JPS62120343A - 2,6−ナフタレンジカルボン酸の製造法 - Google Patents

2,6−ナフタレンジカルボン酸の製造法

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JPS62120343A
JPS62120343A JP60257801A JP25780185A JPS62120343A JP S62120343 A JPS62120343 A JP S62120343A JP 60257801 A JP60257801 A JP 60257801A JP 25780185 A JP25780185 A JP 25780185A JP S62120343 A JPS62120343 A JP S62120343A
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nda
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (&)産業上の利用分野 本発明は、2,6−ジイツブロビルナフタレン又はその
酸化誘導体を分子状酸素により酸化(−て2,6−す7
タレンジカルポン酸を製造する方法に関するものである
。更に詳しくは該酸化を特定のモノカルボン酸を含む有
機溶媒中重金属。
臭素およびアルカリ金属を含む触媒の存在下に行って目
的とする2、6−ナフタレンジカルボン波を極めて高い
収車で得る方法に関するものである。
山) 従来技術 2.6−す7タレンジカルポン酸(以下これを“NDA
 ”と略称することがある)或いはそのエステル、mク
ジライドの如き誘導体は、種々のポリエステル、ポリア
ミドなどの二塩基酸成分とL″CC価値化合物であり、
殊にNDAとエチレングリ;−ルとから形成されろポリ
エチレンナフタレートは、ポリエチレンナフタレートと
較べて耐熱性2機械的特性がより優れており、フイルム
ヤ繊維製品を与える重合体として有用である。
従来、NDAの製造法としては2.6−ジメチルナフタ
レンの酸化反応、例えG?2.6−ジメチルナフタレン
を酢酸溶媒中コバルト、マンガン及び臭素よりなる触媒
の存在下に分子状酸素と接触酸化せしめる方法が知られ
ている。この方法はz、s−:)メチルナフタレンから
NDAへの酸化自体は比較的容易であり、目的とするN
DAを比較的高純度且つ高収率で得ることができる。
しかしこの方法における原料である2、6−ジメチルナ
フタレンはその製造法が煩雑であり、大量且つ安価に得
ることは困難である。すなわち、ナフタレンのメチル化
、ジメチルナフタレンの異性化、モノメチルナフタレン
の不均化。
その池トランス・フルキル化法などが2,6−ジメチル
ナフタレンの合成法として知られ℃いるが、これらの方
法はいずれも2.6−ジメチルナフタレン以外の池の異
性体、殊に2,7−ジメチルナフタレンの生成を避ける
ことができず、混合ジメチルナフタレンか、らの2,6
本の単離は2.7−#−と融点、沸点、溶解特性が極め
て近似乃至類似し℃いるため極めて困難であった。
一方これに比べて、ジインプルピルナフタレンは、ナフ
タレンとプpビ/ンとから容易に合成することが出来、
混合シイラブルビルナフタレンから2.6一本の分離、
その他アルキル化。
不均化、異性化、トランス・アルキル化も比較的容易で
ある。
しかし乍ら、本発明者らの研究によれば。
2.6−ジインプルピルナフタレン(以下これを“DI
PN”と略称することがある)の酸化反応は、上記公知
方法に従って酸化すると、p−キシレンや2,6−ジメ
チルナフタレンを酸化スるに適した反応条件下では、N
DAの収率は50チ以下と極め℃低くまた、多量の副生
成物が生成するために得られるNDAの純度も低(、従
って上記公知方法によって工業的1cDIPNからND
Aを得ることは到底不可能であり、従ってこれまでこの
よ5な方法によるDIPNからのNDAII造は工業的
に全く頴みもれる事がなかった。
このよ5に前記DIPNの酸化が満足すべき結果が得ら
れなかった理由は、明確には判らないが本発明者らは多
