JPS6210022A - モノクロ−ナル抗体 - Google Patents

モノクロ−ナル抗体

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JPS6210022A
JPS6210022A JP14782085A JP14782085A JPS6210022A JP S6210022 A JPS6210022 A JP S6210022A JP 14782085 A JP14782085 A JP 14782085A JP 14782085 A JP14782085 A JP 14782085A JP S6210022 A JPS6210022 A JP S6210022A
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JP
Japan
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pseudomonas aeruginosa
monoclonal antibody
igg
group
antibody
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Application number
JP14782085A
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English (en)
Inventor
Makoto Okaji
岡地 諒
Tsukasa Kurimoto
栗本 司
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KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Publication date
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はシュードモナス・エルギノーザ(緑膿菌)感染
症の予防、治療に有用なモノクローナル抗体に関する。
従って本発明は医薬の産業分野で有用な細菌感染症の予
防および治療用製剤を提供する。
従来の技術 緑膿菌に対するモノクローナル抗体を用いて緑膿菌の実
験的腹腔内感染症の治療を行った報告は、特開昭59−
29622およびジャーナル・オブ・インフエクシャス
・ディシーズ(J、 Infect、 Dis、)。
150、570−576 (1984)などにある。
前者には、緑膿菌A−E群それぞれについてモノクロー
ナル抗体が採取されたとの記載はあるが、感染治療実験
の結果が示されているのはA、F。
GおよびL群についてモノクローナル抗体を菌感染時よ
り前に腹腔的投与法で投与した場合の予防効果が示され
ているのみであり、E群については何の性質も示されて
いない。後者には、)lommaserotype 7
、すなわちB群に対するモノクローナル抗体を同じくB
群の実験的腹腔内感染症に腹腔的投与法で予防的に投与
した場合の予防効果について記載されているのみである
。両報告とも得られたモノクローナル抗体を菌感染後に
投与した場合の治療効果、モノクローナル抗体を実験的
腹腔的感染症に静脈内投与で投与した場合の防御効果な
らびに抗生物質と併用した場合の効果については全く言
及されていない。
発明が解決しようとする問題 細菌感染症の治療には、抗生物質をはじめとする化学療
法剤が広く使用され、大きな治療効果をあげてきた。し
かしながら、宿主免疫機能の低下した患者などに見られ
る難治感染症は化学療法剤での治療が困難で根治不能で
あった。
難治感染症に対し、健康人の血液から精製した免疫グロ
ブリンG(以下IgGと略す)を抗生物質と併用して使
用する治療方法が開発されている。
この方法は従来皮下投与法でしか用いられなかった■g
G製剤が、静脈内投与が可能であるように改良されてか
らさらに普及が進んだ。
緑膿菌は元来弱毒性の細菌として知られている。
しかし、近年抗生物質による化学療法の普及に伴い、菌
交代現象の結果としてこの緑膿菌が頻繁に分離されるよ
うになってきた。また、免疫低下宿主、たとえば癌患者
あるいは免疫抑制剤被投与者においても緑膿菌による感
染症は非常に多い。ひとたび緑膿菌に感染すると、抗生
物質による化学療法が困難で、難治性の感染症となるこ
