JPS6198775A - 塗料組成物 - Google Patents
塗料組成物Info
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- JPS6198775A JPS6198775A JP59209501A JP20950184A JPS6198775A JP S6198775 A JPS6198775 A JP S6198775A JP 59209501 A JP59209501 A JP 59209501A JP 20950184 A JP20950184 A JP 20950184A JP S6198775 A JPS6198775 A JP S6198775A
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- JP
- Japan
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- metal
- pigments
- complex
- metal complex
- light
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、有lll料を主要着色剤とする塗料組成物に
関する。さらに具体的には、本発明は、耐光性の向上し
た塗膜を与える塗料組成物に関する。
関する。さらに具体的には、本発明は、耐光性の向上し
た塗膜を与える塗料組成物に関する。
塗料中の顔料は、被塗物に色彩を与えるばかりでなく、
塗膜の亀裂、剥離、白亜化などの物理的または化学的欠
陥を補足ないし増強するなどの役目をも担うものである
。
塗膜の亀裂、剥離、白亜化などの物理的または化学的欠
陥を補足ないし増強するなどの役目をも担うものである
。
このような目的で用いられる顔料は、一般に耐光性、隠
蔽力、耐溶剤性などの物性にすぐれている無機質のもの
が常用されている。しかしながら、S*顔料には色の種
類、鮮やかさ等において制限がある。
蔽力、耐溶剤性などの物性にすぐれている無機質のもの
が常用されている。しかしながら、S*顔料には色の種
類、鮮やかさ等において制限がある。
このようなところから、有機顔料に対する需要があって
、無機顔料では得難い色、たとえば赤色や鮮やかな色、
の塗料を調整する場合には有機顔料によらざるを得ない
のが現状である。
、無機顔料では得難い色、たとえば赤色や鮮やかな色、
の塗料を調整する場合には有機顔料によらざるを得ない
のが現状である。
有機顔料は、このように、色相が豊富で鮮明さおよび着
色力にすぐれている。しかしながら、耐光性や隠蔽力な
どの物性においては、無機顔料に比べて劣っており、特
に耐光性の低いことが使用上の大きな障害となっている
。
色力にすぐれている。しかしながら、耐光性や隠蔽力な
どの物性においては、無機顔料に比べて劣っており、特
に耐光性の低いことが使用上の大きな障害となっている
。
近年、これらの点を改良した有機顔料も開発されつ)あ
るが、それらは非常に高価であるので、極く限られた分
野でしか使用されていないのが実状である。
るが、それらは非常に高価であるので、極く限られた分
野でしか使用されていないのが実状である。
従って、慣用されている安価な有機顔料の耐光性が改良
されて耐久力のある塗膜物性の良好な着色塗膜を得るこ
とができるならば、塗装物の付加価値性を向上させるた
めにも、また省資源・省エネルギーの見地からも、有意
義なことである。当該業界ではこのような技術の開発を
強く要望している。
されて耐久力のある塗膜物性の良好な着色塗膜を得るこ
とができるならば、塗装物の付加価値性を向上させるた
めにも、また省資源・省エネルギーの見地からも、有意
義なことである。当該業界ではこのような技術の開発を
強く要望している。
先行技術
塗膜中の有i顔料の色を光に対して堅牢にするために従
来いくつかの手段が試みられてきた。例えば、(1)顔
料そのものを光に対して堅牢にしたり、(2)紫外線か
ら着色顔料を保護する紫外線吸収剤を塗料中に練り込ん
だり、(3)光によって引き起こされる有機顔料の分解
を抑制する自動酸化防止剤を使用したり等の手段である
。(1)の手段として、耐光性などの有m顔料の欠点を
