JPS6194759A - 多層配向ボ−ド用マツトの連続成形装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、表裏両面のファイバー又はパーティクルが
一方向に強い配向性を有し、その配向度が内層に向かっ
て徐々に低下する多層配向゛ボード用のマットを連続的
に得るようにした成形装置に関する。

〔従来の技術及びその問題点〕

従来のファイバーボードやパーティクルボードは比重が
大となるに伴い強度が大となるが、そのファイバーやパ
ーティクルを配向させる事によって一層これらの相関性
が高められる反面、配向層と非配向層の層間部の剥離強
度が低下して強度のバラツキが大となったり、反りの発
生等が見られたものであった。

本発明者はこれらの問題点を解決することを目的として
鋭意実験、研究を進めて来た結果、ファイバー等の配向
度の移行に連続性を持たせ、この種のボードが恰も配向
度の異なる多くの層から構成されたようにすることによ
って、大きな内部応力の発生を僅少にし、総合的に強度
や寸法安定性を向上させた多層配向ボードを・得ること
に既に成功したものである。（特公昭５９−１７９４６
号公報参照）而して、上記多層配向ボード用マットの成
形装置としては、前記公報に見られる通り、ベルト裏面
に一定の電場を付与した網状の第一コンベヤーに原料フ
ァイバー等を分散降下させて、ベルト上の電極に近い表
面から上層に向かって低い配向度分布に移行する片面配
向マットを得た後、上記第一コンベヤー後方に乗設して
なる略同−構造の第二コンベヤーによってフォーミング
された他の片面配向マットを、反転させつ＼上記第一コ
ンベヤーのマット上に重畳し、その配向度の低い面同士
を互いに接合させて多層配向マットを得るようにしたも
のであった。

然しなから上述した構造の装置では、片面配向マットの
成形段階におけるマット厚の調整は原料ファイバー等の
落下量とコンベヤーの進行速度の調節によって規制され
るだけであった為、屡々マット厚に局部的なバラツキが
見られた他、反転時に上層マットのファイバーの配向が
乱れたり、上下両マットの重畳部分が相互に干渉して配
向ずれ等が生起し、いきおい熱圧成型後の多層配向ボー
ドに目的の強度が期待できず、又密度むらが生じること
によって、安定した配向性能を持つボードが得難いとい
うのが実情であった。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は上記問題点を解決するために、この種多層配向
ボードのマットを連続的に成形するに当たって、第一及
び第二コンベヤー上にシェープオフロールを配設し、上
記両コンベヤーの速度を一定に保ちながら各シェープオ
フロールを一定の高さで作動させることによって、配向
面を乱すことなくマット比重のバラツキを規制すると共
に、上記第二コンベヤーの反転部の表面に沿って、その
曲率とマット厚に見合った間隔を保つようにテンション
ベルトを張設し、更に上記テンションベルトの弯曲部下
端には上面に一定の傾斜面を有するノーズピースを連設
したことを技術的特徴とするものである。

〔作　用〕

本発明の装置は上記のように構成したことにより、片面
配向段階において、同速運転する第一、第二コンベヤー
上で各シェープオフロールが配向の極めて少ないマット
部分を削り取ることによって配向度の高い層の配向を乱
すことなくマットの重量を各部均一に保つと共に、その
テンションベルトが配向ずれ等を防止しつ＼上層マット
の正確な反転を可能とし、更にノーズピースを介して上
下のマットを互いに干渉し合うことなく重畳させるとい
う作用を奏するものである。

〔実施例〕

以下、本発明装置の構成を図面に示す実施例に従って更
に具体的に説明すると、図において１は電気絶縁性が高
く誘電性の低い材料からなる網状の第一コンベヤー、又
２は該コンベヤーの基端上方に立設されたフォーミング
ボックスであって、その内部に予め繊維化されて接着剤
が塗布された原料ファイバー３を散布するフラッファ−
４を設けるとともに、該ボックス２の下端に対向するベ
ルト裏面に臨設された吸引ホッパー５内に１〜８ＫＶ／
ｃｍの静電圧を印加した極板６を正負交互に多数配列し
てなるものである。

更に、上記第一コンベヤー１の進行方向側には、そのベ
ルト上面と一定の間隔を保って反対方向に同速回転する
概ね同一構造の第二コンベヤー７を設けたものであるが
、これらは何れも前出特許公報によって公知の装置部分
である。

