JPH05331100A - Dl−グリセリン酸又はその塩の製造方法 - Google Patents

Dl−グリセリン酸又はその塩の製造方法

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JPH05331100A
JPH05331100A JP4133500A JP13350092A JPH05331100A JP H05331100 A JPH05331100 A JP H05331100A JP 4133500 A JP4133500 A JP 4133500A JP 13350092 A JP13350092 A JP 13350092A JP H05331100 A JPH05331100 A JP H05331100A
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salt
glyceric acid
acid
reaction
aqueous solution
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JP4133500A
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Takehiro Imanaka
健博 今中
Hiroyuki Terasaki
博幸 寺崎
Akira Fujio
明 藤生
Yukinaga Yokota
行永 横田
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Kao Corp
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 5〜90重量%のグリセリン水溶液へ、Pd触媒
の存在下に、該水溶液のpHを8〜13とし、該水溶液の温
度を20〜50℃に維持しつつ、酸素含有ガスを導入し、得
られたグリセリン酸塩について、要すれば酸を加えてグ
リセリン酸とするか又は塩交換反応を行うか、あるいは
5〜90重量%のグリセリン水溶液へ、Pt触媒の存在下
に、該水溶液のpHを7以下とし、該水溶液の温度を20〜
80℃に維持しつつ、酸素含有ガスを導入し、得られたグ
リセリン酸について、要すれば中和反応を行いグリセリ
ン酸塩とし、更に要すれば塩交換反応を行って、DL−
グリセリン酸又はその塩を得る。 【効果】 極めて安全かつ無公害の方法にてグリセリン
より選択的にグリセリン酸又はその塩を得ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、グリセリンを原料と
し、DL−グリセリン酸又はその塩を製造する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】グリセ
リン酸は生体内での解糖系の代謝産物であり、医薬等の
中間原料として有用である。このグリセリン酸の製造方
法としては、1)単糖を原料とし、微生物を用いた発酵で
得る方法、2)グリセルアルデヒドをハロゲンで酸化する
方法、3)グリセリンを硝酸、硫酸、クロム酸などで酸化
する方法が知られている。しかしながら1)の方法では、
生産性が低く、工業的な観点からすると多大な装置を必
要とし、実際的ではない。また2)の方法では原料のハロ
ゲンの毒性が高く作業上問題があるし、他の原料である
グリセルアルデヒドが高価な為、工業的生産は難しい。
更に、3)の方法では、原料のグリセリン等は安価である
が、用いる酸化剤が毒性・危険性が高い為、必ずしも好
ましい方法とはいえない。
【0003】そこで、上記方法の欠点を解決する方法と
して、酸素を用いてグリセリンを接触酸化する方法が考
えられる。特開昭52−116415号にはPd触媒を使用して水
酸化ナトリウム水溶液中で70℃にてグリセリンを酸化す
る方法が開示されているが、生成物はヒドロキシマロン
酸(タートロン酸)であり、グリセリン酸は得られてい
なかった。又、特開昭61−260039号にはPt触媒を用いて
水酸化ナトリウム水溶液中で90〜170 ℃にてグリセリン
を酸化する方法が開示されているが、生成物は乳酸であ
り、この場合にもグリセリン酸は得られていなかった。
両者の場合において、生成物としてグリセリン酸が得ら
れない理由について、本発明者らが検討した結果、酸化
速度が遅過ぎる場合、生成物として乳酸が得られ、逆に
酸化速度が速過ぎる場合、生成物としてヒドロキシマロ
ン酸 (タートロン酸) が得られることが判明した。
【0004】本発明の課題は、酸素を酸化剤として、酸
化速度を調節しつつグリセリンを接触酸化し選択的にグ
リセリン酸を得る方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するため鋭意検討の結果、Pd触媒又はPt触媒を使用
し、さらに特定の反応条件下でグリセリンを接触的に酸
化することにより、グリセリンの酸化速度の制御をする
