JPS6211474Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［技術分野］ 本考案は回転棚を有するキツチンユニツトの構
造に関するものである。

［背景技術］ 従来、キツチンユニツトの上方に収納のため吊
戸棚を設けたものがあるが、キツチンキヤビネツ
トの真上は炊事作業に必要なため収納部を設ける
ことができなかつた。

［考案の目的］ 本考案は叙述の点に鑑みてなされたものであつ
て、本考案の目的とするところは、回転棚とする
ことにより炊事作業時以外のときはキツチンキヤ
ビネツト上方を収納部として利用できると共に炊
事作業時側方へ移動させて炊事作業の邪魔になら
ず、しかも回転棚の吊先端を軽くできて回転棚を
吊設しても支障を生じなく、さらに回転棚に収納
した台所用品が落下するのを防止できるキツチン
ユニツトを提供するにある。

［考案の開示］ 本考案キツチンユニツトは、キツチンキヤビネ
ツト１の側方にサイドパネル２を立設し、サイド
パネル２に回転棚３の一側端を蝶着して回転棚３
が左右方向に回転自在になるように吊設し、回転
棚３の吊元側の奥行きが広く吊先側の奥行きが狭
くなるように回転棚３を平面から見て略台形状に
し、回転棚３の棚板９の上方に吊元側から吊先側
に亘つて落下防止バー１０を架設したものであつ
て、上記のように構成することにより従来例の欠
点を解決したものである。つまり、キツチンキヤ
ビネツト１の一方の側面に立設したサイドパネル
２に回転棚３を左右方向に回転自在に吊設するこ
とにより炊事作業時以外は回転棚３をキツチンキ
ヤビネツト１の上方に位置させてキツチンキヤビ
ネツト１の真上で収納でき、しかも炊事作業時回
転棚３を側方に回転させることにより回転棚３が
炊事作業の邪魔にならないようにしたものであ
り、しかも回転棚３の吊元側の奥行きが広く吊先
側の奥行きが狭くなるようにしたことにより吊元
側に余り荷重がかからないようにして回転棚３を
吊設できるようになり、さらに回転棚３の棚板９
の上方に吊元側から吊先側に亘つて落下防止バー
１０を架設したことにより回転棚３に収納した台
所用品の落下を防止できるようになつたものであ
る。

以下本考案を実施例により詳述する。

１は小型のキツチンキヤビネツトであつて、天
板部４にシンク５、電熱ヒータのような加熱装置
６や水栓７等を設けてある。このキツチンキヤビ
ネツト１のつまみ１２のある側の面が前面１ａと
なつていて、通常炊事作業するとき作業者が立つ
側である。キツチンキヤビネツト１の前面１ａと
直交する左右の面が側面１ｂ，１ｃとなつてお
り、前面１ａと反対側の前面１ａと平行な面が背
面１ｄとなつている。キツチンキヤビネツト１の
一方の側面１ｂにはサイドパネル２を立設してあ
り、回転棚３の一側縁と蝶番８にてサイドパネル
２の側端に蝶着することにより回転棚３を左右方
向に回転自在に吊設してある。この回転棚３は吊
元側の奥行きが広く吊先側の奥行きが狭くなるよ
うに平面から見て台形状に形成されている。回転
棚３の棚板９の上方には夫々吊元側から吊先側に
亘つて落下防止バー１０を架設してある。しかし
て炊事作業をしないときは第４図ａに示すように
回転棚３をシンク５の上方に位置させ、炊事作業
をするときは第４図ｂに示すように回転棚３を側
方に回転させる。この回転棚３を回転させるとき
回転棚３の吊元側が広く吊先側が狭くなつている
と吊元側に余り荷重がかからなくて支障なく回転
できると共に吊元側の奥行きが広くて収納力があ
る。つまり吊元側から吊先側まで同じ奥行きの平
面から見て長方形であると吊元側の重量が大きく
て吊元側に大きな荷重がかかり、また重量を軽減
するため全体に奥行きを小さくすると収納力が落
ちる。また回転棚３を回転するとき落下防止バー
１０があるので、棚板９上に載せた台所用品１１
が落下しない。このとき落下防止バー１０は棚板
９の前縁に沿わせないで第３図に示すように真つ
直ぐになつていると収納量が増える。

また上記のように構成せる本考案キツチンユニ
ツトは狭小な住宅に用いられるものであつて、例
えば第５図に示すように部屋１５の出入り口１６
近傍の隅部に配置される。このようにキツチンユ
ニツト１が配置されると、炊事作業をするとき回
転棚３を側方に回転させて回転棚３を部屋１５の
通路に位置させることができて回転棚３が炊事作
業の邪魔にならないように避けることができ、ま
た炊事作業をしないとき回転棚３をシンク５の上
方に位置させることにより通路の通行の邪魔にな
らないようにできる。

［考案の効果］ 本考案は叙述の如くキツチンキヤビネツトの一
方の側面にサイドパネルを立設し、サイドパネル
に回転棚の一側端を蝶着して回転棚が左右方向に
回転自在になるように吊設してあるので、炊事時
以外は回転棚をキツチンキヤビネツト上に位置さ
せておくことによりキツチンキヤビネツトの真上
に収納でき、しかも炊事時回転棚を側方に移動さ
せることにより炊事の邪魔にならないものであ
り、また回転棚の吊元側の奥行きが広く吊先側の
奥行きが狭くなるように回転棚を平面から見て略
台形状にしたので、収納力を小さくせず吊先側の
重量を軽くできて回転棚の蝶着部にかかる荷重を
小さくできると共に回転棚の回転に支障を生じな
いようにできるものであり、さらに回転棚の棚板
の上方に吊元側から吊先側に亘つて落下防止バー
を架設したので、度々回転され且つ吊先側の奥行
きが狭い回転棚であつても棚板に載せて収納した
台所用品が落下しないように収納できるものであ
り、その上、落下防止バーで落下を防止するため
台所用品を識別するのに邪魔にならないものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２
図は同上の回転棚の拡大斜視図、第３図は同上の
回転棚の断面図、第４図ａ，ｂは同上の回転棚の
動作を説明する説明図、第５図は同上の部屋に配
置した状態の断面図であつて、１はキツチンキヤ
ビネツト、２はサイドパネル、３は回転棚、１０
は落下防止バーである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. キツチンキヤビネツトの一方の側面にサイドパ
   ネルを立設し、サイドパネルに回転棚の一側端を
   蝶着して回転棚が左右方向に回転自在になるよう
   に吊設し、回転棚の吊元側の奥行きが広く吊先側
   の奥行きが狭くなるように回転棚を平面から見て
   略台形状にし、回転棚の棚板の上方に吊元側から
   吊先側に亘つて落下防止バーを架設して成るキツ
   チンユニツト。