JPS62138321A - 水素型ゼオライトの製造方法 - Google Patents

水素型ゼオライトの製造方法

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JPS62138321A
JPS62138321A JP60277931A JP27793185A JPS62138321A JP S62138321 A JPS62138321 A JP S62138321A JP 60277931 A JP60277931 A JP 60277931A JP 27793185 A JP27793185 A JP 27793185A JP S62138321 A JPS62138321 A JP S62138321A
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JP
Japan
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zeolite
acid
type zeolite
hydrogen
ammonium
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JP60277931A
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English (en)
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Teiji Sato
悌治 佐藤
Moritsugu Kojima
小島 盛次
Tatsuji Yamashita
山下 達治
Takeo Inagaki
稲垣 毅夫
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Mizusawa Industrial Chemicals Ltd
Original Assignee
Mizusawa Industrial Chemicals Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、水素型ゼオライトの製造方法に関するもので
、より詳細には固体酸触媒及び触媒担体の用途に有用な
水素型ゼオライトの製造方法に関する。
(従来の技術及び発明の技術的課題) 水素型ゼオライトは、固体酸(プロトン酸)としての活
性を有し、この活性を利用して、芳香族炭化水素のアル
キル化反応(例えば、特公昭42−3298号公報)、
アルキル芳香族炭化水素の異性化反応、n−パラフィン
又はn−オレフィンの異性化反応、石油の接触分解、石
油の重質油留分の水素化分解に用いることが従来知られ
ている。
また、上記水素型ゼオライトを担体とし、これにNi、
Pd、Pt等の金属を担持させたものを不飽和炭化水素
の水素添加に用いることも知られている。
水素型ゼオライトの内でも、ゼオライトYを前駆体とす
るものは、SiO□/A A zo3比が高く、耐熱性
、耐酸性、耐水熱性等に優れており、またポア・ナイズ
が反応に適した範囲にあり、耐コーキング性にも悟れて
いるため、前記分野に特に適している。
水素型ゼオライトYを製造する公知の方法は、ケイ酸分
、アルミナ分、ナトリウム分及び水分がゼオライトY生
成範囲にある組成物を調製し、必要により鉱化剤の存在
下にゼオライトYを製造する工程と、該ゼオライトYを
アンモニウム塩と接触させてアンモニウム型ゼオライト
を製造する工程と、アンモニウム型ゼオライトを焼成し
て水素型ゼオライトに転化する工程とから成っている。
公知の方法により製造される水素型ゼオライトYば、−
Cに、X線回折法による結晶化度が60%以上と高い結
晶性を有し、反応の選択率及び転化率の点で未だ満足し
得るものでない。
例えば、芳香族炭化水素のアルキル化反応を例にとって
説明すると、公知の水素型ゼオライトYの場合、反応時
間と転化率との関係をプロットすると、反応初期におい
ては比較的高い転化率を示すとしても、反応時間を延長
しても転化率の伸びが小さく、全体としての転化率が比
較的低いレヘルで飽和する傾向を示す。また、モノアル
キル芳香族炭化水素の他に、ポリアルキル芳香族炭化水
素やオレフィンオリゴマー更にはビナフチル等の芳香族
炭化水素の縮合物等副生物が生成し、目的物の選択率が
未だ低いという問題もある。
(発明の骨子及び目的) 本発明者等は、ケイ酸原料として層状構造を有する粘、
土鉱物の酸処理物を使用し、比較的小さいNazO/A
ρ203モル比と低い結晶化度とを有する水素型ゼオラ
イトの合成に成功し、この水素型ゼオライトは従来の水
素型ゼオライトにみられる上記欠点が解消されることを
見出した。
即ち、本発明の目的は、従来の水素型ゼオライトの上記
欠点が解消された水素型ゼオライトの製法を提供するに
ある。
