JPS6196001A - 易焼結性組成物 - Google Patents

易焼結性組成物

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JPS6196001A
JPS6196001A JP59216287A JP21628784A JPS6196001A JP S6196001 A JPS6196001 A JP S6196001A JP 59216287 A JP59216287 A JP 59216287A JP 21628784 A JP21628784 A JP 21628784A JP S6196001 A JPS6196001 A JP S6196001A
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JP
Japan
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ethylene polymer
sinterable
composition
weight
parts
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Application number
JP59216287A
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English (en)
Inventor
Junji Takeda
淳二 武田
Kenji Takemura
竹村 憲二
Akihiro Hashimoto
橋本 昭紘
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [I]  発明の目的 本発明は高級脂肪酸および/または該脂肪酸の金JjE
塩で表面を処理された融点が高く、かつ粉末状の金属お
よび/または無機化合物と樹脂とを混線および成形させ
た後、脱脂ついで焼結させるさい、容易に賦形が可能で
あり、かつ焼結可能な組成物に関する。さらにくわしく
は、(^)高級脂肪酸および/または該脂肪酸の金属塩
で表面を処理された本質的に平均粒径が0.1〜520
ミクロンである金属および/または無機化合物よりなる
焼結性物質、(B)木質的にエチレン系重合体ならびに
(C)有機過酸化物からなる易焼結性組成物に関するも
のであり、成形性がすぐれ、かつ脱脂時間が大幅に短縮
させることが可能な組成物を提供することを目的とする
ものである。
[II ]  発明の背景(従来の技術)最近、セラミ
ックスまたは金属粉末を用いた各種焼結体が電子材料、
電気材料、自動車材料などの分野において広く利用され
てきている。しかしながら、現在広く行なわれているス
プレードライヤーによる成形用粉体の製造、その後のう
八−プレスによる焼結用成形物の製造は、いずれの方法
も工程が極めて煩雑であり、さらに歩留りが非常に悪い
という問題があるのみならず、複雑な形状を有する成形
物が祷られないという欠点を有していゐ、このような問
題を解決するためにセラミックスまたは金属粉末と各種
熱可塑性樹脂とを混練させることによって得られる組成
物を射出成形用材料として各種形状に賦形させる方法が
提案されている(たとえば、特公昭51−29170号
特開昭55−119510号、同55−114524号
各公報)。
しかし、このような熱可塑性樹脂をマトリックスとした
場合には、脱脂(か焼)に昇温速度を遅くさせる必要が
あるとともに、精度よく昇温パターンをコントロールさ
せることが極めて困難であり、その結果得られる成形物
のいわゆる°“ボイド”や“す”が発生するという問題
があった。これらの問題点を改良させるために、たとえ
ば特開昭55−113876号、同55−114524
号、同57−17488号にみられるごとく、脱脂の工
程において種々の改良を行なうことによって解決しよう
とする試みが提案されたが、溶媒抽出による脱バインダ
ーなどの前処理もなく、ボイドの発生がなく、シかも短
時間で脱脂を行なうことは困難であった。
[III]  発明の構成 以上のことから、本発明者らは、これらの問題点が解決
された組成物を得ることについて種々探索した結果。
(^)本質的に平均粒径が0.1〜500 ミクロンで
ある金属および/または無機化合物よりなる焼結性物質
、 (B)本質的にエチレン系重合体 ならびに (C)有機過酸化物 からなる組成物であり、該焼結性物質とエチレン系重合
体との総量中に占める焼結性物質の組成割合は50ない
し85重量%であり、焼結性物質とエチレン系重合体と
のIa!−10oii部に対する有機過酸化物の組成割
