JPS62131852A - 2系統型アンチスキツドブレ−キ液圧制御装置 - Google Patents

2系統型アンチスキツドブレ−キ液圧制御装置

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JPS62131852A
JPS62131852A JP27313685A JP27313685A JPS62131852A JP S62131852 A JPS62131852 A JP S62131852A JP 27313685 A JP27313685 A JP 27313685A JP 27313685 A JP27313685 A JP 27313685A JP S62131852 A JPS62131852 A JP S62131852A
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pressure
valve
hydraulic pressure
piston
master cylinder
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JP27313685A
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Akira Ishii
明 石井
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Nabco Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、車両等に使用される2系統型アンチスキッ
ドブレーキ液圧制御装置に関するものである。
(従来の技術) 自動車等の4つの車輪のうち前2輪については、その各
車輪の挙動、すなわち、車輪速度を独立して監視し、前
2輪にスキッドが発生しあるいはスキッドが発生しそう
になると、各前2輪に供給しているブレーキ液圧を独立
して調整し、これにより、前2輪のスキッドまたはスキ
ッド傾向を防止し、一方、後2輪については、前2輪へ
の供給圧力を、所定圧力以上で所定の減圧比で減圧する
液圧制御弁を経由して供給することが行なわれている。
これによれば、前2輪のスキッドを防止できるのみなら
ず、制御の結果として得られる圧力を、車両等の所定の
ブレーキ力配分に基づく関係により液圧制御弁を経由し
て後2輪にある程度の制御を介して液圧を供給できるの
で、後2軸でのスキッドをも防止することが期待される
ところが、このような形式のものでは、前2輪の圧力に
ついては独立制御しているので好適であるのに対し、後
2輪については、左右軸で供給される圧力が大きく異な
ることとなり、左右軸でのブレーキバランスが悪くなり
、横すべりを防止するには不都合であるといった支障が
生じる。
このため、後2輪については、前2輪の制御の結果とし
て得られる2つの液圧のうち低い方の液圧を供給して、
後2軸の制動安定性などを確保することが提案された。
その具体的な手段として、2系統マスタシリンダから左
右前車輪ブレーキ装置に独立して液圧を供給する2つの
配管系に、車輪の挙動を監視する判別回路からの指令に
応じて当該左右前車輪ブレーキ装置に供給する液圧を調
圧可能な液圧調整装置を各々設け、左右後車輪ブレーキ
装置には、前記液圧調整装置で調圧された圧力を各々供
給するとともに、後車輪ブレーキ装置への2つの配管に
またがって選択弁を設け、この選択弁は、2つの配管内
の圧力を両端部側に対向して受圧し差圧により中立位置
から各端側へ移動可能なピストンと、該ピストンの各側
に対向して設けられ当該ピストンが中立位置および接近
位置にあると開弁じ中立位置から遠ざかる方向に移動す
ると閉弁し、前記液圧調整装置と前記後車輪ブレーキ装
置との連通、遮断を制御する一対の弁装置とを有するも
のが提案された。
(発明が解決しようとする問題点) この提案のものによれば、通常の制御時においては、後
2輪への圧力は、前2輪に対する制御の結果として得ら
れる2つの液圧のうち低い方の液圧となるという利点が
ある。しかし、その反面、前2輪への供給配管系のうち
一方で圧力が発生しないという故障が生ずると、選択弁
がこの故障した方の系の圧力を低圧として選択するため
、後2輪のうち一方は正常な系に属してはいるものの圧
力が供給されなくなってしまうという問題が生じてしま
う。
この問題は、一方の系が故障すると、前1輪でのみ全ブ