くの実験から、この酸化反応においては目的生成物ND
Aの生成収率が低い場合にはす7タレン核開裂副生成物
、トリメリット酸(以下これを’ TMA ’と略称す
ることがある)の相対収率が高く、#に甚だしい場合に
は構造不明のタール状または樹脂状・重縮合生成物が多
量(生成すること、を見出し、p−キシレンまたはジメ
チルナフタレン等の池のフルキル置換芳香族炭化水素の
酸化の場合と異なり、活性が高(対酸化安定性の低いイ
ソプロピル基とす7タレン核とを有するDrPNの酸化
においては反応初期のイソプロピル基の水素引抜きく伴
うラジカルおよびヒドロペルオキシドの生成が極めて容
易かつ速やかな一方、これらのラジカルおよびしドロペ
ルオキシドの対雰囲気安定性が低く、その分解により酸
化妨害性且つ縮合性の高いフェノール(ナフトール)性
化合物の生成やその分解による核開裂副生成物の生成等
が急速に順次進行してそのために目的とする酸化が充分
に進行せずむしろ副反応が促進されるためであろうと推
察している。
先に本発明者らはDIPN又はその酸化誘導体の酸化に
おいて被酸化物に対し℃従来知られている量よりも遥か
に多量のコバルト、および/またはマンガンを使用する
ことにより前記副反応を抑制し、高収率でNDAを得る
方法を見出し先に提案した(特開昭60−89445お
よび同60−89446号公報、特願昭59−2617
65号明細書参照)。
これらの方法では、従来知られている如何なる方法によ
るよりも高収率でかつ高純度のNDAが得られるため工
業的に極めて有用である反面高価且つ環境に有害な触媒
金属を多量に使用するためこれらの反応中の取扱操作や
回収、循環、公害防止等に多大の考慮を要するという欠
点があった。
このため1本発明者等はさらに工業的に有利なりIPN
又はその酸化誘導体の酸化法の研究を継続した結果、触
媒と1−て使用する臭素に対しアルカリ金属を存在せし
めろ事により極めて優れた効果か得られることを見出し
先に提案した(特願昭60−86563号明細書参照)
この方法では単に触媒臭素に対(−で特定量のアルカリ
金属を存在せしめることにより、それ以前の提案K(ら
ぺてはるかに少量の触媒金属の使用で同等の効果が得ら
れると言う利点があった。しかしこの方法における好適
条件下で。
80チ以上の高収率で目的NDAを得るためKは溶媒酢
酸に対して1重量パーセント以上好ましくは2重量パー
セント程度以上、あるいは酸化原料DIPN又はその酸
化誘導体100モルに対して10グラム原子以上、好ま
しくは20グラム原子以上の触媒金属を必要としていた
(e)  発明の構成 このため本発明者は、より工業的に有利なりIPN又は
その酸化誘導体の酸化法の研究を継続した結果、意外に
もこの酸化において、このように多量のコバルトおよび
/又はマンガンな使用しなければ高収率でNDAを得る
事の出来ない要因の一つとして、反応溶媒として使用す
る低級脂肪族モノカルボン酸の酸性度が関与しており、
この酸性度を適当に規制する手段として酢酸の代りK、
酪酸、バレリアン酸、安息香酸を用いると、多量の触媒
を使用しなくとも容易に高収車でNDAを得ることが可
能であることを見出し本発明に到達した。
すなわち、本発明は2.6−ジインプロピルナフタレン
またはその酸化誘導体を (i)  コバルトおよび/またはマンガンよりなる重
金属 (i)  臭素 および ON)  アルカリ金属 を含有する触媒の存在下、酪酸、バレリアン酸および安
息香酸よりなる詳から選ばれた少くとも一種のモノカル
ボン酸を少くとも50重量%含有する溶媒中で分子状酸
素により酸化することを特徴とする2、6−ナフタレン
ジカルボン酸の製造法である。
従来、一般にアルキル置換芳香族炭化水素、特にp−キ
シレンを、コバルト・マンガンの如き重金属と臭素より
なる触媒を使用し、脂肪族モノカルボン酸中で分子状酸
素により酸化する方法において、その反応を酢酸以外の
媒体中で行う方法は公知であり、その目的のために安息
香酸・プロピオン酸・水等が使用出来るとされていた。
しかし、従来知られている限りでは、このような酢酸以
