JPS6189183A - トラクタ用履板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 く技術分野〉 本発明は、トラクタ用履板、特に軽い土又は湿地等で使
用″ｊるように設計された低接地圧式履板の改良に関す
る。

く背景技術〉 泥炭地や火山灰地のような土の軽い所、非常に湿った土
地又は所謂湿地帯においては、爪付きの普通の型の履板
上のトラクタの単位荷重は最適の性能に対して重すぎる
ことが多く、そのため、履板の寸法を増加し形状を変更
させることによジ上記単位荷重を減少させる試みが種々
なされている。

そして、改良された履板としては、例えば特公昭４３−
２０４９３号公報に開示されたものが知られている。

特公昭４３−２０４９３号公報に開示されたＩＮ板は、
断面が三角形であって、履板の前端と後端とからそれぞ
れ発して頂部に向って集まる前傾斜面と後傾斜面とを備
えた接地面を有し、該頂部が履板の長手方向の両端間で
履板の前方及び後方に延びる弓形′ｌｃ描き、弓形ｍ部
の外端部分が履板の前部に配置され、弓形頂部の中央部
分が履板の後部に配設されていることによって特徴づけ
られる。

この履板は、上述した構成を有する故に、特に、（イ）
単位荷重を減少し得る、仲）前進時の牽引力が大きい、
（ハ）横丁ベジが起Ｖ難い、に）付着した土が落ち易い
、（ホ）動揺のない安定した接地が可能である、という
点で優れており、現在広く実用【て供されている。

しかし、上述した履板には、前傾斜面（後進１４に牽引
作用面として作用する）の傾斜角度が←：で項斜面（＠
適時に牽引作用面として作用する）のイ項斜角度に比し
て小さく、またｆ３ｉＪ傾胴面及び後１すｌ（・［面に
おいて履板の長平方向に実質上直線状（て延びる部分が
少ないために、前進時の牽引力に比して後進時の牽引力
が弱く、所要の牽引作業に充分対応できない問題がある
。また、上述した履板には、本来湿地帯等での使用全目
的としているが転地（普通の乾いた土地）でも使用され
ておジ、それ故に接地先端部（頂部）の摩耗が他の部分
に比して著るしく、履板全体が摩損する間にその接地先
端部全数回補修しなければならない問題がある。

〈発明の目的〉 本発明は上記事実に紹みてなされたものであり、その主
目的は、特公昭４３−２０４９３号公報に開示され之ト
ラクタ用履板が有する上述した優れた利点全具備しつつ
、更に後進時の牽引力をも向上させることができる、改
良されたトラクタ用履板を提供することである。

本発明の他の目的は、長期に渡って使用することができ
る、改良されたトラクタ用履板を提供することである。

〈発明の要約〉 本発明によれば、履板の前端と後端とからそれぞれ発し
て共通頂部に向って集まる前傾斜面と後傾斜面とを備え
友接地面を有し、該頂部が履板の長手方向一端側から他
端側まで延びているトラクタ用履板であって、該頂部は
履板の長手方向中間部においてその長手方向に実質上直
線状に延びる中間直線部と、履板の長手方向両端部にお
いてその長手方向に実質上直線状に延びる端部＠線部？
有し、該中間直線部が履板の後部に配設され、該端部直
線部の各々が履板の前部に配設されている、ことを特徴
とする履板が提供される。

〈発明の好適具体例〉 以下、添付図面全参照して、本発明に従って（；り成さ
れたトラクタ用履板の具体例について説明する。

まず、第１図乃至第５図全参照してトラクタ用履板の第
１の具体例について説明する。第１図において、全体全
番号２で示す図示のトラクタ用履板は、前側壁４、後１
１す壁６、左端９８及び右端１γ１０を有している。前
側壁４の壁面、即ち＠ｌ）Ｊ′ｉ斜面と後側壁６の壁面
、即ち後傾斜面とは、それぞれ履板２の前端とその後端
から発して内方に向って地ひ共通頂部１２に集っている
。また、左端壁８の壁面、即ち左傾斜面と右端壁１００
（・、（面、即ち右傾斜面とは、それぞれ履板２の左端
とその右端から発して内方に向って延び共通頂部１２に
集っている。かかる描成のｋａ板２は、ｒ’４’ｌ頌斜
面、後傾斜面、左傾斜面及び右傾斜面によって接地面を
規定し、その内部が中空になっている。尚、この中空内
部には、図示していないが、Ｂ［望に応じて補強用のリ
プを設けるのが好ましい。