合は0.1ないし10重量部であり、かつ焼結性物質が
100重量部の焼結性物質に対して0.1〜10重量部
の高級脂肪酸および/または該脂肪酸の金属塩で表面を
処理されたことを特徴する易焼結性組成物が前記の問題
点が解決され、射出成形法などにょる賦形性がすぐれ、
かつ脱脂時間を大幅に短縮させることが可能な組成物で
あることを見出し1本発明に到達した。
[IV]  発明の効果 本発明によって得られる組成物は、その成形時および焼
結後の成形物の特性などを含めて下記のごとさ効果を発
揮する。
(1)  混線性がすぐれ、かつ二次凝集などの発生が
ない。
(2)  流動特性が良好なために複雑な形状を有する
成形物についても、賦形が容易である。
(3)  脱脂時に成形物中のボイドやクラックの発生
がない。
(4)  組成物を製造するさい、混練時に成形機のス
クリュー、バレル、ノズルなどからの不純物の混入が非
常に少なく、そのために焼結後、焼結物に不純物による
着色がない。
本発明の組成物の最も顕著な効果は脱脂(か焼)時の昇
温*度を速くすることが可能であり、その結果脱脂時間
を短縮させることができる。すなわち、従来の組成物の
成形物より脱脂する方法は室温より昇温速度が1〜b 常にゆっくりと成形物中のバインダーを除去させていた
。これに対し、本発明の組成物を脱脂するさい、昇温速
度が10〜b とも可能である。
したがって、従来の方法では、か焼(脱脂)に5〜10
日間必要であったが、本発明め組成物を使用すれば、 
1〜2日間で充分であり、生産性が大幅に改良すること
ができるばかりでなく、燃料コストの点について有利で
ある。
さらに1本発明によって得られる易焼結性組成物は、極
めて流動特性が良好であり、この組成物を溶融混線法に
よって製造するさい、また該組成物を後記の成形法で成
形物を製造するときでも。
一般のオレフォン系重合体またはその組成物の場合と同
様に実施することができる。
本発明によって得られる組成物は1以上のごとき効果を
発揮するために、それを焼結させることによって多方面
に利用することができる0代表的な用途を下記に示す。
(1)  各種軸受け、芯線、ケーシング、モーターシ
ャフト、碍子、基板などの電子・電気部品(2)  各
種プl/’−)などの工業用部品、タービンブレードな
どの大型工業部品 (3)   シリンダーライナー、ターボチャージャー
などの自動車部品 (4)  ギヤー、シャフトなどの精密aX部品[V]
  発明の詳細な説明 (A)  焼結性物質 、を発明の焼結性物質は、その融点1分解源度また倣昇
草点が800”C以上であるものが一般的であり、1,
000℃以上が好ましく、特ニl、400 ”Ci以上
が好適である。融点1分p!i温度または昇華点が60
0°C未満の金属または無機化合物を焼結性物質として
使用すると、脱脂(か焼)時に有害な変形やふくれを生
じる。
また、平均粒径は0.1〜500ミクロンである。
この平均粒径は焼結性物質の種類によって異なるが、金
属の場合では1通常1〜500ミクロンであり、 1〜
300ミクロンが望ましく、とりわけ 1〜200 ミ
クロンが最適である。平均粒径が1ミクロン未満の金属
を用いると、混線が困難である。
一方、500ミクロンを越えた金属を使うならば。
焼結によって得られる成形物の機械的物性が低下する。
また、無機化合物の場合では、一般に0.1〜200ミ
クロンであり、 0.1〜150ミクロンが好ましく、
特に0.1〜100ミクロンが好適である。
平均粒径が0,1ミクロン未満の無機化合物を使用する
と1組成物を製造するさいに混線時において無機化合物
の均一の分散が困難である。
一方、 200ミクロンを越えた無機化合物を用いると
1組成物の成形物を焼結するさいに保形性が悪くなると
ともに、焼結後の密度が低下し、焼結体の機械的強度が
低下する。
本発明において焼結性物質として用いられる金属の代表
例としては、アルミニウム、鉄、銅。
チタン、モリブデン、ジルコニウム、コバルト。
ニッケルおよびクロムのごとき金属ならびにこれらの金
属を主成分(少なくとも5(hfr、簑%)とする合金
があげられる。これらの金属および合金の粉末は軸受合
金、快削鋼、耐熱材、#摩耗材などとして広く使われて
いるものであり1通常粉末冶金材料と云われているもの
である。また、無機化合物の代表例としては、アルミナ
、炭化珪素、窒化珪素、ジルコニア、コージライト、タ
ングステンカー八イド、窒化アルミニウムなどのセラミ
ックス材料があげられる。さらに、焼結助剤として、ホ
ウ素、ベリリウム、炭素、酸化イツトリウム、酸化セリ
