電圧が発生してリーク
警報手段よりリーク信号が出る。このリーク信号を使用
して電源回路を遮断すればトラッキングによる火災火事
故を未然に防止することができる。
【0023】また、負荷となる電化機器の電流値がコン
セントの電流容量を越えているような場合、二次側接続
金具の挟持部と差し込みプラグの第2突出端子部との接
触部分が最も発熱量が大きい。従って、コンセント本体
の差し込みプラグ挿入穴の周辺がこの発熱によりカーボ
ン化して電気絶縁性が低下又は破壊すると一組のリーク
検出板の間にリーク電圧が発生してリーク警報手段より
リーク信号が出る。このリーク信号を使用して電源回路
を遮断し、絶縁抵抗の劣化による事故を未然に防止す
る。
【0024】また、請求項10の導電状態確認シグナル
発生器は、警報発生手段を第2の発光部材とすることも
できる。従ってコンセントの過熱を警報灯が点灯したこ
とで早期に発見することができる。
【0025】また、請求項11の導電状態確認シグナル
発生器は、警報発生手段をブザー,ベル等の第1の警報
音発生器とすることもできる。従ってコンセントの過熱
を警報音で知ることができる。
【0026】また、請求項12の導電状態確認シグナル
発生器は、警報発生手段を主電源を遮断するための信号
を出力する部材とすることもでき、直接又はリレーを介
して電源回路を遮断することができる。したがって、こ
のシグナル発生器を例えば機械の本体内の発熱のおそれ
のある場所に設置すれば、高速運転又は過大負荷等によ
る発熱を検知して主電源回路を遮断する信号出力器とし
て使用することができ、小型,低コストの発熱監視装置
となる。
【0027】また、請求項13はリーク警報発生手段
を、上述の警報発生手段の第1,第2発光体と色の異な
る第3の発光体とすることができる。したがって筺体又
はコンセント本体の電気絶縁性の劣化又は破壊を目視で
知ることができる。
【0028】また、請求項14はリーク警報発生手段
を、上述の警報発生手段の第1の警報音発生器と異なる
音色の第2の警報音発生器とすることもできる。従って
筺体又はコンセント本体の電気絶縁性の劣化又は破壊を
音で知ることができる。
【0029】また、請求項15は警報音発生器を過電流
防止部材を介してリーク検出ピンに電気的に接続するこ
ともできる。従って筺体又はコンセント本体の電気絶縁
性が完全に破壊された場合にも警報音発生器が破損する
ことはない。
【0030】また、請求項16はリーク警報発生手段を
リレーとしたので、このリレーの接点を利用すれば電源
回路の遮断等も可能となる。
【0031】また、請求項17はリレーを過電流防止部
材を介してリーク検出ピンに電気的に接続するようにし
たものである。従って、筺体又はコンセント本体の電気
絶縁性が完全に破壊された場合でもリレーが故障するこ
とはない。
【0032】また、請求項18の導電状態確認シグナル
発生及び安全機能付電気接続具は、電化機器の差し込み
プラグ用の接続電源として用いる確認シグナル発生と回
路の自動遮断機構とを有するコンセントであって、二個
で一組の一次側端子部材を有するコンセント本体と、該
コンセント本体内に移動可能に設けられた絶縁材でなる
移動体に移動可能に設けられ接触圧付加用ばねにより前
記コンセント本体内に設けられた第1固定接点と接触す
るように付勢され前記一次側端子部材の一方と接続され
る第1可動接点と、前記第1固定接点と前記第1可動接
点とが接触する通常の導通状態で前記移動体を係止する
ように設けられた温度変位手段と、前記第1可動接点に
固着されてともに移動する第2可動接点と、前記コンセ
ント本体に設けられ前記第2可動接点が離接自在に接触
する第2固定接点と、前記コンセント本体に設けられ一
方が前記第1固定接点と接続されるとともに他方が前記
一次側端子部材の他方と接続された二個で一組の二次側
接続金具と、前記第1可動接点及び第2可動接点が前記
第1固定接点及び第2固定接点から離れたとき前記通常
の接触状態に戻すリセット手段と、前記一次側端子部材
間から両端に電圧が印加されるとともに前記第2固定接
点から前記一次側端子部材と同じ電位が途中に断続的に
印加されて前記温度変位手段の温度が設定値を越えたと
きの該温度変位手段の変形で前記移動体の係止が解かれ
たとき通常の導通状態で点灯していた導電確認用第1発
光部材が消え代わって回路遮断確認用第2発光部材が点
灯するように構成された確認シグナル発生手段とを備え
てなるものである。
【0033】上述の確認シグナルの発生と回路の自動遮
断機構とを有するコンセントによれば、常温のとき温度
変位手段先端部の係止穴が移動体の係止ピンと係合し、
この状態で接触圧付加用ばねにより第1可動接点が第1
固定接点に圧接されて二次側接続金具に一次側端子部材
の電圧が印加されていて、例えば青色の第1発光部材が
点灯して導電確認表示をする。
【0034】二次側接続金具に例えば電流値の大きい電
熱器等電化機器の差し込みプラグが挿入されていて、コ
ンセントの電流容量を越えた電流が流れた場合、コンセ
ント自体の温度が上昇する。この温度上昇で温度変位手
段の温度が上昇して設定値を越えると、係止穴を有する
先端部が上方に反るように変形して係止ピンから外れ
る。そして移動体がばねの力で移動して、第1可動接点
が第1固定接点から離れる。これにより一次側端子部材
の一方と二次側接続金具の一方との間の回路が遮断さ
れ、同時に第2可動接点が第2固定接点から離れて、今
まで点灯していた青色の導電確認用第1発光部材が消
え、代わって例えば赤色の回路遮断確認用第2発光部材
が点灯して回路の遮断を表示する。
【0035】従って、本コンセントを使用していればコ
ンセント本体の絶縁性が劣化又は破壊されるような高温
まで温度上昇することがないので、火災が発生する危険
がなくなる。また過電流の原因となった電化機器の差し
込みプラグを抜き、コンセントが常温に下がるまで待っ
て、リセット手段により移動体を係止状態になるまで移
動すれば簡単に復元して繰り返し使用が可能である。
【0036】また、請求項19は一次側端子部材の他方
と二次側接続金具の他方との間又は第1固定接点と二次
側接続金具の一方との間に温度ヒューズを設けて温度ヒ
ューズと温度変位手段とからなる二重の回路自動遮断機
構としたものである。
【0037】従って、上述の確認シグナル発生と回路の
自動遮断機構とによれば、コンセント温度が上昇した場
合、万一何らかの理由で温度変位手段による回路(接点
間)の遮断が行われないような不測の異状事態が発生し
ても、温度ヒューズが切れるので、火災事故を未然に防
止することができ安全に対する信頼性が一層向上する。
また、温度ヒューズを一次側端子部材の他方と二次側接
続金具の他方との間に設けると温度ヒューズが切れた場
合、確認シグナル発生手段の第1発光部材,第2発光部
材とも点灯しなくなるので、温度ヒューズ切れを容易に
発見することができ、メーカー又は最寄りの電気店へ修
理に出すなどの対策を講ずることができる。
【0038】また、請求項20の導電状態確認シグナル
発生及び安全機能付電気接続具は、電化機器の差し込み
プラグ用の接続電源として用いる安全確認シグナル発生
と回路の自動遮断機構とを有するコンセントであって、
二個で一組の一次側端子部材を有するコンセント本体
と、該コンセント本体内に設けられ一方が前記一次側端
子部材の一方と接続される二次側接続金具と、該二次側
接続金具の他方と前記一次側端子部材の他方との間に設
けられた温度ヒューズと、前記一次側端子部材間から両
端に電圧が印加されるとともに前記二次側金具の他方か
ら前記一次側端子部材の一方と同じ電位が途中に入・切
されて前記温度ヒューズが切れたとき通常の導通状態で
点灯していた導電確認用第1発光部材が消え代わって回
路遮断確認用第2発光部材が点灯するように構成された
確認シグナル発生手段とを備えるものである。
【0039】上述の確認シグナルの発生と回路の自動遮
断機構とを有するコンセントによれば、構造的に極めて
簡素かつ動作の確実な温度ヒューズを用いてコンセント
の温度上昇時に回路を遮断するようにしたので、安全に
対する信頼性が向上すると同時に回路遮断確認用第2発
光体が点灯して温度ヒューズの切れたのを知らせるの
で、温度ヒューズを取り換えることにより再度の使用が
可能となる。
【0040】また、請求項21は請求項18乃至20の
コンセントの一次側端子部材を電源側コンセントに挿脱
自在に挿入する突出端子、すなわち通称足と呼ばれる挿
入金具としたものであり、建築物の壁面等に埋め込む電
源コンセント等に突出端子を挿入して使用する確認シグ
ナル発生と回路の自動遮断機構を有する突出端子付コン
セントである。
【0041】また、請求項22は請求項18乃至20の
一次側端子部材を電源とを結ぶ電線が接続可能な接続端
子としたものであり、建築物の壁面等に埋め込む固定式
又は通称テーブルタップと呼ばれる取付位置変更可能な
確認シグナル発生と回路の自動遮断機構とを有するコン
セントである。
【0042】また、請求項23の導電状態確認シグナル
発生及び安全機能付電気接続具は、電化機器の電源用の
確認シグナル発生と回路の自動遮断機構とを有する差し
込みプラグであって、二個で一組の一次側突出端子を有
するプラグ本体と、該プラグ本体内に移動可能に設けら
れた絶縁材でなる該移動体に移動可能かつ接触圧付加用
ばねにより前記コンセント本体内に設けられた第1固定
接点と接触するように設けられ前記一次側突出端子の一
方と接続される第1可動接点と、前記第1固定接点と前
記第1可動接点とが接触する通常の導通状態で前記移動
体を係止するように設けられた温度変位手段と、前記第
1可動接点に固着されともに移動する第2可動接点と、
前記プラグ本体に設けられ前記第2可動接点が離接自在
に接触する第2固定接点と、前記プラグ本体に設けられ
一方が前記第1固定接点と接続され他方が前記一次側突
出端子の他方と接続される二個で一組の二次側接続端子
と、前記第1可動接点及び第2可動接点が前記第1固定
接点及び第2固定接点から離れたとき前記通常の導通状
態に戻すリセット手段と、前記一次側突出端子間から両
端に電圧が印加されるとともに前記第2固定接点から前
記一次側突出端子の一方と同一の電位が途中に入・切さ
れて前記温度変位手段の温度が設定値を越えた該温度変
位手段の変形で前記移動体の係止が解かれたとき通常の
導通状態で点灯していた導電確認用第1発光部材が消え
代わって回路遮断確認用第2発光部材が点灯するように
構成された確認用シグナル発生手段とを備えてなるもの
である。
【0043】この確認シグナル発生と回路の自動遮断機
構とを有する差し込みプラグを、電化機器の電源コード
の先端に取着すれば、負荷電流が常に変化するような電
化機器の安全装置となる。また、通称テーブルタップと
呼ばれる市販の多数口コンセントの電源コードの先端に
取着すれば、蛸足配線による過電流に起因する火災事故
を未然に防止することができる。
【0044】また、請求項24は、一次側突出端子の他
方と二次側接続端子の他方との間又は第1固定接点と二
次側接続端子の一方との間に温度ヒューズを設けて温度
ヒューズとバイメタルとからなる二重の回路自動遮断機
構としたものである。
【0045】従って、上述の確認シグナルの発生と回路
の自動遮断機構を有する差し込みプラグによれば、プラ
グ本体の温度が上昇した場合、万一温度変位手段による
回路の遮断が行われないような不測の異常事態が発生し
ても、温度ヒューズが切れて回路が遮断される二重の安
全構造となっているので火災のような大きな事故に発展
することのない安全性の高い差し込みプラグとなる。
【0046】また、請求項25の導電状態確認シグナル
発生及び安全機能付電気接続具は、電化機器の差し込み
プラグ用接続電源として用いる確認シグナル発生と回路
の自動遮断機構とを有する壁又は柱に取り付ける固定式
又はテーブルタップと呼ばれる取付位置変更可能なコン
セントであって、二個で一組の一次側接続端子を有する
コンセント本体と、該コンセント本体内に移動可能に設
けられた絶縁材でなる移動体に移動可能に設けられ接触
圧付加用ばねにより前記コンセント本体内に設けられた
第1固定接点と接触するように付勢され前記一次側接続
端子の一方に接続される第1可動接点と、前記第1固定
接点と前記第1可動接点とが接触する通常の導通状態で
前記移動体を停止する係脱自在の爪付係止部材と、前記
第1可動接点に固着されてともに移動する第2可動接点
と、前記コンセント本体内に設けられ前記第2可動接点
が離接自在に接触する第2固定接点と、一方が前記第1
固定接点と接続されるとともに他方が前記一次側接続端
子の他方と接続され前記コンセント本体に固着の少なく
とも一口用の二個で一組の二次側接続金具と、該二個で
一組の二次側接続金具のほぼ中央で平行になるよう後端
が前記コンセント本体に固着され先端が前記コンセント
本体に固着の第3固定接点と常温で離れ設定値を超す高
温で当接するように離接自在に設けられ前記第1固定接
点と接続される温度変位手段と、前記コンセント本体の
前記爪付係止部材の近傍に設けられ端が前記第3固定接
点とまた他端が前記一次側接続端子の一方と電気的に接
続される第1電磁コイルを有し該第1電磁コイルの励磁
により前記爪付係止部材を引き込んで前記移動体の係止
を解くマグネットと、前記移動体の係止が解かれて前記
第1可動接点及び第2可動接点が前記第1固定接点及び
第2固定接点から離れたとき前記通常の導通状態に戻す
リセット手段と、前記一次側接続端子間から両端に電圧
が印加されるとともに前記第2固定接点から前記一次側
接続端子の一方と同じ電位が途中に入・切されて前記移
動体の係止が解かれたとき通常の導通状態で点灯してい
た導電確認用第1発光部材が消え、代わって回路遮断確
認用第2発光部材が点灯するように構成された確認シグ
ナル発生手段とを備えてなるものである。
【0047】上述の請求項25のコンセントによれば、
爪付係止部材により移動体を係止して通常の導通状態を
保ち、コンセント本体の温度上昇で温度変位手段が設定
温度を越えると、マグネットにより爪付係止部材を引き
込んで回路を遮断し、導通確認用第1発光部材例えば青
色の発光ダイオードと回路遮断確認用の例えば赤色の発
光ダイオードがともに点灯しないようにしたので、コン
セント本体の温度上昇により自動的に回路を遮断する機
構と、確認シグナル発生手段とを有するコンセントとな
り、火災のような大きな事故を未然に防止するのに有効
である。
【0048】また、請求項26は、一次側接続端子の他
方と二次側接続金具の他方との間又は第1固定接点と二
次側接続金具の一方との間に温度ヒューズを設けて、温
度変位手段とマグネットとによる回路自動遮断機構に温
度ヒューズによる回路の自動遮断機構を付加して二重の
回路自動遮断機構にしたものである。
【0049】従って請求項26のコンセントによれば、
請求項25のコンセントに温度ヒューズを設けたので、
仮にコンセント本体の温度が温度変位手段の設定温度を
越え上昇した場合は、回路の自動遮断が行われない不測
の異常事態が発生しても、コンセント本体の温度が温度
ヒューズの設定温度を越す高温となると温度ヒューズが
切れて回路を自動的に遮断するので、二重の回路自動遮
断機構により極めて確実な安全が確保できる。
【0050】また、請求項27は、コンセント本体の電
化機器の差し込みプラグを挿入するための二個で一組の
プラグ挿入穴の中間かつ各プラグ挿入穴の近傍にそれぞ
れ平行にリーク検出板を設け、前記リーク検出板の一方
と他方とが両端にそれぞれ電気的に接続される第2電磁
コイルをマグネットのコアー部に第1電磁コイルと共存
させるように設け、コンセント本体のプラグ挿入穴周辺
の絶縁材の電気絶縁性が破壊されて前記リーク検出板に
リーク電圧が発生したとき前記第2電磁コイルの励磁に
よりマグネットが爪付係止部材を引き込んで移動体の係
止を解き回路の遮断するリークによる回路自動遮断機構
を付加したものである。
【0051】従って、請求項27のコンセントによれ
ば、請求項25又は請求項26のコンセントの、コンセ
ント本体のプラグ挿入穴の近傍に二枚で一組のリーク検
出板を設けて、例えばトラッキング現象によりコンセン
ト本体の電気絶縁性が劣化又は破壊された場合にリーク
検出板にリーク電圧が発生する。このリーク電圧でマグ
ネットが励磁されて爪付係止部材を引き込み、移動体の
係止を解いて回路を自動遮断するようにしたのでコンセ
ント本体の電気絶縁性の劣化又は破壊によるリークに起
因する事故を未然に防止することができる。
【0052】また、請求項28は、地震又は爆発等によ
る設定値を超える振動で弾性体先端の振り子が振動検知
部材と当接して導通状態となる振動検知手段をコンセン
ト本体内に設け、該振動検知手段の前記振り子側を一次
側接続端子の他方と接続し、前記接触子側を第3固定接
点と接続して前記導通状態で第1電磁コイルが励磁され
てマグネットが爪付係止部材を引き込み移動体の係止を
解く振動による回路の自動遮断機構を付加したものであ
る。
【0053】従って、請求項28のコンセントによれ
ば、請求項25又は請求項26或いは請求項27のコン
セントに地震又は爆発等による振動で先端の振り子が振
動検知部材と接触してマグネットが励磁され、爪付係止
部材を引き込んで回路を自動遮断する振動対策が付加さ
れているので、地震や爆発等による二次災害を未然に防
止することができる。
【0054】また、請求項29は、リーク検出板に警報
音発生器又は警報音発生器とリーク警報用発光部材を電
気的に接続して、警報音又は警報音と発光部材とでコン
セント本体のプラグ挿入穴間の電気絶縁性が破壊された
ときのリークを知らせるようにしたものである。
【0055】従って、請求項29のコンセントによれ
ば、請求項27のコンセントが、リーク検出板にリーク
電圧が発生しても回路が遮断されない不測の異常事態が
発生した場合でも、警報音又は警報音と発光体の点灯と
によりリーク発生を知らせるので、より確実な万能安全
機構を有するコンセントとなる。
【0056】また、請求項30の導電状態確認シグナル
発生及び安全機能付電気接続具は、電化機器の差し込み
プラグ用の接続電源として用いる確認シグナル発生と回
路の自動遮断機構とを有する一次側突出端子付コンセン
トであって、コンセント本体内に移動可能に設けられた
絶縁材でなる移動体に移動可能に設けられ接触圧付加用
ばねにより前記コンセント本体内に設けられた第1固定
接点と接触するように付勢され前記一次側突出端子の一
方と接続される第1可動接点と、前記第1固定接点と前
記第1可動接点とが接触する通常の導通状態で前記移動
体を係止する係脱自在の爪付係止部材と、前記第1可動
接点に固着されてともに移動する第2可動接点と、前記
コンセント本体内に固着され前記第2可動接点が離接自
在に接触する第2固定接点と、前記コンセント本体内に
設けられ一方が前記第1固定接点と接続されるとともに
他方が前記一次側突出端子の他方と接続され二個で一組
の少なくとも一口用の二次側接続金具と、後端が前記一
次側突出端子の他方に固着され先端が前記コンセント本
体に固着の第3固定接点と常温で離れ設定温度を超える
高温で接触するように離接自在に設けられた温度変位手
段と、前記コンセント本体内の前記爪付係止部材の近傍
に設けられ一端が前記第3固定接点とまた他端が前記一
次側突出端子の他方と電気的に接続される第1電磁コイ
ルを有し前記温度変位手段先端の第3固定接点への接触
で、前記第1電磁コイルの励磁により前記爪付係止部材
を引き込んで前記移動体の係止を解くマグネットと、前
記移動体の係止が解かれて前記第1可動接点及び第2可
動接点が前記第1固定接点及び第2固定接点から離れた
とき通常の導通状態に戻すリセット手段と、前記一次側
突出端子間から両端に電圧が印加されるとともに前記第
2固定接点から前記一次側突出端子と同じ電位が途中に
断続的に印加されて前記移動体の係止が解かれたとき導
電確認用第1発光部材が消え代わって回路遮断確認用第
2発光部材が点灯するように構成されたものである。