ことができ、その結果、選択的にグリセリン酸を得るこ
とができることを見い出し、本発明を完成させた。
【0006】即ち、本発明は、5〜90重量%のグリセリ
ン水溶液へ、Pd触媒の存在下に、該水溶液のpHを8〜13
とし、該水溶液の温度を20〜50℃に維持しつつ、酸素含
有ガスを導入し、得られたグリセリン酸塩について、要
すれば酸を加えてグリセリン酸とするか又は塩交換反応
を行うことを特徴とする、DL−グリセリン酸又はその
塩の製造方法を提供するものである。また本発明は、5
〜90重量%のグリセリン水溶液へ、Pt触媒の存在下に、
該水溶液のpHを7以下とし、該水溶液の温度を20〜80℃
に維持しつつ、酸素含有ガスを導入し、得られたグリセ
リン酸について、要すれば中和反応を行いグリセリン酸
塩とし、更に要すれば塩交換反応を行うことを特徴とす
る、DL−グリセリン酸又はその塩の製造方法を提供す
るものである。
【0007】以下、本発明について詳細に説明する。Pd触媒を使用する場合の酸化反応 本発明において、Pd触媒を使用する場合、グリセリン水
溶液のpHを8〜13、好ましくは9〜12にすることが重要
である。該水溶液のpHが8より低い場合、酸化速度が著
しく低下し、該水溶液のpHが13より高い場合、Pd触媒の
活性が低下する。反応水溶液のpHを上記の範囲に維持す
る為のpH調節剤として、水酸化リチウム、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム等の苛性ア
ルカリや、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、トリエチルアミン等の総炭
素数1〜9のアルキル又はヒドロキシアルキルアミンが
使用され得るが、価格の点から水酸化ナトリウムが最適
である。
【0008】本製造方法において、反応水溶液の温度は
20〜50℃、好ましくは30〜50℃に維持する。反応温度が
20℃より低い場合には反応の進行が遅く好ましくなく、
反応温度が50℃より高い場合にはヒドロキシマロン酸
(タートロン酸) 並びにグリコール酸及び炭酸などの分
解物が生成しグリセリン酸生成の選択率が低下する。
【0009】グリセリン酸又はその塩の製造に当っては
酸素による爆発の危険を避けるため、グリセリンを水溶
液として使用することが望ましい。その濃度は経済的に
は爆発の危険のない限り高い方が望ましいが、余りに濃
度が高ければ液の粘度が増大し、酸素の拡散がさまたげ
られ好ましくない。実験の結果、この上限は90重量%、
好ましくは60重量%にすべきことが判明した。また、下
限は任意であるが、経済的観点から5重量%、好ましく
は10重量%である。
【0010】Pd触媒としては、市販のもの、例えば5重
量%Pd/カーボン(カーボンにPdを担持させたもの)が
使用され得る。助触媒として、Ru、Rh、Osのような第VI
II族元素、Sn、Pbのような第IVb 族元素、Sb、Biのよう
な第Vb 族元素及びSe、Teのような第VIb 族元素からな
る群より選ばれる少なくとも一種を併用することができ
る。この場合において使用される助触媒の量はPdに対し
5〜100 重量%である。助触媒を使用する場合も、使用
しない場合も触媒の使用量はグリセリンに対してPdとし
て0.005 〜5重量%の範囲が好ましい。
【0011】本製造方法における実施態様の例におい
て、グリセリン水溶液へpH調節剤の水溶液を滴下しつ
つ、酸素含有ガスを流すバッチ方式を用いてもよいし、
触媒をカラムに充填し、そこにグリセリン水溶液及びpH
調節剤水溶液を滴下しつつ、酸素含有ガスを流す固定床
方式を用いてもよい。後者の方法において、グリセリン
水溶液の1時間あたりの流速すなわちLHSV〔Liquid Hou
rly Space Velocity, (流速)/(触媒体積)〕は0.05
〜1 h-1が適当である。
【0012】酸素含有ガスとしては、純酸素、空気等が
使用され得る。空気を使用する場合は純酸素を使用する
場合に比し反応速度がほぼ1/5 となるので流速を上げる
必要がある。酸素含有ガスの圧力は特に限定されない
が、装置、運転費、危険性の点から常圧ないし数気圧程
度を用いることが好ましい。
【0013】Pt触媒を使用する場合の酸化反応 本発明において、Pt触媒を使用する場合、グリセリン水
溶液のpHを7以下、好ましくは 1.5〜7にすることが重
要である。該水溶液のpHが7より高い場合には、ヒドロ
キシマロン酸 (タートロン酸) 、グリコール酸、炭酸が
生成し、グリセリン酸生成の選択率が低下する。
【0014】本製造方法において、反応水溶液の温度は
20〜80℃、好ましくは30〜70℃に維持する。反応水溶液
の温度が20℃未満では反応の進行が遅く好ましくなく、
反応温度が80℃より高い場合にはヒドロキシマロン酸
(タートロン酸) 並びにグリコール酸及び炭酸などの分
解物が生成しグリセリン酸生成の選択率が低下する。
【0015】Pt触媒としては、市販のもの、例えば5重
