JPS62121217A - 可撓性膜製可動堰 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は可撓性膜製可動堰に関するものである。

（従来技術） 可撓性膜製可動堰は、可撓性膜で作った包被を少くとも
河川等の床部に取付け、包被内部に空気又は水等流体を
入れて膨張起立させ、或いは包被内部から空気又は水等
流体を排出して収縮倒伏させる様にしたものである（例
えば特公昭４０−１１７０２号、特公昭４４−２３７１
号参照）。

上記包被の可撓性膜は通常ナイロンやポリエステル等の
有機繊維の織物をゴム又はプラスチックで被覆して一体
化したものであり、必要な強度に応じ積層数は調整され
る。

しかし乍らこの種の膜を用いた起伏堰にあっては、膜が
自然的或いは人為的な損傷を受は易い。

例えば流木による貫通傷、いたずらによるナイフ傷等が
ある。

そこでこのような流木、ナイフ等による損傷防止即ち耐
カット性の向上には従来第５〜８図に示す様な手段が考
えられている。即ち金属製補強部材例えばスチールコー
ド（３）、スパイク（４）、チェーン（５）、ステーブ
ル（６）等を従前からのゴム又はプラスチックの引布本
体部ち織物（２）にゴム又はプラスチック（１）を被覆
したもののゴム又はプラスチックの中に一体に埋設した
ものである。

（発明が解決しようとする問題点） しかし乍ら上記従来のものにあっては何れも下記の様な
問題点がある。

■堰体たる包被の厚さが大きくなり、堰が完全に倒伏し
にくくなる（倒伏機能の低下）。

これは可撓性膜本体に耐カツト性付与の目的で金属製補
強部材を埋設するため、可撓性膜本体は厚くなり、曲げ
剛性が大きくなり、屈曲性が劣るためである。

■金属製補強部材の伸縮性が乏しく、包被の金属製補強
部材周辺部にひび割れが生じゃすい。これは金属製補強
部材の伸びおよび金属製補強部材の構造的な伸びが小さ
く金属製補強部材以外の可撓性膜本体との伸びの差が大
きいためである。又包被厚さが大きいため倒伏時性層表
面歪みは大きく、さらにひび割れが生じ易い。

上記に鑑み本発明はこのような問題点を解消するため開
発されたものである。以下例示の図面により詳細に説明
する。

（問題点を解決するための手段） 即ち本発明の可撓性膜製可動堰は、ナイロン、ホリエス
テル等の有機繊維と銅、ステンレス等ノ金属繊維を用い
た糸で交織織物（異種材料の繊維からなる糸で織ったも
の）とし、さらに可撓性材料のゴム又はプラスチックで
被覆した耐カット性に優れた可撓性膜を一層以上堰体を
形成する包被の外側の少くとも１部に設けることを特徴
とするものである。

上記を例示図面によりより詳細に説明する。

第１図は本発明の可動堰の正面図（図（ａ））と、横断
面図（図（ｂ））と耐カット性に優れた可撓性膜全段け
た部分の包被の断面図（図（Ｃ））を例示している。第
１図中（７）は河川等の床部、（８］は空気又は水、（
９）は河用岸等の法部、（１４）はゴム又はプラスチッ
クの引布の堰体を形成する包被、（１５）は上記包被外
側の少くとも一部に設けた耐カット性に優れた可撓性膜
であり、包被（１４）の可撓性膜は従来と変らずｉ前記
した通り有機繊維に用いた織物の布（たて、よこの糸を
上下に交叉させてなる布）（２）とし、これにゴム又は
プラスチック（１）を被覆してなる。

本発明に於いては上記堰体を形成する包被（１４）たる
可撓性膜の外側の１部に、耐カット性に優れた可撓性膜
（１５）を一層又は二層以上貼合わせ設けているが、上
記耐カット性に優れた可撓性膜（１５）は後記に例示す
る如き交織織物（１２）にゴム又はプラスチック（１３
）　’ｅ被被覆た耐カット性に優れた可撓性膜である。

即ちこの交織織物（１２）は第２図に平面図全一例とし
て示すが、有機繊維からなる糸（１ｏ）の平織に金属繊
維からなる糸（線状体を含む、以下同じ）（１１）を有
機繊維からなる糸（１ｏ）にからませた織組織（平織に
からみ織を追加した織組織）のものである。からみ織は
糸のクリンプが大きく（織縮み率が大きく）できるため
、伸びの少い金属繊維でも有機繊維の伸びに対して十分
追従することが出来る。

