JPS62129595A - 密閉形スクロ−ル圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、冷凍、窒調用の冷媒圧縮機あるいけヘリウム
用圧縮機として用いられるスクロール圧縮機に係り、特
に、密閉容器に油分離機構を備えた密閉形スクロール圧
縮機に関するものである。

〔発明の背景〕

密閉形スクロール圧に！！ば、特開昭５８−１８３８８
７号で開示されているように、スクロール　、圧ａ機構
部で圧縮された冷媒ガスは、一旦電動機のステータ外周
部を通シ、次いでチャンバ下部で油を分離したあと、再
び電動機のステータ外周部を通って上昇し、電動機室の
上部空間に至る。ひいては吐出管を介して外部１ｃ２４
かれるガス流路を形成している。このような圧縮機構造
においては、電動機のステータ外周部とチャンバ側壁と
の隙間が比較的小さいため、この部分の冷媒ガス流速が
大きくなる。

電動機室の上部空間で分離した油は、上記ステータ外周
部の側部隙間をぬって落ちるので、この部分のガス流速
が大きくなると、上記電動機室の上部空間で分離された
油は、再びステータ外周部まわりで上方にふき上げられ
る。

従って、ふきあげられた油は油粒となって、電動機室の
上部空間を充満するので、圧縮機の油上り量が増加する
結果となる。

特に、スクロール圧縮機がインバータ駆動によって運転
される場合は、圧縮機の回転数が増加すると上記吹上げ
による油上９現象がｗ４著となる。

圧縮機の油上り量が増加すると、圧縮機自体の信頼性は
もとより、冷凍サイクル全体として（例えば熱交換器の
伝熱性能や配管の圧力損失の増加等）性能及び信頼性を
低下する恐れがある。

〔発明の目的〕

本発明は上記に鑑みて発明されたもので、密閉容器内の
油を効率よく分離し、油上シを防止する密閉形スクロー
ル圧ｍ機を提供することを目的とする。

〔発明の概要〕

上記目的を達成するため本発明は、密閉容器の下部室内
壁に、上下方向に多数の溝形状を形成した薄板を内張す
してな９、多数の細溝により下部室内壁の表面積を増大
して油の耐着を容易にし、更に耐着した油を上下方向の
溝を介し下方に流下させ油溜りに導び〈特徴を有する。

〔発明の実施例〕

以下本発明の実施例を図面にもとづき説明する第１図に
おいて、密閉容器１内の上方に圧縮機１００が、下方に
電動機部３が収納されている。

そして、密閉容器１内は上部室２ａと電動機室２ｂとに
区画されている。

圧縮機部１００は固定スクロー／ｌ／部材５と旋回スク
ロール部材１互に噛合せて圧縮量（密閉空間）７を形成
している。固定スクロール部材５１−１、円板状の鏡板
５ａと、これに直立しインボ゛リウト曲線あるいはこれ
に近似の曲線に形成されたラップ５ｂとからなり、その
中心部に吐出口１０、外周部に吸入口１６を備えている
。旋回スクロール部材６は円板状の赫拳―過鏡板６ａと
、これに直立し、固定スクロールのラップと同一形状に
形成されたラップ６ｂと、鏡板の反ラツプ面に形成され
たボス６Ｃとからなっている。フレーム１１は中央部に
軸受部を形成し、この軸受部に回転軸１４が支承され、
回転軸先端の偏心４１１１４８は、上記ポス６Ｃに旋回
運動が可能なように挿入されている。

また、フレーム１１には固定スクロール部材が複数本の
ボルトによって固定され、旋回スクロール部材６はオル
ダムリングおよびオルダムキーよりなるオルダム機構１
２ｖｃよってフレーム１１に支承され、旋回スクロール
部材６は固定スクロール部材５に対して、自転しないで
旋回運動をするように形成されている。回転軸１４には
下部に、ロータ３ｂに固嵌された１Ｍ、動機軸＋４ｂを
一体に連設し、′電動機部３を直結している。固定スク
ロール部材５の吸入口１６には密閉容器１を貫通して垂
直方向の吸入管１７が接続され、吐出口１０が開口して
いる上部室２ａは通路１８ａｉ８ｂを介して上部電動機
室２ｂと連通している。この上部電動機室２ｂは電動機
ステータ３ａと密閉容器１側壁との通路（４５，４８）
を介して下部電動機室２Ｃに連通している。また上部！
動機室２ｂは密閉容器１を貫通する吐出管１９を連通し
ている。

なお、１１ｆは電動機３をフレーム側に固定するための
フレーム台座部である。２２は密閉容器底部の油溜シを
示す。尚図中実線矢印は冷媒ガスの流れ方向、破線矢印
は油の流れ方向を示す。

上記密閉容器１は上部鏡板ｌａ、胴体部１ｂ下部鏡板Ｉ
Ｃで形成されている。電動機３のステータ上方で、コイ
ルエンド部と対向するケーシング胴体部１ｂの内壁面２
ｍにガス流路を変更する衝突板４１を設ける。該衝突板
４１は、上方の連通路１８ｂを通り、吐出通路ガイド３
９を介した冷媒ガスの鉛直方向の流れを、チャンバ側壁
に沿っ、た円周流れとする目的で図示のように設けられ
ている。従って、該衝突板４１１ｃ設けることによって
、電動機室の上部空間２ｂで油分離作用を行わしめるも
のである。他方、電動機３のステータ外周部の空間（側
部隙間）４５．４８は油が下方へ通る流路となる。該衝
突板４１と吐出通路ガイド３９の具体的な位置関係を第
５図に示す。

