JPS6183419A - 内燃機関の沸騰冷却装置 - Google Patents

内燃機関の沸騰冷却装置

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JPS6183419A
JPS6183419A JP20294284A JP20294284A JPS6183419A JP S6183419 A JPS6183419 A JP S6183419A JP 20294284 A JP20294284 A JP 20294284A JP 20294284 A JP20294284 A JP 20294284A JP S6183419 A JPS6183419 A JP S6183419A
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JP
Japan
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refrigerant
condenser
temperature
tank
air
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JP20294284A
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Inventor
Hirofumi Aoki
青木 弘文
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P3/00Liquid cooling
    • F01P3/22Liquid cooling characterised by evaporation and condensation of coolant in closed cycles; characterised by the coolant reaching higher temperatures than normal atmospheric boiling-point
    • F01P3/2285Closed cycles with condenser and feed pump
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P11/00Component parts, details, or accessories not provided for in, or of interest apart from, groups F01P1/00 - F01P9/00
    • F01P11/02Liquid-coolant filling, overflow, venting, or draining devices

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、ウォータジャケット コンデンサ等からなる
冷媒循環系内に所定量の冷媒を封入し、ウォータジャケ
ット内で液相冷媒を沸騰気化させて内燃機関の冷却を行
うようにした内燃機関の沸騰冷却装置に関する。
〈従来の技術〉 自動車用内燃機関に用いられている周知の水冷式冷却装
置にあっては、ウォータジャケントの求人口部と水出口
部との間などで相当な温度差を生じ、均一な冷却を実現
することが難しいと共に、ラジェータにおける熱交換効
率に自ずから限界があることからラジェータや冷却ファ
ンが大型にならざるを得ない。
このような点から、近年、冷却水の沸騰気化潜熱を利用
した冷却装置が注目されている(例えば特公昭57−5
7608号公法、特開昭57−62912号公報参照)
。これは基本的には、ウォータジャケット内で液相冷媒
(冷却水)を沸騰気化させ、その発生蒸気を外部のコン
デンサに導いて凝縮液化させた後に、再度ウォータジャ
ケット内に循環供給する構成であって、この冷媒の相変
化を利用した冷却装置によれば、冷却水の単純な温度変
化を利用した水冷式のものに比べて極めて少量の冷却水
の循環で要求放熱量を満足でき、かつコンデンサを従来
のラジェータよりも大巾に小型化でき、しかも機関各部
の温度分布の均一化が図れる等の利点が指摘されている
ところが、このように種々の利点を有すると考えられて
いる沸騰冷却装置も実際には実用化されるに至っていな
い。すなわち上記特公昭57−57608号公報や特開
