JPS62119042A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPS62119042A
JPS62119042A JP60260459A JP26045985A JPS62119042A JP S62119042 A JPS62119042 A JP S62119042A JP 60260459 A JP60260459 A JP 60260459A JP 26045985 A JP26045985 A JP 26045985A JP S62119042 A JPS62119042 A JP S62119042A
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JP
Japan
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film
ink
recording
paper
thermal head
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Application number
JP60260459A
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English (en)
Inventor
Takashi Shimazaki
隆 島崎
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Publication of JPS62119042A publication Critical patent/JPS62119042A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14016Structure of bubble jet print heads
    • B41J2/14161Structure having belt or drum with holes filled with ink
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/315Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
    • B41J2/32Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、たとえばプリンタ、ファクシミリ等に適用可
能な新規なインクジェット方式の記録装置に関する。
(発明の技術的背景とその問題点) 従来より、静電方式、感熱紙加熱方式、サーマル転写方
式、電子写真方式、インクジェット方式等様々のノンイ
ンパクトの記録方式が提案されてきた。
このような中で、インクジェット方式は、低騒音化、低
パワー化、小型化、多色カラー化が容易で、しかも、構
成要素が安価であるという様々の利点を持つ非常に優れ
た記録方式であるところから、種々開発が進められてい
る。
インクジェット方式としては、圧力素子方式、静圧加速
方式、バブルジェット方式等がある。しかし、従来のイ
ンクジェット方式は、いずれもノズルの先端からインク
を飛翔させるものであり、ノズルの目詰まりという問題
が完全に解決されないため、なかなか普及しないのが現
状である。また、多数のノズルを密集できず、多数ドツ
トの同時記録が困難なため、記録速度が遅いという欠点
も有していた。
〔発明の目的〕
本発明は、上記事情に基づきなされたもので、その目的
とするところは、固定したノズルを用いない全く新しい
インクジェット方式であり、目詰まりがなく、高速記録
が可能で、しかも、印字品質の高い記録が行なえるよう
にした記録装置を提供しようとするものである。
〔発明の概要〕
本発明は上記目的を達成すべく、多数の小孔または凹部
を有した記録媒体に記録用インクを充填し、インクの充
填された小孔または凹部がサーマルヘッドに配置された
加熱素子表面に達した際に加熱素子を選択的に加熱させ
ることによって、発生する気泡の圧力により前記小孔ま
たは凹部中のインクを被記録材に向けて噴出させること
により被記録材に記録を行なう構成とするとともに、前
記記録媒体の小孔または凹部の有効口径がフィルム厚さ
と等しいか、あるいは小さく設定することによりインク
の噴出特性を良くし、印字品質を向上させるようにした
ものである。
(発明の実施例〕 以下、本発明を図示の一実施例を参照して説明する。
第1図はサーマルインクジェットの記録原理を示す説明
図であり、図中1はサーマルヘッド、2は5〜500I
J!It径の小孔(オリフス)2a・・・を多数形成し
た金属、または有機物質等からなる記録媒体としてのフ
ィルム、3はサーマルヘッド1のヘッド部に配置された
加熱素子、4は記録用インク(以後、単にインクという
〉、5はインクの充填された小孔、6は噴出されたイン
ク滴、7はインク滴の噴出された小孔を示す。
フィルム2を、矢印方向に移送するとインク4を溜めた
インク溜め部を通過したフィルム2の小孔2a・・・に
インク4が充填される。ついで、インク4の充填された
小孔5・・・が加熱素子3・・・が配設されたサーマル
ヘッド1まで到達した時、加熱素子3・・・に記録位置
に応じて選択的に電圧印加して急速加熱させる。そして
、この加熱素子3の加熱に伴って発生する気泡(バブル
)の圧力によりインク滴6・・・を噴出させて記録を行
なうものである。
第2図(a)は本発明の記録装置を示す概略的縦断側面
図であり、図中8は被記録材としての記録用紙であり、
この記録用紙8は装置本体筺体134に装着された給紙
カセット49内に多数枚一括して収容され、これらの取
出側下面は押上ばね33・・・により上方向に押し上げ
られ、最上端の記録用紙8が第1フイードローラ9に常
時接触し得る状態となっている。上記給紙カセット49
は、装置本体筺体134に装着した時、その先端部に取
付けられたゴム磁石47が装置本体筺体134側に設け
られたプレート48に磁気的に吸着して、装置本体筐体
134に固定している。
上記第1フイードローラ9が取付けられた軸139は、
第3図に示すように給紙ソレノイド51によって0N−
OFFする給紙スプリングクラッチ63、および歯車5
6.55を介して用紙搬送用モータ54と運動する構成
となっている。
そして、給紙ソレノイド51が当該装置に接続された画
像・データ等の処理装置(図示せず)の記録命令に応答
して励磁されることにより給紙スプリングクラッチ63
がONL、これにより用紙搬送モータ54の動きが歯車
55.56、および給紙スプリングクラッチ63を介し
て軸139に伝達され第1フイードローラ9に接する最
上端の記録用紙8が給送されるようになっている。
また、第1フイードローラ9を介して給紙カセット49
から取出された記録用紙8は、第1給紙ガイド44に沿
って上昇し、さらに、この移送方向に配置された互いに
転接する送りローラ対10゜10を介して第1、第2の
給紙ガイド44.45間に送り込まれ、被記録材搬送機
構43の吸着搬送ベルト15とこれに転接する停止中の
レジストローラ11との接触部に先端が突当るまで送ら
れ、この状態で待機する。
なお、この装置は、給紙カセット4つからの給紙以外に
手差し給紙台17からの給紙が可能となっており、手差
