JPS6212030B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はサーマルヘツドにより転写材の熱溶融
性インクを溶かし、印字紙にそれを転写させて印
字を行なうプリンタに関する。

従来のシリアル型サーマル印字方式に於いて
は、長年の努力によりサーマルヘツドと感熱紙と
の間の粘着という問題は解決され、印字終了後直
ちにサーマルヘツドは印字開始方向へ復帰し始め
ても何ら支障はなかつた。ところが、感熱紙の代
りに転写材例えば転写テープを挾んで普通紙にサ
ーマルヘツドで印字を行なうサーマル転写印字方
式に於いては、未だ転写テープと記録紙との間に
起る粘着問題が解決されておらず、印字が終了し
た後も転写テープと記録紙が粘着したままであ
る。こういつた粘着は、粘着している転写テープ
をヘツド移動方向、即ち粘着に対し直角方向に引
張つてもはがすのに多大な力を要し、記録紙の保
持の問題もあつてはがすのはなるべく粘着方向に
引つ張る事により可能であり、加えて粘着面積を
小さくしなければならない。こういつた粘着を取
る為に、わざわざ動力を用い機械的に粘着を取る
方法も考えられるが、機構が複雑となり又安定な
動作が望めず、サーマル転写方式の最大の欠点と
なつている。

上述の点についてさらに述べる。

一般に、サーマル転写インクリボンは第１図に
示すようにポリエステルフイルム等のベース１上
にカーボンブラツク等の顔料または染料２を熱溶
融性のバインダー３を用いて塗布したものであ
る。このような構造のインクリボンは第２図及び
第３図に示すようにして印字用紙に転写される。
すなわち、ベース１側から押しつけられるサーマ
ルヘツド４に設けられた発熱抵抗体５に通電して
加熱することにより、加熱した部分のバインダー
３を融かし、印字用紙６に転写して印字を行な
う。

バインダー３は手や印字用紙にリボンが触れた
時にもこれらを汚さないために、ベース１に対し
て、ある程度の粘着力をもつて塗布される必要が
ある。また、このバインダーは紙に対して強い親
和力を持つている。

このため第２図に示した熱転写直後のインクリ
ボンと印字用紙６とは粘着状態となつており、第
３図に示すようにインクリボンと印字用紙６とを
剥離し、印字部分３ａを印字用紙６側に付着させ
る必要がある。

サーマル転写印字装置においては、このような
剥離作業を一行の印字が終了したのち、または数
文字が印字終了したのちに次の印字を行なつてい
る間に行なえばよいが、印字中においてインクリ
ボンが終了した場合、印字用紙とインクリボンが
粘着したままの状態でインクリボンを新しいもの
と交換しなければならなくなる。

すなわち、このような状態における交換はイン
クリボンを手によつて剥離する必要があり、手間
がかかるばかりか印字用紙６を破損したり、汚し
たり、また、サーマルヘツド４の部品を痛める等
の問題がある。

本発明は上述の点に鑑み、インクリボンの交換
をスムースに行なえるよう改良したプリンタを提
供するものである。

さて以下述べる実施例は、上述目的を達成する
ために、記録媒体に情報を記録する為の記録ヘツ
ドと、記録時に前記記録ヘツドにより前記記録媒
体に情報を記録する為の記録巾を制御する為の制
御手段と、記録時に前記記録巾制御手段によつて
制御される前記記録巾を越えて前記記録ヘツドと
前記記録媒体との相対位置を移動させる手段と、
前記移動手段が前記記録媒体に対する前記記録ヘ
ツドの位置をずらした後、インクリボンの交換を
指示する手段を有するプリンタである。

また以下述べる実施例は、サーマルヘツドを逐
次移動し、プラテンに対し印字紙と転写材とを介
して前記サーマルヘツドを圧接させて印字を行な
う印字方式に於いて、印字により前記印字紙に粘
着した前記転写材を前記印字紙から離す為、前記
サーマルヘツドによる印字終了位置よりさらに移
動させた後、前記サーマルヘツドを印字開始位置
に復帰させる制御を行なわせるプリンタを提供す
るものである。さらに、印字中においてインクリ
ボンがなくなつた時に、インクリボンを自動的に
印字用紙から剥離することができるように構成し
たサーマル転写印字装置を提供するものである。

