JPS62113545A - 防音パネルの構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発　　明　　の　　目　　的 産業上の利用分野 鉄道、道路等の防音壁（吸遮音壁）、建築物特に工場建
家の外壁１間仕切壁、境界壁等の防音壁の構造に関し、
より詳しくは上記壁を形成する防音パネルの構造に関す
る。

従来の技術 従来から防音壁を形成する場合には、一般に既設の壁あ
るいはコンクリート板により形成した壁、または打設の
コンクリート製壁に吸音ブロックを、接着剤等で接着す
るか、または壁に固着したフレームを介してボルトによ
り固定するか、または現場打ち同時打設の方法により吸
音ブロックを組込んで防音壁即ち吸音遮音壁を形成する
等の方法が採用されている。これらを例により壁の側断
面図として説明すれば、才５図に示すようにコンクリー
ト板の設定あるいはコンクリートの打設により壁５１を
形成し、これに吸音ブロック５２を接着剤もしくはモル
タル５３により接着して防音壁を形成するか、オ６図に
示すように前記同様の壁５１の上部にフレーム５４を固
着して置き、このフレーム５４及びボトル５５により吸
音ブロック５２を固定する方法によるか、またはオフ図
に示すように現場で、壁５１を打設すると同時ｖｃ吸音
ブロック５２をはめ込む一体打設による方法が採用され
ている。

しかし上記の方法は施工性が悪く、かつ複雑であり、し
たがって全体としてコストが高くなり、また接着による
場合には接着がはがれたり、ボルト固定の場合には分離
落下の危険がある等の欠点があった。

上記の点から、吸音ブロックと遮音ブロックを予め製造
して置き、これらを例えば第８図にその断面図として示
すように遮音ブロック５６と吸音ブロック５７とを組合
せて接着剤等により結合して吸遮音ブロック即ち防音ブ
ロックとしたもの、もしくは牙９図に同じく断面図とし
て示すように予め製造した吸音ブロック５７上に遮音層
５８を形成して防音ブロックとしたもの即ち２次加工に
より製造したものが防音壁形成用として使用されている
。

上記のブロックを使用した場合、壁面の施工性は問題な
いが、吸音ブロック及び遮音ブロックを形成した後、こ
れらを合体して防音ブロックを形成する、２度に亘って
加工するという繁雑な手段を必要とし、したがってコス
ト面にも問題があり、また接着部のはがれる危険性は前
述の防音壁形成方法の場合と同様のものがあった。

本発明が解決すべき問題点 上記の点から、防音性能に優扛、施工が簡単で、かつ安
価に製造することが可能な、しかも吸音層と遮音層の接
合面のはがれる危険性のない防音壁を提供することは本
発明の解決すべき急務の問題点であった。

発　　明　　の　　構　成 問題点を解決するための手段 本発明は上記の問題点を解決するものであって、吸音材
料と遮音材料とを使用して同時の成形硬化により、吸音
層とを一体化した防音パネルの構造をその特徴としてい
る。

より具体的に述べれば使用する吸音及び遮音材料として
は無機系材料を主体としたものが好ましく、特に両者共
に材料成分としてセメントを含有しているものが好まし
い。例を挙げれば吸音材料としてはセメント、人工軽量
骨材、ラテックス及び水を所要に応じた割合に配合した
もの、又遮音材料としてはセメント、砂、砂利及び水を
前記同様に配合したものが使用される。

そしてこれらを別々に混練し、これらが共にゼロスラン
プ状態にあるとき同一成形機に装入し、最初例えば吸音
材による層を所要の厚さに保持させながら、引き続いて
遮音材による層をその上に形成し、同時に成形養正硬化
させることにより一体構造のパネルとするものである。

なお、それぞれの層の厚さについては所要により調整す
ることが可能であるし、また成形台上に溝あるいは凹凸
形状を設けて置くことにより、パネルの外面にこ扛らの
形状を付与し得ることはいうまでもない。

作　　用 本発明に係るパネルは上記の構造を有するので吸音、遮
音の両機能を有する防音パネルとして機能することはい
うまでもないが、パネルの製造が上記のようにして行な
われるので、当然のことながら吸音層と遮音層との境界
面では双方の混和硬化が行なわれることにより、その結
合は強固なものとなり両層が振動、衝撃などの影響では
がれたり、分離したりするようなことはない。

