JPS6213338Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は電子機器におけるステレオ入力用の
ジヤツクに関する。

従来、ステレオマイクロホン等は２信号の出力
をそれぞれ別々のモノラルプラグで出していた
が、この方法ではプラグをジヤツクに差しこむ操
作が２回必要であり、また左右を差しこみ違える
おそれがあつた。

今後は、これに代つて１本のステレオプラグ
（単頭ステレオプラグ）が開発され、これによつ
て出力信号を出すことが考えられ、その場合、こ
れらの出力を受けるステレオのテープレコーダ、
テープデツキ、ラジオカセツト、ビデオカメラ、
アンプ等では、従来の１本のモノラルプラグ（単
頭モノラルプラグ）用ジヤツク２個の他、単頭ス
テレオプラグ用ジヤツク１個の計３個のジヤツク
が必要となり、さらにこれらを切り換えるための
外部切換スイツチも必要となる。

この考案は、外部切換スイツチを必要とせず
に、単頭ステレオプラグによる入力又は単頭モノ
ラルプラグ２個によるステレオ入力のいずれにも
対応できるコンビネーシヨンプラグを提供するこ
とにある。

この考案のジヤツクに使用する単頭ステレオプ
ラグは、１本の軸からなつていて、その先端部よ
り左側の出力をとり出し、中央部より右側の出力
をとり出すもので、その間に必要な絶縁部が設け
られている。

次に、この考案の１実施例を図について説明す
ると、第１図はその回路図を示す。モノラルジヤ
ツク１はアース端子３とホツト側端子４を有しホ
ツト側端子４はスイツチ５を介してステレオジヤ
ツク２の一方のホツト側端子４ａに接続され、さ
らにスイツチ５′を介してステレオジヤツク２の
アース端子３′に接続されている。モノラルジヤ
ツク１のホツト側端子４及びステレオジヤツクの
残る一方のホツト側端子４ｂはそれぞれ出力端子
T₁，T₂を介してアンプ６，７に接続されてい
る。又ホツト側端子４ｂもスイツチ５″を介して
アース端子３′に接続されている。

単頭モノラルプラグが２個ついた従来のステレ
オマイクロホン等を用いる場合、それぞれのプラ
グをモノラルジヤツク１及びステレオジヤツク２
に挿入すると、スイツチ５，５′，５″が共にオフ
になつて、ジヤツク１，２の各ホツト側端子４，
４ｂがそれぞれアンプ６，７に接続されて、アン
プ６，７に出力端子T₁，T₂を介してその信号が
与えられる。

また、単頭ステレオプラグがついたマイクロホ
ン等を用いる場合、ステレオジヤツク２に前記プ
ラグをそう入すると、スイツチ５′，５″が共にオ
フになつて、ジヤツク２のホツト側端子４ａがジ
ヤツク１のスイツチ５及びホツト側端子４を通じ
てアンプ６に接続されると共に、ジヤツク２のホ
ツト側端子４ｂがアンプ７に接続されて、それぞ
れアンプ６，７に出力端子T₁，T₂を介してその
信号が与えられる。

その際、各々のジヤツクのスイツチ５，５′，
５″の働きでジヤツクに差しこむプラグの種類に
より入力回路は自動切換となる。

なお、第１図ではステレオジヤツクにアース接
点の付いたものを用いて入力無プラグでアース落
ちの型をとつたが、第２図に示すように、ステレ
オジヤツクにスイツチのないものを用いて入力無
プラグでオープン型のものも可能である。尚、第
２図において、第１図と対応する部分には同一符
号を付して、重複説明を省略する。

この考案をマイクロホン用ジヤツクに適用する
場合を第３図に示す。この例では、機器の入力ジ
ヤツクのうち、左側にモノラルジヤツクを用い、
右側にはステレオジヤツクを用いる。図中、８は
単頭ステレオプラグ付きステレオマイクロホン
を、９，１０はそれぞれ一般のマイクロホンで単
頭モノラルプラグ付きのものを、１１はステレオ
マイクロホンに単頭モノラルプラグ２個を設けた
ものをそれぞれ示す。

この考案によれば、機器にステレオ等の２信号
入力がある場合、従来通り２個のプラグによる入
力ができる他、単頭ステレオプラグによる入力も
でき、更に操作の迅速、確実、容易性が実現でき
るばかりでなく、使用部品点数の減少による省資
源、コストダウンがはかれ、あわせて機器へのジ
ヤツクの取付スペースが少なくてすむため、機器
の小型化がはかれる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の回路図、第２図
は、本考案の他の実施例の回路図、第３図はマイ
クロホンを用いた場合の機器とマイクロホンの対
応をそれぞれ示す。 １……モノラルジヤツク、２……ステレオジヤ
ツク。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 電子機器の左右一対のステレオ外部入力ジヤツ
   クを構成するモノラルジヤツク及びステレオジヤ
   ツクを有し、 前記モノラルジヤツクのホツト側端子が第１の
   出力端子に接続され、 前記ステレオジヤツクの第１のホツト側端子
   が、前記モノラルジヤツクのこれにモノラルプラ
   グが挿入されたときのみオフとされるスイツチを
   介して前記モノラルジヤツクのホツト側端子に接
   続されると共に、前記ステレオジヤツクの第２の
   ホツト側端子が第２の出力端子に接続されて成
   り、 前記モノラルジヤツク及び前記ステレオジヤツ
   クにそれぞれモノラルプラグが挿入されたときに
   は、前記モノラルジヤツクのホツト側端子及び前
   記ステレオジヤツクの第２のホツト側端子がそれ
   ぞれ前記第１及び第２の出力端子に接続され、 前記ステレオジヤツクにステレオプラグが挿入
   されたときには、前記ステレオジヤツクの第１の
   ホツト側端子が前記モノラルジヤツクのスイツチ
   及びホツト側端子を介して前記第１の出力端子に
   接続されると共に、前記ステレオジヤツクの第２
   のホツト側端子が前記第２の出力端子に接続され
   るようにして成るコンビネーシヨンジヤツク。