JPS6264558A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPS6264558A
JPS6264558A JP20575285A JP20575285A JPS6264558A JP S6264558 A JPS6264558 A JP S6264558A JP 20575285 A JP20575285 A JP 20575285A JP 20575285 A JP20575285 A JP 20575285A JP S6264558 A JPS6264558 A JP S6264558A
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JP
Japan
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film
ink
recording
thermal head
recording paper
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Application number
JP20575285A
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English (en)
Inventor
Takashi Shimazaki
隆 島崎
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Publication of JPS6264558A publication Critical patent/JPS6264558A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14016Structure of bubble jet print heads
    • B41J2/14161Structure having belt or drum with holes filled with ink

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明は、目づまりのないサーマルインクジェット方式
の記録装置に係わり、特にインク保持フィルムの移動速
度を被記録部材の移動速度に比べて遅くした記録装置に
関する。
[発明の技術的背景とその問題点] 従来より静電方式、感熱紙加熱方式、サーマル転写方式
、電子写真方式等さまざまのノンインパクトの記録方式
が提案されてきた。このなかでも低パワーで静かに動作
し、小型化、多色カラー化が容易で、しかも構成要素が
安い等の利点をもつインクジェット方式は非常に優れた
記録方式である。
しかし従来のインクジェット方式は、ノズルの目づまり
が完全には解決されていないので、なかなか普及しない
のが実情である。また従来のインクジェット方式では、
多数ノズルを密集できず、多数ドツトの同時記録が困難
なため、記録速度が遅いという欠点も有していた。
このためフィルムに多数の透過孔を形成し、これにイン
クを保持させ、サーマルヘッドで加熱してインクを突沸
飛翔させるサーマルインクジェット方式が提案されてい
る。
しかしながら、従来のサーマルインクジェット方式では
、透過孔を均一に形成したフィルムを製造するのが難し
いのでフィルムの移動速度を記録用紙の移動速度より遅
くしてフィルムの長さを短くしたり、逆にフィルムの移
動速度より記録用紙の移動速度を早くして記録速度をあ
げたりすると、連続印字の際フィルムの同じ透過孔を何
度も加熱することになり、インク供給が追いつかず濃度
むらができるという問題があった。
[発明の目的] 本発明は上記事情に対処してなされたもので、高速記録
が可能で濃度むらのないサーマルインクジェット方式の
記録装置を提供することを目的とする。
[発明の概要] 本発明は上記目的を達成するために、多数の微小な透過
孔の形成されたインク保持フィルムと、このインク保持
フィルムの透過孔に記録用インクを保持させるインク供
給手段と、前記インク保持フィルムに周設されてこのイ
ンク保持フィルムの透過孔に保持された記録用インクを
選択的に加熱するサーマルヘッドと、前記インク保持フ
ィルムとこのインク保持フィルムの他方の側に配置され
た被記録部材とを相対的に移動させる移動手段とを有し
てなる記録装置において、前記インク保持フィルムの前
記サーマルヘッドに対向する面に粗面加工を施したもの
であり、これにより濃度むらのない高速記録が可能とな
った。
[発明の実施例] 以下、本発明の実施例の詳細を図面に基づいて説明する
第1図はこの記録装置の記録原理を説明するための図で
ある。
この装置は、加熱ヘッド(サーマルヘッド)1と、10
〜200μl径の透過孔(オリフィス)2a12a、・
・・・・・2aを多数形成した金属、有機物質等からな
るインク保持フィルム(フィルム)2と、サーマルヘッ
ド1の記録部のライン方向に複数配置された加熱素子列
3.3・・・・・・3と、インク4とを備えている。
なお、同図において、5はオリフィス2aにインク4が
充填された状態、6はオリフィス2aからインク4が噴
出した状態、7はオリフィス2aからインク4が噴出さ
れた後の状態をそれぞれ示している。
この動作は、まず所定の方向に移動するフィルム2にイ
ンク4を充填し、インク4の充填されたオリフィス2a
 、2a・・・・・・2aが加熱素子列3.3−・・・
・・3まで到達したとき、加熱素子3を選択的に電圧印
加して急速加熱し、その際発生する気泡(バブル)の圧
力により、インク滴を突沸飛翔させ記録が行なわれるも
のである。
第2図は本発明の画像形成装置の一実施例の縦断面図で
ある。
同図において、8は被記録部材である記録用紙で、この
記録用紙8はカセット49内に収納され、押し上げバネ
33により上方に向って押し上げられフィードローラ9
に接触している。
またカセット49の外側面にはゴム磁石47が固着され
、本体筺体134から突出した吸着プレート48に磁気
的に吸着され、カセット49が本体筐体134に固定さ
れている。
またフィードローラ9の軸は、第3図に示すように、本
体筐体134の突出部に装着されたベアリングに回転可
能に支持され、一方が給紙ソレノイド51によって0N
−OFFする給紙スプリングクラッチ63およびギヤー
55.56を介して用紙搬送用モータ54の回転に連動
されるものとなっている。
そしてフィードローラ9はこの記録装置に接続された図
示しない画像、データ等の処理装置の記録命令に応答し