レーキ力を負担しなければならないということを意味し
、制動距離の大幅な増加、そして、それによる事故の発
生といった非常に大きな問題へと発展するおそれがある
この発明は、以上のような選択弁を設けても2系統のう
ち一方の系が故障して異常な圧力低下、あるいは圧力の
発生が無い場合に、正常な系に属する後車輪へは正常な
圧力を供給できるようにすることを目的とする。
(問題点を解決するための手段) この発明では、前記左右後車輪ブレーキ装置を直接マス
タシリンダ側に連絡する通路を各々設け。
該通路を通常閉弁する第2の弁装置で各々閉鎖し、2つ
の配管系のマスタシリンダ側圧力を比較して一方の圧力
が著しく低いとき移動する可動体を各々配し、当該可動
体の移動に応じて高い方の配管系の第2の弁装置を開弁
させるようにしている。
なお、この発明を適用する配管としては、一般的に、X
配管、J配管方式と呼ばれるものが好適である。
(作用) この発明の手段によれば、マスタシリンダからの2つの
液圧が比較され、いずれか一方が異常で他方の圧力との
圧力差が大であると、正常な方の第2の弁装置を開弁す
る。そこで、正常な系においては、マスタシリンダ側の
圧力が直接供給されて後1輪にブレーキをかけるので、
制動距離を異常には増加させない。
(実施例) 第1図は、この発明の一実施例である2系統型アンチス
キッドブレーキ液圧制御装置を示す図、第2図は選択弁
の拡大図である。
第1図において、2系統型アンチスキッドブレーキ液圧
制御装置を含むブレーキシステム全体が符号1として示
されている。ブレーキシステム1は、運転手が操作する
ブレーキペダル2によって作動される2系統型のタンデ
ムマスタシリンダ3を有している。マスタシリンダ3の
一方の圧力室3@は、配管により液圧調整装置4の一方
の調整部4aを通して左前輪のブレーキ装置5aおよび
選択弁10の第1人口11aに連絡され、かつ、他の配
管により選択弁10の第1の制御口12aに直接連絡さ
れている。そして、選択弁10では。
第1人口11aが第1出口13aに連通ずるようになっ
ており、この第1出口13aは、配管により2系統液圧
制御弁6の一方の調整部6aを経由して左後輪のブレー
キ装@7 aに連通している。
また、マスタシリンダ3の他方の圧力室3bは、液圧調
整装置4の他方の調整部4bを通して左前輪のブレーキ
装置5bおよび選択弁10の第2の入口11bに連絡さ
れ、かつ、他の配管により選択弁10の第2制御口12
1)に直接連絡されている。そして、選択弁10では、
第2人口11bが第2出口13bに連絡されるようにな
っており、この第2出口13bは、2系統液圧制御弁6
の他方の調整部6bを経由して右後輪のブレーキ装置7
bに連通している。この第1図に示す配管系統は、X配
管方式といわれるものである。
液圧調整装置4は、各前車輪に対して各々設けられた車
輪速センサ8a、8bからの入力を得る判別回路9a、
9bによって制御されるものである。装置4自体は、従
来より知られている型式のもので、たとえば、判別回路
9a+、9bからの指令に応じて、前輪のブレーキ装置
5a、5bに供給しているブレーキ液圧を弛めて低圧に
し、あるいは一定圧に保持し、さらには、圧力を上昇さ
せるように作動する。また、判別回路9a、9bは。
ブレーキ作動時の車輪の挙動を、たとえば、車輪速度の
変化を監視し、これを基準値などと比較して、車輪がス
キッドしあるいはスキッド傾向になることを検出するこ
とによって、ブレーキ圧力を変更する指令を液圧調整装
置4に与え、車輪のスキッドを防止するものである。
2系統液圧制御弁6は、各後輪のブレーキ装置7a、7
bに供給する圧力を、所定圧力を越えると所定比率で減
圧するもので、前後輪ブレーキ配分関係に応じて設定さ
れる液圧制御を行なうものである。なお、この2系統液
圧制御弁6.前述の液圧調整装置4および判別回路9a
、9bは、従来よりよく知られているものであるので、
詳しい説明は省略する。
選択弁10は、第2図に示すように、貫通孔14を形成
した筒状の本体15を有し、貫通孔14の各開口は、蓋
部材15a、15bにより閉鎖されている。貫通孔14
内には、はぼその全域にわたって延びている筒状のスリ
ーブ16が左右に移動可能に挿入されている。
スリーブ16の中央小径孔部分17には、はぼ軸状のピ
ストン18が移動可能に挿入されている。
ピストン18の左右への変位量はピン部材19によって
各々Q1に規定される。ピン部材19は、スリーブ16