以下、本発明による実施例を図面を用いて説明
する。本発明を適用したプリンタの実施例を第４
図〜第７図及び第８図を用いて説明する。

第４図以下において符号１０７で示すものはキ
ヤリツジで、このキヤリツジ１０７は案内軸１０
８に対して摺動自在かつ回転自在に取り付けられ
ている。そしてこのキヤリツジ１０７は図示して
いないソレノイド等によつて回動される押圧軸１
０９がその裏面を押圧、解放することによつて第
４図中時計方向（矢印Ｘ）及び反時計方向（矢印
Ｙ）へ回動される。従つてこのキヤリツジ１０７
と一体のサーマルヘツド１０４はこれと対向して
配置されたプラテン１１０に対してインクリボン
１１１及び印字用紙１０６を押つけ印字を行なつ
たり、これから離れて印字開始位置へ戻る姿勢に
なつたりすることができる。

プラテン１１０の下側には印字用紙１０６を送
るローラー１１２及び１１３が設けられている。

一方、キヤリツジ１０７上にはインクリボン１
１１の供給リール１１４及び巻取リール１１５が
軸１１６及び１１７を介して軸承されている。イ
ンクリボン１１１は供給リール１１４から繰り出
され、サーマルヘツド１０４の前方を通つて巻取
リール１１５に巻き取られる構成とされている。

巻取リール１１５の下側にはインクリボン巻取
用のモータ１１８が設けられており、供給リール
１１４の下側には、図示していないクラツチを介
してインクリボン１１１を印字時とは逆方向に移
動するため供給リール１１４を回転させるモータ
１１９が取り付けられている。

キヤリツジ１０７に取り付けられたサーマルヘ
ツド１０４は例えば５×７ドツトの発熱抵抗体か
ら構成されており、キヤリツジ１０７の下側には
図示していない制御装置からの制御信号によつて
駆動されるパルスモータ（図示省略）により走行
される駆動ベルト１２０が固定されている。

さらに、キヤリツジ１０７上でかつ供給リール
１１４の近傍には、供給リール１１４から繰り出
されるインクリボン１１１の走行路を挾んで一対
のフオトカプラ１２１、１２２が設けられてお
り、このフオトカプラ間を走行するインクリボン
１１１の存在を検出している。

また、供給リール１１４から繰り出されたイン
クリボン１１１はキヤリツジ１０７上に設けら
れ、かつ、印字用紙側に押つけられる２個のピン
チローラ１２３，１２４に添設して巻取リール１
１５に巻き取られる。

第７図は上述のプリンタの制御を行なう制御ブ
ロツク図である。

同図において、COMは計算機で、記録すべき
情報が記録されているメモリRAMと、メモリ
RAMに記憶された情報を送出する為の制御手順
や後述するようにインクリボンの終了に応答して
発生する信号を判別して行なわれる情報の送出を
停止させる制御手順を記憶している制御メモリ
ROM及び制御メモリROMの制御手順を読み出
し、それを実行する処理部CPUとを有する。

Ｌはラツチ回路で、１文字分の情報を記憶する
と共にインクリボン終了の信号を記憶する為の一
時メモリである。

PROMはプリント制御メモリで、後述の作動説
明にあるような制御手順が記憶されている。

DETは検出回路で、第５図に示すフオトカプ
ラ１２１，１２２に対応する。

HDはヘツドドライバで、サーマルヘツドを駆
動する回路である。

CDはキヤリツジドライバで、キヤリツジ１０
７を移動させるパルスモータ（不図示）を駆動す
る。

CNDはカウンタで、アツプダウンのカウント
を行なう。かかるカウンタは初期値とカウント方
向がセツトされるようになつている。

CL１はクラツチで、インクリボン巻取用リー
ル１１５を動かすモータ１１８の回転を接断させ
るものである。

CL２はクラツチで、インクリボン供給用リー
ル１１６を駆動するモータ１１９の回転力を接断
させるものである。

SLはソレノイドで、押圧軸１０９を駆動させ
るものである。

PCONTはプリンタコントローラで、プリント
制御メモリPROM内の制御手順により前述の各々
の制御対象及び検知回路DETの信号を取り扱う
ものである。

次に、以上のように構成された本実施例の動作
につき説明する。

印字開始位置にキヤリツジ１０７が位置して印
字待機状態にある時にはソレノイドSLに対する
通電がなく押圧軸１０９はキヤリツジ１０７の下
面を押圧しておらずキヤリツジ１０７は第４図中
案内軸１０８を中心として反時計方向に回動さ
れ、サーマルヘツド１０４はプラテン１１０から
離れている。

