JPS62140285A - 浮動ヘツド支持機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は磁気ディスク装置に用いられる浮動ヘッド支持
機構に関する。

〔従来の技術〕

一般に磁気ディスク装置における磁気ヘッドとしては動
圧型の気体軸受けである浮動ヘッドスライダが用いられ
ている。装置の大容量高密度化に伴って、浮動ヘッドス
ライダの浮揚量は極めて小さくなっており、現在はサブ
ミクロンオーダのものが実用化されている。そして浮動
ヘッドスライダは、高速で回転する磁気ディスク媒体の
ランナウトや微小な突起に対して安定にその浮揚量を保
って走行し、装置の信頼性を高めるべく、浮動ヘッドス
ライダの自由な運動を拘束しない極めてフレキシブルな
ばねであるジンバルばねによって支えられている。そし
てジンバルばねには、一般には、浮動ヘッドスライダに
荷重を負荷するとともに浮動ヘッドスライダを支える役
割を持つサスペンションばねが接合されている。

第７図は従来の浮動ヘッド支持機構を示す斜視図であり
、１は浮動ヘッドスライダ、２はジンバルばね、３はサ
スペンションばねである。サスペンションばね３は、図
示せぬアクチュエータ機構に接続され、浮動ヘッド支持
機構は磁気ディスク媒体面上に高速に位置決めされる。

浮動ヘントスライダ１と磁気ディスク媒体間には装置稼
動中には流体力学的作用によって高い圧力が発生し、そ
の結果浮動ヘントスライダ１は磁気ディスク媒体面上を
浮揚するが、その浮揚量を最適に保持するため、浮動ヘ
ッドスライダ１にはサスペンションばね３のテンション
曲げ効果によって適切な荷重が負荷される。

通常の磁気ディスク装置においては、サスペンションば
ね３の荷重負荷効果によって停止中は浮動ヘッドスライ
ダ１と磁気ディスク瞭体面とが接触し、ディスク媒体を
回転起動することによって生じる空気流の効果により浮
動ヘッドスライダ１を浮揚させる、いわゆるコンタクト
スタートストップ方式を用いている。この方式では磁気
ディスクが低速で回転している間は浮動ヘッドスライダ
ｌには浮揚力は殆ど発生しないから浮動ヘッドスライダ
１と磁気ディスク媒体は接触摺動することになる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

通常の浮動ヘッドスライダ１はＡ７！２０３　　Ｔｉ−
Ｃ等の極めて硬い利料で作られており、さらに微小な浮
揚量を実現するために研磨加工が施されている。それに
対し磁気ディスク媒体は表面に保護のための保護膜層や
摺動性の良い／Ｉ２１ＩＰ４材を塗布しているが、硬度
は浮動ヘッドスライダ１に較べればかなり小さい。その
ためコンタクトスタートストップを行う場合、浮動ヘッ
ドスライダ１と磁気ディスク媒体間の接触摺動によって
磁気ディスク媒体が削りとられる、いわゆるヘッドクラ
ッシュが生ずることがある。磁気ディスク媒体に傷がつ
けば、その場所に記録されていた情報は消え去り、装置
の信頼性は失われてしまうことになる。

また、高記録密度を実現するためには、浮動ヘッドスラ
イダ１の低浮揚量化が重要であるが、そのためには磁気
ディスク媒体および浮動ヘッドスライダ１の表面はそれ
らの表面粗さをできるかぎり小さくしなければならない
。なぜならば、両者の表面に突起状の粗さが存在ずれぼ
やはりヘッドクラッシュの原因ともなるからである。そ
のため磁気ディスク媒体および浮動ヘッドスライダ１の
表面は鏡面状に仕上げられているが、表面仕上げ精度が
高くなると吸着といった問題が発生する。

これは、磁気ディスク装置の停止時に接触している浮動
ヘッドスライダと磁気ディスク媒体の間に強い吸着力が
発生し、磁気ディスクの回転起動ができなくなってしま
うことになる。