【0057】上述の請求項30の突出端子付コンセント
によれば、温度変位手段が設定温度を越えて温度上昇し
たとき、マグネットが励磁されて爪付係止部材を引き込
み、移動体の係止を解いて回路を遮断するようにし、併
せてこの回路遮断で確認シグナル発生手段の例えば青色
の発光体が消え代わって赤色の発光体が点灯して回路の
遮断を知らせるので火災のような事故が発生する危険を
大幅に減少することができる。
【0058】また、請求項31はコンセント本体の電化
機器の差し込みプラグを挿入するための二次側接続金具
用の二個で一組のプラグ挿入穴の中間で各プラグ挿入穴
の近傍にそれぞれ平行にリーク検出板を設け、コンセン
ト本体の二個で一組の一次側突出端子の中間の各突出端
子寄り位置にそれぞれ平行に二本で一組のリーク検出ピ
ンを植設し、前記リーク検出板の一方と前記リーク検出
ピンの一方とが一端にまた前記リーク検出板の他方と前
記リーク検出ピンの他方とが他端にそれぞれ電気的に連
結される第2電磁コイルをマグネットのコアー部に第1
電磁コイルと共存させるように設け、コンセント本体の
プラグ挿入穴の周辺又は一次側突出端子の周辺の電気絶
縁性が破壊されて前記リーク検出板又はリーク検出ピン
にリーク電圧が発生したとき前記第2電磁コイルの励磁
によりマグネットが爪付係止部材を引き込んで移動体の
係止を解き回路を遮断するリークによる回路自動遮断機
構を付加したものである。
【0059】従って、請求項31の突出端子付コンセン
トによれば、請求項30のコンセント本体のプラグ挿入
穴の近傍に設けたリーク検出板又は及び一次側突出端子
の近傍に設けたリーク検出ピンに、コンセント本体の電
気絶縁性が劣化又は破壊されてリーク電圧が発生した場
合、マグネットが励磁されて爪付係止部材を引き込み移
動体の係止を解いて回路を遮断するので、火災のような
大事故を未然に防止することができる。
【0060】また、請求項32の導電状態確認シグナル
発生及び安全機能付電気接続具は、電化機器の差し込み
プラグ用の接続電源として用いる確認シグナル発生と回
路の自動遮断機構とを有する一次側突出端子付コンセン
トであって、コンセント本体内に移動可能に設けられた
絶縁材である移動体に移動可能に設けられて接触圧付加
用ばねにより前記コンセント本体内に設けられた第1固
定接点と接触するように付勢され前記一次側突出端子の
一方と接続される第1可動接点と、一次側突出端子間の
ほぼ中央に一次側突出端子並列方向と直角かつ一次側突
出端子の挿脱方向と直角に設けられ前記第1固定接点と
前記第1可動接点とが接触する通常の導通状態で前記移
動体を係止する温度変位手段と、前記第1可動接点に固
着されてともに移動する第2可動接点と、前記コンセン
ト本体内に設けられ前記第2可動接点が離接自在に接触
する第2固定接点と、前記コンセント本体内に設けられ
一方が前記第1固定接点と接続されるとともに他方が前
記一次側突出端子の他方と接続され二個で一組の少なく
とも一口用の二次側接続金具と、前記移動体の係止が解
かれて前記第1可動接点及び第2可動接点が前記第1固
定接点及び第2固定接点から離れたとき前記通常の導通
状態に戻すリセット手段と、前記一次側突出端子間から
両端に電圧が印加されるとともに前記第2可動接点から
前記一次側突出端子の一方と同じ電位が途中に入・切さ
れて前記移動体の係止が解かれたとき通常の導通状態で
点灯していた導電確認用第1発光部材が消え、代わって
回路遮断確認用第2発光部材が点灯するように構成され
た確認シグナル発生手段と、前記コンセント本体の電化
機器差し込みプラグを挿入するため二次側接続金具用の
二個で一組のプラグ挿入穴の中間で各プラグ挿入穴の近
傍にそれぞれ平行に設けられたリーク検出板と、前記コ
ンセント本体の二個で一組の一次側突出端子の中間で各
突出端子寄り位置にそれぞれ平行に植設された二本で一
組のリーク検出ピンと、前記コンセント本体内の前記温
度変位手段の先端寄りで温度上昇による反変位方向側に
隣接して設けられ前記リーク検出板の一方及び前記リー
ク検出ピンの一方に一端が接続され前記リーク検出板の
他方及び前記リーク検出ピンの他方に他端が接続される
電磁コイルを有し該電磁コイルの励磁で可動鉄芯が引き
込まれて前記温度変位手段を押し上げる前記移動体の係
止を解くマグネット部材と、コンセント本体のプラグ挿
入穴の周辺又は一次側突出端子の周辺の電気絶縁性が破
壊されて前記リーク検出板又はリーク検出ピンにリーク
電圧が発生したとき前記マグネット部材により回路を遮
断する回路自動遮断機構とを備えたものである。
【0061】上述の請求項32の突出端子付コンセント
によれば、コンセント本体内温度が温度変位手段の設定
温度を越えて上昇すると、移動体の係止を解き回路を遮
断する。またコンセント本体の突出端子やプラグ挿入穴
の周辺の電気絶縁性が劣化又は破壊されてリーク検出ピ
ンやリーク検出板にリーク電圧が発生するとマグネット
が励磁されて温度変位手段を移動し移動体の係止を解き
回路を遮断する。この回路の遮断で確認シグナル発生手
段の例えば青色の発光体が消え、代わって赤色の発光体
が点灯して回路の遮断を知らせるので、過電流又はトラ
ッキングによるリークで火災のような大事故が発生する
危険が減少するとともに確認シグナルの表示を見て迅速
な処置を講ずることが可能となる。
【0062】また、請求項33は、一次側突出端子の他
方と二次側接続金具の他方との間又は第1固定接点と二
次側接続金具の一方との間に温度ヒューズを設けて温度
変位手段とマグネットとによる回路自動遮断機構に温度
ヒューズによる回路自動遮断機構を付加して二重の回路
自動遮断機構としたものである。
【0063】従って、請求項33の突出端子付コンセン
トによれば、請求項30又は31或いは32の突出端子
付コンセントに温度ヒューズを設けて二重の安全機構と
されているので、万一コンセント本体が温度変位手段の
設定温度を越えて温度上昇した場合、温度変位手段によ
る回路の遮断が行われない不測の異状事態が発生して
も、コンセント本体が温度ヒューズの設定温度を越える
と温度ヒューズが切れて回路を遮断するので極めて確実
な安全が確保できる。
【0064】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
各実施例ごとに図面にもとづいて説明する。
【0065】
【実施例】
〔実施例1〕図1は既存のコンセントに挿着するタイプ
の確認シグナル発生器(導電状態確認シグナル発生器)
の内部を示す斜視図、図2はその外観を示す斜視図であ
る。図1,図2において、筺体1は本体部1Aと蓋部1
Bとからなる合成樹脂等絶縁材により成形され、蓋部1
Bには後述の発光体5A,5Bの輝頭部が突出して外部
より見えるような窓穴1aが穿設されている。
【0066】本体部1Aには二極式の電源コンセントに
挿脱自在に挿着される二本で一組の突出端子(足)2
A,2Bが固着されており、一方の突出端子2Aの後端
部に温度変位手段例えばバイメタル4の後端部が鋲又は
溶接等により固定されていて、バイメタル4の先端部4
aは本体部1Aに固着の接片3の接点3aの下方まで延
びている。このバイメタル4は常温で先端部4aが接片
3の接点3aと離れていて、設定温度を越えると上方に
反るように変形して接片3と電気的に接触するようにな
っている。
【0067】更に本体部1Aには発光ダイオード(LE
D),グロー電球,豆電球等二個の発光体5A,5Bが
輝頭部を上にして取着され、輝頭部は蓋部1Aの窓穴1
aより突出して外部から見えるようになっており、筺体
1内には整流用のダイオードDと過電流防止用の抵抗R
とが直列に組み込まれている。
【0068】図3はこのシグナル発生器の電気回路の一
例を示す図である。この回路によれば、突出端子2A,
2Bが図示しない電源コンセントに挿入されると過電流
防止用の抵抗R・整流用のダイオードDを介して導電確
認用の例えば青色の発光ダイオード(LED)5Aに電
圧が印加されて点灯する。次に図示しない電源コンセン
トが例えば過電流等により温度が異常に上昇すると、突
出端子2Aを伝ってバイメタル4の温度が上昇し設定温
度を越えるとバイメタル4の変形により先端4aが接片
3に接触し、警報用の例えば赤色の発光ダイオード(L
ED)5Bが点灯する。
【0069】また、図4の回路図に示すように発光ダイ
オード5Bを圧電ブザー6、又はベル等比較的小型の警
報音発生器に代えることもできる。また、図5の回路図
に示すようにバイメタル4の先端部にマグネットMGを
貼着し、バイメタル4の変形でマグネットMGがリード
スイッチ7に接近して接点が閉じ、発光ダイオード5B
又は圧電ブザー6への回路をONすることもでき、この
場合には防爆形のシグナル発生器となる。
【0070】また、図6の回路図に示すように例えばO
A機器用コンセント等に設けられている独立した接続金
具に接続する別の端子2Cを本体部1Aに設け、バイメ
タル4の変形で突出端子2Aと端子2Cが短絡して同電
圧になるようにすれば、端子2Cに発生する電圧を利用
してコンセントに電圧を供給する電源部に設けられた図
示しないブレーカ又はマグネットスイッチ等を直接又は
リレー,タイマリレー等を介して遮断することができ
る。
【0071】また、図7の回路図に示すような回路構成
とすれば導電確認用の例えば青色のダイオード(LE
D)5Aは、警報用の例えば赤色のダイオード(LE
D)5Bが点灯すると同時に消えるようにすることもで
きる。
【0072】
【実施例】
〔実施例2〕実施例2の確認シグナル発生器(導電状態
確認シグナル発生器)は、実施例1のバイメタル4の変
形による接点の開閉の代わりに、ゲルマニュームダイオ
ード(geD)の温度による特性の変化を利用したもの
で、ゲルマニュームダイオード9は温度上昇が伝わりや
すいよう一方の突出端子2Aに直接一方のリード線が固
着されている。電気回路以外は殆ど実施例1と同一であ
る。
【0073】図8の電気回路図に示す突出端子2A,2
Bが図示しない電源コンセントに挿入されると、過電流
防止用の抵抗R1・整流用のダイオード(シリコンダイ
オード)D1を介して導電確認用の発光体例えば青色の
発光ダイオード(LED)5Aの両端に電圧が印加され
て点灯する。この導電確認用の回路は実施例1と同様で
ある。次に電源コンセントが例えば過電流等により温度
が異常に上昇すると、突出端子2Aに直接一方のリード
線が接続されているゲルマニュームダイオード(ge
D)9の温度が上昇する。
【0074】ゲルマニュームダイオード(geD)9は
本来、温度により特性が変化しやすい半導体素子で、順
方向電流が流れ始める電圧は常温で例えば約0.2Vで
あるが、温度が上昇するとこれより小さな電圧で電流が
流れ始めるようになる性質を有している。本例はこの温
度による性質の変化を利用して、ゲルマニュームダイオ
ード(geD)9の温度が設定温度を越えて上昇すると
順方向電流が流れて警報用の発光体例えば赤色の発光ダ
イオード(LED)5Bが点灯するようにしたものであ
る。尚、可変抵抗VR1は発光ダイオード5Bが常温で
非点灯、設定温度を越えたとき点灯するように調整する
ためのものである。
【0075】また、図9の電気回路図は、突出端子2
A,2Bを電源コンセントに挿入することにより導電確
認用の発光体例えば青色の発光ダイオード(LED)5
Aに電圧が印加されて点灯するのは上述と同一である
が、電源コンセントの発熱によるゲルマニュームダイオ
ード(geD)9の温度上昇で順方向電流が流れてトラ
ンジスタTRのベース電流が流れ始めると、これより大
きい容量のコレクタ電流が流れるトランジスタTRの増
幅作用を利用して、警報用の発光体例えば赤色の発光ダ
イオード(LED)5Bの点灯と、ブザー6等警報音発
生器及びリレー8のソレノイドの励磁を同時に行うよう
になっている。従って発光ダイオード5Bの点灯及びブ
ザー6等による警報音と同時にマグネットスイッチ又は
ブレーカ等による主電源回路の遮断が可能となる。
【0076】図9の電気回路図中のダイオードD3は全
波整流用のブリッジ型ダイオード、コンデンサCは平滑
用でともにリレー8に平滑な直流を供給するためのもの
である。抵抗R2〜R5は過電流防止用、直列に接続さ
れている二個のゲルマニュームダイオード(geD1,
geD2)9は、順方向電流の流れ始める境界点の変化
をより明確にするためのもので、ホトカプラHcaはト
ランジスタTRのベース電流制御用である。尚、ダイオ
ードD3は全波整流用ブリッジ型でなくても半波整流用
ダイオードとすることも可能で、この場合には平滑用コ
ンデンサCの容量を大きくした方がよい。
【0077】従って本回路の動作は、突出端子2A又は
2Bの近傍に設置された二個のゲルマニュームダイオー
ドgeD1,geD2の温度上昇で、今まで殆ど流れて
いなかった順方向電流が流れ始めると、ホトカプラHc
aのダイオード部が光ってトランジスタTRのベース電
流が流れ、これより大きいコレクタ電流により発光体例
えば赤色の発光ダイオード(LED)5Bの点灯と同時
にブザー6が警報音を発し、リレー8のソレノイドが励
磁され、リレー接点が開又は閉となる。
【0078】また、発光ダイオード5Bの点灯と、ブザ
ー6による警報音の発生と、リレー8の接点の開閉とを
同時に行う必要のない場合は、それぞれ単独でもよく、
発光ダイオード5Bとリレー8との組合せ又はブザー6
とリレー8との組合せとしてもよい。尚、ゲルマニュー
ムダイオード9は最も温度特性の変化幅が大きい半導体
素子であるが、シリコン等の他のダイオードも熱により
特性が変化することには変わりない。従ってゲルマニュ
ームダイオードと同様の目的に使用することが可能で、
この場合は増幅回路を組み込んだ方がいい。
【0079】
【実施例】
〔実施例3〕図10は電源コンセントに挿着する口数増
設用突出端子付コンセントに組み込まれた確認シグナル
発生器(導電状態確認シグナル発生器)、すなわち確認
シグナル発生器付口数増設用コンセントの内部を示す斜
視図、図11はその外観図である。図10,図11にお
いて、コンセント本体10は本体部10Aと蓋部10B
とからなる合成樹脂等の絶縁材による成形品で、蓋部1
0Aは表面がプラグ挿入穴10aを有する屋根状部と、
発光体用の窓穴10bを有する平坦部とから形成されて
いる。
【0080】本体部10Aには一次側の突出端子12
A,12Bと一体の二個で一組の二次側接続金具11
A,11Bが横に並んで固着されており、二次側接続金
具11A,11B両端部には差し込みプラグ18の突出
端子18aが挿入される挟持部11aがV字形に一体形
成されて二口用となっている。更に、一方の二次側接続
金具11Aは底板の中央部が切取られていて、この中央
部に接触片15が二次側接続金具11Bに対して絶縁さ
れた状態で取着されており、プラグの突出端子18aが
二次側接続金具に完全に挿着されたとき先端が接触片1
5に当接するようになっている。
【0081】接触片15の折り曲げられた上端部に温度
変位手段例えばバイメタル14の後端部が鋲又は溶接等
により固着されており、バイメタル14の先端部は本体
部10Aに固着の接片13の接点13aと常温で離れ温
度上昇時に接触するようになっている。更に本体部10
Aには発光ダイオード(LED),ネオン電球,グロー
電球,豆電球等の発光体5A,5Bが二個輝頭部を上に
して取着され、輝頭部は蓋部10Bの窓穴10bより突
出して外部から見えるようになっており、コンセント本
体10内にはダイオードDと抵抗Rとが直列に組み込ま
れている。尚、バイメタル14は他方の二次側接続金具
11Bに直接後端部を固着することもでき、この場合は
より早い熱の伝達が可能となる。
【0082】図10中の立体回路図部分は、接触片15
が突出端子12Aと一体の一方の二次側接続金具11A
と電気的に絶縁されていて、差し込みプラグ18が二次
側接続金具11Aに完全に挿入されたとき、突出端子1
8aの先端が接触片15に当接し二次側接続金具11A
と短絡されるようになっており、この接触片15にバイ
メタル14が固着されているところが異なるだけで、他
は図3の回路図と同一である。
【0083】従って、図10の確認シグナル発生器の作
用は、図示しない電源コンセントに挿着された口数増設
用コンセントに、電化機器等の差し込みプラグ18を完
全に挿着すると、プラグ18の突出端子18aの先端が
接触片15に当接して、接触片15が二次側接続金具1
1Aと同電位となり、導通確認用の青色の発光体5Aが
点灯する。
【0084】次に、過電流その他により口数増設用コン
セントの温度が上昇し、バイメタル14が設定温度を越
えると、バイメタル14の変形で先端部が接片13の接
点13aと接触し、警報用の赤色の発光体5Bが点灯す
る。尚、実施例1と同様、発光体5Bの代わりに圧電ブ
ザー等警報音発生器を鳴らすようにすることもできる。
【0085】また、バイメタル14と接点13aとの直
接的な入・切を、リードスイッチを介して入・切させる
防爆形とすることもできる。また、本体部10AにOA
用コンセントの独立した接続金具に接続する別の端子を
設け、バイメタル14が接点13aに当接したとき、別
の端子に電圧が印加されるようにして、直接又はリレ
ー,タイマリレー等を介してブレーカ又はマグネットス
イッチ等により電源回路を遮断する信号を出力すること
もできる。
【0086】更に、実施例3の確認シグナル発生器付口
数増設用コンセントは、バイメタル14、接片13の代
わりに実施例2の図8又は図9の電気回路図に示すよう
に、ゲルマニュームダイオード(geD)9の一方のリ
ード線を電源接続金具11Bに固着して温度上昇が直接
伝わるようにし、ゲルマニュームダイオード9の温度特
性を利用してゲルマニュームダイオード9の他方のリー
ド線と接触片15との間に電気的に接続されている発光
ダイオード5Bの点灯又は発光ダイオード5Bとブザー
6及びリレー8の三つを同時に作動することも可能であ
る。尚、ゲルマニュームダイオード9の一方のリード線
を接触片15に固定し、他方のリード線と電源接続金具
11Bとの間に発光体ダイオード5Bを電気的に接続し
てもよい。
【0087】
【実施例】
〔実施例4〕図12は柱又は壁面等に取り付けること
も、可搬式として使用することもできる確認シグナル発
生器(導電状態確認シグナル発生器)付コンセントの内
部を示す斜視図、図13はその外観図である。図12,
図13においてコンセント本体20は本体部20Aと蓋
部20Bとからなる合成樹脂等絶縁材による箱形の成形
品で、蓋部20Bの表面にはプラグ挿入穴20aと発光
体5A,5B用の窓穴20bとが穿設されている。
【0088】コンセント本体20内には二個で一組の両
端に挟持部21aを有する二次側接続金具21A,21
Bが横に並んで固着され、二次側接続金具21A,21
Bには一次側の電源コード22の二本の電線がそれぞれ
接続されている。一方の二次側接続金具21A両端の挟
持部21aの真下に接触片25A,25Bが二次側接続
金具21Aに対して電気的に絶縁状態に固着されてい
る。そして挟持部21aに電化機器等の差し込みプラグ
18の突出端子18aが完全に挿着されたとき、突出端
子18aの先端が接触片25A又は25Bの下側接触面
に当接して二次側接続金具21Aと接触片が短絡される
ようになっている。
【0089】更に、一方の接触片25Aには折り曲げら
れた上端部に温度変位手段例えばバイメタル24の後端
部が鋲又は溶接等により固着されており、本体部20A
にはこのバイメタル24の先端部が着脱自在に接触する
接点23aを有する接片23が固着されている。 更に
本体部20Aには実施例1及び実施例3と同様に発光ダ
イオード5A,5Bが取着され、ダイオードDと抵抗R
とが組み込まれている。尚、バイメタル24の後端部を
二次側接続金具21Bに直接固着することもでき、この
場合はより早い熱の伝達が期待できる。
【0090】また、バイメタル24,接片23の代わり
にゲルマニュームダイオード9の一方のリード線を二次