とが多い。
緑膿菌は、その菌体成分の抗原性の差異により、第1表
に示すようにA = M群の13の血清型に分類される
。本明細書では、緑膿菌研究会主催の型別検討委員会の
決定に従って、緑膿菌を分類することとした。なお、参
考のために水量(Homma)らの分類およびフィッシ
ャー(Fisher )の分類をあわせて対比した。
第    1    表 緑膿菌11 菌 株  研究会   Homma   Fisher
+101001   A      11101021
   C36 1101004D      4 1101130   E      5    211
01006   F      61101020  
 G      8    1+101009  8 
    9    5IID1(1101104 [101011J     11 ++01012     K         12I
Iロ 5141     L         141
105018   M     15本1 緑膿菌研究
会主催型別検討委員会の決定(1975年)緑膿菌感染
症は従来、生体の液性免疫(具体的には免疫グロブリン
などを指す)により、良く防御されることが知られてい
る。この免疫グロブリンによる防御は、同一血清型に属
する菌株の間にほぼ特異的に成立することも知られてい
る。すなわち、A群に属する緑膿菌は、A群の緑膿菌に
対して特異的に反応する免疫グロブリンによって非常に
良く防御される。
A−M群の血清型に属する緑膿菌は各群均等に存在する
ものではない。感染症患者より分離される緑膿菌の血清
型の頻度には偏りが存在する。E群の緑膿菌は分離頻度
が最も高く、しかもE群の ・緑膿菌では熱傷局所療法
剤もしくは抗生物質に対する耐性株の発現頻度が極めて
高い〔ケモセラピイ  ((:he+notherap
y)  、  32. 439〜447  (1984
))  。
また、E群の緑膿菌は近年増加傾向にある〔第19会緑
膿菌研究会抄録、12頁(1985) )。従って、緑
膿菌感染症の効率的予防もしくは治療には、E群の緑膿
菌に対して感染予防効果もしくは感染治療効果を有する
免疫グロブリンを使用するのが効果的である。
ヒトの血液中には、E群の緑膿菌に対する免疫グロブリ
ンが検出されることもあるが、これは極めて微量であっ
て、血液からの採取には限度があり、治療効果を期待す
るのに充分な量を供給することはできない。
従って、該緑膿菌に対して高い抗体価を有し、予防的投
与ばかりでなく菌感染後に治療的に投与しても高い治療
効果を示し、かつ腹腔的投与ばかりでなく静脈内投与法
で投与しても優れた防御効果を示し、しかも従来から使
われている抗生物質と併用した場合に著しい併用効果を
示すモノクローナル抗体を入手することが大きな問題で
ある。
問題を解決するための手段 本発明者は、8群緑膿菌による感染症に対して腹腔的投
与または静脈内投与で感染防御効果を示す薬剤で、かつ
緑膿菌E群による感染症を効率良く予防もしくは治療す
ることができ、さらに抗生物質と併用した場合に高い併
用効果を示す薬剤を得る目的で研究を行った。
本発明者が、天然界から採取した8群緑膿菌に属するシ
ュードモナス・エルギノーザ3727(FERM  I
P−g32乙 )の菌体を免疫抗原として用いて得られ
るリンパ球とミエローマ細胞との融合細胞(ハイブリド
ーマ)が生産するモノクローナル抗体が8群緑膿菌に特
異的に反応し、かつ腹腔的投与または静脈内投与で同型
緑膿菌感染症の予防および治療に著効を示すこと、さら
に抗生物質との併用によって相乗的効果が得られること
を見出し本発明を完成した。
発明の構成 本発明は、緑膿菌8群微生物に特異的に結合し、IgG
に属し、静脈内投与によってマウスの緑膿菌による感染
症を予防および治療し得るモノクローナル抗体ならびに
これを有効成分とする緑膿菌感染予防、治療用薬剤を提
供する。
本発明モノクローナル抗体は、緑膿菌に対する抗体を産
生ずる細胞とミエローマ細胞とのノ\イブリドーマを培
養することによって得られる。
本発明のハイブリドーマは、緑膿菌菌体の自家融解液で
マウスを免疫し、そのリンパ球をミエローマ細胞と融合
させることによる通常の方法〔ネイチ+ −(Natu
re)、 266、550−552 (1977)  
〕によって調製できる。たとえば、緑膿菌菌体の自家融
解液をフロイントの完全アジュバントに懸濁し、これを
