JPS6210426B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は特願昭53−20647号（特公昭57−12148
号）に示される現像方法を実施する（但し、磁性
現像剤として磁性トナーを用いる）磁気ブラシ現
像装置、即ち、磁性トナーの支持体となる非磁性
円筒形スリーブと、該スリーブ内の磁石とを同方
向に回転させ、ホツパーより流出する磁性トナー
を磁石の回転方向と逆方向に非磁性スリーブ上を
搬送させ、感光体とスリーブ間に形成される磁性
トナーの現像溜りをスリーブの回転により一定に
保たせ、常に安定した静電潜像の現像を行なうた
めの現像装置に関する。

一般に、従来の磁性トナーを用いた感光体表面
の静電潜像現像法において、第１図に示すような
非磁性スリーブ１を固定し、マグネツトロール２
を図示矢印ｘ方向に回転させる現像装置では、感
光体３と非磁性スリーブ１の間に形成される磁性
トナー４による現像溜り５が感光体表面３′の静
電潜像を効率良く現像する上で重要となる。しか
しながら現像溜り５が形成された場合、該現像溜
り５は成長する傾向があり、感光体３と非磁性ス
リーブ１の間でスリツプ現像を発生し、結局は良
好な現像が不可能となる。特願昭53−20647号
（特公昭57−12148号）に示される現像方法は前述
の如き、磁性トナーの現像溜り５を非磁性スリー
ブ１とマグネツトロール２の双方の回転により一
定に保たせ、常に安定した現像溜り５を維持する
ことにより、感光体表面の静電潜像を現像するこ
とを特徴としている。本発明は前記の如き特願昭
53−20647号（特公昭57−12148号）に示される現
像方法を実現可能とした磁気ブラシ現像装置であ
り、以下図によつて本発明の詳細な説明を行な
う。

第２図は、第１図に示される磁性トナーを用い
た磁気ブラシ現像装置において、非磁性スリーブ
１とマグネツトロール２を双方ともに図示矢印ｘ
方向に回転させた場合に起り得る状態を示した図
であり、非磁性スリーブ１の回転数は比較的少な
く、またマグネツトロール２の回転数は300rpm
以上であり、磁性トナー４の移動方向は図示矢印
ｘ方向と逆方向である。感光体３と非磁性スリー
ブ１の間に形成される磁性トナー４の現像溜り５
は、非磁性スリーブ１とマグネツトロール２の回
転数により、ほぼ決定される厚さで図示矢印ｘ方
向に非磁性スリーブ１上に成長する。またホツパ
ー６の磁性トナー流出口では非磁性スリーブ１の
図示矢印ｘ方向への回転のためにホツパー６の磁
性トナー流出口をふさいでいたトナー溜り５′が
図示矢印ｘ方向へ成長し、感光体表面３′の静電
潜像の現像に消費される以上にホツパー６内の磁
性トナー４′が非磁性スリーブ１上に供給される
ようになり、次第にトナー層５″は非磁性スリー
ブ１上を図示矢印ｘ方向に成長する。トナー層
５″はホツパー６内に磁性トナー４′が存在する限
り成長していくものであり磁性トナー４の現像装
置外への落下など結局は磁気ブラシ現像装置とし
ては好ましくない形となる。

本発明による磁気ブラシ現像装置は、上述の如
き非磁性スリーブの回転による磁性トナー搬送へ
の悪影響を補助板を用いて解決したものである。
第３図、第４図、第５図は第２図に示す磁気ブラ
シ現像装置、すなわち非磁性スリーブ１とマグネ
ツトロール２とを図示矢印ｘ方向に回転し、磁性
トナー４の移動方向を図示矢印ｘ方向と逆になる
よう設定した現像装置において、非磁性スリーブ
１およびホツパー６の磁性トナー４の流出口の近
くに補助板７（第３図）、７′（第４図）、７″（第
５図）を設置した場合を示している。