側接続金具21Bに固着して温度上昇が直接伝わるよう
にし、ゲルマニュームダイオード9の温度特性を利用し
て、接触片25Aとゲルマニューワダイオード9の他方
のリード線との間に電気的に接続されている警報発生手
段を作動させる実施例2の図7又は図8のような電気回
路を本体部20Aに組み込むこともできる。また、ゲル
マニュームダイオード9の一方のリード線を接触片25
Aに固定することもできる。
【0091】実施例4の作用は実施例3とほぼ同一のた
め説明を省略する。尚、実施例4の確認ジクナル発生器
は壁面埋め込み式のコンセントにも適応可能である。
【0092】
【実施例】
〔実施例5〕実施例5は実施例1及び実施例2のコンセ
ント用シグナル発生器(導電状態確認シグナル発生器)
の筺体1の本体部1A(図1)や、実施例3の口数増設
用突出端子付コンセントのコンセント本体10(図1
0)の合成樹脂等絶縁材が長時間高温にさらされると次
第にカーボン化して電気絶縁性が低下又は破壊されてリ
ーク(漏電)が発生するのを検出して、リーク信号を出
力する機能をシグナル発生器に付加するためのものであ
る。従って、これまで詳述したコンセント用確認シグナ
ル発生にこのリーク信号出力機能を付加することによ
り、過電流等による温度上昇で常に高温にさらされる筺
体1又はコンセント本体10の電気絶縁性の低下又は破
壊による火災のような大事故を未然に防止しようとする
ものである。
【0093】図14は実施例1の図1に示す二極式コン
セントに挿着するタイプの確認シグナル発生器に、本発
明のリーク信号出力機能を付加したコンセントの斜視
図、図15はその電気回路図である。よって、実施例1
と同一の確認シグナル発生部には同一符号を付して説明
を省略又は簡単に行う。
【0094】合成樹脂等絶縁材からなる筺体1の本体部
1Aに後端部が固着されている二本で一組の突出端子2
A,2Bのほぼ中央に、下端部が埋設されて上端部が突
出するように温度変位手段例えばバイメタル34が垂直
に植設されており、このバイメタル34は常温時にほぼ
垂直姿勢、高温時に前傾姿勢となるよう構成されてい
る。
【0095】筺体1内にはバイメタル34の後側に突出
端子2A,2Bの端子並列方向すなわち左右方向の図示
しない案内が形成されていて、この案内上に移動体35
が移動可能に載置されている。移動体35はベークライ
ト等電気絶縁材で形成されていて、前側面に係合凸部3
5aが一体に形成されており、先端面に可動接点36が
取着されている。この可動接点36は一方の突出端子2
Aにリード線37を介して接続され、ばね39により常
時固定接点38側に突出勝手に付勢されている。
【0096】更に、本体部1A内にはリーク警報出力端
子41が取着されており、固定接点38とこのリーク警
報出力端子41とは過電流防止用抵抗R6を介して電気
的に接続されている。
【0097】従って図14,図15に示す確認シグナル
発生器の作用は、図示しない電源コンセントにシグナル
発生器の突出端子2A,2Bを挿入すると、導通確認用
の例えば青色の発光ダイオード(LED)5Aが点灯す
る。そして図示しない電源コンセントが例えば過電流等
により温度が異常に上昇すると、突出端子2Aを伝って
バイメタル4の温度が設定温度を越えて上昇し、バイメ
タル4の変形により先端4aが接片3に接触し、警報用
の例えば赤色の発光ダイオード(LED)5Bが点灯す
る。以上は実施例1の作用と同じであるが、次に記載す
るリーク信号を出力する機能が付加されているところが
異なっている。
【0098】例えば筺体1の本体部1Aが長時間高熱に
さらされると合成樹脂材等絶縁材がカーボン化して電気
絶縁抵抗が劣化又は破壊され、これにより突出端子2
A,2B間に電流が流れるようになって、絶縁材の温度
が上昇する。この温度上昇によりバイメタル34が設定
温度を越えて上昇すると、上端部が図14で手前側に仮
想線で示すように変形して移動体35の係合凸部35a
から離脱し、移動体35がばね39の力で前進して可動
接点36が固定接点38に圧接され、抵抗R6を介して
リーク警報出力端子41が一方の突出端子2Aと同電位
となってリーク信号が出力される。
【0099】従って、このリーク信号により図示しない
リレー又はブレーカ或いはマグネットスイッチ等を作用
させることにより電源を遮断したり、別の警報発生部材
から光または音による警報を出すこともできる。尚、移
動体35は絶縁材で形成されているので、バイメタル3
4に通電されることなくリーク信号を取り出すことがで
きる。また、バイメタル34の変形で移動体35が移動
し、リーク信号が出力されたあと、バイメタル34が常
温に戻ったところで移動体を移動させてバイメタル34
の先端を係合凸部35aに係合させる図示しないリセッ
ト機構が筺体1の蓋部1B側に設けられている。
【0100】図16は図15のリーク信号出力機構に発
光体によるリーク警報表示回路を加えた図で、図中導電
確認用及び警報用シグナル発生部は省略されている。従
って、このリーク信号出力機構は、可動端子36が固定
端子38に接触してリーク警報出力端子41からリーク
信号が出力されると同時に、リーク警報用の発光ダイオ
ード(LED)5Dが点灯し、同時に今まで点灯してい
たリーク安全表示用の発光ダイオード(LED)5Cが
消えるようになっている。尚、R8,R9は過電流防止
用の抵抗、D7,D8は整流用のダイオードである。ま
た、発光ダイオード(LED)5C,5Dは導電確認用
及び警報用シグナル発生部との表示内容の混同を避ける
ため確認シグナル用の発光ダイオード5A,5Bと異な
る色をそれぞれ選定するか、又は5A,5Bと5C,5
Dとをできるだけ離れた位置に設定する等の配慮が必要
である。
【0101】図17は実施例5の他のリーク信号出力機
構を示す斜視図である。但し図中導電確認用及び警報用
シグナル発生部は省略されている。筺体1の本体部1A
に後端部が固定されている二本で一組の突出端子2A,
2Bのほぼ中央に、下端部が埋設されて上端部が突出す
るように温度変位手段例えばバイメタル34が垂直に植
設されている。このバイメタル34は常温でほぼ垂直姿
勢、高温時に前傾姿勢となるように構成されていて、上
端部外周は絶縁材により覆われており、一方の突出端子
2AにL字形金具44を介して固定接点43が突出端子
2A,2Bの端子並列方向右側を向いて固定されてい
る。
【0102】そして、本体部1Aの突出端子2A,2B
より離れた位置に長溝1aが突出端子並列方向に刻設さ
れており、この長溝1aに移動可能に係合するガイドピ
ン45又はローラを後端部に有するレバー46の先端部
側面46aが、常温におけるバイメタル34の先端部と
係合するとともに、反対側の側面中央寄り位置に固着の
可動接点47が前記固定接点43と離接自在に接触し、
ばね48により常時可動接点47が固定接点43側に押
圧されて接点圧が付与されている。
【0103】従って、筺体1の本体部1Aが上述のよう
に電気絶縁性が劣化し又は破壊され、突出端子1A,1
B間のリークで絶縁材の温度が上昇すると、バイメタル
34の上端部が図17で仮想線に示すように前側に変形
してレバー46の先端部46a側面から離脱すると、先
端部の支えを失ったレバー46はばね48の力でピン4
5が長溝1aに沿って終端部まで移動し、ピン45を支
点として先端部46aが矢印方向に移動して可動接点4
7が固定接点43から離れる。
【0104】このため、レバー46とリード線49によ
り接続されているリーク警報出力端子41に印加されて
いた一方の突出端子2Aと同電位の信号が切れる。従っ
てリーク警報出力端子41に印加されている電位が切れ
たときの信号を利用すればリレー等を介し又は直接電源
回路を遮断することが可能である。尚、バイメタル34
は先端部に図示しない絶縁材が被覆してあるので常時一
方の突出端子2Aと同電位の電圧が印加されることはな
い。また、リーク信号出力後のリセット機構を蓋部1B
側に設けることができる。
【0105】図18は実施例5の図15,図16,図1
7と異なる例のリーク信号出力機構の電気回路図で、図
16,図17と同様導電確認用及び警報用シグナル発生
部は省略されている。筺体1の本体部1Aの突出端子2
A,2Bの端子間に二本のリーク検出ピン51,52が
一方の突出端子2Aの近くと他方の突出端子2Bの近く
とにそれぞれほぼ垂直に上端部が突出するように植設さ
れており、この二本のリーク検出ピン51,52の上端
間に圧電ブザー,ベル等小型の警報音発生器53及びリ
ーク警報用の例えば黄色の発光ダイオード(LED)等
の発光体54が電気的に接続されていて、発光体54は
筺体1の蓋部1Bの窓穴より輝頭部が突出して外部から
見えるようになっている。尚、図中R7は発光ダイオー
ド54用の過電流防止用抵抗、D6は整流用ダイオー
ド、D4は設定電圧で急に順方向電流が流れる警報音発
生器(ブザー)53保護用のツエナダイオードでブザー
の規格電圧に合わせたものが使用されている。
【0106】また、図19に示すように定電流ダイオー
ドD7を入れることによりリーク検出ピン51,52間
に100V近いリーク電圧が印加された場合に警報音発
生器53を保護することができる。また、図20に示す
ように過電流防止用抵抗R8を入れても同様に警報音発
生器53を保護することもできる。
【0107】また、発光体54は導電確認用及び警報用
の他の発光体5A,5Bと異なる色(例えば黄色等)を
選択し、警報音発生器53も他と異なる音色のものを選
択した方がよい。従って、このリーク信号出力機構は、
筺体1の電気絶縁性の劣化又は破壊で一方のリーク検出
ピン51に一方の突出端子2Aのリーク電圧が発生し、
他方のリーク検出ピン52に他方の突出端子2Bのリー
ク電圧が発生すると例えば黄色の発光体54が点灯し、
同時に警報音発生器53より警報音が出る。尚、発光体
54又は警報音発生器53の何れか一方のみとすること
もできる。
【0108】また、図21の電気回路図に示すように二
本のリーク検出ピン51,52の間にリレー55のソレ
ノイド部を電気的に接続して、二本のリーク検出ピン5
1,52にリーク電圧が発生したときソレノイドが励磁
されてリレー接点を開又は閉じ、リーク信号を出力する
ようにしたものである。尚、D5は整流用ダイオード、
C1は平滑用コンデンサで、図示しないリレー保護用の
ツエナダイオードD4をリレー55に対して並列に入れ
ることができる。
【0109】また、図22に示すようにD5と直列に定
電流ダイオードD8を入れればリーク検出ピン51,5
2間に100V近いリーク電圧が印加された場合にリレ
ー55を保護することができる。
【0110】また、図23の電気回路図に示すように二
本のリーク検出ピン51,52の間にネオンランプ56
を電気的に接続して、二本のリーク検出ピン51,52
間にリーク電圧が発生したときネオンランプ56が点灯
するようにしたものである。尚、R9は過電流防止用抵
抗である
【0111】上述のように実施例5のリーク信号出力機
構は、本発明のコンセント用警報シグナル発生器に付加
するものであり、図15〜図23に示す構成内容の異な
るそれぞれのリーク信号出力機構は、図3〜図9に示す
それぞれの警報ジグナル発生機構と任意に組み合わせる
ことができる。
【0112】また、実施例3の図10,図11に示す電
源コンセントに挿着する口数増設用突出端子付コンセン
トにも、確認シグナル発生機構とともに上述のリーク信
号出力機構を付加することも可能である。また、実施例
4の図12,図13に示す柱又は壁面等に取り付けるこ
とも可搬式としても使用することもできるコンセントに
も、同様に確認シグナル発生部とともに上述のリーク信
号出力機構を付加することも可能で、この場合には二次
側接触金具21A,21B間にバイメタル34又はリー
ク検出ピン51,52を設ければよい。
【0113】図24,図25は実施例4の図12,図1
3に示す柱又は壁面等に取り付けることも、可搬式とし
て使用することもできる確認シグナル発生器付コンセン
トに、上述とは別のリーク信号出力機構を付加した例を
示す一部電気回路図を含む斜視図である。従って、実施
例4と同一個所には同一符号を付して説明を省略又は簡
単に行う。尚、図24には確認シグナル発生機構は省略
されている。
【0114】図24,図25において、コンセント本体
20内の挟持部21aを両端に有す二口用の二個で一組
の二次側接続金具21A,21Bの中間に、二個で一組
のリーク検出板26A,26Bがそれぞれ二次側接続金
具21A,21B寄り位置に互いに平行に設けられてい
る。リーク検出板26A,26Bは両端に屈曲部26a
を有するコ字形状をなし屈曲部26aの上端が蓋部20
Bのプラグ挿入穴20aに隣接する長穴20cに埋め込
まれるように嵌挿されていて、屈曲部26aの上面が蓋
部20B上面とほぼ同一面となっている。
【0115】図24の電気回路部に示すように、リーク
検出板26A,26B間にリレー55のソレノイド部を
電気的に接続し、何等かの理由でコンセント本体20が
高温となり蓋部20Bのプラグ挿入穴20a周辺の電気
絶縁性が低下又は破壊されて、二個のリーク検出板26
A,26Bに二次側接続金具21A,21Bから漏れた
リーク電圧が発生したとき、リレー55のソレノイドが
励磁されてリレー接点を開又は閉とし、リーク信号を出
力するようにしたものである。D5は整流用ダイオー
ド、C1は平滑用コンデンサである。
【0116】従って、コンセント本体20のプラグ挿入
穴20aに挿入された電化機器の差し込みプラグ18の
二個で一組の突出端子18a周辺に綿ぼこりやごみ等が
付着し、油や水等を含んだ湿った状態となって電気的導
体となり、差し込みプラグ18の突出端子18a間でト
ラッキング現象が発生する前に、近くにあるリーク検出
板26A,26Bにリーク電圧が発生して、リレー55
のソレノイドが励磁され、リレー接点が開又は閉とな
る。このリレー接点を直接又は間接的に利用して電源回
路を遮断するようにすれば、トラッキング現象による火
災の発生を未然に防止することができる。
【0117】また、過負荷電流によるコンセント及び差
し込みプラグ18の発熱は二次側接続金具21A,21
Bの挟持部21aと差し込みプラグ18の突出端子18
aとの接触部が最も高温になり易い。このため蓋部20
Bのプラグ挿入穴20aの周辺が熱のためカーボン化し
て電気絶縁抵抗が低下又は破壊された場合、電流が流れ
易くなってリーク検出板26A,26Bにリーク電圧が
発生し、上述のようにリレー55を介して電源回路を遮
断する。
【0118】また、図26はリーク検出板26A,26
Bにリーク電圧が発生すると、圧電ブザー,ベル等小型
の警報音発生器53を鳴らすとともに、リーク警報用の
発光体(発光ダイオード)54を点灯するようにしたも
のである。また、警報音発生器53又は発光ダイオード
54の何れか一方としてもよい。尚、図24のリレー回
路部分は図21のリレー回路部分と、また図26のリー
ク警報回路部分は図18のリーク警報回路部分と同一で
あり、説明を省略する。
【0119】また、図24のリレー回路部分は図22の
リレー回路部分と同一とすることもできる。また、図2
6の電気回路図部分は図19,20のリーク警報回路と
同一とすることもできる。また、図24,26とも電気
回路図部分を図23の電気回路図部分に示すネオンラン
プによるリーク警報回路と変えることもできる。
【0120】また、実施例5のリーク信号出力機構は必
ずしも確認シグナル発生機構と組み合わせて一対とする
必要はなく、それぞれ独立したシグナル出力機構とする
ことができるのは当然である。
【0121】
【実施例】
〔実施例6〕実施例6は電化機器等の差し込みプラグ用
の接続電源として用いる導電状態確認シグナル発生及び
安全機能付電気接続具、すなわち確認シグナル発生と回
路の自動遮断機構とを有する突出端子付コンセントであ
る。図27は上記コンセントの内部の一例を示す斜視図
で、図28は確認シグナル発生機構と回路自動遮断機構
の電気回路図である。図27,図28において、コンセ
ント本体60は本体部60Aと蓋部60Bとからなり、
合成樹脂等絶縁材により形成されていて、蓋部60Bに
は後述の発光体61A,61Bの輝頭部が突出して外部
より見える図示しない窓穴が二つ穿設されている。
【0122】本体部60Aには二相式の電源コンセント
に挿脱自在に挿着される二本で一組の一次側突出端子
(足)62A,62Bが固着されており、一方の一次側
突出端子62Aと他方の一次側突出端子62Bのほぼ中
央に、突出端子並列方向(以下横方向と呼ぶ)と直角か
つ一次側突出端子挿脱方向と直角に温度変位手段例えば
バイメタル64の後端部が固着されている。バイメタル
64は先端部に長手方向に長い係止穴64aを有し、温
度が上昇すると先端部が上方に反るように変形するよう
になっている。
【0123】本体部60Aの中央部に図示しない横方向
の案内が設けられており、合成樹脂等絶縁材により形成
される移動体63がこの横方向の案内に沿って移動可能
に設けられ、常温時のバイメタル64先端部の真下に隣
接していて、突部63aと本体部60Aの突起部60a
との間に張設されるばね65により常時図27で左下側
(図28で右側)に付勢されている。
【0124】移動体63には先端寄り側面にたて溝63
bが刻設されており、移動体63の先端にはこのたて溝
63bの幅寸法内で横方向移動可能に第1可動接点66
が設けられている。第1可動接点66は接触圧付加用ば
ね67により、常時突出勝手に付勢されていて、これよ
り電流容量の小さい第2可動接点68が真横に固着され
ている。第1可動接点66は比較的太い撚り糸状の可撓
電線69により一方の突出端子62Aと接続されてい
る。
【0125】更に、本体部60Aには第1可動接点66
が離接自在に接触する第1固定接点71及び第2可動接
点68が離接自在に接触する第2固定接点72がそれぞ
れ固着されている。本体部60Aには二個で一組の差し
込みプラグ78用の二次側接続金具73A,73Bが設
けられていて、一方の二次側接続金具73Aが第1固定
接点71と、また他方の二次側接続金具73Bが他方の
突出端子62Bとそれぞれ電流容量の大きい連結板又は
電線により接続されている。更に、本体部60Aには先
端部が側板60bを貫通して突出する移動可能なリセッ
トピン74が設けられており、リセットピン74は移動
体63を付勢しているばね65より弱いばね75により
常時後端が移動体63の突部63a側面に当接するよう
に付勢されている。
【0126】移動体63の上面にはバイメタル64の前
記係止穴64aと係脱自在に係合する係合ピン76が垂
直に植設されていて、リセットピン74の本体部60A
より突出する先端を指で押圧して、ばね65の力に抗し
て移動体63を移動させ、離れている第1可動接点66
を第1固定接点71に当接させると、係合ピン76がバ
イメタル64の係止穴64aに係合して移動体63が係
止されるようになっており、この状態で二次側接続金具
73Aと一次側突出端子62Aとが導通する通常の状態
となり、コンセントとしての機能を満足する。
【0127】万一、過電流等でコンセント本体60の温
度が上昇し、バイメタル64が設定温度を越えると図2
7で仮想線で示すように先端部が上方に反るように変形
して、係止穴64aが係合ピン76から外れ、ばね65
の力で移動体63が移動して第1可動接点66が第1固
定接点71から離れ、一次側突出端子62Aと二次側接
続金具73A間を遮断する。そしてバイメタル64の温
度が常温まで下がれば再度リセットピン74を指で押す
だけで、上述のように一次側突出端子62Aと二次側接
続金具73Aは導通状態となり、コンセントとしての機
能を復活させることができる。
【0128】図28の上部位に示す確認シグナルを発生
させるための電気回路において、発光体61Aは一次
側,二次側が導通状態にあって電圧が印加されていると
き点灯する導電確認用の例えば青色の発光ダイオード
(LED)、発光体62Bは非導通状態、すなわち二次
