JPS6210758Y2 - - Google Patents

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JPS6210758Y2
JPS6210758Y2 JP11650880U JP11650880U JPS6210758Y2 JP S6210758 Y2 JPS6210758 Y2 JP S6210758Y2 JP 11650880 U JP11650880 U JP 11650880U JP 11650880 U JP11650880 U JP 11650880U JP S6210758 Y2 JPS6210758 Y2 JP S6210758Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、磁気印写装置に於て磁気記録媒体に
強固に付着しているトナーを除去する装置に関
し、特に改良されたクリーニングブレードを有す
るものに関する。
従来の静電複写機の分野ではこの種クリーニン
グ装置はウサギの毛、ビスコースなどから構成さ
れる回転ブラシによる方法や特公昭44−2034,45
−25237、特開昭50−50043、特公昭50−14892及
び特公昭50−17130等で提案されているようなゴ
ム、合成樹脂等の弾性ブレードによる方法が実用
化されているが、磁気印写装置においてはこれら
の方法では、磁気記録媒体に強固に付着した残留
トナーを完全に除去することができないために記
録ヘツドを汚し記録ムラや記録不能の原因になつ
ていた。又磁気記録媒体の周速が1〜2m/秒程
度になると、ゴム、合成樹脂等のナイフエツジで
は強度が不足して使用に耐えなくなる。
静電複写機では、感光体ドラムからトナーを記
録紙に転写した後感光体ドラムに光を全面照射し
て感光体ドラムの静電潜像を消去してからクリー
ニングを行なつている。即ち、消去によりトナー
と感光ドラムとの間の静電吸引力は殆んど無、な
いしは極めて小さい。そのために上述の如き方法
でも容易にトナーを除去することができた。しか
し、磁気印写装置に於て磁気潜像を消去せずにマ
ルチコピーをとろうとする場合には全く様相を異
にする。マルチコピーをとるには一旦記録した磁
気潜像を消去せずに、現像・転写・クリーニング
の過程を繰り返す。
即ち、クリーニングに於てトナーは磁気記録媒
体(印写ドラム)の磁気潜像とは磁気吸引力によ
つて強固に吸引し合つている。記録紙にトナーが
転写されるのは磁気記録媒体の磁気吸引力に転写
ローラの静電吸引力が打ち勝つからであるが、そ
れでも転写されるのは磁気記録媒体から比較的遠
い位置にあるトナー群の表面層部分であつて、磁
気記録媒体に密着したトナーは転写されないで残
る。この残留トナーは磁気記録媒体の磁気潜像と
強固に吸引し合つているので除去するのは容易で
ない。少しでもトナーが残つていれば、磁気記録
媒体と接触又は近接している磁気ヘツドの突き合
わせギヤツプ部に付着してブリツジをつくつて磁
気記録を不能にし又は記録効率を著しく低下させ
る。又残留トナーにより磁気記録媒体と磁気ヘツ
ドとの間隙を大きくするので、磁気記録を不能に
し又は記録効率を著しく低下する。磁気ヘツド
は、磁気コアの周囲に磁気コアよりかなり大きい
ホルダ部を有しているが、ホルダ部が残留トナー
に乗りあげるだけでも磁気コアと磁気記録媒体と
の間隙を大にする。
即ち、磁気印写装置に於ては、極めて完壁なク
リーニングが要求されるのであつて、この点がマ
グネトグラフイ技術が実用化されない大きな壁の
1つになつていたのである。
本考案によるクリーニング装置は、かかる背景
のもとに考案され、磁気潜像を消去しないでも完
壁なるクリーニングを可能ならしめたものであ
る。
以下図面を参照しながら詳細に説明する。
第1図は、本考案を備えた磁気印写装置の実施
例であつて、1はCo−Ni,Co−Ni−P,Co−P
などの金属磁性薄膜をメツキした磁気記録媒体
(以下ドラムに形成した場合をとり印写ドラムと
呼ぶ)で記録ヘツド15によつて印写ドラム1に
記録された磁気潜像は現像器2により顕像化さ
れ、転写ローラ3により、転写紙5に転写され定
着器4で定着される。転写されずに印写ドラム1
上に残つたトナーは、大部分がクリーニングブラ
シ9により拭掃され、真空箱7に吸引されてフイ
ルター6に回収される。印写ドラム1に強固に付
着してクリーニングブラシ9では、取りきれない
残留トナーは、黄銅等の薄板よりなるクリーニン
グブレード13によりかき取られる。クリーニン
グ13の先端にたまるトナーはクリーニングブラ
シ9で拭掃され真空箱7に吸引されてフイルター
6に回収される。第1図及び第3図に示すように
クリーニングブレード13は、クリーニングブレ
ード押え板10とクリーニング支持棒12にはさ
まれ、ネジ30によりクリーニング支持棒12に
しつかりと固定されている。クリーニングブレー
ド支持棒12は両端を回転自在に保持され、調整
ネジ11により印写ドラム1とクリーニングブレ
ード13の接触圧、接触角を最適にセツトし得る
ように構成されている。第2図に示すように印写
ドラム1が矢印の方向に回転する場合、クリーニ
ングブレード13と印写ドラム1のなす角θは使
用する金属の材質、板厚、ブレードの長さlによ
つて変化するが鋭角にセツトされなければならな
い。一例として厚さ0.05mm、l=9mmの黄銅板を
使用したときθは15゜〜25゜である。
このクリーニングブレード13を公知の合成ゴ
ムや天然ゴムとした場合にはクリーニングブレー
ドが、磁気記録媒体に強固に付着したトナーに乗
りあげてクリーニングの用をなさないばかりか、
クリーニングブレードの接触圧によつてトナーが