て、給紙ツルノイド51が励磁され、給紙スプリングク
ラッチ63がONにされ、用紙搬送用モータ54の回転
をギヤー55.56を通して伝達され、記録用紙8を所
定の方向に搬送する。
このようにしてカセット49から搬送された記録用紙8
は、第1の給紙ガイド44に沿って上昇し、送りローラ
10に挟持され搬送されて、第10−ラ12に巻き付い
た吸着ベルト15と静止したレジストローラ11とが当
接する位置で整位される。
さらにレジストローラ11はクラッチ部(図示せず)を
介して、第3図に示すように、用紙搬送モータ54と連
動し、このクラッチ部のON動作により回転する。
またレジストローラ11の回転開始のタイミングは記録
用紙8の先端が第1LED21の光を遮ぎり、第1フオ
トセンサ22がOFFになってから所定の時間を経過し
た後、記録用紙8の先端がレジストローラ11の前記転
接部に当接し整位され、適当なたわみを生じるように定
められている。
こうすることにより、レジストローラ11の転接部に記
録用紙8の先端を確実に押し込み、レジストローラ11
と吸着ベルト15による記録用紙8との噛み込みが確実
にされている。
こうしてレジストローラ11の回転開始により、記録用
紙8が、噛み込まれ、記録用紙8の厚さに応じた徂だけ
第10−ラ12がローラ押しあてバネ25に逆って、押
し上げられ、記録用紙8が適当な圧力で挟持されながら
記録部に搬送される。
そして記録部において、記録用紙8は、第4図に示すよ
うに、第2浮動部押0あてバネ26、第2浮動部27、
吸着ベルト15により、厚さ0.21の可撓性フィルム
からなる記録部ガイド31を介して軽くフィルム2に押
しつけられるので、記録用紙8の記録面は加熱素子3に
密着しながら、K方向に移動し、かつP方向に移動する
フィルム2の表面と微小間隙0.21Bffiを常に維
持される。
なお、記録部ガイド31の先端エッヂは加熱素子3から
約0.711111と設定されているので、記録用紙8
の記録面とフィルム2との間隙は確実に保持される。
しかしながら実験では、前記先端エッチが加熱素子3か
ら3aueまでは、加熱素子3の近傍が平面であるため
一定の間隙が得られることがわかった。
さらに、性能試験によれば、フィルム2の表面と記録用
紙8の記録面との間隙は、解像力8本/mmを維持する
ために、0.1〜0.3■の間になければならないこと
も確認された。
したがって前記可撓性フィルムは、厚さ0.1〜0.3
n+mの可撓性薄板であっても良いことは勿論である。
しかしながら、記録用紙8の記録面とフィルム2との間
隙が微小のため、フィルム2上に余剰のインクが溜り、
記録用紙8の記録面汚すことがある。
そのためこの実施例では、記録部ガイド31の表面に疎
水性をもたせ、さらに記録部ガイド31の先端部が加熱
索子3に向けてナイフエッチ状に形成されるので、記録
部ガイド31とフィルム2との接触面にインク4が溜る
ことなく、インク4がフィルム2の移動方向に引き込ま
れていく。
さらにこの実施例では、フィルム2を厚さ15μmのニ
ッケルフィルムをフォトエツジングして径25〜30μ
mの多数孔を形成し、その後前記被記録部材に向う表面
に薄いテフロンコーティングを形成し、疎水性処理を施
した。
このことにより、フィルム2の記録用紙8に向う表面に
は、インク浸出がなくなるとともに、なにかの機会に前
記表面にインクが付着したとしても、後述する余剰イン
ク掻取り部材を親水性の弾性部材とすることにより、完
全に清掃できる。
こうして、記録部ガイド31のエッチ部から、インク4
があふれ出るのをさらに効果的に防止することができる
さらに前記フィルム2のサーマルヘッド1に向かった面
を平均粗さ1μmの粗面2bにしたので、フィルム2が
ヘッドに圧接された場合でもフィルム2のヘッドの間に
インク5が保持でき、またインク5のはじきがなくなり
、インク5がフィルム2に均一に付着する。このため第
11図に示すようにフィルム2の移動速度が被記録部材
の速度より遅くても充分な印字が可能となり、印字むら
もなくなる。この理由はインク5が噴出してインク5が
空になると、フィルム2とヘッドの間に保持されたづン
ク5aが印字ごとにフィルム2の透過孔に毛管現象で入
ってくるためである。
この粗面2bの粗さはフィルムの移動速度、記録速度、
インク粘度との相関があるが、10mm/S〜200m
m/Sの記録速度の場合に記録速度/フィルム移動速度
比が1〜4の範囲では平均粗さが0.1〜5μmであれ
ばよい。
この粗面2bはなし地のような粗し方でも、紙やすりで
こすったような傷状のちのでも、平行な線状のものでも
可能である。
製造方法としてはフィルム作成侵に表面を粗しでもよい
が、穴づまりやフィルム保護を考慮し、この実施例では
フィルムを作成時に加工した。
まずニッケルフィルムをメッキ法で作成する前にメッキ
膜を作る基板を61500番のやすりで表面をこすった
後、ニッケルのメッキを行なって粗面2bを形成し、エ
ツチング法により多数の透過孔2aを形成してフィルム
2を作成した。
またメッキ基板をサンドブラストのようななし地にした
のら、多数の透過孔パターンをフォトレジストで置板上
に作り、直接多孔フィルムをメッキ法で形成しても同様
の効果のあるフィルムを作成することが可能である。
このようにフィルム而に1μm#J後の凹凸を作ること
により、記録インク5が一様に付着するとともに、サー
マルヘッド1との接触面を通して毛管現象により加熱素
子3に速やかにインクを供給できるためインクの供給不
足がなくなる。
なおこの実施例ではフィルムをニッケルとしたが、フィ
ルムはポリイミドのような有橢物でも、また金屑との複
合物とすることも可能である。
さて第2図において記録用紙8の先端部はさらに前進し
、排紙ローラ13と第20−ラ14とに挟持される。こ
のとき記録用紙8の記録部は、第6図に示すように、排
紙ローラ13の針状ローラ部104により点状に支持さ
れ、その両端は基準ローラ部105.106と吸着ベル
ト15とが転接しているので過度の圧力が加えられずに
搬送され、未乾燥の記録画像が乱されるという問題が生
じないようにされている。
記録用紙8はさらに前進し、記録用紙8の後端がレジス
トローラ11と第10−ラ12との転接部を通過する。
このとき、記録用紙8の後端部分は記録部搬送機構43
の全荷重を受けながら、記録部ガイド31の表面に接際
されつつ搬送されることになる。
つまり、記録用紙8の基本的な搬送力は吸着ベルト15
の吸着搬送力のみとなり、大きな摩擦力を受けながらの
