JPS62138362A - 炭化珪素質焼結原料の製造方法 - Google Patents
炭化珪素質焼結原料の製造方法Info
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- JPS62138362A JPS62138362A JP60278895A JP27889585A JPS62138362A JP S62138362 A JPS62138362 A JP S62138362A JP 60278895 A JP60278895 A JP 60278895A JP 27889585 A JP27889585 A JP 27889585A JP S62138362 A JPS62138362 A JP S62138362A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は高密度、耐熱高強度かつ高信頼性を有する炭化
珪素質焼結体の原料粉体の製造方法に関するものである
。
珪素質焼結体の原料粉体の製造方法に関するものである
。
従来の技術
炭化珪素は高硬度で耐磨耗・耐酸化性に優れ、熱膨張率
が小さく化学的に非常に安定なセラミックスとして有望
視されている材料の一つである。
が小さく化学的に非常に安定なセラミックスとして有望
視されている材料の一つである。
また、炭化珪素高密度焼結体は、高温強度・耐熱衝撃性
も優れており、窒化珪素と共に高温構造材料としてエン
ジン部材やガスタービン等への応用が検討されている。
も優れており、窒化珪素と共に高温構造材料としてエン
ジン部材やガスタービン等への応用が検討されている。
炭化珪素は共有結合性が極めて高い化合物であるため、
炭化珪素単独では焼結が困難であり、このため炭化珪素
に特定の焼結助剤を添加することにより高密度焼結体を
作製しているのが現状である。
炭化珪素単独では焼結が困難であり、このため炭化珪素
に特定の焼結助剤を添加することにより高密度焼結体を
作製しているのが現状である。
焼結助剤として、硼素あるいは硼素化合物、アルミニウ
ムあるいはアルミニウム化合物、ベリリウムあるいはベ
リリウム化合物等が知られており、さらには炭素あるい
は炭素化合物をこれらに加える場合もある。
ムあるいはアルミニウム化合物、ベリリウムあるいはベ
リリウム化合物等が知られており、さらには炭素あるい
は炭素化合物をこれらに加える場合もある。
例えば、ジャーナルφオブ争アメリカンセラミックス・
ソサイアティ(J、 Ame、 Cer、 Soc、
)、Vo文39 (No、11)、 P2O6−389
(1956年)には炭化珪素粉末に酸化アルミニウムを
楕加し、ホットプレス焼結によって高密度炭化珪素質焼
結体を得ている。また特開昭57−22171号では、
炭化珪素の焼結助剤にアルミニウム化合物として、アル
ミニウム粉末、アルミナ(酸化アルミニウム)、窒化ア
ルミニウム、炭化アルミニウム、アルミニウム炭化珪素
(AQ4SiCa ) 、 ’B化アルミニウム、リン
化アルミニウム等を用い、高密度炭化珪素焼結体を製造
する方法を開示している。
ソサイアティ(J、 Ame、 Cer、 Soc、
)、Vo文39 (No、11)、 P2O6−389
(1956年)には炭化珪素粉末に酸化アルミニウムを
楕加し、ホットプレス焼結によって高密度炭化珪素質焼
結体を得ている。また特開昭57−22171号では、
炭化珪素の焼結助剤にアルミニウム化合物として、アル
ミニウム粉末、アルミナ(酸化アルミニウム)、窒化ア
ルミニウム、炭化アルミニウム、アルミニウム炭化珪素
(AQ4SiCa ) 、 ’B化アルミニウム、リン
化アルミニウム等を用い、高密度炭化珪素焼結体を製造
する方法を開示している。
しかし、従来法ではいずれの場合においても、セラミッ
クス粉体と焼結助剤との固体粉末同士を混合する手段を
用いており、ボールミル等による長時間混練を行なった
後も、焼結助剤粉体はセラミックス粉体中に必ずしも均
一には混合・分散していない。このため焼成後の焼結体
の組成や組織が不均一となり、強度あるいは信頼性が損