改善したものも開発されてはいるが、上記したようにこ
のような高級有機顔料は非常に高価であるため、青〜緑
色のフタロシアニン系のものを除いては、極く限られた
分野でしか用いられず、汎用顔料とは言い難いのが現状
である。(2)の紫外線吸収剤としてはサリチル酸エス
テルやその誘導体、ベンゾフェノン誘導体などがよく知
られており、また(3)の酸化防止剤としては立体障害
のあるフェノール性化合物、アミン誘導体、トコフェロ
ール等のラジカル捕捉能もしくは過酸化物分解能を有す
る化合物などが知られている。これらの化合物の中には
、確かに有機顔料の変色や退色の防止効果を示すものも
あるが、その効力は小さくて、充分なものとは言い難い
。
来いくつかの手段が試みられてきた。例えば、(1)顔
料そのものを光に対して堅牢にしたり、(2)紫外線か
ら着色顔料を保護する紫外線吸収剤を塗料中に練り込ん
だり、(3)光によって引き起こされる有機顔料の分解
を抑制する自動酸化防止剤を使用したり等の手段である
。(1)の手段として、耐光性などの有m顔料の欠点を
改善したものも開発されてはいるが、上記したようにこ
のような高級有機顔料は非常に高価であるため、青〜緑
色のフタロシアニン系のものを除いては、極く限られた
分野でしか用いられず、汎用顔料とは言い難いのが現状
である。(2)の紫外線吸収剤としてはサリチル酸エス
テルやその誘導体、ベンゾフェノン誘導体などがよく知
られており、また(3)の酸化防止剤としては立体障害
のあるフェノール性化合物、アミン誘導体、トコフェロ
ール等のラジカル捕捉能もしくは過酸化物分解能を有す
る化合物などが知られている。これらの化合物の中には
、確かに有機顔料の変色や退色の防止効果を示すものも
あるが、その効力は小さくて、充分なものとは言い難い
。
近年、染料などの有機系色素の光退色が主として、色素
自身の光増感作用と空気中の酸素(三重項酸素)とが関
与して生成する活性な一重項状態の酸素によって酸化さ
れるために起こる、ということが明らかにされている。
自身の光増感作用と空気中の酸素(三重項酸素)とが関
与して生成する活性な一重項状態の酸素によって酸化さ
れるために起こる、ということが明らかにされている。
このメカニズムによる光退色を防止するためには、従来
の紫外線吸収剤や自動酸化防止剤は殆ど効果がなく、光
退色の主要因である活性な一重項酸素を脱活性化させる
作用を有する化合物が効果を発揮する。このような作用
をもつ化合物としては、1,4−ジアザビシクロ(2,
2,2)オクタンやβ−カロチン類等が知られているが
、これらは昇華性や光安定性′などのために実用に供す
るには不向きであり、塗料用として総合的に優れた効果
を発揮する有1顔料着色塗膜の側光堅牢剤はいまだ見当
らない(なお、後記の効果の項を参照されたい)。
の紫外線吸収剤や自動酸化防止剤は殆ど効果がなく、光
退色の主要因である活性な一重項酸素を脱活性化させる
作用を有する化合物が効果を発揮する。このような作用
をもつ化合物としては、1,4−ジアザビシクロ(2,
2,2)オクタンやβ−カロチン類等が知られているが
、これらは昇華性や光安定性′などのために実用に供す
るには不向きであり、塗料用として総合的に優れた効果
を発揮する有1顔料着色塗膜の側光堅牢剤はいまだ見当
らない(なお、後記の効果の項を参照されたい)。
発明の概要
要 旨
本発明は上記の問題に解決を与えることを目的とし、効
果的な耐光堅牢化剤の使用によってこの目的を達成しよ
うとするものである。
果的な耐光堅牢化剤の使用によってこの目的を達成しよ
うとするものである。
従って、本発明による有機顔料を主要着色剤とする塗料
組成物は、下記の群から選ばれた金属錯体の少なくとも
一つを含有すること、を特徴とするものである。
組成物は、下記の群から選ばれた金属錯体の少なくとも
一つを含有すること、を特徴とするものである。
(イ) ビスジチオベンジルの金属錯体(たりし、金属
はNt、ZnまたはGo)、 (ロ) ジアルキルジチオカルバミン酸の金属錯体(た
イし、アルキル基は炭素数1〜4のアルキル基、金属は
Ni、ZnまたはCo)、(ハ) ビス(N−n−ドデ
シルサリチルアルドイミン)の金属錯体(たずし、金属
はNi17−nまたはCo)。