外の媒体は酢酸に代えて使用し得る事が知られているに
過ぎず、この代替により、その反応が酢酸使用時K(ら
ぺて実質的に促進されたり若しくは実用上の利得がある
とする記述は見当らず、工業的には、このような酸化反
応の媒体として酢酸以外の媒体、特に本発明で使用する
前記の各モノカルボン酸類が用いられている例は見当ら
ない。
殊に、本発明の方法におけるが如きアルカリ金属と前記
各モノカルボン酸との併用による効果はアルキル置換芳
香族炭化水素の酸化法において従来、全く知られていな
かった事実である。
本発明のDIPN又はその酸化誘導体の酸化においては
、後述する多(の実施例の結果が示しているようKその
反応におけるアルカリ金属および前記各モノカルボン酸
併用の効果は顕著であり、これはp−キシレンやジメチ
ルナフタレンのような従来公知の酸化反応とは異り、D
IPNの酸化反応にのみ特有な効果であると考えられる
本発明の方法による第1の効果はNDAの収率向上であ
る。すなわちDIPNおよびその酸化誘導体をコバルト
・マンガンおよび臭素よりなる触媒の存在下に分子状酸
素で酸化してNDAを得る方法において、その触媒に特
定量のアルカリ金属を添加し、さらに反応溶媒として、
従来公知の酢酸の代りに酪醗、バンリアン酸および安息
香酸の如きモノカルボン酸を用いるときは、溶媒が酢酸
から成る場合にくらべ、同一触媒濃度におけるNDA収
率は著るしく向上し、また同等NDA収率な得るために
使用すべき触媒濃度は著るしく低下せしめることができ
る。
従って、従来p−キシレンやジメチルナフタレン等の公
知の酸化法にくらべ、多量の触媒を用いなければ高収率
で目的生成物を得られなかったDIPN酸化において、
本発明方法によりその欠点が解消されたということかで
きる。
さらに本発明の方法に従って、反応溶媒を公知の酢酸の
代りに酪酸、バレリアン酸、安息香酸を用いた場合、副
次的な効果として意外にも、生成したNDAの着色度が
着るしく低下するという利点も見出された。
すなわちp−キシレンやジメチルナフタレンにくらべ酸
化安定性の低いDIPNを酸化する場合、これまで主生
成物であるNDAの黄褐色の着色は、これまで殆ど避け
られない宿命であったが、本発明の前記モノカルボン酸
溶媒中の酸化では、主生成物であるNDAは容易に高純
度且つ僅かに帯黄した白色結晶として得られ、この結晶
中への触媒の夾雑も殆どないため、後処理精製操作が容
易になるという実施前に全く予測し得ない利点も明らか
になった。
本発明において出発原料は2,6−ジインプロピルナフ
タレン(DIPN)又はその酸化誘導体であり、それら
は高純度のものが好ましいが必ず(−も純粋である必要
はな(、酸化反応に対する影響或いは生成するNDAの
純度、着色に許容される範囲で他の成分を含んでいても
よい。
DIPNの酸化誘導体とは、DIPNの酸化によって生
成し、また反応系内において酸化されることKよって最
終的に目的とするNDAを与えるものである。そこで本
発明の出発原料を、具体的に示すと下記一般式(i) および−C−C几、  −COOHと−CH0よりなる
群から選ばれた基であってR8と同一であっても或いは
異なっていてもよい。〕 出発原料としては、前記式(i1における&と&が同一
もしくは異なり、 本発明ニオいて、酸化触媒とし又は前述した通り、下記
(Tl−(i)が使用される。
(i)  コバルトおよび/またはマンガンよりなる重
金属(A成分) (璽)臭素(B成分) および [)  アルカリ金属(C成分) A成分及びB成分は共に本発明の酸化反応系中で溶解し
うる形態であれば金属2元素、化合物のいずれであって
もよい。
A成分を形成するコバルトおよびマンガンとしては例え
ば酸化物、水酸化物、炭酸塩、ハーグン化物特に臭化物
等の無機塩の池、酢酸、プロピオン酸、酪酸、バレリン
酸または芳香族カルボン酸特KNDA等の有機酸塩が挙
げられるが、これらのうち好ましいのは臭化物および脂
肪酸塩特に酢酸塩および溶媒として使用するモノカルボ
ン酸の遠である。