本発明の目的は以上の従来の欠点を除去し、ヘッドクラ
ッシュや吸着といった問題を発生しない浮動ヘッド支持
機構を提供することにある。

ｃ問題を解決するための手段〕 本発明の浮動ヘッド支持機構は、浮動ヘッドスライダを
支持するジンバルばねと、このジンバルばねを一端にお
いて支持するサスペンションばねと、このサスペンショ
ンばねの他端に結合され、平行な２枚の板ばねがその両
端部において間隔をもって結合された可とう体と、前記
２枚の板ばねのそれぞれに接合された少なくとも１個以
上の電歪素子と、これら電歪素子に電圧を供給する手段
とを有することを特徴としている。

〔作用〕

本発明の浮動ヘッド支持機構によれば、サスペンション
ばねの一端に平行な２枚の板ばねを適切な間隔をもって
接合した可とう体を結合し、これら板ばねに電歪素子を
接合した構造とし、磁気ディスク媒体が回転していない
装置の停止時から低速時まで浮動ヘッドスライダと磁気
ディスク媒体が接触しないようにし、磁気ディスクが十
分な速度まで回転して浮動ヘッドスライダと磁気ディス
ク媒体の接触摺動が起きないような高速時になったとき
に、可とう体の表面に接合された電歪素子に適切な電圧
を印加するか、あるいは除去することによって浮動ヘッ
ドスライダをローディングさせることができ、その結果
ヘッドクラッシュや吸着といった、コンタクトスタート
ストップを行う磁気ディスク装置の欠点を取り除くこと
ができる。

〔実施例〕

以下図面を参照することによって本発明の実施例につい
て詳細に説明する。

第１図は本発明の浮動ヘッド支持機構を示す斜視図であ
る。第１図において、１は浮動ヘントスライダ、２はジ
ンバルばね、３ばサスペンションばね、４は上口−ディ
ングばね、５は下口−ディングばね、６はローディング
ばねコネクタ、７は上型歪素子、８ば下型歪素子、９は
アクチュエータコネクタである。浮動ヘッドスライダ１
はジンバルばね２に接合され、ジンバルばね２はサスペ
ンションばね３に接合されるが、本実施例の場合はサス
ペンションばね３はジンバルばね２を介して浮動へソド
スライダ１を支えるのみであり、ローディングのための
荷重負荷効果をそれ自身で持つものではない。さらにサ
スペンションばね３は、上口−ディングばね４、下口−
ディングばね５、およびローディングばねコネクタ６、
アクチュエータコネクタ９によって構成された可とう体
１゜の一端に固定される。可とぅ体１ｏは、ばね板であ
る上口−ディングばね４と下口−ディングばね５の２平
面を平行に保つようにそれら２平面の両端部においてロ
ーディングばねコネクタ６およびアクチュエータコネク
タ９が結合された構造である。上口−ディングばね４に
はその表面上に上型歪素子７が、そして下口−ディング
ばね５には同様に下型歪素子８が接合される。これら電
歪素子７．８は上口−ディングばね４、下口−ディング
ばね５に回転モーメントを与える効果を持ち、上口−デ
ィングばね４および下口−ディングばね５をたわませる
ことができる。なお、アクチュエータコネクタ９には、
電歪素子７，８にそれぞれ電圧を供給するための電圧供
給端子１１．１２が設けられている。これら電歪素子と
電圧供給端子とは、図示しないが電気的接続手段により
接続されている。

第２図は、第１図の浮動ヘッド支持機構の側面を示す。

可とう体１０はその断面をとれば４本の辺を持つ４リン
クとなっている。アクチュエータコネクタ９の一端は図
示せぬアクチュエータ機構に結合され、可とう体１ｏは
４リンクの一辺が固定された構造であるから、電歪素子
７，８によって発生する回転のモーメントによってロー
ディングばねコネクタ６側は変位を持つことができる。