はNt、ZnまたはGo)、 (ロ) ジアルキルジチオカルバミン酸の金属錯体(た
イし、アルキル基は炭素数1〜4のアルキル基、金属は
Ni、ZnまたはCo)、(ハ) ビス(N−n−ドデ
シルサリチルアルドイミン)の金属錯体(たずし、金属
はNi17−nまたはCo)。
効 果
本発明塗料組成物からなる塗膜は、上記の点において改
良されている。
良されている。
なお、(ハ)群の化合物にかわるビス(N−n−ドデシ
ルサリチルアルドイミン)錯体を写真フィルム色画像の
退色防止に応用したる例が開示されている(特公昭56
−99340号公報)。しかし、このニッケル鏡体を有
機顔料塗料の両光堅牢化ならびに塗膜耐光物性の改善を
目的として適用した報告は見当らない。本発明は、fJ
機色素の光退色メカニズムや防止メカニズムの基礎的研
究に基いて、このニッケル錯体の光退色防止作用が光退
色の主要因である一重項酸素の活性エネルギーを吸収し
て脱活性化させることに在るという発見をなし、この発
見を塗料に応用して、所期の目的を達成するのに成功し
たものである。
ルサリチルアルドイミン)錯体を写真フィルム色画像の
退色防止に応用したる例が開示されている(特公昭56
−99340号公報)。しかし、このニッケル鏡体を有
機顔料塗料の両光堅牢化ならびに塗膜耐光物性の改善を
目的として適用した報告は見当らない。本発明は、fJ
機色素の光退色メカニズムや防止メカニズムの基礎的研
究に基いて、このニッケル錯体の光退色防止作用が光退
色の主要因である一重項酸素の活性エネルギーを吸収し
て脱活性化させることに在るという発見をなし、この発
見を塗料に応用して、所期の目的を達成するのに成功し
たものである。
本発明安定剤は、その微量を塗料中に含有させた際には
着色有様顔料の耐光堅牢性を著しく高めるものであって
、これらの特性を利用すれば塗装物の付加価埴性や耐久
性を高めて工業的ならびに省資源的に有利な改良を提供
し得るものである。
着色有様顔料の耐光堅牢性を著しく高めるものであって
、これらの特性を利用すれば塗装物の付加価埴性や耐久
性を高めて工業的ならびに省資源的に有利な改良を提供
し得るものである。
化合物
本発明で塗膜の光退色に対する安定剤として使用する錯
体は、前記の(イ)〜(ハ)の群に属する化合物である
。 、(イ)群のビスジチオベンジル
の金属錯体の金属種は、Ni 、ZnまたはCoである
。これらのうちでは、Njが最適である。この化合物は
ビスジチオベンジル基を持つが、この基を構成するフェ
ニル基は低級アルキル基または低級アルコキシ基くいず
れも炭素数1〜6程度〉で置換されたものであってもよ
い。従って、この化合物に関しての「ベンジル」という
用語は低級アルキルまたは低級アルコキシ置換ベンジル
を包含するものとして理解すべきである。なお、合成面
やコスト面からは、非置換のものが好ましい。
体は、前記の(イ)〜(ハ)の群に属する化合物である
。 、(イ)群のビスジチオベンジル
の金属錯体の金属種は、Ni 、ZnまたはCoである
。これらのうちでは、Njが最適である。この化合物は
ビスジチオベンジル基を持つが、この基を構成するフェ
ニル基は低級アルキル基または低級アルコキシ基くいず
れも炭素数1〜6程度〉で置換されたものであってもよ
い。従って、この化合物に関しての「ベンジル」という
用語は低級アルキルまたは低級アルコキシ置換ベンジル
を包含するものとして理解すべきである。なお、合成面
やコスト面からは、非置換のものが好ましい。
(ロ)群のジアルキルジチオカルバミン酸の金属錯体の
金属種も、xr 、znまたはCoである。
金属種も、xr 、znまたはCoである。
(ロ)群の化合物の場合も、金属種はNiが最適である
。「アルキル」は、炭素数1〜6程度の低級アルキル基
、特にメチル基、エチル基、およびブチル基、が適当で
ある。
。「アルキル」は、炭素数1〜6程度の低級アルキル基
、特にメチル基、エチル基、およびブチル基、が適当で
ある。
(ハ)群の化合物も金属種はNi 、 ZnまたはCo
であるが、最適なのはNiである。
であるが、最適なのはNiである。
これらの化合物はいずれも公知のものであり、従って合
目的的な任意の方法で合成したものを使用することがで