の開口部16aおよびピストン18の孔部18aを貫通
し、本体15を横断している。
ピン部材19は本体15に対してねじ止めされている。
ピストン18の各端部には、軸状の突起24a、241
)がある。各突起24.a、24bは。
スリーブ16の小径孔部分17の終端となり大径孔部分
20a、20bの始まりである肩部21a。
21bに密に当接している弁座22a、22bの孔23
a、23bに進退自在に遊嵌している。こうした突起2
4.a、24bの周りには、ピストン18の各端部と各
弁座22a、22bとの間に比較的張力の小さいばね2
5a、25bが設けられている。各ばね2Esa、25
bによって、ピストン18は中立位置にあり、ピン部材
19の両側に等しい間隔n□を確保している。また、そ
れと同時に、ピストン18端部と各弁座22a、22b
との間に、スリーブ16の孔26a、26bにより第1
出口13aおよび第2出口13bに各々連絡する出口室
27a、27bを形成している。
一方、スリーブ16の大径孔部分20a、20bにはブ
ロック28a、28bが挿入され、スリーブ16の端部
をかしめることによって固定されている。ブロック28
a、28bは、軸方向に延びる段付き孔29a、29b
と横方向に延びる通孔30a、30bとを有する。各ブ
ロック28a。
28bのピストン18側の段付き孔29a、29bの増
径孔部分には、ボール弁体32a 、 32bが配置さ
れている。各ボール弁体32a、32bは、弁ばね31
a、31bによってピストン18の突起24a、24b
に当接する方向に押圧されており、ピストン18の動き
に応じて弁座22a。
22bに着座可能である。こうした増径孔部分は、通孔
30a、30bおよびスリーブ16の孔33a、33b
により第1人口11aおよび第2人口11bに各々連絡
する入口室34 a、 34 bとなっている。したが
って、ボール弁体32a、 32bと弁座22a、22
bとは、入口室34a、34N)と出口室27a、27
bとの連通、遮断を行なう一対の第1弁A、Bを形成す
る。
また、ブロック28a、28bのピストン18側とは反
対側の段付き孔29a、29bの増径孔部分には、別の
ボール弁体38 a、 38 bが配置されている。各
ボール弁体38 a、 38 bは、開口端に圧入され
た止め部材35a、35bに支持される弁ばね36a、
36bにより、段付き孔29a、29bに形成した弁座
37a、37bに向かって着座するようになされている
。この増径孔部分は、止め部材35a、35bの中心孔
39a、39bを通して、スリーブ16およびブロック
28a、28bと蓋部材15a、15bとの間に形成さ
れ第1制御口12aおよび第2制御口12t)に各々連
絡した制御室40a、40bに連通している。したがっ
て、弁座37 a、 37 bおよびボール弁体38a
、38bは、制御室40a。
40bと出口室27a、27bとの段付き孔29a、2
9bを介する連通、遮断を行なう一対の第2弁A’ 、
B’ を形成している。
第1弁A、Hの各ボール弁体32a、32bと、第2弁
A’ 、B’の各ボール弁体38 a、 38 bとの
間には、軸部材418.41bが配置されている。各軸
部材41a、41bは段付き孔29a。
29bの内周面との間に液路を確保しつつ、ブレーキ非
作動時の状態で軸方向に間隔Ω2を確保している。また
、第1弁A、Hの各ボール弁体32a、32bが中立位
置にあるピストン18の突起24a、24N:)と当接
して弁座22a、22bから離れているとき、その着座
までの距離Q3は、前記Q工、12.と次のような関係
にある。なお、これについては後でさらに詳しく説明す
る。
Q 3 < Q t < Q t、 n 1+ Q□<
n4ただし、Q、はブロック28a、28bと各蓋部材
15a、15bとの間の間隔である。
スリーブ16の左端部は、貫通孔14の内径よりも小径
であって、そこに段部16bがある。これに対応して貫
通孔14の左端部は増径して段部14bを形成している
。こうした両段部16t)および14bに当接可能に、
かつスリーブ16と貫通孔14との間に位置して、リン
グ部材42が移動可能に嵌合している。リング部材42
の左隣りにはシール材43があり、シール材43は比較
的張力の小さいばね44の力によってリング部材42に
対して弾接している。これにより、スリーブ16に加わ
る圧力の受圧面積は次のようになる。
左端で制御室40bの圧力を直接受圧する面積(シール
