JPS62138661A - 吸収式冷凍機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、空調設備や冷凍設備等に於いて使用する吸収
式冷凍機の改良に係り、特に蒸発器を通る冷媒を吸収液
循環ポンプのｊＩＩ滑並びに冷却に使用し、自己循環力
を発生せしめて冷媒循環用ポンプを不要にすると共に、
ポンプ運転上の安定性をより高めた吸収式冷凍機に関す
る。

（従来の技術） 一般に吸収式冷凍機に於いては、第３図に示す如く、略
６〜７ｒｒｒｍＨ９−程度の真空度とした吸収蒸発胴１
内に吸収器２と蒸発器３を設け、冷媒循環ポンプ４によ
って冷媒５を冷媒散布管６から熱交換管７上へ散布し、
これを蒸発せしめることによって管内流体８を冷却して
いる。又、吸収液循環ポンプ９．１０によって、臭化リ
チュウム等の吸収液１１を吸収液散布器１２から冷却水
管１３上へ散布し、当該冷却水管１３の外面に形成した
液膜を冷却水１４で冷却しつつ、これに蒸発器３から流
入する冷媒蒸気１５を吸収する溝成としている。

尚、第３図に於いて１６は高温発生器、１７は低温発生
器、１８は冷媒蒸気の凝縮器、１９は不凝遺ガス抽出装
置、加、２１．２２は熱交換器である。

而して、第３図の如き従前の吸収式冷凍機は、多くの運
転実情を有する贋れた冷凍機であるが、当該冷凍機にも
未だ解決すべき間圧が多く残されている。

第１の間層は、吸収液循環ポンプ９の故障頻度の点であ
る。前記吸収液循環ポンプ９や冷媒循環ポンプ４には通
常第４図に示す如き密閉構造の所謂キャンド書モータ・
ポンプが使用されている。

即ち、当該キャンド・モータ・ポンプはステータ２３、
ローフ２４、軸受２５、シャフト２５、インペラー２６
等が全て缶体２７内に密封されており、軸受２５の潤滑
やコイルの冷却は、流体の一部を入口２８及び出口２９
を通してコイル並びに軸受部内へ流通させることにより
行なわれている。

ところが、臭化リチュウム水溶液等の吸収液１１は非常
に腐蝕性が強いものであるため、万一缶体２７内へ空気
が漏入した様な場合には、発錆等によるポンプの故障が
避けられず、吸収液循環ポンプ９の運転の安定性の点に
問題が残されている。

第２の問題は、吸収液循環ポンプ９と冷媒循環ポンプ４
の少なくとも２台のポンプを必要とする点である。

即ち、通常吸収式冷凍機の冷媒温度は６℃〜８°Ｃの低
温度であり、しかも吸収蒸発用１が約７喘Ｈ７程度の低
真空度で運転されるため、冷媒は極く僅か加温されるだ
けで容易に沸騰し、自ら循環するという特性を具備して
いる。

ところが、従前の吸収式冷凍ｉに於いては、冷媒の前記
特性を活用せず、吸収液循環ポンプ９と冷媒循環ポンプ
４とを夫々単独に設けているため、設備費や運転費の削
減が図れないという問題がある０ （発明が解決しようとする問題点） 本願発明は、従前のこの種吸収式冷凍機に於ける上述の
如き問題、即ち■腐蝕性の極めて高い吸収液を内部潤滑
や内部冷却に使用する構造のキャンド・モータ・ポンプ
を吸収液循環ポンプ９に使用しているため、ポンプ運転
の安定性に欠けること、及び■吸収液循環ポンプと冷媒
循環ポンプの２台以上のポンプを必要とし、設備費や運
転費の削減を図り難いこと等の問題を解決せんとするも
のである。

即ち、吸収式冷凍機に於ける冷媒の前記特性（沸騰し易
く且つ循環性を発揮すること）に着目し、冷媒を吸収液
循環ポンプの冷却用媒体として使用することにより、吸
収液循環ポンプの運転の安定性の向上を図ると共に、冷
媒の加熱によって自己循環力を起生せしめ、これにより
冷媒循環ポンプの省略を可能とした吸収式冷凍機を提供
するものである。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、吸収器並びに蒸発器を備えた吸収式冷凍機に
於いて、吸収器内の吸収液を循環させる吸収液循環ポン
プの冷却用通路に蒸発器からの冷媒を流通させ、該冷媒
を冷却用通路内で加熱自沸騰して前記蒸発器の冷媒散布
管へ環流させることを発明の基本溝成とするものである
。

（作用） 吸収器２内の稀吸収液１１は、吸収液循環ポンプ３０に
より高温発生器１６、熱交換器２２、低温発生器１７等
を経て吸収液散布器１２へ環流される。

一方、蒸発器３の底部に貯まった冷媒５は吸収液循環ポ
ンプ３０の冷却用通路３１へ導入され、ポンプ３０の熱
により加熱され、沸騰する。加熱・ｌＷ８騰することに
より、冷媒５には自然循環力が発生し、管路３２を通っ
て冷媒散布管６へ環流する。