きる。たとえば、ビスジチオベンジル金属錯体の合成は
公知の方法によって行なわれる。すなわち、ベンゾイン
と五硫化リンをジオキサンまたはキシレンに溶解し、9
5〜110℃で約15時間撹拌する。室温にまで冷却後
、i濾過する。このン濾過母液に、ベンゾイン仕込量の
約1/2モル量の塩化ニッケルを水に溶かした溶液を加
えて、速流下に3〜5時間撹拌する。室温にまで冷却し
、析出した結晶をン濾過して得る。この組成物を、ジオ
キサン、メタノール等の有機溶媒および(または)温水
で処理することにより未反応物、副反応物等を除去して
から乾燥すると、融点280〜286℃の目的物である
ニッケル錯体が固型状または粉末状として得られる。な
お、上記操作中の塩化ニッケルの代りに塩化コバルトを
使用すると300℃以上の融点をもつコバルト錯体が得
られる。
目的的な任意の方法で合成したものを使用することがで
きる。たとえば、ビスジチオベンジル金属錯体の合成は
公知の方法によって行なわれる。すなわち、ベンゾイン
と五硫化リンをジオキサンまたはキシレンに溶解し、9
5〜110℃で約15時間撹拌する。室温にまで冷却後
、i濾過する。このン濾過母液に、ベンゾイン仕込量の
約1/2モル量の塩化ニッケルを水に溶かした溶液を加
えて、速流下に3〜5時間撹拌する。室温にまで冷却し
、析出した結晶をン濾過して得る。この組成物を、ジオ
キサン、メタノール等の有機溶媒および(または)温水
で処理することにより未反応物、副反応物等を除去して
から乾燥すると、融点280〜286℃の目的物である
ニッケル錯体が固型状または粉末状として得られる。な
お、上記操作中の塩化ニッケルの代りに塩化コバルトを
使用すると300℃以上の融点をもつコバルト錯体が得
られる。
安定剤化合物の使用
本発明塗料組成物は、慣用の塗料組成物(詳細後記)に
前記の錯体を1種または2種以上配合することによって
得られる。
前記の錯体を1種または2種以上配合することによって
得られる。
錯体の添加量は、塗膜形成成分に対して0.1〜10重
但%が一般的な範囲であるが、特に好ましくは0.3〜
2%である。フルキト樹脂系塗料に含有させる場合には
、加え過ぎると塗料の乾燥をや)遅らせる傾向があるた
め、この樹脂系塗料への添加量は0.3〜1.5%程度
が好適である。
但%が一般的な範囲であるが、特に好ましくは0.3〜
2%である。フルキト樹脂系塗料に含有させる場合には
、加え過ぎると塗料の乾燥をや)遅らせる傾向があるた
め、この樹脂系塗料への添加量は0.3〜1.5%程度
が好適である。
なお、本発明による安定剤化合物は、それ自身わずかに
緑色を呈しているが、上記した添加量の範囲では着色顔
料の色調変化を伴う挙動は殆どみられず、安心して用い
ることができる。
緑色を呈しているが、上記した添加量の範囲では着色顔
料の色調変化を伴う挙動は殆どみられず、安心して用い
ることができる。
本発明では、これらの錯体に他の酸化防止剤や紫外線吸
収剤を併せて使用してもかまわない。退色防止を助長す
る公知の酸化防止剤としては、2.6−゛ジーt−ブチ
ル4−メチルフェノール、2.2′−メチレンどス(4
−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4.4’ −
チオビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)、
4.4’−ブチリデンビス(6−t−ブチル−m−クレ
ゾール)などのフェノール誘導体等が挙げられる。
収剤を併せて使用してもかまわない。退色防止を助長す
る公知の酸化防止剤としては、2.6−゛ジーt−ブチ
ル4−メチルフェノール、2.2′−メチレンどス(4
−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4.4’ −
チオビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)、
4.4’−ブチリデンビス(6−t−ブチル−m−クレ
ゾール)などのフェノール誘導体等が挙げられる。
これらとの併用によって、より大きな光退色抑制効果の
得られる場合がある。
得られる場合がある。
Wltl且亙羞1