われる恐れがある。
クス粉体と焼結助剤との固体粉末同士を混合する手段を
用いており、ボールミル等による長時間混練を行なった
後も、焼結助剤粉体はセラミックス粉体中に必ずしも均
一には混合・分散していない。このため焼成後の焼結体
の組成や組織が不均一となり、強度あるいは信頼性が損
われる恐れがある。
そこでセラミックス原料粉体に、焼結助剤を液相状態で
より均一に添加する手段が試みられ、例えば、特開昭5
7−71888号では、炭化珪素粉末と。
より均一に添加する手段が試みられ、例えば、特開昭5
7−71888号では、炭化珪素粉末と。
硝酸アルミニウム、ヨウ化アルミニウム、硫酸アルミニ
ウム、硫酸グアニジウムアルミニウム、硫酸ルビジウム
アルミニウム、酢酸アルミニウム等の溶媒に可溶なアル
ミニウム化合物とを、溶媒中で混合した後、該アルミニ
ウム化合物を加熱処理して炭化珪素粉末に金属アルミニ
ウムを被覆する方法を開示している。
ウム、硫酸グアニジウムアルミニウム、硫酸ルビジウム
アルミニウム、酢酸アルミニウム等の溶媒に可溶なアル
ミニウム化合物とを、溶媒中で混合した後、該アルミニ
ウム化合物を加熱処理して炭化珪素粉末に金属アルミニ
ウムを被覆する方法を開示している。
一方、金属アルコキシドを用いたゾル−ゲル法により、
非常に高純度かつ超微細なセラミックス(主に酸化物系
セラミ・ンクス)粉体の作製が可能であり、近年アルコ
キシド法によるセラミックス原料粉体合成の研究はこの
点から大いに注目されている。アルコキシド−ツルーゲ
ル法は、原料となる金属アルコキシド粉末を溶媒中に溶
かし、これを加水分解した後、酸によりゾル−ゲルを解
膠し、化学的に高純度なサブミクロン以下(場合によっ
ては0.1gm以下)の超微細セラミックス粉体を得る
という手段である。
非常に高純度かつ超微細なセラミックス(主に酸化物系
セラミ・ンクス)粉体の作製が可能であり、近年アルコ
キシド法によるセラミックス原料粉体合成の研究はこの
点から大いに注目されている。アルコキシド−ツルーゲ
ル法は、原料となる金属アルコキシド粉末を溶媒中に溶
かし、これを加水分解した後、酸によりゾル−ゲルを解
膠し、化学的に高純度なサブミクロン以下(場合によっ
ては0.1gm以下)の超微細セラミックス粉体を得る
という手段である。
また大森らはアルコキシド法によって作製した、微細な
水酸化アルミニウム(AQ(OHh ) 、水酸化イツ
トリウム(Y (OH)3 )粉体を、焼結助剤に用い
て、炭化珪素の常圧焼結を行い、高密度炭化珪素質焼結
体を得ている(J、 Awe、 Cer、 Sac。
水酸化アルミニウム(AQ(OHh ) 、水酸化イツ
トリウム(Y (OH)3 )粉体を、焼結助剤に用い
て、炭化珪素の常圧焼結を行い、高密度炭化珪素質焼結
体を得ている(J、 Awe、 Cer、 Sac。
(e) 、(ニー92 (tsa2))。
また梅林らは窒化珪素(Si3Nn )と酸化アルミニ
ウム(AQ203)との固溶体であるサイアロン(Si
alon)の合成に際し、窒化珪素に液相状態より酸化
アルミニウムを添加する例を示しているが、必ずしも高
強度・高信頼性を有する焼結体は得られていない(窯業
協会誌、92 (4) 、 P231〜232 (19
84)及び窯業協会誌、93 (10) 、 P829
(1985))。
ウム(AQ203)との固溶体であるサイアロン(Si
alon)の合成に際し、窒化珪素に液相状態より酸化
アルミニウムを添加する例を示しているが、必ずしも高
強度・高信頼性を有する焼結体は得られていない(窯業
協会誌、92 (4) 、 P231〜232 (19
84)及び窯業協会誌、93 (10) 、 P829
(1985))。
発明が解決しようとする問題点
本発明の目的は、焼結助剤を液相状態で添加し、かつ原
料炭化珪素粉末上を焼結助剤で被覆することにより、炭
化珪素粉体と焼結助剤との分散性・均一性を向上させ、
炭化珪素質焼結体の強度のバラツキをなくし、ひいては
材料としてのセラミックスの信頼性を向上させることに
ある。