浮動ヘッドスライダ１を磁気ディスク媒体１３上にロー
ディングさせる場合、浮動ヘントスライダ１はその潤滑
面が常に磁気ディスク媒体１３表面と平行になるように
することが、ヘッドクラッシュを防ぐ上で重要であるが
、先に示したように本支持機構においてローディング機
能を持つ可とう体１０は、４リンクの効果によって浮動
ヘッドスライダ−と磁気ディスク媒体１３間のギャップ
を殆ど平行に保ちながらローディングさせる機能を持つ
。厳密には製造上の誤差や、ばねの反力によって浮動ヘ
ッドスライダ−と磁気ディスク媒体１３間の平行度は若
干失われるが、本実施例のように上口−ディングばね４
と下口−ディングばね５にそれぞれ独立した電歪素子７
．８を設け、しかもそれら電歪素子７，８を上下ローデ
ィングばね４．５の特定の適切な位置に接合することに
よって、浮動ヘッドスライダ−および磁気ディスク媒体
１３間の平行度を補償することができる。

以上の構成において、磁気ディスクの回転していない停
止時から低速時までは第２図のように本実施例の浮動ヘ
ッド支持機構は設置される。すなわち浮動ヘッドスライ
ダ−は磁気ディスク媒体１３から充分に離間するように
設置される。充分磁気ディスクの回転の上がった状態（
高速時）に於いて電圧供給端子１１．１２から電歪素子
７．８に印加電圧を加えると、第３図に示すように可と
う体１０の上口−ディングばね４および下口−ディング
ばね８がたわみ、その結果ローディングばねコネクタ６
側が変位して、浮動へソドスライダ１が磁気ディスク媒
体上にローディングされる。

第４図は、第３図のローディング状態にある浮動ヘッド
支持機構の側面図である。

また、第５図と第６図に示されるように、磁気ディスク
媒体１３の回転していない停止時から低速時まであらか
じめ電歪素子７．８に電圧を印加しておくことによって
磁気ディスク媒体１３と浮動ヘッドスライダ１との接触
がないようにし、磁気ディスク媒体１３の回転が上った
ところで電歪素子に加える電圧を除去することでローデ
ィングがなされるようにしても前記実施例と同様な効果
を得ることができる。

なお、本実施例は本発明を制限するものではなく、本発
明の思想を逸脱しない範囲でどのような変更を行っても
差し支えないことは言うまでもない。例えば、ローディ
ングばねにそれぞれ接合される電歪素子は、１（１Ｍに
限られるものではなく、複数個設げることもできる。

〔発明の効果〕

２枚の板ばねを平行になるようにその両端で適切な間隔
をもって接合した可とう体を浮動ヘッドスライダを支え
るサスペンションばねに結合し、その板ばね上に設けら
れた電歪素子に電圧を加えることによって浮動ヘントス
ライダを駆動することができ、その結果へソドクラソシ
ュや浮動ヘッドスライダと磁気ディスク媒体との吸着が
生じないといった効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る浮動ヘッド支持機構の一実施例を
示す斜視図、 第２図は第１図に示す機構の側面図、 第３図は第１図に示す機構のローディング状態を示す斜
視図、 第４図は第３図のローディング状態を示す側面図、 第５図は本発明に係る機構の他の実施例を示す側面図、 第６図は第５図に示す機構のローディング状態を示す側
面図、 第７図は従来の浮動ヘッド支持機構を示す斜視図である
。 １・・・・・浮動ヘッドスライダ ２・・・・・ジンバルばね ３・・・・・サスペンションばね ４・・・・・上口−ディングばね ５・・・・・下口−ディングばね ６・・・・・ローディングばねコネクタ７・・・パ・上
型歪素子 ８・・・・・下型歪素子 ９・・・・・アクチュエータコネクタ １０・・・・・可とう体 ＩＬ　１２・・・電圧供給端子

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）浮動ヘッドスライダを支持するジンバルばねと、
   このジンバルばねを一端において支持するサスペンショ
   ンばねと、このサスペンションばねの他端に結合され、
   平行な２枚の板ばねがその両端部において間隔をもって
   結合された可とう体と、前記２枚の板ばねのそれぞれに
   接合された少なくとも１個以上の電歪素子と、これら電
   歪素子に電圧を供給する手段とを有することを特徴とす
   る浮動ヘッド支持機構。