安定剤が上記した特定の錯体であり、有機顔料を主要着
色剤とするものである限り、基材塗料組成物は合目的的
な任意のものでありうる。なお、ここで「基材塗料組成
物」とは、本発明安定剤を配合すべき塗料組成物をいう
。従って、前記のフェノール誘導体のような公知の安定
剤を必要に応じて配合したものも、本発明でいう基材塗
料組成物と解するものとする。
色剤とするものである限り、基材塗料組成物は合目的的
な任意のものでありうる。なお、ここで「基材塗料組成
物」とは、本発明安定剤を配合すべき塗料組成物をいう
。従って、前記のフェノール誘導体のような公知の安定
剤を必要に応じて配合したものも、本発明でいう基材塗
料組成物と解するものとする。
塗料は一般に非常に複雑な組成をしているものであるが
、本発明の安定剤が適用できる塗料の種類は、ニトロセ
ルロースラッカーやアクリルラッカーなどのラッカータ
イプの塗料、アルキド樹脂゛系塗料、ポリウレタン樹脂
系塗料などが好適なものとして上げられる(たずし、こ
れらに限定するものではない)。
、本発明の安定剤が適用できる塗料の種類は、ニトロセ
ルロースラッカーやアクリルラッカーなどのラッカータ
イプの塗料、アルキド樹脂゛系塗料、ポリウレタン樹脂
系塗料などが好適なものとして上げられる(たずし、こ
れらに限定するものではない)。
本発明塗料の主要着色剤として用いる有機顔料としては
、C,r、 Pioment Red491 トール
レッド) 、C,1,Piuent Red3 (ト
ルイジンレッド) 、 C,1,PiH+ent R
ed38 (ピラゾロンレッドB) 、C,I 、 P
igment Red48(つtッチングレッド)
、C,l 、 PigmentOranae 17 (
オレンジレーキ)などの赤色系有機顔料の他、黄色や青
色系などの多くの有I幾顔料が挙げられ、本発明は使用
する有機顔料の種類を特に規定するものではない。しか
しながら、耐光性に優れる無機顔料の中に適当なものが
少ないためやむなく有機顔料が使用され、かつ使用頻度
の非常に高い赤色系有様顔料で着色した塗料に適用した
場合にそのメリットは最も大きいと言えよう。また、近
年の重金属公害問題に関連して使用が困難になりつ)あ
る無m顔料、例えば古くから多用されてきた黄色の硫化
カドミウム(CdS)のようなカドミウムの毒性により
ユーザー側で自主規制を行なっているもの、に対して耐
光性を犠牲にしてでも安全な有機系顔料に代替しようと
する考えから開発された代替有機顔料(例えばキノフタ
ロン骨格を有するものなど)を用いた塗料に、上記品質
改良剤を適用した場合などにも大きなメリットが期待さ
れる。
、C,r、 Pioment Red491 トール
レッド) 、C,1,Piuent Red3 (ト
ルイジンレッド) 、 C,1,PiH+ent R
ed38 (ピラゾロンレッドB) 、C,I 、 P
igment Red48(つtッチングレッド)
、C,l 、 PigmentOranae 17 (
オレンジレーキ)などの赤色系有機顔料の他、黄色や青
色系などの多くの有I幾顔料が挙げられ、本発明は使用
する有機顔料の種類を特に規定するものではない。しか
しながら、耐光性に優れる無機顔料の中に適当なものが
少ないためやむなく有機顔料が使用され、かつ使用頻度
の非常に高い赤色系有様顔料で着色した塗料に適用した
場合にそのメリットは最も大きいと言えよう。また、近
年の重金属公害問題に関連して使用が困難になりつ)あ
る無m顔料、例えば古くから多用されてきた黄色の硫化
カドミウム(CdS)のようなカドミウムの毒性により
ユーザー側で自主規制を行なっているもの、に対して耐
光性を犠牲にしてでも安全な有機系顔料に代替しようと
する考えから開発された代替有機顔料(例えばキノフタ
ロン骨格を有するものなど)を用いた塗料に、上記品質
改良剤を適用した場合などにも大きなメリットが期待さ
れる。
本発明による耐光安定化塗料組成物を有効に利用できる
好適品としては、特に屋外で太陽光に直接ざらされる建
造物、鉄骨橋梁、看板、広告板等の保護・美装に用いる
塗料やペイント、道路標識用着色剤など多くのものを挙
げることができる。
好適品としては、特に屋外で太陽光に直接ざらされる建
造物、鉄骨橋梁、看板、広告板等の保護・美装に用いる