し給紙台17上に一括してセットされた厚紙等の記録用
紙8が、第2フィードローラ19と分離ローラ18の働
きによって順次最下端部のものから一枚づつ取り出され
、前記給紙カセット49からの給紙の場合と同様に吸着
搬送ベルト15とこれに転接する停止中のレジストロー
ラ11との接触部に先端が突当るまで送られ、この状態
で待機する。
上記レジストローラ11は、図示しないクラッチ部を介
して前記用紙搬送用モータ54(第3図参照)と連動す
るようになっており、クラッチ部のON動作により回転
するようになっている。レジストローラ11の回転開始
・停止のタイミングは、記録用紙8の先端が第11ED
21の光を遮って第1ホトセンサ22の導通がOFFに
なってから一定時間を経過し、記録用紙8の先端がレジ
ストローラ11の前記転接部に突当って適当な弛みを生
じるように定められている。
こうすることにより、記録用紙8の先端傾き(スキュー
〉を修正するとともに前記レジストローラ11の転接部
に記録用紙8の先端を確実に押し込み、レジストローラ
11と吸着搬送ベルト15による記録用紙8の噛込みを
確実にしている。
なお、レジストローラ11には、この周面に付着した紙
カスを除去する紙カス除去ブラシ50が摺接され、記録
用紙8の記録面の汚れを防止するようになっている。
前記被記録材搬送機構43は、筐体部140内に前記第
1、第2のローラ12.14、これらローラ12.14
に掛渡された吸着搬送ベルト15、および空気吸引ダク
ト30を組込んでユニット化した第1浮動部としての吸
着搬送機構部43aと、この第1浮動部としての吸着搬
送機構部4,3aに組込まれた第2浮動部としてのベル
ト案内板27を有し、このベルト案内板27を変位させ
ることにより吸着搬送ベルト15を記録部ガイド31側
に押付けたり退避させたりするベルト押付/退避手段4
3bとで構成されている。
ベルト押付/退避手段43bは、次のような構成となっ
ている。すなわち、第2浮動部としてのベルト案内板2
7は、空気吸引ダクト30内に一端を回動自在に支持さ
れ、かつ他端がベルト案内板押付ばね26により常時下
方に付勢された状態に収容されており、吸着搬送ベルト
15を記録部ガイド31に押付けるようになっている。
また、前記押付板27の裏面には電磁コイル28に対向
する状態に吸着部材141が取付けられた状態となって
おり、上記電磁コイル28が励磁されると、押付板27
が押付ばね26の付勢力に抗して変位するようになって
いる。
また、第1浮動部としての吸着搬送機構部43aは、第
10−ラ12に掛けられたローラ押当てばね25によっ
て、また、第2浮動部としてのベルト案内板27は押付
ばね26によって弾性的に支持され、厚い記録用紙8が
供給された場合、その分だけ変位可能となっている。
また、第2浮動部としてのベルト案内板27の衝撃は、
高粘性流体緩衝器29によって緩衝されるようになって
いる。
このように吸着搬送機構部43aとベルト押付/退避手
段43bとから構成され、加熱素子3・・・に対して浮
動的に設けられた被記録材搬送機構43は、第10−ラ
12の軸を中心として回動自在な構成となっており、記
録用紙搬送路を開放すべく第2図の矢印六方向に回動変
位できるようになっている。
しかして、レジストローラ11の回転開始により記録用
紙8の先端がレジストローラ11と吸着搬送機構部43
aの吸着搬送ベルト15との間に噛込まれ、記録用紙8
はローラ押当てバネ25の付勢力によって適当な圧力で
挟持される。そして、レジストローラ11及び第10−
ラ12の挟持搬送力および吸着搬送ベルト15による吸
着搬送力により搬送されることになる。
この時、記録用紙8は、第2図(b)に示すようにベル
ト押付/退避手段43bの作用によって厚さ0.21の
可撓性フィルムからなる記録部ガイド31に押付けられ
、記録部ガイド31に摺擦しながら搬送される。
前記記録部ガイド31は、サーマルヘッド1を基準とし
て固定されており、記録部ガイド31の前記摺擦面が加
熱素子3・・・と一定間隔に保持されるようになってい
る。そして、記録用紙8の記録面(下面)が、サーマル
ヘッド1のヘッド部に配置された加熱素子3・・・に密
着しながら移動するフィルム2の表面と微少間隙、たと
えば0.2mを常に維持しながら移動できる構成となっ
ている。
なお、前記記録部ガイド31の先端エツジは、加熱素子
3・・・から約0.7m+に設定されており、記録用紙
8の記録面とフィルム2の間隙は確実に保持されるよう
になった。
しかし、実験では前記先端エツジが加熱素子3・・・か
ら3願までは加熱素子3・・・の近傍が平面であるため
、・一定のl!l1tjfが得られることがねがった。
実際、実施例の性能試験によれば、フィルム2の表面と
前記記録面との間隙は、解像力8本/MIを維持するた
めに0.1〜0.3mの間になければならないことが確
認された。 したがって、記録部ガイド31は厚さ0.
1〜0.3mの可撓性薄板であっても良いことは勿論で
ある。
しかしながら、記録用紙8の記録面とフィルム2との間
隙は微少のためフィルム2上のインク4が記録面に接触
する危険があるが、本実施例の性能試験によれば記録部
ガイド31の表面が阻水性特性を有し、また、加熱素子
3・・・に向かうエツジ部がナイフェツジ形状いして有
るためインク4がフィルム2の移動方向に沿って前記記
録部ガイド31の下面をフィルム2により引き込まれ記
録面側に膨張、浸出することを防止することが確認され
た。
本実施例ではフィルム2を厚さ12.5mのポリイミド
フィルムをフォトエツチングして径25〜30mの小孔
2a・・・を多数形成し、前記記録用紙8に向かう面を
薄くテフロンコーテングすることにより阻水性処理を施
した。このことによって、前記フィルム2の記録用紙8
に向かう面には良く浸出が無くなるとともに、たとえ、
表面にインク4が付着しても後述する余剰インク掻き取
り部材42.89を親水性の弾性部材とすることにより
完全に清掃できる。このように前記記録部ガイド31の
エツジ部からインク4があふれでるのをさらに効果的に
防止できる。
さらに、前記フィルム2のサーマルヘッド1に向う面お
よびサーマルヘッド1の表面は、厚さ約3刑のシロキサ
ン誘導体による耐摩耗処理が施されており、記録時に前
記サー マルヘッド1上をフィルム2が移動しても摩耗やひっか
き(鵡がフィルム2やサーマルヘッド1に発生しない。
このシロキサン誘導体は、たとえば四管能性四塩化ケイ
素を一価アルコール類、エステル類の所定量中で水と作
用せしめ、部分加水分解物のコロイド分散系を得る方法
により製造できる。
この液を上記フィルム2の片面に塗布し、50℃〜10
0℃位で数時間加熱放置することで成膜される。この耐
摩耗膜はスチールウールで擦っても傷が付かないことが
実験より明確となっている。
また、本シロキサン加工はガラス様物質シリカのifで
あり、熱的にも強く、かつシロキサン網中に若干のシラ
ノール基を有するらしく吸湿性があり、親水性を有して
いるので記録用インク4が一様に付着するとともに、サ
ーマルヘッド1との接触面を通して毛細管現象により加
熱素子3・・・に速やかにインク4を供給できるためイ
ンク4の供給不足が全く無くなった。
また、後述するように少なくとも前記フィルム2と前記
余剰インク掻き取り部材41.90.42.89と容器
部77からなるフィルムカートリッジ40を当該装置に