昭57−62912号公報等に記載のものは、冷媒循環
系が一部で大気に開、放された非密閉構造となっており
、蒸気化した冷媒の損失が実用上無視できない程度に大
きく、しかも系内から不凝縮気体である空気を完全に除
去することが困難であるため、残留空気によって冷却性
能が著しく低下する等の問題を有していた。
本出願人は上記のような実情に鑑み、密閉した冷媒循環
系内に所定量の冷媒を封入して沸騰・凝縮のサイクルを
行わせるようにした沸騰冷却装置を先に提案している(
特願昭58−145470号、特願昭59−10015
7号、特願昭59−140378号等)。これらの装置
では、例えば始動時に系内を一旦液相冷媒で満たした後
に空気の侵入を防止しつつ余剰冷媒をリザーバタンクに
排出することによって密閉系内に所定量の冷媒を封入す
るようにしてあり、機関運転中は、冷媒供給ポンプによ
りウォータジャケットに発生蒸気相当分の液相冷媒を循
環供給し、常に所定レベル以上に液相冷媒の液面を保っ
て燃焼室壁等の確実な。
冷却を図っている。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、このような沸騰冷却装置においても、冷
媒循環系から完全に空気を除去することは困難で、わず
かながらではあるが空気が混入していることがあり、運
転を続けるうちに、この空気が系内の一部、具体的には
コンデンサに集められることがわかった。、これは本発
明者らが運転中のコンデンサ内の様子をサーモピュアに
よって過影したことによって明らかになったもので、第
14図にハンチングで示される部分に空気が封じ込めら
れて低温になっていることから確認された。尚、51は
蒸気入口、52はロアタンクである。
そして、このようなコンデンサ内への空気の集中と滞留
により、コンデンサの放熱面積を確保すべくコンデンサ
内の液相冷媒の液面が所定のレベルより低く保たれてい
て、かつ冷却ファンが回転していても、空気により実質
的に放熱面積が狭められてしまうので、系内の温度を設
定温度に保てなくなってしまい、温度制御が困難となる
他、冷却ファンの連続運転を余儀なくされるため、冷却
ファンの運転時間の増大に伴う騒音の増加を招くという
問題点があった。
そこで本発明は、冷媒循環系内の空気の溜まる部位から
運転中に空気を抜くことを可能にした沸騰冷却装置を提
供することを目的とする。
く問題点を解決するための手段〉 本発明は、上記の目的を達成するため、冷媒循環系の系
外に系内より低い負圧状態の負圧タンクを設けると共に
、系内の空気の溜まる部位と負圧タンクとを連通・遮断
する弁装置を設けるようにした。
く作用〉 こうして、負圧タンク内の負圧を利用して、空気混入時
に系内の空気の溜まる部位から空気を排出させるのであ
る。
〈実施例〉 第1図は本発明に係る沸騰冷却装置の一実施例を示すも
ので、同図において、1はウォータジャケット2を備え
てなる内燃機関、3は気相冷媒を凝縮するためのコンデ
ンサ、4は電動式の冷媒供給ポンプを夫々示している。
上記ウォータジャケット2は、内燃機関1のシリンダ及
び燃焼室の外周部を包囲するようにシリンダブロック5
及びシリンダヘッド6の両者に亘って形成されたもので
、通常気相空間となる上部が各気筒で互いに連通してい
ると共に、その上部の適宜な位置に蒸気出ロアが設けら
れている;この蕩気出ロアは、接続管8及び蒸気通路9
を介してコンデンサ3の後述するアッパタンク11に連
通しており、かつ上記接続管8には、冷媒循環系の最上
部となる排出管取付部8aが上方に立ち上がった形で形
成されていると共に、その上端開口をキャップ10が密
閉している。
上記コンデンサ3は、上記蒸気通路9が接続されるアッ
パタンク11と、上下方向の微細なチューブを主体とし
たコア部12と、このコア部12で凝縮された液化冷媒
を一時貯留する冷媒タンクとしてのロアタンク13(必
ずしもコンデンサ3と一体であることを要しない。)と
から構成されたもので、例えば車両前部など車両走行風
を受は得る位置に設置され、更にその前面あるいは背面
に、強制冷却用の電動式冷却ファン14を備えている。
そして、上記ロアタンク13にはその下部に冷媒循環通
路15の一端が接続されている。冷媒循環通路15の他
端は、上記ウォータジャケット2の゛シリンダヘッド6
側の冷媒人口2aに接続されており、中間部には、冷媒