塗料やペイント、道路標識用着色剤など多くのものを挙
げることができる。
実 施 例
実施例−に
トロセルO−スラッカークラヤー1oo部に、C,[、
piament Red49の赤色有機顔料8部、各
種安定剤化合物1.0部およびラッカーシンナー40部
を加え、ボールミル中で分数させて塗料組成物を調製し
た。シンナーを加えて粘度を調製した後、アプリケータ
を用いてテスト用軟鋼板(J Is/G−3141)上
に塗布した。1週間自然乾燥して得た塗膜を、所定時間
の曝露露に付した。曝露露前後の色差値(△E” )
を測定しb ((安定剤を添加した塗膜の八E”8.)/(無添加の
eX準塗股のΔE” ))X100の値を算出b して、耐光堅牢性改善の目安として比較した。紫外線カ
ーボンフェードメーター中で120[]光曝露した場合
、添加物を含まない標準セルロースラッカー塗膜の色差
値(△E” =6.8>を基b 準(100)とすると、Ni (II)−ジエチルジ
チオカルバメート(NECと略す)、Ni (II)
−ビスジチオベンジル(NBDBと略す)およびNi
(II)−ビス(N−rl−ドデシルサリヂルアルド
イミン>(BDSANと略す)を1.0%含有する塗膜
では、この値はそれぞれ44,1%、80.8%および
76.4%となり、これらの錯体を添加することにより
着色顔料の光退色が115〜1/2も抑制され、耐光堅
牢性の向上しているのがねかるく表1参照)。カルバミ
ン酸系のNi錯体については、エチル基をメチル基ある
いはブチル基に変えたものを用いてもほぼ同等の効果が
認められる。また、本発明によるNBDBとフェノール
系酸化防止剤である4、4′−ブチリデンビス(6−t
−ブチル−m−クレゾール)(BBBGと略す)との併
用によっても耐光堅牢性の向上しているのがわかる。
piament Red49の赤色有機顔料8部、各
種安定剤化合物1.0部およびラッカーシンナー40部
を加え、ボールミル中で分数させて塗料組成物を調製し
た。シンナーを加えて粘度を調製した後、アプリケータ
を用いてテスト用軟鋼板(J Is/G−3141)上
に塗布した。1週間自然乾燥して得た塗膜を、所定時間
の曝露露に付した。曝露露前後の色差値(△E” )
を測定しb ((安定剤を添加した塗膜の八E”8.)/(無添加の
eX準塗股のΔE” ))X100の値を算出b して、耐光堅牢性改善の目安として比較した。紫外線カ
ーボンフェードメーター中で120[]光曝露した場合
、添加物を含まない標準セルロースラッカー塗膜の色差
値(△E” =6.8>を基b 準(100)とすると、Ni (II)−ジエチルジ
チオカルバメート(NECと略す)、Ni (II)
−ビスジチオベンジル(NBDBと略す)およびNi
(II)−ビス(N−rl−ドデシルサリヂルアルド
イミン>(BDSANと略す)を1.0%含有する塗膜
では、この値はそれぞれ44,1%、80.8%および
76.4%となり、これらの錯体を添加することにより
着色顔料の光退色が115〜1/2も抑制され、耐光堅
牢性の向上しているのがねかるく表1参照)。カルバミ
ン酸系のNi錯体については、エチル基をメチル基ある
いはブチル基に変えたものを用いてもほぼ同等の効果が
認められる。また、本発明によるNBDBとフェノール
系酸化防止剤である4、4′−ブチリデンビス(6−t
−ブチル−m−クレゾール)(BBBGと略す)との併
用によっても耐光堅牢性の向上しているのがわかる。
ニトロセルロースラッカー100部に、C,I。
P i(1ment Red49の赤色有機顔料4部
、白色顔料′CあるTi024部および安定剤1.0部
を加え、実施例1と同様の方法で塗膜を作成した。これ
を紫外線カーボンフェードメーター中で120時間光曝
露したときの結果は、表2に示す通りであった。表2か
ら、TiO7を含む淡色系でちこれらの錯体を添加する
ことにより耐光堅牢性の向上するのが認められる。また
、より苛酷な環境下であるウェザ−メーター中で曝露露
した場合にも類似の効果が得られている。
、白色顔料′CあるTi024部および安定剤1.0部
を加え、実施例1と同様の方法で塗膜を作成した。これ
を紫外線カーボンフェードメーター中で120時間光曝
露したときの結果は、表2に示す通りであった。表2か