ウム、酸化マグネシウム、酸化リチウムなどを適宜少量
(一般には、 100重量部の無機化合物に対して多く
とも20重僅部)添加させてもよい。
(11)  エチレン系重合体 また1本発明において使われるエチレン系重合体の密度
は通常0.880g/am”以上であり。
0.890g/ctrl’以上が望ましく、とりわけ0
.900g/crn’ないし0.980g/cm’が最
適である。該エチレン系重合体の代表例としては、エチ
レン単独重合体。
エチレンと炭素数が多くとも12のα−オレフィン(た
とえば、プロピレン、ブテン−1,4−メチルペンテン
−1、ヘキセン−!、オクテン−1)との共重合体(α
−オレフィンの共重合割合は多くとも20重量%)があ
げられる、これらのエチレン系重合体のメル[インデッ
クス(JIS  K4780にしたがい、温度が190
℃および荷重が2.16kgの条件で測定、以下「阿、
■、」と云う)は一般には0.01〜500710分で
あり、1.0〜400g/IO分が好ましく、特に10
〜300g/10分のものが好適である。 X、t、が
Q、01g/10分未満のエチレン系重合体を使用する
と、得られる組成物の成形性および分散性がよくない、
一方、500g/10分を越えたエチレン系重合体を用
いるならば、得られる組成物のグリーン体物性が満足し
f’Jるものではない。
このエチレン系王台はいわゆるチーグラ触媒または金属
の酸化物(たとえば、酸化クロム)を担体(たとえば、
シリカ)に担持させることによって得られる触媒(いわ
ゆるフィリップス触媒)またはラジカル開始剤(たとえ
ば、有機過酸化物)を使ってエチレンを単独重合または
エチレンとα−オレフィンとを共重合させることによっ
て得られるものである。
このエチレン系重合体は工業的に生産されて多方面にわ
たって利用されているものであり、その製造方法につい
てはよく知られているものである。
(C)  有機過酸化物 さらに、本発明において使用される有機過酸化物は一般
にラジカル重合における開始剤および重合体の架橋剤と
して使われているものである。その分解温度(半減期が
 1分間である温度)が110〜300℃のものが一般
的であり、110〜250℃のものが望ましく、とりわ
け120〜230℃のものが最適である0分解温度が1
10°C未満の有機過酸化物を用いると、その取り扱い
がむづかしいばかりでなく、使用した効果もあまり認め
られないから望ましくない、一方、300℃を越えた有
機過酸化物を使うならば、後記の熱処理に長時間を要す
るのみならず、成形物に有害な変形が発生するので好ま
しくない、最適な有機過酸化物の代表例としては、1.
1−ビス−第三級−ブチルパーオキシ−3、3,5−ト
リメチルシクロヘキサンのごときケトンパーオキサイド
、ジクミルパーオキサイドのごときアルキルパーオキサ
イド、2.5−ジメチル−2,5−ジ(第三級−ブチル
パーオキシ)−ヘキンン−3および2.5−ジメチルヘ
キサン−2,5−ハイドロパーオキサイドのごときハイ
ドロパーオキサイド、ヘンシイルバーオキサイドのごと
きジアシルパーオキサイドならびに2.5−ジメチル−
2,5−ジヘンゾイルバーオキシヘキサンのごときパー
オキシエステルがあげられる。
本発明においてこれらの有機過酸化物のうち液状のもの
はそのまま用いることもできる。また、固体状のものは
溶媒に溶解させるか、あるいは鉱物油、動植物油、シリ
コーンオイルなどの合成油に分散またはペースト状にし
て使うこともできる。この場合、前記の油中に含まれる
有機過酸化物の使用量は通常5r−70重量%である。
CD)  焼結性物質の表面の処理 本発明において使われる焼結性物質は後記の高級脂肪酸
および/または該脂肪酸の金属塩で表面を処理される。
この高級脂肪酸は、炭素数が6ないし20個のものが一
般的であり、8ないし20個のものが好適である。
炭素数が5以下の脂肪酸またはその金属塩を使用して焼
結性物質の表面の処理を行なうと、その取り扱いが難し
いのみならず、水への溶解度が増すため、水分が影響す
ることによって成形性が低rする。
また、金属塩の金属としては元素周期率表のIa。
!1a、Ilbおよびl1lb属の金属が好ましく、と
りわけリチウム、マグネシウム、カルシウム、ストロン
チウム、バリウム、亜鉛およびアルミニウム。
が好適である。
この処理において使われる高級脂肪酸の代表的としては
、ラウリン酸、リシノール酸、パルミチン酸、ステアリ
ン酸、およびオレイン酸があげられる。また、高級脂肪
酸の金属塩としてはこららの高級脂肪酸の金属塩があげ
られ1代表例として、ステアリン酩リチウム、ステアリ