搬送になるため、搬送に不確実さを伴うことになる。そ
の際、この実施例では記録部ガイド31に記録用紙8を
押しつける記録部搬送機構43の全荷重が、前記第2浮
動部27を介して伝達され、第2浮動部27は第2浮動
部27への記録部ガイド31からの反力により第2浮動
部押しあてバネ26に抗しながら高粘性流体緩雨器2つ
を介して記録部搬送機構43の筐体部分に相対的に上方
に押し上げられる。
こうして、記録用紙8の後端が通過した後、一時的に離
れたレジストローラ1゛1と吸着ベルト15とは再び転
接するようになり、記録用紙8にかかる圧力は減じられ
、第2浮動部27の全荷重と第2浮動部押しあてバネ2
6のバネの力だけとなって、スムースな記録用紙の搬送
がされる。
さらに記録用紙8は前進し、記録用紙8の後端が記録部
ガイド31の加熱素子3側のエッチ部を通過すると、前
記第2浮動部27はどこからも反力を受けなく、第2浮
動部27の自重と前記第2浮動部押しあてバネ26の力
で下方に押し下げられることになる。このため、記録用
紙8の後端が記録部ガイド31の前記エッヂ部を通過し
たとき、記録用紙8の後端がフィルム2の方向に垂れ、
記録用紙8の後端とフィルム2とが接触し、インク4で
汚されてしまうという問題を有している。
しかしこの実施例では、下記に述べる処置によりこの問
題を解決している。
まず、記録用紙8の後端が加熱素子3上を通過するとき
は、ソレノイド28を励磁して第2浮動部27全体を上
方に吸引することにより、吸着べルト15に吸春された
記録用紙8も上方に押し上げられフィルム2との接触を
防止している。このとき第2浮動部27の上方への移動
により、今までフィルム2に軽く押しつ番プられりてい
た可撓性の弾性材である記録部ガイド31の先端部は、
復元力により上方に移動し前記記録用紙8の後端が前記
記録部ガイド31の先端エッヂ部を少なくとも通過する
までは転接案内するようにしている。
またこのような動作を少なくとも記録用紙8の先端、後
端の非記録部の通過時または連続記録時の記録用紙間の
非記録時に実行し、同じようにソレノイド28を励磁し
て前記記録部ガイド31をフィルム2から離す。
さらにまた、記録を終了し、少なくとも記録を行なわな
い時は、フィルム2のオリフィス部以外の部分によりサ
ーマルヘッドが覆われるまでソレノイド28を励磁して
おき前記サーマルヘッドがフィルム2のオリフィス部以
外の部分によりでわれた後、ソレノイド28の励磁を切
り、面記記録部ガイド31をフィルム2に接触させる。
こうすることにより、フィルム2と、前記記録部ガイド
31の接触部及びその近傍にインク4が溜って残ること
がなくなり、インク4の変質による記録等への悪影響も
なくなる。
さらにこの実施例では記録用紙8の先端や後端に折れや
曲がりがあって、フィルム2の表面と記録用紙8とが接
触づるのを防止するため、記録用紙8の先端または後端
が加熱素子3を挟んで両端にそれぞれ±6mmの間はフ
ィルム2の表面から離れて移動するようツルノイド28
を励磁し、第2浮動部27仝体を上方に吸引するように
している。
こうして、記録用紙8はフィルム2と接触して汚れるこ
ともなく、またきわめて微小な間隙を維持し、鮮明な記
録をされて、排紙口〜う13を通過して排紙トレイ16
上に排紙される。
また、排紙時においては、記録用紙8の後端で第21E
D23の光を遮ぎり第2フオトセンサ24の立ち上がり
信号を検知して、記録用紙8が確実に廃止されたことを
検知するようにしている。
次に、第2図および第3図を参照してインク容器64か
らフィルムカートリッジ40へのインク供給、および、
フィルムカートリッジ40のインク供給部からフィルム
2へのインク供給について述べる。
まず、この実施例ではフィルムカートリッジ40とイン
ク容器64とは分離可能となっている。
そしてインク4はインク容器64内に収納され、このイ
ンク容器64はフィルムカートリッジ40のインク容器
取付部65にねじ込まれ固定される。
この際、インク容器64の透明なインク供給チューブ7
1が、インク容器取付部シール73に密着したフィルム
カートリッジ40のバJレブ68をカートリッジバルブ
用バネ69の付勢力に抗して押()下げる。
一方、フィルムカートリッジ40のバルブ68は、イン
ク容器間閉捧70を上方に押し上げ、したがってインク
容器64のバルブ67をインク容器64のバルブ用バネ
6つに抗して押し上げ、インク容器64内のインク4を
流出させる。インク容器64から流出したインク4は前
記透明なインク供給チューブ71の斜めにカットされた
先端部が埋まるまで流出し、フィルムカートリッジ40
のバルブ68の周囲に明けられた小孔を通して細いイン
ク供給路72.93に流れ込む(第9図参照)。さらに
インク4はフェルトで構成されるインク供給部材37.
39に浸み込み、これを通してフィルム2にインク4を
塗布され、したがって、フィルム2のオリフィス2a 
、2a・・・・・・2aにインク4を充填され、フィル
ム2の移動と加熱素子3.3・・・・・・3の急速加熱
による気泡(バルブ)により記録インク滴として使用さ
れる。
こうして、インク4が消費されインクの水準が前記透明
なインク供給チューブ71の先端の斜めカット部より下
降すると、フィルムカートリッジ40のインク供給部に
設けられた空気吸入ロア4より空気が吸入され、この空
気が前記斜めカット部を通して、インク容器64内に流
れ込み、新たなインク4を流出させる。ところで、前記
空気吸入ロア4はインク供給部内の上部にあり、かつイ
ンク供給部内の空気容積は第2図および第3図より判か
るよう可能な限り小さくしてあり、後述する弾性ゴムで
構成された第1余剰インク掻き取り部材41.90と第
2余剰インク掻き取り部材42.89とによりインク供
給部への空気の出入れは前記フィルム2のオリフィス2
a 、2a・・・・・・2aが前記第1、第2余剰イン
ク掻き取り部材41.90.42.89の通過するとき
のみ可能となっているので、前記したインク容器64か
らインク供給部へのインク4の補充はフィルム2の移動
時のみ可能となり、フィルムカートリッジ40の交換時
や当該の移動時などの非動作時には行なわれないように
なっている。
したがって、フィルムカートリッジ40にインク4が過
度に供給されて、フィルムカートリッジ40から漏洩し
飛散するという問題を未然に防止できるようになってい
る。
さらに、フィルム2へのインク4の供給は第2図および
第3図に示すように、フェルトで構成されたインク供給
部37.39を通して行なわれているので、インク供給