ら、TiO7を含む淡色系でちこれらの錯体を添加する
ことにより耐光堅牢性の向上するのが認められる。また
、より苛酷な環境下であるウェザ−メーター中で曝露露
した場合にも類似の効果が得られている。
実施例−3
アルキド樹脂(サフラワー油変性フタル酸樹脂、油長5
1%、「ベツコゾールJ−5574、大日本インキエ業
■製)100部に、赤色有機顔料(C,1,Pi(1m
ent Red49) 8部、安定剤0.3〜2部お
よび有機溶[30部を加え、ボールミル中で分散させた
。ついで、これに6%ナフテン酸コバルト0.8部と2
.4%ナフテン酸鉛1.2部を加えて得られた塗料組成
物について実施例1の場合と同様に塗装を行ない、室温
下に1週間静置して乾燥後、紫外線カーボンフェードメ
ーター中で120時間光WA露した。得られた結果は、
表3に示す通りであった。アルキド樹脂系塗料から形成
された塗膜でも、上記錯体の添加によって着色顔料の退
色の程度が無添加標準物の約80〜50%に減少し、耐
光堅牢性の著しく向上しているのがわかる。
1%、「ベツコゾールJ−5574、大日本インキエ業
■製)100部に、赤色有機顔料(C,1,Pi(1m
ent Red49) 8部、安定剤0.3〜2部お
よび有機溶[30部を加え、ボールミル中で分散させた
。ついで、これに6%ナフテン酸コバルト0.8部と2
.4%ナフテン酸鉛1.2部を加えて得られた塗料組成
物について実施例1の場合と同様に塗装を行ない、室温
下に1週間静置して乾燥後、紫外線カーボンフェードメ
ーター中で120時間光WA露した。得られた結果は、
表3に示す通りであった。アルキド樹脂系塗料から形成
された塗膜でも、上記錯体の添加によって着色顔料の退
色の程度が無添加標準物の約80〜50%に減少し、耐
光堅牢性の著しく向上しているのがわかる。
また、同様の方法で調製した塗膜試験板をサンシャイン
ウェザ−メーター中で曝露露したときの結果も併せて表
3に示しであるが、この曝露露条件下でも類似の効果が
認められる。
ウェザ−メーター中で曝露露したときの結果も併せて表
3に示しであるが、この曝露露条件下でも類似の効果が
認められる。
表 3
宋遣」L二A
アルキド樹脂100部に、C,I 、 Pigment
Red3(トルイジンレッド)4部、T i 024部
、NBDB1部および有償溶媒30部を加えて分散して
得た塗料について、実施例3と同様の方法で塗装を行な
い、乾燥して得た塗膜を紫外線カーボンフェードメータ
ー中、で120時間光曝露した。
Red3(トルイジンレッド)4部、T i 024部
、NBDB1部および有償溶媒30部を加えて分散して
得た塗料について、実施例3と同様の方法で塗装を行な
い、乾燥して得た塗膜を紫外線カーボンフェードメータ
ー中、で120時間光曝露した。
その際の着色顔料の退色間は、N8DBを含有しない塗
膜の約2/3 (62%〉に抑制されていた。
膜の約2/3 (62%〉に抑制されていた。
Ki旦二に
波型ポリウレタン樹脂(日本ペイント■製)ioo部に
、C,1,Pigment’Red49を8部、安定剤
0.5〜1.0部およびポリオールシンナーを加えてボ
ールミル中で充分分散させた。これにイソシアネート硬
化剤20部を加え、さらに粘度調整して得た塗料をエヤ
ースプレー法で軟鋼板上に塗布した。室温下で1週間乾
燥して得た塗膜を紫外線カーボンウェザ−メーター中で
200時間光曝露した。添加物を含有しない標準塗膜の
光曝露前後の色差値(ΔE*ab)=8.78)を基準
(100)として、安定剤添加による効果を調べた結果
は、表4に示り゛通りであった。本発明の錯体を微量添
加することにより約15〜25%も有機顔料の退色が抑
制され、耐光堅牢性の向上しているのがわかる。本発明
によるNBDBとフェノール系酸化防止剤BBBCとの
併用はざらに効果的である。なお、赤色顔料と白色顔料
のT i O2とを含む塗料から得た淡色系塗膜におい
ても品質改良剤による類似の両光堅牢化効果が認められ
、さらに付着性、耐光性などの塗膜物性の向上もみられ
た。
、C,1,Pigment’Red49を8部、安定剤
0.5〜1.0部およびポリオールシンナーを加えてボ
ールミル中で充分分散させた。これにイソシアネート硬