なお上記第２図の如きからみ織はその変形例えばからみ
糸を１本にしたもの或いはたて又はよこを１目置きにか
らめたもの等であっても勿論よい。

第３図は本発明の他の例を示すが、よこ糸が有機繊維か
らなる糸（１０）、たて糸が金属繊維からなる糸（１１
）のからみ織の交織織物を示す。このような織物を使っ
たゴム又はプラスチックの引布の積層に際しては平行、
斜め或いは直角方向に貼合せてよい。

本発明の大きな特徴は可撓性膜製可動堰の包被外側の一
部に有機繊維と金属繊維の交織織物を用いた可撓性膜を
設けることにより耐カット性を付与することにある。本
体強度の補強を目的とするものではないので第４図のよ
うに不連続に貼合せてもよいし、また既設の可撓性膜製
可動堰の外側の一部に貼合せて耐カット性を付与するこ
とも容易にできる。

（作用） 上記に於いては金属繊維が耐カット性に寄与する。

（発明の効果） 以上の様な本発明に於いては下記の様な効果がある。

■有機繊維と金属繊維の交織織物を可撓性材料のゴム又
はプラスチックで被覆し、可撓性膜製可動堰の外側に設
けるため金属繊維の耐カット性が付与される。即ち耐カ
ット性にすぐれている。

■金属繊維をクリンプまがりを大きくした交織織物とし
可撓性材料のゴム又はプラスチックで被覆するときは伸
縮性があり屈曲性が損われない。

また耐カット性を付与するために金属製補強部材を埋設
する方式でないため可撓性膜可動堰の本体である可撓性
膜の厚さが大きくならないので屈曲性が損われない。従
って可撓性膜製可動堰の倒伏機能性が損われない。

■　可撓性膜製可動堰の包被たる可撓性膜本体の外側の
一部に、有機繊維と金属繊維の交織織物を可撓性材料の
ゴム又はプラスチックで被覆した耐カット性にすぐれた
可撓性膜を設けることにより耐カット性が付与される。

従って既設の可撓性膜製可動堰にも本発明の耐カット性
に優れた可撓性膜製可動堰とすることが容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の可撓性膜製可動堰の正面図（図（ａ）
）と横断面図（図（ｂ））と耐カット性に優れた可撓性
膜を設けた部分の包被の断面図（図（Ｃ）〕、第２図及
び第６図は何れも第１図の本発明の可撓性膜製可動堰の
堰体を形成する包被の外部に設ける引布の交織織物の平
面図、第４図は本発明の可撓性膜製可動堰の他の例の横
断面図を夫々例示している。 第５図〜第８図は何れも従来の可撓性膜製可動堰の包被
の耐カツト性膜に用いる可撓性膜の断面図全夫々例示し
ている。 （１）・・・ゴム又はプラスチック、（２）・・・織物
、（７）・・・床部、（８）・・・空気又は水、（９）
・・・法部、（和）・・・有機繊維からなる糸、 （１１）・・・金属繊維からなる糸（線状体を含む）、
（１２）・・・交織織物、 （１３）・・・ゴム又はプラスチック、（１４）・・・
堰体を形成する可撓性膜製包被、（１５）・・・耐カッ
ト性に優れた可撓性膜第１図 （ａ） （ｂ） （Ｃ） ７＋２　　図 第３図 第４図

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）堰体を形成する可撓性膜製の包被を少くとも河川
   等の床部に河川等流れを横断する方向に取付け、包被内
   部に空気又は水等流体を入れて膨張起立させ、或いは包
   被内部から空気又は水等流体を排出して収縮倒伏させる
   ことが出来るようにした可動堰に於いて、上記包被の可
   撓性膜は、有機繊維からなる糸を用いて織物、編物等の
   布とし、これにゴム又はプラスチツクを被覆したものを
   一層で又は二層以上積層して構成されており、この包被
   の外側の少くとも一部に、有機繊維と金属繊維を用いた
   糸で交織織物を形成し、これにゴム又はプラスチツクを
   被覆した耐カツト性に優れた可撓性膜を少くとも一層以
   上設けたことを特徴とする可撓性膜製可動堰。
2. （２）有機繊維が、ナイロン、ポリエステルの群から選
   ばれる少くとも一つの繊維である特許請求の範囲第（１
   ）項記載の可撓性膜製可動堰。
3. （３）金属繊維が、銅、ステンレスの群から選ばれる少
   くとも一つの繊維である特許請求の範囲第（１）項記載
   の可撓性膜製可動堰。
4. （４）交織織物の織組織を、からみ織、もじり織または
   それらを変形させた織の群から選ばれる一つの織組織と
   した特許請求の範囲第（１）項記載の可撓性膜製可動堰
   。