またB成分を形成する臭素と0℃は酸化反応系に溶解し
Br イオンを発生するものであれば有機化合物または
無機化合物のいずれであってもよい。具体的には、例え
ば分子状臭素(Br□)。
臭化水素、臭化水素酸塩等の無機臭素化合物まタハ臭化
メチル、臭化エチル、グツモホルム。
臭化エチレンその他の臭化フルキル若しくはグpモ酢酸
、多グpモ酢酸等の臭素化脂肪酸等の有機臭素化合物が
挙げられるがこれらのうち好ましいのは分子状臭素、臭
化水素、臭化ナトリウム、臭化カリウム、臭化リチウム
、または臭化コバルト、臭化マンガン等である。
これらの酸化触媒は一般にその単塩または錯塩のイオン
として、A成分に対してB成分が配位乃至結合若しくは
イオン対等を形成し℃反応に関与するものと考えられ、
従って反応中このようなイオンを形成し難い状態での金
属単体または不溶性の金属化合物あるいは反応温度で分
解し℃臭素イオンを脱離し難いような有機臭素化合物、
例えば核臭素化芳香族化合物等は触媒として使用しても
その効果は全(無いか、又はあっても小さく得策でない
本発明の反応において酸化反応系に加えられた臭素はそ
れがどのような化合物形態で与えられたものであれ、そ
の一部は直接または二次的に被酸化物DIPNまたはそ
の酸化誘導内のインプルピル側鎖に付加してこれらの側
鎖有機臭素化合物を形成し易い。
そ2−て、これらは本発明の酸化反応条件下では多かれ
少なかれ分解して臭素イオンを脱離再生する。従ってさ
のよ5な被酸化物の側口臭素化合物もまた本発明方法に
おける触#B成分源として本発明の反応に有効である。
本発明方法において使用するC成分を形成するアルカリ
金属としては水酸化物の飽炭酸塩。
酢酸塩、プルピオン酸塩、溶媒として使用するモノカル
ボン酸塩および臭化物が好ましく、特に硫酸塩、硝酸塩
、塩化物等の(臭化物以外の)無機強酸塩は避けろべき
である。アルカリ金属としてはナトリウム、カリウム、
リチウムが好ましいう C成分としてナトリウム、カリウム、リチウムの代りに
アンモニウム平カルシウム、バリウム等のアルカリ土類
金属を用いてもその効果は小さいか或いは実用上は殆ど
無効と考え℃もよい。
しか【5、これらは前記アルカリ金属と併用し℃も特に
害は認められない。
本発明の方法で使用する人成分・B成分・C成分はこれ
らを構成するコバルト、マンガン。
臭素およびアルカリ金属の各イオンとし℃反応を促進し
、これら各イオンを使用する際の化合物を形成する対イ
オンは化合物の溶解性2分散性等を保持する副次的効果
は有するが、本質的に本発明の反応に促進効果を示すも
のではない。
従つ℃、使用するA成分・B成分・C成分は出来るだけ
これらを構成するコバルト、マンガン、臭素、およびア
ルカリ金属の各イオン相互の塩、若しくはこれらと反応
に使用する溶媒との塩を使用する事が好ましく、その池
の塩は(例えば炭酸塩、水酸化物又は遊離酸のように使
用状態で本発明の反応副生成物である炭酸ガスや水等の
無害かつ系内圧蓄積しない化合物しか生成しない塩を例
外と1.て)反応系に不必要な他のイオンな持込もので
特に易揮発性乃至非蓄積性のもの以外はその使用は避け
た方が得策である。
本発明者らか前記特開昭60−89445.同60−8
9446号公報および特願昭59−261765号明細
書中に記したようにこの酸化反応においては反応収率面
からみる限り原料に対するA成分の使用割合および溶媒
に対するA成分の濃度は何れも高ければ高い程良(その
上限は事実上規定し難い、 しかし工業的に過度の触媒の使用は生産性の低下を招来
するし、また本発明に示した特定量のアルカリ金属と前
記各カルボン酸との使用により上記特許に記されたより
はるかに少量の触媒の使用で高反応収率が達成出来るの
で実用上のA成分の使用量は、使用する溶媒に対しコバ
ルトおよび/またはマンガンの金属含有量で0.2〜5
.0i[チ、好ましくは0.4〜4.03iilチより
好ましくは0.5〜3.0チリ範囲である。
またA成分の使用する原料に対する使用割合も、原料2
,6−ジイツプロピルナフタレンまたはその酸化誘導本
100モルに対し℃フバル)および/またはマンガンよ