回路が遮断されたときに点灯する回路遮断確認用の例え
ば赤色の発光ダイオード(LED)、抵抗r1,r2は
電流制限用、ダイオードd1,d2は整流用である。
【0129】本電気回路の作用を更に詳しく説明する
と、ダイオードd1の一端と発光ダイオード61Bの一
端との間だけに家庭用電圧が印加されたとき赤色の発光
ダイオード61Bが点灯し、更に発光ダイオード61A
の一端とダイオードd2の一端とに第2固定接点を介し
て一方の一次側突出端子62Aと同じ電位が印加される
と、すなわちコンセントとしての機能を満足している通
常の導通状態のとき青色の発光ダイオードだけが点灯す
る。なおシグナル発生のために設けた第2可動接点68
と第2固定接点72とは二次回路が遮断された状態で二
次側接続金具73A,73B間にシグナル発生回路を通
して微弱な電圧が表れるのを防止するためのものであ
る。
【0130】図29は電化機器等の差し込みプラグ78
を横(突出端子62A,62B並列方向)から挿入する
形式の突出端子付コンセントの内部を示す斜視図で、図
30は電化機器等の差し込みプラグ78を上から挿入す
る形式の突出端子付コンセントの内部を示す斜視図であ
る。このプラグ挿入方向の異なる二つの形式の突出端子
付コンセントの前述の図27の突出端子付コンセントと
異なるところは、二次側接続金具79A,79B(図2
9)又は80A,80B(図30)の取付位置の違いに
よる第1固定接点71及び他方の一次側突出端子62B
との接続方法の違い・及びこの取付位置の違いによる干
渉を避けるためリセットピン84に変更したところだけ
であり、他は同一のため同一符号を付して説明を省略す
る。リセットピン84は移動体63の突部63aの上面
垂直に植設されていて、コンセント本体60の蓋部60
Bにこのリセットピン84の上端部が貫通して突出する
横方向(移動体63の移動方向)の図示しない長穴が穿
設されている。
【0131】以上はすべて二次側接続金具の挟持部が一
組の一口コンセントについて説明したが、図31に示す
ように挟持部81a,81aをV字形に2個有する二口
用の二次側接続金具81A,81Bとすることも可能で
あり、更に挟持部をそれぞれ3個有する三口用コンセン
ト又は挟持部をそれぞれ4個有する四口用コンセントと
することも可能である。
【0132】
【実施例】
〔実施例7〕実施例7は壁や柱又は机等に取り付ける固
定式又は可搬式の導電状態確認シグナル発生及び安全機
能付電気接続具、すなわち確認シグナル発生と回路の自
動遮断機構を有するコンセントである。図32は上記の
コンセントの内部の一例を示す斜視図で、実施例6と同
一個所については同一符号を付けて説明を省略するか又
は簡単な説明とする。
【0133】コンセント本体83は本体部83Aと図示
しない蓋部とからなる合成樹脂等絶縁材で形成されてい
て、図示しない蓋部には二組のプラグ挿入穴と発光体6
1A,61B用の窓穴とが設けられている。コンセント
本体83の本体部83Aには家庭用電源からの電線84
を接続する二個で一組の一次側接続端子85A,85B
が固着されており、一次側接続端子85A,85Bの近
くに端子並列方向(横方向)の図示しない案内が設けら
れている。この案内に沿って移動可能に実施例6と同様
の移動体63が設けられており、移動体63はばね65
により常時図32で右下側に突出勝手に付勢されてい
る。
【0134】移動体63には先端部側面にたて溝63b
が刻設されていて、移動体63の先端にこのたて溝63
bの幅寸法内で横方向移動可能に第1可動接点66が設
けられ、接触圧付加用ばね67により常時突出勝手に付
勢されている。この第1可動接点66は比較的太い撚り
糸状の可撓電線69により一方の一次側接続端子85A
と連結されていて、第1可動接点66の横に第2可動接
点68が固着されている。
【0135】本体部83Aには第1可動接点66が離接
自在に接触する第1固定接点71及び第2可動接点68
が離接自在に接触する第2固定接点72がそれぞれ固着
されていて、移動体63に隣接して両端に挟持部86
a,86bを一体に有する二口用の二個で一組の二次側
接続金具86A,86Bが互いに平行に固着されてい
る。そして一方の二次側接続金具86Aは第1固定接点
71と電流容量の大きい連結金具又は電線87により接
続され、他方の二次側接続金具86Bは他方の一次側接
続端子85Bと同様の連結金具又は電線88により接続
されている。
【0136】二次側接続金具86A,86Bの移動体6
3側の挟持部86a,86aの中央に、温度変位手段例
えばバイメタル89が移動体63の移動方向と直角に常
温時に先端部が移動体63の上面と隣接するように後端
部が固着されている。バイメタル89の先端部には長手
方向に長い係止穴89aが穿設されていて、移動体63
の上面にこの係止穴89aに係脱自在に係合する係合ピ
ン76が垂直に植設されている。
【0137】バイメタル89は、第1可動接点66が接
触圧付加用ばね67の力で第1固定接点71に圧接さ
れ、第2可動接点68が第2固定接点72に接触してい
る導通状態で、先端部の係止穴89aが係合ピン76と
係合して移動体63を係止している。そして、過電流そ
の他の原因でコンセント本体83内温度が上昇し、バイ
メタル89の温度が設定値を越えたとき、先端部が上方
に反るように変形して係止穴89aが係合ピン76から
離れ、ばね65の力で移動体63が反第1固定接点71
側に移動する。
【0138】この移動体63の移動で第1可動接点66
が第1固定接点71から離れると同時に第2可動接点6
8が、第2固定接点72から離れ、一次側接続端子85
Aと二次側接続金具86A間が遮断されるとともに、今
まで点灯していた青色の発光ダイオード61Aが消え、
代わって赤色の発光ダイオード61Bが点灯して回路遮
断確認表示をする。
【0139】遮断された回路を復元するにはコンセント
本体83の温度が常温まで下がったあと、リセットピン
94を指で押して移動体63を係合ピン76が係止穴8
9aに係合するまで移動すればよい。
【0140】
【実施例】
〔実施例8〕実施例8は電化機器やテーブルタップ等の
電源コード先端に取着する導電状態確認シグナル発生及
び安全機能付電気接続具、すなわち確認シグナル発生と
回路の自動遮断機構を有する差し込みプラグである。図
33は上記差し込みプラグの内部を示す斜視図で、プラ
グ本体90は本体部90Aと蓋部90Bとからなる合成
樹脂等絶縁材により形成され、本体部90Aには二個で
一組の一次側の突出端子62A,62Bが固着されてい
る。
【0141】プラグ本体90内には実施例6と同様の温
度変位手段例えばバイメタル64,移動体63,第1可
動接点66,第2可動接点68,第1固定接点71,第
2固定接点72がそれぞれ設けられていて、バイメタル
64の温度が設定値を越えて上昇すると先端部の係止穴
64aが移動体63上面の係合ピン76から離れ、ばね
65の力で移動体が移動して第1可動接点66が第1固
定接点から離れ、一方の一次側突出端子62Aと第1固
定接点との間の回路を遮断する。同時に第2可動接点6
8が第2固定接点72から離れて、青色の発光ダイオー
ド61Aが消えて赤色の発光ダイオードが点灯する。
【0142】実施例8の実施例6の図27と異なるとこ
ろは本体部90Aに二次側接続金具73A,73Bの代
わりに電化機器等の電源用電線92を接続する二個で一
組の二次側接続端子91A,91Bが取着されていて、
二次側接続端子の一方91Aは第1固定端子71と接続
され、他方91Bは他方の突出端子62Bと連結金具又
は電流容量の大きい電線により接続されているところで
ある。従ってその他の同一個所には同一符号を付して説
明を省略する。
【0143】本実施例の差し込みプラグを電熱器等比較
的電流容量の大きい電化機器に使用すれば、過電流によ
る電源コンセントの過熱が原因で火災事故が発生するの
を未然に防止することができる。またテーブルタップ等
口数増設用多口コンセントの差し込みプラグとして使用
すれば蛸足配線による過電流に起因する火災事故を未然
に防止することができる。
【0144】
【実施例】
〔実施例9〕実施例9は実施例6の突出端子付コンセン
ト又は実施例8の差し込みプラグに、トラッキング現象
すなわち突出端子間の絶縁破壊による電気的短絡を防止
する安全機構を付加したもので、図34は実施例6のコ
ンセントを裏側(一次側突出端子側)から見た斜視図で
ある。図34において、コンセント本体60又はプラグ
本体の本体部60Aの一次側突出端子62A,62Bの
中央に端子並列方向と直角のスリット(すり割)60c
を刻設し、このスリット60cに沿って移動可能にスラ
イド93が設けられている。スライド93は本体部60
Aの壁面との間に張設されているばね94により突出勝
手に付勢されていて、その先端が移動体63の側面に新
たに形成されている傾斜部63cと当接している。
【0145】従って、スライド93は移動体63の横方
向移動でこれと直角方向に移動するようになっていて、
図示しないバイメタル64の係止穴64aが移動体63
上面の係合ピン76と係合して第1可動接点66,第1
固定接点71間が閉じているときと、バイメタル64の
温度上昇で係止穴64aが係合ピン76から外れ、ばね
65の力で移動体が移動して第1可動接点66が、第1
固定接点71から離れたときとではスライド93のスリ
ット60c内における位置が変わる。
【0146】今、仮に電源コンセントに挿入されている
一次側突出端子62A,62B間に綿ぼこりが堆積し、
この綿ぼこりが水又は油の湿度を含んで電気的導体にな
ると、一次側突出端子62A,62B間に電流が流れ、
この熱により本体部60Aに絶縁が破壊された側路がで
き、そのまま放置すると火災の原因となる。このような
トラッキングによる熱でバイメタル64が変形して二次
回路が遮断されると、前述のようにスライド93が移動
してその位置が変わり、絶縁が破壊されていない部位が
本体部60Aにできた側路(絶縁破壊路)を遮り、二次
回路遮断後の突出端子間のリークを阻止する。尚、スラ
イド93を移動する方法は、移動体63の横方向移動で
スライド93との係止部が移動体から外れて、ばね94
の力でスライド93を大きく移動するようにしてもよ
い。
【0147】また、実施例9のトラッキング防止機構は
実施例6又は実施例8のような二次側回路の遮断機構を
する突出端子付コンセント又は差し込みプラグに付加す
るものと限定するものではなく、例えばガス漏れ警報器
のように過電流による発熱の心配がなく、常時通電され
ていることが優先されるので二次側回路の遮断機構も必
要のない場合には、トラッキングによる発熱でバイメタ
ルが変形して係止を解くことにより、直接又は間接的に
スライド93を移動させるようにすればよい。
【0148】また、突出端子間の絶縁破壊によりできた
電気的側路を阻止する方法は、上述のスライド93のス
リット60cの長手方向移動によって遮るものと限定す
る必要はなく、スライド93をスリット60cの深さ方
向移動としてもよく、スリット60cを開閉自在な扉で
閉じておいて、必要時に扉を開くようにしてもよい。ま
たスリット60cを常時開放したままとしておいても同
様の効果を得ることができる。
【0149】
【実施例】
〔実施例10〕実施例10は実施例6の確認シグナル発
生と回路の自動遮断機構とを有する突端子付コンセント
に温度ヒューズを付加して、回路の自動遮断機構をバイ
メタル64による接点の遮断と温度ヒューズ70の溶断
とによる二重の安全構造としたものである。
【0150】図35は上述の二重の安全構造を有する突
出端子付コンセントの内部を示す斜視図で、実施例6の
図27と殆ど同一であり、同一個所には同一符号を付し
て説明を省略し、異なるところのみ説明する。他方の一
次側突出端子62Bに温度ヒューズ取付金具62aが固
着され、他方の二次側接続金具73Bにも温度ヒューズ
取付金具73aが固着されていて、両方の温度ヒューズ
取付金具62a,73a間に温度ヒューズ70がビスに
より着脱可能に取着されている。この温度ヒューズ70
の切断する許容温度は、バイメタル64による回路遮断
温度より5°〜10°高く設定するのが好ましい。
【0151】このようにバイメタル64による回路遮断
作動を優先させることで、面倒な温度ヒューズ70の取
り換えを少なくすることができる。従ってコンセント本
体60の温度がバイメタル64の設定温度を越えても上
昇した場合、何らかの理由でバイメタルが作動しないで
第1可動接点66と第1固定接点71間が遮断されない
不測の異状事態が発生しても、温度ヒューズ70の許容
温度を越すと温度ヒューズ70が切れて他方の一次側突
出端子62Bと他方の二次側接続金具との間が遮断され
るので、コンセント本体60のカーボン化による電気絶
縁性の劣化又は破壊に起因する火災などの大事故の発生
を未然に防止することができる。
【0152】図36は上述の二重の回路遮断機構を有す
る突出端子付コンセントの電気回路図で、実施例6の図
28とほとんど同一であり、異なるところのみ説明す
る。他方の一次側突出端子62Bと他方の二次側接続金
具73Bとの間の温度ヒューズ70の二次側端、すなわ
ち他方の二次側接続金具73Bと確認シグナル電気回路
のダイオードd1とが電線aにより接続されている。
【0153】従って温度ヒューズ70が切れると確認シ
グナル回路への印加電圧が切れ、導通確認用の例えば青
色の発光ダイオード61Aも、回路遮断確認用の赤色の
発光ダイオード61Bもともに点灯しなくなるので、停
電又は電源ブレーカが作動したときと混同しない限り温
度ヒューズ70の切れと判断することができる。尚、温
度ヒューズ70は第1固定接点71と一方の二次側接続
金具73Aとの間、又は一方の突出端子62Aと第1可
動接点66との間に設けてもよい。ただし、この場合は
温度ヒューズ切れを確認シグナル表示により見分けるこ
とができない。
【0154】図37は差し込みプラグ78を横方向すな
わち一次側突出端子並列方向から挿入する形式の二重の
回路遮断機構を有する突出端子付コンセントの例で、実
施例6の図29とほとんど同一であり、異なるところの
み説明する。一次側の他方の突出端子62Bに温度ヒュ
ーズ取付金具62bが固着され横を向く他方の二次側接
続金具79Bにも温度ヒューズ取付金具79aが一体に
設けられていて、両方の温度ヒューズ取付金具62b,
79aの間に温度ヒューズ70がビスにより着脱可能に
取着されている。そして温度ヒューズ70の二次側端す
なわち他方の二次側接続金具79Bには確認シグナル回
路のリード線bが接続されていて、上述のように温度ヒ
ューズ70が切れると確認シグナル回路への印加電圧が
切れ、青色の発光ダイオード61Aも赤色の発光ダイオ
ードもともに点灯しなくなる。
【0155】図38は差し込みプラグ78を上から挿入
する形式の二重の回路遮断機構を有する突出端子付コン
セントの例で、実施例6の図30と異なるところは、他
方の一次側突出端子62Bに温度ヒューズ取付金具62
cが固着され、他方の二次側接続金具80Bにも温度ヒ
ューズ取付金具80aが固着されていて、両方の温度ヒ
ューズ取付金具62c,80aの間に温度ヒューズ70
がビスにより着脱可能に取着されているところである。
そして、温度ヒューズ70が切れると確認シグナル回路
への印加電圧切れて青色の発光ダイオード61Aも赤色
の発光ダイオード61Bもともに点灯しなくなる。
【0156】図39は差し込みプラグ78を斜め上から
挿入する形式の二重の回路遮断機構を有する二口の突出
端子付コンセントの例で、実施例6の図31と異なると
ころは、他方の突出端子62Bと他方の二次側接続金具
81Bとの間に、温度ヒューズ取付金具62d,81b
を介して温度ヒューズ70が取着されていて、温度ヒュ
ーズ70が切れると確認シグナル回路への電圧の供給が
遮断されるようになっているところである。
【0157】尚、図39は二口の突出端子付コンセント
の例であるが三口又は四口の二重回路遮断機構を有する
突出端子付コンセントとすることもできる。また、図3
7,図38,図39とも温度ヒューズ70を一方の二次
側接続金具79A,80A,81Aと第1固定接点71
との間、又は第1可動接点66と一方の一次側突出端子
62Aとの間に設けてもよい。但し、この場合は温度ヒ
ューズ切れを確認シグナル表示により見分けることがで
きない。
【0158】
【実施例】
〔実施例11〕実施例11は壁や柱又は机等に取り付け
る固定式又は取付位置変更可能な導電状態確認シグナル
発生及び安全機能付電気接続具、すなわち確認シグナル
発生と二重の回路自動遮断機構を有するコンセントであ
る。図40は上述の二重の回路自動遮断機構を有するコ
ンセントの内部を示す斜視図で、実施例7の図32と同
一個所が多いので、同一個所には同一符号を付して説明
を省略する。家庭用電源からの電線84を接続する二個
で一組の一次側接続端子の他方85Bに温度ヒューズ取
付金具85aが一体に設けられていて、この温度ヒュー
ズ取付金具85aと二個で一組の二口用の二次側接続金
具の他方86Bとの間に温度ヒューズ70がビスにより
着脱可能に取着されている。
【0159】温度ヒューズ70の切れる許容温度は、実
施例10と同様バイメタル89の回路遮断温度より5°
〜10°高く設定するのが好ましく、このようにバイメ
タル89による回路遮断を優先させることにより、面倒
な温度ヒューズ70の取り換えを少なくして二重の安全
効果が得られる。確認シグナル回路は温度ヒューズ70
の二次側端すなわち二次側接続金具の他方86Bと電線
cにより接続されていて、温度ヒューズ70が切れると
確認シグナル回路への印加に電圧が切れ、導電確認用の
例えば青色の発光ダイオード61Aも回路遮断確認用の
例えば赤色の発光ダイオード61Bもともに点灯しなく
なるので、温度ヒューズ70切れを見つけることができ
る。尚、温度ヒューズ70は第1固定接点71と二次側
接続金具の一方86Aとの間又は第1可動接点66と一
次側接続端子の一方85Aとの間に設けることもでき
る。この場合には確認シグナル表示により温度ヒューズ
切れを見分けることはできない。
【0160】
【実施例】
〔実施例12〕実施例12は電化機器やテーブルタップ
等の電源コード先端に取着する導電状態確認シグナル発
生及び安全機能付電気接続具、すなわち確認シグナル発
生と二重の回路手段機構とを有する差し込みプラグの例
である。図41は上述の二重の回路遮断機構を有する差
し込みプラグの内部を示す斜視図で、実施例8の図33
と同一個所が多いので同一個所には同一符号を付して説
明を省略する。
【0161】プラグ本体90の本体部90Aに設けられ
ている二個で一組の一次側突出端子の他方62Bと二個
で一組の二次側接続端子の他方91Bとに温度ヒューズ
取付金具62e,91aがそれぞれ固着されていて、こ
の温度ヒューズ取付金具62a,91a間に温度ヒュー
ズ70がビスにより着脱可能に設けられている。
【0162】確認シグナル回路は温度ヒューズ70の二
次側端すなわち二次側接続端子91Bと電線dにより連
結されていて、温度ヒューズ70が切れると確認シグナ
ルの電気回路の印加電圧が切れ、青色の発光ダイオード
61Aも赤色の発光ダイオード61Bもともに点灯しな
くなる。従って、回路が遮断されて二次側に導電されな
くなった状態で確認シグナル表示が全部消えていれば温
度ヒューズ70切れと判断して、温度ヒューズ70を交
換すればよい。
【0163】温度ヒューズ70の切れる温度は実施例1
0及び実施例11と同様バイメタル64の回路遮断温度
より5〜10°高く設定して、面倒な温度ヒューズの取
り換え頻度を少なくするようになっている。尚、温度ヒ
ューズ70は一次側突出端子の一方62Aと第1可動接
点66との間又は第1固定接点71と二次側接続端子の
一方91Aとの間に設けてもよい。ただし、この場合は
温度ヒューズ切れを確認シグナル表示で判断することが
できない。
【0164】
【実施例】
〔実施例13〕実施例13は電化機器等の差し込みプラ