実施例 以下図面で示す実施例に基いて本発明を説明する。

第１図及び第２図は本発明に係る平板直方形の防音パネ
ル（図示せず）の構造を示す縦方向（短辺方向）の断面
図で、牙３図は本発明に係るパネルを用いて形成した防
音壁の側断面図である。

第４図は本発明に係る防音パネルとこれに相当する従来
の吸音単一プロツクとの、周波数〔Ｈ７〕と吸音率の関
係の比較試験結果を示すグラフである。

本発明に係る防音パネルの製造に際しては、先ず最初に
吸音及び遮音材料として セメント　　　　５５　　　　セメント　　　１８人工
軽量骨材　　２５　　　　砂　　　　　　５０ラテツク
ス　　　２　　　砂利　　　　２５水　　　　　　　１
８　　　　　水　　　　　　　　　　７上記表のものを
用いてそれぞれ別々に配合しついで混練し、各々のゼロ
スタンプ状態のものを得、次いで、はじめに吸音材混練
品を自動成形機に装入し、第１図に示すように厚さ４０
　ｍ／ｍの吸音層ｌを形成し、続いて遮音材混線品を装
入し。

吸音層１の上に厚さ６０　ｍ／ｍの遮音層２を形成した
。次いでこれらを同時に成形善玉硬化させ一体構造の厚
さ１００　ｍ／ｍの防音パネル３を得た。

十２図は別の構造例を示すもので、この例は吸着層１′
の縦方向（図で横方向）の両縁部は遮音層（剛体層）２
′で包むよう構成さ肚て縁部が補強されたものである。

第３図はオニ図で説明した防音パネル３により防音壁を
形成した状態を示すもので、従来のコンクリートパネル
や遮音パネルのみで壁を形成するのと同様に、Ｈ型鋼間
にパネル３を逐次落し込むような簡単な工法で壁を形成
することができる。

先に説明したように第４図においては、上記第１図で説
明した本発明に係る防音パネル１と、このパネルと同一
の厚さに、前述の吸音材料のみで製作した吸音単一ブロ
ックとの、周波数（Ｈｚ、　）と垂直法で測定した吸音
率との関係の比較試験結果が示されているが、グラフに
示すように本発明に係る防音パネルは従来の吸音単一プ
ロツクと吸音率において、同等の結果を示している。

発明の効果 以上の次牙で、本発明によるときは、剛性を備えた遮音
層と吸音層とを製造の過程で一体化し、両層を強固に結
合せしめた防音パネルな一工程で一挙に得ることができ
、しかも防音性能においても前述の試験で証するように
極めて優れたものがある。さらに本発明のパネルによる
防音壁の施工は極めて簡単である。したがって本発明は
鉄道、道路、工場等の防音壁の形成、即ち環境の改善に
犬なる貢献をなすものである。

【図面の簡単な説明】

２−１図及び牙２図は本発明に係る平板直方形の防音パ
ネルの構造を示す縦方向（短辺方向）の断面図。、！ｔ
′３図は本発明に係るパネルを用いて形成した防音壁の
側断面図である。牙４図は本発明に係る防音パネルとこ
れに相当する従来の吸音単一−ブロックとの周波数ＣＨ
２，］と吸音率との関係の比較試験結果を示すグラフで
ある。 牙５図、オ６図及びオフ図は従来の防音壁の施工を説明
する断面図である。３ｔ−８図及び牙９図は従来の吸音
ブロックと遮音ブロックを結合した防音ブロックの構造
を説明する断面図である。 符号の説明 １・・・・・・吸音層、２・・・・・・遮音層、３・・
・・・・防音パネル。 特許出願人　　株式会社ブリデストン 代理人弁理士　　　１）　　代　　　蒸　　　治箆４図 周　波　牧（Ｈｚ）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）吸音材料と遮音材料とを使用して同時の成形硬化
   により、吸音層と遮音層とを一体化したことを特徴とす
   る防音パネルの構造。
2. （２）吸音及び遮音材料が無機質系材料である特許請求
   の範囲第１項に記載の防音パネルの構造。