この状態で印字開始指令が計算機COMから発
せられると、ソレノイドSLに通電がなされ押圧
軸１０９はキヤリツジ１０７の下面を押圧しキヤ
リツジ１０７は案内軸１０８を中心として時計方
向に回動され、サーマルヘツド１０４がインクリ
ボン１１１、印字用紙１０６を介してプラテン１
１０に圧接される。この状態で図示していないパ
ルスモーターにキヤリツジドライバCDより印字
指令が加わり、駆動ベルト１２０が走行されキヤ
リツジ１０７は印字方向に走行を開始する。この
間サーマルヘツド１０４の５×７ドツトの発熱抵
抗体のヘツドドライバHDには印字する文字に応
じて制御信号が発せられ、所定の文字が印字用紙
１０６に対して転写される。この印字時において
はインクリボン１１１を案内するピンチローラ１
２３，１２４はプラテン１１０に対して圧接され
ている。

１字分の印字が終了するとパルスモータによつ
てキヤリツジはさらに第８図中矢印Ｚ方向に１字
分だけ移動し次の印字を行なうが、この時、キヤ
リツジ１０７が移動しても、インクリボン１１１
と印字用紙１０６との相対的位置関係はピンチロ
ーラ１２３，１２４によつてインクリボン１１１
が印字用紙１０６に押つけられているため変化せ
ず、インクリボン１１１が移動した分だけ供給リ
ール１１４から繰り出されることになる。

ところで、サーマルヘツド１０４は第５図から
も明らかなように、左右のピンチローラ１２３，
１２４のほぼ中央に位置するため最初の印字が行
なわれたのちキヤリツジ１０７の移動に伴つてイ
ンクリボン１１１は巻取リール１１５に移動した
分だけ巻取られるが、最初の数文字を印字するま
では巻取側のピンチローラ１２４は最初の印字位
置まで達せず、インクリボンは印字用紙に粘着し
たままの状態である。

そして、ピンチローラ１２３，１２４の間隔に
もよるが、例えば、５文字の印字が行なわれたの
ち、ピンチローラ１２４が１字目の印字位置に至
る。この結果キヤリツジ１０７の移動に伴いイン
クリボン１１１が巻取リール１１５に巻き取ら
れ、従つてピンチローラ１２４の部分においてイ
ンクリボン１１１は巻取リール１１５側へ屈曲さ
れて導かれるため、インクリボン１１１は印字用
紙から剥離され、溶融されて印字された印字部分
だけを印字用紙１０６上に残して巻き取られる。

このようにして印字が進むにつれて先に印字さ
れた印字部分から次々とインクリボン１１１が剥
離されていく。

このようにして印字が進みインクリボン１１１
がどんどん消費されやがてインクリボン１１１は
全てを使い切つた終了部分に近づく。インクリボ
ン１１１の終了部には合成樹脂等からなるリーダ
ー部１１１ａが接続されているため、このリーダ
ー部１１１ａがフオトカプラ１２１，１２２間に
位置するようになるとフオトカプラ１２１，１２
２が導通状態となり、インクリボン１１１が終了
したことを知らせる信号をプリント制御装置
PCONTに入力する。このため、モータ１１８に
対する通電は遮断され、一時停止後、サーマルヘ
ツドはプラテンから離れ、今度はキヤリツジ１０
７を印字方向とは逆方向につまり戻る方向に移動
させる為、プリント制御メモリROMからキヤリ
ツジ１０４を所定距離逆方向に移動させる為のデ
ータを取り出し、カウンタCNDにその方向と数
値をセツトし、カウンタCNDをダウンカウント
させ、カウンタCNDが所定内容になつたらプリ
ント制御装置PCONTはカウンタCNDの作動を停
止させる。印字が行なわれた時、印字用紙１０６
上にはサーマルヘツド１０４が存在する位置から
ピンチローラ１２４の位置までインクリボン１１
１が印字用紙に対して粘着しており、この間だけ
キヤリツジが後退すれば粘着部分は全て剥離され
ることになる訳である。そして、インクリボンの
交換を指示する手段によりインクリボン交換指示
が行なわれる。

すなわち本実施例は、前述した通りの移動手段
が印字用紙１０６に対するサーマルヘツド１０４
の位置をずらした後、インクリボン１１１の交換
を指示する手段を有するから、インクリボン１１
１が印字用紙１０６から剥離した後にインクリボ
ン１１１の交換指示が行なわれる。そこで手等で
インクリボンを印字用紙から剥離する必要がな
く、インクリボンの交換を容易に行なうことがで
きる。

なおここで前述の実施例では、キヤリツジ１０
４を所定距離逆方向に移動させることによつて、
インクリボン１１１を印字用紙１０６から剥離す
る例を示したが、次に述べる様に同方向に移動さ
せるよう制御しても良い。