ン酸 マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステア
リン酸ストロンチウム、ステアリン酸バリウム、ステア
リン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、パルミチン醜
マグネシウム、ラウリン酸カルシウム。
ラウリン酸へアリウム、ラウリン酸亜鉛、リシノール酸
バリウムおよびリシノール酸亜鉛があげられる。
100重量部の前記焼結−性物質に対する高級脂肪酸お
よびこの脂rtjj酸の金属塩の処理割合は、これらの
合計量(総和)として0.1〜1ofii部であり。
0.1〜7.0重量部が望ましく、とりわけ0.1〜6
.0正量部が最適である。100重量部の焼結性物質に
対する高級脂肪酸およびその金属Inの処理割合が合計
沿として0.1重量部未満では、得られる組成物の流動
性が悪く、成形性もよくない。
一方、  10重量部を越えて処理すると、成形性がよ
くないばかりでなく、後記のか焼(脱脂)時にフクレ、
ボイドが発生し、良好な焼結物を得ることができない。
焼結物質の表面を前記高級脂肪酸および/または該脂肪
酸の金属塩によって処理させるには、焼結性物質の表面
において高級脂肪酸および/またはその金属塩がなんら
かの化学的に反応することが必要である。かりに、焼結
性物質と高級脂肪附および/またはその金属塩とを加熱
することなく単なる混合であれば、この処理が不充分で
あり。
エチレン系重合体との溶融混練時に焼結性物質の二次凝
集がみられ、最終的に得られる焼結物の不良にもつなが
る。
表面処理の方法としては種々の方法があるが。
代表的な方法として、あらかじめ80〜110℃に加温
されたヘンシェルミキサーのごとき混合機に焼結性物質
と高級脂肪酸および/またはその金属塩とを同時に添加
させて混合してもよく、また焼結性物質と高級脂肪酸お
よび/またはその金属塩を入れて80〜170℃に加温
させてもよい、さらに。
80〜120℃に加熱された混合機の中にあらかじめ焼
結物質を入れ、この温度に維持させ、撹拌しながら高級
脂肪酸および/またはその金属塩を添加させてもよい。
(E)組成割合(配合割合) 本発明によって得られる易焼結性組成物において、以上
のごとく表面を処理された焼結性物質とエチレン系重合
体とのla量中に占める焼結性物質の組成割合は50〜
1151量%であり、6G〜85重川%が好ましく、特
に65〜95filj%が好適である0表面を処理され
た焼結性物質とエチレン系重合体との総値中に占める焼
結性物質の組成割合が50重量%未満では、グリーン体
物性(強度、保形性)はよいが、脱バインダー後の密度
が低く、焼結しにくい、一方、85重量%を越えると、
組成物の混線性、成形性および分散性が悪いばかりでな
く、均一・な組成物を製造することが困難であり、たと
え均一な組成物が得られたとしても、良好なグリーン体
が得られない。
また、焼結性物質とエチレン系重合体との総量100重
量部に対する有機過酸化物の添加割合(組成割合)は0
.1〜8.0ff重量部が望ましく、とりわけ0.1〜
5.0重量部が好適である。焼結性物質とエチレン系重
合体との重量100 重1部に対する有機過酸化物の添
加割合が0.1重量部未満の場合では脱脂に長時間を要
するのみならず、得られる焼結物にふくれ、亀裂などが
発生する。一方、+01擾部を越えて添加すれば1組成
物の成形性が低下し、複雑な形状を有する焼結物を製造
することが難しくなる。
(F)組成物の製造、成形方法など 本発明の組成物を製造するにあたり、オレフィン系重合
体の分野において一般に用いられている酸素および熱に
対する安定剤、金属劣化防止剤および、滑剤をさらに添
加してもよい。
また1本発明によって得られる組成物はオレフィン系重
合体の分野において一般に使われているヘンシェルミキ
サーのごとき混合機を用いてドラブレンドさせても製造
することができるし、バンバリーミキサ−、ニーダ−、
ロールミルおよびスクリュ一式押出機のごとき混合機を
使用して溶融混練させても得ることができる。このさい
、あらかCめトライブレンドし、得られる混合物を溶融
混練させることによって均一状の組成物を得ることがで
きる。この場合、一般には溶融混練させた後ペレット状
物に成形し、後記の成形に共する。
このようにして得られた組成物はオレフィン系重合体の
分野において通常実施されている射出成形法、押出成形
法およびプレス成形法のごとさ成形法によってシート状
または各種の形状を有する成形物に成形される。
なお、前記の溶融R練する場合でも成形する場合でも使
