JPS62133052A - チタン合金の熱処理方法 - Google Patents
チタン合金の熱処理方法Info
- Publication number
- JPS62133052A JPS62133052A JP27203285A JP27203285A JPS62133052A JP S62133052 A JPS62133052 A JP S62133052A JP 27203285 A JP27203285 A JP 27203285A JP 27203285 A JP27203285 A JP 27203285A JP S62133052 A JPS62133052 A JP S62133052A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cooling
- beta
- alloy
- cold
- transformation point
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Heat Treatment Of Nonferrous Metals Or Alloys (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、チタン合金の熱処理方法、特に、冷間加工性
を向上させるための焼鈍処理である、チタン合金の熱処
理方法に関する。
を向上させるための焼鈍処理である、チタン合金の熱処
理方法に関する。
(従来の技術)
チタン合金は比強度、耐食性に優れていることから、陸
、海、空での様々な用途が期待されている。しかしなが
ら、現在のところその用途は非常に限定されている。そ
の理由は、製造コストが非常に高いことにあり、その内
訳として原Yユ1費の他 □に加工費が高いことが挙げ
られる。ずなわら、チタン合金は難加工材として知られ
、代表的なα+β型の合金であるTi−・6M−4Vに
ついても加工性は良くなく、通常では最終形状に近い状
態まで熱間で加工されており、冷間加工工程は実質上現
在のところ曇采用されていない。
、海、空での様々な用途が期待されている。しかしなが
ら、現在のところその用途は非常に限定されている。そ
の理由は、製造コストが非常に高いことにあり、その内
訳として原Yユ1費の他 □に加工費が高いことが挙げ
られる。ずなわら、チタン合金は難加工材として知られ
、代表的なα+β型の合金であるTi−・6M−4Vに
ついても加工性は良くなく、通常では最終形状に近い状
態まで熱間で加工されており、冷間加工工程は実質上現
在のところ曇采用されていない。
このようなチタン合金の冷間加工が容易にできるように
なれば、自動車部品の冷間鍛造による製造、薄板の冷間
圧延による製造等の量産製造が可能となり、製造コスト
の大幅な低下により一層の用途拡大が可能となる。
なれば、自動車部品の冷間鍛造による製造、薄板の冷間
圧延による製造等の量産製造が可能となり、製造コスト
の大幅な低下により一層の用途拡大が可能となる。
とごろで、冷間圧延が可能なチタン合金にβ型の合金が
あり、β相(bcc)を上体とするために冷間加工性に
使れ、Ti−15V 3Cr 3AQ−3Sn系
合金はAMS規格においてシートとストリップが対象と
されており、β域で7容体化処理するとβui、411
(bee) となり、これを室温にまで持ら来たすと
冷間圧延が容易になる。このように冷間圧延が可能であ
ることは製造上非常にメリットが大きい。
あり、β相(bcc)を上体とするために冷間加工性に
使れ、Ti−15V 3Cr 3AQ−3Sn系
合金はAMS規格においてシートとストリップが対象と
されており、β域で7容体化処理するとβui、411
(bee) となり、これを室温にまで持ら来たすと
冷間圧延が容易になる。このように冷間圧延が可能であ
ることは製造上非常にメリットが大きい。
一方、Ti−10シー2Fe −3AQ系合金は高強度
、高靭性の合金として開発され、加工性や熱処理性も(
fれていることから発展が期待されている。しかし加工
性が価れているといっても冷間加工で製造された例はな
い。また、この合金を他のβ合金と同様にβ処理により
β相(bcc)単相としても冷間加工性は不良である。
、高靭性の合金として開発され、加工性や熱処理性も(
fれていることから発展が期待されている。しかし加工
性が価れているといっても冷間加工で製造された例はな
い。また、この合金を他のβ合金と同様にβ処理により
β相(bcc)単相としても冷間加工性は不良である。
これは不安定な残留β相の応力誘起変態によるものであ
る。
る。
(発明が解決しようとする問題点)
本発明の目的は、チタン合金の冷間加工性を改善するた
めのチタン合金の製造方法を提供することである。
めのチタン合金の製造方法を提供することである。
また、本発明の別の目的は、チタン合金の冷間加工性を
改存すべり、夕、15間圧延後のチタン合金の焼鈍処理
である熱処理方法を提供することである。
改存すべり、夕、15間圧延後のチタン合金の焼鈍処理
である熱処理方法を提供することである。
(問題点を解決するための手段)
そこで、本発明者らはnearβ型の合金の冷間加工性