供給ポンプ4が介装され、更にこのポンプ4と冷媒人口
2aとの間に後述する第2電磁弁22が介装されている
以上のウォータジャケット2−蒸気通路9−コンデンサ
3−ロアタンク13−冷媒供給ボンブ4−第2電磁弁2
2−ウォータジャケット2の経路によって冷媒循環系が
構成されている。
次に16はリザーバタンクを示し、このリザーバタンク
16は上記冷媒循環系の系外に設けられて予備液相冷媒
を貯留するものであって、上記ウォータジャケット2と
略等しい高さ位置に設置されている。17はキャップを
示している。そして、このリザーバタンク16の上部空
間は大気導入通路30により後述する第5電磁弁31を
介して大気に開放されるようになっている。
上記冷媒循環系の最上部となる接続管8の排出管取付部
8aには、系内の空気を排出するため、常閉型の第1電
磁弁18を介して空気排出通路19が接続されており、
かつ空気排出時に同時に溢れ出る液相冷媒を回収するた
め、この空気排出通路19の先端部は上記リザーバタン
ク16内に開口している。
また、上記リザーバタンクI6の底部に補助冷媒通路2
0.21が接続されている。一方の補助冷媒通路20°
は三方弁である第2電磁弁22を介して上記冷媒循環通
路I5に接続されている。第2電磁弁22は、消磁状態
では冷媒循環通路15を遮断して補助冷媒通路20によ
りロアタンク13とリザーバタンク16とを冷媒供給ポ
ンプ4を介して連通状態(流路A)にし、励磁状態では
補助冷媒通路20を遮断して冷媒循環a路15を連通状
態(流路B)にするものである。
そして、上記冷媒供給ポンプ4としては、正逆両方向に
液相冷媒を圧送できるものが用いられており、第2電磁
弁22が流路Aの状態で冷媒供給ポンプ4を正方向に駆
動すれば、ロアタンク13からリザーバタンク16へ液
相冷媒を強制排出でき、逆方向に駆動すれば、リザーバ
タンク16からロアタンク13へ液相冷媒を強制的に導
入でき、更に第2電磁弁22が流路Bの状態で冷媒供給
ポンプ4を正方向に駆動すれば、ロアタンク13からウ
ォータジャケット2へ液相冷媒を循環供給することがで
きる。
そして、他方の補助冷媒通路21はロアタンク13の比
較的上部に接続されていて、その途中には常開型の第3
電磁弁23が介装されている。
次に24はサージタンクを示し、このサージタンク24
には、負圧源(例えばガソリン機関であれば吸気マニホ
ールド、ディーゼル機関であればバキュームポンプ)に
チェック弁25を介して接続された負圧導入通路26が
三方弁である第4電磁弁27を介して接続されている。
そして、上記コンデンサ3のロアタンク13の上部にチ
ェック弁28を有する空気排出通路29が接続され、こ
の空気排出通路29は上記第4電磁弁27を介してサー
ジタンク24に接続されている。ここで、上記第4電磁
弁27は、消磁状態で空気排出通路29を遮断して負圧
導入通路26とサージタンク24とを連通状態(流路A
)にし、励磁状態で負圧導入通路26を遮断して空気排
出通路29とサージタンク24とを連通状態(流路B)
にするものである。したがって、サージタンク24が系
外にあって系内より低い負圧状態の負圧タンクをなし、
第4電磁弁27が系内の空気の溜まる部位であるコンデ
ンサ3と負圧タンクであるサージタンク24とを連通・
遮断する弁装置をなす。
また、上記サージタンク24には、リザーバタンク16
への大気導入通路30に設けられた三方弁である第5電
磁弁31からの大気導入通路32が接続されている。第
5電磁弁31は、励磁状態でサージタンク24への大気
導入通路32を遮断してリザーバタンク16への大気導
入通路30を連通状態(流路A)にし、消磁状態でリザ
ーバタンク16への大気導入通路30を遮断してサージ
タンク24への大気導入通路32を連通状態(流路B)
にするものである。
更に、上記サージタンク24の底部にはチェック弁33
を介して冷媒戻し通路34の一端が接続され、その他端
は上記リザーバタンク16の底部に接続されている。
上記各電磁弁18.22.23.27.31、冷媒供給
ポンプ4及び冷却ファン14は、マイクロコンピュータ
内蔵の制御装置35によって駆動制御されるもので、具
体的には、ウォータジャケット2に設けた第1液面セン
サ36、温度センサ37、ロアタンク13に設けた第2
液面センサ38、及び冷媒循環系最上部に設けた負圧ス
イッチ39の各検出信号に基づいて後述する制御が行わ
れる。
