JPS6211849A - 色補正方法及び色補正装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は色補正方法および色補正装置に関し、さらに詳
しくはハロゲン化銀カラー写真感光材料を走査方式によ
り画像露光する際に適した色補正方法および色補正装置
に関するものである。

［発明の背景１ ハロゲン化銀写真感材料を用いて静止全面露光方式によ
りカラープリントを得る方法が知られている。この静止
全面露光方式は原稿の大きさ、拡大率にもよるが原理的
に大型とならざるを得えないという大豆がある。

一方、電子写真複写機等で用いられている走査露光方式
は静止全面露光方式のように露光時に原稿とほぼ同一の
平面スペースを要しないため小型化が可能である。この
走査露光方式をハロゲン化銀カラー写真感光材料のプリ
ントに用いた場合、露光される面が定速移動するため、
ハロゲン化銀カラー写真感光材料の３つの感光層の感度
に合わせてニュートラルグレーをつくるための色補正方
法としで、青色光、緑色光および赤色光による加色法や
白色光にシアン、マゼンダあるいはイエローフィルター
を介しての露光時間制御法を用いることは出来ない。そ
こで色補正フィルターをレンズの前又は後に全面に挿入
する方法が用いられるが、使用されるハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料の銘柄、種類により、又同一銘柄でも製
造ロフトにより感度のバラツキがあるため、最適の仕上
がりとなるようにするためには予め濃度の異なる色補正
フィルターを何枚か用意しておき、使用する感材の感度
に応じて適宜色補正フィルターを入れ替えなければなら
ないという不便さがある。これを解決するものとしてた
とえばＧｅｒ［１１ａ１１口ａｎｄＧｓｅｌｌＡＧ社製
Ｋ　−５Ｃｏｌｏｒ　−Ｒ−Ｐ　ｒｉｎｔｅｒの如く、
レンズの周囲に配置された濃度の異なる複数枚の色補正
フィルターを選択ボタンにより自動的に切換えて色補正
を行っているが、装置が複雑化かつ大型化し、コスト高
にもなる。また色補正フィルターを多数枚組み合わせで
入れることは、フィルター表面の傷や表面反射によりフ
レアが増大してプリントの鮮鋭性が低下しするとともに
実質的な光量損失にもなるという欠点がある。

［発明の目的］ 本発明は上記従来の問題点に鑑み、走査露光方式により
ハロゲン化銀カラー写真感光材料に画像露光するにあた
り、簡便な方法で広範囲の色補正が行え、プリントの鮮
鋭性の低下や光量損失をも供なわない色補正方法を提供
することを第１の目的とし、簡単な構成で上記方法を実
現出来る色補正装置を提供することを第２の目的とする
。

［発明の構成１ 本発明の上記第１の目的は、ハロゲン化銀カラー写真感
光材料を走査方式により画像露光する際、原稿から前記
ハロゲン化銀カラー写真感光材料の感光面へ至る光露中
に少なくとも１枚の着色された光透過性のフィルターを
挿入し、該フィルターの挿入する量を変えることにより
前記ハロゲン化銀カラー写真感光材料の有する青色光、
緑色光及び赤色光感度に合わせて光源の分光エネルギー
分−３＝ 布を＠王する色補正方法を提供することによって達成さ
れる。

また本発明の上記第２の目的は、ハロゲン化銀カラー写
真感光材料を走査方式により画像露光するにあたり、原
稿から前記ハロゲン化銀カラー写真感光材料の感光面へ
至る光路中に挿入された少なくとも１枚の着色された光
透過性のフィルターと、該フィルターの挿入する量を変
える手段とを有し、該手段によって前記ハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料の有する青色光、緑色光及び赤色光感
度に合わせて光源の分光エネルギー分布を補正する色補
正装置を提供することによって達成される。

［実施例］ 以下図面を参照しながら本発明の実施例について詳述す
る。

第１図は本発明が適用される複写画像形成装置の一例を
示す断面図である。

暗箱２内に収納されたロール状のハロゲン化銀カラー写
真感光材料（以下単に感材と称する）１は暗箱２内から
引外出され、２′Ｎのローラ３、−４〜 ３′及び４．４′間にそれぞれ張架されたエンドレスベ
ルト５．５′間を搬送され、さらに送りローラ６．６′
及び８．８′によって搬送される。

