JPS6211816Y2 - - Google Patents

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JPS6211816Y2
JPS6211816Y2 JP9153681U JP9153681U JPS6211816Y2 JP S6211816 Y2 JPS6211816 Y2 JP S6211816Y2 JP 9153681 U JP9153681 U JP 9153681U JP 9153681 U JP9153681 U JP 9153681U JP S6211816 Y2 JPS6211816 Y2 JP S6211816Y2
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JP
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plate
flat plate
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corner
unit plate
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JP9153681U
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、貯水状態の組立式水槽において生ず
る応力に対して、充分耐え得る如く合理的に補強
された単位板に関するものである。
【従来技術とその問題点】
従来、大容量の水槽は、多数の単位板をそれら
の接合縁で連結して組立てられているが、該水槽
が大型化するに従つて貯溜水の水圧も増大し、こ
れによつて水槽の側壁がたわみ変化するようにな
り、ついには水槽が破壊される危険がある。 前記の如き危険を防止するために施される従来
の補強手段には、水槽内の四隅部において隣接す
る側壁間にステーを差し渡し、該ステーの両端を
壁面に固定するもの、あるいは水槽の対向側壁に
ステーを貫通し、該ステーの貫通端を水槽の外壁
に固定するものその他があつた。しかし、いずれ
の補強手段も、ステーや固定具等の補強部材が必
要であり、側壁のうち補強部材を支承する部分の
構成に供される単位板は、その平板や接合縁の肉
厚を増大させる必要がある。しかも補強部材の取
付けには多くの手間を必要とするので、水槽の組
立コストが高くならざるを得ない。特にステーを
側壁に貫通させる場合は、貫通部のシール作業が
困難であるばかりでなく、外壁に突出するステー
端とその固定具は往々にして水槽の外観美を損な
う原因となつていた。 本考案は、前記の問題点に鑑み、ステーの設置
を減少させ又はステーを設けなくても、貯溜水の
水圧によつて生ずる応力に充分耐える組立式水槽
用単位板を安価に提供することを目的とする。
【問題点を解決するための手段】
考案者らは、本考案の開発に際して、単位板の
強度に関し多くの試験を行つた。そのうち、縦及
び横の大きさが1m×1m、1m×0.5m、0.5m×
0.5mの各単位板を対象とする水圧破壊試験につ
いて見ると、寸法、形状及び材質等設計の相違に
影響されるところがあるとしても、その破壊起点
は平板の隅角部頂点から一辺約200mm四方の面積
範囲に集中して発生することが知得された。な
お、この水圧試験では、常用水圧の略々7〜8倍
を目安として圧力を負荷した。本考案は、上記の
試験結果をヒントにし、破壊起点が集中する隅角
部近傍の領域を合理的に補強することにより、単
位板全体の耐水圧強度を飛躍的に向上させ、もつ
て前記の問題点を解決する手段としたものであ
る。 即ち、本考案の解決手段は、直角四辺形の平板
と該平板の四周に直立して設けられた接合縁を有
する浅い箱状の単位板多数を組合せてなる組立式
水槽用の単位板であつて、上記平板の各隅角部近
傍領域を占める如く該隅角部の隣接二辺間にわた
つてプレート状ガゼツト材を介在させ、それらの
ガゼツト材がシート・モールデイング・コンパウ
ンド(以下、S・M・Cという)によつて平板内
へ一体的に覆装されていることにある。
【作 用】
組立式水槽内の貯溜水圧が単位板の平板全面に
作用する場合において、応力集中の行われる平板
の隅角部領域は、その部分に覆装されたガゼツト
材によつて補強される。しかも隅角部領域の集中
応力は、ガゼツト材を介して、水圧の作用による
歪が生ずることなくかつ単位板中で最も強度が優
れた接合縁の隅角部近傍領域へ分散され、そのた
め集中応力は稀薄なものとなる。従つて、本考案
に係る組立式水槽用単位板は、その全体的な耐水
圧強度が飛躍的に向上する。
【実施例】
以下、本考案の実施例について説明する。 第1図は、本考案に係る組立式水槽用単位板
(以下、単位板という)のうち、最も一般的なも
のを示す外観斜視図である。単位板Aは、広範な
面積をもつた直角四辺形の平板1と、該平板1の
四周に直立して設けられた接合縁2を有す如く一
体成形されている。図中1aは平板1の四隅に位
置する隅角部であり、1bは平板1の中央域を領
して隆起する膨出頂部である。なお、第1図の単
位板Aは、平板1がほぼ正方形のものを示した
が、これが矩形のものであつてもよい。また膨出
頂部1bは、四角形のものを示したが、その形状
がどのようなものであつてもよいし、更には、膨
出頂部1bを有しないものであつてもよい。この
ように、本考案に係る単位板は、外観形状を見る
限り、従来の単位板とさほど変るところはない。 しかしながら、本考案に係る単位板Aは、第2
図の断面図に見られる如く、隅角部1aの近傍を
領する区域にプレート状のガゼツト材4を覆装し
て補強した点に特徴がある。単位板Aの補強手段
として、四個所の隅角部1aにガゼツト材4を覆
装したのは、前記の水圧破壊試験によつて知得さ
れた如く、単位板に発生する破壊起点の部位が隅
角部頂点から約200mm四方の面積範囲内に集中し
