JPS62120492A - 耐熱耐食性めつき鋼板 - Google Patents
耐熱耐食性めつき鋼板Info
- Publication number
- JPS62120492A JPS62120492A JP25781985A JP25781985A JPS62120492A JP S62120492 A JPS62120492 A JP S62120492A JP 25781985 A JP25781985 A JP 25781985A JP 25781985 A JP25781985 A JP 25781985A JP S62120492 A JPS62120492 A JP S62120492A
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- JP
- Japan
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- steel sheet
- heat
- thickness
- layer
- plating
- Prior art date
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- Pending
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- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
この発明は耐熱性及び耐食性を有するめっき鋼板に関す
る。
る。
[従来技術]
従来、自動車用耐食鋼板は、主に表面にZnを主成分と
しためっき皮膜を有した亜鉛めっき鋼板である。この理
由は、亜鉛が鉄に対して活性であり、かつ安定した腐食
生成物を形成して亜鉛自身の腐食をもコントロールする
性質があるためである。近年亜鉛系耐食鋼板は、その用
途を拡大して一層苛酷な雰囲気で使用される様になって
きた。
しためっき皮膜を有した亜鉛めっき鋼板である。この理
由は、亜鉛が鉄に対して活性であり、かつ安定した腐食
生成物を形成して亜鉛自身の腐食をもコントロールする
性質があるためである。近年亜鉛系耐食鋼板は、その用
途を拡大して一層苛酷な雰囲気で使用される様になって
きた。
その中で高温雰囲気での耐食性の改善が強く望まれてい
る。
る。
しかし亜鉛は、元来蒸気圧の高い金属であるので、亜鉛
めっき鋼板を約400℃以上の高温で使用すると、めっ
き層が蒸発する。しかも亜鉛めっき層と鉄素地との合金
化反応が進行し、めっき層の表層にまで鉄が拡散浸透す
る。このためめっき層表面では亜鉛の酸化と同時に鉄の
酸化が次第に増大する。上述した理由から亜鉛めっき鋼
板は、400℃以上の高温雰囲気中での耐食性が極めて
悪い。
めっき鋼板を約400℃以上の高温で使用すると、めっ
き層が蒸発する。しかも亜鉛めっき層と鉄素地との合金
化反応が進行し、めっき層の表層にまで鉄が拡散浸透す
る。このためめっき層表面では亜鉛の酸化と同時に鉄の
酸化が次第に増大する。上述した理由から亜鉛めっき鋼
板は、400℃以上の高温雰囲気中での耐食性が極めて
悪い。
これに対しアルミニウムめっき鋼板は、高温域での安定
性が比較的高く、亜鉛めっき鋼板よりも耐熱耐食性に優
れている。しかしながらアルミニウムめっき鋼板でもそ
の使用温度は700℃が限界であり、それ以上ではアル
ミニウムと下地鉄との合金化が進み、鋼板の酸化劣化が
進行する。従って、従来は、800℃付近での使用に耐
える表面処理鋼板として、主に高価なステンレス薄鋼板
が使用されている。
性が比較的高く、亜鉛めっき鋼板よりも耐熱耐食性に優
れている。しかしながらアルミニウムめっき鋼板でもそ
の使用温度は700℃が限界であり、それ以上ではアル
ミニウムと下地鉄との合金化が進み、鋼板の酸化劣化が
進行する。従って、従来は、800℃付近での使用に耐
える表面処理鋼板として、主に高価なステンレス薄鋼板
が使用されている。
[発明が解決しようとする技術的課ff1lこの発明は
、高温用途に適した耐食性の鋼板を提供することを目的
とする。
、高温用途に適した耐食性の鋼板を提供することを目的
とする。
[技術的課題を解決する手段]
この発明は、鋼板表面に膜厚0.02〜5戸のクロムめ
っき層と、膜厚0.3〜104のニッケルめっき層ある
いは膜厚0.05〜lO趨のニッケル−燐めつき層とを
順に形成した耐熱耐食性鋼板である。
っき層と、膜厚0.3〜104のニッケルめっき層ある
いは膜厚0.05〜lO趨のニッケル−燐めつき層とを
順に形成した耐熱耐食性鋼板である。
表層のニッケルめっき層又はニッケル−燐めっき層は鋼
