JPS621413A - 脱気方法およびその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、液体内に溶は込んでいる気体を排出するた
めの脱気装置に関する。

〔従来の技術〕

高速液体クロマトグラフＨＨによって溶媒の分析を行な
う場合、溶媒中に気体が旧は込んでいると、測定誤差が
生じる。そこで、このような分析に際しては、予め溶媒
中の気体を排出する脱気処理が必要となる。

従来における脱気方法として、テフロンの性質を利用し
たものがあった。これは、溶媒をテフロンチューブに通
し、テフロンチューブの外部を真空ポンプで減圧するこ
とによって、テフロンの分子間から溶媒中の気体を扱く
ようにしたものである。

ところが、この方法では溶媒中の汚れがテフロンの分子
間に詰り、数週間で脱気能力がほとんどなくなってしま
う欠点があった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

この発明は、前記従来の技術における問題点を解決して
、長期間にわたって脱気能力を持続ザることのできる脱
気方法およびその装置を提供しようとするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明は、超音波を液体に作用させるようにしたもの
である。

〔作用〕

この発明の前記解決手段によれば、超音波により液体が
振動して、液体中に溶は込んでいる気体が排出される。

〔実施例〕

この発明の一実施例を第１図に断面図で示す。

また、その分解状態を第２図に斜視図で示す。なおこの
実施例では高速液体クロマトグラフ装置で分析する溶媒
を脱気するものとして説明する。

第１図、第２図において、脱気装置１０は、溶媒を収容
する容器１２を具えている。容器１２は、容器本体１４
と蓋１６とからなり、合成樹脂で構成されている。

容器本体１４には、溶媒を収容する円筒状の空間部１８
が構成されている。そして、容器本体１４の上部には空
間部１８に溶媒を流入させるための入口バルブ２ｏが設
けられ、下部には空間部１８で脱気された溶媒を排出す
るための出口バルブ２２が設けられている。容器本体１
４の底部には孔２４が形成され、そこにバンキング２６
を介して超音波発生器３０が取り付けられている。超音
波発生器３０の振動面３０△は、空間部１８内に露出し
ている。

１１６には、半球状の空間部３２が構成され、その頂部
に空気抜きバルブ３４が設けられている。

空気扱きバルブ３４は、ニードルバルブ３６により開閉
される。なお、空間部３２を半球状としたのは、先細に
して空気抜きの際空気を集めやすくするためであり、別
の先細形状例えば円錐状としてもよい。

惹１６は、ねじ３８によって容器本体１４に取り付けら
れる。なお、必要に応じてｎ１６と容器本体１４との間
にバッキングを挟み込む。

最上のように構成された脱気装置１０は、次のようにし
て使用される。

はじめに、ニードルバルブ３６により空気抜きバルブ３
４を開き、出口バルブ２２から流出しないようにした状
態で入口バルブ２０から溶媒を流入させる。容器１２内
の空気が排出されて溶媒でいっばいになったら、ニード
ルバルブ３６を締めて空気抜きバルブ３４を閉じる。こ
れで容器１２内は密部される。この状態で超音波発生器
３０を駆動すると、溶媒が超音波で振動し、溶媒中に溶
は込んでいる気体が気泡となって排出される。排出され
た気泡は上昇して、半球状空間部３２の頂部に溜まる。

したがって、出口バルブ２２からは脱気された溶媒が得
られる。この場合、出口バルブ２２から排出するととも
に、入口バルブ２０から新たに溶媒を流入させるように
すれば、入口バルブ２０から流入した溶媒は出口バルブ
２２に至る間に脱気されるので、連続的な脱気が可能で
ある。

このように入口バルブ２０と出口バルブ２２に高低差を
つけることにより次のような効果が１７られる。

（Ａ）溶媒に溶存する気体が上部に集まり、脱気された
溶媒だけが出口バルブ２２から取り出すことができる。

ＣＢ）溶媒が入口バルブ２０から入り、出口バルブ２２
から出ていくまでの時間が、これらを同じ高さに取付け
た場合より良い時間がかかるため、安定した脱気が可能
である。