量%Pt/カーボン(カーボンにPtを担持させたもの)が
使用される。これ以外の反応条件については、Pd触媒の
場合に記載した反応条件で行なわれる。
【0016】塩交換反応及び中和反応 本発明において、Pd触媒を使用して酸化反応を行った場
合、得られたグリセリン酸塩について、要すれば酸を加
えてグリセリン酸とするか又は常法により塩交換反応を
行う。ここで用いられる酸としては、塩酸、硫酸等が挙
げられる。また、塩交換反応における塩の種類は特に限
定されないが、例えばナトリウム、カリウム等のアルカ
リ金属塩、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウ
ム、バリウム等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム
塩、総炭素数2〜9のアルカノールアンモニウム塩、総
炭素数1〜36のアルキルアンモニウム塩又は塩基性アミ
ノ酸塩等を挙げることができる。
【0017】また、Pt触媒を使用して酸化反応を行った
場合、得られたグリセリン酸について、要すれば中和反
応を行いグリセリン酸塩とし、更に要すれば塩交換反応
を行う。中和にはアルカリ金属やアルカリ土類金属の水
酸化物、酸化物、塩化物(以下、それぞれアルカリ金属
化合物、アルカリ土類金属化合物という。)が用いられ
る。ここで用いられるアルカリ金属としては、ナトリウ
ム、カリウム、リチウム等であり、アルカリ土類金属と
しては、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、
バリウム等である。これらは、室温〜80℃でグリセリン
酸を含む反応終了水溶液に加えられる。アルカリ金属化
合物の量としては、反応物中のグリセリン酸と等モル必
要であり、アルカリ土類金属化合物の量としては反応物
中のグリセリン酸の1/2 モル必要である。アルカリ土類
金属化合物添加の場合、液は最初不透明であるが、直ち
にグリセリン酸の塩となって、溶解する。これに水と混
合する溶媒を加えて、室温でグリセリン酸塩を析出させ
る。溶媒としては、メタノール、エタノール、プロパノ
ール、ジオキサンなどが挙げられる。溶媒の量として
は、反応終了物中の水に対して1〜10倍容量、好ましく
は2〜6倍容量である。析出物を濾過・乾燥して、高純
度のグリセリン酸アルカリ土類金属塩を得ることができ
る。更に必要ならば、硫酸または所望の金属の硫酸塩を
加え、沈澱として生成する硫酸アルカリ土類金属塩を除
いた後、濃縮して所望の酸による中和または常法にて塩
交換させることができる。この場合における塩の種類は
特に限定されないが、例えばナトリウム、カリウム等の
アルカリ金属塩、アンモニウム塩、総炭素数2〜9のア
ルカノールアンモニウム塩、総炭素数1〜36のアルキル
アンモニウム塩又は塩基性アミノ酸塩等を挙げることが
できる。
【0018】
【実施例】以下実施例により、本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0019】実施例1 1リットルのジャーファーメンターに、グリセリン 100
g(1.09モル)、脱イオン水 400g及び5重量%Pd/カ
ーボン(50重量%含水品) 8.0g(グリセリンに対して
4重量%)を仕込み、酸素ガスを 2.4リットル/Hrで流
した。50℃まで昇温した後、48%水酸化ナトリウム水溶
液 181.0g(2.17モル)を同温度で20時間にわたって滴
下した。反応水溶液のpHは 9.5〜10.5であった。滴下終
了後冷却し、触媒を濾過によって除き、濾液を凍結乾燥
させた。得られた固形分の組成(%)はガスクロマトグ
ラフィー及びイオンクロマトグラフィーより求め、表1
に示すとおりであった。
【0020】比較例1 酸素流量を 5.8リットル/Hr、48重量%水酸化ナトリウ
ム水溶液の滴下温度を60℃、滴下時間を14時間で行った
以外は実施例1と同じ操作を行った。反応水溶液のpHは
9.0〜11であった。得られた固形分の組成(%)は、ガ
スクロマトグラフィーとイオンクロマトグラフィーより
求め、表1に示すとおりであった。
【0021】比較例2 酸素流量を 9.5リットル/Hr、48重量%水酸化ナトリウ
ム水溶液の滴下温度を70℃、滴下時間を 4.5時間で行っ
た以外は実施例1と同じ操作を行った。反応水溶液のpH
は 8.5〜11であった。得られた固形分の組成(%)は、
ガスクロマトグラフィーとイオンクロマトグラフィーよ
り求め、表1に示すとおりであった。
【0022】
【表1】
【0023】注) *:ヒドロキシマロン酸2Na塩 表1から明らかなように、Pd触媒系では、反応温度が50
℃を超えるとグリセリン酸の選択率が大幅に低下するこ
とがわかる。
【0024】実施例2 1リットルのジャーファーメンターに、グリセリン50g
(0.54モル)、脱イオン水450 g及び5重量%Pt/カー