第４図と共に第２図全参照して、上述したＴＡ部１２は
、履板２の一端側（左端側）から他端側（右端側）まで
延びている。頂部１２は、Ｉ／ｆ板２の長手方向（第１
図において左下方から右上方に向う方向、第２図におい
て左右方向）中間部においてその長手方向に実質上直線
状に延びる中間１θ、鍔部１４１１と、履板２の長手方
向両端部においてその長手方向に実質上直線状に延びる
端部直線部１４ｂ及び１４Ｃ？有し、中間ＥＮｊｉｉｔ
、ｉａが履板２の前後方間（第１図において右下方から
左上方に向う方向）後部に配置され、両端点５部１４ｂ
及び１４ｃの各々がｎ′Ｊ板２の前後方向前部に配置さ
れている。上記頂部１２は、更に、中間直線部１４ａと
端部直竹部１４ｂ及び１４ｅを接続する接続部１４ｄ及
び１４ｅｔ有し、接続部１４ｄ及び１４ｅの各々は、夫
々、履板２の前部から後部に向ってその長手方向内方に
実質上直線状に延びてい６゜かくの通りの履板２は、そ
の長手方向中間部においては、第３図に示す如く、前傾
斜面は履板２の前端から発して１部１２の中間直線部１
４＆に向って直線状に比較的緩かに傾斜し、後傾斜面は
履板２の後端から発して上記中間直線部１４ａに同って
直線状に比較的大きく傾斜してお９、また、その長手方
向両端部においては、第４図に示す如く（第４図におい
ては、履板２の右端部のみ全示す）、前傾斜面は履板２
の前端から発して１部１２の各端部＠線部１４ｂ及び１
４ｃに向って直線状に比較的大きく傾斜し、後傾斜面は
履板２の後端から発して頂部１２の谷端部直線部１４ｂ
及び１４Ｃに同って直線状に比較的緩かに傾斜している
。

かくの通りの履板２は、横断面形状が略三角形になって
いる。上述した履板２は、具体例に示す如く、頂部１２
の中間直線部１４ａｅ履板２の後端近傍に配置して履板
２の長手方向中間部において前傾斜面が履板２の前端か
ら発して中間直線部１４ａに向ってほぼ垂直にｉｌｉ：
］、線状に延びるように構成すると共に、頂部１２の端
部直線部１４ｂ及び１４ｃｆ履板２の前端近傍に配置し
て履板２の長手方向両端部において後傾斜面が履板２の
後端から発して端部直線部１４ｂ及び１４ｅに向って雌
ぽ壬厘に＠線状に延びるように構成するのが好ましい。

上述した履板２においては、第１図から理解される如く
、頂部１２の中間直線部１４ａの長手方向の長さ（Ｌ）
が頂部１２の端部直線部１４ｂ及び１４ｅの各々の長さ
くＨ）の和（２Ｈ）と実質上等しいかそれよジも大きく
なるように設定されている。また、頂部１２は長手方向
実質上全長に渡ってその先端部が凸状になってお９、そ
の先端側は外方に突出している。

上述した構成の履板２は、ダクタイル鋳鉄、ベーナイト
ダクタイル鋳鉄、虚鍋又は鋳ｉ１Ａから形成するのが好
ましく、またその頂部１２の先端部に摩耗防止のために
部分硬化処理金施すのが望ましい。この部分硬化処理と
しては、高周波焼入れ処理、表面部にチル層を生成せし
めるチル化等が好適である。