りなる重金!!41〜30グラム原子、好ましくは2〜
15グラム原子、より好ましくは3〜lOダラム原子で
充分である。
本発明方法におけるA成分としてはコバルト・マンガン
の何れかまたは両者の混合物が使用される。これらは夫
々単独で使用する場合にはコバルトよりもマンガンの方
がより優れた活性を示すので好ましいが、就中コバルト
とマンガンとを混合して使用すると、いずれかを単独で
使用する場合に(らべて極めて高い活性を示すので、本
発明の触媒としC最も優れている。コバルトおよびマン
ガンを混合して使用する場合その混合割合は、例えば反
応温度1時間、触媒使用量、溶媒使用量などによりその
好ましい範囲が左右される。しかし、通常Co:Mn 
 の原子比で表わして1:99〜99:1.特に10:
90〜95:5の範囲が好ましい。
本発明方法において反応中のDIPNおよびその酸化誘
導体の濃度は前記の急速な反応進行を防ぐために、あま
り高(ないように保つ事が望まれる。
反応中、反応系内のDIPNおよびその酸化誘導本濃度
は系中に存在する触媒千人成分に対し、モル比2.0を
越えない事が好ましく特に1.0以下、とりわけ0.5
以下が適当である。
反応系中のDIPNおよびその酸化誘導体の対人成分0
モル比が高いと前記の触媒濃度が如何だ好適に保たれて
も、反応の急速な進行による副反応の生起を抑える事が
困難となり、目的生成物NDAの収率が低下する傾向が
認められる。
しかし、一般には連続反応または少くとも半連続反応の
場合、反応温度と酸素濃度(酸素分圧)とを好適条件範
囲内に保持する限り原料の反応による消失は速かであり
、反応中の原料濃度を上記規制値以下に保つ事は比較的
容易である。
本発明者の研究によれば、B成分とL℃反応に使用する
臭素の最適濃度は使用するA成分およびC成分濃度のみ
でな(反応温度、原料濃度。
溶媒量等の他の反応条件にも依存する。従って、本発明
方法における臭素濃度を一義的に規制するのは困難であ
るが、B成分臭素はA成分とは異って、その濃度が高け
れば高い猫良いわけではなく、ある濃度以上では殆どN
DA収率はB成分の濃度に比例して上昇しな(なるばか
りでなく、後記のB成分とC成分との比の如何では、B
成分の濃度があまりに高過ぎると、NDAの収車はかえ
って低下する傾向がある。実用上の見地からも無用に多
量のB成分を使用する事は好ましくないのでB成分の濃
度は使用する溶媒ヱ000fK対【、て2.Omolを
越えない範囲で、且つ使用するA成分に対し原子比で0
.1〜2゜好ましくは0.3〜10.0、より好ましく
は0.5〜3.0程度が好ましい1、 一般的にはA成分濃度が低い場合はど、この比は高い方
がよい。
本発明方法において使用するC成分の最適濃度は池の反
応条件にも依存し必ずしも一義的には決められないが、
少くとも反応系中に存在する臭素1y原子当り0.8f
原子は必要であり、それ以下ではNDAの収率は著しく
低く実用的でない。しかし臭素原子に対するC成分の濃
度は高ければ高いほど良いわけではなく、ある濃度以上
では殆どNDA収率はC成分の濃度に比例して上昇しな
くなるばかりでなく、B成分とC成分との比の如何では
C成分の謎度が高過ぎると、NDAの収率はかえって低
下する場合がある。又実用上の見地からも無用に多量の
C成分を使用する事は何ら効用がないのみならず、かえ
って有害の場合の方が多く、この面からもC成分の使用
量は臭素1fg子当り6,02原子を越えない事が望ま
しい。
すなわちC成分の使用量は反応系中に存在する臭素IP
原子当り0.8〜6.02原子、より好ましくは1.1
〜4.02原子、更に好ましくは1.5〜3.02原子
である。
本発明者の研究によれば、C成分/B成分の割合は約2
/1(S’原子比)が最も優れている。
但し、この比は、B成分(臭素)の濃度が低い場合はど
その値が大きい方へ偏る傾向があり、従って、C成分の
最適使用量は上記の範囲が最も実用的である。
またC成分の濃度は、その対臭素比が上記範囲内であっ
ても使用する前記各モノカルボン酸溶媒に対(、て4.