感材１の先端が送りローラ６．６′と８．８′間に設け
られたカッター７の位置から所定長さだけ送られた時点
で搬送は一旦停止され、カッター７が作動して感材１は
シート状に切断される。次にシート状の感材１は２対の
ローラ９．９′及び１１．１１′間にそれぞれ張架され
たエンドレスベル）１０，１０’間を搬送されていき、
さらに送りローラ１３．１３′及び１４．１４′によっ
て搬送されるが、送りローラ１３．１３′と１４．１４
′間を通過する時点で画像露光を受ける。

すなわちがイド１２に取り付けられたセンサーによって
感材１の通過を検知し、これに同期して光源１６が点灯
されるとともに定速で移動を開始する。この時補助ミラ
ー１７及び反射ミラー１８は光源１６とともに同速度で
移動し、また反射ミラー１９及び２０は光源１６の移動
速度の半分の速度で移動する。

原稿ガラス台１５上に載置された原稿は光源１６により
走査露光を受け、その原稿面からの反射光は反射ミラー
１８．１９及び２０、本発明に係る色補正装置２１、レ
ンズ２２、反射ミラー２３及び２４を介して感材１の感
光面へ投影される。このようにして画像露光された感材
１は送りローラ２５．２５′により送られ、図示しない
原像処理部へ入り、最終的な画像が形成される。

次に本発明に係る色補正方法及びその装置について説明
する。

第２図は本発明の色補正装置の一実施例を示す正面図、
第３図はその側断面図である。

２６はイエロー色ガラスフィルター、２７はマゼンタ色
ガラスフィルターである。色補正フィルターはシアン、
マゼンタ、イエローから選ばれる１又は２色を使用する
のが通常であるが、一般的にはネガ型カラープリント用
感材を用いる場合はイエロー、マゼンタ、ポジ型カラー
プリント用感材を用いる場合はシアン、マゼンタの組合
わせが多用されている。本実施例は前者の場合である。

またあらゆる感材に対して適用させるには、３色のフィ
ルターを使用することが好ましい。

色補正フィルターとしては例えば、　（１）透明支持体
上に光透過性色染料をバイングーとともに染布したもの
、（２）透明支持体上にカプラー内臓型カラーハロゲン
化銀乳剤を塗布分解露光により色染料を形成させたもの
、　（３）金属コロイド粒子を含んだ光学色ガラスフィ
ルター、（４）透明支持体上に金属薄膜を蒸着したグイ
クロイックフィルターなどがあるが、光源の熱による変
形や取扱い上のスリ傷等が少ないという点から長期的に
使用するには上記晃学色ガラスフィルター、グイクロイ
ックフィルターが好ましく、特に０．２〜１．０ｍｍ厚
の光学色ガラスフィルター、グイクロイックフィルター
が好ましい。

また、フィルター表面の傷を防止するための保薩層を設
けたり、フィルター表面での光景ロスを防止するため蒸
着金属薄膜による反射防止処理を施すことも好ましい。

本実施例で使用されるイエロー色ガラスフィルター２６
及びマゼンタ色ガラスフィルター２７は上記の光学色ガ
ラスフィルターであるが、もちろん他の方法で作られた
フィルターであってもかまわない。

イエロー色ガラスフィルター２６はフィルター固定枠２
８に固定され、該固定枠２８には歯車３７に歯合するミ
ゾが設けられた移動用レール３８が取り付けられでいる
。またフィルター固定枠２８は保持フレーム２９によっ
て保持され、イエロー色ガラスフィルター２６はレンズ
４３に対して平行に上下動される。

一方、マゼンタ色ガラスフィルター２７はフィルター固
定枠３０に固定され、該固定枠３０には歯車４１に歯合
するミゾが設けられた移動用レール４２が取り付けられ
ている。またフィルター固定枠３０は保持フレーム３１
によって保持され、マゼンタ色ガラスフィルター２７は
レンズ４３に対して平行に上下動される。

次に各フィルターの上下動機構について説明すると、調
節ダイヤル３２の回転はシャフト３３を介して歯車３４
へ伝達され、さらに歯車３４に歯合する歯車３５によっ
て、シャフト３６を介して歯車３７へ伝達され、歯車３
７に歯合する移動用レール３８によってフィルター固定
枠２８が上下動し、これによりイエロー色ガラスフィル
ター２６も上下動する。また、調節ダイヤル３９の回転
はシャフト４０を介して歯車４１へ伝達され、歯車４１
に歯合する移動用レール４２によってフィルター固定枠
３０が上下動し、これとともにマゼンタ色ガラスフィル
ター２７も上下動する。