BALB/cマウスに腹腔的投与(ip)し免疫する。
充分に免疫されたマウスの膵臓を取り出し、肺細胞を単
離する。一方、あらかじめマウスのミエローマ細胞を標
準培養液で培養しておき、これを上記肺細胞と培養液中
で混合し、たとえばポリエチレングリコール(PEG)
を添加して両細胞を融合させる。ハイブリドーマのみが
生育できる培地中で、ハイブリドーマを選択する。
その後、緑膿菌8群微生物に対する抗体を生産するハイ
ブリドーマのみを選択する。選択培地としては、たとえ
ば後記HAT培地を使用する。具体的には・マイクロプ
レートの1ウエルに数個のノ翫イブリドーマが出現でき
るような濃度に細胞浮遊液を調整し、これをマイクロプ
レートに分注し、HAT培地でハイブリドーマを増殖さ
せる。HAT培地中の抗体価をたとえば、酵素免疫法(
EIA)で測定し、所望の抗体を産生ずるハイブリドー
マを単クローン化する。
以上のようにして確立された単クローン性ハイブリドー
マを通常のハイブリドーマの培養法、たとえば固体培地
または液体培地を用いる培養ならびにマウス腹腔内など
を利用する生体内培養によって培養し、生成するモノク
ローナル抗体を採取する。
培養物からのモノクローナル抗体の採取は、培養物から
細胞を分離して得られる上清を抗マウス免疫グロブリン
−セファロース4Bなどを用いるカラムクロマトグラフ
ィーなどの常法により行うことができる。
本発明のモノクローナル抗体は緑膿菌8群微生物に特異
的に反応し、IgGクラスに属する。
モノクローナル抗体の具体例は、1063゜2079お
よび4203と番号をつけたもので、それぞれIgG、
、IgG1およびIgGzbに属する。
本発明のモノクローナル抗体の適当量を若齢マウスに腹
腔内または静脈内投与しておくと、その後の50%致死
量(LD50)〜5倍最小致死量(5MLD)の緑膿菌
の攻撃に耐過する。
さらに、本発明のモノクローナル抗体と抗生物質との併
用は、感染予防および治療に相乗的効果を与える。抗生
物質としてはアストロマイシン。
ミクロノマイシンなどのアミノ配糖体抗生物質ならびに
ラタモキセフ、セフォペラゾンなどのβ−ラクタム抗生
物質などが好適に使用される。本発明モノクローナル抗
体の投与方法は、ヒト静注用IgGの用法に準じて行う
ことができる。抗体価が高いため投与量はヒト静注用T
gGに比べて大幅に少なくできる。
実施例1、 (1)培 地 (a)  標準培地:RPMl1640培地(フロー・
ラボラトリーズ社製)に炭酸水素ナトリウム(2g/f
f)、ピルビン酸(1mM)、ぺ;、ンリン(50単位
/m+)、ストレプトマイシン(50■/m1)および
2−メルカプトエタノール(2X 10−5M)を溶解
シタ後、炭酸ガスを吹き込みpHを中性に調整し、これ
に10%になるようにウシ胎児血清(フロー・ラボラト
リーズ社製)を添加したもの。
(b)HAT培地二上記標準培地中にチミジン。
ヒポキサンチンおよびアミノプテリンをそれぞれ16μ
M、100μMおよび4μMとなるように溶解したもの
(C)HT培地:上記標準培地中にチミジンおよびヒポ
キサンチンをそれぞれ16μMおよび100μMとなる
ように溶解したもの。
(2)抗原の調製 緑膿菌診断用免疫血清(東芝化学社製)を用いてE群と
決定された臨床分離株シュードモナス・エルギノーザ3
727をハートインツユジョン寒天斜面培地(栄研化学
社製)(pH7,4)で37℃で一夜培養した。斜面よ
り1白金耳の菌体をとり10 Qmlの完全合成培地〔
グルタミン酸ソーダ20g、グルコース5g、リン酸2
ナトリウム5.6 g 、  リン酸カリウム0.25
 g 。
硫酸マグネシウム0.1 g 、硝酸カルシウム10m
gおよび硫酸第一鉄50■を蒸留水に溶かしてlβにし
た培地(p H7,4) 〕を含む坂ロフラスコ10本
(合計ll2)に接種した。これを37℃で18時間振
盪培養した。その後、11、ooOxgの遠心分離によ
り集菌し、菌体にトルエン4 Qmlを加えて攪拌した
。トルエン処理菌体を37℃で48時間静置し、その後
20.000xgの遠心分離を行い、遠心チューブの管
底より沈澱層、水層、トルエン層の3層に分離させた。
水層のみを採取して、緑膿菌の自家融解液とした。な右
上記の完全合成培地右よび自家融解液の調製については
、たとえば、ジャーナル・オブ・バタテリオロジイ(J
Bacteriol、)、  87.630−640 