ここで上記第1.第2液面センサ36.38は例えばリ
ードスイッチを利用したフロート式センサ等が用いられ
、冷媒液面が設定レベルに達しているか否かをオン・オ
フ的に検出するものであって、第1液面センサ36はそ
の検出レベルがシリンダへ・ノド6の略中間程度の高さ
位置に設定され、かつ第2液面センサ38はその検出レ
ベルが補助冷媒通路21の開口よりも僅かに上方で空気
排出通路29の開口よりも下方の高さ位置に設定されて
いる。また温度センサ37は例えばサーミスタ等からな
り、上記第1液面センサ36の若干下方位置つまり通常
液相冷媒内に没入する位置に設けられて、ウォータジャ
ケット2内の冷媒温度を検出している。また負圧スイッ
チ39は、大気圧と系内圧力との差圧に応動するダイヤ
フラムを用いたもので、高地。
低地等に拘らず使用環境下における大気圧に対し系内が
負圧であるか否かを検出しており、具体的には一りOn
+mHg〜−3On+mHg程度に作動圧を設定しであ
る。
尚、その他の機関運転条件を検出する各種センサが用い
られるが、これについては図示していない。
第2図〜第11図は、上記制御装置35において実行さ
れる制?Inの内容を示すフローチャートであって、以
下、機関の始動から停止までの流れに沿ってこれを説明
する。
第2図は制御の概要を示すフローチャートであって、機
関の始動(エンジンキーON)により制御が開始される
と、ステップ1 (図ではSlと表しである。以下同様
)のイニシャライズ処理(RAMクリア、PIAイニシ
ャルセント、割込み許可等)を行った後に、先ずその始
動が初期始動であるか再始動であるか、具体的には温度
センサ37による検出温度が所定温度(例えば45℃)
より高いか否かをステップ2において判定する。所定温
度以下つまり未暖機状態の初期始動であれば、ステップ
3の空気排出制御を経てからステップ4の暖機制御へ進
み、以後は温度制御、液面制御等のステップ5〜ステツ
プ11の制御ループをキーOFF時まで繰り返し行う。
一方、ステップ2で所定温度以上の場合、つまり再始動
時には経時的な空気の侵入が考えられないのでステップ
3の空気排出制御は省略する。
また、その制御中にキーOFFの信号が入力されると、
第3図に示す割込み制御ルーチンが実行され、ステップ
12のキーOFF制御による一定の処理を経た後に電源
がOFFとなって一連の制御が終了する。
第4図はステップ3の空気排出制御のフローチャートを
示すものである。尚、この機関始動の際に、通常冷媒循
環系内は液相冷媒(例えば水と不凍液との混合液)でほ
とんど満たされた状態にあり、またリザーバタンク16
には系内を完全に満たし得る以上の液相冷媒が貯留され
ている。空気排出制御は、この状態から更に系内を完全
に満水状態とすることによって空気を排出するものであ
り、先ずステップ31で第1電磁弁18を開、第2電磁
弁22を流路A、第3電磁弁23を閉、第4電磁弁27
を流路A、第5電磁弁31を流路Aと夫々制御し、ステ
ップ32で冷媒供給ポンプ4を逆方向へ駆動開始する。
これにより、リザーバタンク16内の液相冷媒が補助冷
媒通路20を介して系内に導入される。
これは、ステップ33で所定時間、具体的には系内を満
水にするに十分なように予めソフトウェアタイマT1に
設定された数秒ないし数十秒程度の間継続される。従っ
て、系内に残存していた空気は、系上部に集められた後
、空気排出通路19を介して系外のりサーバタンク16
側に強制的に排出される。
そして、所定時間経過した時点で冷媒供給ポンプ4をO
FF (ステップ34)とすると共に、タイマT、をク
リア(ステップ35)シ、次の暖機側?B (ステップ
4)へ進む。
第5図はステップ4の暖機制御のフローチャートを示す
ものである。先ずステップ41で第1電磁弁18を閉、
第2電磁弁22を流路B、第3電磁弁23を開、第4電
磁弁27を流路A、第5電磁弁31を流路Aと夫々制御
する。暖機制御に進んで来た時点では、コンデンサ3内
は当然液相冷媒で満たされた状態にあるから、コンデン
サ3の放熱能力は極めて低く抑制され、その結果ウォー
タジャケット2内の冷媒温度が速やかに上昇して、やが
て沸騰が始まる。暖機制御は、基本的にはウォータジャ
ケット2内の冷媒温度が目標温度に上昇するまで第3電
磁弁23を開(ステップ41)としてロアタンク13と
リザーバタンク16とを連通状態に保ったまま待機する