（実施例） 以下、第１図及び第２図に示す本発明の一実施例に基づ
いて、その詳細を説明する。

第１図は本発明に係る直焚二重効用吸収式冷凍機の全体
系統図であり、第２図は本発明で使用する吸収液循環用
ポンプの演断面図である０尚、第１図に於いて、従来例
を示す第３図と同じ部位には同一参照番号を使用するも
のとする。

図に於いて１は、吸収器２と蒸発器３を備えた吸収蒸発
用であり、内部は６〜７ｍｍＨｙ程度の真空に保持され
ている。蒸発器３に於いては、冷媒５が冷媒散布管６か
ら熱交換管７上へ散布され、管７の外表面上でこれを蒸
発させることにより管内流体８の冷却が行なわれる。

蒸発器３の底部に貯った冷媒５は、管路３４を通して吸
収液循環ポンプ３０の冷却通路へ導入され、ポンプ３０
を冷却することによって加熱・沸騰し、管路３２を通し
て前記冷媒散布管６へ環流する。

一方、吸収器２に於いては、吸収液散布器１２から冷却
水管１３上へ臭化リチウム等の吸収液１１が散布され、
冷却水管１３の処置に形成した液膜を冷却水１４で冷却
しつつ、該液膜内に蒸発器３から流入する冷媒蒸気１５
を吸収する。吸収器２の底部に貯まった吸収液１１は吸
収ｉ’［ｉ！環ポンプ３０により熱交換１２０．２１．
２２側へ移送されて行く。

尚、第１図に於いて、１６は稀吸収液１１を加熱して冷
媒蒸気を発生させ、吸収液１１を中間濃度にまで７農縮
するための高温発生器、１７は前記中間濃度の吸収液を
高温発生器１６からの冷媒蒸気で再加熱し、冷媒蒸気を
発生して高濃度の吸収液とする低温発生器、１８は再発
生１１６．１７からの冷媒蒸気を凝縮液上する凝縮器で
ある。

前記吸収液循環ポンプ３０は、第２図に示す如く所謂密
閉溝造型のキヤノピ・モータ・ポンプであり、吸入口３
５から吸入された吸収液１１がインペラー２６でｂｐ圧
され吐出口あから吐出されて行く。モータのステータ２
３や軸受２５の冷却は、缶体２７に設けた冷媒人口３７
から冷媒５を導入し、冷却用通路３１を通して冷媒出口
３８から排出される。

蒸発器３から令却用：１丘略３１内へ導入される冷媒は
、温度が約６〜８°Ｃ位いであり、且つ冷媒系内の子方
が約７ｍｍＨｆ程度の真空度であるため、冷却用通路３
１内で加熱されて沸ｊ１シ、これによって循環力が発生
する。その哨果、冷媒５は管路３２を：ｍして冷媒散布
管６へ環流されることになる。

尚、前記実血例に於いては、直焚二重効用吸収式冷凍機
について説明したが、本願発明は当該型式の吸収式冷凍
機のみに限定されるものでは惧く、他の相同なるを式の
吸収式冷凍１であってもよいことは勿論である。

（発明の効果） 本１発明に於いては、吸収液循環ポンプの冷却を蒸発器
からの冷媒によって行ない、ポンプの損失熱によって冷
媒を加熱・沸騰させ、自己循環力を発生させるようにし
ている。

その結果、従前の様に冷媒循環ポンプを設ける必要が無
くなり（或いは、起動時のみに使用する目的で冷媒循環
ポンプを設ける場合でも、その容量は極く小さくしてよ
い）、設備費や運転費の大幅な低減が可能となる。

又、冷媒を吸収液循環ポンプの冷却用通路へ導入するた
め、腐食性の極めて強い臭化リチウム等の吸収液を冷却
用通路へ導入する場合に比較して、ポンプモータ等の損
傷の頻度が少なくなり、運転の安定性が向上すると共に
保守管理が容易になる。

本発明は上述の通り優れた実用的効用を宵するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例に係る吸収式冷凍）幾の系
統図である。 第２図は、本発明に於いて使用する吸収液層重ポンプの
′ａ断面図である。 第３図は、従前の吸収式冷凍機の系統図であり、第４図
は従前の吸収液循環ポンプの縦断面図である０ １　吸収蒸発）詞 ２　吸収器 ３　蒸発器 ５　冷媒 ６　冷媒散布管 ７　熱交換管 １１　　吸収液 １２　　吸収液散布管 １３　　冷却水管 ３０　　吸収液ポンプ ３１　　冷却用通路 特許出願人　　　　　　株式会社　タクマ代表者　福田
頌吉

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 吸収器（２）並びに蒸発器（３）を備えた吸収式冷凍機
   に於いて、吸収器（２）内の吸収液（１１）を循環させ
   る吸収液循環ポンプ（３０）の冷却用通路（３１）に蒸
   発器（３）からの冷媒（５）を流通させ、前記冷却用通
   路（３１）内で冷媒（５）を加熱・沸騰して蒸発器（３
   ）の冷媒散布管（６）へ環流させるようにしたことを特
   徴とする吸収式冷凍機。