本発明の他の目的は、固体酸触媒或いは触媒担体として
有用な新規特性の水素型ゼオライトの製法を提供するに
ある。
本発明の更に他の目的は、容易に得られる粘土鉱物を原
料として水素型ゼオライトを有利に製造し得る方法を提
供するにある。
(発明の構成) 本発明によれば、ケイ酸分、アルミナ分、ナトリウム分
及び水分がゼオライトY生成範囲にある組成物を調製し
、必要により鉱化剤の存在下にゼオライトYを製造する
工程と、該ゼオライトYをアンモニウム塩と接触させて
アンモニウム型ゼオライトを製造する工程と、アンモニ
ウム型ゼオライトを焼成して水素型ゼオライトに転化す
る工程とから成る水素型ゼオライトの製造方法において
、ケイ酸分原料として層状構造を有する粘土鉱物の酸処
理により得られた活性ケイ酸又は活性アルミノケイ酸を
使用し、水素型ゼオライトのNa2O/A 1.03モ
ル比が0.20乃至0.35及びX線回折法による結晶
化度が40乃至60%となるようにアンモニウム塩との
接触及び焼成を行うことを特徴とする水素型ゼオライト
の製造方法が提供される。
(発明の特徴及び作用効果) 本発明は、上述した通り、ゼオライトYを生成するため
のケイ酸分原料として、層状構造を有する粘土鉱物の酸
処理により得られた活性ケイ酸又は活性アルミノケイ酸
を用いること;水素型ゼオライトのNa2O/A l 
、03モル比が0.20乃至0.35となるようにアン
モニウム交換すること;及び水素型ゼオライトのX線回
折法による結晶化度(以下単に結晶化度と呼ぶ)が40
乃至60%となるように、アンモニウム交換及び焼成を
行うことの組合せに顕著な特徴を有するものである。
従来、層状構造を有する粘土鉱物の酸処理物をシリカ原
料として、ゼオライトYをも含めて種々のゼオライトを
合成することは既に知られている(例えば、英国特許第
1,062,064号明細書、米国特許第3,393,
045号明細書、特開昭52−62314号公報)。し
かしながら、本発明者等の知る限り粘土酸処理物を原料
としたゼオライトYから水素型ゼオライトを製造した例
は未だ知られていなく、況んやこの種のゼオライトYか
ら結晶化度が40乃至60%の低い範囲内にある水素型
ゼオライトを製造することは全く知られていなかった。
しかるに、本発明によれば、前述した粘土酸処理物をシ
リカ原料として製造したゼオライI−Yを前駆体とし、
この前駆体をNazO/Aβ203モル比が0.20乃
至0.35及び結晶化度が40乃至60%の範囲となる
ように、アンモニウム交換及び焼成して成る水素型ゼオ
ライトは、従来公知の合成ケイ酸を原料とした水素型ゼ
オライトには全く認められない新規な特性を示し、しか
もこの水素型ゼオライトは固体酸触媒として反応の選択
率及び転化率に極めて優れていることを見出したもので
ある。
下記A表は、従来芳香族炭化水素のアルキル化に使用さ
れていた水素型ゼオライI−Y(以下H−Yゼオライト
と呼ぶ)の典型的なもの及びスメクタイト族粘土の酸処
理物を原料とした本発明方法によるH−Yゼオライトに
ついて、各種特性、即ち、NazO/A12ozモル比
、結晶化度、比表面積、細孔容積、指示薬法による酸性
度と、ナフタレンのα−オレフィン(炭素数20)によ
るアルキル化に際し得られた選択率及び転化率との関係
を示す。
A表 Na2O/八β20へモル上ヒ0.20−0.35  
   <0.20結晶化度(X)     40−60
      >60比表面積(m/g)   300−
500    500−700細孔容積(m l /g
)  0.20−0.30   0.30−0.35転
化率(X)     96以上     85−90選
択率(X)      92以上     82−87
A表の結果によると、本発明による水素型ゼオライトは
、従来公知の水素型ゼオライトに比して、結晶化度が低
く、また比表面積、細孔容積及び酸性度の全ての点で劣
っており、従って固体酸触媒としては性能の劣ったもの
であることが予測される。しかるに、本発明によれば、
かかる予測とは全く逆に、従来のものに比し、はるかに
優れた選択率と転化率とが得られるのであって、これは
本発明による予想外の作用効果である。
この理由は、正確には不明であるが、次のように推測さ
れる。即ち、従来の水素型ゼオライトは酸性度が大きす
ぎるために副反応を生じ、生成する副反応物が反応原料
や反応生成物のゼオライト内での拡散に悪影響を、ひい
ては転化率に悪影響を及ぼしていると思われるのに対し
、本発明による水素型ゼオライトにおいては、分子篩作
用を有しながら、酸性度が適切な範囲に抑制されており
、これが副反応の抑制と転化率の向上とに好影響をもた
らしているものと推定される。
(発明の好適実施態様の説明) 原料粘土鉱物 本発明においては、シリカ原料として層状構造を有する
粘土鉱物を使用する。粘土鉱物の層状構造には、モンモ
リロナイトで代表される三層構造(スメクタイト)のも