記録媒体上で押しつぶされてかえつて付着を強固
にするという逆効果も生じることが観測された。
金属薄板から成るクリーニングブレードを用いた
場合かかる難点を克服することができた。しかし
ながらこの金属ブレードは強力なトナー除去力を
もつものであるから磁気記録媒体に対しても強力
な摺擦力を作用させるので磁気記録媒体を損傷す
るおそれがある。実験の結果磁気記録媒体として
γ−Fe2O3を塗布したものを用いた場合、その損
傷がはげしく磁気記録媒体の寿命を縮めた。一方
磁気記録媒体としてCo−Ni−P等の金属磁性薄
膜をメツキしたもの、又はそれらに更にNi−
P、硬質Cr等の金属非磁性薄膜を保護メツキし
たものを用いた場合、実用上その損傷を無視する
ことができるようにクリーニングブレードの材
質・形状等を選択することができた。
最適の材料として黄銅、りん青銅、ベリリウム
銅、バネ用ステンレス銅板、洋白、チタン板等、
ブレードの厚さは0.03mm〜0.5mm程度が最適値で
あることが実験的に確認された。
金属薄板は切口が鋭利なブレードとして、又弾
性材としての役目を果たすので簡単な構造で支持
しうるし、又製造も簡単である。又クリーニング
ブレードは、磁気記録媒体との摺擦部が摩耗して
くるが、薄板故に研ぎ直す必要がなくそのまま用
をなすので長寿命である。
クリーニングブレード13の先端にたまるかき
落されたトナーはブラシ9による拭掃のほか空気
吸引しても良い。
第4図は本考案クリーニング装置の他の実施例
を示す。潜像記録中クリーニングブレード13を
印写ドラム1に接触したままにしておくと、摩擦
ブレーキの役目をして印写ドラム1の回転変動を
吸収する。
しかしながら、磁気印写装置に於ては、潜像記
録を行なう時の印写ドラム1の周速は20/m秒に
も達する事があるので、このような高速記録の
時、潜像記録をする前にソレノイド17により印
写ドラム1とクリーニングブレード13の接触圧
を転減又は難してしまう事によりモータ(図示せ
ず)の負荷を軽減し、高速記録を可能にする。
第5図は更に他の実施例を示す。クリーニング
ブレードとして金属ブロツク31を用い、弾性材
32を介して支持したものである。このような構
造でもクリーニングの目的を達することができる
が、構造・製造の難易・寿命等の点で第1図〜第
4図に示した方が勝れている。
以上説明したように、本考案によるクリーニン
グ装置を使用する事により印写ドラムにトナーが
堆積する事がなくなり、コピー動作を何回くり返
した後でもムラのない鮮明な潜像を記録する事が
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案クリーニング装置を備えた磁気
印写装置の横断面図。第2図は本考案クリーニン
グ装置の磁気記録媒体に対する設定図。第3図は
本考案クリーニング装置の平面図。第4図、第5
図は本考案によるクリーニング装置の他の実施例
を示す図。 1……磁気記録媒体、2……現像器、3……転
写ローラ、4……定着器、5……転写紙、6……
フイルター、7……真空箱、8……たたき板、9
……クリーニングブラシ、10……クリーニング
ブレード押え板、11……調整ネジ、12……ク
リーニングブレード支持棒、13……クリーニン
グブレード、14……消去ヘツド、15……記録
ヘツド、16……加圧バネ、17……ソレノイ
ド、30……押えネジ、31……金属ブロツク、
32……弾性材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 磁気記録媒体に接触し該磁気記録媒体に付着
    しているトナーをかき取る金属のブレードと、
    該ブレードの先端にたまるトナーを拭掃する回
    転するクリーニングブラシと、除去されたトナ
    ーを真空吸引する手段とを含むことを特徴とす
    る磁気印写装置におけるクリーニング装置。 (2) 実用新案登録請求の範囲第(1)項記載の装置に
    於て、前記磁気記録媒体は表面が金属製であり
    且つ前記ブレードが金属薄板であることを特徴
    とする磁気印写装置におけるクリーニング置。
JP11650880U 1980-08-18 1980-08-18 Expired JPS6210758Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11650880U JPS6210758Y2 (ja) 1980-08-18 1980-08-18

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JP11650880U JPS6210758Y2 (ja) 1980-08-18 1980-08-18

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS56123355U JPS56123355U (ja) 1981-09-19
JPS6210758Y2 true JPS6210758Y2 (ja) 1987-03-13

Family

ID=29666602

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JP11650880U Expired JPS6210758Y2 (ja) 1980-08-18 1980-08-18

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JPS56123355U (ja) 1981-09-19

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