すなわち、プリント制御装置PCONTはラツチ
Ｌに信号を送る。計算機COMはラツチＬに送ら
れた信号に応答しラツチＬに送つた１文字分の情
報を送つた後情報の送出を提出する。一方プリン
ト制御装置PCONTはラツチＬに入つている情報
の記録を終了した後ラツチＬに情報がないことを
確認した後、プリント制御メモリROMに記憶さ
れているパルスモータ制御用データをとり出し、
カウンタCNDにセツトする。今の場合、パルス
モータの回転方向は印字方向即ち順方向で所定値
がセツトされる。かかるカウンタCNDの内容は
インクリメントされ、それに応じてパルスモータ
はさらに回転し、キヤリツジをさらに進める。

プリント制御装置PCONTはカウンタCNDの内
容が所定値に達したことを確認したらカウンタ
CNDの作動を停止させ、キヤリツジの移動を停
止させる。またインクリボン１１１はモータによ
りさらに巻き取られ、粘着されていたインクリボ
ンが剥離され、印字用紙１０６に粘着されていた
部分のインクリボンを全て剥離し、印字部分のみ
を印字用紙１０６上に残す。

すなわち、インクリボン終了時において最終印
字が行なわれた時、印字用紙１０６上にはピンチ
ローラ１２４からサーマルヘツド１０４が存在す
る印字位置まで、インクリボン１１１が印字用紙
に対して粘着しており、この間の距離だけキヤリ
ツジをさらに前進させれば粘着部分は全て剥離す
ることになるわけである。

以上の説明においてはオープンリール式のリー
ルを用いた例を説明したがカセツト式でもよくド
ツト数は５×７に限定されない。

また、キヤリツジ上にリールを搭載したタイプ
のものに限定されず、リボン検出装置はフオトカ
プラ以外の他の手段であつてもよい。

以上の説明から明らかなように本実施例によれ
ば、サーマルヘツドを用いて熱転写インクリボン
を発熱抵抗体で溶融させつつ転写を行なつて印字
するサーマル転写装置において、印字中にインク
リボンが終了した時このインクリボンの終了を検
出して、インクリボンと印字用紙とが粘着してい
る範囲にわたつて印字をやめてキヤリツジを前進
させることにより、インクリボンの粘着部分を自
動的に剥離することができ、従来のように人手を
利用してインクリボンを印字用紙から剥離する必
要がなく、インクリボンの交換を極めて容易に行
なうことができる。

ところで、第８図に示すものはリールがキヤリ
ツジ上にないタイプのもので、図中、キヤリツジ
１０７はプラテン１１０と平行に設けられている
ガイドレール１０８に摺動可能に保持されており
（図示していない）パルスモータにより印字時に
は矢印Ｚ方向に印字を行ないながら移動し、印字
終了時には矢印Z′方向に高速キヤリツジリターン
が行なわれる様になつている。

キヤリツジ１０７上にはサーマルヘツド１０
４、４個のガイドローラA₁〜A₄及びリボン検出
器１２５が設けてある。

プラテン１１０の両端部にはインクリボン１１
１の供給リール１１４、巻取リール１１５及びイ
ンクリボンを案内するガイドローラ１２６，１２
７が印字装置基台に設けられており、巻取リール
１１５には（図示していない）パルスモータが係
合されており、インクリボン巻取力を与えられる
様になつている。

サーマルヘツド１０４は印字時には（図示して
いない）ソレノイドによりインクリボンを介して
印字用紙１０６に押圧される。また、ガイドロー
ラA₁〜A₄は回動自在となつており、２個のガイ
ドローラ１２６，１２７により、プラテンから一
定距離だけ保つて位置されているインクリボン１
０６を、キヤリツジ１０７のサーマルヘツド部に
て印字用紙面へ案内する役をしており、ガイドロ
ーラA₂，A₃は印字時に印字用紙に粘着したイン
クリボンを剥離する剥離部材剤としても機能す
る。また、ガイドローラA₁〜A₄はプラテン１１
０には押圧されなくても良い。

印字に際してキヤリツジ１０７はプラテン１１
０の左端の待機位置から矢印Ｚ方向に摺動を始め
る。キヤリツジ１０７が所望の位置までくると
（図示していない）ソレノイドが励磁され、サー
マルヘツド１０４が用紙１０６に押圧されて印字
が行なわれる。

