JPS62120339A - 長鎖脂肪酸第二鉄の製造法 - Google Patents

長鎖脂肪酸第二鉄の製造法

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JPS62120339A
JPS62120339A JP25869085A JP25869085A JPS62120339A JP S62120339 A JPS62120339 A JP S62120339A JP 25869085 A JP25869085 A JP 25869085A JP 25869085 A JP25869085 A JP 25869085A JP S62120339 A JPS62120339 A JP S62120339A
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JP
Japan
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ferric
reaction
chain fatty
long
fatty acid
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Pending
Application number
JP25869085A
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English (en)
Inventor
Hideto Matsuoka
英登 松岡
Yoshihisa Kiso
木曾 佳久
Kenji Saeki
憲治 佐伯
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Publication date
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  • Detergent Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は全水剤、安定剤、増粘剤、表面活性剤の分野で
需要のあるトリソーブ(trj−soap)タイプの長
鎖脂肪酸第二鉄の改良された製造法に関する。
〔従来技術〕
炭素数7〜22の長鎖脂肪酸のアルカリ土類金属および
重金属の塩、すなわち金属せっけんを作る従来の方法と
しては、例えば「油脂化学便H」524〜529頁に記
されているように複分解法(沈澱法)、熔融法、直接法
および交換反応法など各種の製造法が知られている。
複分解法に関しては、インダストリアル・アンド・エン
ジニアリング・ケミストリ (Industriala
nd Engineering Chemistry 
)第41巻、2311頁(1949年)、日本化学雑誌
、第86巻、560頁(1965年)および工業化学雑
誌、第71巻、522頁(1968年)には鉄、コバル
ト、ニッケル等のステアリン酸の金属塩を、ステアリン
酸ナトリウムと金属の塩化物を水−アルコール溶液中で
反応させる複分解法によって得る方法が示されている。
しかし本発明者等は長鎖脂肪酸第二鉄の製法にこの従来
から用いられている複分解法を適用した場合には以下の
ような問題点のあることを認めた。すなわち、該方法で
は原料の長鎖脂肪酸のアルカリ塩および鉄の塩の熔解性
の面から使用出来る好ましい溶媒としてはアルコール又
はアルコール/水に限定されるが、この場合には純度の
高いtri−s。
apタイプ長鎖脂肪酸第二鉄を得ることは極めて困難で
あり、得られる生成物はそのほとんどがl〜2ケの長鎖
脂肪酸基がアルコキシ基で置換された化合物であること
を見出した。そのため従来の複分解法では表面活性剤の
用途として要求される高純度のtri−soal)タイ
プの長鎖脂肪酸第二鉄を得ることは難しい。
一方、金属せっけんを得る方法として金属のアルコキシ
ド等と長鎖脂肪酸を反応させる方法(交換法)が知られ
ている。該方法に関しては、例えば米国特許明細書第2
582833号には長鎖脂肪酸のアルミニウム塩又はマ
グネシウム塩を製造する方法が開示されている。これに
よればAQ又はMgの金属片と微量の塩化水銀を含む低