部内で液体としての自由表面を形成しないようにするこ
とができ、インク4はフェルト内の繊維の間に表面人力
の力で捕捉されているので、フィルムカートリッジ40
外への記録用インク漏洩を防止することが容易となる。
つぎに、インク容器64をフィルムカートリッジ40の
インク容器取付部65から取り外す場合の動作について
述べる。
前記したインク4の補充によりインク容器64内のイン
ク4が消費され無くなってくるとインクの水準はさらに
下降し、透明なインク供給チューブ71にさしかかる。
このとき、インク検知用LED75の光が通過し始めイ
ンク検知用フォトセンサ76をON状態にし始める。こ
の信号の立ち上がりをとらえ、インク容器64内のイン
ク無しの状態を検知するようになっている。
この記録装置は前記インク無しの検知信号にもとづきこ
の記録装置の表示部分か、またはこの記録装置と接続さ
れる画像・データ等の処理装置の表示部分に後述するよ
うに、もしサーマルヘッド1にインク4が有るならばイ
ンク容器64のインク無し、つまりインク容器64の交
換を指示する表示を行なうようになっている。
こうして、インク容器64の交換が行なわれるが、この
実施例の場合、取外しの手順及び、インク容器64のバ
ルブ67、フィルムカートリッジ40のバルブ68の動
作は取付けの場合と全く逆となる。
すなわち、フィルムカートリッジ40のバルブ68が上
昇し、カートリッジバルブ用バネ69の力でインク容器
取り付は部シール73の下面に密着し、フィルムカート
リッジ40内のインク4がインク容器取付部65から外
部に漏洩し飛散するのを防止できるようになっている。
ところでインク容器64はこの実施例では容重100c
cで、前記したインク供給チューブ71を除けばインク
4の耐候性を考慮して不透明な容器となっており、通常
の記録密度ではシート状記録用紙A4版で2000〜5
ooo枚記録でき、一方、フィルムカートリッジ40は
フィルム2のオリフィス2a、2a・・・・・・2aの
紙粉やカビ、インクの乾きによる目詰まりなどの問題に
より約10万枚/A4、期間約3ケ年で交換が必要とな
る。このため、フィルムカートリッジ40とインク容器
64は分離可能になるようになっており、かつ、そのた
めにそれぞれの容器ごとにインク4の漏洩や蒸発も容易
に防止できるような構成となっている。
そこで、フィルムカートリッジ40の当該記録装置への
取り何けについて述べる。
この記録装置では、サーマルヘッド1は本体筺体134
に固定されており、フィルムカートリッジ40は第7図
(b)および第8図に示すようにフィルムカートリッジ
40のフィルム露出部よりに位置した容器に窓を有して
おり、この窓部分で前記サーマルヘッド1を囲むように
本体筐体134にセットできるようになっている。
つまり、第3図においてフィルムカートリッジ第1支持
部60を本体筺体134の大部分に挿入し、他端に設け
たフィルムカートリッジ第2支持部61を下方に向って
押し下げるとカートリッジ固定バネ62が右方に移動し
、フイルムカートリッジ第2支持部61の凹部に固定バ
ネ62の頭部が落ち込み、フィルムカートリッジ40が
固定されるようになっている。
前記したようにフィルムカートリッジ40の容器部分が
窓形状になっているので、フィルムカートリッジ40に
充分な強度を持たせられる構造になっている。
また、前述したような取付けになっているのでフィルム
カートリッジ4oの着脱が容易であり、インク容器64
が付いたままでも着脱が容易に行なえる。つまり、イン
ク4の色換えも簡単に行なえるようになっている。また
、フィルムカートリッジ40の着脱時には、第2図矢印
Aに示すように記録部搬送機構43が回動し、さらに、
矢印Bに示すように記録部ガイド31が回動し、フィル
ムカートリッジ40の上部が大きく開放され、記録部に
おける紙詰まり(ジャム)や、フィルム2の紙カス除去
、フィルムカートリッジ40の交換等が容易に行なえる
なお、フィルムカートリッジ40を外した場合、フィル
ムカートリッジ40内に残存したインク4が漏洩したり
、または蒸発するのを防止するため、フィルムカートリ
ッジ40には第8図に示すごとくカートリッジ用フタ8
5がついており、矢印りで示すごとく、回動して、フィ
ルム露出部86をおおい、かつ、前記フタの突起部がフ
ィルムカートリッジ40の第1余剰インク掻取り部材4
1.90、および第2余剰インク掻取り部材42.89
と密着してフィルムカートリッジ40を密閉するように
なっている。
また、第2図に示すように、34.35はフェルト、ス
ポンジ、フェルト状繊維等からなる供給手段としてのイ
ンク吸取部材である。前述するようにフィルムカートリ
ッジ40の着脱の際、サーマルヘッド1の上部に溜った
余剰インク4がサーマルヘッド1の壁面を通じて流れ落
ちこの記録装置内に飛散するという問題があるが、この
実施例では前記サーマルヘッド1の下部分にサーマルヘ
ッド1に接触したインク吸取部材34.35が付いてお
り、流れ落ち飛散しようとするインク4を吸収して、前
記した問題を未然に防止している。
さて、次にフィルム2の駆動時の動作について述べる。
第7図<a >は一実施例のフィルム移動機構の駆動部
側面図、第7図(b)は同部分の平面図を示したもので
ある。
フィルム2は、フィルム駆動モータ52のフィルム駆動
モータギヤー58側から見て時計まわり回転と、反時計
まわり回転に応じて、第7図(a )において、上方及
び下方にそれぞれ移動する。フィルム駆動モータギヤー
58が反時計方向に回ねるとフィルム駆動ギヤー78は
時計方向に回転する。またフィルム移動駆動軸87に嵌
着した左巻スプリング84の一端がギヤー78の四部に
係合されているので、ギヤー78の時計方向回転は左巻
スプリング84をフィルム移動用駆動軸87にさらに付
くように巻付ける方向に作用し、ギヤー78の動力をフ
ィルム移動用駆動軸87に伝達する。
このとき、フィルム駆動ギヤー59は、やはり時計方向
に回転するが、フィルム移動用駆動軸88に嵌着された
右巻スプリング83を相対的に前記駆動軸88から緩ま
せる方向に作用する。しかし、実施例の場合、前記駆動
軸88と前記布巻きスプリング83も同一方向に回転し
ているので実質的な前記駆動軸88と前記布巻きスプリ
ング83とのスリップは生じる。
ところで、フィルムカートリッジ40の着脱に際しては
、前記フィルム駆動ギヤー59.78は前記フィルムモ
ータギヤー58と別々に噛み合いフィルム2が緩んだま
まになったり強過ぎる張力が働いたままになる危険性を