材43の内径で決まる面積)S工が、右端で制御室40
aの圧力を受圧する面!&(貫通孔14の増径部分を除
く部分の内径で決まる面M)S2よりも小さく、かつ、
左端でシール材43をも含めて受圧し得る面積(シール
材43の外径によって決まる面積)S、は、右端の面積
S2よりも大きい。
その他、第2図において、符号Sで示すものは、密封部
材である。また、弁座22a、22bは。
ブロック28a、28bをかしめにより取付けたとき、
ブロック28a、28bとスリーブ16との間に密封し
て取付けられ、かつ、ブロック28a、28bはかしめ
部分で密に取付けられる。さらに、14aはシール材4
3の背面を大気に連通ずる孔、15cはピン部材19の
周囲を大気に連通ずる孔を各々示している。
次に、以上述べたブレーキシステム1の作動について説
明する。
ブレーキシステム1の全 ・な  (1釈。
・アンチスキッド作用のない場合 ブレーキペダル2を踏み込むと、ブレーキ液圧がマスタ
シリンダ3から各配管系に供給されるが、液圧は液圧調
整装置4を通して前輪のブレーキ装置5a、5bに供給
され、また、後輪のブレーキ装置7a、7bに液圧調整
装置4および選択弁10、さらには、液圧制御弁6を通
して供給される。これにより車輪にブレーキがかかり始
め、車両等は減速し始める。この際、マスタシリンダ3
の各圧力室3a、3bに発生する圧力は等しく、かつ、
液圧調整装置4の作動もないので、左右前車輪の各ブレ
ーキ装置5a、5bに供給される圧力が等しく、選択弁
10の各人口11a、11bおよび各制御口12a、1
2bに供給される圧力も等しく、選択弁10が動作しな
いので、選択弁10の各出口13a、13bの圧力は等
しい。そして、液圧制御弁6は、出口13a、13bか
ら供給されてくる圧力が、所定圧力に達していなければ
、減圧することなく後輪のブレーキ装置7 a 。
7bに圧力を伝える。
その後、ブレーキ液圧が上昇しても、アンチスキッド作
用が行なわれない場合には、圧力が所定圧力に達したと
き、液圧制御弁6が動作してブレーキ装[7a、7bに
所定の比率で減圧した液圧を供給する。
・アンチスキッド作用のある場合 各ブレーキ装置5a、5bおよび7a、7bに供給され
る圧力が、車輪にスキッドを生じしめるような圧力にな
ると1判別装置9a、9bは供給すべき圧力を低下させ
るように液圧調整装@4に指令を与える。この結果、ブ
レーキ装置5a、5bおよび7a、7bに供給していた
圧力を低下させることになるが、判別袋[9a、9bは
、左右前車輪のスキッド防止を独立して判別するように
機能するため、液圧調整装置4の各調整部4 a。
4bの調整の結果、ブレーキ装置5a側圧カとブレーキ
装置5b側圧力とに差圧が生じることになる。これは、
たとえば、左右前車輪が走行する路面の状態が異なると
き、あるいは、判別装置9 a。
9bからの指令による各調整部4a、4bの作動誤差な
どによって生ずる。
このような差圧が生じたとき、選択弁10は。
低い方の圧力を選択し、高い方の圧力を低い方の圧力ま
で低下させて液圧制御弁6側に供給する。
したがって、後車輪の各ブレーキ装置7a、7bには、
この低い圧力が液圧制御弁6を経由して供給され、後車
輪におけるスキッドが防止される。
これにより、各ブレーキ装置i5a、5bおよび7a、
7bに供給される圧力は、各車輪にスキッドを生じない
ような圧力に調整される。
択 10の作動第2図番、 ・アンチスキッド作用のない場合 各制御室40a、40bおよび各入口室34a。
34bに供給される圧力がすべて等しいので、選択弁1
0は次のように中立位置をとる。すなわち、スリーブ1
6は、左端側で面積s1に圧力を受圧し、右端側で面積
S2に圧力を受圧し、圧力差はないが面積差があるので
、左方に移動しようとするが1段部16bがリング部材
42に当接すると。
左端側の受圧面積が面積S、に増加するので、もはや左
方に移動することができず、リング部材42が両段部1
6N:)および14bに当接する図示の中立位置に保持
され、このとき、各ブロック28a、28bと各蓋部材
15a、15bとの間に間隔Q、を確保する。また、ピ
ストン18は。
左右端に等しい圧力を受圧し、かっばね25a。
25bの張力を受けており、左右方向への差がないので
、ばね25a、25bの張力により、第1弁A、Bをと
もに開弁する図示の位置にあって、ビン部材19の両側
に間隔0□を確保するとともに、第1弁A、Bにおいて
各ボール弁体32a。