グ用の接続電源として用いる導電状態確認シグナル発生
及び安全機能付電気接続具、すなわち確認シグナル発生
と回路の自動遮断機構とを有する突出端子付コンセント
である。図42は上記突出端子付コンセントの内部の一
例を示す図で、図43はその電気回路図である。コンセ
ント本体60は本体部60Aと図示しない蓋部とからな
る合成樹脂等絶縁材により形成される箱体で、蓋部に発
光ダイオード61A,61Bの輝頭部を外部から見るこ
とのできる窓穴が、また本体部60Aと蓋部に二次側接
続金具99A,99Bに図示しない差し込みプラグを挿
入するための長穴が設けられている。
【0165】本体部60Aには二個で一組の一次側突出
端子62A,62Bが固着されていて、一次側突出端子
の一方62Aに温度ヒューズ取付金具62fが固着され
ている。更に本体部60Aには二個で一組の二次側接続
金具99A,99Bが一次側突出端子並列方向を向いて
並んで設けられけており、二次側接続金具の一方99A
にも温度ヒューズ取付金具99aが固着され、二次側接
続金具の他方99Bは突出端子の他方62Bと接続され
ている。そして両方の温度ヒューズ取付金具62f,9
9a間に温度ヒューズ70がビスにより着脱可能に取着
されていて、突出端子付コンセントの温度が温度ヒュー
ズ70の許容温度を越えると温度ヒューズが溶断されて
回路の一方が遮断されるようになっている。
【0166】図43の上部位に示す確認シグナル発生回
路図の部分は実施例6の図28と同一で、一次側突出端
子62A,62Bから回路遮断確認用の赤色の発光ダイ
オード61Bと整流用ダイオードd1との間に電圧が印
加されるとともに、温度ヒューズ70の二次側端すなわ
ち二次側接続金具の一方99Aから整流用ダイオードD
2及び導電確認用の青色の発光ダイオード61Aに一次
側突出端子の一方62Aと同じ電位が断続的に印加され
るようになっている。
【0167】従って、通常の導通状態の時には赤色の発
光ダイオード61Bは両端が同一電位のため点灯せず、
導電確認用の青色の発光ダイオード61Aのみ点灯す
る。そして突出端子付コンセントの温度が上昇して温度
ヒューズ70が切れると、ダイオードd2及び発光ダイ
オード61Aの印加電圧が切れて、ダイオードd2が青
色の発光ダイオード61Aへの電流を阻止して青色のダ
イオード61Aが消え、代わって回路遮断確認用の赤色
の発光ダイオード61Bが点灯するようになっている。
従って赤色の発光ダイオード61Bが点灯したら温度ヒ
ューズ切れと判断して温度ヒューズ70を取り換えれば
よい。尚、温度ヒューズ70を突出端子の他方62Bと
二次側接続金具の他方99Bとの間に設け、確認シグナ
ルの電気回路を左右反対としてもよい。
【0168】また、実施例13の確認シグナルと温度ヒ
ューズによる回路自動遮断機構を有する突出端子付コン
セントは、壁,柱等に取着する固定式又はテーブルタッ
プなどの取付位置変更可能なコンセントにも適用可能で
ある。また、図42に示すような一口の突出端子付コン
セントに限定されるものではなく、二口,三口,四口等
多数口の突出端子付コンセントや壁・柱などに取り付け
る固定式又は取付位置変更可能なコンセントにも適用可
能である。
【0169】
【実施例】
〔実施例14〕実施例14は主として壁面に埋め込んで
使用する固定形の電源接続用の導電状態確認シグナル発
生及び安全機能付電気接続具、すなわち確認シグナルの
発生と回路の自動遮断機構とを有する少なくとも一口用
のコンセント(引用例は二口コンセント)で、図44は
その内部構造を示す斜視図、図45はその外観を示す斜
視図、図46はその電気回路図である。
【0170】コンセント本体101は壁面に埋め込む本
体部101Aと壁面より外に出る蓋部101Bとからな
る合成樹脂等絶縁材で形成された箱体である。コンセン
ト本体101の本体部101Aには家庭用電源からの引
き込線102を接続する二個で一組の一次側接続端子8
5A,85Bが固着されており、一次側接続端子85
A,85Bの近くに一次側接続端子並列方向(横方向)
の図示しない案内に沿って移動可能に移動体103が設
けられている。
【0171】そして、移動体103はばね65により常
時図46で左側に付勢されており、先端部上面に前後方
向の溝103bが刻設されている。移動体103先端に
この前後方向の溝103bの幅寸法内で横方向移動可能
に第1可動接点66が設けられており、第1可動接点6
6は接触圧付加用ばね67により常時突出勝手に付勢さ
れている。この第1可動接点66は比較的太い撚り糸状
の可撓電線69により一方の一次側接続端子85Aと連
結されていて、第1可動接点66上に第2可動接点68
が固着されている。
【0172】本体部101Aには第1可動接点66が離
接自在に接触する第1固定接点71及び、第2可動接点
68が離接自在に接触する第2固定接点72がそれぞれ
固着されている。更に、移動体103には中央部下面に
前後方向の係止溝103cが刻設されており、移動体1
03の下にこの係止溝103cに先端爪部104aが係
脱自在に係合する爪付係止レバー104が枢支ピン10
5により揺動可能に設けられていて、爪付係止レバー1
04はばね106により先端爪部104aが常時移動体
103の係止溝103cに係合するよう付勢されてい
る。
【0173】更に、爪付係止レバー104の先端爪部1
04aの真下に隣接してマグネット107が吸着面を上
にして固着されており、マグネット107には図46に
示すように第1電磁コイル107aと第2電磁コイル1
07bとが1本の鉄芯107cに巻回されていて、何れ
か一方又は両方の電磁コイルに電圧が印加されたとき爪
付係止レバー104の先端爪部104aを引き込んで移
動体103の係止を解き、第1可動接点66及び第2可
動接点68が第1固定接点71及び第2固定接点72か
ら離れて回路を遮断するようになっている。移動体10
3の前面にはリセットピン84が植設されていて、リセ
ットピン84の先端部は蓋部101Bの長穴101fよ
り突出しており、このリセットピン84で移動体103
を図46で右側へ移動すれば簡単に爪付係止レバー10
4の爪部104aと係止溝103cが係合して通常の導
通状態に戻すことができる。
【0174】本体部103Aにはマグネット107の下
に両端に挟持部86a,86bを一体に有する二個で一
組の二口用二次側接続金具86A,86Bが互いに平行
に固着されている。そして、一方の二次側接続金具86
Aは第1固定接点71と電流容量の大きい連結金具又は
電線87により接続され、他方の二次側接続金具86B
は他方の一次側接続金具85Bと温度ヒューズ70を介
して接続されている。
【0175】更に、二次側接続金具86A,86Bの中
間で各接続金具寄り位置に二個で一組のリーク検出板2
6A,26Bが互いに平行に絶縁された状態で設けられ
ている。リーク検出板26A,26Bは両端に屈曲部2
6aを有するコ字形状をなし、屈曲部26aの先端が蓋
部101Bのプラグ挿入穴101aに隣接する長穴10
1cに埋め込まれるように嵌挿されていて、屈曲部26
aの先端面は蓋部101Bの上面とほぼ同一面となって
いる。リーク検出板26A,26Bは図46の電気回路
図に示すように整流用ダイオードd3及び平滑用コンデ
ンサc1からなる整流回路及びヒューズf2,温度ヒュ
ーズ70bからなる保護回路を介して第2電磁コイル1
07bの両端と接続されている。
【0176】更に、本体部101Aの下部には二次側接
続金具86A,86Bの中央にL形金具108が固着さ
れており、L形金具108は他方の一次側接続端子85
Bと接続されている。L形金具108には温度変位手段
例えばバイメタル109が垂直かつ下向きに固着されて
おり、バイメタル109先端対応位置に第3固定接点1
10が固着されていて、バイメタル109は常温で先端
が第3固定接点から離れ、設定温度を越すと接触するよ
うになっている。
【0177】更に、L形金具108の先端部には例えば
密着巻きされたコイルばね111a又は細いピアノ線等
可撓材の下端に振り子(重り)111bを有する振動検
知振り子111が下向きに懸架されており、第3固定接
点と一体に形成されている前記振り子111bの直径よ
り大きい振動検出穴112内に振り子111bが隙間を
有して遊挿されている。そして第1電磁コイル107a
は一端がこの第3固定接点,振動検出穴112と、また
他端が第1固定接点71に整流用ダイオードd4及び平
滑用コンデンサc2からなる整流回路及びヒューズf
1,温度ヒューズ70aからなる保護回路を介して接続
されている。
【0178】尚、d3,C1及びd4,C2からなる整
流回路はマグネット107が爪付係止レバー104を吸
着して二次回路を遮断すれば吸着力を維持する必要がな
いので取り除いても支障はない。またf1,70a及び
f2,70dからなる保護回路は基本的には必要ない
が、動作の安定とより高度な安全性を得るためのもので
ある。またヒューズf1,f2か温度ヒューズ70d,
70bの何れか一方だけの保護回路としてもよい。
【0179】従って、バイメタル109が設定温度を越
えて温度上昇して先端が第3固定接点110に接触した
ときと、地震,爆発等の振動で振り子111bが振動検
出穴112に接触したときとに、第1電磁コイル107
aに電源電圧が印加されてマグネット107が爪付係止
レバー104の先端爪部104aを引き込んで移動体1
03の係止を解いて回路が遮断され、この回路の遮断で
第1電磁コイル107aへの電圧の印加が切れるので、
例えば大地震で家屋が傾斜して振り子111bが振動検
出穴112に接触したままになっていても安全である。
【0180】また、例えばトラッキングでコンセント本
体101の蓋部101Bのプラグ挿入穴101a周辺の
電気絶縁性が低下又は破壊されて、二次側接続金具21
A,21Bから漏れたリーク電圧がリーク検出板26
A,26Bに発生した場合にも、第2電磁コイル107
bによりマグネット107が励磁されて移動体103の
係止を解き回路を遮断する。
【0181】更に、図46の回路図に示すように二個で
一組のリーク検出板26A,26B間に圧電ブザーやベ
ル等の小形警報音発生器53及びリーク警報用の例えば
黄色の発光ダイオード(LED)又はネオン灯等の発光
体54が電気的に接続されている。尚、リーク警報回路
のR7は発光ダイオード54用の過電流防止抵抗、D6
は整流用ダイオード、D4は警報音発生器53保護用の
ツエナダイオードである。そして蓋部101Bには図4
5に示すように発光体54の輝頭部が外部から見えるよ
うな窓穴101dと、警報音発生器53の音を外部に出
すための複数の小穴101eとが穿設されている。
【0182】更に、図46の上部位に示す確認シグナル
発生回路図は、通常の導通状態すなわち移動体103が
係止されていて、第1可動接点66,第2可動接点68
が第1固定接点71,第2固定接点72と当接している
導通状態で、導電確認用の例えば青色の発光ダイオード
(LED)61Aが点灯し、移動体103の係止が解か
れて回路が遮断されると,青色の発光ダイオード61A
が消え、代わって回路遮断確認用の例えば赤色の発光ダ
イオード61Bが点灯する。また温度ヒューズ70が切
れたとき青色の発光ダイオード61A及び赤色の発光ダ
イオード61Bがとも点灯しないようになる回路で、発
光ダイオード61A,61Bは蓋部101Bの窓穴10
1bより輝頭部が突出していて外から見えるようになっ
ている。この確認ジグナル発生回路図は実施例13の図
43の確認シグナル発生回路と同じであり、詳細な説明
を省略する。
【0183】上述のように構成されている実施例14の
壁面に埋め込んで使用する固定形の電源接続用の確認シ
グナル発生と回路の自動遮断機構とを有するコンセント
によれば、例えば過電流によるコンセント本体101の
温度上昇でバイメタル109が設定温度を超えて温度上
昇するとマグネット107が働いて回路が自動的に遮断
される。
【0184】また、例えばコンセント本体101の蓋部
101Bのプラグ挿入穴101aに挿入された電化機器
の差し込みプラグの突出端子78a周辺に綿ぼこりやち
り等が堆積し、これが水又は油等の湿気を含んで電気の
良導体となり、電気的側路を形成して電流が流れるトラ
ッキング現象により、蓋部101Bのプラグ挿入穴10
1a周辺の電気絶縁抵抗が低下又は破壊された場合、二
次側接続端子86A,86Bの電圧がリーク検出板26
A,26Bに発生してマグネット107が働き、回路が
自動的に遮断される。
【0185】また、仮にコンセント本体101が温度上
昇してバイメタル109の設定温度を越えても回路が遮
断されない不測の異状事態が発生しても、コンセント本
体101が温度ヒューズ70の設定温度を超すと温度ヒ
ューズ70が溶断されて回路を遮断するので、火災のよ
うな大事故になる心配はまったくない。また、仮にリー
ク検出板26A,26Bにリーク電圧が発生しても回路
が遮断しない不測の異状事態が発生しても、警報音発生
器53が鳴り、リーク警報用の例えば黄色の発光ダイオ
ード54が点灯するので、直ちに非常処置を講ずること
が可能であり、火災のような大事故に至ることはない。
【0186】また、地震や爆発等により例えば震度4を
起こす中震以上の振動が発生した場合、振動検知振り子
111の振り子111aが振動検出穴112に当接して
マグネット107が励磁されて二次回路を遮断するの
で、発火性の強い危険物を取り扱う個所に使用すれば地
震や爆発等による二次災害を未然に防止することができ
る。尚、実施例14は上述のように過電流,トラッキン
グ,地震に対応する安全構造としたものであるが,使用
個所その他の事情で、温度ヒューズ70による回路の遮
断機構、警報音発生器53及び黄色の発光ダイオードに
よるリーク警報機構、地震による回路の遮断機構をそれ
ぞれを取り除いた簡易形とすることができる。また、実
施例14のコンセントは壁面に埋め込んで使用する固定
形の電源接続用コンセントに限定されるものではなく、
通称テーブルタップと呼ばれる取付位置変更可能なコン
セントにも適応可能なことは勿論である。
【0187】更に図47は上述の回路遮断用マグネット
107と異なった形状のマグネット117を使用した回
路図である。図47において、マグネット117のコア
一部は二本の鉄芯117c,117cと、この二本の鉄
芯117c,117cを連結する継鉄117dとから構
成され、二本の鉄芯117c,117cに第1電磁コイ
ル117aと第2電磁コイル117bが巻回されてい
る。このような断面U字形のコアーは一本の鉄芯に比べ
て磁束密度が高くマグネットの吸着力が強くなるので、
安全機構としての感度を上げることができる。爪付係止
レバー104は二本の鉄芯117c,117cに対応す
るためレバー部が長くなっているので、爪部104aは
レバー部のほぼ中央に形成されている。その他は図46
と同一である。
【0188】
【実施例】
〔実施例15〕実施例15は電源コンセントに挿入する
突出端子を有する導電状態確認シグナル発生及び安全機
能付電気接続具、すなわち少なくとも一口の確認シグナ
ル発生と回路の自動遮断機構とを有する中継用又は口数
増設用コンセントであって、図48はその内部構造を示
す斜視図、図49はその電気回路図である。図48,図
49は実施例10の図35及び実施例14の図44と同
一個所が多いので同一個所には同一符号を付して説明を
省略又は簡単とし、異なるところを重点に説明する。
【0189】コンセント本体60は本体部60Aと蓋部
60Bとからなる合成樹脂等絶縁材により形成された箱
体で、本体部60Aには電源コンセントに挿入する二個
で一組の一次側突出端子62A,62Bが固着されてい
る。他方の一次側突出端子62Bの基部には一方の一次
側突出端子62Aの基部近くまで延びる集熱板120の
一端が固着されていて、この集熱板120の基部120
aに後端が固着される温度変位手段例えばバイメタル1
21が一次側突出端子並列方向と直角に設けられてお
り、本体部60A内のバイメタル121の先端部対応位
置に第3固定接点122が固着されている。そしてバイ
メタル121は常温で先端部が第3固定接点122と離
れていて、設定温度を越すと接触するようになってい
る。
【0190】更に、本体部60Aのほぼ中央部には突出
端子並列方向(横方向)の図示しない案内が設けられて
いて、この案内に沿って移動体103が移動可能に設け
られている。移動体103はばね65により常時図49
で右側に付勢され、先端部側面にたて溝103bが刻設
されていて、移動体103の先端にこのたて溝103b
の幅寸法内で横方向移動可能に第1可動接点66が設け
られている。
【0191】そして第1可動接点66は接点圧付加用ば
ね67により常時突出勝手に付勢されていて、比較的太
い撚り糸状の可撓電線69により一方の一次側突出端子
62Aと接続されており、第1可動接点66に第2可動
接点68が固着されている。本体部60Aには第1可動
接点66が離接自在に当接する第1固定接点71及び第
2可動接点68が離接自在に当接する第2固定接点72
が固着されている。
【0192】更に、移動体103には中央部側面に係止
溝103cが刻設されていて、移動体103に隣接し
て、この係止溝103cに係脱自在に係合する先端爪部
104aを有する爪付係止レバー104が枢支ピン10
5により揺動可能に設けられており、爪付係止レバー1
04はばね106により先端爪部104aが常時移動体
103の係止溝103cに係合するように付勢されてい
る。
【0193】更に、本体部60Aには爪付係止レバー1
04の先端爪部104aに隣接してマグネット107が
吸着面を先端爪部104a側にして固着されており、マ
グネット107には図49に示すように第1電磁コイル
107aと第2電磁コイル107bとが一本の鉄芯10
7cに巻回されていて、何れか一方又は両方の電磁コイ
ルに電圧が印加されたとき、先端爪部104aを引き込
んで移動体103の係止を解き、回路を遮断するように
なっている。
【0194】更に、コンセント本体60の本体部60A
内には二次側接続金具73A,73Bが設けられてい
て、一方の二次側接続金具73Aは第1固定接点71と
比較的電流容量の大きい連結板又は電線により接続さ
れ、他方の二次側接続金具73Bは温度ヒューズ70を
介して他方の二次側突出端子62Bと接続されている。
【0195】更に、一次側突出端子62A,62Bの中
間で各突出端子寄り位置に二個で一組のリーク検出ピン
51,52が一次側突出端子62A,62Bのコンセン
トへの挿脱方向を向き互いに平行に植設されている。更
にコンセント本体60の二次側接続金具73A,73B
用の図示しないプラグ挿入穴の中間で各プラグ挿入穴寄
りにリーク検出板123A,123Bが互いに平行に設
けられていて、リーク検出ピン51とリーク検出板12
3A、またリーク検出ピン52とリーク検出板123B
はそれぞれリード線により接続されている。
【0196】そして、マグネット107の第1電磁コイ
ル107aは第3固定接点122と第1固定接点71と
の間に整流用ダイオードd4及び平滑用コンデンサc2
からなる整流回路及びヒューズf1,温度ヒューズ70
aからなる保護回路を介して接続され、第2電磁コイル
107bはリーク検出板123A,123Bの間及びリ
ーク検出ピン51,52の間に整流用ダイオードd3及
び平滑用コンデンサc1からなる整流回路及びヒューズ
f2,温度ヒューズ70bからなる保護回路回路を介し
て連結されている。 図49の上部位に示す確認シグナ
ル発生回路は、実施例14の図46と同一のため説明を
省略する。
【0197】従って、実施例15の確認シグナル発生と
回路の自動遮断機構とを有する突出端子付コンセントに
よれば、例えば過電流によりコンセント本体60が高温
になって、バイメタル121の温度が設定温度を越える
と先端が第3固定接点122に当接して第1電磁コイル
107Aに電源電圧が印加され、マグネット107が爪
付係止レバー104の先端爪部104aを引き込んで移