有している。しかしながら、後者についてはこの実施例
のような構成では、前記フィルム移動用駆動軸88と前
記布巻ぎスプリング83とがスリップしこのような強過
ぎる張力を緩和することができる。
さらに、第9図の実施例のフィルム移動機構の斜視図に
示したように、前記フィルムカートリッジ40は、フィ
ルム移動用駆動軸87.88と反対の側にフィルムテン
ション機構を設けているので、フィルム2の緩みも無く
、フィルム2が適切な圧力でサーマルヘッド1の先端加
熱素子3.3・・・・・・3の部分を1習擦することが
できるようになっている。フィルム移動用駆動軸87の
一端には、ビン101によりラダーホイール100が固
定され、前記駆動軸88の一端にはトーションばね固定
部96に一端が係合した左巻きのトーションばね95が
嵌着され、トーションばね95の使端がラダーホイール
97の四部98に係合し、ラダーホイール97はラダー
チェーン99を介して前記ラダーホイール100と連結
している。
ところで、ラダーホイール97.100にラダーチェー
ン99を掛けるとき、トーションばね95を介してフィ
ルム巻付軸36は反時C4方向へ、フィルム巻付軸38
は時計方向回りに付勢するよう、トーションばね95を
あらかじめ適切にねじって取り句(プるようになってい
る。したがって、フィルム2にはトーションばね95の
ねじれ力、つまりトルクに応じて適切なテンションを掛
けられるようになっている。
こうして、フィルムカー1−リッジ40をこの記録装置
に取り付けるとき、フィルム2が緩んでしまうという問
題を無くし、常にフィルム2が適切な王力でサーマルヘ
ッド1の先端部に密着しながら摺動するようになってい
る。
つぎに、第7図(a)および第7図(b )を参照にし
てフィルム駆動モータギヤー58が、ギヤー58の取付
は側からみて反時計方向に回る場合について説明づる。
このときは、駆動ギヤー59が反時計方向に回転し、右
巻スプリング83がフィルム移動用駆動軸88にからみ
つくように作用する。こうして、この場合にはフィルム
2は下方向に移動する。こうして、フィルム駆動モータ
52の時計方向、反時計方向回転にしたがい、フィルム
2を往復移動することができ、右巻スプリング83、左
巻スプリング84とフィルムテンション礪構142(第
9図参照)との作用でフィルムカートリッジ40の着脱
に際して、フィルム2の緩みを防止し、また、過度のテ
ンションが発生してフィルム2やサーマルヘッド1をj
0傷することが無いようになっている。
ともかく、前記したフィルム駆動モータ52のaノ作に
より、フィルム2を往復動作させ、サーマルヘッド1の
加熱素子3.3・・・・・・3の部分に、フィルム2の
多数孔部分92にインク4を充填して送り記録を行なう
ことができるようになっている。
さらにフィルム2はサーマルヘッド1の両端位置した、
第11図の図中102.103で示す前記フィルム2の
サイドガイドからなるガイド手段にガイドされ、フィル
ム2の横ずれが防止できるようになっている。
ところで、前記したフィルム2の多数孔部分92の始ま
りや終りがどの位置にあるかを知り記録の開始に際して
、フィルム2の移動方向の前記多数孔部分92の始まり
の位置が加熱素子3のところに来たとき、記録を開始で
きるようにする必要がある。この実施例では第7図(a
)’、(b)に示すごとく、フィルム駆動モータ52の
駆動軸にフィルム位置割出し180を取付け、前記割出
し盤8oにフィルム2の多数孔部分92の開始位置を示
すフィルム第1位置検知用スリット81とフィルム第2
位置検知用スリット82とを設けて、フィルム位置検知
79によりフィルム2の位置を検知するようにしている
フィルム駆動モータ52の回転するときフィルム位置検
知器7つは、前記スリット81の類スリットおよび長ス
リットによる短光パルスおよび長光パルスを感知し、こ
れに応答して電子制御回路32(第2図参照)に内臓の
一定回転のクロックパルスと比較し、前記スリット81
の長スリット時計回り方向後端において、前記スリット
81がフィルム第1位置検知用スリットであるときを判
読し、またスリット82の単一光パルスをフ、イルム位
置検知器79で検知し、これがフィルム第2位置検知用
スリットであることを判読する。こうして、フィルム駆
動モータ52がフィルム第1位置検知用スリット81を
検知して停止している。
このとき、フィルム2の非孔部分91(第22図参照)
がフィルムカートリッジ40内フイルム露出部86を覆
い、多数孔部分92はフィルムカートリッジ40の第1
、第2の余剰インク掻取り部材89.90の下側のイン
ク供給部内に収納されている。このためフィルムカート
リッジ40はフィルム2の非孔部分91が挟持するよう
になっているため外気から密閉された状態となっている
したがって、フィルムカートリッジ40内のインク4が
蒸発してインクの粘度が大きくなり、フィルム2のオリ
フィス2a、2a・・・・・・2aから飛び出す速度を
落したり、粘性が高く噴出しないため、記録に悪影響を
及ぼすという問題を事前に防止できるようになっている
さて、記録に際しては、実施の装置が接続される画像・
文字データ等の処理装置からの記録命令を受信し、第1
フイードローラ9を駆動して記録用紙8を記録部分に送
る前にフィルム2を一定時間、つまり、あらかじめ設定
されたパルス数だけフィルム駆動モータ52を第7図<
a >の矢印のごとく反時計方向に回転することにより
移動して、多数孔部分92の進行方向端を加熱素子3の
部分に位置させ、記録用紙8の到来を待って記録用紙8
の先端に同期してフィルム2を移動させる。このとき、
フィルム2の移動速度は記録用紙8の移動速度40mm
/ Sの1/′Lの速度20mm/ sである。
実際第11図に示すように、記録用紙8の速度Vを10
〜TOOmm/ sの間で可変させたときでも、記録用
紙8の記録密度、すなわち被N率75%ではフィルム2
と記録用紙8の相対的移動方向が同方向・逆方向にかか
わらず、フィルム2の移動速度はV/ 4以上であれば
、はぼ、Di、O(黒ベタ、被覆率75%)以上になる
ことが判った。
したがって、フィルム2の移動幅は記録用紙8の記録長
さく記録方向)よりも短くすることができ、したがって
、フィルム2の多数孔部分92の面積を小さくすること
ができて、フィルム2の製作を容易にすることができた
。すなわち、多数孔部分92の面積が大きいとオリフィ
ス2aの径(25〜30mm )を全面積にわたり均一
にすることが難しく、したがって、オリフィス2aの径