料炭化珪素粉末上を焼結助剤で被覆することにより、炭
化珪素粉体と焼結助剤との分散性・均一性を向上させ、
炭化珪素質焼結体の強度のバラツキをなくし、ひいては
材料としてのセラミックスの信頼性を向上させることに
ある。
問題点を解決するための手段
本発明は、有機溶媒中にアルミニウムアルコキシドを溶
解し、これをそのままもしくは加水分解して、炭化珪素
粉末に被覆し乾繰後、さらに加熱処理して炭化珪素粉末
表面上に酸化アルミニウムを生成させることを特徴とし
た焼結助剤を液相状態から均一に炭化珪素粉末の表面上
に被覆する方法である。
解し、これをそのままもしくは加水分解して、炭化珪素
粉末に被覆し乾繰後、さらに加熱処理して炭化珪素粉末
表面上に酸化アルミニウムを生成させることを特徴とし
た焼結助剤を液相状態から均一に炭化珪素粉末の表面上
に被覆する方法である。
作用
この方法により焼結助剤である酸化アルミニウムは、個
々の炭化珪素粉体表面上に均一に被覆されるため、炭化
珪素粉体と焼結助剤との不均一分散による焼結体内の組
成・組織の不均一性の問題は解決され、焼結体強度及び
信頼性が向上する。
々の炭化珪素粉体表面上に均一に被覆されるため、炭化
珪素粉体と焼結助剤との不均一分散による焼結体内の組
成・組織の不均一性の問題は解決され、焼結体強度及び
信頼性が向上する。
前述のように従来は、炭化珪素の焼結において、主に原
料炭化珪素粉体と適当な焼結助剤粉体とを固相状態で混
合し、その後成形・焼結するという手段を用いている。
料炭化珪素粉体と適当な焼結助剤粉体とを固相状態で混
合し、その後成形・焼結するという手段を用いている。
しかし固体の粉体同士では、どのような手法を用いても
これを完全に均一な状態に混合するのは困難である。し
たがって、そのような不均一なセラミックス混合粉体を
焼結した場合、焼結体内の組成φ組織は完全には均一に
成り得す、結果として焼結体強度の劣化、強度のバラツ
キによる信頼性の低下という事態を引き起こす。この焼
結助剤不均一分散による炭化珪素質焼結体強度の劣化、
低信頼性の問題が本発明の方法によって解決された。
これを完全に均一な状態に混合するのは困難である。し
たがって、そのような不均一なセラミックス混合粉体を
焼結した場合、焼結体内の組成φ組織は完全には均一に
成り得す、結果として焼結体強度の劣化、強度のバラツ
キによる信頼性の低下という事態を引き起こす。この焼
結助剤不均一分散による炭化珪素質焼結体強度の劣化、
低信頼性の問題が本発明の方法によって解決された。
以下、本発明の内容について詳細に説明する。
使用する炭化珪素粉末としては、結晶質のβ型もしくは
α型、又は両者の混合粉体、又は非晶質炭化珪素粉体で
あり1通常は平均粒径1oILff1以下、望ましくは
平均粒径1go+以下(サブミクロン)のa微粒子であ
る。
α型、又は両者の混合粉体、又は非晶質炭化珪素粉体で
あり1通常は平均粒径1oILff1以下、望ましくは
平均粒径1go+以下(サブミクロン)のa微粒子であ
る。
アルミニウムアルコキシドは(0−R)3Afl(R:
アルキル基)で表わされ、特に種類は選ばないが、酸化
アルミニウム化する収率の面からアルミニウムイソプロ
ポキシド((i−C,I(70)3A見)、又はアルミ
ニウムブトキシド((C4H90)3AQ、)が好まし
い。
アルキル基)で表わされ、特に種類は選ばないが、酸化
アルミニウム化する収率の面からアルミニウムイソプロ
ポキシド((i−C,I(70)3A見)、又はアルミ
ニウムブトキシド((C4H90)3AQ、)が好まし
い。
アルミニウムアルコキシドの添加量としては、炭化珪素
粉体の表面に被覆される酸化アルミニウム量で表わすこ
とができ、炭化珪素に対して酸化アルミニウム量として
0.1〜30重量%であることが望ましい。酸化アルミ
ニウム層が0.1重量%未満では焼結促進効果が不十分
で、高強度の緻密な焼結体を得ることができず、また3
0重量%を超えると炭化珪素が有する好ましい特性が損
われる上に、アルミニウムアルコキシドの凝集が激しく
なり、機械的強度の劣化をもたらす。その中でも0.5