対して着脱する際にもフィルム2面がきれいに清掃され
ているので手などを汚さないようにできる。
記録用紙8を記録部ガイド31を介して加熱素子3・・
・に密着したフィルム2に軽く押し当ているので、前記
記録部ガイドおよびフィルム2の厚さにより前記記録用
紙8の記録面と前記加熱素子3・・・どの間の間隙は決
定されるので得たい前記間隙を正確に保ことが出来る。
記録用紙8の先端が更に前進すると、吸着搬送機構43
aの第20−ラ14と排紙ローラ13とで挟持搬送され
る。このとき、前記記録用紙8の記録面は、排紙ローラ
13の針状ローラ部104により点状に支持されており
、両端には基準ロー構部105.106が吸着搬送ベル
ト15と転接しているので過度の圧力を加えられること
もなく搬送されるので、未乾燥の記録画像が乱されるこ
とが無い。(第7図参照) さらに、記録用紙8が前進して、その後端がレジストロ
ーラ11と第10−ラ12の転接部を通過する。この時
、記録用紙8の後端部分には被記録材搬送機構43の全
荷重を受けながら、記録部ガイド31のところを摺擦さ
れつつ搬送されることになる。つまり、記録用紙8の基
本的な搬送力は、吸着ベルト15の吸着搬送力のみとな
り、大きな摩擦力を受けながらも搬送になるため、搬送
に不確実さを伴うことになる。
しかし、本実施例では前記記録部ガイド31に記録用紙
8を押付ける力は、ベルト押付/退避手段43bを通じ
て伝達され、第2浮動部としてのベルト案内板27はベ
ルト案内板27への記録部ガイド31からの反力により
、ベルト案内板押付ばね26に抗しながら高粘性流体緩
衝器29を通して、第1浮動部としての吸着搬送機構部
43aの筐体部分に相対的に上方に押し上げられる。
こうして、記録用紙8の後端が通過した後、一時的に離
れたレジストローラ11と吸着搬送ベルト15は再び転
接するようになり、したがって、記録用紙8にかかる圧
力は減じられ前記ベルト案内板27の全荷重とベルト案
内板押付ばね26の付勢力だけとなって、スムースな記
録用紙8の搬送が実現されることになる。
さらに、記録用紙8は前進し、記録用紙8の後端が記録
部ガイド38のサーマルヘッド1側のエツジ部を通過す
ると前記ベルト案内板27はどこからも反力を受けず、
ベルト案内板27の全荷重とベルト案内板押付ばね26
の力で下方に押し下げられることになる。
このため、記録用紙8の後端が記録部ガイド31の前記
エツジ部を通過した途端に、フィルム2の表面と記録用
紙8の記録面が接触し、記録用紙8の後端をインク4で
汚してしまうという問題を有している。
しかし、本実施例では下記に述べる処置により、この問
題を解決している。まず、第2浮動部としてのベルト案
内板27は前記したように高粘性流体III器29を通
してすでに上方に押し上げられているから、記録用紙8
の後端が記録部ガイド31の前記エツジ部を通過しても
下方への移、動は前記高粘性流体緩衝器29の緩衝効果
でゆっくりと下降することになる。したがって、記録用
紙8の記録面がフィルム2の表面に近づく間に記録用f
f18の後端は加熱素子3を通過するようにできる。
また、さらに本実施例では記録用紙8の先端や後端に折
れや曲りがあって、フィルム2の表面を記録用紙8が接
触するのを防止するため、記録用紙8の先端または後端
が加熱素子3・・・を挟んで両端にそれぞれ±611I
Ilの間はフィルム2の表面から離れて移動するよう電
磁コイル28を励磁し、第2浮動部としてのベルト案内
板27全体を上方に吸引するようにしている。
こうして、記録用紙8はフィルム2と接触して汚れるこ
ともなく、また、極めて、微少な間隙を維持してローラ
13の配置部を通過して、きれいな記録がなされたまま
の状態で排紙トレイ16上に排紙されることになる。
また、排紙時にあっては、記録用紙8の後端が第21E
D23の先を遮り、第2ホトセンサ24の立上がり信号
を検知して、記録用紙8が確実に排紙されたことを検知
するようにしている。
つぎに、第2図(a)および第3図を参照してインク容
器64から記録媒体カートリッジとしてのフィルムカー
トリッジ40へのインクの供給、およびフィルムカート
リッジ40のインク供給部からフィルム2へのインクの
供給について述べる。
前記フィルムカートリッジ40とインク容器64は分離
可能となっている。インク4はインク容器64内に収納
され、このインク容器64はフィルムカートリッジ40
のインク容器取付は部65にねじ込まれ固定される。こ
の際、インク容器64の透明なインク供給チューブ71
がインク容器取付部シール73に密着したフィルムカー
トリッジ40のバルブ68をカートリッジバルブ用ばね
69の付勢力に抗して押し上げる。
一方、フィルムカートリッジ40のバルブ68は、イン
ク容器開閉棒70を上方に押上げ、したがって、インク
容器64のバルブ67をバルブ用ばね66に抗して押し
上げ、インク容器64内のインク4を流出させる。イン
ク容器64から流出したインク4は前記透明なインク供
給チューブ71の斜めにカットされた先端部が埋まるま
で流出し、フィルムカートリッジ40のバルブ68の周
囲に開けられた小孔およびインク供給の導通路94を介
してフィルムカートリッジ40の容器部77の底部に形
成された細かいインク供給路72.93(第6図参照)
に流れ込む。
前記インク4は、さらにフェルトで構成されたインク供
給部材37.39に浸み込み、これを通してフィルム2
にインク4が塗布され、したがってフィルム2の小孔2
a・・・にインク4が充填され、フィルム2の移動と加
熱素子3・・・の急速加熱によるインク4に気泡(バブ
ル)により記録インク滴6として使用される。
こうして、インク4が消費されてインク4の水準が前記
透明なインク供給チューブ71の先端の斜めカット部よ
り下降すると、フィルムカートリッジ40のインク供給
部に設けられた空気吸込通路74より空気が吸入され、
この空気が透明なインク供給チューブ71の前記斜めカ
ット部を通して、インク容器64内に流れ込み、新たな
インク4を流出させる。
ところで、前記空気吸込通路74は、インク供給部内の
上部にあり、かつインク供給部内の空気容積は第2図(
a)および第3図から判かるように可能な限り小さくし
てあり、後述するように弾性ゴムで構成された第1余剰
インク掻取り部材41.90と、第2余剰インク掻取り
部材42.89によりインク供給部への空気の出入れは
前記フィルム2の小孔2a・・・が、前記第1、第2余
剰インク掻取り部材41.90.42.89を通過する
時のみ可能となっているので、前記したインク容器64
からインク供給部へのインク4の補充はフィルム2の移
動時のみ可能となり、フィルムカートリッジ40の交換
時や当該の移動時などの非動作時には行われないように
なっている。
したがって、フィルムカートリッジ40にインク4が過
度に供給されて、フィルムカートリッジ40から漏洩し
飛散するという問題を未然に防止できるようになってい
る。
ざらに、フィルム2へのインク4の供給は、第2図およ
び第3図に示すようにフェルトで構成されたインク供給
部材37.79を通して行われているので、インク供給
部内で液体としての自由表面を形成しないようにするこ
とができ、インク4は1IIltの間に表面張力の力で
捕捉されているので、フィルムカートリッジ40外への
インク4の漏洩を防止することが容易となる。