が例えば周辺近くで小さくなるという問題を生じて、記
録濃度にムラが生じてくる。この実施例では多数孔部分
の面積を小さくできるので、このような問題を未然に防
止できるものである。
さて、こうしてフィルム2が移動して、多数孔部分92
の第1及び第2の余剰インク掻取り部材89.90側の
後端が加熱素子3の部分に到達する。このとき、フィル
ム位置検知器79はフィルム第2位置検知用スリット8
2を検知する。もちろん、このようなフィルム2の各部
の位置とフィルム位胃割り出し盤80の第1、第2位置
検知用スリット81.82の相互の相対位置が前記した
関係になるためには、フィルムカートリッジ40の初期
設定時フィルム2が第1、第2の余剰インク掻取り手段
89.90側に巻取られていることが必要であり、フィ
ルム駆動モータ52はフィルム位置検知器79がフィル
ム第1位置検知用スリット81の長スリット、短スリッ
ト対の内、類スリットの位置を検知して停止しているこ
とが必要である。
さて、連続的に記録用紙8が送られ、偶数番目の記録用
紙が記録されるときには、前記多数孔部分92の第1、
第2の余剰インク掻取り部材8つ、90側の終端がフィ
ルム巻付は軸38に達するまで巻込まれ、記録用インク
を供給された後、前述したフィルム2の移動方向と逆方
向にフィルム2を移動して、加熱素子3.3・・・・・
・3に前記終端が到達するのを一定時間持って、前記記
録用紙8の先端に同期してフィルム2を移動して記録す
るようにしている。
また、連続的な記録に、113いて奇数番目の記録用紙
の記録に際しては、第1、第2の余剰インク掻取り部材
41.42側の多数孔部分92の端がフィルム巻付り軸
36に巻き込まれ、インク4が供給されたのち、再び加
熱素子3までもどって、記録用紙8の先端に同期して、
フィルム2を移動するようにしている。
このようなフィルム2の往復移動により記録を続行して
いるため、エンドレスのフィルムでなくとも、連続的な
記録が可能となる。
さて、次に第1の余剰インク掻取り部材41、90およ
び第2の余剰インク掻取り部材42.89の配置は、第
9図に示すようにフィルム2との接触位置が互いにくい
違って配置され、第2の余剰インク掻取り部材42.8
9が第1の余剰インク掻取り部材41.90の上方に位
置づけられている。このような配置をとった理由を以下
に説明する。
まず、この実施例のフィルム巻き付は軸36.38はサ
ーマルヘッド1の頂点に対して下部に来るように配置さ
れているので、記録部分をコンパクトにおさめ、かつ記
録用紙8を加熱素子3との間に厳しいギャップを保った
まま搬送させることが可能となっている。このとき、さ
らにフィルム2に対してサーマルヘッド1側に位置した
第1の余剰インク掻取り部材41.90を第2の余剰イ
ンク掻取り部材42.89に対して下方に配置したので
、第2の余剰インク掻取り部材42.89間の距離を小
さくでき、またフィルム2を収納したフィルムカートリ
ッジ40のフィルム露出部86の面積を小さくできるの
で、フィルムカートリッジ40をコンパクトに形成でき
る。
さらにフィルム2の移動時の余剰インクの掻取り効果の
点からみると次のようになる。
まず第9図に示されたようにフィルム2が矢印G方向に
移動する場合について説明する。
インク供給部材39によりインク4を補給されたフィル
ム2は上方向に移動し、第1の余剰インク掻取り部材4
1により、フィルム2の余分なインク4が掻取られる。
しかし、記録時には多数孔部分92が前記掻取り部材4
1を通過するので、余分なインク4はその多数孔を通し
てサーマルヘッド1と反対の側に一定量だけ移動する。
さらに、この反対側に移動したインク4は第2のインク
掻取り部材42で掻取られ、再び多数孔を通してサーマ
ルヘッド1側に移動する。
このように、フィルム2がG方向に移動して、フィルム
2の多数孔部分92が第1および第2インク掻取り部材
41.42を通過するときは、フィルム2にはオリフィ
スばかりでなく、フィルムの全面にわたって充分な母の
インクが塗布、補給される。したがって、前述したよう
に、記録用紙8の速度に比してフィルム速度を1/4ま
で下げることが可能となったのである。
さて、今度は逆に多数孔部分92がF方向に、つまり第
1および第2のインク掻取り部材の部分を下方に向って
移動する場合を考えよう。この場合には、最初に第2の
インク掻取り部材42によりフィルム2の記録面が掻取
られ、フィルム2の表面に付着した余分なインクを掻取
られると共に、フィルム2に付着したゴミや紙粉も掻取
られる。
こうして、第2の余剰インク掻取り部材42の先端にた
まったインクはフィルム2の多数孔部分92のオリフィ
ス2a、2a・・・・・・2aを通して、サーマルヘッ
ド1側に移動し、次に第1の余剰インク掻取り部材41
により再び掻取られて、第1の余剰インク掻取り部材4
1の先端にたまる。この掻取られ、溜った余剰のインク
4は再びサーマルヘッド1と反対側のフィルム2面に、
前記した多数孔部分92のオリフィス2a12a・・・
・・・2aを通して移動する。このようにして、記録時
の余剰インクはフィルムカートリッジ40のインクの供
給部に回収される。
次に、フィルム2の非孔部分91がF方向に、つまり下
方に向って第1および第2の余剰インク掻取り部材41
.42を通過するときの状態を説明する。
このとき、フィルム2のサーマルヘッド1と反対側の面
はすでに第2の余剰インク掻取り部材89で清掃されて
いるので、第2の余剰インク掻取り部材42によるイン
ク掻取りの必要はないが、第2の余剰インク掻取り部材
42の先端には、紙粉やゴミが堆積される。
一方、サーマルヘッド側の面も予め、第1の余剰インク
掻取り部材9oによって清掃されているので、第1の余
剰インク掻取り部材41によるインク掻取りの必要もほ
とんどなくなる。
さてこうして、フィルム2の非孔部分91がフィルムカ
ートリッジ40のフィルム露出部86をおおうと、フィ
ルム2の露出部はきれいに清掃され、フィルムカートリ
ッジ40の着脱に際して、手などを汚す危険もなくなる
また、非孔部分91の移動方向の長さく第10図のM、
N)がフィルムカートリッジのフィルム露出幅(第9図
のE)よりも長いので、第1の余剰インク掻取り部材4
1.90、第2の余剰インク掻取り部材42.89の間
の隙間を通して、空気が出入することが防止される。し
たがって、インク4の蒸発も防止され、インク4の粘度
が変化しないようにすることが出来るので、記録印字の
品質を一定に保つことが出来る。
以上説明したように第2の余剰インク掻取り部材42.