板の耐食性を向上するために設けたものである。とくに
ニッケル−燐めつき層は有孔度が小さく、均一なめっき
皮膜が得られる。しかもその表面が硬く、機械的損傷に
対する抵抗性が優れている。ニッケル−燐めっき層中に
含有される燐の含有量は3〜15%が好適である。ニッ
ケルめっき層の膜厚を0.3〜1.0.mに限定した理
由は、0.3p未満では耐食性が劣り、10Mを越える
と加工性や密着性が劣化するためである。またニッケル
−燐めっき層の膜厚を0.05〜10uに限定した理由
は、0.05.n未満では均一被覆が達成されず、また
1、Oaを越えると加工性が劣化するためである。
板の耐食性を向上するために設けたものである。とくに
ニッケル−燐めつき層は有孔度が小さく、均一なめっき
皮膜が得られる。しかもその表面が硬く、機械的損傷に
対する抵抗性が優れている。ニッケル−燐めっき層中に
含有される燐の含有量は3〜15%が好適である。ニッ
ケルめっき層の膜厚を0.3〜1.0.mに限定した理
由は、0.3p未満では耐食性が劣り、10Mを越える
と加工性や密着性が劣化するためである。またニッケル
−燐めっき層の膜厚を0.05〜10uに限定した理由
は、0.05.n未満では均一被覆が達成されず、また
1、Oaを越えると加工性が劣化するためである。
下層のクロムめっき層は、鋼板の耐酸化性を向上するた
めに設けたものである。その膜厚を0.02〜5.C1
111と限定した理由は、0.024未満では耐酸化性
が不十分であり、また5pを越えるとクロムめっき皮膜
が加工割れしてめっき皮膜が剥離してしまうためである
。
めに設けたものである。その膜厚を0.02〜5.C1
111と限定した理由は、0.024未満では耐酸化性
が不十分であり、また5pを越えるとクロムめっき皮膜
が加工割れしてめっき皮膜が剥離してしまうためである
。
これらのめっき皮膜は、電気めっき、真空めっき、無電
解めっきなど公知のめっき技術を用いて形成できるが、
生産性の点で電気めっきが好ましい。
解めっきなど公知のめっき技術を用いて形成できるが、
生産性の点で電気めっきが好ましい。
[発明の作用、効果]
この発明によれば、ニッケルめっき皮膜とクロムめっき
皮膜とを組合せることにより、鋼板の耐食性及び耐酸化
性を向上し、800℃付近での使用に耐える鋼板を得る
ことができる。とくにニッケル−燐皮膜を用いた場合、
上記効果に加えて表面の硬度を向上して機械的損傷に対
する抵抗性が優れている。
皮膜とを組合せることにより、鋼板の耐食性及び耐酸化
性を向上し、800℃付近での使用に耐える鋼板を得る
ことができる。とくにニッケル−燐皮膜を用いた場合、
上記効果に加えて表面の硬度を向上して機械的損傷に対
する抵抗性が優れている。
実施例1
厚さ0.8 Mの冷間圧延鋼板に通常の脱脂、酸洗を行
った後、サージェント浴にて各種膜厚でクロムめっきし
た。その後水洗し、直ちにワット浴にて各種膜厚でニッ
ケルめっきした。得られた本発明めっき鋼板は、図示の
如く鋼板1上にクロムめっき皮膜2及びニッケルめっき
皮膜3を形成している。このサンプルについて、塩水噴
霧テスト、800℃加熱による酸化増量測定テスト、5
00℃で7分加熱後塩水噴霧テスト、及びエリクセン加
工(7IuI)後テープ密着テストによる皮膜の密着性
の評価を行った。また比較のため溶融アルミニウムメッ
キ、電気亜鉛めっき及び溶融 A!−45%zrLめっ
きをした従来の鋼板についても同様のテストを行った。
った後、サージェント浴にて各種膜厚でクロムめっきし
た。その後水洗し、直ちにワット浴にて各種膜厚でニッ
ケルめっきした。得られた本発明めっき鋼板は、図示の
如く鋼板1上にクロムめっき皮膜2及びニッケルめっき
皮膜3を形成している。このサンプルについて、塩水噴
霧テスト、800℃加熱による酸化増量測定テスト、5
00℃で7分加熱後塩水噴霧テスト、及びエリクセン加
工(7IuI)後テープ密着テストによる皮膜の密着性
の評価を行った。また比較のため溶融アルミニウムメッ
キ、電気亜鉛めっき及び溶融 A!−45%zrLめっ
きをした従来の鋼板についても同様のテストを行った。
その結果を表1に示す。
上表からニッケル皮膜は3R未満では耐食性が劣り、2
0pを越えると加工性、密着性が劣化することがわかる
。またクロム皮膜は0.02.m未満では耐酸化性が不
十分で、5−を越えるとめっき皮膜の剥離が認められた
。
0pを越えると加工性、密着性が劣化することがわかる
。またクロム皮膜は0.02.m未満では耐酸化性が不
十分で、5−を越えるとめっき皮膜の剥離が認められた
。
実施例2
n4仮に、実施例1と同様にサージェント浴によるクロ