動体103の係止を解き、回路を自動的に遮断する。
【0198】また、何らかの理由でコンセント本体60
の一次側突出端子62A,62B間又はプラグ挿入穴間
の電気絶縁性が低下又は破壊されて、リーク検出ピン5
1,52又はリーク検出板123A,123Bにリーク
電圧が発生した場合に、第2電磁コイル107bに電圧
が印加されて回路を自動的に遮断する。
【0199】また、仮にコンセント本体60のバイメタ
ル121の設定温度を越える温度上昇で、バイメタル1
21による回路の自動遮断が行われない不測の異状事態
が発生した場合、コンセント本体60の温度が温度ヒュ
ーズ70の設定温度を超すと、温度ヒューズ70が切れ
て火災のような大事故を未然に防止する二重の安全構造
となっている。尚、実施例15の突出端子付コンセント
は図48に示すような一口用のコンセントに限定される
ものではなく、二口又は三口の口数増設用突出端子付コ
ンセントにも適応可能なことは勿論である。
【0200】また、マグネット107を図47に示すよ
うな二本の鉄芯にそれぞれ電磁コイルを有するマグネッ
ト117とすることも可能である。また、C1,d3及
びC2,d4からなる整流回路は取り除くことも可能で
ある。また、ヒューズf1,f2と温度ヒューズ70
a,70bとからなる各保護回路は基本的には無くても
よく、ヒューズf1,f2か温度ヒューズ70a,70
bの何れか一方とすることもできる。
【0201】
【実施例】
〔実施例16〕実施例16は電源コンセントに挿入する
突出端子を有する導電状態確認シグナル発生及び安全機
能付電気接続具、すなわち少なくとも一口の確認シグナ
ル発生と回路の自動遮断機構とを有する中継用又は口数
増設用コンセントで、図50はその内部構造を示す斜視
図、図51はその電気回路図である。尚、図50,51
は実施例10の図35,図36と同一個所が多いので同
一個所には同一符号を付して説明を省略又は簡単とし、
異なるところを重点に説明する。
【0202】コンセント本体60は本体部60Aと蓋部
60Bとからなる例えば合成樹脂製の絶縁材により形成
され、上面に発光体61A,61Bの輝頭部が外から見
える窓穴を有し、側面に二次側接続金具73A,73B
に挿入される電化機器の差し込みプラグ78が挿入する
コンセント穴を有している。本体部60Aには二個で一
組の一次側突出端子62A,62Bのほぼ中央に、突出
端子並列方向(以下横方向と呼ぶ)と直角で、一次側突
出端子62A,62Bの挿脱方向と直角にバイメタル6
4の後端部が固着されている。温度変位手段例えばバイ
メタル64は先端部に係止穴64aを有し、温度が上昇
すると先端部が上方に反るように変形するようになって
いる。
【0203】本体部60Aの中央部に設けられている横
方向の案内60cに沿って絶縁材でなる移動体63が移
動可能に設けられていて、常温時のバイメタル64の先
端部の真下に隣接していて、突部63aと本体部60A
の突起部60aとの間に張設されるばね65により常時
図51で右側に付勢されている。移動体63には第1可
動接点66がたて溝63bの幅寸法内で横方向移動可能
に設けられていて、接触圧付加用ばね67により常時突
出勝手に付勢されており、第1可動接点66に第2可動
接点68がともに移動可能に固着されている。そして第
1可動接点66は比較的太い可撓電線69により一方の
突出端子62Aと接続されている。
【0204】本体部60Aには第1可動接点66が離脱
自在に接触する第1固定接点71及び第2可動接点68
が離脱自在に接触する第2固定接点72がそれぞれ固着
されている。更に本体部60Aには二個で一組の二次側
接続金具73A,73Bが設けられていて、一方の二次
側接続金具73Aが第1固定接点71と接続され、他方
の二次側接続金具73Bが他方の突出端子62Bと温度
ヒューズ70を介して接続されている。また、本体部6
0Aには先端部が側板60bを貫通して外部に突出する
移動可能なリセットピン74が設けられており、リセッ
トピン74はばね75により常時後端が移動体63の突
部63a側面に当接するよう付勢されている。
【0205】移動体63の上面には係合ピン76が垂直
に植設されていて、常温時において係合ピン76がバイ
メタル64先端の係止穴64aに係合して移動体63が
係止され、第1可動接点66が第1固定接点71に接触
圧付加用ばね67により圧接され、同時に第2可動接点
68が第2固定接点72に接触されている。そしてコン
セント本体60の温度が上昇してバイメタルの設定温度
を越すと、バイメタル先端部が反るように変形して係止
穴64aが係合ピン76から外れ、ばね65の力で移動
体が図50で右側に移動して、第1可動接点66と第2
可動接点68が第1固定接点71と第2固定接点72か
らそれぞれ離れて、回路が遮断されるようになってい
る。遮断された回路を導通状態に戻すにはバイメタル6
4の温度が下がったのち、前記リセットピン74を指で
押圧して、ばね65の力に抗して移動体を図50で左側
に移動すれば、係合ピン76が係止穴64aに係合して
通常の導通状態に戻る。
【0206】更に、本体部60Aには一次側突出端子6
2A,62Bの中間で各突出端子寄り位置に、二個で一
組のリーク検出ピン51,52が一次側突出端子62
A,62Bのコンセントへの挿脱方向を向き互いに平行
に植設さている。更に、コンセント本体60の二次側接
続金具73A,73B用の図示しないプラグ挿入穴の中
間で各プラグ挿入穴寄りにリーク検出板123A,12
3Bが互いに平行に設けられていて、リーク検出ピン5
1とリーク検出板123A、またリーク検出ピン52と
リーク検出板123Bはそれぞれリード線により接続さ
れている。
【0207】本体部60Aにはバイメタル64の下側で
先端寄り位置にマグネット127が吸着方向をバイメタ
ル64の温度上昇時の変位方とほぼ同一方向にして設け
られている。マグネット127は図51(b)に示すよ
うに、電磁コイル127aと固定鉄芯127b及び固定
鉄芯127bの中心穴に移動可能に挿入されている可動
鉄芯107cとにより構成されていて、可動鉄芯127
cは通常先端がバイメタル64の裏面に当接して固定鉄
芯127bの吸着面から離れている。
【0208】そして電磁コイル127aは一端が一方の
リーク検出ピン51及び一方のリーク検出板123A
と、また他端が他方のリーク検出ピン52及び他方のリ
ーク検出板123Bとそれぞれ整流用ダイオードd3と
平滑用コンデンサc1とからなる整流回路及びヒューズ
f1,温度ヒューズ70aからなる保護回路を介して接
続されており、リーク検出ピン51,52間又はリーク
検出板123A,123B間にリーク電圧が発生する
と、電磁コイル127aによりマグネット127が励磁
されて可動鉄芯127cが引き込まれてバイメタル側に
移動し、可動鉄芯127cの先端でバイメタル64を押
し上げて移動体63の係止を解き、回路を遮断するよう
になっている。尚、リーク検出ピン51,52はリーク
検出板123A,123Bと同じようなリーク検出板に
してもよい。図51の上部位に示す確認シグナル発生回
路は実施例14の図46と同一のため説明を省略する。
【0209】従って実施例16の確認シグナル発生と回
路の自動遮断機構とを有する突出端子付コンセントによ
れば、例えば過電流によりコンセント本体60が高温に
なってバイメタル64の設定温度を越すと、バイメタル
64の先端部が上方に反るように変形して係止穴64a
が係合ピン76から外れ、ばね65の力で移動体63が
図50で右へ移動して第1移動接点66が第1固定接点
71から離れ、一方の一次側突出端子62Aと一方の二
次側接続金具73Aとの間を遮断する。同時に第2移動
接点68が第2固定接点72から離れて確認シグナル回
路の途中への印加電圧が切れ、いままで点灯していた導
通確認用の例えば青色の発光ダイオード61Aが消え、
代わって回路遮断確認用の赤色の発光ダイオード61B
が点灯する。
【0210】また、過電流による温度上昇又はトラッキ
ングによる極部的温度上昇等によりコンセント本体の一
次側突出端子62A,62B間又は二次側接続金具73
A,73B用のプラグ挿入穴間の電気絶縁性が低下又は
破壊されて、リーク検出ピン51,52又はリーク検出
板123A,123Bにリーク電圧が発生した場合、電
磁コイル127aに電圧が印加されて、可動鉄芯127
cが引き付けられて、先端でバイメタル64を押し上げ
て移動体64の係止を解き回路を遮断する。
【0211】また、仮にコンセント本体60のバイメタ
ル64の設定温度を越える温度上昇で、バイメタル64
による回路の遮断が行われない不測の異状事態が発生し
た場合、コンセント本体60の温度が温度ヒューズ70
の設定温度を越すと、温度シューズ70が切れて回路を
遮断し火災のような大事故を未然に防止する二重安全機
構とされている。尚、実施例16の突出端子付コンセン
トは図50に示すような一口用のコンセントに限定され
るものではなく、二口又は三口数増設用突出端子付コン
セントにも適応可能なことは勿論である。また、電磁コ
イル127a用の整流回路C1,d3は取り除くことも
でき、保護回路f1,70aは基本的には取り除くこと
も可能で、ヒューズf1か温度ヒューズ70aの何れか
一方とすることもできる。
【0212】尚、本発明のすべての実施例のバイメタル
4,14,24,34,64,89,109,121は
膨張係数の異なる二種の金属を貼り合わせてなるものと
限定されるものではなく、設定温度で予め記憶する形状
に戻る形状記憶合金又は、金属に限定されない形状記憶
素子等温度変化で形状が変化する温度変位手段であれば
すべて使用可能である。また、本発明の導電状態確認シ
グナル発生器や導電状態確認シグナル発生及び安全機能
付電気接続具は二極式と限定されるものではなく、三極
式にも応用可能なことは勿論である。
【0213】
【発明の効果】本考案は上述のとおり構成されているの
で次に記載する効果を奏するものである。請求項1,請
求項2の導電状態確認シグナル発生器は、電源コンセン
トに挿着するだけで、電源コンセントの導電確認を発光
部材により表示するとともに、異常な温度上昇を温度変
位手段(バイメタル)又はダイオードにより検知して警
報発生手段よりシグナルが出るので、建築物の壁面,柱
等に取着されている固定式コンセント又は可搬式コンセ
ント等既存のコンセントの導電と安全確認とを簡単に行
うことができる。
【0214】請求項3は、確認シグナル発生器を電源コ
ンセントに組み込んで、差し込みプラグを根元まで完全
に挿着すると導電確認用の例えば青色の発光体が点灯
し、電化機器への電源電圧の導通が可能になったことを
知らせるようにしたので、差し込みプラグの挿着不良に
よるトラブルが無くなるとともに、万一通電に係わるト
ラブルが発生してもその原因が電流コンセント側にある
のか、電化機器側にあるのかが一目で分かる。
【0215】請求項4,請求項5は、請求項3の導電状
態確認シグナル発生器を更にコンセントの温度が設定値
を越えたとき警報発生手段からシグナルを出すようにし
たので、上述の効果に加えて過電流等によるコンセント
の焼損事故を未然に防止することができる。
【0216】請求項6,7は、導電状態確認シグナル発
生器の筺体又は導電状態確認シグナル発生器が組み込ま
れたコンセントのコンセント本体の第1突出端子周辺の
絶縁性が低下又は破壊されて電気絶縁抵抗が小さくな
り、漏電により絶縁材の温度が上昇したとき、リーク警
報出力端子からリーク信号を出力するようにしたので、
筺体又はコンセント本体の絶縁抵抗の低下で発熱する火
災事故を未然に防止することが可能になり、コンセント
用確認シグナル発生器の信頼性が一層向上する。
【0217】請求項8は、突出端子周辺の絶縁材の電気
抵抗の低下又は破壊を突出端子間に設けたリード線のリ
ーク電圧により検出してリーク信号を出力するようにし
て、温度変位手段等機械的要素を取り除いたので、一層
小形のリーク警報発生機能となり、低コスト化に効果が
ある。
【0218】請求項9は、請求項3,4,5のコンセン
トに対して二個で一組のプラグ挿入穴の近くにそれぞれ
リーク検出板を設けて、プラグ挿入穴近くの電気絶縁性
が低下又は破壊されてリーク検出板にリーク電圧が発生
したとき、リーク警報発生手段よりリーク信号を出力す
る機能を付加するようにしたので、このリーク信号を利
用して電源回路を遮断することが可能になり、例えばコ
ンセントのプラグ挿入穴付近に綿ぼこりや塵などが付着
して発生するトラッキング現象による火災や、過電流に
よるプラグと二次側接続金具の挟持部の接触部とからの
発熱によるプラグ挿入穴近くの絶縁材がカーボン化する
ことによる漏電に起因する火災等の事故を未然に防止す
ることができる。
【0219】請求項10は、警報発生手段を例えば赤色
の発光部材としたので目視によりコンセントの異常発熱
を監視することが可能になる。
【0220】請求項11は、警報発生手段を圧電ブザ
ー,ベル等の警報音発生器としたので、離れた位置から
コンセントの異常発熱を知ることができる。
【0221】請求項12は、警報発生手段を警報信号出
力部材としたので、コンセントの異常発熱で直接又はリ
レーを介してブレーカ,マグネットスイッチ等主電源回
路を遮断するための信号を出力することが可能になる。
したがってこの確認シグナル発生器を発熱のおそれのあ
る機体内等に設置すれば発熱に対する安全対策となる。
【0222】請求項13は、リーク警報発生手段を他と
異なる色例えば黄色の発光部材としたので目視によりコ
ンセント用確認シグナル発生器自体の異状を発見するこ
とがてきる。
【0223】請求項14は、リーク警報発生手段を圧電
ブザー,ベル等の警報音発生器としたので、離れた位置
から聴覚によりコンセント用確認シグナル自体の異状を
知ることができる。
【0224】請求項15は、警報音発生器を過電流防止
部材を介してリーク検出ピンに接続したので、仮に筺体
又はコンセント本体の電気絶縁性が完全に破壊されても
警報音発生器が破損することがない。
【0225】請求項16は、リーク警報発生手段を接点
の開閉により信号を出力するリレーとしたので、直接電
源回路を遮断するリーク信号の出力が可能となる。
【0226】請求項17は、リレーを過電流防止部材を
介してリーク検出ピンに接続したので、仮に筺体又はコ
ンセント本体への電気絶縁性が完全に破壊されてもリレ
ーが故障することはない。
【0227】請求項18はコンセント本体内に温度変位
手段(バイメタル)による回路遮断機構を設け、併せて
この回路遮断で例えば青色から赤色に変わる確認シグナ
ルを設け、過電流等によるコンセント本体の温度上昇で
自動的に二次回路を遮断するようにしたので、火災事故
が発生する危険がなくなり、安心してコンセントを使用
することができる。また、赤色のダイオードが点灯して
二次回路の遮断を知ったときでも、リセット機構により
簡単に遮断した回路を復元することができるので半永久
的に使用が可能である。
【0228】また請求項19は、上述の請求項18のコ
ンセントの一次側端子部材の他方と二次側接続金具の他
方との連結を解き、その間に温度ヒューズを入れて温度
変位手段(バイメタル)による接点の開放と温度ヒュー
ズの溶断とによる二重の回路の自動遮断機構を有するコ
ンセントとしたので、万一バイメタルによる回路遮断が
行われないような不測の異状事態が発生しても温度ヒュ
ーズが切れて回路が遮断されるので、安全に対する信頼
性が一層向上する。また、温度ヒューズが切れたとき、
確認シグナル発生手段の第1,第2発光部材とも点灯し
ないようにしたので、温度ヒューズ切れを簡単に発見す
ることが可能であり、メーカー又は最寄りの電気店へ修
理に出すなどの対策を講じることができる。
【0229】また請求項20は、コンセント本体内に温
度ヒューズを設けて、過電流によるコンセント本体の温
度上昇又は他からの熱によるコンセント本体の温度上昇
で温度ヒューズが切れて回路を遮断する簡単な構造とし
たので、極めて安価かつ確実な確認シグナル発生と回路
の遮断機構を有するコンセントとなる。また温度ヒュー
ズが切れると回路遮断確認用の例えば赤色のダイオード
が点灯するので、温度ヒューズ切れの発見が容易で温度
ヒューズを取り換えることにより再使用が可能である。
【0230】請求項21は、請求項18,19,20の
コンセントの一次側端子部材を突出端子としたので、請
求項18,19,20と同様の効果を有する突出端子付
コンセントとなる。
【0231】請求項22は請求項18,19,20のコ
ンセントの一次側端子部材を電源からの電線を接続する
接続端子としたので、請求項18,19,20と同様の
効果を有する固定式又は可搬式のコンセントとなる。
【0232】請求項23は温度変位手段(バイメタル)
による二次側回路の遮断と確認シグナルとを有する差し
込みプラグとしたので、電流容量の大きい電化機器等の
電源コードの先端に使用すれば間違って電流容量の小さ
いコンセントを電源とした場合でも安全が確保される。
また、テーブルタップと呼ばれる市販の多数口コンセン
ト用の差し込みプラグとして使用すれば、蛸足配線等に
よる過電流で火災事故が発生する危険がなくなる。
【0233】また請求項24は、請求項23の差し込み
プラグに温度ヒューズを設けて、温度変位手段(バイメ
タル)による接点の開放と温度ヒューズの溶断とによる
二重の回路遮断機構を有する差し込みプラグとしたの
で、プラグ本体の温度上昇で、万一バイメタルによる回
路の遮断が行われないような不測の異状事態が発生して
も温度ヒューズが切れて回路が遮断されるので、火災の
ような大きな問題が発生することがない。
【0234】請求項25は爪付係止部材により移動体を
係止して通常の状態を保ち、コンセント本体の温度上昇
で温度変位手段(バイメタル)が設定温度を超えて温度
上昇したとき、マグネットにより爪付係止部材を引き込
んで移動体の係止を解除して回路を遮断するようにし、
この二次回路の遮断で例えば青色から赤色に変わる確認
シグナルを設けて、コンセント本体の温度上昇で自動的
に回路を遮断することのできる確認シグナル付コンセン
トとしたので火災のような大事故が発生する危険がなく
なる。
【0235】また、請求項26は、上述の請求項25の
コンセントに温度ヒューズを設けて、仮にコンセント本
体が温度変位手段(バイメタル)の設定温度を超えて温
度上昇した場合、爪付係止部材による回路の遮断が行わ
れないような不測の異状事態が発生しても、コンセント
本体が温度ヒューズの設定温度を超すと温度ヒューズが
切れて回路を自動的に遮断する二重の回路遮断構造とし
たので、極めて確実な安全確保が可能となる。更に、温
度ヒューズが切れると確認シグナルの例えば青色と赤色
の発光ダイオードがともに点灯しなくなるので、温度ヒ
ューズ切れを容易に発見することができ、最寄りの電気
店又は直接メーカーへ送り返して温度ヒューズの取り換
えと爪付係止部材による回路遮断機構の修理依頼をする
ことができる。
【0236】また、請求項27は、上述の請求項25又
は26のコンセントのプラグ挿入穴の近傍にリーク検出
板を設け、コンセント本体のプラグ挿入穴近傍の電気絶
縁性が低下又は破壊された場合に、マグネットが働いて
爪付係止部材の係止を解除して回路を自動遮断するよう
にしたので、例えば過電流による発熱又はトラッキング
によるリークによりコンセント本体のプラグ挿入穴周辺
の電気絶縁性が低下又は破壊されたとき、回路が自動的
に遮断して火災の発生を未然に防止する。
【0237】請求項28は、請求項25又は26或いは
27のコンセントに、地震又は爆発等による振動で二次
回路を遮断する安全機構を設けたので、設定を越える振
動で回路が自動遮断する万能形の安全機構を有するコン
セントとなる。
【0238】請求項29は、請求項27のコンセントに
リーク検出板にリーク電圧が発生したとき、警報音又は
及び発光部材によりリーク警報が出るようにしたので、
万一コンセント本体の電気絶縁性が低下又は破壊されて
リーク検出板にリーク電圧が発生した場合、二次回路が