級脂肪族アルコール(メタノール、エタノール等)と長
鎖脂肪酸を反応させて該金属せつけんが得られる。該反
応では反応を植物油、鉱物油あるいはベンゼン、トルエ
ン、キシレンのような希釈剤又は溶媒の存在下に行うこ
とが記されている。該方法によって得られるAJL又は
FIgの金属せつけんの構造については明らかではない
がモノ体、ジ体及びトリ体(tri−soap)の混合
物と考えられており、この方法では該金属イオンにアル
コキシド基が一部配位したモノ体、ジ体を含むため配位
子が全部長鎖脂肪酸基からなるトリ体を高い純度で製造
することは出来ない。
また交換法によって金属せっけんを得る別法として、ネ
イチャー(Nature) 、、  1ユ2.74 (
1953年)、ジャーナル・オブ・インオーガニック・
アンド・ニュークリア・ケミストリ (Journal
 of Inorga−nic and Nuchea
r Chemistry )の第2巻、60頁(195
6年)および同雑誌の第4巻128頁(1957年)に
は、アルミニウムのアルコキシドとステアリン酸等の長
鎖脂肪酸をベンゼンの存在下に反応させ、かつ該反応に
よって副生するアルコールをベンゼンと共沸蒸留させて
反応系外にほぼ計算量のアルコールを除去しながら反応
を行うことによって、アルミニウムイオンに長鎖脂肪酸
基が3つ配位した純度の高いトリ体(tri−soap
)を得る方法が記載されている。該公報には反応系外に
除去する副生アルコールの量を、mono−soapあ
るいはdi−soapが生成するとしたときの計算量に
選ぶことによって自在にモノ体、ジ体を得ることが出来
ることも記されている。また更にこの副生アルコールを
共沸蒸留によって反応系外に除去しながら反応を行う方
法はチタン、ジルコニウムなど一般的な金属せっけんを
得る方法に適用できる可能性のあることが示唆されてい
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者等は長鎖脂肪酸の金属せつけんの合成法が前記
状況にあることを認めた上で、長鎖脂肪酸第二鉄のtr
Lsoapタイプを前記した従来法とは異なる方法によ
って高い純度で製造する方法について検討した。
〔問題点を解決するための手段・作用〕その結果、下記
方法を採用すれば前記目的を達成できることを見出し本
発明を完成するに到った。
すなわち本発明の方法によれば、トリアルコキシ第二鉄
と長鎖脂肪酸を不活性ガス雰囲気下、非プロトン性極性
溶媒の存在下に反応させることを特徴とするトリソープ
タイプの長鎖脂肪酸第二鉄の製造法、が提供される。
本発明の方法によって製造される長鎖脂肪酸第二鉄は一
般式CI) Fe (R’C00)i  ・・・(1)(式中、R′
は炭素数10ないし26のアルキル基を示す)で表わさ
れるトリソープ(tri−soap)タイプの長鎖脂肪
酸第二鉄である。該化合物として具体的にはカプリン酸
第2鉄、ラウリン酸第2鉄、ミリスチン酸第2鉄、バル
ミチン酸第2鉄、ステアリン酸第2鉄、アラキン酸第2
鉄、ベヘン酸第2鉄、リグノセリン酸第2鉄、七ロチン
酸第2鉄、オレイン酸第2鉄、リノール酸第2鉄、リノ
ール酸第2鉄を例示できる。
本発明ではこのtri−soapタイプの長鎖脂肪酸第
二鉄はトリアルコキシ第2鉄と炭素数10ないし26の
長鎖脂肪酸を非プロトン性極性溶媒の存在下に反応させ
ることにより得られる。トリアルコキシ第二鉄として具
体的にはトリメトキシ第二鉄、トリエトキシ第二鉄、ト
リプロポキシ第二鉄、トリブトキシ第二鉄等を例示でき
るが、この中ではトリメトキシ第二鉄が好ましい。本発
明で用いられる炭素数10ないし26の長鎖脂肪酸とし
て具体的にはカプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、
バルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、
リグノセリン酸、セロチン酸、オレイン酸、リノール酸
、リルン酸を例示できる。
本発明ではl・リアルコキシ第二鉄と長鎖脂肪酸は Fe (OR2)3 + 3 R’C00H−−→Fe
 (R’C00)y +R’OH(式中、R′は前記一