〜10重量%が特性上より好ましく一範囲である。
粉体の表面に被覆される酸化アルミニウム量で表わすこ
とができ、炭化珪素に対して酸化アルミニウム量として
0.1〜30重量%であることが望ましい。酸化アルミ
ニウム層が0.1重量%未満では焼結促進効果が不十分
で、高強度の緻密な焼結体を得ることができず、また3
0重量%を超えると炭化珪素が有する好ましい特性が損
われる上に、アルミニウムアルコキシドの凝集が激しく
なり、機械的強度の劣化をもたらす。その中でも0.5
〜10重量%が特性上より好ましく一範囲である。
炭化珪素粉末及びアルミニウムアルコキシドを混合する
のに用いる有機溶媒としては、アルコール、トルエン、
テトラハイドロフラン(T、H,F、)、ヘキサン等が
好ましいが、アルミニウムアルコキシドが可溶な溶媒で
あれば、特に種類を選ばない。
のに用いる有機溶媒としては、アルコール、トルエン、
テトラハイドロフラン(T、H,F、)、ヘキサン等が
好ましいが、アルミニウムアルコキシドが可溶な溶媒で
あれば、特に種類を選ばない。
本発明を実施するには、基本的には以下のような手法が
あり、この中より必要に応じて適当な手法を選定したり
1組合せることにより目的を達することができる。
あり、この中より必要に応じて適当な手法を選定したり
1組合せることにより目的を達することができる。
(1)所定量のアルミニウムアルコキシドを容器中で有
機溶媒に溶かし、十分に攪拌した後、pHを調整した水
で加水分解する。アルミニウムアルコキシドはベーマイ
ト(AiOOH)あるいはアルミニウム水和物(Ail
(OH)3)ゲルとなる。これらを醜によって解膠する
ことにより安定な超微細(サブミクロン以下)なベーマ
イト(AiOOH)ゾルとする。
機溶媒に溶かし、十分に攪拌した後、pHを調整した水
で加水分解する。アルミニウムアルコキシドはベーマイ
ト(AiOOH)あるいはアルミニウム水和物(Ail
(OH)3)ゲルとなる。これらを醜によって解膠する
ことにより安定な超微細(サブミクロン以下)なベーマ
イト(AiOOH)ゾルとする。
別な容器中で有機溶媒と十分混合した炭化珪素スラリー
を、前記のベーマイトゲル溶液中に移して混合し、十分
攪拌した後、溶媒及び水を乾燥により除去する。乾燥方
法としては、凍結乾燥あるいは噴霧乾燥が好ましい。乾
燥粉末はベーマイト(Aσ00H)被覆された炭化珪素
粉末であり、炭化珪素粉体表面上のベーマイトは適当な
加熱処理(例えば、アルゴン不活性ガス中、1200℃
×1時間の熱処理)により、酸化アルミニウムに変化さ
せる。
を、前記のベーマイトゲル溶液中に移して混合し、十分
攪拌した後、溶媒及び水を乾燥により除去する。乾燥方
法としては、凍結乾燥あるいは噴霧乾燥が好ましい。乾
燥粉末はベーマイト(Aσ00H)被覆された炭化珪素
粉末であり、炭化珪素粉体表面上のベーマイトは適当な
加熱処理(例えば、アルゴン不活性ガス中、1200℃
×1時間の熱処理)により、酸化アルミニウムに変化さ
せる。
(2)所定量のアルミニウムアルコキシドを容器中で有
機溶媒に溶かし十分に撹拌した後、別な容器で有機溶媒
中で十分混合した炭化珪素スラリーと混ぜ合わせる。混
合スラリーを十分攪拌した後、有機溶媒を減圧乾燥など
の手段で除去する。
機溶媒に溶かし十分に撹拌した後、別な容器で有機溶媒
中で十分混合した炭化珪素スラリーと混ぜ合わせる。混
合スラリーを十分攪拌した後、有機溶媒を減圧乾燥など
の手段で除去する。
乾燥粉末は適当な熱処理を施こすことにより、アルミニ
ウムアルコキシドが熱分解して酸化アルミニウムに変化
し、酸化アルミニウムによって被覆された炭化珪素粉末
が得られる。
ウムアルコキシドが熱分解して酸化アルミニウムに変化
し、酸化アルミニウムによって被覆された炭化珪素粉末
が得られる。
(3)所定量のアルミニウムアルコキシドを容器中で有
機溶媒に溶かし、十分に攪拌した後、別な容器で有機溶
媒中で十分混合した炭化珪素スラリーと混ぜ合わせる。
機溶媒に溶かし、十分に攪拌した後、別な容器で有機溶
