JPS6213989Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はホツパー開閉機構に関するものであ
る。

すなわち、本考案は、複数のホツパーを使用す
る組合せ計量機等の複数のホツパーで囲まれた装
置部分に、各々独立に進退移動する進退レバーを
上記各ホツパーに対応させて設け、上記各ホツパ
ーの開閉蓋には、対応する進退レバーの進退移動
に関連して作動する開閉用レバー機構を付設した
もので、以下本考案の一実施例を、例えば複数の
自動計量機で被計量物を計量して得た複数の計量
値の組合せ演算を行ない、所定重量又はそれに最
も近い値の組合せを得て、この組合せに該当する
被計量物を排出するようにしたいわゆる組合せ演
算式自動計量装置に適用した場合につき図面に基
づいて説明すると次の通りである。

第１図乃至第４図において、１は円錐形状に形
成した計量機本体の分散テーブルで、これは電磁
振動装置（図示せず）上に取付支承して螺旋状往
復振動を行なわせる。２は分散テーブル１の外周
に放射状に多数個配置した供給トラフで、その各
後端部を分散テーブル１の下部に当該分散テーブ
ル１に接触しないように位置させている。３は上
記供給トラフ２の先端下部に位置させたプールホ
ツパー、４はプールホツパー３の下部に位置させ
た計量ホツパーで、この計量ホツパー４は計量機
本体のフレーム５の外周辺部の上面に所定の間隔
を隔てて多数設置した計量機構部６の内側に装設
している。７はフレーム５の中央内部に支承した
集合シユートで、その上端開口部をフレーム５の
上面より若干突出させている。８は上記供給トラ
フ２を振動させる電磁振動装置で、その上面に上
記供給トラフ２を分散テーブル１を中心として放
射状に載置する。通常、組合せ計量機は、その分
散テーブルの配置中心部すなわち供給トラフに振
動を付与する電磁振動装置の下方がその構成上空
間となつて空いている。本考案は上記空間部分を
有効に活用したもので、上記プールホツパー３及
び計量ホツパー４の内側の空間部分ａ内で、且つ
フレーム５の上面に、第２図乃至第４図に示す如
き各ホツパー３，４に装着された開閉用レバー機
構９にて上記両ホツパー３，４を開閉動作させる
駆動部１０を、支持脚１１及び支持台１２等を介
して載置させると共に、上記駆動部１０の作動に
より進退移動する進退レバー１３を当該駆動部１
０より各ホツパー３，４に向けて突出させ、この
進退レバー１３の進退移動によつて上記開閉用レ
バー機構９を動作させて各ホツパー３，４の開閉
蓋１４，１５を開閉するようにしたものである。
上記駆動部１０の上面には、上記電磁振動装置８
が載置されると共に、その外周面の定位置にはプ
ールホツパー３が夫々配置されている。この際、
上記電磁振動装置８は、そのフイーダベース１６
を例えば単一の円盤状に形成し、その上面の外周
辺部に、上記供給トラフ２を電磁フイーダ及び板
バネ等を介して載置し、上記電磁振動装置８を薄
型状に形成する。これにより上記空間部分ａがよ
り広く活用でき、駆動部１０の設置が頻る容易と
なる。第２図乃至第４図に示す符号１７は上記開
閉用レバー機構９を構成する回動レバーで、これ
はコ字型に折曲成形した端部１７ａがホツパー
３，４の内壁３ａ，４ａに固設したブラケツト１
８に枢着ボルト１９にて回動可能に枢着支持され
ている。２０は各ホツパー３，４の側壁３ｂ，４
ｂの外端縁部に固設されたブラケツト、２１はこ
のブラケツト２０に枢着ボルト２２により枢着し
且つ起立させた揺動レバー、２３は揺動レバー２
１の先端と上記回動レバー１７の他端とを枢着ボ
ルト２４，２５により枢着して連結した連結レバ
ーである。２６は開閉蓋１４，１５を各ホツパー
３，４に回動可能に枢着した枢着ボルト２７等に
て当該開閉蓋１４，１５の側壁１４ａ，１５ａの
上端部外側面に一定の姿勢で取付固定した取付ブ
ラケツト、２８は一端を枢着ボルト２９を介して
上記取付ブラケツト２６に又他端を上記揺動レバ
ー２１と連結レバー２３とを連結した枢着ボルト
２５にそれぞれ回動可能に取付けた開閉レバー、
３０は両端を揺動レバー２１の取付用枢着ボルト
２２及び開閉蓋１４，１５の取付用枢着ボルト２
７にそれぞれ取付けた固定レバー、３１は回動レ
バー１７の中間部位と各ホツパー３，４の側壁３
ｂ，４ｂ間に引張り介在させたスプリングで、こ
のスプリング３１によつて回動レバー１７に常時
時計方向への付勢力を作用させる。３２は各ホツ
パー３，４の側壁３ｂ，４ｂに固設したストツパ
片で、上記スプリング３１の引張力によつて回動
レバー１７が時計方向に付勢された際、回動レバ
ー１７と連結レバー２３とのボルト結合部位が当
該ストツパ片３２に当たつて一直線状となり、回
動レバー１７の回動を規制する。３３は上記回動
レバー１７の枢着ボルト１９に枢着支持して下方
に垂下させた揺動部材で、この揺動部材３３は先
端にローラ３４を有しており、且つ各ローラ３４
は前記進退レバー１３に対向させて設けられてい
る。尚、揺動部材３３は下方に垂下させるかわり
に上方に起立させてもよい。