を改善すべく検討した結果、本発明に至った。
を改善すべく検討した結果、本発明に至った。
ここに、rnearβ型合金」とは、室温の平衡状態に
おいてα、βの2相から成り、β変態点超あるいはβ変
態点以ドであってもその近(ジ2からの冷却により室温
において非平衡な残留βH+を生し、ざらに応力を加え
ると応力誘起マルテンサイト変態を起こす合金をいう。
おいてα、βの2相から成り、β変態点超あるいはβ変
態点以ドであってもその近(ジ2からの冷却により室温
において非平衡な残留βH+を生し、ざらに応力を加え
ると応力誘起マルテンサイト変態を起こす合金をいう。
代表的には、Ti −10V−2Fe −3AQ系合金
が挙げられる。
が挙げられる。
nenrβ型合金も、他のβ型合金と同様にβ域からの
急冷によりβ相(bcc) iji相となるが、ごのb
cc!i’j相状態では他のβ合金とは異なり冷間圧延
性が劣る。
急冷によりβ相(bcc) iji相となるが、ごのb
cc!i’j相状態では他のβ合金とは異なり冷間圧延
性が劣る。
そこで、むしろ残留β相が生しないようにβ変態点−7
0〜300℃域で焼鈍してα相を析出させ残りのβ相を
安定化することにより応力誘起マルテンサイト変態を起
こさないようにしたところ冷間加工性が著しく向上する
ことを見い出して、本発明を完成した。
0〜300℃域で焼鈍してα相を析出させ残りのβ相を
安定化することにより応力誘起マルテンサイト変態を起
こさないようにしたところ冷間加工性が著しく向上する
ことを見い出して、本発明を完成した。
よって、本発明の要旨とするところは、nearβ型チ
クン合金をβ変態点以下70℃ないし300“Cの温度
範囲において15分ないし2時間、焼鈍処理を行い、次
いて空冷または空冷より遅い冷却速度で冷却することに
より、冷間加工性を向上させることを特徴とする、チタ
ン合金の熱処理方法である。
クン合金をβ変態点以下70℃ないし300“Cの温度
範囲において15分ないし2時間、焼鈍処理を行い、次
いて空冷または空冷より遅い冷却速度で冷却することに
より、冷間加工性を向上させることを特徴とする、チタ
ン合金の熱処理方法である。
(作用)
このように、本発明によれば、nearβ型合金のクル
間加工材を冷間加工の前にβ変態点以下70〜300
’Cで焼鈍した後、空冷を含む空冷以下の冷却速度で冷
11JIするのであるが、各処理条件の限定理由を以下
説明する。
間加工材を冷間加工の前にβ変態点以下70〜300
’Cで焼鈍した後、空冷を含む空冷以下の冷却速度で冷
11JIするのであるが、各処理条件の限定理由を以下
説明する。
(1) n+そilrβ型の合金・
iiI述のように、室温において非平衡(Q安定)なβ
相が応力誘起マルテンサイト変態を起こす合金をいい、
代表例としてはTi −XOV −2Fe −3rlQ
、、 Ti−11,5V −2八Q−2Sn
−11,32r(Transage 129 ・
商品名)系合金が挙げられる。
相が応力誘起マルテンサイト変態を起こす合金をいい、
代表例としてはTi −XOV −2Fe −3rlQ
、、 Ti−11,5V −2八Q−2Sn
−11,32r(Transage 129 ・
商品名)系合金が挙げられる。
(2)加熱温度
β変態点以下70〜300 ’Cの温度範囲に加熱する
が、β変態点以下70“Cまでは焼鈍時にβ相が説汐シ
に増加し、冷却の際に残留β相が多くなり、応力誘起変
態が起きやすくなる。一方、β変態点−300℃より低
温では回復、再結晶が起こり^「<、また、α(1」の
析出が過剰に起こり、かえって加工性を低下させてしま
う。β変態点以下100〜200℃の範囲が望ましい。
が、β変態点以下70“Cまでは焼鈍時にβ相が説汐シ
に増加し、冷却の際に残留β相が多くなり、応力誘起変
態が起きやすくなる。一方、β変態点−300℃より低
温では回復、再結晶が起こり^「<、また、α(1」の
析出が過剰に起こり、かえって加工性を低下させてしま
う。β変態点以下100〜200℃の範囲が望ましい。
(3)加熱時間・
これは、平衡状態の量比に近づくために必要な時間であ
る。高温の方が短い時間ですむ。15分〜2時間が適切
である。これより短い時間ではその温度での平i鮒状態
に達せず、これを超えた時間では析出したα相が成長し
加工性が悪(ヒする。
る。高温の方が短い時間ですむ。15分〜2時間が適切
である。これより短い時間ではその温度での平i鮒状態
に達せず、これを超えた時間では析出したα相が成長し
加工性が悪(ヒする。
(4)冷却速度:
空冷を含む空冷より遅い冷却速度である。空冷より速い
冷却速度では不安定な残留β(口が多量に生しる可能性
が高く、したがって、最低限空冷かもしくはそれより遅
くしなければならない。
冷却速度では不安定な残留β(口が多量に生しる可能性
が高く、したがって、最低限空冷かもしくはそれより遅
くしなければならない。
このように、本発明によれば、通常勢間加工により成形
されている従来のTi−10V 2Fe −3AQ系
合金に代表されるnearβ型合金ば予合金工によって
も成形が容易となるためその用途は一段と著しく拡大す
る。