つぎに、インク容器64をフィルムカートリッジ40の
インク容器取付は部65から取り外す場合の動作に付い
て述べる。
前記したインク4の補充によりインク容器64内のイン
ク4が消費されて無くなってくるとインク4の水準はさ
らに下降し、透明なインク供給チューブ71にさしかか
る。この時、インク検知用LDE75の光が通過し始め
インク検知用ホトセンサ76をON状態にし始める。こ
の信号の立ち上がりをとらえ、インク容器64内のイン
ク無しの状態を検知するようになっている。
当該装置は前記インク無しの検知信号にもとすき当該装
置の表示部分か、または当該装置と接続される画像・デ
ータ等の処理装置の表示部分に、後述するように、もし
サーマルヘッド1にインク4が有るならばインク容器6
4のインク無し、つまりインク容器64の交換を支持す
る表示を行なうようになっている。
こうしてインク容器64の交換が行われるが、本実施例
の場合、取外しの手順およびインク容器64のバルブ6
7、フィルムカートリッジ40のバルブ68の動作は取
付けの場合と全く逆となる。
すなわち、フィルムカートリッジ40のバルブ68が上
昇し、カートリッジバルブ用ばね69の力でインク容器
取付は部シール73の下面に密着し、フィルムカートリ
ッジ40内のインク4がインク容器取付は部65から外
部に漏洩し飛散するのを防止できるようになっている。
ところで、インク容器64は本実施例では容量10Qc
cで前記したインク供給チューブ71を除けばインク4
の耐候性を考慮して不透明な容器となっており、通常の
記録密度ではシート状記録用紙A4版で20oO〜5o
Oo枚記録でき、一方、フィルムカートリッジ40はフ
ィルム2の小孔2a・・・の紙粉やカビ、インクの乾き
による目詰まり等の問題により約10万枚/A4、期間
約3ケ年で交換が必要となる。このため、フィルムカー
トリッジ40とインク容器64は分離可能になっており
、かつ、その為にそれぞれの容器ごとにインク4の漏洩
や蒸発も容易に防止できるような構成となっている。
そこで、フィルムカートリッジ40の当該記録装置への
取付けについて述べる。
当該装置では、サーマルヘッド1は本体筺体134に固
定されており、フィルムカートリッジ40は第4図(b
)および第5図に示すカートリッジ40のフィルム露出
部86に位置した容器に窓を有しており、この窓部分で
前記サーマルヘッド1を囲むように本体筺体134にセ
ットできるようになっている。
つまり、第3図においてフィルムカートリッジ第1支持
部60を本体筺体134の大部分に挿入し、他端に設け
たフィルムカートリッジ第2支持分61を下方に向かっ
て押し下げるとカートリッジ固定ばね62が右方に移動
し、フィルムカートリッジ第2支持部61の凹部に固定
ばね62の頭部が落込み、フィルムカートリッジ40が
固定されるようになっている。
前記したようにフィルムカートリッジ40の容器部分が
窓形状になっているので、フィルムカートリッジ40に
十分な強度を持たせられる構造になっている。
また、前述したような取付けになっているのでフィルム
カートリッジ40の着脱が容易であり、インク容器64
が付いたままでも着脱が容易に行なえる。つまり、イン
ク4の色換えも簡単に行なえるようになっている。また
、フィルムカートリッジ40の着脱時には、第2図(a
)の矢印Aに示すように被記録部材43が回動し、さら
に、矢印Bに示すように記録部ガイド31が回動し、フ
ィルムカートリッジ40の上部が大きく開放され、記録
部に於ける紙詰まり(ジャム)やフィルム2の紙カス除
去、フィルムカートリッジ40の交換等が容易に行なえ
る。
なお、フィルムカートリッジ40を外した場合、フィル
ムカートリッジ4o内に残存したインク4が漏洩したり
、または蒸発するのを防止するため、フィルムカートリ
ッジ40には第5図に示すごとくカートリッジ用蓋85
が付いており、矢印りで示すごとく、回動して、フィル
ム露出部86を覆い、かつ、前記185の突起部がフィ
ルムカートリッジ40の第1余剰インク掻取り部材41
.90、および第2余剰インク掻取り部材42.89と
密着してフィルムカートリッジ40を密閉するようにな
っている。
また、第2図(a)に示すインク吸収部材34.35は
、前述したようにフィルムカートリッジ40の着脱の際
にサーマルヘッド1の上部に溜った余剰インク4がサー
マルヘッド1の壁面を通して流れ落ち当該装置内に飛散
するという問題があるが、本実施例では前記サーマルヘ
ッド1の下部分にサーマルヘッド1に接触したインク吸
収部材34.35が付いており、流れ落ち飛散しようと
するインク4を吸収して、前記の問題を未然に防止して
いる。
さて、次にフィルム2の駆動時の動作に付いて述べる。
第4図(a)は、記録媒体移動機構としてのフィルム移
動機構の駆動部側面図、第4図(b)は同部分の平面図
を示したものである。フィルム2は、記録媒体駆動モー
タとしてのフィルム駆動モータ52の記録媒体駆動モー
タ歯車としてのフィルム駆動モータ歯車58側から見て
時計まわり回転と、反時計回り回転とに応じて、第4図
(a)において、上方および下方にそれぞれ移動する。
フィルム駆動モータ歯ll58が時計方向に回るとフィ
ルム駆動歯車78は第4図(a)側から見て時計方向に
回転する。
記録媒体移動用駆動軸としてのフィルム移動用駆動軸8
7に嵌着した左巻スプリング84の一端が歯車78の凹
部に係合されているので、歯車78の時計方向回転は左
巻スプリング84をフィルム移動用駆動軸87にさらに
付くように巻付ける方向に作用し、歯車78の動力をフ
ィルム移動用駆動軸87に伝達する。
このとき、記録媒体駆動歯車としてのフィルム駆動歯車
59は、やはり時計方向に回転するが記録媒体移動用駆
動軸としてのフィルム移動用駆動軸88に嵌着した右巻
スプリング83を相対的に前記駆動軸88から緩ませる
方向に作用する。しかし、実施例の場合、前記駆動軸8
8と前記き右巻スプリング83の同一方向に回転してい
るので実質的な前記駆動軸88と前記右巻スプリング8
3とのスリップは生じる。
ところで、フィルムカートリッジ40の着脱に際しては
、前記フィルム駆動歯車59.78は前記モータ歯車5
8と別々に噛合いフィルム2が緩んだままになったり強
すぎる張力が働いたままになる危険性を有している。し
かしながら、後者に付いては本実施例のような構成では
、前記駆動軸88と前記右巻スプリング83がスリップ
しこのような強過ぎる張力を緩和することができる。
さらに、第6図の実施例の移動機構の斜視図に示したよ
うに前記フィルムカートリッジ40は、フィルム移動用
駆動軸87.88と反対の側に記録媒体テンション機構
としてのフィルムテンション機構142を設けているの
で、フィルム2の緩みも無く、フィルム2が適切な圧力
でサーマルヘッド1の先端加熱素子3・・・の部分を摺
擦しながらできるようになっている。フィルム移動用駆
動軸87の一端には、ビン101によりラダーホイール
100が固定され、前記駆動軸88の一端にはトーショ
ンばね固定部96に一端が係合した左巻のトーションば
ね95が嵌着され、トーションばね95の他端がラダー
ホイール97の凹部98に係合し、ラダーホイール97
はラダーチェーン99を介して前記ラダーホイール10
0と連結している。
ところで、ラダーホイール97.100にラダーチェー
ン99を掛ける時、トーションばね95を介して記録媒