また、容器１２を開放状態にした場合には、超音波発生
器３ｏを停止させた場合、大気が溶は込んでしまうが、
前記実施例では蓋１６で密開しているので、そのような
おそれはない。なお、脱気で排出される気体の予は数時
間稼働しても気泡が数粒程度のごく少伍であるので、半
球状空間部３２の頂部に溜まる気体はわずかであり、溶
媒との接触面積は小さく、溶媒に再度溶は込む通は少な
い。

なお、空気と溶媒との接触面積を小さくすれば、空気が
溶媒に溶は込む伍を少な゛くすることができるから、容
器１２を完全に密部しないまでも、第１図に二点鎖線で
示すように、空気抜きバルブ３４にバイブ４０を連結し
、空気抜きバルブ３４を同いた状態で、溶媒を容器１２
内からあふれさせてバイブ４０の途中まで充填した状態
にして脱気を行なうようにしてもよい。この場合、溶媒
から排出された気泡は、空気抜きバルブ３４からバイブ
４０を通って大気に放出される。溶媒と大気との接触面
積は、バイブ４０の開口面積分だけであるので、超音波
発生器３０を停止させてもＦＢ媒に再度溶は込む空気の
黴は少ない。

以上説明した脱気装置１０を高速液体クロマトグラフ装
置に供給する溶媒の脱気に使用する場合のシステムの構
成例を第３図に示す。

第３図において、タンク４２には脱気前の溶媒４４が収
容されている。タンク４２内の溶媒４４は、入口バルブ
２０から脱気装置１０内に供給される。Ｈ３音波発生器
３０は、トランス４６から電源が供給されて発振器コン
トロールボックス４８により駆Ｕυｊ即される。

脱気された溶媒４４は、出口バルブ２２から排出され、
ポンプ５０によって高速液体りＯマドグラフ装置５２内
に供給される。

高速液体クロマトグラフ装ｒ１５２では、ポンプ５０を
駆動して、脱気装２！１０で脱気された溶媒４４を取り
込んで分析を行なう。脱気装置１０には高速液体クロマ
トグラフ装置５２に送出した分りンク４２から新たに溶
媒４４が供給される。このタンク４２から脱気装置１０
への溶ｔ！Ｘ４４の供給は、例えばタンク４２を脱気装
￥７１０より高い位置に設冒して、重力により行なわせ
ることができる。

高速液体クロマトグラフ装置５２が分析を行なっている
間は脱気装置１０から高速液体クロマトグラフ装に５２
への溶媒の送給は停止されるので、この間超音波発生器
３０の駆動も停止される。

しかし、このとき脱気装置１０内は密閉されているので
外気が溶０４４内に再溶込するおそれはない。

〔変更例〕

前記実ｆ！Ｐｌ’ｌｌでは、超音波発生器３０の振動面
３０△が直接溶媒に作用するようにしたが、容器１２の
底部を塞いで、その底板の下から間接的に溶媒に作用す
るようにしてもよい。

また、この発明の脱気装ごは分析溶媒の脱気だけでなく
、あらゆる液体の脱気に利用することができる。

Ｃ発明の効果〕 以上説明したように、この発明によれば、超音波を用い
て脱気を行なうようにしたので、従来のテフロンチュー
ブを用いたもののように目詰りなどのおそれはなく、長
期間にわたって脱気能力を持続させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の一実施例を示す断面図である。 第２図は、第１図の脱気装置の分解斜視図である。 第３図は第１図の脱気装置１０を用いて高速クロマトグ
ラフＩＵの分析用溶媒の脱気をするシステムを示す図で
ある。 １０・・・脱気装置、３０・・・超音波発生器。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）液体に超音波を作用させて、この液体中に存在す
   る気体を排出する脱気方法。
2. （２）液体を収容する容器と、前記容器に収容された液
   体に超音波を作用させる超音波発生手段とを具備した脱
   気装置。
3. （３）前記容器が、液体の流入口を上部に具備し、排出
   口を下部に具備したことを特徴とする特許請求の範囲第
   ２項に記載の脱気装置。
4. （４）前記容器が、内部空間が密閉可能に構成されてい
   ることを特徴とする特許請求の範囲第２項または第３項
   に記載の脱気装置。