(1964)を参照することができる。この自家融解液
と等量のフロイントの完全アジュバントをともに懸濁し
て免疫原とした。免疫操作に用いた緑膿菌の自家融解液
は、以下「抗原液」と呼ぶこともある。
(3)免 疫 5〜8週令のBALB/C雄マウス(日本チャールスリ
バ株式会社)の腹腔内に上記のように調製した抗原液0
.2mlをアジュバント(ディフコラボラトリーズ社製
)0.2mlとともに注射し、その3週間後およびさら
にその10日後に抗原液をQ、2mlずつ追加免疫した
(4)肺細胞の採取 最終免疫後4日のマウスを断頭放血し、無菌的に膵臓を
取り出した。これをウシ胎児血清を含まない標準培地で
充分に洗浄し、無菌プラスチックシャーレ内でピンセッ
トを用いて肺細胞を標準培地に浮遊させた。粗大な細胞
塊を無菌ガーゼで濾過して除いた。p液を1.300 
rpon。
5分間遠心分離し、沈渣の肺細胞をl Qmlの無血清
標準培地に再浮遊させた。同じ操作をもう一度くり返し
、最終的に4.2X10’個の肺細胞を得た。
(5)  ミエローマ細胞 p3−Ul(カレント・トピックス・イン・ミクロバイ
オロジイ・アンド・イムノロシイ(Current T
opics in Microbiology and
 Immunology81、1−7 (1978))
のマウスミエローマ細胞1×106個を標準培地30 
Qmlで37℃、72時間培養し、対数増殖期の該細胞
をlX103個採取した。
〔6)細胞融合 上記ミエローマ細胞を無血清標準培地で1回洗浄し、上
記の操作で調製しておいた4、2X108個のマウス牌
細胞と混合した。これをただちに1.30Orpm、5
分間遠心分離して上清を捨てた。沈渣となった細耳訓ご
50%ポリエチレングリコール4.000(メルク社製
)を4m1滴下した。3分間細胞とポリエチレングリコ
ールとを攪拌混合した後、1.500rpm、6分間遠
心分離した。上清のポリエチレングリコールを吸引除去
して、さらに無血清標準培地4mlを注入し、細胞を浮
遊させた。再度1.500rpm5分間遠心分離して、
上清を捨て沈渣をHAT培地20 Qmlに浮遊させた
。なお、このHΔT培地には2XIQ’個/+nlの濃
度になるように5週令のBALB/Cマウスの胸腺より
無菌的に採取した胸腺細胞を混入しておいた。
(7)ハイブリドーマの形成 上記細胞浮遊液20 Qmlを48穴平底プレー、ト(
コースタ−社製)に分注して37℃、10%炭酸ガス、
90%空気、相対湿度100%にて培養した。その後4
日HAT培地を交換しつつ、続けて培養した。培養開始
後14日に顕微鏡下に観察し、増殖陽性ウェルの培養上
清を得て抗体スクリーニングを行った。
(8)抗体のスクリーニング 抗体のスクリーニングはEIA法〔ジャーナル・オブ・
イムノロジカル・メソッド(J。
1mmunol、 Meth、 )、 53. 187
−194 (1982))で行った。たとえば、96穴
ポリ塩化ビニールプレート(ヌンク社製)に抗原液を1
00IIJlずつ分注し、4℃で48時間放置した。ウ
ェルの抗原液を吸引除去し、リン酸1ナトリウム13.
11g、リン酸2ナトリウム30.66g、塩化ナトリ
ウム85. OOgをlOlになるように蒸留水に溶か
したリン酸緩衝化生理的食塩水(pH7,4、以下PB
Sと略す)0.2mlでウェルを3回洗浄した。洗浄し
た各ウェルにハイブリドーマ増殖陽性ウェルの培養液を
1004注入し、室温で3時間放置した。ウェルの培養
液を吸引除去し、PBSで3回洗浄した。ついで、この
PBSを吸引除去し、さらにウレアーゼで標識した抗マ
ウスウサギ抗体(コモンウエルス・シーラム・ラボラト
リ−社製)を1004注入した。室温で3時間反応させ
、反応後PBSで3回洗浄し、さらに蒸留水0.211
11で3回洗浄して基質液を100IIjl注入した。
37℃で40分間インキュベートして発色を観察し、ブ
ルーに発色したものを抗体陽性とした。
(9)抗体産生ハイブリドーマのクローニング抗体陽性
と判定されたハイブリドーマを限界希釈法によりクロー
ニングした。すなわち、ハイブリドーマ(0,5個/m
1)とフィーダー用の胸腺細胞(2XIO6個/ml 
)との細胞浮遊HAT培地をQ、2mlずつ96穴の平
底マイクロプレートに分注した。37℃で2週間培養し
、1穴に1個のコロニーのみが形成され、かつ抗体陽性