媒中で十分混合した炭化珪素スラリーと混ぜ合わせる。
混合スラリiを十分攪拌した後、pHを調整しアルミニ
ウムアルコキシドを加水分解する。加水分解によりアル
ミニウムアルコキシドはベーマイト(AQOOH)とな
り、炭化珪素粉末表面上を被覆する。粉末を乾燥後、適
当な加熱処理により炭化珪素粉体表面上のベーマイトは
酸化アルミニウムに変化し酸化アルミニウムによって被
覆された炭化珪素粉末が得られる。
ウムアルコキシドを加水分解する。加水分解によりアル
ミニウムアルコキシドはベーマイト(AQOOH)とな
り、炭化珪素粉末表面上を被覆する。粉末を乾燥後、適
当な加熱処理により炭化珪素粉体表面上のベーマイトは
酸化アルミニウムに変化し酸化アルミニウムによって被
覆された炭化珪素粉末が得られる。
以上のような手法により作製された酸化アルミニウム被
覆炭化珪素粉末は、予め適当な形状に形成された後、焼
結する。焼結方法としては常圧焼結法、ホ・ントブレス
焼結法、熱間静水圧加圧(HIP)焼結法等公知の焼結
手・法を用いることができる。
覆炭化珪素粉末は、予め適当な形状に形成された後、焼
結する。焼結方法としては常圧焼結法、ホ・ントブレス
焼結法、熱間静水圧加圧(HIP)焼結法等公知の焼結
手・法を用いることができる。
以下実施例を挙げて説明する。
実施例1
炭化珪素粉体(平均粒径0.3延口、純度88%以上の
β型結晶質) 100gを十分脱水したイソプロピル
アルコール中でスラリー状にし、加熱・煮沸後、ボール
ミル中で約10時間、十分に混合する。
β型結晶質) 100gを十分脱水したイソプロピル
アルコール中でスラリー状にし、加熱・煮沸後、ボール
ミル中で約10時間、十分に混合する。
これとは別に炭化珪素に対し酸化アルミニウム換算で5
及び10重量%になるように純度89重量%以上のアル
ミニウムイソプロポキシド((iC3H70)3AQ)
を十分脱水したイソプロピルアルコール中に溶かし、加
熱・煮沸した後、約10時間、十分に攪拌した。
及び10重量%になるように純度89重量%以上のアル
ミニウムイソプロポキシド((iC3H70)3AQ)
を十分脱水したイソプロピルアルコール中に溶かし、加
熱・煮沸した後、約10時間、十分に攪拌した。
その後、炭化珪素粉体のスラリーとアルミニウムイソプ
ロポキシド溶液とを混合し、約20時間攪拌した後、噴
霧乾燥あるいは凍結乾燥の手段により混合スラリーを乾
燥させた。
ロポキシド溶液とを混合し、約20時間攪拌した後、噴
霧乾燥あるいは凍結乾燥の手段により混合スラリーを乾
燥させた。
乾燥粉末をアルゴン不活性ガス中、200℃で1時間熱
処理した後、得られた炭化珪素質粉体の一部を採取して
X線回折にかけたところ、゛噴霧乾燥、凍結乾燥のどち
らもβ型炭化珪素とベーマイ) (A200H)であ
った。
処理した後、得られた炭化珪素質粉体の一部を採取して
X線回折にかけたところ、゛噴霧乾燥、凍結乾燥のどち
らもβ型炭化珪素とベーマイ) (A200H)であ
った。
さらに前記の乾燥粉体をアルゴンガス中1200℃で1
時間の熱処理を行なった後は、X線回折ではどちらもβ
型炭化珪素のピークとα型アルミナ(酸化アルミニウム
: JVj、Ch )のピークが検出された。炭化珪素
粉末表面上を被覆したアルミニウムイソプロポキシド(
(i−C3H70)3Ai)が熱分解し、AlOH(ヘ
−?イ))及ヒA1203(q化フルミニウム)に変化
したものと考えられる。
時間の熱処理を行なった後は、X線回折ではどちらもβ
型炭化珪素のピークとα型アルミナ(酸化アルミニウム
: JVj、Ch )のピークが検出された。炭化珪素
粉末表面上を被覆したアルミニウムイソプロポキシド(
(i−C3H70)3Ai)が熱分解し、AlOH(ヘ
−?イ))及ヒA1203(q化フルミニウム)に変化
したものと考えられる。
実施例2
平均粒径0.3gm、純度98%以−ヒのβ型結晶質炭
化珪素粉末100gを、十分脱水したイソプロピルアル
コール中でスラリー状にし、加熱φ煮沸させた後、ボー
ルミル中で約IO時量子分に混合する。