のと、カオリン、ハロイサイトで代表される二層構造の
ものが知られている。
スメクタイト型粘土鉱物は、一般に、2つの5i04の
四面体層がAIO,八面体層を間に挟んでサンドイッチ
された三層構造を基本とし、この基本三層構造が更にC
軸方向に多数積層された多層結晶構造を有している。ス
メクタイト族粘土鉱物としては、例えば酸性白土、ベン
トナイト、サブベントナイト、フラース・アース等の所
謂モンモリロナイト族粘土鉱物や、バイデライト、サボ
ナイト、ノントロナイト等の1種或いは2種以上の組合
せが使用される。これらの粘土鉱物は、例えばスメクタ
イト族粘土鉱物と他の粘土鉱物との混合物の形でもよく
、またスメクタイト族粘土鉱物が天然で若干変性された
粘土鉱物、例えばスメクタイトの多層構造が若干破壊さ
れた結晶構造を示す新潟県新発田市三光産粘土等を本発
明の目的に使用できる。     ゛ 一方、二層構造の粘土鉱物は、前述したSin、の四面
体層とAl16八面体層とから成る二層構造を基本とし
、この基本構造がC軸方向に積層された層状構造を有し
ている。その適当な例は、ハロイサイト、カオリンであ
り、前者は直接酸処理して活性ケイ酸或いは活性アルミ
ノケイ酸の製造が可能であり、また後者は直接の酸処理
は困難であるが、摩砕処理及び/又は焼成処理により結
晶構造を破壊すれば、酸処理による活性ケイ酸又は活性
アルミノケイ酸の製造が可能となる。
層状構造を有する粘土鉱物の他の例としては、アクパル
ガイドやパリゴルスカイト、セピオライトを挙げること
ができ、これらの粘土鉱物はSiO4の四面体層の積層
された層間に八106又はMg06の八面体層が断続的
に且つ互い違いに挿入された構造を有する。
これら、の粘土鉱物は何れも、Sin、の四面体層が存
在し、酸処理により層状シリカを骨格とする活性ケイ酸
或いは活性アルミノケイ酸を与える点で共通している。
載皿■ 先ず、上記粘土鉱物を、面指数(001)のX線回折ピ
ークが消失する条件下、即ち最低限粘土の多層積層構造
が破壊される条件下に酸処理する。
スメクタイト族粘土鉱物の酸処理は、上述した要件を満
足するようにする点を除けばそれ自体公知の条件で行う
ことができる。例えば酸としては、硫酸、塩酸、硝酸等
の鉱酸類や或いはベンゼンスルホン酸、トルエンスルホ
ン酸、酢酸等の有機酸の何れもが使用できるが、硫酸等
の鉱酸類の使用が一船的である。粘土鉱物と酸との接触
方法も任意の方式であってよ(、特公昭28−5666
.29−1)2.29−2169.32−2960.4
5−1)208.45−1)209.47−44154
等に開示されている粘土鉱物の酸処理が本発明に特に好
適であり、例えば、粘土と酸とをスラリー状態で接触さ
せる所謂スラリー活性法、粒状化した粘土と酸とを固−
液接触させる所謂粒状活性法、粘土と酸との混合物を乾
式(粒状物)で反応させ、次いで塩基性塩を抽出するこ
とがら成る所謂乾式活性法等を本発明の酸処理に適用で
きる。
酸処理に使用する酸の濃度、処理温度及び処理時間は、
粘土鉱物の種類や酸処理方式によっても相違し、−概に
規定することは困難であるが、例えば乾式で酸処理を行
う場合には、前記スメクタイト族粘土鉱物と粘土鉱物中
の塩基性成分に対して0.3乃至1.5当量、特に0.
4乃至0.95当量の酸又はその水溶液とを、前記粘土
の乾燥物を基準として粘土1重量部に対し酸又はその水
溶液が0.3乃至2.5重量部となるような割合いで均
密に接触せしめて、可塑状乃至固形状の反応生成物を直
接形成せしめ、次いでこの反応生成物を水性媒体中でp
H1以下にて処理して、該生成物中の塩基性金属成分を
抽出除去する。粘土中の除去すべき塩基性金属成分とは
、粘土中に含存されるアルカリ金属分、アルカリ土類金
属分、鉄分及びアルミニウム分等の全塩基性成分の量と
を意味する。粘土と酸又はその水溶液との液比を前記範
囲に維持することにより、混和物は固形状乃至クリーム
状となり、このものを、60乃至300℃の範囲の温度
に且つ10乃至600分間の時間の内、面指数(001
)のX線回折ピークが実質的に消失する条件下に保持す
ることにより、反応を完結させる。次いでこの反応生成
物中の可溶性塩基成分を、pH1以下好適にはpH0,
5以下の水性媒体中で処理して、抽出除去する。この際
、反応生成物中の可溶性塩基成分の抽出除去を、上述し
たpl+条件で行うことが該塩基成分の加水分解を防止
するために重要であり、アルミノケイ酸成分中に加水分
解により生成したコロイド状の鉄分が含有される場合に
は、合成ゼオライトの収率乃至は結晶化度ががなり低下
するようである。
粒状化した粘土と鉱酸類とを固−液接触させて、酸処理
されたアルミノケイ酸原料を製造するには、椿土に、1
0乃至98%濃度の鉱酸類を、粘土の乾燥基準でl:0
.ol乃至1:0.1の゛重量比となる量で添加し、続
いて行う酸処理条件下に非崩壊性の粒状物を調製する。