を示す穴の細胞を目的のモノクローン化ハイブリドーマ
とした。
α1 ハイブリドーマの大量培養 モノクローン化したハイブリドーマを96穴プレート(
ヌンク社製)から2X105個を48穴プレート(コー
スタ−社製)へ移し、さらに96時間培養してlXl0
’個を24穴プレート(ヌンク社製)へ移した。24穴
プレートで48時間培養後2X106個のハイブリドー
マを50m1のHT培地を含む80cn!のフラスコ(
ヌンク社製)に移し72時間培養してこの培養上清を採
取した。以上の培養はCO2インキュベーターで行い、
37℃、10%炭酸ガス。
90%空気、相対湿度100%の条件であった。
さらに、ハイブリドーマのin vivoでの大量培養
も行った。すなわち、BALB/cの雄マウスの81令
のものにブリスタン(アルドリッチ社製)0.5mlを
腹腔内投与し、その14日後にハイブリドーマをマウス
1匹あたり107個腹腔内投与した。14日後に腹水を
採取した。
0υ モノクローナル抗体の精製 ハイブリドーマ培養上清(HT培地)よりアフィニティ
ー・クロマトグラフィーによりモノクローナル抗体を精
製した。すなわち、抗マウス免疫グロブリンウサギ抗体
200mgを調製し、これをセファロース4B(ファル
マシア・ファイン・ケミカル社!!!>  (1重14
0g)に固定化した。これを用い、抗マウス免疫グロブ
リンウサギ抗体−セファロース4Bカラムを作成した。
なお、抗マウス免疫グロブリンウサギ抗体は、まずマウ
ス免疫グロブリン200mgをセファロース4B(湿重
量40g)に固定化したカラムを作成し、これにマウス
免疫グロブリンを39mg筋肉内投与して免疫したウサ
ギの血清25 Qmlを負荷し、アフィニティクロマト
グラフィーにより特異精製したものである。このカラム
にハイブリドーマ培養上清50 Qmlを流下させ、カ
ラム内に培養上清中のモノクローナル抗体を結合させた
。カラムをPBS500mlで洗浄後、3MのNa5C
N  200m1を用いて、カラム内に吸着されたモノ
クローナル抗体を溶出した。このようにして取i尋した
モノクローナル抗体溶液には、非特異的に混入する培養
上清由来の微量のウシ胎児血清蛋白が検出されたので、
抗ウシ胎児血清蛋白ウサギ抗体1100tnをセファロ
ース4B(湿重量20g)に固定化したカラムを用いて
混入する微量のウシ胎児血清蛋白を吸着除去した。なお
、抗ウソ胎児血清蛋白ウサギ抗体は、まずウシ胎児血清
I Qmlをセファロース4B(湿重量20g)に固定
化したカラムを作成し、これにウシ胎児血清1mlを筋
肉内投与して免疫したウサギの抗血清100m1を負荷
して、アフィニティークロマトグラフィーにより特異精
製したものである。以上の操作で精製されたモノクロー
ナル抗体溶液は、該モノクローナル抗体の所属する免疫
グロブリンのクラスもしくはサブクラス以外の免疫グロ
ブリンを含まず、かつ、ウシ胎児血清を含有しないこと
がオフタロニー法〔プログレス・アレルギー(Prog
ress Allergy) 、 5.1−5 (19
58) 〕により確認された。さらに免疫電気泳動によ
れば、抗マウス血清蛋白ウサギ抗血清との間に1本の鋭
利な沈降線を示し、精製モノクローナル抗体であること
が確認された。なお、精製モノクローナル抗体の蛋白債
はE。、28゜−の値を13.5として求めたが、50
 Qmlの培養土清まり5mgのモノクローナル抗体を
得た。また、モノクローナル抗体のクラスもしくはサブ
クラスの決定は抗マウス免疫グロブリンウサギ抗血清(
マイルス)を用い、オフタロニー法により決定した。
得られたモノクローナル抗体は3つのサブクラス、すな
わちTgGz、IgG+ およびI g G zbに分
類され、1063.2079および4203と番号をつ
けたものがその代表例である。
■ モノクローナル抗体の特異性 第1表に示した菌株を用いてEiA法により、取得した
モノクローナル抗体の特A性を検討した。すなわち、取
得したモノクローナル抗体の一部、たとえば、1063
.2079.4203は第2表に示すように、それぞれ
E群の菌株とのみ反応し、高度の特異性を示した。
第     2    表 実施例2゜ モノクローナル抗体の感染予防効果 精製モノクローナル抗体およびモノクローナル抗体を含
む腹水での感染予防効果の実験は下記のとおりである。
acty系マウス(雄、20±1g)(静岡実験動物)