第３図の場合、補助板７の１端７(a)は、磁性ト
ナーの流量規制板８に近接し、非磁性スリーブ１
との間隔は、規制板８と非磁性スリーブ１の間隔
と同程度となつている。また補助板７の他端７(b)
は、前記補助板７の１端７(b)よりも非磁性スリー
ブ１に近接して配置される。この場合、補助板７
上の磁性トナーは、非磁性スリーブ１からかなり
離れておりしかもマグネツトロール２が図示矢印
ｘ方向に回転しているため、マグネツトロール２
の回転磁界の作用により図示矢印ｘ方向とは逆方
向へ搬送され、トナー溜り５′を形成し維持す
る。たとえ磁性トナーが補助板７と非磁性スリー
ブ１との間を、非磁性スリーブ１の回転のために
図示矢印ｘ方向に搬送されたとしても補助板７の
端７ｂより補助板７上をマグネツトロール２の図
示矢印ｘ方向への回転による回転磁界のために図
示矢印ｘ方向とは逆方向に搬送されるため、第２
図に示されるトナー層５″の成長は発生しない。

第４図は補助板７′の１端７′(a)を磁性トナーの
流量規制板８の上に近接して設置し、他端７′(b)
は非磁性スリーブ１との間隔を規制板８と非磁性
スリーブ１の間隔よりも小さく配置した場合を示
している。非磁性スリーブ１上を図示矢印ｘ方向
とは逆方向に搬送された磁性トナーは補助板７′
の端７′(b)より補助板７上に移り、図示矢印ｘ方
向とは逆方向に搬送されトナー溜り５′を形成維
持する。たとえ磁性トナーが補助板７′と非磁性
スリーブ１との間で非磁性スリーブの搬送力のた
めに図示矢印ｘ方向に搬送されても、補助板７′
の端７(b)より補助板７上を図示矢印ｘ方向とは逆
方向に搬送されるため、第２図に示されるトナー
層５″の成長は発生しない。

第５図は円弧状の補助板７″をホツパー６と非
磁性スリーブ１との間に、非磁性スリーブ１側に
より近接して配置した場合を示している。補助板
７″とホツパー６の関係は第１図に示す非磁性ス
リーブ１を固定し、マグネツトロール２を図示矢
印ｘ方向に回転した場合に等しい。すなわちトナ
ー溜り５′は維持され、第２図に示すようなトナ
ー層５″の成長は起らない。

以上、第２図に示すような非磁性スリーブとマ
グネツトロールを同方向に回転させる磁気ブラシ
現像装置において、第３図、第４図、第５図に示
すような補助板をホツパーの流出口に近接して設
置することにより、ホツパー流出口部に磁性トナ
ーによるトナー溜りが形成維持され、非磁性スリ
ーブ上への磁性トナーの安定な供給が実現でき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は従来の現像装置の概略断面
図、第３図、第４図および第５図は本発明の現像
装置の概略断面図である。 １：非磁性スリーブ、２：マグネツトロール、
４：磁性トナー、５：現像溜り、６：ホツパー、
７：補助板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 静電潜像面に対向して回転自在に配置された
   非磁性円筒と、前記非磁性円筒内に回転自在に配
   置された磁石と、前記非磁性円筒の上方に設置さ
   れた下部に、前記静電潜像面とは反対側に向かつ
   て開口するトナー流出口を有する磁性トナーを収
   容するホツパー状の容器を備え、前記非磁性円筒
   と前記磁石をともに同方向にかつ前記トナー流出
   口から前記静電潜像面と前記非磁性円筒との対向
   間隙に向かう方向に回転させることにより、前記
   トナー流出口から前記非磁性円筒上に前記磁性ト
   ナーを引出して前記非磁性円筒の回転方向と逆方
   向に搬送し、前記対向間隙付近で前記静電潜像面
   を軽く摺擦するように構成した磁気ブラシ現像装
   置において、一端が前記非磁性円筒の回転方向か
   らみて前記トナー流出口の下流側の前記非磁性円
   筒に近接する位置にありかつその位置から前記非
   磁性円筒の回転方向と逆方向に、前記トナー流出
   口の近くまであるいは前記非磁性円筒に沿つて前
   記トナー流出口を越えた位置まで伸びる一体板状
   の補助板を設けて、前記トナー流出口に臨む安定
   したトナー溜を形成したことを特徴とする磁気ブ
   ラシ現像装置。