次いで、この非崩壊性の粘土粒状物を、5乃至72%、
特に10乃至50%の鉱酸水溶液中に浸漬して、常温乃
至その溶液の沸点の温度及び0.5乃至100時間の内
、粘土中の(001)面のX線回折ピークが実質的に消
失する条件下で処理する。
粘土鉱物の酸処理は、5乃至98%の硫酸等の鉱酸中に
粘土をスラリー状に分散させて、湿式で行うこともでき
、この場合の酸処理条件は前述した粒状酸処理に準じる
ことができる。
かくして、本発明に使用する粘土の酸処理による活性ケ
イ酸或いは活性アルミノケイ酸が得られるが、スメクタ
イト族粘土鉱物或いはその酸処理物を、5μ以下の粒度
のものが全体の20重型筒以上、特に30重量%以上で
、粒度20μよりも大きいものが全体の30重量%より
も小、特に10重量%よりも小となるように粒度調整す
ることが、ゼオライトYの合成を容易に行う上で望まし
い。
ゼオライトYの合成 上述した活性ケイ酸或いは活性アルミノケイ酸、追加量
のアルミナ成分、ナトリウム分及び水分を混合し、熟成
して各成分がゼオライ)Y形成範囲にある均質組成物を
形成する。
アルミナ成分としては、水酸化アルミニウムのヒドロゲ
ル、キセロゲルの如き無定形アルミナ;ベーマイト、擬
ベーマイトの如きアルミナ1水和物:ハイアライト、ギ
ブサイト、ノルドストランダイトの如きアルミナ3水和
物:例えばγ、η、δ、k、θ、χ、ρ型のアルミナの
如き活性アルミナの微粉末等を使用することができる。
また、ナトリウム分としては、特に水酸化ナトリウムが
好適に使用される。アルミナ成分とナトリウム成分は、
化合物又は混合物の形で組合されて使用されてよく特に
アルミン酸ナトリウムの形で用いるのが好ましい。勿論
この際、アルミン酸ナトリウムよりも過剰のアルミナ成
分やナトリウム成分が必要な場合にはこれらの成分をア
ルミン酸ナトリウムと混和した形で反応系に供給できる
本発明において、活性アルミノケイ酸分、追加量のアル
ミナ成分、ナトリウム成分及び水は、それ自体公知の成
分比で混和する。従来、公知の方法によれば、ゼオライ
トY形成成分は、下記の成分比(酸化物基準)で使用さ
れている。
NazO/5iOz = 0.2〜1.4SiO□/A
dz03=6〜40 HzO/NazO= 1 2〜9 ’0一般には、活性
ケイ酸又は活性アルミノケイ酸の水性スラリーと、アル
ミン酸ナトリウム及びナトリウムを含存する水溶液とを
混合して上記組成比にあるスラリーを形成するのが望ま
しい。
本発明において、これら諸試料を混合すると、混合物中
の成分がゲル化して、不均質なスラリーとなる。このゲ
ル化したスラリーを十分に攪拌して全体が均質化された
スラリーとしたのち熟成を行う。熟成の温度及び時間は
、特に制限はないが、−iにO乃至50°C1特に10
乃至30℃の温度で、0.1乃至100時間、特に1乃
至50時間の範囲で熟成を行うのが望ましい。
ゼオライトの晶出は、上述した均質組成物をゼオライト
晶出湯度に維持することにより行われる。
一般には、温度が低くなれば晶出に長時間を要するよう
になり、一方高温になると、−次粒径が大となり、また
常圧処理が困難となることから、50乃至100 ’C
の温度で、1乃至100時間の晶出処理が有利である。
必ずしも必要でないが、ゼオライ)Yの収率を向上させ
且つその結晶構造を発達させるために、それ自体公知の
鉱化剤を晶出系に共存させることが好ましい。鉱化剤と
しては、アルカリ金属、特にすI−’Jウムの塩化物、
硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩等が使用される。鉱化剤は、
均質化組成物の調製時に配合してもよいし、或いは熟成
後晶出前の段階で添加してもよい、鉱化剤の添加量は、
アルミナ分に対し0.1乃至2モル倍の量であることが
よい。
生成するゼオライトYそのものは、可及的に高結晶性で
あるべきであり、X線回折法による結晶化度が70%以
上、特に75%以上であることが望ましい。
生成ゼオライトYを母液から濾過等により分離し、水洗
を行った後°、次のアンモニウム交換に付する。
アンモニウム六t 几 生成したゼオライトYをアンモニウム塩の水溶液と接触
させ、最終水素型ゼオライトのNazO/へ7!203
モル比が0.20乃至0.35、特に0.20乃至0.
30となるようにアンモニウム交換させる。
Na2O/ A 1203モル比を上記範囲よりも大き
くすると、有効な酸点が形成されず、固体酸触媒として
の活性が低下する傾向があり、一方Na、O74420
3モル比を上記範囲より小さくすると、最終水素型ゼオ
ライトの結晶化度が本発明で規定した範囲よりも低下す
る傾向がある。
アンモニウム交換処理は、塩化アンモニウムの水溶液を
使用して有利に行われるが、硫酸アンモン等の他のアン
モニウム塩を用いて行うこともできる。用いる塩化アン
モニウムの濃度は、一般に5乃至150 g / 7!