遮断されない不測の異状事態が発生しても、警報音や発
光体によりリークの発生を知ることができるので、より
確実な万能形安全機構を有するコンセントとなる。
【0239】請求項30は、温度変位手段(バイメタ
ル)が設定温度を超えて温度上昇したとき、マグネット
により爪付係止部材を引き込んで移動体の係止を解除し
て、回路を自動遮断するようにし、併せてこの回路遮断
で例えば青色から赤色に変わる確認シグナルを設けて、
コンセント本体の温度上昇で自動的に回路を遮断する突
出端子付コンセントとしたので、火災などの大事故が発
生する危険が大幅に減少する。
【0240】請求項31は、請求項30の突出端子付コ
ンセントのコンセント本体のプラグ挿入穴の近傍にリー
ク検出板を設け、更に一次側突出端子の近傍にリーク検
出ピンを植設して、コンセント本体の電気絶縁性が低下
又は破壊されて、リーク検出板又はリーク検出ピンにリ
ーク電圧が発生した場合、マグネットにより爪付係止部
材を引き込んで移動体の係止を解除し、回路を自動遮断
するようにしたので、例えば過電流によるコンセント本
体の温度上昇又はトラッキングによるコンセント本体の
局部的温度上昇により電気絶縁性が低下又は破壊された
場合、回路を自動的に遮断して、火災等の事故を未然に
防止することができる。
【0241】請求項32は、コンセント本体の温度が温
度変位手段(バイメタル)の設定温度を越えて上昇する
と、移動体の係止を解いて、一次側突出端子と二次側接
続金具との間を遮断するとともに、過電流による発熱や
トラッキングによる部分的発熱等によりコンセント本体
の一次側突出端子の周辺又はプラグ挿入穴周辺の電気絶
縁性が低下又は破壊されたとき、リーク検出ピン又はリ
ーク検出板にリーク電圧が発生して、マグネットにより
バイメタルを移動して移動体の係止を解き、回路を遮断
する二重の安全機構とし、今まで点灯していた警報シグ
ナルの導電確認用の例えば青色の発光体が消え、代わっ
て回路遮断確認用の例えば赤色の発光体が点灯して、回
路の遮断を知らせるようにしたので、過電流による発熱
にもトラッキングによるリークにも対応可能な突出端子
付コンセントとなる。
【0242】請求項33は請求項30又は31或いは3
2の突出端子付コンセントに温度ヒューズを設けて、万
一コンセント本体が温度変位手段(バイメタル)設定温
度を超えて温度上昇しても、バイメタルによる回路の自
動遮断が行われないような不測の異状事態が発生した場
合に、コンセント本体が温度ヒューズの設定温度を超す
と、温度ヒューズが切れて回路を自動遮断するので、二
重の安全機構付突出端子付コンセントとなり、極めて確
実な安全が確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のコンセント用確認シグナル
発生器の内部を示す斜視図である。
【図2】図1の外観を示す斜視図である。
【図3】発光体により安全確認シグナルを出す場合のバ
イメタルを用いた電気回路図である。
【図4】ブザーにより警報音を出す場合のバイメタルを
用いた電気回路図である。
【図5】リードスイッチを用いて防爆用とした場合のバ
イメタルを用いた電気回路図である。
【図6】電源遮断用の信号を取り出す場合のバイメタル
を用いた電気回路図である。
【図7】赤色発光体が点灯したとき青色発光体が消える
ようにした場合のバイメタルを用いた電気回路図であ
る。
【図8】実施例2の発光体により確認シグナルを出すダ
イオードをセンサとして用いた電気回路図である。
【図9】発光体,ブザー,リレーが同時に確認シグナル
を出すダイオードをセンサとして用いた電気回路図であ
る。
【図10】実施例3の確認シグナル発生器付口数増設用
コンセントの内部を示す斜視図である。
【図11】図10の外観を示す斜視図である。
【図12】実施例4の確認シグナル発生器付コンセント
の内部を示す斜視図である。
【図13】図12の外観を示す斜視図である。
【図14】実施例5のバイメタルを用いたリーク警報発
生機構を付加したコンセント用確認シグナル発生器の内
部を示す斜視図である。
【図15】図14の電気回路図である。
【図16】同じく実施例5のバイメタルを用いたリーク
信号出力機構と発光体によるリーク確認シグナル回路と
を有するリーク警報発生機構の電気回路図である。
【図17】バイメタルを用いてリーク信号を出力するリ
ーク警報発生機構の斜視図である。
【図18】同じく実施例5のリーク電圧により警報音発
生器と警報用発光体とによりリーク信号を出力する電気
回路図である。
【図19】図18に定電流ダイオードによる過電流保護
回路を付加した電気回路図である。
【図20】図18に過電流防止用抵抗による過電流保護
回路を付加した電気回路図である。
【図21】同じく実施例5のリーク検出ピンに発生する
リーク電圧でリレーからリーク信号を出力する電気回路
図である。
【図22】図21に定電流ダイオードによる過電流保護
回路を付加した電気回路図である。
【図23】同じく実施例5のリーク検出ピンに発生する
リーク電圧でリーク警報用ネオンランプが点灯する電気
回路図である。
【図24】同じく実施例5のリーク検出板に発生するリ
ーク電圧でリレーからリーク信号を出力するリーク警報
発生機構を付加した確認シグナル発生器付コンセントの
内部の斜視図とリーク警報用電気回路図である。
【図25】図24の外観を示す斜視図である。
【図26】同じく実施例5のリーク検出板に発生するリ
ーク電圧で警報音発生器と警報用発光体とからリーク信
号を出力するリーク警報発生機構を付加した確認シグナ
ル発生器付コンセントの内部の斜視図とリーク警報用電
気回路図である。
【図27】実施例6の確認シグナル発生と回路の自動遮
断機構とを有する突出端子付コンセントの内部の一例を
示す斜視図である。
【図28】図27の回路図である。
【図29】同じく実施例6の図27とプラグ挿入方向の
異なる突出端子付コンセントの例を示す斜視図である。
【図30】同じく実施例6の図27,図29とプラグ挿
入方向の異なる突出端子付コンセントの例を示す斜視図
である。
【図31】同じく実施例6の突出端子付二口コンセント
の斜視図である。
【図32】実施例7の固定式又は可搬式の確認シグナル
発生と回路の自動遮断機構とを有する二口コンセントの
斜視図である。
【図33】実施例8の確認シグナル発生と、回路の自動
遮断機構とを有する差し込みプラグの斜視図である。
【図34】実施例6の突出端子付コンセント又は実施例
8の差し込みプラグに付加する実施例9のトラッキング
防止機構の説明図である。
【図35】実施例10の確認シグナル発生と二重の回路
自動遮断機構とを有する突出端子付コンセントの内部を
示す斜視図である。
【図36】図35の電気回路図である。
【図37】同じく実施例10の図35とプラグの挿入方
向が異なる確認シグナル発生と二重の回路自動遮断機構
とを有する突出端子付コンセントの内部を示す斜視図で
ある。
【図38】同じく実施例10の図35,図37とプラグ
の挿入方向が異なる確認シグナル発生と二重の回路自動
遮断機構とを有する突出端子付コンセントの内部を示す
斜視図である。
【図39】同じく実施例10の確認シグナル発生と二重
の回路自動遮断機構とを有する二口用突出端子付コンセ
ントの内部を示す斜視図である。
【図40】実施例11の柱又は机等に取り付ける固定式
又は可搬式の確認シグナル発生と二重の回路自動遮断機
構を有するコンセントの内部を示す斜視図である。
【図41】実施例12の電化機器又はテーブルタップ等
の電源コード先端に取着する確認シグナルと二重の回路
遮断機構とを有する差し込みプラグの内部を示す斜視図
である。
【図42】実施例13の確認シグナル発生と温度ヒュー
ズによる回路の自動遮断機構とを有する突出端子付コン
セントの内部を示す斜視図である。
【図43】図42の電気回路図である。
【図44】実施例14の壁面又は柱等に取り付けて使用
する固定式の確認シグナル発生と回路の自動遮断機構と
を有するコンセントで、温度ヒューズによる二重の回路
遮断機構、リーク検出板によるリーク発生時の回路自動
遮断機構、地震や爆発等の振動による回路遮断機構、リ
ーク発生時に警報音やリーク警報灯による警報信号発生
機構を有するコンセントの内部を示す斜視図である。
【図45】図44の外観を示す斜視図である。
【図46】図44の電気回路図である。
【図47】実施例14の確認シグナル発生と回路の自動
遮断機構とを有するコンセントの形状の異なるマグネッ
トを使用した例を示す電気回路図である。
【図48】実施例15の確認シグナル発生と回路自動遮
断機構とを有する突出端子付コンセントで、リーク検出
板及びリーク検出ピンによるリーク発生時の回路自動遮
断機構を有するコンセントの内部を示す斜視図である。
【図49】図48の電気回路図である。
【図50】実施例16の確認シグナル発生と回路自動遮
断機構とを有する突出端子付コンセントで、リーク発生
時にマグネットによりバイメタルを移動する回路自動遮
断機構を有するコンセントの内部を示す斜視図である。
【図51】(a)は図50の電気回路図、(b)は
(a)のA−A矢線断面図で、バイメタルとマグネット
との関係説明図である。
【符号の説明】
1 筺体 1A 本体部 1B 蓋部 2A,2B,18a 突出端子 3,13,23 接片 3a,13a,23a 接点 4,14,24,34,64,89,109,121
バイメタル 5A,5B,5C,5D,54,61A,61B 発光
体(発光ダイオード) 6,53 ブザー 7 リードスイッチ 8,55 リレー 9 ゲルマニュームダイオード 10,20,60,101 コンセント本体 10A,20A,60A,101A 本体部 10B,20B,101B 蓋部 11A,11B,21A,21B,73A,33B,8
0A,80B,81A,81B,86A,86B 二次
側接続金具 11a,21a,81a,86a,86b 挟持部 15,25A,25B 接触片 18,78 差し込みプラグ 26A,26B リーク検出板 35,63,103 移動体 36,47 可動接点 38,43 固定接点 39,48 ばね 41 リーク警報出力端子 45 ガイドピン 51,52 リーク検出ピン 62A,62B 一次側突出端子 66 第1可動接点 68 第2可動接点 70 温度ヒューズ 71 第1固定接点 72 第2固定接点 74,84 リセットピン 85A,85B 一次側接続端子 91A,91B 二次側接続端子 93 スライド 104 爪付係止レバー 107,117,127 マグネット 107a,117a 第1電磁コイル 107b,117b 第2電磁コイル 110,122 第3固定接点 111 振動検知振り子 112 振動検出穴 127a 電磁コイル 127b 固定鉄芯 127c 可動鉄芯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01R 13/717 9173−5B H01R 13/717 (31)優先権主張番号 特願平8−51050 (32)優先日 平8(1996)2月14日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平8−156251 (32)優先日 平8(1996)5月27日 (33)優先権主張国 日本(JP)

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電化機器の差し込みプラグ用の接続電源
    として用いる二極式のコンセントに使用する安全確認シ
    グナル発生器であって、前記コンセントに着脱可能に挿
    着する二本で一組の第1突出端子を有する筺体と、該筺
    体内に輝頭部が窓穴より突出して外部より見えるように
    設けられ前記二本の第1突出端子に電気的に接続される
    第1の発光部材と、前記一方の第1突出端子後端に後端
    部が固着され先端部が前記筺体内の接片と着脱自在に接
    触する温度変位手段と、前記接片と他方の第1突出端子
    とに電気的に接続される警報発生手段とを含んでなり、
    電源コンセントへの挿着で第1の発光部材が点灯し筺体
    内の温度変位手段の温度が設定値を越えたとき温度変位
    手段の変形により警報発生手段よりシグナルが出ること
    を特徴とする導電状態確認シグナル発生器。
  2. 【請求項2】 電化機器の差し込みプラグ用の接続電源
    として用いる二極式のコンセントに使用する安全確認シ
    グナル発生器であって、前記コンセントに着脱可能に挿
    着する二本で一組の第1突出端子を有する筺体と、該筺
    体内に輝頭部が窓穴より突出して外部より見えるように
    設けられ前記二本の第1突出端子間に電気的に接続され
    る第1の発光部材と、前記一方の第1突出端子後端に一
    方のリード線が固着されたダイオードと、該ダイオード
    の他方のリード線と前記他方の第1突出端子とに電気的
    に接続される警報発生手段とを含んでなり、電源コンセ
    ントへの挿着で第1の発光部材が点灯し筺体内のダイオ
    ードの温度が設定値を越えたとき温度特性の変化により
    警報発生手段よりシグナルが出ることを特徴とする導電
    状態確認シグナル発生器。
  3. 【請求項3】 電化機器の差し込みプラグ用の接続電源
    として用いる二極式の固定又は可搬式のコンセント本体
    に一次側の接続端子を有するコンセント或いはコンセン
    ト本体に一次側の第1突出端子を有する口数増設用コン
    セントに組み込まれた安全確認シグナル発生器であっ
    て、前記コンセント本体内の前記差し込みプラグの第2
    突出端子が挿脱自在に挿着される一方の二次側接続金具
    の挟持部の周辺に前記一方の二次側接続金具に対して絶
    縁された状態で設けられ前記第2突出端子の前記挟持部
    への挿入で下方に貫通する前記第2突出端子の先端が当
    接する接触片と、前記コンセント本体内に輝頭部が窓穴
    より突出して外部から見えるように設けられ前記接触片
    と他方の二次側接続金具とに電気的に接続される第1の
    発光部材とを含んでなり、差し込みプラグ完全挿着時に
    プラグの突出端子の先端が接触片に当接して第1の発光
    部材が点灯するようにしたことを特徴とする導電状態確
    認シグナル発生器。
  4. 【請求項4】 後端部が接触片又は他方の二次側接続金
    具の何れかに固着され先端部がコンセント本体内の接片
    と着脱自在に接触する温度変位手段と、前記接片と他方
    の二次側接続金具又は一方の二次側接続金具の何れかと
    に電気的に接続された警報発生手段とを設けて、コンセ
    ント本体内の温度変位手段の温度が設定値を越えたとき
    温度変位手段の変形により警報発生手段よりシグナルが
    出力する機能を付加した請求項3に記載の導電状態確認
    シグナル発生器。
  5. 【請求項5】 他方の二次側接続金具又は接触片の何れ
    かに一方のリード線が固着され設定値以上の温度に達し
    たとき導通状態になる熱に敏感なダイオードと、該ダイ
    オードの他方のリード線と接触片又は他方の二次側接続
    金具の何れかとに電気的に接続された警報発生手段とを
    設けて、コンセント本体内の温度が設定値を越えたとき
    ダイオードが導通状態となって警報発生手段よりシグナ
    ルが出力する機能を付加した請求項3に記載の導電状態
    確認シグナル発生器。
  6. 【請求項6】 第1突出端子を有する筺体又はコンセン
    ト本体の内部に第1突出端子のほぼ中央平行に上端部が
    突出するように植設された第2温度変位手段と、前記第
    1突出端子の端子並列方向で挿脱方向と直角に移動可能
    に設けられ前記第2温度変位手段の上端部が常温時に係
    合し設定値を越えて上昇し変形したとき離脱する係脱自
    在の係合凸部を有し先端に前記一方の突出端子に電気的
    に接続される第1可動接点を有する電気絶縁材からなる
    移動体と、該移動体先端の第1可動接点に対向するよう
    に前記筺体又はコンセント本体に設けられた第1固定接
    点と、前記移動体を常時前記第1固定接点側に付勢する
    第1ばねと、前記第1固定接点と電気的に接続されたリ
    ーク警報出力端子とを設け、筺体又はコンセント本体の
    第1突出端子周辺の絶縁材の電気絶縁性が劣化し漏電に
    より絶縁材の温度が設定値を越えて上昇したとき第2温
    度変位手段が変形して係合凸部から離脱し第1ばねの力
    で第1可動接点が第1固定接点に圧接されてリーク警報
    出力端子からリーク信号を出力する機能を付加した請求
    項1,2,3,4,5の何れか1項に記載の導電状態確
    認シグナル発生器。
  7. 【請求項7】 第1突出端子を有する筺体又はコンセン
    ト本体の内部に前記第1突出端子のほぼ中央平行に上端
    部が突出するように植設された第2温度変位手段と、前
    記突出端子の一方に固着された第2固定接点と、前記第
    1突出端子挿脱方向と直角の平面内で移動可能とされ先
    端部が前記第2温度変位手段の常温時における上端部の
    一方の側面と係脱自在に係合し中間部の他方の側面に設
    けられた第2可動接点が前記第2固定接点と離接自在に
    当接し後端部に前記第1突出端子の端子並列方向とほぼ
    平行な案内溝に移動可能に係合するピンを有するレバー
    と、前記レバーの先端部が常温状態で前記第2温度変位
    手段に係合しているとき前記第2可動接点が前記第2固
    定接点に圧接するように前記レバーを付勢し温度上昇に
    より前記第2温度変位手段が前記レバーから離脱したと
    き前記レバーを前記ピンを支点として回動させる第2ば
    ねと、前記第2可動接点と電気的に接続されたリーク警
    報出力端子とを設けて、筺体又はコンセント本体の第1
    突出端子周辺の絶縁材の電気絶縁性が劣化して漏電によ
    り絶縁材の温度が設定値を越えて上昇したとき第2温度
    変位手段が変形してレバー先端部から離脱し第2ばねの
    力で前記レバーを回動して第2可動接点が第2固定接点
    から離脱しリーク警報出力端子からリーク信号が出力す
    る機能を付加した請求項1,2,3,4,5の何れか1
    項に記載の導電状態確認シグナル発生器。
  8. 【請求項8】 第1突出端子を有する筺体又はコンセン
    ト本体の内部に前記第1突出端子の端子間の各端子寄り
    位置にそれぞれ互いに平行に植設された二本のリーク検
    出ピンと、前記二本のリーク検出ピンの間に電気的に接
    続されたリーク警報発生手段を設けて筺体又はコンセン
    ト本体の第1突出端子周辺の絶縁材の電気絶縁性が破壊
    され漏電により二本のリーク検出ピン間にリーク電圧が
    発生したときリーク警報発生手段よりリーク信号が出力
    する機能を付加した請求項1,2,3,4,5の何れか
    1項に記載の導電状態確認シグナル発生器。
  9. 【請求項9】 電化機器の差し込みプラグの第2突出端
    子を二次側接続金具の挟持部に挿脱自在に挿着するため
    のコンセント本体の二個で一組のプラグ挿入穴の中間か
    つ各プラグ挿入穴の近傍にそれぞれリーク検出板を互い
    に平行に設け、該リーク検出板間に電気的に接続された
    リーク警報発生手段を設け、コンセント本体のプラグ挿
    入穴周辺の電気絶縁性が低下して前記リーク検出板間に
    リーク電圧が発生したとき前記リーク警報発生手段より
    リーク信号を出力する機能を付加した請求項3,4,5
    の何れか1項に記載の導電状態確認シグナル発生器。
  10. 【請求項10】 警報発生手段は筺体又はコンセント本
