JPS6213672Y2

JPS6213672Y2 -

Info

Publication number: JPS6213672Y2
Application number: JP17495982U
Authority: JP
Priority date: 1982-11-20
Filing date: 1982-11-20
Publication date: 1987-04-08
Also published as: JPS5979196U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、本体の前面に設けられた覗き孔から
中を覗いて遊ぶ覗眼鏡玩具に関する。

従来、いわゆる覗き物としては万華鏡や覗きか
らくりがあるが、本考案はこれらとは趣を異にし
て、望遠鏡のように前方の情景を見て遊ぶもので
あつて、特に人の顔を面白く変形して見ることが
できる覗眼鏡玩具を提供しようというものであ
る。

本考案による覗眼鏡玩具は、中空の本体内にこ
れを２つに仕切る反射面を配置し、該反射面の一
端に隣接する該本体の端面には該反射面に近接し
た位置に覗き孔を形成する一方、その反対側の端
面には開口を形成し、該覗き孔から該本体内を覗
いたとき該本体の前方が直接かつ該反射面に映つ
て見えるように構成したものである。

以下、添付図面に示す本考案の一実施例につい
て説明する。

第１図乃至第３図に示す覗眼鏡玩具は、全体と
して円筒形状の本体１を有し、その一方の端面は
閉じられ、他方の端面は開放されている。また、
その内部には長手方向中心軸線に沿つて反射面２
を位置付けた長方形状の反射板３が配置されてい
る。

本体１の閉じられた端面４には、覗き孔とし
て、反射面２の一端に近接して且つ反射面２と平
行に延びたスリツト５が形成されている。そし
て、この端面４の外周円上の一部は切除されて、
携帯用のひも６を取り付けるための孔７となつて
いる。また、本体１の開放された端面８には、第
２図および第３図に示すように、半円形の開口９
を有する円形のキヤツプ１０が、その開口９の直
径部分を反射面２にほぼ一致させ且つ開口９を上
記スリツト５に対向させて取り付けられており、
スリツト５から覗いたとき、開口９を通して本体
１の前方の情景が見えるようになつている。な
お、スリツト５および開口９の内側には、第２図
に示すように、ガラスまたはプラスチツク製の透
明板１１および１２を夫々固定して本体１の内部
を密閉することが好ましく、これによつて本体１
の内部への異物の侵入を防止することができる。

また、反射板３は、周囲の物や情景を映すもの
であればよく、鏡に限らず曇ガラスであつてもよ
い。そして反射板３は、その２つの長辺部分を
夫々第２図に示すように本体１の内側に形成され
た２組の平行な突条１３，１３間に挟持されてい
る。

次に、第４図および第５図を参照して上記覗眼
鏡玩具の作用を説明する。先ず、この玩具を手に
持ち、そのスリツト５を縦にしてスリツト５から
中を覗く。すると、前方の情景ないし物Ａは、第
４図に示すように、スリツト５および開口９を通
して直接見えると同時に反射面２に映り、反射像
A′となつて見える。従つて、例えば人の顔を真
正面から見て、その顔の中心に反射面２を位置付
けると、実際には顔の半分Ｂ（例えば右半分）し
か見えないにもかかわらず、その半分Ｂが反射面
２に映つて見かけ上残りの半分B′（例えば左半
分）として付加され、第５図に示すように一つの
顔となつて見える。従つて、厳密には左右非対称
な人間の顔が対称的に見える一方、反射面２を左
右いずれかに傾けると、頭が大きくなつたり口が
大きくなつたりするので、ユーモラスな顔にもな
る。また、直接見える側に例えば煙草を持つてき
たときには、第５図に示すようにそれが２本にな
つて見える等の面白さもある。

以上のように、本考案の覗眼鏡玩具は、中空の
本体内に配置した反射面の作用により、直接見て
いるものとその反射像とを同時に見て楽しむこと
ができるものである。そして、特に重要なこと
は、覗き孔を反射面にできるだけ接近させるとい
うことである。というのは、第４図に符号５′で
示すように覗き孔の位置を反射面２から遠ざける
と、その覗き孔の位置５′からは、反射面２の前
方延長線２′上に近い部分Ａの反射像A′が見えな
くなつてしまうからである。なお、覗き孔は円形
その他の小孔でもよいが、上下の視野を広くする
ために上記実施例のようにスリツトにすることが
好ましい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による覗眼鏡玩具の斜視図、第
２図は第１図の−線断面図、第３図は対物側
の端面図、第４図は本考案における反射面の作用
を示す説明図、第５図は上記覗眼鏡玩具を通して
見た人の顔の例を示す図である。１……本体、２……反射面、３……反射板、４
……本体の閉じた端面、５……スリツト、９……
開口、１０……キヤツプ、１１および１２……透
明板。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】１中空の本体内にこれを２つに仕切る反射面を
配置し、該反射面の一端に隣接する該本体の端
面には該反射面に近接した位置に覗き孔を形成
する一方、その反対側の端面には開口を形成
し、該覗き孔から該本体内を覗いたとき該本体
の前方が直接かつ該反射面に映つて見えるよう
にしたことを特徴とする覗眼鏡玩具。２該本体の端面に形成された該開口には透明板
を配置して内部を密閉した実用新案登録請求の
範囲第１項記載の覗眼鏡玩具。３該覗き孔は該反射面と平行に延びたスリツト
である実用新案登録請求の範囲第１項または第
２項記載の覗眼鏡玩具。