の範囲にあることが望ましく、ゼオライトと塩化アンモ
ニウム溶液との接触は、一段でも或いは多段でも行うこ
とができ、或いは両者を向流式に接触させる連続法或い
はゼオライトを充填した塔に塩化アンモニウム溶液を通
ずる方法で行うこともできる。
この交換処理は、室温で充分であるが、液の沸点迄の温
度に加温して行うこともできる。
アンモニウム交換後のゼオライトは水洗し、副生ずる塩
類を除去してアンモニウム型ゼオライトとする。
焼成処理 本発明によれば、アンモニウム型ゼオライトを焼成して
水素型ゼオライトに転化するが、この際最終水素型ゼオ
ライトの結晶化度を40乃至60%の範囲となるように
することが特に重要である。
即ち、結晶化度が上記範囲よりも低い場合には、ゼオラ
イトに特存の分子篩作用が十分に得られないため触媒活
性が低下する傾向があり、一方上記範囲よりも高い場合
には、転化率や選択率の低下を招きやすい。
尚、本発明による上記範囲の結晶化度の水素型ゼオライ
トを製造する上で、粘土鉱物の酸処理による活性ケイ酸
或いは活性アルミノケイ酸を用いることは必須不可欠で
あるが、上記原料を使用すれば必ず上記範囲の結晶化度
のものが得られるというものではなく、アンモニウム交
換処理及び焼成処理にも一定の条件を選ぶことが必要と
なる。
アンモニウム交換の条件については既に説明したが、こ
の結晶化度は温度によっても影響を受け、−iに温度が
高くなると、結晶化度が低下する傾向がある。
一般には、焼成処理は、380乃至580℃の温度、特
に400乃至550℃の温度で、0.5乃至20時間、
特に1乃至10時間行うのがよい。
即ち、温度及び時間が上記範囲内にあればほぼ完全にア
ンモニウム基が分解され水素型ゼオライトに転化する。
しかるに、温度が上記範囲より高い場合及び/又は時間
が上記範囲よりも長い場合には、結晶化度が本発明範囲
よりも低くなる傾向があり、またブレンステッド酸から
ルイス酸に転化する傾向が大となって、固体酸触媒の活
性が低下し易い。一方、温度が上記範囲より低い場合及
び/又は時間が上記範囲よりも短い場合には、アンモニ
ウム基が水素型に分解されずに残存する傾向があって、
有効な酸点が形成されない場合がある。
用途 本発明による水素型ゼオライトは、前述した特異な特性
を利用して、従来水素型ゼオライトが使用されている全
ての固体酸触媒並びに触媒担体の用途に使用できる。
例えば、この水素型ゼオライトは、芳香族炭化水素のア
ルキル化反応、アルキル芳香族炭化水素の異性化反応、
n−パラフィン又はn−オレフィンの異性化反応、石油
の接触分解、石油の重質油留分の水素化分解に用いるこ
とができる。また、白金、パラジウム、鉄、コバルト、
ニッケル、希土類元素等の水素化触媒等を担持させるた
めの担体としても用いることができる。
この水素型ゼオライトは、平均粒径が0.1乃至100
μmの粉体の形で用いることもできるし、各種粘土バイ
ンダーを用いてペレット、タブレット、押出造粒物等の
粒状物の形で用いることもできる。後者の場合には、水
素型ゼオライトの形で造粒を行ってもよいし、予め造粒
を行った後、アンモニウム交換及び焼成を行ってもよい
本発明を次の例で説明する。
試験方法 本明細書における各項目の試験方法は下記によった。
(1)結晶化度 (イ)理学電機株式会社製X線回折装置(X線発生装置
はCat NCL2171 L、ゴニオメータ−はCa
t No、4001)を使用し、粉末XkJ回折曲線を
求める。回折条件は下記の通り。
ターゲット         Cu フィルター         Ni 電圧    35kV 電流    15m八 カウント・フルスケール 8000 c/s時定数  
       1秒 チャート速度      2 am /分スキャニング
速度    2°/分 回折角          1゜ スリット巾       0.3 mm測定は、1)0
℃恒温乾燥器中で型中した試料をメノウ乳鉢にて摩砕し
、関係湿度90%の雰囲気中で24時間吸湿させてから
行う。ただし、H−Yゼオライトの場合は、1)0”C
恒温乾燥型中での乾燥を省略する。
(ロ)回折曲線の面間隔d=5.91〜6.33(人)
の範囲で最も低い点をB、、d=2.31〜2.37(
人)の範囲で最も低い点を82とし、B1とB2を直線
で結びベースラインとする。
(ハ)隣接したゼオライトYの回折ピークの谷間の最も
低い点を結んで非晶質ラインとする。
なお、ゼオライトYの回折ピークのミラー指数hkf及
び市販ゼオライトY(ユニオン・カーバイド・コーポレ
ーション製5K−40)で実測した各々のミラー指数に
対応する面間隔d(人)をB表に示した。
(ニ)ベースラインと非晶質ラインとの間の面栢をSA
、非晶質ラインと回折曲線との間の面積をS、とし、下
記式により結晶化度(%)を求める。
S^+Sc B表 (2)NazO/ A i! zo3モル比化学組成分
析により求める。ただし、Al2O。
の定量は重量法を、NazOの定量は原子吸光法を用い
て行う。
