JPS6199308A - 脱磁方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、一旦磁化された物体に残留する磁気をほぼ零
まで脱磁する方法に関するものである。

（従来の技術） 直流転極脱磁法は、直流電流の極性を反転させながら零
まで減衰させて脱磁するものであり、従来は接触器又は
サイリスタを用いて転極を行ってきた。

（発明が解決しようとする問題点） 接触器による方法においては、接触器が機械的な電極の
接点によって通電するため、接点の接触抵抗の影響によ
り小電流の転極が不完全となり、十分な脱磁能力が得ら
れない。他方、サイリスタによる方法に粘いては、素子
内部の電気的抵抗はほとんど無く、はぼ完全な転極が可
能となり高い脱磁能力が得られるが、大電流用のサイリ
スタは高価なものとなるという欠点を持っている。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、大電流時には接触器により転極し、小電流に
減衰したのちにサイリスタによる転極に切り換え、両者
の欠点を補うものである。

（作用） 本発明による電流の転極状況を第１図に、その動作の流
れを第２図に示す。大電流の転極を行う区間（１）では
接触器により転極を行い、ある設定電流（４）まで減衰
１．た時点（２）で接触器からサイリスタに切り換え、
小電流の転極を行う区間（３）ではサイリスタによる転
極を行う。接触器では不完全な小電流での転極を、区間
（３）をサイリスタとすることにより、完全な転極とせ
しめるものである。

（実施例） ダクタイル鋳鉄製クランクシャフト（材質ＦＣＤ６０〜
７０．長さ３５０餌・５００ｇ　）　Ｋついて、製品の
検査のために長手方向にほぼ飽和まで磁化させた状態か
らの脱磁の実施例を以下に示す。

第５図はクランクシャフト（５）を脱磁ヨーク（６）で
挟んで直流転極脱磁する状況を示している。コイル（７
）は直径１５０ｍ、全巻数は２４回である。接触器（８
）によって３００ＯＡから零Ａまで入力電流（９）を変
化させて脱磁した場合、最良の状態で３Ｇ程度、接点が
劣化してくると１０Ｇ〜２０Ｇの磁束密度がクランクシ
ャフトの両端で計測されたが、本発明による接触器とサ
イリスタ舖の切り換えを約１０ＯＡで切換回路ｉｎによ
って実施すれば、１Ｇ以下まで脱磁することが可能とな
る。

（発明の効果） 本発明により、高い脱磁性能を持つ装置を低置・用で製
作することができる。また、大電流区間と１　　　小電
流区間の電流減資特性を別々に設定できるので、これに
よっても脱磁性能を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による電流減衰状況、第２図はその動作
の流れ、第３図は本発明の実施例としてクランクシャフ
トの脱磁状況を示したものである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 直流転極脱磁法において、高電流のうちは接触器による
   転極、低電流になってからはサイリスタによる転極に切
   り換えることによる２段階の脱磁機構を持つことを特徴
   とする脱磁方法。