32bを弁座22a、22bから間隔Q、だけ離れさせ
る。さらに、第2弁A’ 、B’では、第1弁A、Bの
ボール弁体32a、32bが前記の位置にあるため軸部
材41a、41bが自由になっており、弁座37a、3
7bに着座している。
以上のことから、各人口11a、llbは、各入口室3
4 a、 34 b、弁座22a、22bとボール弁体
32a、32bとの間、弁座22a、22bの孔23a
、23bを順次弁して出口室27a、27bに自由に連
通しており、入口11a。
11bに供給された等しい圧力は、そのまま等しい圧力
として出口13a、13bから液圧制御弁6側へ供給さ
れる。この際、第2弁A’ 、B’は。
ボール弁体38a、38bの左右に作用する圧力が等し
いので、弁ばね36a、36bの張力で弁座37a、3
7bに着座している。
・アンチスキッド作用のある場合 入口室34a、34bに各々供給される圧力が異なり、
たとえば、入口室34 a側が低く入口室34b側が高
いとすると、ピストン18は、左方から右方へ向かって
移動し、第1弁Aを開弁じたまま第1弁Bを閉弁させ、
第1弁Bを閉弁した後入口室34a側から受ける左方に
向かう付勢力と、入口室34b側から受ける右方に向か
う付勢力とが等しくなる位置まで移動する。これにより
、入口室34 aと341)との圧力差はなくなり、入
口室34t)側の高い圧力が入口室34a側の低い圧力
にまで低下し、各出口13a、13bからともに等しく
かつ低い圧力が供給される。逆に、入口室34a側の圧
力が高く、入口室34b側の圧力が低い場合には、ピス
トン18が左方に移動し、第1弁Aを閉弁させて両入口
室34a、34bの圧力を等しくする。
この際、第2弁A’ 、B’は、入口室34a。
34b側が液圧調整装置4により低下された圧力である
のに対し、制御室40a、40b内の圧力は、マスタシ
リンダ3からの低下されない圧力であるから、ともに閉
弁したままであり、また、ピストン18が最大ストロー
クしても第1弁A、 Bのボール弁体32a、32bは
距離0□しか動かないので、ボール弁体32a、32b
と軸部材41a、41−bとが当接することによりボー
ル弁体38a、38bを弁座37 a、 37 bから
離座させることはない。これは、軸部材41a、41b
に対して距離Q1よりも大きい自由度を距離122 に
もたせているからである。
・故障の場合 何らかの原因によって、マスタシリンダ3の圧力室3a
、3bのうち一方で液圧が発生しない。
あるいは、液圧が発生しても著しく大きな差圧が生じた
とする。たとえば、圧力室3aで正常に圧力が発生し、
圧力室3bで全く圧力が発生しないとする。そうすると
、入口室34aの圧力は高く、入口室34bの圧力は低
いため、ピストン18が左方に移動して第1弁Aを閉じ
、ブレーキ装置7aへの圧力の供給を禁止してしまい、
後車輪のブレーキ装置7a、7bには全く圧力が供給さ
れなくなり、前車輪のうち右側においてのみブレーキを
かけることとなる。ところが、制御室40a。
40bには各々マスタシリンダ3から直接圧力を供給す
るようになっているので、スリーブ16は、制御室40
aに供給される圧力により、ばね44の張力に抗して左
方に距離Q4だけ移動する。このスリーブ16の移動が
生ずると、ピストン18がピン部材19に当接するまで
距離Q1移動していたとしても、それよりも大きく移動
するので。
まず、第1弁Aのポール弁体32aが弁座22aに着座
したまま移動してピストン18の突起24aに当接し、
さらに、弁座22aがスリーブ16とともにさらに左方
に移動するので、第1弁Aが開弁する。ついで、スリー
ブ16とともに移動する軸部材41aが第1弁Aのポー
ル弁体32aに当接するとともに第2弁A′のポール弁
体38aにも当接し、スリーブ16がさらに移動するこ
とにより、第2弁A′を開弁させ、制御室40a内の圧
力を、第2弁A′、第1弁Aを順次通して出口13aか
らブレーキ装置7a側に供給する。これにより、ブレー
キ装置7aでもブレーキをかけることができる。逆の場
合、すなわち、圧力室3aで圧力が発生せず、圧力室3
bで正常に圧力が発生する場合には、スリーブ16が右
方に移動して、第2弁B′を開弁させ、第2弁B′、第
1弁Bを順次通して制御室40bからブレーキ装置7b
側に圧力室3aからの圧力を供給することができる。
以上の動作は、圧力室3a、3bに発生する圧力差が著
しく大きいときにも行なわれ、また、アンチスキッド作