(3)比表面積及び細孔容積 柴田科学器械工業株式会社製B、E、T表面積測定装置
(P−600型)を使用し、窒素ガス吸着測定を行う。
比表面積はB、E、T  1点法により求め、細孔容積
は飽和蒸気圧での吸着量より求める。
ただし試料を10−2〜10−i麿Hg、 200℃で
2時間加熱脱気したのちに吸着測定を行う。
(4)酸性度 ハメット指示薬を用い、n−ブチルアミン滴定法により
求める。ただし測定はメノウ乳鉢で粉砕した試料を20
0”C恒温乾燥型中で2時間乾燥してから行う。指示薬
は酸強度H6が−5,6以下の酸性度測定にはベンザル
アセトフェノンを用い、Hoが+6.8以下の酸性度測
定にはニュートラルレッドを用いる (5)触媒活性 触媒活性は、精製ナフタレンを1−アイコセンでアルキ
ル化する反応を用いてその反応におけるオレフィンの転
化率およびモノアルキルナフタレンへの選択率をもって
表わすこととした。
温度計、攪拌翼、空冷管を付した1)の4つロフラスコ
に、■−アイコセン224g(0,8モル)、精製ナフ
タレン(融点79.8°c)205g (1,6モル)
およびH−Yゼオライ1−1).2gを仕込みマントル
ヒーター上にセットする。攪拌しつつ、室温より加熱昇
温し約30分で210°Cに至らしめる。この時点を反
応の始点として、以後反応温度を210〜215℃に保
ち6時間反応を続ける。
得られる反応混合物を80°C以上で遠心分離して、そ
の上澄みを試料として分析に供する。試料中の未反応ナ
フタレン含量、未反応オレフィン含量、モノアルキルナ
フタレン含量はガスクロマトグラフィにより定量し、そ
の結果に基づきオレフィンの転化率およびモノアルキル
ナフタレンへの選択率を算出する。
実施例1 本実施例で層状構造を有する粘土鉱物として新l、8県
中条町産酸性白土を用いて、H−Yゼオライトを製造し
た場合について説明する。
本実施例で用いた新潟県中条町産酸性白土は天然の状態
で水分を45重量%含有しており、その主成分は乾燥物
基準重量%(1)0℃乾燥)で5iOz 72.1.1
zo314.2、FezO+ 3.87、MgO3,2
5、CaO1,06、灼熱N量3.15であった。この
原料酸性白土を直径5關×長さ5〜20龍の円柱状に成
型し、乾燥物換算で76.5 gに相当する量を500
m1のコニカルビーカーに採取し、それに50重量%濃
度の硫酸溶液200n+jl!を加え、90℃に加温、
20時間酸処理したのち、デカンテーション法にて母液
を分離し、引き続き硫酸根がなくなるまで水洗して、活
性アルミノケイ酸から成る粒状酸処理物を得た。つぎに
得られた粒状物を水性媒体中、ボールミルを用いて湿式
粉砕し、200mesh (目の開き=74ミクロン)
のフルイを通して粗粒を除き平均粒子径が5.7ミクロ
ンで28.1重量%濃度の均質な活性アルミノケイ酸ス
ラリーを得た。(第1工程) 得られた活性アルミノケイ酸の1)0℃乾燥物基準の化
学組成を0表に、沈降法による粒度分布をD表に示す。
上記活性アルミノケイ酸スラリー378gに、アルミン
酸ナトリウム?容液(へρz0323.2重世%、Na
zo 18.7重量%含有)96.5gと水酸化ナトリ
ウム溶液(Nazo 37.0重量%含有)90.8g
とを水140gに希釈した溶液を混合し、室温で48時
間攪拌したのち反応容器を封じ、95℃の水浴中で48
時間静置し結晶化を行った。引き続き吸引濾過により固
体を分離し、洗浄液のpHが1O35になるまで水洗を
行った。得られた生成物はX線回折ならびに化学組成分
析により結晶化度78.3%、SiO□/A 1203
モル比3.79のナトリウム型ゼオライトY(以下Na
−Yゼオライトと呼ぶ)であることが確認された。(第
2工程)上記Na−Yゼオライト50g(1)0°C乾
燥物換算)を53.5 g / It 濃度の塩化アン
モニウム溶液100100Oに分散させ、80℃で3時
間攪拌したのち吸引濾過し、10100Oの水で洗浄し
た。
53、5 g / 1 ?a度の塩化アンモニウム溶液
によるイオン交換操作を3回くり返したのち、洗浄液か
ら塩素イオンが検出されなくなるまで水洗を行い、得ら
れたアンモニウム型ゼオライトY(以下N1)4−Yゼ
オライトと呼ぶ)を1)0°Cで20時間乾燥した。(
第3工程) 最後に、上記Nll4−Yゼオライ)30gをアルミナ
族の皿に入れ、450°Cの電気炉中で5時間焼成し、
H−Yゼオライトに転化した。(第4工程)得られたH
−Yゼオライトの物性を0表に、触媒活性試験結果をH
表に示す。
実施例2 本実施例で新潟県新発田市小戸産酸性白土を用いてH−
Yゼオライトを製造した場合について説明する。
本実施例で用いた新潟県新発田市小戸産酸性白土の主成
分は乾燥物基準重量%(1)0℃乾燥)で5iOz 7
4.6、ANz(h  14.1.Fe2O32,99
、MgO1,84、Ca01.77、灼熱減量4.65
であった。この原料酸性白土を実施例1の第1工程で示
した方法で処理し、平均粒径が5.9ミクロンで27.