ものであり、ステップ42で設定温度を算出し、ステッ
プ43で温度センサ37による実際の検出温度と設定温
度との比較を行い、検出温度が「設定温度+2.0°C
(α3)」となったときに、ステップ45で第3電磁弁
23を閉として系内を密閉状態にし、この制御を終了す
る。上記の設定温度(ステップ42)は、機関の負荷や
回転速度等の運転条件に応じて随時最適に設定されるも
ので、例えは80〜110℃程度の範囲内で定められる
(以下のステップ51.ステップ67、ステップ74に
おいても同様である)。
一方、この暖機制御の間、系内は大気圧下に開放されて
いるため、設定温度が略100℃を越える場合等では、
発生蒸気圧によって系内の液相冷媒がリザーバタンク1
6に押出される結果、冷媒温度が設定温度に達する前に
、ウォータシャケ・ノド2内の液面やロアタンク13内
の液面が過度に低下する。これに対処するため、何れか
一方の液面が第1液面センサ36あるいは第2液面セン
サ38の設定レベルを下廻ったとき(ステップ44でN
oのとき)には、直ちに系内を密閉(ステップ45)シ
て、この制御を終了する。
暖機制御の終了後は、前述したようにステップ5〜ステ
ツプ11の制御ループが繰り返されることになる。
このill ’<Hループは、冷却ファンL4(7)O
N−OFFにより微細な温度制御を行うステップ5のフ
ァン制′4B(第6図)と、液相冷媒の循環供給により
ウォータジャケット2内の液面を設定レベル以上に保つ
ステップ6の液面制御(第7図)と、検出温度が目標と
する設定温度から比較的大きく離れた場合に実質的放熱
面積の拡大あるいは縮小を行うステップ9のコンデンサ
内水位低下制御(第8図)及びステップ10のコンデン
サ内水位上昇制御(第9図)と、コンデンサ3内から空
気抜きを行うステップ11の緊急時空気排出制御(第1
0図)とに大別される。
先ず、前述したように、暖機制御において検出温度が「
設定温度+2.0°C(α3)」となった状態でこの制
御ループに進んで来た場合について説明すると、第6図
のステップ52.ステップ53で冷却ファン14をON
とすると共に、既にステップ7における上限温度〔設定
温度+2.0℃(α3)〕を越えており、かつステップ
8におけるロアタンク13内の液面の設定レベルを越え
ているので、直ちにステップ9に進んで、第8図のコン
デンサ内水位低下制御に入る。
このコンデンサ内水位低下制御(第8図)は、コンデン
サ3内の液相冷媒を冷媒供給ポンプ4により第2電磁弁
22及び補助冷媒通路20を介してリザーバタンク16
へ強制的に排出しくステップ61゜ステップ62)、コ
ンデンサ3内の液面を低下させて放熱能力を高めるもの
であり、その排出は検出温度が「設定温度+1゜0℃(
α、)」の温度に低下するまで継続され(ステップ67
、ステップ68)、最後に系内を密閉(ステップ69)
シて終了する。
上記の終了温度は、冷却ファン14のみに依存する条件
であるステップ7の上限温度〔設定温度+2.0℃(α
3)〕と下限温度〔設定温度−4,0℃(α4)〕の範
囲内で、かつ設定温度より若干高温側に設定しであるが
、これは液面の下降に対する温度変化の応答性を考慮し
たものである。また、上記冷媒排出中にも、ウォータジ
ャケット2内では冷媒が沸騰し続けるので、徐々にその
液面が低下して行くが、このウォータジャケット2内の
液面が設定レベル以下となった場合には、第2電磁弁2
2を一時流路Bに切換えてコンデンサ3からウォータジ
ャケット2へ液相冷媒の補給を行い(ステップ63〜ス
テツプ65)、第1液面センサ36の設定レベルに維持
する。尚、万一コンデンサ3内の液面を最大限に低下さ
せても放熱能力不足が回避できずに、第2液面センサ3
8による設定レベルにまで液面が下降してしまった場合
には、蒸気の流出を防止するために、直ちにこの制御を
終了する(ステップ66)。また同様の理由からステッ
プ8でロアタンク13内の液面が第2液面センサ38の
設定レベル以下である場合には、コンデンサ内水位低下
制御を行わない。
一方、上記のようにコンデンサ3内の液面が適宜に制御
されて機関発熱量とコンデンサ3の放熱量とが、その沸
点の下で略平衡し、系内が密閉された後は、第6図に示
したファン制御(ステップ5)と第7図に示した液面制
御(ステップ6)とを繰り返し行う。上記ファン制御に
おいては、系内温度を更に高精度に、具体的には「設定