化珪素粉末100gを、十分脱水したイソプロピルアル
コール中でスラリー状にし、加熱φ煮沸させた後、ボー
ルミル中で約IO時量子分に混合する。
酸化アルミニウム換算で炭化珪素に対し1,3゜5及び
10重量%になるように、純度98%以上のアルミニウ
ムイソプロポキシド((i C3H70)3 AQ
)を調合し、十分脱水したイソプロピルアルコール中に
溶かし、加a−煮沸後、約10時間、十分に攪拌した。
10重量%になるように、純度98%以上のアルミニウ
ムイソプロポキシド((i C3H70)3 AQ
)を調合し、十分脱水したイソプロピルアルコール中に
溶かし、加a−煮沸後、約10時間、十分に攪拌した。
その後炭化珪素スラリーとアルミニウムイソプロポキシ
ド溶液とを混合し約10時間、十分に攪拌した後、この
混合スラリー中にPH2に調整した水をモル数でアルミ
ニウムイソプロポキシドの100倍量添加し、再度約1
0時間の攪拌を続けた。
ド溶液とを混合し約10時間、十分に攪拌した後、この
混合スラリー中にPH2に調整した水をモル数でアルミ
ニウムイソプロポキシドの100倍量添加し、再度約1
0時間の攪拌を続けた。
混合終了後、噴霧乾燥あるいは凍結乾燥により、混合溶
液を乾燥した。得られた乾燥炭化珪素質粉体のX線回折
の結果、乾燥粉体はβ型炭化珪素相とA100H(ベー
マイト)相とから成っていたが、前記の乾燥炭化珪素質
粉体をアルゴン不活性ガス中、1200℃、1時間の熱
処理を行なった後では、X線回折によってβ型炭化珪素
とα型At 、03(酸化アルミニウム)の相が検出さ
れた。
液を乾燥した。得られた乾燥炭化珪素質粉体のX線回折
の結果、乾燥粉体はβ型炭化珪素相とA100H(ベー
マイト)相とから成っていたが、前記の乾燥炭化珪素質
粉体をアルゴン不活性ガス中、1200℃、1時間の熱
処理を行なった後では、X線回折によってβ型炭化珪素
とα型At 、03(酸化アルミニウム)の相が検出さ
れた。
これは炭化珪素粉体表面上を被覆したアルミニウムイソ
プロポキシド((j CJ70)3M)が加水分解し
てA100H(ベーマイト)に変化し、ざらに熱処理に
よりAt203 (酸化アルミニウム)に変わったも
のである。
プロポキシド((j CJ70)3M)が加水分解し
てA100H(ベーマイト)に変化し、ざらに熱処理に
よりAt203 (酸化アルミニウム)に変わったも
のである。
アルゴンガス中1200℃、1時間熱処理後の各々の粉
末の元素化学分析結果を表1に示す。添加したアルミニ
ウムイソプロポキシド中のアルミニウムは、その殆ど全
てが酸化アルミニウム(At203)の形で炭化珪素粉
体上に固定されていることがわかる。
末の元素化学分析結果を表1に示す。添加したアルミニ
ウムイソプロポキシド中のアルミニウムは、その殆ど全
てが酸化アルミニウム(At203)の形で炭化珪素粉
体上に固定されていることがわかる。
表1 、 At203被ri S i C粉体ノ化f
分析値また酸化アルミニウム換算で5重量%のアルミニ
ウムイソプロポキシドを添加した熱処理後の炭化珪素質
粉体の透過電子W4微鏡像(200kv TEM)(第
1図)、及び同視野におけるUTW法(U l t r
aThin Window)を用いたEDX分析(En
ergy Disper−sion of X−ray
) (低元素まで分析可能なX線元素分析法)によるS
i、Ai及び0の各元素のマツピング画像処理像をとり
(第2図)、検討を行なったところ炭化珪素粒子(0,
1〜0.8ルff1)の表面上を酸化アルミニウム(あ
るいはベーマイト)が被覆していることが観察された。
分析値また酸化アルミニウム換算で5重量%のアルミニ
ウムイソプロポキシドを添加した熱処理後の炭化珪素質
粉体の透過電子W4微鏡像(200kv TEM)(第
1図)、及び同視野におけるUTW法(U l t r
aThin Window)を用いたEDX分析(En
ergy Disper−sion of X−ray
) (低元素まで分析可能なX線元素分析法)によるS
i、Ai及び0の各元素のマツピング画像処理像をとり