われるエチレン系重合体の融一点以上であるが1本質的
に架橋が生じない範囲で実施する必要がある。これらの
ことから、 120−180’Oの温度範囲で実施すれ
ばよい。
るさい、昇温にともなって成形物中の有機バインダー(
エチレン系重合体)がほぼ完全に硬化して二次元網目構
造を構成するようになる。このためにほぼ完全に硬化し
た成形物を昇温速度が1時間当り10〜100℃のよう
な速い速1髪で昇温させたとしても、フクレ・亀裂など
のない成形物を得ることができる(かりに二次元網目構
造をイ1していない成形物を7クレ・亀裂などがなくか
焼を行なうには、後記のごとく遅く昇温させなければな
らない)、このように本発明の組成物の成形物を前記の
ごとく速い速度で昇温させたとしても、フクレΦ亀裂な
どが発生しないことは、組成物中のエチレン系重合体が
完全に硬化し、溶融・流動などによる変形が発生しない
ためと考えられる。
このか焼を実施するには電気炉、ガス炉などの脱脂(か
焼)炉を用いて不活性ガス(たとえば、アルゴン、ヘリ
ウム、窒素)の雰囲気下で行なえばよい、このか焼は成
形物中の有機バインダー(主としてエチレン系重合体お
よびその硬化物)を完全に分解・揮発させる工程である
。ここにか焼の終了は成形物中の有機バインダーが完全
に除去することであり、その目安として熟天びん〔°゛
基礎化学選書 7「機器分析」” (裳華房。
昭和51年9月20日発行)第308頁ないし第317
頁参照〕によって得られる熱分解曲線の分解終了温度を
求めることである。
一般に行なわれているか焼では、成形物中に有機過酸化
物などの硬化剤を含まないために重合体が硬化せず、三
次元網目構造を有していない。
したがって、速くか焼を行なうと、成形物がフクレ・亀
裂などの有害な変形や、内部にボイドが発生するなどの
問題が多く発生する。このため、か焼時の昇温速度を遅
くさせる(通常、1時間当り0.1℃ないし10℃の昇
温速度)こ′とによってこれらの問題の発生を防止して
いる。これ一対して、本発明のか焼では、前記のごとく
速く番温させたとしても成形物に前記の有害な変形ゆ内
部にボイドが発生しないため、燃料コストおよび生産性
の点からきわめて有利である。
このようにしてか焼された成形物(有機バインダーを実
質的に含まない成形物)はそのままあるいは一旦冷却(
放冷シされ、か焼のさいに用いたと同種の炉を使ってか
焼の場合と同じ雰囲気下または減圧下で昇温させること
によって本発明の最終目的物である焼結物を製造するこ
とができる。このさいの昇温速度は、成形物中に有機バ
インダーを含まないため、か焼時より速く昇温させるこ
とができる。一般には昇温速度は1時間ちり+50°C
以下であり、用いられる焼結性物質の融点よりやや低い
温度まで昇温される。
[VI]  実施例および比較例 以下、実施例によって本発明をさらにくわしく説明する
なお、実施例および比較例において、密度はJIS K
−8758にしたがって測定した。また1曲げ強度はA
STM  [1−790にしたがって測定した。さらに
、みかけの溶融粘度は高化式)a−テスターを使用し、
直径が1mmおよび長さが5IImのノズルな使って 
125℃において荷重が30Kgにて測定した。
脱脂は電気炉(内容積 2000cc)を使って窒素の
雰囲気下で20℃/時間で45時間にかけて300℃ま
で昇温させた。また、焼結は上記と同じ電気炉を用い、
不活性ガス(アルゴン)の雰囲気下または真空下(lO
−3トール以下)で30°C/時間で焼結温度まで昇温
させた。
実施例および比較例において使用したエチレン系重合体
、焼結性物質および有機過酸化物の種類および物性を下
記に示す。
〔(A)  エチレン系重合体〕
エチレン糸上合体として、密度が0.930g/cm″
である低密度ポリエチレン(M、 1. 80g/ 1
0分以下rPEJ と云う)を用いた。
〔(B)  焼結性物質〕
焼結性物質として、平均粒径が1.0ミクロンであるア
ルミナ(昭和軽金属社製、商品名AL−45−A 、融
点  2050℃   1.0 重量%添加)、平均粒
径が0.8ミクロンである炭素ケイ素(昭和電工社製、
商品名 Dtl  ^−25,ホウ素0.5正量%、カ
ーボン3.0重量%含有)および平均粒径が40ミクロ
ンである純鉄(昭和電工社製。
商品名アトミロン ファインパウダー 44MR)を使
った。
〔(C)  有機過酸化物〕
有機過酸化物として、2.5−ジメチル−2,5−ジ(
第三級−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3(前記分解温
度 183℃)を使用した。