温度子0.5℃(αI)Jと「設定温度−0,5°C(
α2)」との間に維持するように冷却ファン14をON
・OFF制御(ステップ52〜ステツプ54)する。ま
た上記液面制御においては、ウォータジャケット2内の
液面が設定レベル以下となった場合に、冷媒供給ポンプ
4をONにしてコンデンサ3側からウォータジャケット
2へ液相冷媒を補給し、その液面を設定レベルに維持す
る(ステップ56〜ステツプ58)。
また車両走行風の増大などの外乱や、運転条件の変化に
伴う設定温度自体の変化によって、系内温度がステップ
7の下限温度〔設定温度−4,0°C(α4)〕を下廻
った場合には、ステップ10に進んで、第9図に示すコ
ンデンサ内水位上昇制御を開始する。
このコンデンサ水位上昇制御(第9図)は、リザーバタ
ンク16内の液相冷媒をコンデンサ3側に導入してコン
デンサ3内の液面を上昇させることにより放熱能力を抑
制する制御である。尚、この実施例においては、液相冷
媒の導入に際して、冷媒供給ポンプ4の逆方向駆動によ
る強制導入と、系内外の圧力差を利用した冷媒導入とを
併用している。すなわち、負圧スイッチ39の信号に基
づく判定(ステップ71)により、系内が負圧下にある
場合には、第2電磁弁22を流路B、第3電磁弁23を
開(ステップ72)とし、補助冷媒通路21を介して系
内外の圧力差を利用した冷媒導入を行う。この冷媒導入
は、検出温度が「設定温度−3,0℃(α6)」の温度
に上昇するまで継続(ステップ74゜ステップ75)さ
れ、最後に系内を密閉(ステップ76)シて終了する。
上記の終了温度は、やはり液面の上昇に対する温度変化
の応答性を考慮したものである。また、この冷媒導入中
にウォータジャケット2内の液相冷媒が不足した場合に
は、冷媒供給ポンプ4による冷媒補給のための液面制御
を行う (ステップ73、第7図参照)。
系内が正圧下にある場合、あるいは上述の冷媒導入中に
正圧となった場合には、第3電磁弁23を閉(ステップ
77)とし、第2電磁弁22の流路Aへの切換えと冷媒
供給ポンプ4の逆方向駆動とによりリザーバタンク16
からコンデンサ3内へ液相冷媒を強制導入する(ステッ
プ79.ステップ80)。
この強制導入の場合も、検出温度が「設定温度−3,0
℃(α6)」の温度に上昇するまで¥a統される(ステ
ップ74.ステップ75)。また、この冷媒厚人中にウ
ォータジャケット2内の液相冷媒が不足した場合には、
第2電磁弁22を流路Bに一時切換えて冷媒供給ポンプ
4を正方向駆動し、冷媒の補給を行う (ステップ78
.ステップ81.ステップ82)上記のコンデンサ内水
位上昇制御の結果、系内温度がステップ7の上限温度〜
下限温度に逗かれた後は、やはり前述した冷却ファン1
4のみによる温度制御(ステップ51〜ステツプ54)
が行われる。
このように、コンデンサ3内の液面制御は、系内温度を
常に「設定温度+2.0°C」と「設定盆度−4,0°
C」の範囲内(ステップ7)に導くように行われるもの
であり、例えば運転条件の急変により設定温度が大きく
変化した場合にも、コンデンサ3の放熱能力を広範囲に
、かつ速やかに変化させ得ると共に、これによる凝縮量
変化が直ちにウォータジャケット2側冷媒の沸騰の抑制
、促進として影響を及ぼすので、極めて良好に設定温度
に゛追従させることができる。そして、冷却ファン14
の制御は、系内温度を更に「設定温度±0.5℃」の範
囲内(ステップ52)に導くように行われ、これによっ
て一層高精度でかつ応答性の良い温度制御が達成される
のである。
一方、ステップ7での判定で検出温度が「設定温度+2
.0℃(α、)」以上であり、かつステップ8での判定
でロアタンク13内の液面が設定レベル以下の場合は、
Sllに進んで、第10図の緊急時空気排出制御に入る
この緊急時空気排出制御(第10図)は、コンデンサ3
のロアタンク13内の液面が設定レベルより低下してい
て見打トげ上は放熱面積が確保されているのに、冷却フ
ァン14が回転しても温度センサ37による検出温度が
設定温度をはるかに越えている場合は、コンデンサ3内
に空気が集中して滞留し放熱面積が実質的に狭められて
いるものとみなして、コンデンサ3内から空気を抜くも
のである。
尚、この緊急時空気排出制御に入る前まで第4電磁弁2
7は流路Aの状態に保たれ、この第4電磁弁27により
サージタンク24は負圧導入通路26及びチェック弁2