そうして、上記構成からなる組合せ計量機の分
散テーブル１上に、被計量物を投入すると、上記
被計量物は図示しない電磁振動装置のねじり往復
振動による遠心力により、螺旋状往復振動してい
る分散テーブル１の円錐面から外周方向へ向かつ
て適量ずゝ放射状に放出され、供給トラフ２に供
給される。上記供給トラフ２内に供給された被計
量物は電磁振動装置８の直線往復振動により、傾
斜直線状往復振動している供給トラフ２内を第１
図矢印方向に向かつて搬送され、先端部からプー
ルホツパー３内に投入される。さらに、プールホ
ツパー３内に投入された被計量物は計量ホツパー
４へ投入されて計量機構部６にて計量される。そ
して、各計量機構部６毎に計量された被計量物の
重量値の組合せ演算を電子回路で行ない所定重量
に等しいか又はそれに最も近い重量の組合せが選
択され、該組合せに該当する計量ホツパー４の開
閉蓋１５が開閉動作され、下方の集合シユート７
内に被計量物が排出投入され、更に図示しないパ
ケツトコンベアに収集されたり、或いはタイミン
グホツパーを介して包装機に投入される。

そして、上記各ホツパー３，４における開閉蓋
１４，１５の開閉動作は次の要領で行なわれる。
すなわち、ホツパー３或いは４に被計量物が投入
されると、駆動部１０が適当な手段で駆動されて
進退レバー１３が前進し、その先端部１３ａが下
方に垂下した揺動部材３３のローラ３４に当接し
てこれを押し込むと、揺動部材３３は枢着ボルト
１９を支点に反時計方向に回動し、これにより回
動レバー１７はスプリング３１の引張力に抗して
枢着ボルト１９を支点に反時計方向に揺動部材３
３と同一角度回動する。すると連結レバー２３は
枢着ボルト２５を支点に回動しながら回動レバー
１７により引張られ、同時に前記揺動レバー２１
は枢着ボルト２２を支点に反時計方向に揺動し、
これにより揺動レバー２１と連結レバー２３の結
合部位は内方に移動して開閉レバー２８を内側方
向に押し込む。この開閉レバー２８の押し込み動
作により取付ブラケツト２６が枢着ボルト２７を
支点に時計方向に回動し、これにより取付ブラケ
ツト２６と同軸上に軸支固定した開閉蓋１４或い
は１５が開方向に回動してホツパー３或いは４は
開く。そうしてホツパー３或いは４が開き、当該
ホツパー３或いは４内の被計量物が排出される
と、進退レバー１３は後退する。すると揺動部材
３３のローラ３４に対する押圧は解除され、これ
により回動レバー１７がスプリング３１の引張力
によつて枢着ボルト１９を支点にストツパ片３２
に当接するまで時計方向に回動して、連結レバー
２３を外側方向に押し出す。すると揺動レバー２
１は枢着ボルト２２を支点に時計方向に回動して
揺動レバー２１と連結レバー２３の結合部位は外
方に移動し、開閉レバー２８が外側方向に引張ら
れる。この開閉レバー２８の動作によつて取付ブ
ラケツト２６が枢着ボルト２７を支点に反時計方
向に回動し、それにより取付ブラケツト２６と同
軸上に軸支固定した開閉蓋１４或いは１５は閉方
向に回動してホツパー３或いは４は閉じる。以下
上記動作を繰り返す。