印字時には巻取リール１１５は停止されてお
り、インクリボン１１１と印字用紙１０６は相対
速度を持たない。

印字が行なわれるとインクリボン１１１は印字
用紙１０６に粘着し、キヤリツジは矢印Ｚ方向に
移動しながら印字を続ける。印字が進みガイドロ
ーラA₂が印字が行なわれてインクリボンが粘着
している位置までくると、インクリボン１１１は
ガイドローラA₂に添つて剥離されて行く。１行
の印字が完了し、行末の印字位置までガイドロー
ラA₂が移動してインクリボンの剥離が完了する
と、サーマルヘツドの押圧は解除されてキヤリツ
ジは矢印Z′方向に高速でキヤリツジリターンされ
る。キヤリツジリターンと同時に巻取リール１１
５がモータにより回動され、使用済みのインクリ
ボン１１１が１行分巻取られ、印字用紙１０６に
対向する位置には供給リール１１４より未使用の
インクリボンが供給される。そして、印字用紙が
一行送られて次行の印字が行なわれる。

印字中にインクリボンが終了しリボン検出器１
２５がインクリボンの終了を検知すると、その時
印字中の文字の印字だけ終えた時点で印字を中止
し、サーマルヘツド１０４の押圧を解除し、キヤ
リツジ１０７を印字方向とは逆方向に移動し、ガ
イドローラA₂が剥離し残したインクリボンをガ
イドローラA₃によつて剥離してキヤリツジ１０
７を停止し、インクリボンの交換を指示する手段
により、インクリボン交換指示を行なう。

このようにして、キヤリツジ１０７上にリール
がない機種にも本発明を適用することはできる。

以上の説明から明らかなように本実施例によつ
ても、サーマルヘツドを用いて熱転写インクリボ
ンを発熱抵抗体で溶融させつつ転写を行なつて印
字するサーマル転写装置において、印字中におい
てインクリボン終了した時、このインクリボンの
終了を検出して、インクリボンと印字用紙とが粘
着している範囲にわたつてキヤリツジを戻すと共
にインクリボンの供給リールを逆転させる構造を
採用しているため、従来のようにインクリボン終
了時に手等を利用してインクリボンを印字用紙か
ら剥離する必要がなく、自動的にインクリボンの
剥離を行なうことができ、インクリボンの交換は
極めて容易に行なうことができる。

以上述べた様に本発明は、インクリボンの交換
をスムースに行なうことのできるプリンタを提供
するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は熱溶融性インクリボンの構造を説明す
る横断平面図、第２図及び第３図はサーマル転写
状態を説明する横断平面図、第４図及び第５図は
本発明の実施例を説明する側面図及び平面図、第
６図は動作を説明する平面図である。第７図は制
御説明図、第８図は本発明による他の実施例を説
明する図である。 図において、１０４……サーマルヘツド、１０
６……印字用紙、１０７……キヤリツジ、１１０
……プラテン、１１１……インクリボン、１２
１，１２２……フオトカプラ、CL１……クラツ
チ、CL２……クラツチ、SL……ソレノイド、LP
……ランプ、PROM……プリント制御メモリ、
COM……計算機、RAM……メモリ、CPU……処
理部、DET……検出器、Ｌ……ラツチ回路、
PCONT……プリンタコントローラ、CND……カ
ウンタ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 転写材からインクを記録材に転写して、記録
   材に記録を行なうプリンタにおいて、 前記転写材からインクを前記記録材に転写し
   て、前記記録材に記録を行なうために、前記記録
   材と接触状態の前記転写材を加熱する発熱要素
   と、 前記発熱要素の配置された位置よりも記録方向
   上流側に所定距離離れて設けられ、前記転写材が
   前記記録材から離れる方向へ前記転写材に与えら
   れている張力を用いて、記録後に前記転写材を前
   記記録材から分離するための分離部と、 前記分離部及び前記発熱要素と、前記記録材及
   び前記転写材とを相対的に移動するための移動手
   段と、 前記転写材の終了を検出する検出手段と、 前記検出手段による前記転写材の終了の検出に
   応答して記録を停止した後、前記分離部及び前記
   発熱要素と、接触状態の前記記録材及び前記転写
   材との記録のための相対移動の終了地点からさら
   に所定量相対的に移動させる期間をカウントし、
   そのカウント値に基づく前記移動手段の駆動によ
   り、前記分離部を介して記録後の前記記録材と前
   記転写材とを分離した後、前記移動手段の駆動を
   停止させるよう制御する制御手段と、 前記移動手段の駆動により、前記分離部を介し
   て記録後の前記記録材と前記転写材とを分離した
   後、前記転写材の交換を指示する手段と、 を有することを特徴とするプリンタ。