    体内に輝頭部が窓穴より突出して外部から見えるように
    設けられた第2の発光部材である請求項1,2,4,5
    の何れか1項に記載の導電状態確認シグナル発生器。
  11. 【請求項11】 警報発生手段は筺体又はコンセント本
    体内に設けられた第1の警報音発生器である請求項1,
    2,4,5の何れか1項に記載の導電状態確認シグナル
    発生器。
  12. 【請求項12】 警報発生手段は主電源回路を遮断する
    ための信号を出力する部材である請求項1,2,4,5
    の何れか1項に記載の導電状態確認シグナル発生器。
  13. 【請求項13】 リーク警報発生手段は筺体またはコン
    セント本体内に輝頭部が窓穴より突出して外部から見え
    るように設けられた第3の発光部材である請求項8又は
    9に記載の導電状態確認シグナル発生器。
  14. 【請求項14】 リーク警報発生手段は筺体又はコンセ
    ント本体内に設けられた第2の警報音発生器である請求
    項8又は9に記載の導電状態確認シグナル発生器。
  15. 【請求項15】 第2の警報音発生器は過電流防止部材
    を介してリーク検出ピンに電気的に接続されたものであ
    る請求項14に記載の導電状態確認シグナル発生器。
  16. 【請求項16】 リーク警報発生手段は接点の開閉によ
    り信号を出力するリレーである請求項8又は9記載の導
    電状態確認シグナル発生器。
  17. 【請求項17】 リレーは過電流防止部材を介してリー
    ク検出ピンに電気的に接続されたものである請求項16
    に記載の導電状態確認シグナル発生器。
  18. 【請求項18】 電化機器の差し込みプラグ用の接続電
    源として用いる確認シグナル発生と回路の自動遮断機構
    とを有するコンセントであって、二個で一組の一次側端
    子部材を有するコンセント本体と、該コンセント本体内
    に移動可能に設けられた絶縁材でなる移動体に移動可能
    に設けられ接触圧付加用ばねにより前記コンセント本体
    内に設けられ第1固定接点と接触するように付勢され前
    記一次側端子部材の一方と接続される第1可動接点と、
    前記第1固定接点と前記第1可動接点とが接触する通常
    の導通状態で前記移動体を係止するように設けられた温
    度変位手段と、前記第1可動接点に固着されてともに移
    動する第2可動接点と、前記コンセント本体に設けられ
    前記第2可動接点が離接自在に接触する第2固定接点
    と、前記コンセント本体に設けられ一方が前記第1固定
    接点と接続されるとともに他方が前記一次側端子部材の
    他方と接続された二個で一組の二次側接続金具と、前記
    第1可動接点及び第2可動接点が前記第1固定接点及び
    第2固定接点から離れたとき前記通常の接触状態に戻す
    リセット手段と、前記一次側端子部材間から両端に電圧
    が印加されるとともに前記第2固定接点から前記一次側
    端子部材と同じ電位が途中に断続的に印加されて前記温
    度変位手段の温度が設定値を越えたときの該温度変位手
    段の変形で前記移動体の係止が解かれたとき通常の導通
    状態で点灯していた導電確認用第1発光部材が消え代わ
    って回路遮断確認用第2発光部材が点灯するように構成
    された確認シグナル発生手段とを備えてなる導電状態確
    認シグナル発生及び安全機能付電気接続具。
  19. 【請求項19】 一次側端子部材の他方と二次側接続金
    具の他方との間又は第1固定接点と二次側接続金具の一
    方との間の接続を解きその間に温度ヒューズを設けて温
    度ヒューズと温度変位手段とからなる二重の回路自動遮
    断機構としたことを特徴とする請求項18に記載の確認
    シグナル発生手段とを備えてなる導電状態確認シグナル
    発生及び安全機能付電気接続具。
  20. 【請求項20】 電化機器の差し込みプラグ用の接続電
    源として用いる安全確認シグナル発生と回路の自動遮断
    機構とを有するコンセントであって、二個で一組の一次
    側端子部材を有するコンセント本体と、該コンセント本
    体内に設けられ一方が前記一次側端子部材の一方と接続
    される二次側接続金具と、該二次側接続金具の他方と前
    記一次側端子部材の他方との間に設けられた温度ヒュー
    ズと、前記一次側端子部材間から両端に電圧が印加され
    るとともに前記二次側金具の他方から前記一次側端子部
    材の一方と同じ電位が途中に入・切されて前記温度ヒュ
    ーズが切れたとき通常の導通状態で点灯していた導電確
    認用第1発光部材が消え代わって回路遮断確認用第2発
    光部材が点灯するように構成された確認シグナル発生手
    段とを備える導電状態確認シグナル発生及び安全機能付
    電気接続具。
  21. 【請求項21】 一次側端子部材は電源コンセントに挿
    脱自在に挿入する突出端子である請求項18,19,2
    0の何れか1項に記載の導電状態確認シグナル発生及び
    安全機能付電気接続具。
  22. 【請求項22】 一次側端子部材は電源からの電線を接
    続するための接続端子である請求項18,19,20の
    何れか1項に記載の導電状態確認シグナル発生及び安全
    機能付電気接続具。
  23. 【請求項23】 電化機器の電源用の確認シグナル発生
    と回路の自動遮断機構とを有する差し込みプラグであっ
    て、二個で一組の一次側突出端子を有するプラグ本体
    と、該プラグ本体内に移動可能に設けられた絶縁材でな
    る該移動体に移動可能かつ接触圧付加用ばねにより前記
    コンセント本体内に設けられた第1固定接点と接触する
    ように設けられ前記一次側突出端子の一方と接続される
    第1可動接点と、前記第1固定接点と前記第1可動接点
    とが接触する通常の導通状態で前記移動体を係止するよ
    うに設けられた温度変位手段と、前記第1可動接点に固
    着されともに移動する第2可動接点と、前記プラグ本体
    に設けられ前記第2可動接点が離接自在に接触する第2
    固定接点と、前記プラグ本体に設けられ一方が前記第1
    固定接点と接続され他方が前記一次側突出端子の他方と
    接続される二個で一組の二次側接続端子と、前記第1可
    動接点及び第2可動接点が前記第1固定接点及び第2固
    定接点から離れたとき前記通常の導通状態に戻すリセッ
    ト手段と、前記一次側突出端子間から両端に電圧が印加
    されるとともに前記第2固定接点から前記一次側突出端
    子の一方と同一の電位が途中に入・切されて前記温度変
    位手段の温度が設定値を越えた該温度変位手段の変形で
    前記移動体の係止が解かれたとき通常の導通状態で点灯
    していた導電確認用第1発光部材が消え代わって回路遮
    断確認用第2発光部材が点灯するように構成された確認
    用シグナル発生手段とを備えてなる導電状態確認シグナ
    ル発生及び安全機能付電気接続具。
  24. 【請求項24】 一次側突出端子の他方と二次側接続端
    子の他方との間又は第1固定接点と二次側接続端子の一
    方との間の接続を解きその間に温度ヒューズを設けて温
    度ヒューズとバイメタルとからなる二重の回路自動遮断
    機構としたことを特徴とする請求項23に記載の導電状
    態確認シグナル発生及び安全機能付電気接続具。
  25. 【請求項25】 電化機器の差し込みプラグ用接続電源
    として用いる確認シグナル発生と回路の自動遮断機構と
    を有する壁又は柱に取り付ける固定式又はテーブルタッ
    プと呼ばれる取付位置変更可能なコンセントであって、
    二個で一組の一次側接続端子を有するコンセント本体
    と、該コンセント本体内に移動可能に設けられた絶縁材
    でなる移動体に移動可能に設けられ接触圧付加用ばねに
    より前記コンセント本体内に設けられた第1固定接点と
    接触するように付勢され前記一次側接続端子の一方に接
    続される第1可動接点と、前記第1固定接点と前記第1
    可動接点とが接触する通常の導通状態で前記移動体を停
    止する係脱自在の爪付係止部材と、前記第1可動接点に
    固着されてともに移動する第2可動接点と、前記コンセ
    ント本体内に設けられ前記第2可動接点が離接自在に接
    触する第2固定接点と、一方が前記第1固定接点と接続
    されるとともに他方が前記一次側接続端子の他方と接続
    され前記コンセント本体に固着の少なくとも一口用の二
    個で一組の二次側接続金具と、該二個で一組の二次側接
    続金具のほぼ中央で平行になるよう後端が前記コンセン
    ト本体に固着され先端が前記コンセント本体に固着の第
    3固定接点と常温で離れ設定値を超す高温で当接するよ
    うに離接自在に設けられ前記一次側接続端子の他方と接
    続される温度変位手段と、前記コンセント本体の前記爪
    付係止部材の近傍に設けられ一端が前記第3固定接点と
    また他端が前記第1固定接点と電気的に接続される第1
    電磁コイルを有し該第1電磁コイルの励磁により前記爪
    付係止部材を引き込んで前記移動体の係止を解くマグネ
    ットと、前記移動体の係止が解かれて前記第1可動接点
    及び第2可動接点が前記第1固定接点及び第2固定接点
    から離れたとき前記通常の導通状態に戻すリセット手段
    と、前記一次側接続端子間から両端に電圧が印加される
    とともに前記第2固定接点から前記一次側接続端子の一
    方と同じ電位が途中に入・切されて前記移動体の係止が
    解かれたとき通常の導通状態で点灯していた導電確認用
    第1発光部材が消え、代わって回路遮断確認用第2発光
    部材が点灯するように構成された確認シグナル発生手段
    とを備えてなる導電状態確認シグナル発生及び安全機能
    付電気接続具。
  26. 【請求項26】 一次側接続端子の他方と二次側接続金
    具の他方との間又は第1固定接点と二次側接続金具の一
    方との間の接続を解きその間に温度ヒューズを設けて、
    温度変位手段とマグネットとによる回路自動遮断機構に
    温度ヒューズによる回路の自動遮断機構を付加して二重
    の回路自動遮断機構にしたことを特徴とする請求項25
    に記載の導電状態確認シグナル発生及び安全機能付電気
    接続具。
  27. 【請求項27】 コンセント本体の電化機器の差し込み
    プラグを挿入するための二個で一組のプラグ挿入穴の中
    間かつ各プラグ挿入穴の近傍にそれぞれ平行にリーク検
    出板を設け、前記リーク検出板の一方と他方とが両端に
    それぞれ電気的に接続される第2電磁コイルをマグネッ
    トのコアー部に第1電磁コイルと共存させるように設
    け、コンセント本体のプラグ挿入穴周辺の絶縁材の電気
    絶縁性が破壊されて前記リーク検出板にリーク電圧が発
    生したとき前記第2電磁コイルの励磁によりマグネット
    が爪付係止部材を引き込んで移動体の係止を解き回路の
    遮断するリークによる回路自動遮断機構を付加したこと
    を特徴とする請求項25,26に記載の導電状態確認シ
    グナル発生及び安全機能付電気接続具。
  28. 【請求項28】 地震又は爆発等による設定値を超える
    振動で弾性体先端の振り子が振動検知部材と当接して導
    通状態となる振動検知手段をコンセント本体内に設け、
    該振動検知手段の前記振り子側を一次側接続端子の他方
    と接続し、前記接触子側を第3固定接点と接続して前記
    導通状態で第1電磁コイルが励磁されてマグネットが爪
    付係止部材を引き込み移動体の係止を解く振動による回
    路の自動遮断機構を付加したことを特徴とする請求項2
    5,26,27の何れか1項に記載の導電状態確認シグ
    ナル発生及び安全機能付電気接続具。
  29. 【請求項29】 リーク検出板に警報音発生器又は警報
    音発生器とリーク警報用発光部材を電気的に接続して、
    警報音又は警報音と発光部材とでコンセント本体のプラ
    グ挿入穴間の電気絶縁性が破壊されたときのリークを知
    らせるようにしたことを特徴とする請求項27に記載の
    導電状態確認シグナル発生及び安全機能付電気接続具。
  30. 【請求項30】 電化機器の差し込みプラグ用の接続電
    源として用いる確認シグナル発生と回路の自動遮断機構
    とを有する一次側突出端子付コンセントであって、コン
    セント本体内に移動可能に設けられた絶縁材でなる移動
    体に移動可能に設けられ接触圧付加用ばねにより前記コ
    ンセント本体内に設けられた第1固定接点と接触するよ
    うに付勢され前記一次側突出端子の一方と接続される第
    1可動接点と、前記第1固定接点と前記第1可動接点と
    が接触する通常の導通状態で前記移動体を係止する係脱
    自在の爪付係止部材と、前記第1可動接点に固着されて
    ともに移動する第2可動接点と、前記コンセント本体内
    に固着され前記第2可動接点が離接自在に接触する第2
    固定接点と、前記コンセント本体内に設けられ一方が前
    記第1固定接点と接続されるとともに他方が前記一次側
    突出端子の他方と接続され二個で一組の少なくとも一口
    用の二次側接続金具と、後端が前記一次側突出端子の他
    方に固着され先端が前記コンセント本体に固着の第3固
    定接点と常温で離れ設定温度を超える高温で接触するよ
    うに離接自在に設けられた温度変位手段と、前記コンセ
    ント本体内の前記爪付係止部材の近傍に設けられ一端が
    前記第3固定接点とまた他端が前記第1固定接点と電気
    的に接続される第1電磁コイルを有し前記温度変位手段
    先端の第3固定接点への接触で、前記第1電磁コイルの
    励磁により前記爪付係止部材を引き込んで前記移動体の
    係止を解くマグネットと、前記移動体の係止が解かれて
    前記第1可動接点及び第2可動接点が前記第1固定接点
    及び第2固定接点から離れたとき通常の導通状態に戻す
    リセット手段と、前記一次側突出端子間から両端に電圧
    が印加されるとともに前記第2固定接点の一方から前記
    一次側突出端子と同じ電位が途中に入・切されて前記移
    動体の係止が解かれたとき通常の導通状態で点灯してい
    た導電確認用第1発光部材が消え代わって回路遮断確認
    用第2発光部材が点灯するように構成された確認シグナ
    ル発生手段とを備えてなる導電状態確認シグナル発生及
    び安全機能付電気接続具。
  31. 【請求項31】 コンセント本体の電化機器の差し込み
    プラグを挿入するための二次側接続金具用の二個で一組
    のプラグ挿入穴の中間で各プラグ挿入穴の近傍にそれぞ
    れ平行にリーク検出板を設け、コンセント本体の二個で
    一組の一次側突出端子の中間の各突出端子寄り位置にそ
    れぞれ平行に二本で一組のリーク検出ピンを植設し、前
    記リーク検出板の一方と前記リーク検出ピンの一方とが
    一端にまた前記リーク検出板の他方と前記リーク検出ピ
    ンの他方とが他端にそれぞれ電気的に連結される第2電
    磁コイルをマグネットのコアー部に第1電磁コイルと共
    存させるように設け、コンセント本体のプラグ挿入穴の
    周辺又は一次側突出端子の周辺の電気絶縁性が破壊され
    て前記リーク検出板又はリーク検出ピンにリーク電圧が
    発生したとき前記第2電磁コイルの励磁によりマグネッ
    トが爪付係止部材を引き込んで移動体の係止を解き回路
    を遮断するリークによる回路自動遮断機構を付加したこ
    とを特徴とする請求項30に記載の導電状態確認シグナ
    ル発生及び安全機能付電気接続具。
  32. 【請求項32】 電化機器の差し込みプラグ用の接続電
    源として用いる確認シグナル発生と回路の自動遮断機構
    とを有する一次側突出端子付コンセントであって、コン
    セント本体内に移動可能に設けられた絶縁材である移動
    体に移動可能に設けられて接触圧付加用ばねにより前記
    コンセント本体内に設けられた第1固定接点と接触する
    ように付勢され前記一次側突出端子の一方と接続される
    第1可動接点と、一次側突出端子間のほぼ中央に一次側
    突出端子並列方向と直角かつ一次側突出端子の挿脱方向
    と直角に設けられ前記第1固定接点と前記第1可動接点
    とが接触する通常の導通状態で前記移動体を係止する温
    度変位手段と、前記第1可動接点に固着されてともに移
    動する第2可動接点と、前記コンセント本体内に設けら
    れ前記第2可動接点が離接自在に接触する第2固定接点
    と、前記コンセント本体内に設けられ一方が前記第1固
    定接点と接続されるとともに他方が前記一次側突出端子
    の他方と接続され二個で一組の少なくとも一口用の二次
    側接続金具と、前記移動体の係止が解かれて前記第1可
    動接点及び第2可動接点が前記第1固定接点及び第2固
    定接点から離れたとき前記通常の導通状態に戻すリセッ
    ト手段と、前記一次側突出端子間から両端に電圧が印加
    されるとともに前記第2可動接点から前記一次側突出端
    子の一方と同じ電位が途中に入・切されて前記移動体の
    係止が解かれたとき通常の導通状態で点灯していた導電
    確認用第1発光部材が消え、代わって回路遮断確認用第
    2発光部材が点灯するように構成された確認シグナル発
    生手段と、前記コンセント本体の電化機器差し込みプラ
    グを挿入する二次側接続金具用の二個で一組のプラグ挿
    入穴の中間で各プラグ挿入穴の近傍にそれぞれ平行に設
    けられたリーク検出板と、前記コンセント本体の二個で
    一組の一次側突出端子の中間で各突出端子寄り位置にそ
    れぞれ平行に植設された二本で一組のリーク検出ピン
    と、前記コンセント本体内の前記温度変位手段の先端寄
    りで温度上昇による反変位方向側に隣接して設けられ前
    記リーク検出板の一方及び前記リーク検出ピンの一方に
    一端が接続され前記リーク検出板の他方及び前記リーク
    検出ピンの他方に他端が接続される電磁コイルを有し該
    電磁コイルの励磁で可動鉄芯が引き込まれて前記温度変
    位手段を押し上げ前記移動体の係止を解くマグネット部
    材と、コンセント本体のプラグ挿入穴の周辺又は一次側
    突出端子の周辺の電気絶縁性が破壊されて前記リーク検
    出板又はリーク検出ピンにリーク電圧が発生したとき前
    記マグネット部材により回路を遮断する回路自動遮断機
    構とを備えたことを特徴とする導電状態確認シグナル発
    生及び安全機能付電気接続具。
  33. 【請求項33】 一次側突出端子の他方と二次側接続金
    具の他方との間又は第1固定接点と二次側接続金具の一
    方との間の接続を解きその間に温度ヒューズを設けて温
    度変位手段とマグネットとによる回路自動遮断機構に温
    度ヒューズによる回路自動遮断機構を付加して二重の回
    路自動遮断機構としたことを特徴とする請求項30,3
    1,32の何れか一項に記載の導電状態確認シグナル発
    生及び安全機能付電気接続具。
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