尚、上記実施例では揺動部材３３を下方に垂下
支持した場合について説明したが、揺動部材３３
を起立支持した場合は、進退レバー１３の先端部
１３ａを鉤状に形成し、ローラ３４を内側方向に
引張ることによつて開閉蓋１４，１５を開閉する
ようにしてもよい。

以上説明したように、本考案は、放射状に配置
された複数のホツパーで囲まれた略円形の装置部
分内に、各々独立に進退移動する進退レバーを上
記各ホツパーに対応させて設け、上記各ホツパー
の開閉蓋には、対応する進退レバーの進退移動に
関連して作動する開閉用レバー機構を付設したか
ら、各ホツパーで囲まれた略円形の内側から各ホ
ツパーを開閉駆動することができ、各ホツパーの
開閉駆動機構が、放射状に配置された各ホツパー
を囲む外側には存在せず、この部分が開放され、
これにより各ホツパーの脱着、清掃、保守点検整
備等が極めて容易となり、また、ホツパー部の全
幅もコンパクトにできる効果がある。

さらには、各ホツパーに対応させた進退レバー
が各ホツパーで囲まれる内側に放射状に配置さ
れ、かつ、駆動源がさらに内側にコンパクトにま
とめて配置され、所要スペースの縮小化が図れる
と共に、これらの取付位置は、各ホツパーで囲ま
れた内側のデツトスペースを利用できる利点があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るホツパー開閉機構を適用
した組合せ計量機の要部正面断面図である。第２
図は本考案に係るホツパー開閉機構の正面説明
図、第３図はその平面一部断面説明図、第４図は
その側面一部断面説明図である。 ａ……空間部分（装置部分）、３，４……ホツ
パー、９……開閉用レバー機構、１０……駆動
部、１３……進退レバー、１４，１５……開閉
蓋、３３……揺動部材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 放射状に配置された複数のホツパーで囲まれ
   た略円形の装置部分内に、各々独立に進退移動
   する進退レバーを上記各ホツパーに対応させて
   設け、上記各ホツパーの開閉蓋には、対応する
   進退レバーの進退移動に関連して作動する開閉
   用レバー機構を付設したことを特徴とするホツ
   パー開閉機構。 (2) 上記放射状に配置された複数のホツパーが上
   下に複段に並設されていることを特徴とする実
   用新案登録請求の範囲第１項記載のホツパー開
   閉機構。 (3) 放射状に配置された複数の上段ホツパーがプ
   ールホツパーであり、それに対応して放射状に
   配置された複数の下段ホツパーが計量ホツパー
   であることを特徴とする実用新案登録請求の範
   囲第２項記載のホツパー開閉機構。 (4) 上記略円形の装置部分に駆動部を設け、該駆
   動部と連係して上記進退レバーが進退移動する
   ようにされていることを特徴とする実用新案登
   録請求の範囲第１項記載のホツパー開閉機構。 (5) 上記各進退レバーが、放射状に設けられてい
   ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
   １項又は第４項記載のホツパー開閉機構。 (6) 上記開閉用レバー機構が、進退レバーの進退
   方向に沿つてホツパー開閉蓋を開閉させる機構
   であることを特徴とする実用新案登録請求の範
   囲第１項記載のホツパー開閉機構。 (7) 放射状に配置された複数のホツパーで囲まれ
   た略円形の装置部分内が、組合せ計量機の放射
   状に配置された複数の供給トラフの下部装置部
   分内であることを特徴とする実用新案登録請求
   の範囲第１項記載のホツパー開閉機構。