電動機室の上部空間２ｂでの油分離効率を高めるため、
ケーシング胴体部１ｂの内壁面２ｍ１ｌ？：凹凸のある
溝形状の油分離用の波状薄板５１を内張シしている。該
薄板５１の凹凸の一例として、第２図、第３図に示すよ
うに上下方向に伸びる７字形の溝形状を形成している。

■溝部５１ｍの最適な溝ピッチＰは冷媒中に混じった油
粒の径と相関があり、５００μｍ前後から２〜３０前後
が良好である。波状油分離板５１の幅り、は波板の剛性
及び成形上溝ビブチｐの約半分の寸法となっておシ、油
分離の観点からも良好な寸法関係となる。

第４図に示すように、波状油分離板５１は、フレーム台
座部＋１ｆと対向している。該部材５１の内周面とフレ
ーム台座部１１ｆとは、数ミリメートル前後の径方向隙
間ａｍｆを保持した方がよい。それは、この部分ｄｍｆ
にガスを通すことによって、チャンバ内に波状板５１の
内周面に沿ったガスの流れをうながし、これによって、
ガス中の油が該油分離板への付着性を向上させ、ひいて
は、油分離性を高めることができる。

第２図に示すように、油分離板５１は帯状に成形されて
おり、これを第４図のように内＄１１１　ＶＣわん曲状
に折り曲げて使用するものである。これによって、該波
状油分離板５１Ｖ′ｉ、薄板素材を使用してプレス成形
が可能となるとともに、油分離のだめの部品としては軽
量化を図ることができる。また、部品としては１個（単
性）であるためこれの組立性が良く、量産Ｖｃ１ｉＴｌ
シた構造となる。油分離板５１は組立の面から必要に応
じて切欠き部を設けている。５＋ａは吐出管１９と係合
する切欠き部であり、５１ｂはハーメ端子部４３と係合
する切欠き部である。

なお、第３図と第４図の波状油分離板５１は、溝形状を
誇張して明示している。

第５図は、油分離板５１と衝突板４１及び吐出通路ガイ
ド３９との位置関係を示す。衝突板４１は、吐出管１９
の水平位置に対してより下方に位置しているため、衝突
板４１に当った冷媒ガスは、波状油分離板５１の内壁面
に沿った円周流れを呈するとともに、上方に向から流れ
をも伴う。

このようなガスの流れの過程で、冷媒ガス中の油は、油
分離板の狭面に付着し、上下方向に設けた溝部に沿って
油は自重で下方へ落下する。

第６図から第９図に示す油分離板は、波状油分離叛の剛
性を高めるために、分離板５２の溝部５２ｍの方向が垂
直方向に対して傾斜角を成した例である。これによって
、該油分離板５２の変形が小さくなって、チャンバ内壁
面２ｍへの組立性が更に同上する。

第７図において、帯状の油分離板５２は図示のように折
シ曲けられて、ケーシング胴体の内壁面に内張すされる
。この場折如曲げ後の隙間５２ｇは、この間に、衝突板
４１や吐出通路ガイド３９がそう人されるだめのもので
ある。このような構造により、ケーシング胴体部２の内
壁面に一様な油分離機能を有する波状薄板を内張シする
ことができる。これによって、一体成形の油分離用部品
をチャンバ内に組み込むことができ、量産性が向上する
。

第８図は、油分離板５２の外観斜視図であり、第９図は
Ｖ字形の溝形状５２ｍの拡大図である。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、圧縮機本体の油
上シ量を低減することができるので、圧縮機のは頌性向
上はもとよ、す、冷凍サイクル全体としても、性能向上
（配管の圧力損失の低減に伴なう冷房能力、暖房能力の
向上、ひいては成績係数ＥＥＨの向上）の効果がある。

また、本発明の実施例によれば、油分離用波板は、薄板
を使用し、その断面形状が７字形等のためプレス成形が
可能である。従つて、油分離のための部品としては、軽
量化を図ることができると共に、組立性の向上といった
量産性に有利なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す密閉スクロール圧縮機
の縦断面図、第２図は第１図の油分離用の波状薄板の平
面図、第３図は波状薄板の断面図、第４図は第１図のフ
レーム台座部位置におけるｒ黄断面図、第５図は胴体平
壁部の部分斜視図、第６図は波状薄板の他の実施例を示
す平面図、第７図は第６図の断面図、第８図は第６図の
波状薄板の部分科睨図、第９図は第７図の部分拡大図で
ある。 １・・・街閉容器　　１ｂ・・・胴体部　　２ａ・・・
上部室　　２ｂ・・・上部電動機室　　２Ｃ・・・下部
電動機室　　３・・・電動＠　　　１１・・・フレーム
　　４１・・・衝突板　　５１．５２・・・波状薄板。 竿２函 」 寧ｂｒｖ ：″′ｊ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. １．　密閉容器内に、スクロール圧縮機と電動機をフレ
   ームに支承した回転軸を介して連設して収納し、フレー
   ムにて密閉容器室を上下室に区画し、密閉容器底部に油
   溜めを形成し、この油を各摺動部に給油すると共に、吸
   入口よりガスを吸入し、両スクロール部材にて形成され
   る圧縮空間を中心に移動させ容積を減少してガスを圧縮
   し、吐出口より圧縮ガスを上部容器室に吐出し通路を介
   し下部容器室に導びき、吐出管を介し器外に吐出する密
   閉形スクロール圧縮機において、密閉容器の下部室内壁
   に、上下方向に多数の溝形状を形成した薄板を内張りし
   たことを特徴とする密閉形スクロール圧縮機。
2. ２．　溝形状がＶ字形に形成されると共に垂直線に対し
   傾斜方向に伸長している特許請求の範囲第１項記載の密
   閉形スクロール圧縮機。
3. ３．　溝ピッチが溝深さに対して約２倍である特許請求
   の範囲第１項または第２項記載の密閉形スクロール圧縮
   機。