に精製モノクローナル抗体、もしくはモノクローナル抗
体を含む腹水を生理的食塩水で希釈したものQ、2ml
を静脈内もしくは腹腔的投与した。
対照マウスには生理的食塩水を投与した。
90分後に50%致死量ないし5倍の最小致死量(LD
、、Q−5MLD>の緑膿菌を25%ムチンに懸濁させ
、これを腹腔内接種して1週間後のマウスの生存数を調
べた。結果の一部を第3表、第4表および第5表に示し
たが、精製モノクローナル抗体もしくはモノクローナル
抗体を含む腹水は(′1ずれも強い感染予防効果を示し
た。
第3表 第    4    表 本 モノクローナル抗体は腹腔的投与とした。
木本 生存マウス数/供試マウス数 第    5    表 実施例3゜ モノクローナル抗体の緑膿菌感染後投与による感染治療
効果 ddy系マウス(静岡実験動物、雄2体重20±Ig)
に緑膿菌3121<E型)またはlID1130(E型
)をそれぞれ2.7 X I O’CPU/マウスまた
は3. I X 10 ’CFIJ/マウスになるよう
25%−ムチンに懸濁して腹腔内に接種した。菌接種後
1時間目に精製モノクローナル抗体1063 (IgG
s)を生理的食塩水で希釈したちの0.2mlを静脈内
もしくは腹腔内に投与した。1週間後のマウスの生存率
を第6表に示したが、この結果から明らかなように精製
モノクローナル抗体1063は緑膿菌感染後に投与して
も高い感染治療効果を示した。
第    6    表 実施例4゜ モノクローナル抗体と抗生物質との併用効果ddy系マ
ウス(雄、20±Ig)に精製モノクローナル抗体(N
α1063 ; IgGz ) 0.8Jigを生理的
食塩水1mlに溶解したちの0.21111を静脈内投
与した。90分後にMLDO緑111eを25%ムチン
とともに腹腔内投与し、ついでその60分後に抗生物質
(アストロマイシン;50mg/kg)を皮下投与した
。マウスは一部10匹として、そノ生存率をパーセント
で求めた。結果の一部を第1図に示したが、薬剤もしく
はモノクローナル抗体の単独投与群では10%の生存率
を示す条件下でも、この両者を併用すると70%にも達
する著聞な生存率の上昇を認めた。この生存率は、モノ
クローナル抗体と抗生物質との併用が相乗的効果を有し
ていることを示す。
発明の効果 本発明によれば、緑膿菌による感染症の予防、治療に優
れた効果を有するモノクローナル抗体を工業的に安価に
供給することができる。さらに本発明は、該モノクロー
ナル抗体を有効成分とし、所望によりこれと抗生物質を
併用してより有効な緑膿菌感染症の予防、治療用薬剤を
提供する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明モノクローナル抗体と抗生物質との併
用による緑膿菌感染に対する併用効果を示す。 図中、記号は下記の意味を有する。 ・□・アストロマイシン50■/kg。 モノクローナル抗体8 u / kg併用投与群ム−ム
アストロマイシン50mg/kg単独投与群−モノクロ
ーナル抗体8■/kg単独投与群o −o無処置群

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)シュードモナス・エルギノーサE群微生物に特異
    的に結合し、IgGに属し、静脈内投与によって緑膿菌
    による感染症を予防および治療し得るモノクローナル抗
    体。
  2. (2)IgG_1、IgG_2bまたは IgG_3の
    サブクラスに属する特許請求の範囲第1項記載のモノク
    ローナル抗体。
  3. (3)シュードモナス・エルギノーサE群微生物に特異
    的に結合し、IgGに属し、静脈内投与によって緑膿菌
    による感染症を予防および治療し得るモノクローナル抗
    体を有効成分とする緑膿菌感染の予防および治療用製剤
  4. (4)該製剤が、さらに抗生物質と併用されることを特
    徴とする特許請求の範囲第3項記載の製剤。
  5. (5)該抗生物質がアストロマイシン、ミクロノマイシ
    ンなどのアミノ配糖体抗生物質ならびにラタモキセフ、
    セフォペラゾンなどのβ−ラクタム抗生物質であること
    を特徴とする特許請求の範囲第3項記載の製剤。
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