上述した履板２は、第５図に示す如くして谷リンク１６
に装着される。第５１金参照して、各リンク１６はビン
部材１８を介して相互に旋回自在に連結されて無端状の
Ｐｉ帯チェーン２０金構成する。ローラ２２はトラクタ
のフレーム（図示せず）に回転自在に装７Ｎされ、トラ
クタ自体のＭ量を支持するようになっている。他方、図
示していないが、トラクタの前後方向後端部及び前端部
には駆動スプロケット及び従動車が設けられており、こ
の駆動スプロケット及び従動車間に上記履帯チェーン２
０（第５図において下側走行部の一部のみを示す）が巻
掛けられている。従って、上記ｏ　−ラ１８ｆ−ｊ：履
帝チェーン２０のレール面上で駆動される。

上記履帯チェーン２０を構成する各リンク１６には、４
個の孔が形成されている。また、履板２にも、第１図及
び第２図に示す如く、リンク１６の孔に対応して、その
前′ｌ１１１１壁４の中央部に、ボルト受入用孔２４（
第２図）及びボルト頭部用穴２６（第２図）が４個形成
されている。従って、履板２の装着は、第５図から容易
に理解される如く、履板２に形成された孔２４及びリン
ク１６に形成された孔を通してボルト２８とナツト３０
とｋｌ”ｊｔ要の通り螺合させることによって達成され
る。

次に、主として第５図を参照して、上述した通シの構成
金屑する履板２の作用効果について説明する。

トラクタ？前進せしめる際には、履板２（履イｆＹチェ
ーン２０の下側走行部）は矢印３２で示す方向に移動さ
れる。従って、前進の際には履板２の後傾斜面が牽引作
用面として作用する。後傾斜面はその両端部においては
比較的緩かに傾斜しているがその中間部においては比較
的大きく傾斜しているために、牽引作用は主としてその
中間部において発揮され、頂部１２の中間型＆１都１２
ｇが履板２の長手方向に実質上＠線状に延びていること
に起因して大きな牽引力を得ることができる。また、具
体例の如く、頂部１２の中間直線部１４ａ全履板２の後
端近傍に配置することによって履板２の長手方向中間部
における後傾斜面の傾斜角度をほぼ垂直にすることがで
き、これによって上記牽引力？一層大きくすることがで
きる。

他方、トラクタを後進せしめる際には、１所板２（Ｂ帯
チェーン２０の下側走行部）は矢印３４で示す方向に移
動される。従って、後進の際にはにジ板２のｍｌ側傾斜
面が牽引作用面として作用する。

前傾斜面はその中間部においては比較的緩かに傾斜して
いるがその両端部においては比較的大きく簡斜している
ために、牽引作用は主としてその両端部において発揮さ
れ、頂部１２の端部直線部１４ｂ及び１４ｅが履板２の
長手方向に実７は上直線状に延びていることに起因して
後進時にも大きな牽引力？得ることができる。また、具
体例の如く、ｍ部１２の端部直線部１４ｂ及び１４ｃを
履板２の前端近傍に配設することによってｋｉ板２の長
手方向両端部における前傾斜面の傾斜角度をほぼ垂直に
することができ、これによって上記牽引力を一層大きく
することができる。

また、具体例の履板２においては、頂部１２の先端部が
凸状になっている故に、履板２の摩耗（１主として頂部
１２の先端突出部において発生するようになり、かくし
て履板２の寿命、特に頂部１２の寿命が長くなり、長期
間補修することなく使用することが可能となる。更に、
上述した如く頂部１２の先端部に部分硬化処理を施すこ
とによって上記先端部の＃ｆ摩粍牲全向上させることが
でき、その寿命を一層長くすることができる。