用中に生じても、マスタシリンダ3側圧力の変化によっ
て強制的に行なわれる。
したがって、図示の実施例によれば、選択弁10を設け
て後車輪のブレーキ装置7a、7bへの供給圧力を、前
車輪のブレーキ装置5a、5bへの供給圧力のうち低い
圧力を選択して供給するようにした場合でも、一方の系
統が故障などで異常に低圧になったとき、正常な系統で
のブレーキを保障することができる。その他、図示の実
施例は、次のような各効果をも奏する。第1に、ブレー
キ動作を終了してマスタシリンダ3の作動を止めると、
第2弁A’ 、B’ を開弁じて急速にブレーキ装@5
a、5bおよび7a、7bの圧力を解放することが行な
われるため、液圧調整装置i!4の動作に無関係にブレ
ーキ弛めを迅速に行なうことができる。第2に、所定の
各要素を選択弁10の本来の機能を損なうことなく選択
弁10に一体化して設けであるので、全体としての小型
化、簡素化を図ることができる。第3に、スリーブ16
は、左右の受圧面積関係を前述のように構成しているの
で、2系統の圧力が正常に発生するときは、中立位置に
自己保持する機能をもち、正しく位置決めすることがで
きる。
(発明の効果) この発明によれば、選択弁が2つの系統のうち低い方の
圧力を選択して後車輪のブレーキ装置に供給するように
してはいるが、一方の系統の異常時には、正常な系統に
おいて、そのままの圧力を後車輪のブレーキ装置に供給
できるので、正常な系統に属する車輪ブレーキ装置の全
部でブレーキをかけることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例である2系統型アンチス
キッドブレーキ液圧制御装置を示す図。 第2図は選択弁の拡大図である。 1・・・ブレーキシステム、3・・・マスタシリンダ、
3a、3b・・・圧力室、7a、7b・・・ブレーキ装
置、16・・・スリーブ、29a、29b・・・段付き
孔、37a、37b”・弁座、38a、38b=ボ一ル
弁体、40 a、 40 b・・・制御室、A’ 、B
’・・・第2弁。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、2系統マスタシリンダから左右前車輪ブレーキ装置
    に独立して液圧を供給する2つの配管系に、車輪の挙動
    を監視する判別回路からの指令に応じて当該左右前車輪
    ブレーキ装置に供給する液圧を調圧可能な液圧調整装置
    を各々設け、左右後車輪ブレーキ装置には、前記液圧調
    整装置で調圧された圧力を各々供給するとともに、後車
    輪ブレーキ装置への2つの配管にまたがって選択弁を設
    け、この選択弁は、2つの配管内の圧力を両端部側に対
    向して受圧し差圧により中立位置から各端側へ移動可能
    なピストンと、該ピストンの各側に対向して設けられ当
    該ピストンが中立位置および接近位置にあると開弁し中
    立位置から遠ざかる方向に移動すると閉弁し、前記液圧
    調整装置と前記後車輪ブレーキ装置との連通、遮断を制
    御する一対の弁装置とを有する2系統型アンチスキッド
    ブレーキ液圧制御装置において、前記左右後車輪ブレー
    キ装置を直接マスタシリンダ側に連絡する通路を各々設
    け、該通路を通常閉弁する第2の弁装置で各々閉鎖し、
    2つの配管系のマスタシリンダ側圧力を比較して一方の
    圧力が著しく低いとき移動する可動体を各々配し、当該
    可動体の移動に応じて高い方の配管系の第2の弁装置を
    開弁させるようにした2系統型アンチスキッドブレーキ
    液圧制御装置。
JP27313685A 1985-12-04 1985-12-04 2系統型アンチスキツドブレ−キ液圧制御装置 Pending JPS62131852A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0768430A (ja) * 1993-09-01 1995-03-14 Honda Motor Co Ltd 部品圧入装置
JP2008110551A (ja) * 2006-10-31 2008-05-15 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 貴金属インゴット用の刻印治具

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