化剤20部を加え、さらに粘度調整して得た塗料をエヤ
ースプレー法で軟鋼板上に塗布した。室温下で1週間乾
燥して得た塗膜を紫外線カーボンウェザ−メーター中で
200時間光曝露した。添加物を含有しない標準塗膜の
光曝露前後の色差値(ΔE*ab)=8.78)を基準
(100)として、安定剤添加による効果を調べた結果
は、表4に示り゛通りであった。本発明の錯体を微量添
加することにより約15〜25%も有機顔料の退色が抑
制され、耐光堅牢性の向上しているのがわかる。本発明
によるNBDBとフェノール系酸化防止剤BBBCとの
併用はざらに効果的である。なお、赤色顔料と白色顔料
のT i O2とを含む塗料から得た淡色系塗膜におい
ても品質改良剤による類似の両光堅牢化効果が認められ
、さらに付着性、耐光性などの塗膜物性の向上もみられ
た。
表 4
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 下記の群から選ばれた金属錯体の少なくとも一つを含有
することを特徴とする、有機顔料を主要着色剤とする塗
料組成物。 (イ)ビスジチオベンジルの金属錯体(たゞし、金属は
Ni、ZnまたはCo)、 (ロ)ジアルキルジチオカルバミン酸の金属錯体(たゞ
し、アルキル基は炭素数1〜4のアルキル基、金属はN
i、ZnまたはCo)、 (ハ)ビス(N−n−ドデシルサリチルア ルドイミン)の金属錯体(たゞし、金属はNi、Znま
たはCo)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59209501A JPS6198775A (ja) | 1984-10-05 | 1984-10-05 | 塗料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59209501A JPS6198775A (ja) | 1984-10-05 | 1984-10-05 | 塗料組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6198775A true JPS6198775A (ja) | 1986-05-17 |
JPH0238145B2 JPH0238145B2 (ja) | 1990-08-29 |
Family
ID=16573846
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59209501A Granted JPS6198775A (ja) | 1984-10-05 | 1984-10-05 | 塗料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6198775A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002161242A (ja) * | 2000-11-24 | 2002-06-04 | Ishihara Chem Co Ltd | 着色透明被膜形成組成物 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5024174A (ja) * | 1973-06-19 | 1975-03-15 |
-
1984
- 1984-10-05 JP JP59209501A patent/JPS6198775A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5024174A (ja) * | 1973-06-19 | 1975-03-15 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002161242A (ja) * | 2000-11-24 | 2002-06-04 | Ishihara Chem Co Ltd | 着色透明被膜形成組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0238145B2 (ja) | 1990-08-29 |
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