ムめっきを施した後、亜リン酸20g/j’を添加した
ワット浴を用いて各種電流密度でめっきして、各種膜厚
及び各種P自存率のNL−P合金めっき皮膜を形成した
。
ムめっきを施した後、亜リン酸20g/j’を添加した
ワット浴を用いて各種電流密度でめっきして、各種膜厚
及び各種P自存率のNL−P合金めっき皮膜を形成した
。
このようにして得られた本発明めっき鋼板のNえ−P合
金めっき皮膜についてフェロキシルテストによる有孔度
評価を行った。その結果p含を率3〜15%の範囲内で
最も有孔度が小さく均一なめっき皮膜が得られることが
判明した。またN。
金めっき皮膜についてフェロキシルテストによる有孔度
評価を行った。その結果p含を率3〜15%の範囲内で
最も有孔度が小さく均一なめっき皮膜が得られることが
判明した。またN。
−P皮膜は0.05.IZI未満では均一被覆は達成さ
れず、10p以上では加工性が劣ることがわかった。
れず、10p以上では加工性が劣ることがわかった。
膜厚0.5 mのクロムめっき層と、膜厚5Imのニッ
ケル−燐めっき層(燐含有ml1%)とを有する二層め
っき鋼板について、塩水噴霧テスト、800℃で42時
間加熱後の参加増量測定テスト、500℃で7分加熱後
の塩水噴霧テストを行った。その結果塩水噴霧テストで
は、148時間後に赤錆が発生した。酸化増量テストで
は増量が 3811g/d7′ltであり、加熱後の塩
水噴霧テストでは360時間後に赤錆発生が認められ、
耐熱耐食性に優れていることがわかった。更にこの鋼板
の皮膜は、表面の硬度が高く、先に述べたNi/Cr二
層皮膜を有する鋼板に比して機械的損傷に対する抵抗性
が優れていた。
ケル−燐めっき層(燐含有ml1%)とを有する二層め
っき鋼板について、塩水噴霧テスト、800℃で42時
間加熱後の参加増量測定テスト、500℃で7分加熱後
の塩水噴霧テストを行った。その結果塩水噴霧テストで
は、148時間後に赤錆が発生した。酸化増量テストで
は増量が 3811g/d7′ltであり、加熱後の塩
水噴霧テストでは360時間後に赤錆発生が認められ、
耐熱耐食性に優れていることがわかった。更にこの鋼板
の皮膜は、表面の硬度が高く、先に述べたNi/Cr二
層皮膜を有する鋼板に比して機械的損傷に対する抵抗性
が優れていた。
図面は本発明の一実施例を示す耐熱耐食性めっき鋼板の
断面図である。 ■、・・・鋼板、2.・・・クロムめっき皮膜、3.ニ
ッケルめっき皮膜。
断面図である。 ■、・・・鋼板、2.・・・クロムめっき皮膜、3.ニ
ッケルめっき皮膜。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、鋼板表面に膜厚0.02〜5μmのクロムめっき層
と膜厚0.3〜10μmのニッケルめっき層とを順に形
成してなる耐熱耐食性めっき鋼板。 2、鋼板表面に膜厚0.02〜5μmのクロムめっき層
と膜厚0.05〜10μmのニッケル−燐めっき層とを
順に形成してなる耐熱耐食性めっき鋼板。 3、ニッケル−燐めっき層は、3〜15重量%燐を含有
している特許請求の範囲第2項記載の耐熱耐食性めっき
鋼板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25781985A JPS62120492A (ja) | 1985-11-19 | 1985-11-19 | 耐熱耐食性めつき鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25781985A JPS62120492A (ja) | 1985-11-19 | 1985-11-19 | 耐熱耐食性めつき鋼板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62120492A true JPS62120492A (ja) | 1987-06-01 |
Family
ID=17311563
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25781985A Pending JPS62120492A (ja) | 1985-11-19 | 1985-11-19 | 耐熱耐食性めつき鋼板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62120492A (ja) |
-
1985
- 1985-11-19 JP JP25781985A patent/JPS62120492A/ja active Pending
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