体巻付は軸としてのフィルム巻付は軸36は反時計方向
へ、記録媒体巻付は軸としてのフィルム巻付は軸38は
時計方向回りに付勢するようトーションばね95を予め
適切にねじって取付けるようになっている。したがって
、フィルム2にはトーションばね95のねじれ力、つま
りトルクに応じて適切なテンションが掛けられるように
なっている。
こうして、フィルムカートリッジ40を当該装置に取付
けるとき、フィルム2が緩んでしまうという問題を無く
し、常にフィルム2が適切な圧力でサーマルヘッド1の
先端部に密着しながら摺動するようになっている。
つぎに、第4図(a)を参照して駆動歯車58が歯車5
8の取付は側からみて反時計方向に回る場合について説
明する。
この時は、駆動歯車59が反時計方向に回転し、右巻ス
プリング83がフィルム用駆動軸88にからみ付くよう
に作用する。こうして、この場合(こはフィルム2は下
方向に、こうして、フィルム駆動モータ52の時計方向
、反時計方向の回転にしたがい、フィルム2を往復移動
することができ、右巻スプリング83、左巻スプリング
84とフィルムテンション機構142の作用でフィルム
カートリッジ40の着脱に際してフィルム2の緩みを防
止し、また、過度のテンションが発生してフィルム2や
サーマルヘッド1を損傷することが無いようになってい
る。
ともかく、前記したフィルム駆動モータ52の動作によ
り、フィルム2を往復動作させサーマルヘッド1の加熱
素子3・・・の部分にフィルム2の多数孔部分92にイ
ンク4を充填して送り記録を行なうことができるように
なっている。
さらに、フィルム2はサーマルヘッド1の両端に位置し
た第6図の図中102.103で示す前記フィルム2の
サイドガイドからなるガイド手段にガイドされ、フィル
ム2の横ずれが防止できるようになっている。
ところで、前記したフィルム2の多数孔部分92の始ま
りや終わりがどの位置にあるかを知り、記録の開始に際
して、フィルム2の移動方向の前記多数孔部分92の始
まりの位置が加熱素子3の所に来た時、記録を開始でき
るようにする必要がある。本実施例では第4図(a)、
(b)に示すごとく、フィルム駆動モータ52の駆動軸
に記録媒体位置割出し盤としてのフィルム位置割出し盤
80を取付け、この割出し盤80にフィルム2の多数孔
部分92の開始位置を示す記録媒体第1位置検出用スリ
ットとしてのフィルム第1位置検出用スリット81と記
録媒体第2位置検出用スリットとしてのフィルム第2位
置検出用スリット82を設けて、フィルム位置検出器7
つによりフィルム2の位置を検知するようになっている
フィルム駆動モータ52の回転するときフィルム位置検
出器79は、前記スリット81の類スリットおよび長ス
リットによる短光パルスおよび長兄パルスを感知し、こ
れに応答して電気制御回路32に内蔵の一定周期のクロ
ックパルスと比較し、前記スリット81の長スリットの
時計回り方向後端において、前記スリット81がフィル
ム第1位置検出用スリットである時判読し、またスリブ
1−82の単一光パルスをフィルム位置検出器7つで検
知し、これがフィルム第2位置検知用スリットであると
判読する。こうして、フィルム駆動モータ52がフィル
ム第1位置検出用スリット81を検知して停止している
このとき、フィルム2の非孔部分91(第12図参照)
フィルムカートリッジ40のフィルム露出部86を覆い
、多数孔部分92はフィルムカートリッジ40の第1、
第2の余剰インク掻取り部材8つ、90の下側のインク
供給部内に収納されている。このため、フィルムカート
リッジ40はフィルム2の非孔部分91が挟持するよう
になっているため外気から密閉された状態となっている
したがって、フィルムカートリッジ40内のインク4が
蒸発してインク4の粘度が大きくなり、フィルム2の小
孔2a・・・から飛出す速度を落したり、粘度が高く噴
出しないため、記録に悪影響を及ぼすという問題を未然
に防止できるようになっている。
さて、記録に際しては、実際の装置が接続される画像・
文字データなどの処理袋@(図示しない)からの記録命
令を受信し、第1フイードローラ9を駆動して記録用紙
8を記録部分に送る前にフィルム2を一定時間、つまり
、予め設定されたパルス数だけフィルム駆動モータ52
を第4図(a)の矢印のごとく反時計方向に回転するこ
とにより移動して、多数孔部分92の進行方向端を加熱
素子3の部分に位置させ、記録用紙8の到来を侍って記
録用紙8の先端に同期してフィルム2を移動させる。こ
のとき、フィルム2の移動1度は記録用紙8の移動速度
40順/秒の172の速度20M/秒である。
実際、記録用紙8の速度を10〜100m/秒の間で可
変させた時でも記録用紙8の記録密度、すなわち、被覆
率75%ではフィルム2と記録用紙8の相対的移動方向
が同方向、逆方向に係わらず、フィルム2の移動速度は
V/4以上であれば、はぼDl、0 (黒へり、被覆率
75%)以上になることが判った。
この実験の模様を第13図に示す。したがって、フィル
ム2の移動幅は記録用紙8の記録長さく記録方向)より
も短くでき、したがって、フィルム2の多数孔部分92
の面積を小さくできて、フィルム2の製作を容易にする
ことができた。すなわち、多数孔部分92の面積が大き
いと小孔2aの径(8〜12.5uR)を全面積に亙り
均一にすることが難しく、したがって、小孔2aの径が
例えば周辺近くで小さくなるという問題を生じて、記録
濃度にムラが生じてくる。本実施例では面積を小さくで
きるので、このような問題を未然に防止できるものであ
る。
さて、このようにしてフィルム2が移動して多数孔部分
92の第1、第2の余剰インク掻取り部材89.90側
の後端が加熱素子3の部分に到達する。このとき、フィ
ルム位置検出器79はフィルム第2位置検出用スリット
82を検知する。勿論、このようなフィルム2の各部の
位置とフィルム位置割出し盤8oの第1、第2位置検出
用スリット81.82の相互の相対位置が前記した関係
になるためには、フィルムカートリッジ40の初期設定
時フィルム2が第1、第2の余剰インク掻取り部材89
.90側に巻取られていることが必要であり、フィルム
駆動モータ52は、フィルム位置検出器79がフィルム
第1位置検出用スリット81の長スリット、短スリット
対の内、短スリットの位置を検知して停止していること
が必要である。
本実施例では、このようなことを前提としている。
さて、連続的に記録用紙8が送られ偶数番目の記録用紙
8が記録されるときには、前記多数孔部分92の第1、
第2の余剰インク掻取り部材89.90側の終端がフィ
ルム巻取り軸38に達するまで巻込まれ、インク4が供
給された後、前述したフィルム2の移動方向と逆方向に
フィルム2を移動して加熱素子3・・・に前記終端が到
達するのを一定時間待って、前記記録用紙8の先端に同
期して記録するようになっている。
また、連続的な記録において、奇数番目の記録用紙8の
記録に際しては第1、第2の余剰インク掻取り部材41
.42側の多数孔部分92の端がフィルム巻取り軸36
に巻き込まれ、インク4が供給されたのち加熱素子3・
・・まで戻って記録用紙8の先端に同期してフィルム2
を移動するようになっている。
このようなフィルム2の往復移動により記録を続行して
いるためエンドレスのフィルムでなくとも連続的な記録
が可能となる。
さて、次に、第1、第2の余剰インク掻取り部材41.