89が第1の余剰インク掻取り部材41.90の上方に
配置されることにより、種々の効果を期待できるのであ
る。
次にここで一連の記録動作が終了したときのフィルム2
の動作について説明する。
一連の記録動作が終了した後、一定時間の間フィルム2
は記録時の移動速度よりも遅い速度で移動されている。
これにより、一連の記録動作が終了した侵、サーマルヘ
ッド1の加熱素子3の部分からインク4が1渇するのが
防止される。この後、紙カス除去工程が一定時間つづけ
られ、最後にフィルム2の非孔部分91でフィルムカー
トリッジのフィルム露出部86が覆われる。
次いで、フィルム2に付着した紙カスの除去動作につい
て説明する。
前述したように第2の余剰インク掻取り部材42の先端
部分に堆積された紙カスやゴミは、フィルム2がG方向
に作動されると、フィルム2に付着されたまま、フィル
ム2と一緒にサーマルヘッド1の頂点の加熱素子3部分
まで移動される。このとき、フィルム2はサーマルヘッ
ド1の加熱素子3をはさんで前後に数回小さく移動させ
られ、同時に第3図の吸着ファン53が起動され、吸着
ベルト15の吸着口107を通して、フィルム2上の紙
カスやゴミが空気吸引ガイド57内に吸引されるのであ
る。
このようにしてフィルム2に付着した紙カスやゴミを除
去できるようにしたので、フィルム2の多数孔部分92
のオリフィスに紙粉やゴミが詰つてしまうことが防止さ
れる。
この実施例では、一連の連続記録が終了してから一定時
間おいて前記紙カス除去工程が実施されており、記録速
度を落としてしまうというような問題が起らないように
しているのである。
また、この実施例ではフィルム2の非孔部分91にて紙
カス除去工程を実施しているので、フィルム2面のイン
ク4は清掃されており、インク等が空気吸引ガイド57
内に吸い込まれたり、吸着ベルト15にインクが付着す
るというような問題を防止することもできる。
ところで、第1の余剰インク掻取り部材41.92は弾
性部材からなっており、そのサーマルヘッド1に向った
エッヂはフィルム2の下面に位置してサーマルヘッドに
密着され、サーマルヘッド1の壁面を通して流れ落ちる
インクフィルム2の多数孔部分92のオリフィス2a 
、2a・・・・・・2aを通してフィルムカートリッジ
’40のインク供給部内に回収される。
さらに、前記した第1および第2の余剰インク掻取り部
材41.90、および42.89は、フィルムカートリ
ッジ40の内部と外部の空気やインクの出入を防止する
ように非通気性の材料で形成されている。
次に、ここでフィルム2のオリフィス2a12a・・・
・・・2aの径およびオリフィス2a 、 2a・・・
・・・2a間のピッチ関係について第12図にしたがっ
て説明する。
同図において矢印■はフィルム2の移動方向を示し、オ
リフィス2aの中心を結ぶ線は矢印Iに対して一辺が直
交する正三角形となっている。この実施例では加熱素子
3の形状寸法H,Vはそれぞれ100μm、125μ■
とされ、またオリフィス2aの径りは25μm1オリフ
イス2a 12aの中心間距離Pは45μm1オリフイ
ス2aとオリフィス2aとの最小路11iLは20μm
とされている。実験によれば、良い印字品質を得るため
には前述の記号を用いたとき関係式 H≧ 2P、V≧
2p+D が満たされることと、実施例のように解像力
8本/ml1lの場合にはオリフィス2aの径りが15
〜35μm、オリフィス2a 、 2aの中心開路11
1Pが40〜50μmの範囲とされることが必要であっ
た。
次に第13図、第14図によりサーマルヘッド1につい
て説明する。
この実施例では、加熱素子3および電気導体108.1
21はガラス丸棒122上形成されており、このガラス
丸棒はガラエボキシ樹脂基板137の端面に接着された
端面型となっている。
さらに加熱素子3および電気導体108.121はA℃
203などの耐摩耗絶縁膜136でおおわれている。こ
の加熱素子3の抵抗値は300Ωとされ、24Vのパル
ス電圧がパルス幅10μsecで印加されており、この
場合消費エネルギーは約21000erg/本である。
このエネルギーは、フィルム2が平滑な場合、加熱素子
とフィルム2との空隙Tが3μm以上であるとほぼ一定
であり、王が10μm以上になると噴出力が横に逃げイ
ンク5の透過孔からの噴出が悪くなる。また、王が3μ
M以下だと噴出エネルギーは2100erg以上になり
王を小さくすればするほど大きなエネルギーが必要とな
る。
このためこの実施例ではサーマルヘッド1の加熱素子部
をくぼませることによりフィルム2とサーマルヘッド1
間に3μmのギャップを設(プた。
しかし、フィルム2が平滑だとサーマルヘッド1のヘッ
ド部とフィルム2が密着してしまうため、ギャップへの
インク5の供給が不足してしまう。
このため前述したようにこの実施例ではフィルム2のヘ
ッド側の而を粗面化してフィルム裏面によるインクの供
給を可能としている。
またサーマルヘッド1の基板には通常セラミック基板が
用いられているが、そのまま表面に加熱素子のパターン
や第15図に示すような駆動回路の配線を設けようとす
ると、表面が粗いためパターン切れ等が発生する。その
ため細密なパターンが得られずドツト密度が高いサーマ
ルヘッドを得ることができない。これをなくすためには
セラミック基板を研磨したり、ガラスグレーズ層を設け
たりする必要があり、コスト高が原因となっていた。こ
の実施例では加熱素子3付近はガラス丸棒122とした
ため、特別なガラスグレーズ処理や平滑加工をする必要
がない上、材料価格の点で非常に安価である。
また、平面型やアルミナ板端部に加熱素子を設ける端面
型サーマルヘッドは、加熱素子列を正確に形成する必要
があるが、この実施例では加熱素子を形成させる基板を
ガラス丸棒122としたので、断面が丸であり、加熱素
子3の配設位置が多少ずれても許容度が丸棒を中心とし
て90度もあるのでほとんど問題がおこらず、このため
製造が容易で安価となる。
また上記ガラス丸棒122を支える基板がガラスエポキ
シ樹脂基板137のためセラミック基板に比べ1/10
0以下のコストになる。しかしここでガラスエポキシ樹
脂基板137が以下に安くともガラスエポキシ樹脂基板
137上の駆動回路119とガラス丸棒上の電気導体と
を結ぶために細密な配線パターンをガラスエポキシ樹脂
基板137上に設けたのではガラスエポキシ樹脂基板1
37は研磨されていないので、パターン切れのため歩留
りが悪くなり、結果的に高価となる。
そこでこの実施例では、駆動回路119をガラス丸棒1
22近くのガラスエポキシ樹脂基板137上に接着し、
駆動回路119とガラス丸棒122上の電気導体108
.121を金1!i1170で直接結んだので、基板の
粗さに影響されない。
一方駆動回路119の信号入力側は第14図に示すよう
に出力側に比べ端子数が115程度なのでガラスエポキ
シ樹脂基板137上に配線パターンを作っても配線パタ
ーンを充分広くできるため、パターン切れ等は起こらな
い。
さらにこの実施例では加熱素子3の信号端子側の電気導
体はガラス丸棒122の両側に交互に取り出され、ガラ
スエポキシ樹脂基板137の表面に接着された駆動回路
118.119に金線170でボンディングされている
このように端面型サーマルヘッドの両側面に加熱素子3