4重量%濃度の活性アルミノケイ酸スラリーを得た。(
第1工程) 得られた活性アルミノケイ酸の1)0°C乾燥物基準の
化学組成をE表に、沈降法による粒度分布をF表に示す
上記活性アルミノケイ酸スラリー390gに、アルミン
酸ナトリウム溶液(’1z(h  23.2重量%、N
azo 18.7重量%含有)79.4gと水酸化ナト
リウム溶液(NazO37,0重量%含有)1)3gと
を水210gに希釈した溶液を混合し、室温で5時間攪
拌したのち塩化ナトリウム12.2 gを加え、95°
Cの水浴中で20時間攪拌し結晶化を行った。吸引濾過
したのち洗浄液のpHが工0,5になるまで水洗を行っ
た。得られた生成物はX線回折ならびに化学組成分析に
より結晶化度81.2%、5iOz/A j2 z(h
モル比3.90のNa−Yゼオライトであることが確認
された。(第2工程) 上記Na−Yゼオライト50g(1)0°C乾燥物換算
)を53.5g/f?M度の塩化アンモニウム溶液10
100Oに分散させ、室温で20時間攪拌したのち吸引
濾過し、1000n+j!の水で洗浄した。
53、5 g / l 濃度の塩化アンモニウム溶液に
よるイオン交換操作を3回くり返したのち、洗浄液から
塩素イオンが検出されなくなるまで水洗を行い、得られ
たNH4,−Yゼオライトを1)0℃で20時間乾燥し
た。(第3工程) 最後に、上記NH4−Yゼオライト30gをアルミナ製
の皿に入れ、450°Cの電気炉中で5時間焼成し、H
−Yゼオライトに転化した。(第4工程)得られたH−
Yゼオライトの物性をG表に、触媒活性試験結果をH表
に示す。
なお、比較例としてイオン交換条件を変化させた場合(
比較例1)ならびに焼成条件を変化させた場合(比較例
2)について説明する。
比較例1 本比較例では実施例2の第2工程で得られたNa−Yゼ
オライトを用いた。Na−Yゼオライト50g(1)0
℃乾燥物換算)を53.5g/β濃度の塩化アンモニウ
ム溶液10100Oに分散させ、比較例1−1では室温
で20時間攪拌、吸引濾過、水洗のイオン交換操作を1
回のみ、比較例1−2では80℃で3時間攪拌、吸引濾
過、水洗のイオン交換操作を5回くり返した。いずれも
最後に洗浄液から塩素イオンが検出されなくなるまで水
洗を行い得られたNH,−Yゼオライトを1)0℃で2
0時間乾燥したのち、30gを450°Cの電気炉中で
5時間焼成しH−Yゼオライトに転化した。
比較例2 本比較例では実施例2の第3工程で得られたNI+、−
Yゼオライトを用いた。NI+、、−Yゼオライト30
gをアルミナ製の皿に入れ、比較例2−1では350°
C2比較例2−2では600℃の電気炉中で5時間焼成
しH−Yゼオライトに転化した。
比較例1ならびに比較例2で得られたH−Yゼオライト
の物性をG表に、触媒活性試験結果をH表に示す。
以上の結果、イオン交換条件や焼成条件の選定が適切で
なく 、NazO/^β203モル比ならびに結晶化度
が好ましい範囲からはずれた場合には、酸性度も低く、
触媒反応での転化率も低くなることが理解される。
実施例3 実施例2の第1工程で得られた活性アルミノケイ酸スラ
リーを原料に用い、別の方法でH−Yゼオライトを製造
した場合について説明する。
実施例2の第1工程に示した方法で得られた活性アルミ
ノケイ酸スラリー390gに、アルミン酸−j−ト’)
ラム溶’/fl (AJzOz  23.2重量%、N
a、018.7重量%含有)61.3gと水酸化ナトリ
ウム溶液(Nazo 37.0重量%含有’)136g
とを水154gに希釈した溶液を混合し、均一になるま
で攪拌した。反応混合物を室温で20時間静置したのち
塩化ナトリウム1).6gを加え、95℃の水浴中で2
0時間攪拌し結晶化を行った。吸引濾過したのち洗浄液
のpHが10.5になるまで水洗を行った。得られた生
成物はX″!IA!IA回折化学組成分析により結晶化
度75.6%、5iOz/A 120:1モル比4.2
0のNa−Yゼオライトであることが確認された。
上記Na−Yゼオライトを実施例2の第3工程ならびに
第4工程で示した方法を用いてH−Yゼオライトに転化
した。
得られたH−Yゼオライトの物性をG表に、触媒活性試
験結果をH表に示す。
次に比較のためケイ酸分原料としてケイ酸ナトリウムを
用いた場合(比較例3)、ならびに水性コロイドシリカ
ゾルを用いた場合(比較例4.5)について説明する。
比較例3 3号ケイ酸ナトリウム溶液(SiO□21.5重量%、
NazO7,0重量%含有)512gを水1060gに
希釈した溶液に、アルミン酸ナトリウム溶液(八1z(
h22.9重量%、NazO18,4重量%含有)54
、2 gと水酸化ナトリウム溶液(NazO37,0重
量%含有)236gとを水1093gに希釈した溶液を
混合し、室温で24時間静置したのち反応容器を封じ、
95°Cの水浴中で40時間静置し結晶化を行った。吸
引濾過したのち洗浄液のpHが10.5になるまで水洗
を行った。得られた生成物はX線回折ならびに化学組成
分析により結晶化度88.3%、5iOz/八120へ
モル比3.65のNa−Yゼオライトであることが確認