すなわち調節ダイヤル３２及び３９をそれぞれ回転する
ことでイエロー色ガラスフィル７−２６及びマゼンタ色
ガラスフィルター２７を上下動させ、レンズ４３に対す
る各フィルターの挿入率を自由にコントロール出来る。

また各歯車のピッチを細かくしたり、歯車を複数段設け
て各歯車の歯車比を変えたりすることで、より微調整を
行うことも出来、いかようにも構成することが出来る。

また第４図に示す如く、スプリングワイヤシャフ）４４
を使用すれば調節ダイヤルを任意の場所に取り付けられ
るという利点がある。

また第５図に示す如く、任意の回転位置でその回転を停
止出来るストッパの設けられた調節ダイヤル４６と、保
持フレーノ、２９に取り付けられた第１１−リー４７と
、フィルター固定枠２８に取り付けられた第２１−リー
４８と、固定端４９開にワイヤ５０を張架させ、調節ダ
イヤル４６を回転して第１プーリー４７と第２プーリー
４８間の距離を変えることでフィルターの上下動移動量
をフントロールする手段をとることも出来る。

またその他、高精度回転モータを使用し、電気的にフィ
ルター移動量をコントロールすることも出来る。

かかる構成により、例えば本発明の如く、露光される面
が定速移動する走査露光方式に適用した場合には、レン
ズ４３に対してイエロー色ガラスフィルター２６及びマ
ゼンタ色ガラスフィルター２７を移動させ、レンズ４３
に対する各フィルターの挿入率を変えることで実質的に
フィルターの゛濃度を変化させる効果がある。

従って使用する感材１に応じてフィルターの移動量を変
えることで広く刻応することが出来、またある−色のフ
ィルターについては１枚だけで済み、従来のようにある
一色のフィルターについて濃度の異なる複数枚のフィル
ターを用意するという不都合はない。

また、本実施例ではイエローとマゼンタの２色のフィル
ターの組合わせを示したが、これに限らず、他の組合わ
せを用いることも、あるいは１色もしくは３色以上の組
合わせを用いてもよい。

また、本実施例ではフィルターをレンズの近傍に配置し
ているが、原稿面から感材１の感光面へ至る露光中であ
れば、特に限定はない。必要となるフィルターの大ぎさ
を考慮すると、レンズの近傍に配置することが好ましい
。

次に以上の構成における具体的例について説明する。

サクラクロームＰＣペーパータイプＲ（小西六写真工業
（株）製リバーサルカラーペーパー）に１１一 対し、レンズの上側より厚さ０．５１の青濃度１．０の
イエロー色ガラスフィルター、下側より厚さ０．５ＩＩ
Ｉｍの緑濃度１．０のマゼンタ色ガラスフィルターを挿
入し、レンズの開口径（上下の長さ）に対し、それぞれ
の挿入比率を変えて原稿の灰色が指定原像処理（ＣＣＫ
−１）後、灰色となるよう゛に変化させたところ、フィ
ルター挿入率（イエロー０．８０、マゼンタ０．７３）
で灰色を得ることができた（条件Ａ）。

この時の光学系のフレアー量をつぎの方法で調べた。

３本及び７本／ｍｍのフントラストチャート　（濃度比
１．５）を第１図に示す光学系で露光し、プリント後の
濃度をマイクロデンシトメーター濃度比で評価した。こ
の値力ｆ大きい方がフレアー量が小さく光学系がすぐれ
ていると言える。

また、上記フィルターに金属ｉ膜を蒸着し反射防止した
フィルターと入れ替えて同様に灰色となるようにしたと
ころ、フィルター挿入ＴＩＰ（イエロー０．８１、マゼ
ンタ０．７５）であった（条件Ｂ）。

本発明の色補正方法によらず従来法により色補正フィル
ター　（コダック社製うッテンフィルターＣＣＹ、ＣＣ
Ｍ）を用いた場合の色補正濃度は以下の通りであった。

条件Ｃ イエロ−０，７５（ＣＣＹ　０．７５＋ＣＣＹ　Ｏ，０
５）マゼンタ　０．７０（ＣＣＭ　０．７０）条件Ｄ イエロー　０．７０（ＣＣＹ　　Ｏ，２２枚十ＣＣＹ　
　Ｏ，３）ｖ　センタ０，６５（ＣＣＭ　Ｏ，３２枚十
ＣＣＭ　０．０５）この時の７レア二量を同様に評価し
た。結果を第１表に示した。