Omol / 1,000 ?を越えない事が望ましい
本発明方法において使用する溶媒は少くともその50チ
以上が酪酸、バレリアン酸および安息香酸よりなる群か
ら選ばれた少くとも一種のモノカルボン酸であればよく
、その池は特に規制されない。
必要に応じて、適宜水、その池の媒体と混合し℃使用さ
れる。水が含まれる場合、その割合は30重量%以下、
殊に20重量%以下か望ましい。
水は、本発明の反応において副生成物とし℃生成し、従
って、反応中、反応溶媒中忙水の存在を完全に避ける事
は事実上困難であるが、DIPNf)#化においてはp
−キシレンやジメチルナフタレン等の場合よりも、水の
存在は反応忙悪影響を及ぼす傾向がある。
溶媒は本質的には原料および触媒の少くとも一部を溶解
し、これらと分子状酸素との接触を助けるために使用さ
れるがその池にも熱の分散。
除熱や生成物の流動性、生成物の結晶成長等を促進、助
長1−1本発明方法の工業的実施を容易にする等の目的
を有している。
従って、その使用量はこれらの目的に応じ℃定められる
べきであり本質的に本発明方法に使用されろ溶媒量は規
制されないが実用上系中の原料および目的NDAの合計
点[K対して1〜10倍、好ましくは2〜5倍程度Q使
用が実施罠便利である。
溶媒の使用量が過度に少いと本発明の目的が充分に達成
されず、反応の円滑な進行が妨げられるが、逆に上記の
使用量以上に過度罠溶媒を多量に使用しても反応白木が
それ忙より促進される事はな(、かえって溶媒の酸化燃
焼による損失のみが多くなり得策ではない。
本発明方法において分子状酸素としては純酸素の他、こ
れを池の不活性ガスで稀釈した混合ガスが使用されるが
、実用上空気が最も入手し易い分子状酸素含有ガスであ
り、これをそのままあるいは必要に応じて適宜酸素ある
いは池の不活性ガスで濃縮あるいは稀釈して使用する事
が出来ろ。
本発明方法の酸化反応は常圧でも可能であるが加圧下で
より一層速やかに進行する。
反応は一般には系中の酸素分圧が嵩ければ高いほど速や
かに進行するが実用上の見地からは酸素分圧0 、 I
 Kit / al −ab s  以上、好ましくは
0 、2 Kf / cJ −ab s  以上8 K
y / c−tl −abs  以下穆度で充分であり
、これを不活性ガスとの混合状態で使用した場合の全圧
でも3oKp/−−c以下で反応は速やかに進行し高収
率でNDAを得る事が出来る。従って、酸素分圧を8〜
/ t:d −abm以上にする事による工業的利点は
少い。
反応は60℃でも進行するが、このとき反応速度は遅く
必ずしも経済的ではない。また反応温度が240℃を越
えると副生成物の生成比率が増加しNDAの収率は低下
する。
また高温下では溶媒の燃焼損失も無視出来なくなる。一
般には好ましい反応温度は120〜240℃、より好ま
しくは160〜230℃、符に好ましくは180〜22
0℃の範囲が有利である。
本発明方法の酸化反応を実施するに当っては触媒および
溶媒と原料とを同時又は別々に反応容器に装入]−て(
必要に応じτ加温後)これに分子状酸素含有ガスを吹込
み所定の圧力、温度を保持しなからNDAが得られるま
での充分な時間反応を行な5゜ 反応の進行に伴い、分子状酸素が吸収されると共に多量
の反応熱を発生するので、通常酸化反古中は外部からの
加温、加熱は不要であるばかりでな(、むしろ除熱して
所定反応温度を維持することが必要である。
この際、除熱は反応系#:本の蒸発や吹込みガスの放出
による熱の随伴等の内部除熱かあるいは外部から水、水
蒸気等冷媒を用いて冷却するか若しくはこれら双方を併
用するか等の公知の方法により容易に可能である。
反応系中の原料が消失し、反応の終了が近付(と分子状
酸素の吸収が見掛は出始んど停止するが、この時点で反
応系内にはまだ完全にNDAに転化していない反応中間
体の存在が認められる場合があろう このような場合には必要に応じてこれを更に分子状酸素
と接触させるいわゆるポスト・オキシデーションにより
反応を完結させるとNDAの収率が向上すると共に同時
に不要な副生成物ヤその中間体を酸化分解して生成ND
Aの純度をも向上せしめる事が出来る。
このようなポスト・オキシデーションは主酸化反応に引
続き酸化反応容器内でそのままかまたは主酸化反応後、
一旦別容器に移してこれを所要時間分子状酸素と接触さ
せる事により行われる。
この際ポスト・オキシデーションの反応圧力。
温度は主反応の場合と同じである必要はな(、これより
高くても低く℃もよい。
反応終了後反応生成混合物からのNDAの分離・回収お