された。このNa−Yゼオライトを実施例2の第3工程
ならびに第4工程で示した方法を用いてH−Yゼオライ
トに転化した。
得られたH−Yゼオライトの物性をG表に、触媒活性試
験結果をH表に示す。
比較例4 市販の水性コロイドシリカゾル(日産化学工業株式会社
製スノーテックス3Q、SiO□30.0重量%含有)
667gに、アルミン酸ナトリウム溶液< A12as
 22.9重量%、NazO18,4重量%含有)52
、4 gと水酸化ナトリウム溶液(NazO37,0重
量%含有)250gとを水346gに希釈した溶液を混
合し、室温で48時間撹拌したのち反応容器を封じ、9
5°Cの水浴中で24時間静置し結晶化を行った。吸引
濾過したのち洗浄液のpHが10.5になるまで水洗を
行った。得られた生成物はX線回折ならびに化学組成分
析により結晶化度82.4%、5iOz/八120へモ
ル比3.97のNa−Yゼオライトであることが確認さ
れた。このNa−Yゼオライトを実施例2の第3工程な
らびに第4工程で示した方法を用いてH−Yゼオライト
に転化した。
得られたH−Yゼオライトの物性を0表に、触媒活性試
験結果を■(表に示す。
比較例5 市販の水性コロイドシリカゾル(日産化学工業株式会社
製スノーテックス30 、5iOz30.0重里%含有
)667gに、アルミン酸ナトリウム溶液(へff20
322.9重量%、Nazo 18.4重量%含を)5
5、0gと水酸化ナトリウム溶液(Nazo 37.0
重星%含有)200gとを水188gに希釈した溶液を
混合し、室温で48時間攪拌したのち反応容器を封じ、
95°Cの水浴中で24時間静置し結晶化を行った。吸
引濾過したのち洗浄液のpl+が10.5になるまで水
洗を行った。得られた生成物はX線回折ならびに化学組
成分析により結晶化度85.5%、SiO□/八β20
へモル上ヒ4.76のNa−Yゼオライトであることが
確認された。このNa−Yゼオライト50g(1)0°
C乾燥物換算)を53.5g/n濃度の塩化アンモニウ
ム溶液1000mffに分散させ、比較例5−1では室
温で20時間攪拌、吸引濾過、水洗のイオン交換操作を
1回のみ、比較例5−2では80°Cで3時間攪拌、吸
引濾過、水洗のイオン交換操作を5回くり返した。いず
れも最後に洗浄液から塩素イオンが検出されなくなるま
で水洗を行い、得られたNH,−Yゼオライトを1)0
℃で20時間乾燥したのち、30gを550°Cの電気
炉中で3時間焼成しH−Yゼオライトに転化した。
得られたH−Yゼオライトの物性を0表に、触媒活性試
験結果をH表に示す。
比較例3ならびに比較例4の結果よりケイ酸分原料が異
なるとみかけ上類似した結晶化度ならびに5iOz/A
ρ203モル比を有するNa−Yゼオライトを前駆体に
しているにもかかわらず、生成するH −Yゼオライト
の物性が大きく変化し、好ましい触媒活性を示さないこ
とが理解される。また、一般に触媒として用いられるH
−YゼオライトのSiO□/A e z(hモル比は、
高い水熱安定性、耐酸性等の故にできるだけ大きい方が
好ましいとされている。
しかし、比較例5の結果より、シリカゾルをケイ酸分原
料として用いた5iOz/A (t z(hモル比の比
較的大きなH−Yゼオライトにおいても、本発明の方法
によるH−Yゼオライトに比べ触媒活性、選択率の点で
劣っていることが理解される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ケイ酸分、アルミナ分、ナトリウム分及び水分が
    ゼオライトY生成範囲にある組成物を調製し、必要によ
    り鉱化剤の存在下にゼオライトYを製造する工程と、該
    ゼオライトYをアンモニウム塩と接触させてアンモニウ
    ム型ゼオライトを製造する工程と、アンモニウム型ゼオ
    ライトを焼成して水素型ゼオライトに転化する工程とか
    ら成る水素型ゼオライトの製造方法において、 ケイ酸分原料として層状構造を有する粘土鉱物の酸処理
    により得られた活性ケイ酸又は活性アルミノケイ酸を使
    用し、 水素型ゼオライトのNa_2O/Al_2O_3モル比
    が0.20乃至0.35及びX線回折法による結晶化度
    が40乃至60%となるようにアンモニウム塩との接触
    及び焼成を行うことを特徴とする水素型ゼオライトの製
    造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005254237A (ja) * 2004-03-12 2005-09-22 Chevron Oronite Co Llc Y型ゼオライトアルキル化触媒
WO2017038058A1 (ja) * 2015-09-03 2017-03-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 気体吸着材、及び気体吸着材を備えた真空断熱材

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