而して、本発明では上記第一及び第二コンベヤーにそれ
ぞれシェープオフロール８を吊設するとともに、上記第
二コンベヤーの反転部７ａにその曲率に見合って一定の
間隔を保持しつ＼テンションベルト９を所定の圧力で張
設し、更に上記第一コンベヤー１と第二コンベヤーの反
転部１ａとの合流部分、即ち上記テンションベルト９の
弯曲部終端に臨んで上面が下り勾配の傾斜面１０ａであ
るノーズピース１０を固定したものである。

尚図中１１はテンションローラーを示す。

この場合、上記反転部７ａにおけるマット厚の規制は例
えば図示するように、テンションベルト９のヘッドロー
ラー９ａ　・９ｂの張力を調節することによって、自由
に行えるものである。

又、上記テンションベルト９を凹曲面構成とする手段と
しては、例えば該テンションベルト９をスノコ式又は巾
方向に多数の芯線を挿入してなる特殊ベルトとする一方
、凹曲面の両端部に多数のローラーを内接することによ
り容易に得られるものである。

この他、上記実施例においてフラッファ−４及び吸引ホ
ッパー５を必要に応じて省略するようにしても、本発明
の技術的要旨を何ら変更するものではない。　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　〔発火に上記実施例に示
された本発明装置による多層配向マットの製造過程につ
いて述べると、先ずフォーミングボックス２・２内で原
料ファイバー３がフラフファ−４の遠心力により上記第
一、第二コンベヤー上にそれぞれ散布され、上記各電極
間の電力線の作用で上層及び下層の片面配向マットａ、
ｂに形成された後、前方のシェープオフロール８・８を
介して所定の比重を持つマット厚に調整される。これよ
り上記第二コンベヤー上の上層マツ）ａは、その反転部
７ａにおいて外表面をテンションベルト９によって一定
圧でカバーされた状態のま＼表裏が反転され、更に終端
のノーズピース１０の傾斜面１０ａに沿ってそのま＼ス
ムースに第一コンベヤーの下層マットｂ上に重畳すれて
目的の多層配向マットＡが得られるものである。

尚、このようにして得られた多層配向マットを通常のフ
ァイバーボードの製造条件でプレスすることは従前と同
様である。

明の効果〕 従って本発明の装置は、上述したシェーブオフウールの
蓬取り作用及びテンションベルト並びにノーズピースの
反転重畳作用により、配向ずれがなく各部の重量が均一
な多層配向マットの成形を可能とするものであるから、
このマ・シトを熱圧成型して得られた多層配向ボードは
強度の低下や密度むら等が生ずることが極めて僅少で、
表裏層に向かってファイバーの配向度が高くなり、ファ
イバーボードの物性向上を効率よく発現することが出来
るという顕著な効果を雪すものである。

４、追加の関係 この発明は「特願昭５６−１３５２５９号（特公昭５９
−１７９４６号）の多層配向ボードの製造方法」の発明
の実施に直接使用する多層配向ボード用マットの連続成
形装置の発明であって、特許法第３１条第３号に規定す
る追加の特許の要件を満足するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の連続成型装置による多層配向ボード用
マットの製造（ＰＩを示す概略図である。 尚、図中１・・・第一コンベヤー、２・・・フォーミン
グボックス、４・・・フラッファー、５・・・極板、７
・・・第二コンベヤー、７ａ　　・・・反転部、８・・
・シェープオフロール、９・・・テンションベルト、１
０・・・ノーズピース。 以　　　上

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、フォーミングボックスの下端開口と対向する網状ベ
   ルト裏面に一定の電場と吸引装置を設けてなる第一コン
   ベヤーの後方に、これと概ね同一構造の第二コンベヤー
   を乗設し、上記両コンベヤー上に原料のファイバー又は
   パーティクルを分散落下させて形成した片面配向マット
   を互いにその上面同士を重合するようにした多層配向ボ
   ード用マットの連続成形装置において、上記第一及び第
   二コンベヤー１、７上にシェープオフロール８、８を配
   設するとともに、上記第二コンベヤー７の反転部７ａの
   曲面にそのマット厚に見合った間隔を保つテンションベ
   ルト９を張設し、更に該テンションベルト９の弯曲部末
   端にはノーズピース１０を連設したことを特徴とする多
   層配向ボード用マットの連続成形装置。