よびNDAの精製とNDAを除去した反応母液の後処理
、循環、再使用等は池のNDAの製造やテレフタル酸の
製造において公知の常法に従って行う事が出来る。
本発明方法はバッチでも連続でも実施出来るがバッチ反
応では前記のように触媒に対する原料濃度を低くする必
要があり必ずしも実用的できない。
可能な限り酸化反応は連続若しくは触媒溶液中に原料を
少量宛回分または連続で添加して反応を行ういわゆる半
連続法の何れかによる事が好ま(5い。
以上、本発明方法の実施により従来DIPNまたはその
酸化中間体から低収縮でしか得られなかったNDAが容
易に高収率且つ高純度で得られるよ5になり工業的に従
来の何れの方法によるよりも安価で且つ高品質のNDA
の供給が可能になった。
以下実施例およびその比較例を掲げ℃本発明方法を詳述
する。
なお、以下例示において部とはすべて重量部を指す。
実施例1 環流冷却器を付したガス排出管、ガス吹込管。
原料連続送入ポンプおよび攪拌機を有するチタン・ライ
ニング加圧反応容器に、 n−バレリアン酸(CH,(CH,)、C0OH] 1
50部酢酸コバルト・四本塩c Co(OOC−CL)
、4)1eO)3.114部 酢酸コバルト・四本塩(Mn (OOC−CL )t 
4Ef−0)3.064部 臭化カリウム(KBr )      11.900部
酢酸カリウム(KOOC−CL)     9.814
部を装入して温度200℃、圧力30にり7m−Gの条
件下で激しく攪拌しながら、これに2.6−ジ・イソプ
ロピル・ナフタレン(DIPN )53.08部 を連続的に4 hr  かけて送入すると共に過剰の圧
縮空気を流通して酸化反応を行った。原料DIPNの送
入完了後、そのま匁さらに200C,30Kf/cII
−Gに保って空気の流通を1 hr継続して反応を完結
させた後、反応生成物を取出して、主として2,6−す
7タレン・ジカルボン酸(NDA)より成る固体沈澱を
分離した。
これを熱酢酸、および熱水で洗浄後乾燥し、NDA純度
99.98%以上の微帯黄白色で嵩高な微結晶生成物4
4.841部を得た。これは使用した原料D I PN
K吋する収率82.97  モルチに相当する。
比較例1 実施例1と同様の反応装置でn−バレリアン酸の代りに
酢酸150部を用いた以外は実施例1と同様の反応を行
った。その結果、得られた生成物はNDA純度98.4
1チの黄褐色固体42.529部であった。これは使用
した原料DIPNK対する収率と【7て77.44モル
チに相当する。
実施例2 実施例1と同様の反応装置に 酢酸        20部 安息香酸      80部 酢酸コバルト四水塩   3.114部酢酸マンガン四
水塩   3,064部臭化カリウム      5.
950部酢酸カリウム    4.907部 を装入して、その池は実施例1と同様の反応条件2反応
操作で2,6−ジ・イソプロピル・ナフタレン53.0
8部の酸化反応を行った。
その結果得られた生成物はNDAM度99.98チ以上
の淡黄褐色の嵩高微結晶で、その収量は44.142部
原料DIPNK対する収率81.66モルチであった。
実施例3 n−バレリアン酸の代りにn−酪酸150部を用いた以
外は実施例1と同様の反応を行った。
反応の結果、得られた生成物はNDA純度99.78%
の淡黄土色固本で、その収量は46.808部原料DI
PNに対する収$ 86.42モルチであった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 2,6−ジイソプロピルナフタレンまたはその酸化誘導
    体を (i)コバルトおよび/またはマンガンよりなる重金属 (ii)臭素および (iii)アルカリ金属 を含有する触媒の存在下、酪酸、バレリアン酸および安
    息香酸よりなる群から選ばれた少くとも一種のモノカル
    ボン酸を少くとも50重量%含有する溶媒中で分子状酸
    素により酸化することを特徴とする2,6−ナフタレン
    ジカルボン酸の製造法。
JP60257801A 1985-11-19 1985-11-19 2,6−ナフタレンジカルボン酸の製造法 Granted JPS62120343A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62255442A (ja) * 1986-04-30 1987-11-07 Mitsui Petrochem Ind Ltd ジイソプロピルナフタレンの酸化方法

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