JPS6211402Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自走自脱における排塵方向の調節装置
に関する。

すなわち、前方下向きに傾斜した排塵口を有す
る脱穀機を搭載した自走自脱において、比較的高
くなる脱穀機より前方下向きとなる少なくとも前
方および両側方の３方向に向けて排塵することが
でき、吹上がらないようにして所望の方向に良好
に排塵することができ、取替え操作も簡単で構造
簡単にして好適に実施できるよう提供するもので
ある。

次に、図面に示す実施例について説明する。

第１図は自走自脱の側面図を示し、クローラ４
により支持する機体の前部には荷台５を装設する
とともに、機体後部にはエンジン６、ハンドル杆
７、各操作レバー８、籾受台９等を装設し、前記
荷台５上には脱穀機Ａを搭載して従来形構造同様
に構成する。

前記脱穀機Ａは扱胴１０、フイードチエン１
１、揚穀筒１２等を装備し、吸引排塵羽根１３を
内装した機体前部の排塵ボツクス１４の前面１５
からは前方下向きに傾斜した短筒状の排塵口１を
短かく延設して従来形構造同様に構成する。

Ｂは直筒形の排塵筒で、その一方側には延長方
向に真直ぐ開口する直線端部２を形成し、他方側
の開口部には僅かに横方向に屈曲する屈曲端部３
を形成するが、該屈曲端部３は僅かに屈曲して開
口が大きいのでこの開口からの排塵は排塵筒Ｂの
延長方向に排出されるようになる。

したがつて、第１図ないし第３図に示すよう
に、排塵筒Ｂの一方側直線端部２を排塵口１に嵌
合して取付けると、他方側の屈曲端部３側開口よ
り排出される排塵物は矢印イで示すように排塵筒
Ｂの延長方向にそつて機体の前方側下方に向け排
出されることになる。

また、第５図において実線で示すように排塵筒
Ｂの屈曲端部３側開口を排塵口１に嵌合して取付
けると、排塵筒Ｂは右方向に傾斜する状態とな
り、直線端部２側開口より排出される排塵物は矢
印ロで示すように排塵筒Ｂの延長方向にそつて機
体の前方側下方で右側方に向け排出されることに
なり、さらにまた、第５図において仮想線で示す
ように取付けると、排塵筒Ｂは左方向に傾斜する
状態となつて、排塵物は矢印ハで示すように機体
の前方側下方で左側方に向け排出されることにな
る。

すなわち、１個の排塵筒Ｂを排塵口１に振替え
て取付けることにより、機体より前方下向きとな
る少なくとも前方および両側方の３方向に排塵方
向を切替えることができることになる。

このように本考案は、前方下向きに傾斜した排
塵口を有する脱穀機を搭載した自走自脱におい
て、直筒形の排塵筒の一方側直線端部は延長方向
に真直ぐに開口して形成するとともに、他方側開
口には僅かに横方向に屈曲する屈曲端部を形成
し、この両端部を振替えて前記排塵口に嵌合連結
自在にし、排塵方向を前方と左右両側方とに変更
可能に構成したから、比較的高くなる脱穀機より
前方下向きとなる少なくとも前方および両側方の
３方向に向けて排塵調節することができ、吹上が
らないようにして所望の方向に良好に排塵するこ
とができ、排塵筒の取付けを変えるだけで簡単に
調節ができ、簡単な構造にして好適に実施できる
特長を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は自走自
脱の側面図、第２図はその平面図、第３図はその
一部の拡大図、第４図は第３図の分解断面図、第
５図は第３図の作動説明図である。 １……排塵口、Ａ……脱穀機、Ｂ……排塵筒、
２……直線端部、３……屈曲端部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前方下向きに傾斜した排塵口１を有する脱穀機
   Ａを搭載した自走自脱において、直筒形の排塵筒
   Ｂの一方側直線端部２は延長方向に真直ぐに開口
   して形成するとともに、他方側開口には僅かに横
   方向に屈曲する屈曲端部３を形成し、この両端部
   を振替えて前記排塵口１に嵌合連結自在にし、排
   塵方向を前方と左右両側方とに変更可能に構成し
   たことを特徴とする自走自脱における排塵方向の
   調節装置。