(第2図)、検討を行なったところ炭化珪素粒子(0,
1〜0.8ルff1)の表面上を酸化アルミニウム(あ
るいはベーマイト)が被覆していることが観察された。
実施例3
実施例2で作製した1、5及び10重量%の酸化アルミ
ニウムを被覆した炭化珪素粉末を黒鉛ダイスに入れ、ア
ルゴン不活性ガス雰囲気中、400kgf/cm2の圧
力下で1900℃、1時間、ボンドプレス焼結を行なっ
た。
ニウムを被覆した炭化珪素粉末を黒鉛ダイスに入れ、ア
ルゴン不活性ガス雰囲気中、400kgf/cm2の圧
力下で1900℃、1時間、ボンドプレス焼結を行なっ
た。
焼結体はJIS Rleolに準拠し、3 mmX 4
mmX 38mmの試験片に加工し、常温及びアルゴ
ンガス中1200°Cで3点曲げ試験を行った。20本
の試験片により、平均強度及びワイブル係数を導出した
。
mmX 38mmの試験片に加工し、常温及びアルゴ
ンガス中1200°Cで3点曲げ試験を行った。20本
の試験片により、平均強度及びワイブル係数を導出した
。
結果を表2に示す。
(以下余白)
実施例4
実施例2で作製した5及び10重景気の酸化アルミニウ
ムを被覆した炭化珪素粉末を、50X 50ma+の金
型を用いて100kgf/ Cm2の圧力で一次成形し
、その後ラバープレスにより?000kgf / Cm
2の圧力で静水圧(CIP)成形を行った。
ムを被覆した炭化珪素粉末を、50X 50ma+の金
型を用いて100kgf/ Cm2の圧力で一次成形し
、その後ラバープレスにより?000kgf / Cm
2の圧力で静水圧(CIP)成形を行った。
その後高温焼成炉中に成形体を入れ、アルゴン不活性ガ
ス中で2100°Cの温度で1時間常圧焼結した。実施
例3と同様に焼結体の機械的性質を調べた。測定結果を
表2に示す。
ス中で2100°Cの温度で1時間常圧焼結した。実施
例3と同様に焼結体の機械的性質を調べた。測定結果を
表2に示す。
比較例
実施例1に用いたと同様の平均粒径0.3牌履、純度9
8%以上のβ型炭化珪素と炭化珪素に対し、■、5及び
10重量%になるように酸化アルミニウム粉体(平均粒
径0.27zm 、純度99.95%以上)を亭備し、
両方をメチルアルコール中で48時間ボールミル混合し
た。
8%以上のβ型炭化珪素と炭化珪素に対し、■、5及び
10重量%になるように酸化アルミニウム粉体(平均粒
径0.27zm 、純度99.95%以上)を亭備し、
両方をメチルアルコール中で48時間ボールミル混合し
た。
混合粉末は乾燥後、実施例3と同様にホットプレス焼結
し1機械的性質を調べた。結果を表3に示す。゛ 表2及び表3から本発明の手法により作製した焼結体の
方が従来法(比較例)にくらべ、平均強度及び信頼性(
ワイブル係数)にすぐれることがわかる。
し1機械的性質を調べた。結果を表3に示す。゛ 表2及び表3から本発明の手法により作製した焼結体の
方が従来法(比較例)にくらべ、平均強度及び信頼性(
ワイブル係数)にすぐれることがわかる。
従来法では、原料及び焼結助剤混合時の不均一性のため
、焼結体の低強度破壊が生じ、結果として平均強度とワ
イブル係数の低下をもたらしていると思われる。
、焼結体の低強度破壊が生じ、結果として平均強度とワ
イブル係数の低下をもたらしていると思われる。
表3 、 SiCA1203系焼結体(ボールミル混
合)の機械的強度発明の効果 本発明のごと〈液相状態から均一に炭化珪素、粉体の表
面上に焼結助が1(酸化アルミニウム)を被覆する方法
では、セラミックス粉体と焼結助剤粉体とを固相状態で
混合する従来の方法にくらべ、焼結体の強度を上昇せし
め、かつ信頼性(ワイブル係数)も向上し、本発明の方
法により容易に高信頼性を有する耐熱高強度セラミック
ス焼結体を得ることが可能となる。
合)の機械的強度発明の効果 本発明のごと〈液相状態から均一に炭化珪素、粉体の表
面上に焼結助が1(酸化アルミニウム)を被覆する方法
では、セラミックス粉体と焼結助剤粉体とを固相状態で
混合する従来の方法にくらべ、焼結体の強度を上昇せし
め、かつ信頼性(ワイブル係数)も向上し、本発明の方