90および42.89の配置は第6図に示すごとくフィ
ルム2との接触位置が互いに食違って配置され、第2の
余剰インク掻取り部材42.89を第1の余剰インク掻
取り部材41.90の上方に位置すけている。このよう
な、配置を取った必然性を第1、第2の余剰インク掻取
り部材41.42で説明する。
まず、フィルム2はフィルム巻付は軸36.38がサー
マルヘッド1の頂点に達して下方向に来るように配置せ
ねば、記録部分をコンパクトに納め、記録用紙8を加熱
素子3に厳しいギャップを保って接近させて搬送するこ
とは不可能である。
このため、フィルム2に対してサーマルヘッド1側に位
置した第1の余剰インク掻取り部材41.90に対して
下方に位置するようにすれば、第2の余剰インク掻取り
部材42.89間の距離を小さくでき、フィルム2のフ
ィルムカートリッジ40のフィルム露出部86の面積を
小さくできる。
したがって、フィルムカートリッジ4oをコンパクトに
形成できる。フィルム2の移動時の余剰インク掻取り効
果の点から見ると次のようになる。
まず、第6図でフィルム2が矢印G方向に移動する場合
について述べる。インク供給部材39でインク4を補給
されたフィルム2は上方向に移動し、第1の余剰インク
掻取り部材41でフィルム2より余剰インクが掻取られ
る。しかし、記録時には多数孔部分92が前記余剰イン
ク掻取り部材41を通過するので、余分なインク4はこ
の多数孔部分92を通してサーマルヘッド1と反対の側
に一定量だけ移動する。
さらに、この反対側に移動したインク4は前記第2の余
剰インク掻取り部材42で掻取られ、再びサーマルヘッ
ド1側に移動する。こうしてフィルム2がG方向に移動
して、フィルム2の多数孔部分92が前記第1、第2余
剰インク掻取り部材41.42を通過する時には、フィ
ルム2には、小孔2a・・・ばかりでなく、フィルム2
の全面に屋って十分な量のインク4が塗布・補給される
したがって、このことによって、前述したように、記録
用118の速度に比してフィルム速度を1/4まで下げ
ることが可能となったのである。
さて、今度は逆に多数孔部分92が前記第1、第2の余
剰インク掻取り部材41.42の部分を下方に向かって
移動する場合について考えてみる。
この場合には最初に第2の余剰インク掻取り部材42に
よりフィルム2の記録側面が掻き取られる。
したがって、フィルム2の表面に付着した余分なインク
4を掻き取るとともにフィルム2に付着したゴミや紙粉
も掻き取る。こうして、余剰インク掻取り部材42の先
端に溜ったインク4は、フィルム2の多数孔部分92の
小孔2a・・・を通してサーマルヘッド1側に移動し、
次に第1の余剰インク掻取り部材41により再び掻きと
られ、第1余剰インク掻取り部材41の先端に溜る。
この、掻き取られ、溜った余剰インク4は、再びサーマ
ルヘッド1と反対側の前記した多数孔部分92の小孔2
a・・・を通して移動する。このようにして、記録時の
余剰インク4は、フィルムカートリッジ40のインク4
の供給部に回収される。
一方、フィルム2の非孔部分91がF方向、つまり、下
方に向かって前記第1、第2の余剰インク掻取り部材4
1.42を通過する時の状態を述べる。この時、フィル
ム2のサーマルヘッド1と反対側の面は、すでに第2の
余剰インク掻取り部材89で清掃されているので、第2
の余剰インク掻取り部材42によるインク掻取りの必要
はない。
ただし、第2余剰インク掻取り手段42の先端には、紙
粉やゴミが堆積する。
一方、サーマルヘッド1側のフィルム面も予め第1の余
剰インク掻取り部材90によって清掃されているので、
第1の余剰インク掻取り部材41によるインク掻取りの
必要性もほとんど無くなる。
こうして、フィルム2の非孔部分91がフィルムカート
リッジ40の記録媒体露出部としてのフィルム露出部8
6を覆うとフィルム2の露出部はきれいに清掃され、フ
ィルムカートリッジ40の着脱に際して手などを汚すと
いった危険も無くなる。
また、非孔部分91の移動方向の長ざMlN(第12図
参照)がフィルムカートリッジ40などのフィルム露出
幅E(第6図参照)よりも長いため、第1の余剰インク
掻取り部材41.90、第2の余剰インク掻取り部材4
2.89の間の間隙を通して空気が出入りすることを防
止できる。
したがって、インク4の蒸発も防止でき、インク4の粘
度が変化しないようにすることができるので、記録印字
の品質を一定に保ことができるのである。
次いで、フィルム2に付着した紙カスの除去動作に付い
て述べる。
前記したように第2の余剰インク掻取り部材42の先端
部分に堆積した紙カスやゴミは、フィルム2をG方向に
移動するとフィルム2に付着したままフィルム2と一緒
に移動し、サーマルヘッド1の頂点の加熱素子3部分ま
でやってくる。この時、フィルム2をサーマルヘッド1
の加熱素子3を挟んで前後に数回小さく移動させ、同時
に第3図の吸着ファン53を起動させ、吸着ベルト15
の吸着口107を通して前記したフィルム2上の紙カス
やゴミを空気吸引ガイド57内に吸込んでしまうもので
ある。
このようにして、フィルム2に付着した紙粉やゴミを除
去できるようにしたので、フィルム2の多数孔部分92
の小孔2a・・・に紙粉やゴミが詰まってしまうことを
防止できるのである。
本実施例では、一連の連続記録が終了してから一定時間
おいて、前記紙カス除去工程を実施しており、記録速度
を落してしまうという問題が起きないようにしたもので
ある。
また、前記したようにフィルム2の非孔部分91にて前
記紙カス除去工程を実施しているので、フィルム面のイ
ンク4を清掃されているので、インク4等が空気吸引ガ
イド57内に吸い込まれたり、吸着ベルト15にインク
4が付着するというような問題を防止することもできる
ここで、一連の記録動作が終了した時のフィルム2の動
作に付いて述べる。
一連の記録動作が終了した後、一定時間の間、フィルム
2は記録時の移動速度より遅い速度で移動させている。
これは、一連の記録動作が終了しないうちはサーマルヘ
ッド1の加熱素子3・・・の部分からインク4が枯渇す
るのを防止するだめに行なっているのである。その後、
前記した紙カス除去工程を一定i間つづけ、その後フィ
ルム2の非孔部分91でフィルムカートリッジ40のフ
ィルム露出部86を覆うようにしている。
ところで、第1の余剰インク掻取り部材41、90は弾
性部材からなっており、そのサーマルヘッド1に向かっ
たエツジは、フィルム2の下面に位置してサーマルヘッ
ド1に密着し、サーマルヘッド1の壁面を通して流れ落
ちるインク4を、フィルム2の多数孔部分92の小孔2
a・・・を通してフィルムカートリッジ4oのインク供
給部内に回収できるようになっている。前記第1、第2
の余剰インク掻取り部材41.901及び42.89は
フィルムカートリッジ40の内部と外部の空気やインク
4の出し入れを防止する非通気性の材料で出来ている。
つぎに、フィルム2の小孔2aの径と小孔2a間のピッ
チの関係に付いて第8図を参照して説明する。
図中矢印■はフィルム2の移動方向を示し、小孔2aの
中心を結ぶ線は矢印Iに対して一辺が直交する正三角形
からなっている。図中)−1,Vは加熱素子3の形状寸
法で、それぞれ、100m〜125戸となっている。図
中りは小孔2aの径で実施例では、3 B 、小孔2a
の中心間距離Pは15譚で、小孔2aと小孔2aの最少
距@しは7−としている。実験によれば、前記した記号
を用い、隣合う小孔2a間の最大距離をPとすれ(ズH
≧2P、V≧2P+Dの関係式を満たすことと、実施例
のように解像力8本/aの場合には、小孔2aの径りが
D−15〜35−1PがP−40〜50譚の範囲に入る
ようにすることが良い印字品質を得るために必要だった
また、解像力の良い印字を得るためには小孔2aの径と
フィルム2の厚さに依存することが判明した。解像力8
本/!MIの場合、孔径がフィルム厚と同じ、またはフ
ィルム厚より小さい方が良い。
この理由を第19図および第20図に示す。
記録用紙8とフィルム2との隙間は0.2M、記録用紙
8の送りは40履/S、フィルム2の送りは10履/S
、孔径25−の条件でフィルム厚を5犀、15譚、30
−として実験したところ5pでぼけていたものが孔径を
大きくするにつれてぼけが少なくなり30pでぼけのな
い良好な印字品質が得られた。
