JPS6211512Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、おしぼりの受皿として兼用するこ
とを目的とした、おしぼり容器に関するものであ
る。

従来、おしぼりはフイルム包装が一般的であ
り、この為に使用時には受皿に入れているので、
通常受皿を別個に用意する必要があつた。

然るにこの考案は、おしぼり収納用の筒状容器
の一側壁をおしぼり載置用の凹入壁としたので、
フイルム包装を必要とせず、包装容器と受皿とを
兼用させることに成功したものである。

以下この考案を第１図ないし第４図に示す実施
例に基づいて説明する。

有底筒状の容器本体１に有頂筒状の蓋体２を被
冠してなる横断面瓢箪形の容器３の外側壁に複数
の通気孔４を設けてなるおしぼり容器である。前
記通気孔４は前記容器３の上側壁５、左右両側壁
６，６に夫々等間隔で数個（例えば直径４mm）設
けると共に、容器本体１の底板１ａおよび蓋体２
の頂板２ａの中央に夫々１個設けてある。前記容
器本体１の口部側は若干小径としてあり、該小径
部１ｂの基部外側に所定間隔で設けた掛止突条７
に蓋体２の内側に設けた掛止溝８を掛止して前記
容器本体１に蓋体２を固定するようにしてある。
この場合に、掛止突条と掛止溝の数は限定なく、
連続的に設けても複数個等間隔に設けてもよい。

上記実施例において、容器３の上側壁５はおし
ぼり載置用に使用することができる（第３図中鎖
線図示）。

尚、上側壁の通気孔４は突出部９に設けられて
おり、おしぼり収納時にも通気の流通性を良好に
している。

次に第５図ないし第７図の実施例は、四角筒状
の容器３の上側壁（第７図中）をおしぼり載置用
の断面円弧状の凹入壁１０とすると共に、下側壁
１２の中央部に平面１１を設けて安定よく載置で
きるようにしてある。前記平面１１の両側には、
前記凹入壁１０と同一曲率を有する凸弧面１３，
１３が連設されており、おしぼり容器を積み重ね
た際に、凹入壁１０と凸弧面１３，１３とが安定
よく重なるようにしてある。

上記各実施例に示すおしぼり容器におしぼり１
４を収納して使用に供すれば、おしぼりのフイル
ム包装は不用であり、かつ使用済のおしぼりは凹
入壁に載置しておくことができるので、受皿は不
用である。

尚、上記各実施例によれば、凹入壁を断面円弧
状としたが、この形状に限定されるものではな
く、例えば断面状その他、おしぼりを載せ得る
適宜の形状とすることができる。この形状は、要
するに、おしぼりを安定した状態で載置できれば
よい。

また、上記各実施例によれば、容器３の外側に
通気孔４を設けたので、おしぼり１４を容器３へ
収納して加熱又は冷却する際に、熱気又は冷気は
通気孔４を通過しておしぼり１４に直接接触する
ので、おしぼり１４の加熱又は冷却を効率よく行
なうことができる。尚、通気孔４の位置および数
は上記実施例に限定されないこと勿論である。

すなわちこの考案によれば、おしぼり収納用の
筒状容器の一側壁をおしぼり載置用の凹入壁とし
たので、使用済のおしぼりを容器の一側壁に載置
しておくことができ、受皿と容器とを兼用するこ
ができる効果がある。また容器壁に通気孔を設け
たので、効率よく加熱又は冷却することができる
効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案実施例の一部を破切した平面
図、第２図は同じく側面図、第３図は同じく第１
図のＡ−Ａ断面図、第４図は同じく容器本体と蓋
体との接合部の断面図、第５図はこの考案の他の
実施例の一部を破切した平面図、第６図は同じく
側面図、第７図は同じく第５図のＢ−Ｂ断面図で
ある。 ３……容器、４……通気孔、５……上側壁、１
０……凹入壁。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ おしぼり収納用の筒状容器の一側壁をおしぼ
   り載置用の凹入壁とすると共に、前記筒状容器
   には通気孔を穿設したおしぼり容器。 ２ 通気孔は筒状容器の凹入壁および左右両側壁
   に設けた実用新案登録請求の範囲第１項記載の
   おしぼり容器。 ３ 筒状容器の凹入壁は、断面円弧状とした実用
   新案登録請求の範囲第１項記載のおしぼり容
   器。