法により容易に高信頼性を有する耐熱高強度セラミック
ス焼結体を得ることが可能となる。
第1図は本発明実施例における醇化アルミニウム被覆さ
れた炭化珪素粉末の透過電子顕微鏡(TEM)による写
真であり、第2図は上記TEM像のUTW−EDX法に
よる存在元素マー7ピング画像処理像で、左から順にS
i、AQ、 Oの各元素に係るものである。
れた炭化珪素粉末の透過電子顕微鏡(TEM)による写
真であり、第2図は上記TEM像のUTW−EDX法に
よる存在元素マー7ピング画像処理像で、左から順にS
i、AQ、 Oの各元素に係るものである。
Claims (2)
- (1)有機溶媒中にアルミニウムアルコキシドを溶解し
、これをそのままもしくは加水分解して、炭化珪素粉末
に被覆し乾燥後、さらに加熱して炭化珪素粉末の表面上
に酸化アルミニウムを生成させることを特徴とする炭化
珪素質焼結原料の製造方法。 - (2)炭化珪素粉末表面上に生成する酸化アルミニウム
の層が炭化珪素に対して0.1〜30重量%である特許
請求の範囲第(1)項記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60278895A JPS62138362A (ja) | 1985-12-13 | 1985-12-13 | 炭化珪素質焼結原料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60278895A JPS62138362A (ja) | 1985-12-13 | 1985-12-13 | 炭化珪素質焼結原料の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62138362A true JPS62138362A (ja) | 1987-06-22 |
Family
ID=17603595
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60278895A Pending JPS62138362A (ja) | 1985-12-13 | 1985-12-13 | 炭化珪素質焼結原料の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62138362A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020066152A1 (ja) * | 2018-09-28 | 2020-04-02 | 株式会社フジミインコーポレーテッド | 被覆炭化珪素粒子粉体 |
WO2020158185A1 (ja) * | 2019-01-29 | 2020-08-06 | 株式会社フジミインコーポレーテッド | 被覆粒子、これを含む分散液および成型体、ならびにこれを用いて形成される焼結体 |
-
1985
- 1985-12-13 JP JP60278895A patent/JPS62138362A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020066152A1 (ja) * | 2018-09-28 | 2020-04-02 | 株式会社フジミインコーポレーテッド | 被覆炭化珪素粒子粉体 |
JPWO2020066152A1 (ja) * | 2018-09-28 | 2021-08-30 | 株式会社フジミインコーポレーテッド | 被覆炭化珪素粒子粉体 |
WO2020158185A1 (ja) * | 2019-01-29 | 2020-08-06 | 株式会社フジミインコーポレーテッド | 被覆粒子、これを含む分散液および成型体、ならびにこれを用いて形成される焼結体 |
JP2020121894A (ja) * | 2019-01-29 | 2020-08-13 | 株式会社フジミインコーポレーテッド | 被覆粒子 |
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