の信号線を交互に出すことで、駆動回路118.119
の実装密度を基板の片側面のみに信号線を取り出した時
より半分程度に下げることができ、駆動回路118.1
19にかかるコストを大幅に下げ、高密度サーマルヘッ
ドの作成が容易になる。
またヘッド先端にガラス丸棒122を使ったため、ヘッ
ド先端が平面であるものに比べ記録用紙が印字後に速や
かに離れる。
つぎに加熱素子3は耐久性などの点から次のような改善
がはかられている。
この加熱素子3は酸化ルテニウムRu 02を主成分と
し、M(MはCa 、 Sr 、 Ba 、 Pb 、
 B11Tβから選ばれた少なくとも一種)の酸化物を
M/Ru  (原子比)テ0.6〜2含有する金aa化
物簿膜より形成されている。
このように金層酸化物N膜を用いることにより酸化によ
る抵抗値の変化を考慮する必要がなくなり、大きな電力
を印加して高温にする事が可能となり、また長時間使用
における安定性が増す。また、この金属酸化物薄膜は比
較的高いシート抵抗値を有するため、高い発熱密度を(
qるのに、比較的小さい電流ですむ。そのため、加熱素
子3に接続される導電層に流れる電流が少なくなり、こ
の部分からの発熱を低減できる。よって、印字の際に起
るいわゆる印字ボケを低減できる。また、このような薄
膜は正の抵抗温度係数を有するので、初期から大きな電
力を印加する事ができ、高速化に好適である。
またRIJO2は、単独では耐湿性に劣るので、この実
施例では、M (Ca 、 Sr 、 3a 、 pb
 1si、 Tpから選ばれた少なくとも一種)との酸
化物と併用することにより、耐湿性を増している。
実質的にM/RU=1であれば、例えばRu CaO2
、Ru Sr O:l 、R1113a 03 、Ru
 pb 03 、Ru Bi 07 /3 、Ru T
J!07/2等の安定な構造となる。多少比率がズして
も問題はないが、Mの酸化物がM/Ruで0.6より少
なくなると、析出するRt102の影響で耐湿性が劣化
し、M/Ruで2より多くなると抵抗値が高くなり負の
抵抗温度系数を有するようになり、また4(M/Ru 
)以上では絶縁体に近くなる。ゆえに、M/Ruは、0
.6〜2の範囲が望ましい。
このような金属酸化物薄膜は、酸化物をターゲットとし
たスパッタリング法、メタルをターゲットとして後工程
で酸化する反応性スパッタリング法、蒸着法等の通常の
方法が用いられる。この薄膜は膜厚を変化させる事によ
り所望の抵抗値を得る事ができるが、あまり簿いと膜厚
のわずかな変化で抵抗値が大幅にかわり、所望の抵抗値
を得るのが困難であるため実用上は1ons双上である
ことが好ましい。また厚い場合は製造に時間がかかりす
ぎ、抵抗値が低くなりすぎるため、1μm以下、好まし
くは300nm以下程度が良い。
またこの加熱素子3上には耐摩耗膜136が設けられて
いるが、前述のごとく酸化劣化の恐れがないため、特に
ち密性は要求されない。この耐摩耗膜としてはAI!2
03以外にも、Ta 205、Si C,Si 3 N
4等を用いることができる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、インク保持フィル
ムのサーマルヘッド側の面を粗面化したので、サーマル
ヘッドとインク保持フィルムとの間隙に連続印字に対応
するインクを保持でき、インク保持フィルムの被記録部
材に対する相対速度を下げても充分な印字濃度が得られ
る上、インク保持フィルム面にインクが均一に付着する
ため、印字むらがなくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係わる記録装置の記録原理
の説明図、第2図は同実施例の縦断側面図、第3図は同
実施例の縦断正面図、第4図は同実施例の記録部ガイド
の動作を説明するための縦断側面図、第5図は同実施例
のサーマルヘッド近傍のフィルムの断面図、第6図は同
実施例の排紙ローラ部の斜視図、第7図(a)は同実施
例のフィルム移動機構の駆動部側面図、第7図(b)は
同実施例のフィルム移動11ffi 4”lの駆動部平
面図、第8図は同実施例のフィルムカートリッジの斜視
図、第9図は同実施例のフィルム移動機構およびインク
供給部の斜視図、第10図は同実施例のフィルムの斜視
図、第11図は同実施例のフィルム速度と記録m度との
関係を示すグラフ、第12図は同実施例のオリフエスの
径およびピッチと加熱素子形状の関係を示す図、第13
図は同実施例のサーマルヘッドの断面図、第14図は同
実施例のサーマルヘッドの斜視図、第15図は同実施例
の駆動回路の回路図である。 1・・・・・・・・・サーマルヘッド 2・・・・・・・・・フィルム(インク保持フィルム)
2a・・・・・・オリフィス 3・・・・・・・・・加熱素子 4・・・・・・・・・インク 8・・・・・・・・・記録用紙(被記録部材)37.3
9 ・・・・・・・・・インク供給部材 40・・・・・・・・・フィルムカートリッジ64・・
・・・・・・・インク容器 出願人     株式会社 東 芝 代理人弁理士  須 山 佐 − 第1図 第10図 フイ」レム速度 rnmis 第13図 第14図 手続ネm正書(自発) 昭和61年7月q日

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)多数の微小な透過孔の形成されたインク保持フィ
    ルムと、このインク保持フィルムの透過孔に記録用イン
    クを保持させるインク供給手段と、前記インク保持フィ
    ルムに周設されてこのインク保持フィルムの透過孔に保
    持された記録用インクを選択的に加熱するサーマルヘッ
    ドと、前記インク保持フィルムとこのインク保持フィル
    ムの他方の側に配置された被記録部材とを相対的に移動
    させる移動手段とを有してなる記録装置において、前記
    インク保持フィルムの前記サーマルヘッドに対向する面
    に粗面加工を施したことを特徴とする記録装置。
  2. (2)インク保持フィルムの粗面は、ヘッド面との間に
    インクが通過し得る空隙を形成するに充分な粗さを有す
    る特許請求の範囲第1項記載の記録装置。
  3. (3)インク保持フィルムの粗面は、その平均粗さが0
    .1〜3μmであることを特徴とする特許請求の範囲第
    2項記載の記録装置。
JP20575285A 1985-09-18 1985-09-18 記録装置 Pending JPS6264558A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4950267A (en) * 1987-11-27 1990-08-21 Olympus Optical Co., Ltd. Laser beam treatment device for an endoscope

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4950267A (en) * 1987-11-27 1990-08-21 Olympus Optical Co., Ltd. Laser beam treatment device for an endoscope

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