更にまた、具体例の履板２においては、１）前傾斜面、
後傾斜面、右傾斜面及び右傾斜面によって規定される接
地面の面積が大きい故に、単位荷重が減少される、 ２）左方向の横すベジに対しては左傾斜面、前傾斜面に
おける頂部１２の接続部１４ｅに向う傾斜部、及び後傾
斜面における頂部１２の接続部１４ｄに向う傾斜部が抵
抗面として作用し、右方向の横すベシに対しては右傾斜
面、前傾斜面における頂部１２の接続部１４ｄに向う傾
斜部、及び後傾斜面における頂部１２の接続部１４ｅに
向う傾斜部が抵抗面として作用する故に、横すベクが起
り難い、 ３）前傾斜面、後傾斜面、左傾斜面及び右傾斜面が頂部
１２の方に向って内向きに集っている故に、それらの表
面に付着した土が落ち易い、 ４）頂部１２が履板２の前部から後部まで延びていて履
帯チェーンの移動方向における広い接地部を形成すると
共に頂部１２の端部直線部１４ｂ及び１４ｅがビン部材
１８のほぼ直下に位置するようになる故に、動揺のない
安定した接地が可能となる、 等の特公昭４３−２０４９３号公報に開示された履板が
有する作用効果をも保持するものである。

次に、第６図乃至第９図を参照して、トラクタ用履板の
第２の具体例について説明する。尚、第１の具体例と同
一のものは同一の番号を付す。

第６図において、図示のトラクタ用履板２は、前側壁４
、後側壁６、左側壁８及び右側壁１０金有している。こ
の第２の具体例の履板２′においては、前側壁４及び後
側壁６の形状が第１の具体例のものと相違するのみで、
頂部１２等のその他の構成については第１の具体例と実
質上同一である。

主として第７図乃至第９図全参照して更に説明すると、
ｋｕ板２の長手方向中間部においては、第８図に明確に
示す如く、前側壁４の壁面、即ち前傾斜面は履板２の前
端から発して頂部１２の中間直線部１４ａに向って外側
に凸状となるように円弧状に延び、後側壁６の壁面、即
ち後傾斜面はｈν板２の後端から発してＪｈ都１２の中
間直線部１４ａに同ってｒｆｔ　ａ’ｍ状に比較的大き
く傾がトしており、また、その長手方向両端部において
は、第９図に明確に示す如く（第９図においては、履板
２の右端部のみを示す）、前傾斜面は履板２の前端から
発して頂部１２の各端部直線部１４ｂ及び１４ｅに向っ
て血侍状に比較的大きく傾斜し、後傾斜面は履板２′の
後端から発して頂部１２の端部直線部１４ｂ及び１４ｅ
に同って外側に凸状となるように円弧状に延びている。

かくの通υであるので、上述した履板２においては、そ
の横断面形状が略三角形ではなくて略扇形になっている
。この第２の具体例においても、図示する如く、頂部１
２の中間直線部１４ａを履板２の後端近傍に配置して履
板２の長手方向中間部において後傾斜面がほぼ垂直に直
線状に延びるように構成すると共に、頂部１２の両端直
線部１４ｂ及び１４ｃ金履板２の前端近傍に配置して履
板２の長手方向両端部において前傾斜面がほぼ垂直に直
線状に延びるように構成するのが好ましい。

かかる第２の具体例の履板２においては、第１の具体例
と同様の効果が達成されるほか、更に、その横断面形状
が略扇形である故に、第１の具体例のものに比してその
Ｍ量が幾分重くなるが、転地で使用した場合でもその表
面を荒すことが少ないという利点を有する。

以上、本発明に従って構成されたトラクタ用履板の具体
例について説明したが、本発明はかかる具体例に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種
々の変形乃至修正が可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に従って構成された第１の具体例の履
板全科め下方から見た斜視図。 第２図は、第１図の履板の一部を示す底面図。 第３図は、第２図におけるｍ−ｒｎ　１１による断面図
０ 第４図は、第２図におけるＩＶ−ＩＶ線による断面図。 第５図は、第１図の履板金トラクタに装着した状態金示
す部分側面図。 第６図は、本発明に従って構成された第２の具体例の履
板全科め下方から見た斜視図。 第７図は、第６図の履板の一部を示す底面図。 第８図は、第７図におけるｔ’ｍ　−ｔｍ線による断面
図０ 第９図は、第７図におけるＩＸ−ＩＸ線による断面図０ ２及び２・・・履板 ４・・・前側壁 ６・・・後側壁 １２・・・頂部 １４Ｂ・・・中間直線部