般式(I)の場合と同一、RZはアルキル基を示す)の
反応すなわち交換法によって前記したtri−soap
タイプの&鎖脂肪酸第二鉄が得られる。この場合、本発
明では該反応は非プロトン性極性溶媒の存在下に実施さ
れる。該溶媒として具体的にはテトラヒドロフラン、ジ
オキサン、テトラグライム、ジグライム、アニソール、
ジエチルエーテル、アセトン、アセトニトリル、酢酸メ
チル、γ−ブチロラクトン、スルホラン、ジメチルホル
ムアミド、N−メチルピロリジン、テトラメチル尿素、
N、N’−ジメチルイミダゾリトン等を例示できるがこ
の中ではテトラヒドロフラン、テトラグライム等のエー
テル類が好ましい。
本発明ではトリアルコキシ第二鉄と長鎖脂肪酸を非プロ
トン性極性溶媒の存在下に反応させてtri−soap
タイプの長鎖脂肪酸第二鉄を得る反応は、窒素、ヘリウ
ム、アルゴン等の不活性ガス雰囲気下に行われる。これ
は反応中に空気などの活性ガスが混入すると生成物が酸
化されるため、純度の高いtri−soapタイプの長
鎖脂肪酸第二鉄を得ることができないからである。
本発明で前記反応を行うに当たっての原料のトリアルコ
キシ第二鉄と長鎖脂肪酸の使用割合については、トリア
ルコキシ第二鉄の1モル部当たり長鎖脂肪酸は通常3〜
300モル部、好ましくは6〜100モル部である。ま
た非プロトン性極性溶媒の使用割合についてはトリアル
コキシ第二鉄の1重量部に対して通常10〜101重量
部、好ましくは101〜103重量部である。反応は通
常10ないし200℃、好ましくは20〜100℃の温
度で約0.1〜10時間行われる。
本発明では前記反応の際、副生ずるアルコールを例えば
共沸蒸留等の手段によって系外へ除去しながら反応を行
う方法を採用することもできる。
この場合にはtri−soapタイプの長鎖脂肪酸第二
鉄の純度が高くなるので好ましい。
反応終了後、反応混合物から濾別等の適宜手段によって
本発明の目的とするtri−soapタイプの長鎖脂肪
酸第二鉄を単離できる。本発明では必要に応じてこの単
離した長鎖脂肪酸第二鉄を例えばベンゼン、トルエン等
の溶媒を用いて$i製することができる。本発明では反
応終了後に反応混合物から目的物の長鎖脂肪酸第二鉄を
単離する操作は前記不活性ガス雰囲気下で行われること
が好ましい。
〔発明の効果〕
本発明の方法によれば、従来とは異なる方法により、t
ri−soapタイプの長鎖脂肪酸第二鉄を高い純度で
得ることが出来る。
〔実施例〕
以下本発明の方法を実施例によって具体的に説明する。
実施例1 アルゴン置換した500m/フラスコにFe (OCI
Ia)30.61g (4,1mmol)を入れ、脱水
精製したTIIP(テトラヒドロフラン)  100m
fを加え熔解する。
これにステアリン酸21.0 g (74,Ommol
)のTHF熔液2O0mfをアルゴン雰囲気下、50℃
加熱下、約45分で滴下した。さらに70℃、4時間加
熱?&拌した後、アルゴン雰囲気下で生成した沈澱物を
濾別し、これをTIIF 50m/で洗浄した。これを
室温下、減圧乾燥しステアリン酸第二鉄の粉末2.83
gを得た。
該粉末の元素分析の結果を次に示す。
k) tri−soapタイプのステアリン酸第二鉄の
計算値比較例1 実施例1における操作を空気雰囲気下で行った以外は実
施例1と同様にして行った。得うれたステアリン酸第二
鉄粉末の元素分析結果はFeが8.50wt%、Cが6
6.95wt%、Hが11.20wt%であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)トリアルコキシ第二鉄と長鎖脂肪酸を不活性ガス
    雰囲気下、非プロトン性極性溶媒の存在下に反応させる
    ことを特徴とするトリソープタイプの長鎖脂肪酸第二鉄
    の製造法。
JP25869085A 1985-11-20 1985-11-20 長鎖脂肪酸第二鉄の製造法 Pending JPS62120339A (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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