ているので、その領域を補強すれば、単位板全体
の耐水圧強度を飛躍的に向上させることができる
との考え方によるものである。勿論、破壊起点が
発生する範囲は、単位板の寸法、形状及び成形用
材料の性質によつて広狭の差がある。従つてガゼ
ツト材4の面積は一律に規定されるものではない
が、破壊起点が集中して発生することが予想され
る面積範囲を充分カバーし得る広さであることを
要する。そして、そのような広さのガゼツト材4
を、隅角部1a近傍領域の隣接二辺間にわたつて
介在させ、平板1内に一体的に覆装することが必
要である。ガゼツト材4の材質は、カーボンフア
イバー製織布、金網、多数の孔を配設した金属
板、あるいは予めプリプレグナイト化したカーボ
ンフアイバー等から、単位板Aの材質、寸法、形
状等との関連において適当なものを選定すればよ
い。 次に、単位板Aの製造工程を第3図によつて説
明する。単位板Aを成形するに際して、成形型B
の平板形成部分上にS・M・C3を展開状に載置
し、次にガゼツト材4を平板形成部分における四
隅角部の各二辺間にわたつて介在する如く配置
し、更にその上に前記と同様のS・M・C3を展
開して配置した後、上型(図示せず)を圧下せし
めてプレス成形する。これによつてガゼツト材4
は平板内に一体的に覆装され、脱型の後第1図及
び第2図に示す如き単位板Aを得ることができ
る。なお、第3図に示す製造工程では、ガゼツト
材4として、孔5を多数穿設した金属板を用い
た。また6は、対向する隅角部1aに各配置した
ガゼツト材4を相互に連結する連結材である。連
結材6は、平板1の中央域に膨出頂部1bがある
単位板Aを形成する場合の便宜に供するものであ
る。即ち、膨出頂部1bのある単位板Aを成形す
るときには、四個所の隅角部1aに配置したガゼ
ツト材4が位置ずれを起しやすいので、これを防
止するため、対向配置のガゼツト材4相互を連結
材6で連結し、該連結材6が膨出頂部1bを通過
する如く振分け配置するとよい。連結材6は、通
常はガゼツト材4と同材質である。ガゼツト材4
の位置ずれを防止する他の手段として、ガゼツト
材4の一部に突起を設け、該突起の先端を成形型
Bへ設けたほぞ穴に嵌着する方法等もある。
【考案の効果】
本考案に係る単位板は、水圧がかかつたときに
応力集中が発生する平板の四隅角部領域が、その
部分に覆装されたガゼツト材によつて補強され、
集中応力は該ガゼツト材を介して、直接的に水圧
が負荷されず歪が生じ難い接合縁へ分散されるの
で、単位板の全体的耐水圧強度が飛躍的に向上す
る。従つて本考案に係る単位板は、水槽の組立に
際し、水圧に対する槽外からのバツクアツプが施
されない側壁の組立に使用しても、充分に耐水圧
効果を発揮することができる。従つて本考案に係
る単位板で構成した水槽にあつては、従来必要と
していたステーの数を大幅に節減又は皆無とする
ことが可能であり、水槽の組立に要する工数とコ
ストを低減することができる。また、ステーが減
少又は皆無となるから、水槽の外観美を保持する
うえからも有益がある。個々の単位板について見
ても、従来と同じ耐水圧強度のものを薄肉で成形
することができるから、安価であることはいうま
でもない。更に、個々の単位板が強度に優れてい
るから、配管設備部位のように、水槽中他の部分
に増して力のかかる部分に用いることができるな
どの利便をも有している。
【図面の簡単な説明】
図面はいずれも本考案に係る単位板を示すもの
であつて、第1図は単位板の外観斜視図、第2図
は第1図のX−X線部位断面図、第3図は単位板
の成形途上を示す斜視図である。 A……単位板、B……成形型、1……平板、1
a……隅角部、1b……膨出頂部、2……接合
縁、3……シート・モールデイング・コンパウン
ド(S・M・C)、4……ガゼツト材、5……
孔、6……連結材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 直角四辺形の平板と該平板の四周に直立して設
    けられた接合縁を有する浅い箱状の単位板多数を
    組合せてなる組立式水槽用の単位板であつて、上
    記平板の各隅角部近傍領域を占める如く該隅角部
    の隣接二辺間にわたつてプレート状ガゼツト材を
    介在させ、それらのガゼツト材がシート・モール
    デイング・コンパウンドによつて平板内に一体的
    に覆装されていることを特徴とする組立式水槽用
    単位板。
JP9153681U 1981-06-19 1981-06-19 Expired JPS6211816Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9153681U JPS6211816Y2 (ja) 1981-06-19 1981-06-19

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9153681U JPS6211816Y2 (ja) 1981-06-19 1981-06-19

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57202992U JPS57202992U (ja) 1982-12-24
JPS6211816Y2 true JPS6211816Y2 (ja) 1987-03-20

Family

ID=29886617

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JP9153681U Expired JPS6211816Y2 (ja) 1981-06-19 1981-06-19

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JPS57202992U (ja) 1982-12-24

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