[(D)高級脂肪酸および金属基】 高級脂肪酸およびその金属塩として、ステアリン酸、ス
テアリン酸マグネシウム(以下rステアリン酸MgJ 
と云う)、ステアリン酸リチウム(以下「ステアリン酸
Liと云う)、ステアリン酸バリウム(以下「ステアリ
ン酸BaJと云う)、ステリン酸亜鉛(以下「ステリン
酸ZnJと云う)、ステアリン酸アルミニウム、C以下
「ステアリン酸AIJ と云う)およびラウリン醸マグ
ネシウム(以下「ラウリン酸M、と云う)を用いた。
実施例 1−12、比較例 1〜4 前記の焼結性物質と第1表に種類が示されている高級脂
肋酪または高級脂肪酸の金属塩(1t10重に部の焼結
性物質に対する混合割合をm1表に示す)とをあらかじ
め90℃に加温されたヘンシェルミキサーを使って5分
間混合した。その後、混合系をほぼ室温(25℃)にな
るまで放冷した。
前記のエチレン系重合体(PE)、以上のごとく表面を
処理された焼結性物質(種類をm1表に示す)および有
機過酸化物を第1表に表わされる配合量であらかじめヘ
ンシェルミキサーを使ってそれぞれ2分間トライブレン
ドを行なった。得られた各混合物をベント付二軸押出a
(径 95mm)を用いて 150℃の温度において混
練しながらペレットを製造した。それぞれのペレットを
射出成形機(樹脂温度  130℃)を使用して曲げ試
験測定用試料および焼結用円板(1’Xさ 31.径2
2.5■■)を製造した。
このようにして焼結用円板を脱脂炉を用いて前記の条件
で脱脂を行なった。脱脂絆了後、直に焼結を実施しても
よいが、得られた脱脂物の外観を観察するために放冷し
た。脱脂物の外観を第2表に示す、このようにして得ら
れた各脱脂物を前記の条件で(実施例2では、アルゴン
の雰囲気下、その他の実施例および比較例では、真空中
)で焼結して(焼結温度を第・2表に示す)各焼結物を
製造した0本発明の組成物の曲げ強度および溶融粘度な
らびに焼結物の外観を第2表に示す。
(以下余白) なお、比較例1において得られた組成物を射出成形させ
たが、良好な表面を有する成形物が得られなかった。ま
た、比較例2において得られた組成物および高級脂肪酸
またはその金属塩で処理しない焼結物質を使った組成物
は1本発明において得られる易焼結性組成物に比べて溶
融粘度が約3倍以上と高く、いずれも長い期間(3ケ月
以上)成形していると、押出機のスクリューダイスなど
から不純物が混入した。さらに、比較例3においてトラ
イブレンドによって得られた混合物を溶融・  混線を
試みたが、混練が不可能であった。
以上の実施例および比較例の結果から、本発明によって
得られる易焼結性組成物は、機械的強度がするれている
ばかりでなく、この組成物をか焼するさいに、比較的短
時間(45時間)でボイドやクラックの発生がない良好
な成形物(か焼物)が得られ、f&終製品である焼結物
についても、外観が良好であることが明らかである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (A)本質的に平均粒径が0.1〜500ミクロンであ
    る金属および/または無機化合物よりなる焼結性物質。 (B)本質的にエチレン系重合体 ならびに (C)有機過酸化物 からなる組成物であり、該焼結性物質とエチレン系重合
    体との総量中に占める焼結性物質の組成割合は50ない
    し95重量%であり、焼結性物質とエチレン系重合体と
    の総量100重量部に対する有機過酸化物の組成割合は
    0.1ないし10重量部であり、かつ焼結性物質が10
    0重量部の焼結性物質に対して0.1〜10重量部の高
    級脂肪酸および/または該脂肪酸の金属焼で表面を処理
    されたことを特徴とする易焼結性組成物。
JP59216287A 1984-10-17 1984-10-17 易焼結性組成物 Pending JPS6196001A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111482598A (zh) * 2020-03-13 2020-08-04 中国电子科技集团公司第二十九研究所 一种激光焊接层预制件及其和铝碳化硅盒体的制备方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111482598A (zh) * 2020-03-13 2020-08-04 中国电子科技集团公司第二十九研究所 一种激光焊接层预制件及其和铝碳化硅盒体的制备方法

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