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、履板の前端と後端とからそれぞれ発して共通頂部に
   向つて集まる前傾斜面と後傾斜面とを備えた接地面を有
   し、該頂部が履板の長手方向一端側から他端側まで延び
   ているトラクタ用履板であつて、該頂部は履板の長手方
   向中間部においてその長手方向に実質上直線状に延びる
   中間直線部と、履板の長手方向両端部においてその長手
   方向に実質上直線状に延びる端部直線部を有し、該中間
   直線部が履板の後部に配設され、該端部直線部の各々が
   履板の前部に配設されている、ことを特徴とする履板。 ２、該頂部は該中間直線部と該端部直線部を接続する接
   続部を有し、該接続部の各々が履板の前部から後部に向
   つてその長手方向内方に実質上直線状に延びている、特
   許請求の範囲第１項記載の履板。 ３、該前傾斜面は履板の長手方向中間部及び両端部にお
   いてその前端から発して該頂部に向つて直線状に傾斜し
   、該後傾斜面は履板の長手方向中間部及び両端部におい
   てその後端から発して該頂部に向つて直線状に傾斜して
   おり、履板の横断面形状が略三角形である、特許請求の
   範囲第１項又は第２項記載の履板。 ４、該前傾斜面は履板の長手方向中間部においてその前
   端から発して該頂部に向つて外側に凸状となるように円
   弧状に延びると共に、履板の長手方向両端部においてそ
   の前端から発して該頂部に向つて直線状に傾斜し、該後
   傾斜面は履板の長手方向中間部においてその後端から発
   して該頂部に向つて直線状に傾斜すると共に、履板の長
   手方向両端部においてその後端から発して該頂部に向つ
   て外側に凸状となるように円弧状に延びており、履板の
   横断面形状が略扇形である、特許請求の範囲第１項又は
   第２項記載の履板。 ５、該頂部の該中間直線部の長手方向の長さ（Ｌ）は、
   該頂部の該端部直線部の各々の長手方向の長さの和（２
   Ｈ）と実質上等しいかそれよりも大きくなる（Ｌ≧２Ｈ
   ）ように設定されている、特許請求の範囲第１項乃至第
   ４項のいずれかに記載の履板。 ６、該頂部の該中間直線部は履板の後端近傍に配置され
   、該前傾斜面は履板の長手方向中間部においてその前端
   から発して該中間直線部に向つてほぼ垂直に直線状に延
   び、また該頂部の該端部直線部の各々は履板の前端近傍
   に配置され、該後傾斜面は履板の長手方向両端部におい
   てその後端から発して該端部直線部の各々に向つてほぼ
   垂直に直線状に延びている、特許請求の範囲第１項乃至
   第５項のいずれかに記載の履板。 ７、該頂部の先端部は、長手方向その実質上全長に渡つ
   て凸状に突出せしめられている、特許請求の範囲第１項
   乃至第６項のいずれかに記載の履板。 ８、該頂部の先端部には部分硬化処理が施されている、
   特許請求の範囲第７項記載の履板。 ９、該部分硬化処理は高周波焼入れ処理である、特許請
   求の範囲第８項記載の履板。 １０、該部分硬化処理はその表面部にチル層を生成せし
   めるチル化である、特許請求の範囲第８項記載の履板。 １１、履板はダクタイル鋳鉄、ベーナイトダクタイル鋳
   鉄、鍛鋼又は鋳鋼から形成されている、特許請求の範囲
   第１項乃至第１０項のいずれかに記載の履板。