第19図は孔径がフィルム厚より小さいフィルム2を用
いた場合のインク4の吐出状態を概念的に示したもので
ある。
■は加熱素子3は発熱以前であり孔内のインク4は変化
をきたしていない。
■発熱が開始され気泡210が発生し始める。
■気泡210は急激に膨張し、 ■■インク滴6が形成噴出され、 ■記録用紙8に衝突吸収される。
この過程で孔径がフィルム厚より大きい場合は発生した
バブルが小孔2aの壁面まで広がりインク4を真直ぐ押
し出すので文字の散りは起こらない。
一方、第20図に示すようにフィルム厚より孔径が大き
い場合は■■のバルブの成長過程においてバブル径が孔
壁まで達しないうちに■において液面中央で破裂し、イ
ンク4が敗ると考がえられる。実際フィルム厚が5〜1
00譚の場合、孔径はフィルム厚と同じまたは1/2ま
でが良いことがわかった。それ以上小さいと目詰まりが
起り易い。また、特にフィルムが51JMJ:1.下だ
とインクの保持量が少なく孔径にかかわらず濃度不足と
なる。
インク4においては粘度と沸点が密接な関係があること
も判明した。実際脱イオン水にダイレクトブラックGW
、ジエチレングリコール、グリセリン、アルコール等を
適量混合し、粘度を1〜10CI)(センチポアズ)、
沸点を80〜200℃まで変えたところ印字エネルギー
が感熱転写方式の5300eraドツトの半分近い30
00 eraドツト以下になるためには粘度1〜5 c
p、沸点80℃〜150℃であることが必要であり、粘
度が高かったり沸点が高いものは実用的でないことがわ
かった。
加熱素子3の形状に付いても良い印字品質を達成し、記
録時の熱効率を向上するために特別の配慮が必要となる
第14図はサーマルヘッド1の要部断面図である。
モリブデン基板123上に絶縁性を持たせるためのガラ
ス・グレーズ層122が形成されており、この上に加熱
素子3・・・及び加熱素子3・・・に電力を供給する引
き出し電極としての電気導体108゜121が形成され
ている。電気導体108゜121は、たとえばTi−A
uからなっている。
さて、加熱素子3が電圧印加され急速に加熱され、気l
′i!iI(バブル)が発生し、この圧力によりインク
4の充填された小孔2a内のインク4が急速に噴出され
記録されるが、本実施例では加熱素子3の抵抗を300
0に選び、24Vをパルス幅110 secで印加して
記録用インクを噴出させ、記録を行なうようにしている
。このとき、消費されるエネルギは約2100erg/
素子である。
このエネルギは、加熱素子とフィルム2のi間124の
厚さTが3μm以上であるとほぼ一定であるが、■が1
0μm以上になると噴出力が悪くなり、印字品質が悪化
してくる。また、■が3μTrL以下になると加熱素子
3当りのインクの消費エネルギは2100以上になり、
■を小さくすればするほど大きなエネルギが必要となる
ことがわかった。そこで、本実施例では、T−3μmと
した。
次に加熱素子3の耐久性等の点から次のような改善が図
られている。
すなわち、特願昭59−11851号で提案されている
ように、加熱素子、(発熱抵抗体)として、酸化ルテニ
ウムを主成分とし、M(MはCa、5rSBa、Pb、
B i、T2から選ばれた少なくとも一種ンの酸化物を
M/RU(原子比)で0.6〜2含有する金属酸化物薄
膜を用いている。
このように金属酸化薄膜を用いることにより、従来のよ
うな酸化による抵抗値の変化を考慮する必要が無くなり
、大きな電力を印加して高温にすることが可能となり、
また長時間使用における安定性が増す。また、この金属
酸化物Imは比較的高いシート抵抗値を有するため、高
い発熱密度を得るのに比較的小さい電波ですむ。そのた
め、従来のごとく発熱抵抗に接続される導電層に流れる
電流が少なくなり、この部分からの発熱を低減できる。
よって、印字の際に起こるいわゆる印字ボケを低減でき
る。また、かかる薄膜は正の抵抗温度計数を有するので
SnO2系材料が有している欠点を改良でき、初期から
大きな電力を印加することができ、高速化に好適で有る
等の特徴がある。
次に本発明のサーマルヘッドの全体構造について第9図
〜第11図にもとづき述べる。
加熱素子3の構造については第14図で述べたが、本実
施例では、加熱素子3及び電気導体108.121は、
表面に絶縁性を持たせるためのガラスゲレース層122
を厚さ20μm程度形成した棒状部材としてのモリブデ
ン丸棒122上に形成されており、このモリブデン丸棒
122はガラス・エポキシ樹脂板140とアルミニウム
板141とを貼り合せた支持体137の端面に接着され
た端面型としである。
また、平面型やアルミナ板端部に加熱素子3・・・を設
ける端面型ヘッドは、加熱素子例3・・・を正確に形成
する必要があるが、本実施例では加熱素子3・・・を形
成させる基板をモリブデン丸棒122、すなわち断面を
丸形状としたので、加熱素子3・・・が多少ずれても支
持体に取りつける時に許容度があるので、はとんど問題
が起こらない。そのため、製造が容易で安価となる。
また、上記モリブデン丸棒122を支える支持体137
がガラス・エポキシ樹脂板140とアルモニウム板14
1を貼り合せたものであるため従来のセラミック基板に
比べ1/10以下のコストになる。しかし、ここでガラ
ス・エポキシ樹脂板140とアルミニウム板141から
なる支持体137がいかに安くとも、支持体137上の
ドライバーIC119とモリブデン丸棒122上の電気
導体108.121とを結ぶために細密な配線パターン
をガラス・エポキシ板140上に設けたのでガラス・エ
ポキシ樹脂板140を研磨しなければパターン切れのた
め歩留りが悪く、必然的に高価となる。
そこで、本実施例では、ドライバーIC119をモリブ
デン丸棒122近くのガラス・エポキシ板140上に接
着し、ドライバーIC119とモリブデン丸棒122上
の電気導体108.121を導電線としての金線170
で直接結ぶことによリガラス・エポキシ樹脂板140の
粗さに影響されない。一方ドライバーIC119の信号
入力側は第18図に示すように出力側に比べて端子数が
115程度なので、ガラス・エポキシ樹脂板140上に
配線パターンを作っても充分広くできるためパターン切
れは起こらない。
ところで、消費エネルギ配分の計算から推定することは
加熱素子3・・・のパルス的加熱により消費されるエネ
ルギの大部分(90%以上)が記録用インク4の噴出に
使用されるのではなく、基板137やフィルム2等に蓄
積されるということである。この蓄積はフィルム2やイ
ンク4を暖めインクの沸点近くまで上昇させてしまう。
そのため熱蓄積の有る場合と無い場合とでインク噴出の
状況が変化してしまう。つまり、記録の熱層歴が記録画
像の濃度にムラを生じさせるという問題を引き起こして
しまう。
なお、ガラス丸棒基準板を用いたサーマルヘッドも検討
されているが、ガラスの熱伝導率が0.0020aQ/
aR/S/’Cと小さいため熱のこもりが大きく上記の
問題が発生し易い。そこで、丸棒基板を熱伝導率の良い
金属で作ることが考えられる。しかし、電気導体108
,121や加熱素子3・・・を設けるためのガラス・グ
レーズ層122のような絶縁膜を金属棒に設けなければ
ならないので、金属棒とガラス・グレーズ層122の熱
膨張率が違うと、加熱素子3・・・を駆動した時にガラ
ス・グレーズ層122にひびが入る。
たとえば、アルミニウム(Aβ)は、熱膨張率が23x
10’/’Cでガラス・グレーズ層122の熱膨張率6
X10’の4倍も大きいため適切ではない。本実施例で
は金属丸棒をモリブデンとした。
このモリブデンは、ガラスとの接着性が良い上、熱膨張
率が5X104/’Cとガラスとほぼ等しい上に熱伝導
率は、0.35can/z/s/’Cとガラスより2桁
も高いので熱蓄積も無く、使用中に壊れることの無い安
定したサーマルヘッド1が得られる。
ガラスグレーズ層の厚さの効果を決めるため本実施例で
は加熱素子部の表面温度のシミュレーションを行なった
ところ第18図に示すように厚さをパラメータとして横
軸に時間、縦軸に表面温度をとったところ、熱効率を上
げるにはガラスグレーズ層は厚い方が良いが、100μ
m以上に増しても効果は増えず、逆に厚いと立ち下がり
時の特性が悪化することが明確となった。したがってガ
ラスグレーズ層の厚さは20μ瓦〜100μmの範囲が
望ましく、本実施例ではガラスグレーズ層を607.!