されている従来のTi−10V 2Fe −3AQ系
合金に代表されるnearβ型合金ば予合金工によって
も成形が容易となるためその用途は一段と著しく拡大す
る。
次りこ、実IJ面例にまって本発明をさらに説明する。
実施例1
105%V −2,0%Fe−3,2%鴻、残部チタン
および不可避の不純物よりなる組成の1ゾさ5mm 、
幅95mmのβ域熱延材およびα+β域熱延+Aを用意
した。それぞれβ変態点は!l;’J 800℃であっ
た。
および不可避の不純物よりなる組成の1ゾさ5mm 、
幅95mmのβ域熱延材およびα+β域熱延+Aを用意
した。それぞれβ変態点は!l;’J 800℃であっ
た。
かかる供試材を1つは熱間圧延後400〜750℃に1
時間加熱し、空冷した。他方は、820℃に1時間加熱
してから水冷した。次いで、そのようにして得た熱延(
4を冷間圧延により冷間加工した。
時間加熱し、空冷した。他方は、820℃に1時間加熱
してから水冷した。次いで、そのようにして得た熱延(
4を冷間圧延により冷間加工した。
試験片頂部および底部での割れの発生、あるいは工、ジ
割れ101以上をもって冷間圧延限界(限界冷延率)と
した。
割れ101以上をもって冷間圧延限界(限界冷延率)と
した。
結果を第1表にまとめて示す。
第1表
本発明によれば、限界冷延率は比較例の場合より2〜3
倍改善されるのが分かる。
倍改善されるのが分かる。
実施例2
本例は実施例1の冷間圧延に代えて冷間すえ込み加工を
行った。
行った。
熱間鍛造ま−の直径17mmのα+β型組織の鍛造捧(
組成10,2%V−1,9%Fe−3,0%八へ、残部
チタンおよび不可避の不純物よりなる合金)を400〜
750℃に1時間加りノーシてから空冷した。β変態点
は約800℃であった。なお、比較のため、熱間圧延ま
\のものと、820℃で1時間加熱して水冷したものを
比較例潤1.2としてど終げた。
組成10,2%V−1,9%Fe−3,0%八へ、残部
チタンおよび不可避の不純物よりなる合金)を400〜
750℃に1時間加りノーシてから空冷した。β変態点
は約800℃であった。なお、比較のため、熱間圧延ま
\のものと、820℃で1時間加熱して水冷したものを
比較例潤1.2としてど終げた。
このようにし”ζ1″′Tた各棒材から冷間ずえ込み試
験片を採取し、切欠拘束すえ込み試験(日本塑性1J1
1工学会法バ月遮)を行い、亀裂発生の限界すえ込め率
を測定した。結果を第2表にまとめて示す。
験片を採取し、切欠拘束すえ込み試験(日本塑性1J1
1工学会法バ月遮)を行い、亀裂発生の限界すえ込め率
を測定した。結果を第2表にまとめて示す。
本発明によれば、限界すえ込み率が比・咬例より2〜3
’+’ri改善されるのが分かる。
’+’ri改善されるのが分かる。
第2表
Claims (1)
- Nearβ型チタン合金をβ変態点以下70℃ないし3
00℃の温度範囲において15分ないし2時間、焼鈍処
理を行い、次いで空冷または空冷より遅い冷却速度で冷
却することにより、冷間加工性を向上させることを特徴
とする、チタン合金の熱処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27203285A JPS62133052A (ja) | 1985-12-03 | 1985-12-03 | チタン合金の熱処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27203285A JPS62133052A (ja) | 1985-12-03 | 1985-12-03 | チタン合金の熱処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62133052A true JPS62133052A (ja) | 1987-06-16 |
Family
ID=17508176
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27203285A Pending JPS62133052A (ja) | 1985-12-03 | 1985-12-03 | チタン合金の熱処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62133052A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0196361A (ja) * | 1987-10-05 | 1989-04-14 | Kobe Steel Ltd | 高強度チタン合金の冷間加工前処理方法 |
-
1985
- 1985-12-03 JP JP27203285A patent/JPS62133052A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0196361A (ja) * | 1987-10-05 | 1989-04-14 | Kobe Steel Ltd | 高強度チタン合金の冷間加工前処理方法 |
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