ボン(50重量%含水品)15.0g(グリセリンに対して15
重量%)を仕込み、酸素ガスを 4.9リットル/Hrで流し
た。50℃まで昇温した後、同温度で13.5時間反応を行っ
た。反応水溶液のpHは 1.8〜3であった。反応終了後、
冷却し、触媒を濾過によって除き、濾液を凍結乾燥させ
た。得られた高粘度の液体の組成は、ガスクロマトグラ
フィー及びイオンクロマトグラフィーより求め、表2の
とおりであった。
【0025】実施例3 反応を70℃で3時間行った以外は実施例2の方法に従っ
た。反応水溶液のpHは2.5 〜3であった。得られた高粘
度液体の組成はガスクロマトグラフィー及びイオンクロ
マトグラフィーより求め、表2のとおりであった。
【0026】実施例4 5重量%Pt/カーボン(50重量%含水品)を30.0g(グ
リセリンに対して30重量%)仕込んだ以外は、実施例2
の方法に従った。反応水溶液のpHは 2.5〜3.5であっ
た。得られた高粘度液体の組成はガスクロマトグラフィ
ー及びイオンクロマトグラフィーより求め、表2のとお
りであった。
【0027】実施例5 グリセリンを 100g(1.09モル)、5重量%Pt/カーボ
ン(50重量%含水品)を30.0g(グリセリンに対して15
重量%)仕込んだ以外は、実施例2の方法に従った。反
応水溶液のpHは 2.2〜3.2 であった。得られた高粘度の
液体の組成はガスクロマトグラフィー及びイオンクロマ
トグラフィーより求め、表2のとおりであった。
【0028】比較例3 48重量%水酸化ナトリウム水溶液76.9g(0.92モル)を
5時間にわたって滴下し、反応を終わらせた以外は、実
施例2の方法に従った。反応水溶液のpHは3〜8であっ
た。得られた固形分の組成はガスクロマトグラフィー及
びイオンクロマトグラフィーより求め、表2のとおりで
あった。
【0029】
【表2】
【0030】注) *:ヒドロキシマロン酸又はその2Na塩 表2から明らかなようにPt触媒系では、アルカリを滴下
しない系(pH7以下の系)では、広い範囲にわたって、
グリセリン酸への選択率が高いのに対し、水酸化ナトリ
ウムを滴下した場合、選択率は大幅に下回ることがわか
る。
【0031】実施例6 実施例5の反応で得られた触媒濾過後の溶液80gに、水
酸化カルシウム1.62g(0.0219モル)を加え、室温で2
時間攪拌した。その後、不溶物を濾過により除いた。濾
液に 400mlのエタノールを加え30分攪拌後、更に30分放
置した。析出したDL−グリセリン酸カルシウム塩を濾
過・洗浄後、50℃で一夜真空乾燥し、5.28gの粉末を得
た。収率は加えた水酸化カルシウムに換算して、96.4%
であった。なお、ガスクロマトグラフィーによる組成、
カルシウムの元素分析値及び水分は表3のとおりであ
り、理論値とよく一致した。
【0032】
【表3】
【0033】注) *:カッコ内は理論値
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、極めて安全かつ無公害
の方法にてグリセリンより選択的にグリセリン酸又はそ
の塩を得ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 5〜90重量%のグリセリン水溶液へ、Pd
    触媒の存在下に、該水溶液のpHを8〜13とし、該水溶液
    の温度を20〜50℃に維持しつつ、酸素含有ガスを導入
    し、得られたグリセリン酸塩について、要すれば酸を加
    えてグリセリン酸とするか又は塩交換反応を行うことを
    特徴とする、DL−グリセリン酸又はその塩の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 5〜90重量%のグリセリン水溶液へ、Pt
    触媒の存在下に、該水溶液のpHを7以下とし、該水溶液
    の温度を20〜80℃に維持しつつ、酸素含有ガスを導入
    し、得られたグリセリン酸について、要すれば中和反応
    を行いグリセリン酸塩とし、更に要すれば塩交換反応を
    行うことを特徴とする、DL−グリセリン酸又はその塩
    の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002201155A (ja) * 2000-12-28 2002-07-16 Kao Corp カルボキシル基及び/又はカルボニル基を有する化合物の製法
US8728780B2 (en) 2004-04-27 2014-05-20 Mitsui Chemicals, Inc. Process for producing hydroxycarboxylic acid
WO2022213493A1 (zh) * 2021-04-09 2022-10-13 北京化工大学 一种高效催化甘油氧化制备甘油酸的催化剂、其制备方法及用途

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