mの厚さとした。
また、本実施例では支持体の半分をアルミニウム板14
1としたため、加°熱素子3・・・で発生しモリブデン
丸棒122に蓄積した熱エネルギは速やかにアルミニウ
ム板141に伝達、拡散し、冷却された印字ムラを大幅
に低下できる。
また、本実施例ではガラス・エポキシ樹脂板140とア
ルミニウム板141とを貼り合せ、その一端面にV字型
に凹ませた板状の支持体137と加熱素子3・・・を形
成させたガラス丸棒122との間に温度検知素子として
のサーミスタ150゜150を取付けである。
そのため、モリブデン丸棒122の正確な温度が検知で
きるので、サーマルヘッド1の使用開始時と連続使用時
の発熱と放熱の平衡時の温度の変化、気温による平衡温
度の変化等が正確に検知できるので、加熱素子3・・・
に加える電波をわずかに変えることでサーマルヘッド1
の温度を一定に保てる。
なお、本実施例ではドライバーICを載せたガラス・エ
ポキシ樹脂板140とアルミニウム板141とを貼り合
せて支持体137としたが、ポリイミド等の薄い基板上
にICを載せ厚い基板上に貼り付け、支持体にするなど
しても良い。
また、サーマルヘッド1の先端にモリブデン丸棒122
を使ったため、サーマルヘッド1の先端が平面であるも
のに比べて記憶用紙8が印字後に速やかに離れるのが容
易になった。
前記ドライバーIC119は、第17図に示す構成とな
っていて加熱素子3・・・を32個駆動することができ
、このドライバーIC119を54個分割駆動している
なお、図中203・・・はD型フリップフロップ回路、
204・・・はラッチ回路、205・・・はアンド回路
、206・・・はドライバである。
第15図および第16図は、本発明のサーマルヘッド1
の他の実施例を示すものであり、第14図で述べた加熱
素子3・・・および電気導体108゜121はガラスグ
レーズ処理された熱伝導性の良いモリブデン管145上
に形成されており、このモリブデン管145は支持体1
37の端面に接着されており、端面型ヘッドとなってい
る。上記支持体137は、上記加熱素子3・・・を駆動
するためのドライバーIC119,119と電力を供給
するための配線を設けたポリイミド基板123゜123
をアルミニウム板141の両側に貼り付けた構造となっ
ている。そのため、モリブデン管145とアルミニウム
板141が非常に熱伝導性が良いので熱蓄積はほとんど
起こらず連続印字における濃度変化をきたさない。また
、ポリイミド基板723のすぐ下がアルミニウム板14
1なのでドライバーIC119の放熱も兼ねている。
本実施例ではさらにモリブデン管145の中空部139
にサーミスタ150,150を設けており、熱伝導性が
良いので環境の変化や黒へりなどの大面積の印字におけ
る急激な発熱による温度上昇を検知しているので、サー
ミスタ150゜150の温度による抵抗値変化によって
加熱素子3・・・に流す電流を制御することにより、最
適な印字が保たれる。
また、本実施例では、加熱素子3・・・の信号端子側の
電気導体108.121をモリブデン管145の両側に
交互に取り出し、ポリイミド基板123.123の上に
接着されたドライバーIC119,119に金線170
でボンディングされている。このように端面型ヘッドの
両側面に加熱素子3・・・の信号線を交互に出すことで
ドライバーIC119,119の実装密度は基板の片側
のみに信号を出した時より半分程度に下げることができ
、ドライバーIC119,119のコストを大幅に下げ
、サーマルヘッド1の′a茫度化が容易になった。
なお、上述の一実施例において、記録媒体としての小孔
2a・・・を有したフィルム2に付いて説明したが、小
孔に限らす凹部であっても同様の目的を達成できる。そ
の他、本発明は本発明の用紙を変えない範囲で種々変形
実施可能なことは勿論である。
〔発明の効果〕
本発明は、多数の小孔または凹部を有した記録媒体に記
録用インクを充填し、インクの充填された小孔または凹
部がサーマルヘッドに配置された加熱素子表面に達した
際に加熱素子を選択的に加熱させることによって、発生
する気泡の圧力により前記小孔または凹部中のインクを
被記録材に向けて噴出させることにより被記録材に記録
を行なう構成とするとともに、前記記録媒体の小孔また
は凹部の有効口径がフィルム厚さと等しいか、あるいは
小さく設定することによりインクの噴出特性を良くし、
印字品質を向上させるようにしたものである。したがっ
て、固定したノズルを用いない全く新しいインクジェッ
ト方式であり、目詰まりがなく、高速記録が可能で、し
かも、印字品質の高い記録が行なえるようにした記録装
置を提供できるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用し得るサーマルインクジェット記
録装置の記録原理の説明図、第2図(a)は記録装置の
概略的縦断側面図、第2図(b)は要部の構成説明図、
第3図は概略的縦断正面図、第4図(a>はフィルム移
動機構の駆動部側面図、第4図(b)はフィルム移lj
I機構の駆動部平面図、第5図はフィルムカートリッジ
の斜視図、第6図はフィルム移動機構及びインク供給部
の斜視図、第7図は排紙ローラ部の斜視図、第8図は小
孔の径及びピッチと加熱素子形状の関係を示す図、第9
図は本発明のサーマルヘッドの一実施例を示す概略的斜
視図、第10図は同じく概略的側面図、第11図は同じ
く概略的平面図、第12図はフィルムの多数孔部と非孔
部の形状説明図、第13図はフィルム速度と記録濃度の
関係を示す図、第14図は加熱素子の近傍の構造を示す
図、第15図および第16図はサーマルヘッドの変形例
を示すもので、第15図は概略的側面図、第16図は概
略的平面図、第17図はサーマルヘッドの駆動回路IC
ロジック図、第18図はガラスグレーズ層がおよぼすサ
ーマルヘッド表面温度のシュミレーション結果を示す図
、第19図は孔径がフィルム厚さよりも小さいフィルム
を用いた場合のインクの吐出状態を示す説明図、第20
図は孔径がフィルム厚さよりも大きいフィルムを用いた
場合のインクの吐出状態を示す説明図である。 1・・・サーマルヘッド、 2・・・記録媒体(フィル
ム)、2a・・・小孔、3・・・加熱素子、4・・・イ
ンク、8・・・被記録材(記録用紙)。 出願人代理人 弁理士 鈴 江 武 彦2a   2a 第1図 第2図(b) (a)(b) 第4図 第5図 第8図 第9図 第12図 フイノLIJlp mm15 第13図 第17図 時rA  (7is) 第18図 第19図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)多数の小孔または凹部を有した記録媒体に記録用
    インクを充填し、インクの充填された小孔または凹部が
    サーマルヘッドに配置された加熱素子表面に達した際に
    加熱素子を選択的に加熱させることによって、発生する
    気泡の圧力により前記小孔または凹部中のインクを被記
    録材に向けて噴出させることにより被記録材に記録を行
    なう記録装置であって、前記記録体の小孔または凹部の
    有効口径がフィルムの厚さと等しいか、あるいは小さく
    設定したことを特徴とする記録装置。
  2. (2)記録媒体の厚さが、5〜100μmであることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の記録装置。
JP60260459A 1985-11-20 1985-11-20 記録装置 Pending JPS62119042A (ja)

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