第１表 第１表の結果から、本発明の色補正方法を用いるとプリ
ント後の細線の濃度が高く維持され、露光時のフレアー
が少ないことがわかる。

また反射防止膜の効果も高いことがわかる。これに対し
条件りは反射細線濃度低下が大軽くフィルターを６枚も
使用した場合は劣化が着しい。

またラッテンフィルターは長時間使用での熱変形が大き
かった。

次にシャープネスのすぐれていると言われるチバクロー
ムＡｌｌ及び指定処理剤ＩＬＦＯＲＤ社製を用いて同様
な実験を試みた。

この際、条件Ａにおけるフィルター挿入率はくイエロー
０．３０、シアン０．４０）、条件Ｂにおけるフィルタ
ー挿入率はくイエロー０．３２、シアン０．３８）であ
った。

また条件Ｃ，Ｄにおける色補正濃度は以下の通りであっ
た。

条件Ｃ イエロー０．２５（ＣＣＹ　　０１２０＋ＣＣＹ　Ｏ，
０５）シアン　０．４５（ＣＣＣＯ，４０＋ＣＣＣＯ，
０５）条件Ｄ イエロー０．２５（ＣＣＹ　００２０＋ＣＣＹ　　Ｏ，
０５）シアン　０．４５（Ｃ’ＣＣ００３０＋ＣＣＣＯ
，１０十ＣＣＣ０００５） 結果を第２表に示した。

第２表 第２表の結果からも、本発明の方法がすぐれていること
がわかる。

［発明の効果］ 以上詳細に説明したように、本発明の色補正方法によれ
ば、簡便に広範囲の色補正が行え、しかもプリントの鮮
鋭性の低下や光量損失を供なうことはない。

また本発明の色補正装置によれば、簡単な構成で上記本
発明に係る色補正方法を実現出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明が適用される複写画像形成装置＝１６− の−例を示す断面図、第２図は本発明の色補正装置の一
実施例を示す正面図、第３図はその側断面図、第４図及
び第５図は色補正フィルターを駆動する機構を示す構成
図である。 １・・・感材、　　　　　　　１６・・・光源、２１・
・・色補正装置、　　２２．４３・・・レンズ、２６・
・・イエロー色ガラスフィルター、２７・・・マゼンタ
色ガラスフィルター、２８．３０・・・フィルター固定
枠、 ２９．３１・・・保持７レーム、 ３２．３９．４５．４６・・・調節ダイヤル、３８．４
２・・・移動用レール、５０・・・ワイヤ特許出願人　
小西六写真工業株式会社 代　理　人　弁理士　市之瀬　宮夫 手続ネＦｉｔ正書　　（自発） １．事件の表示 色補正方法及び色補正装置 ３、補正をする者 事件との関係　　　　特許出願人 住所　　東京都新宿区西新宿１丁目２６番２号名称　　
（１２７）　　小西六写真工業株式会社代表取締役　　
　　　　打手　恵生 ４、代理人　　〒１０２ 住所　　東京都千代田区九段南２丁目２番８号松岡九段
ビル　電話２６３−９５２４ 明細書の１、発明の名称」の欄 ６、補正の内容

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）カラー写真感光材料に走査方式により画像露光す
   る際、原稿から前記カラー写真感光材料の感光面へ至る
   光路中に少なくとも１枚の着色された光透過性のフィル
   ターを挿入し、該フィルターの挿入する量を変えること
   により前記カラー写真感光材料の有する青色光、緑色光
   及び赤色光感度に合わせて光源の分光エネルギー分布を
   補正することを特徴とする色補正方法。
2. （２）カラー写真感光材料を走査方式により画像露光す
   るにあたり、原稿から前記カラー写真感光材料の感光面
   へ至る光路中に挿入された少なくとも１枚の着色された
   光透過性のフィルターと、該フィルターの挿入する量を
   変える手段とを有し、該手段によって前記カラー写真感
   光材料の有する青色光、緑色光及び赤色光感度に合わせ
   て光源の分光エネルギー分布を補正することを特徴とす
   る色補正装置。