5を介して負圧源と連通しており、サージタンク24内
には吸気マニホールド負圧の場合でも一400mmt1
g以下の負圧が貯えられている。
この緊急時空気排出制御に入ると、先ずステップ91で
冷却ファン14がONか否か判定し、YESの場合は、
次にステップ92で温度センサ37による検出温度が「
設定温度+5.0°C(α7)」以上か否かを判定する
。ここでYESの場合は、ステップ93で第4電磁弁2
7を流路Bに切換える。
すると、コンデンサ3のロアタンク13の上部空間がチ
ェック弁28を有する空気排出通路29を介して負圧が
貯えられているサージタンク24と連通し、サージタン
ク24内の負圧によりロアタンク13の上部空間から空
気を吸引してサージタンク24に排出させる。これは、
第6図の温度制御において冷却ファン14をOFFする
条件である検出温度が「設定温度−0,5°C(α2)
」以下となるまで(ステップ55)続けられる。
この場合、系内が負圧となっている減圧沸騰時(250
mmHg程度)でも、空気抜きが可能である。
次に第11図は、エンジンキーがOFF操作された場合
に割込み処理されるステップ12のキーOFF制御を示
している。
これは、先ず設定温度を80℃にセット(ステップ10
4)することによって、前述したコンデンサ内水位低下
制御を行わせ、コンデンサ3の放熱能力を最大限に利用
するようにすると共に、最大10秒程度冷却ファン14
を駆動して強制冷却(ステップ105、  ステップ1
06.ステップ53)シ、系内が十分に低い温度(例え
は80℃)になる(ステップ103)か、系内が負圧状
態になる(ステップ107)か、あるいは一定時間(例
えば60秒)経過したこと(ステップ108)を条件と
して電源を○FF(ステップ109)とする。
この電源OFFにより、常閉型の第1電磁弁18は閉、
第2電磁弁22は流路A、常開型の第3電磁弁3は開、
第4電磁弁27は流路A、第5電磁弁31は流路Bにな
る。したがって、系内の温度低下つまり圧力低下に伴っ
てリザーバタンク16から補助冷媒通路21及び第3電
磁弁23を介して液相冷媒が自然に導入され、最終的に
は系全体が液相冷媒で満たされた状態となって次の始動
に備えることになる。
また、サージタンク24内の底部には緊急時空気排出制
御の際に空気と一緒に吸引された冷媒が少量溜まってい
るが、第5電磁弁31が流路Bに切換えられることによ
り、サージタンク24が大気に開放される結果、サージ
タンク24の底部からチェック弁33及び冷媒戻し通路
34を経てリザーバタンク16内に冷媒が戻される。し
たがって、空気と一緒に排出されてしまった冷媒をm開
停止後に回収することかでき、系内の冷媒量が著しく減
ることはない。
一方、上記のキーOFF制御中に再度エンジンキーがO
N操作される場合もあるが、この場合にはステップ10
2の判断によりステップ110へ進み、予め退避させた
(ステップ101)情報に基づいて冷却ファン14及び
設定温度を復帰させると共に、ステップ105.ステッ
プ108のソフトウェアタイマT z +T3をクリア
(ステップ111) L、キーOFF前に進行していた
制御状態に戻るのである。
第12図及び第13図には他の実施例を示す。
この実施例は、緊急時空気排出制御においてステップ9
2でのウォータジャケット2内の冷媒温度の判定に代え
て、コンデンサ3内の温度を判定するようにしたもので
あり、第12図に示される如くコンデンサ3内に臨ませ
て温度センサ40を取付け、第13図のフローチャート
に示される如くステップ92の代わりにステップ92″
を設けて、コンデンサ3内の温度が空気の混入により「
設定温度−5,0℃(α8)」以下に低下したときに第
4電磁弁27を流路Bに切換えて空気の排出を行うよう
にしている。その他は同じであり、省略する。
〈発明の効果〉 以上説明したように本発明によれば、運転中に系内の空
気の溜まる部位から空気を抜くことができ、しかも減圧
沸松下でもそのまま空気抜きが可能であり、系内の温度
制御が良好になると共に、冷却ファンの過度の運転によ
る騒音の増大を防止できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す構成図、第2図〜第1
1図は同上一実施例における制御の内容を示すフローチ
ャート、第12図は他の実施例を示す構成図、第13図
は同上他の実施例における緊急時空気排出制御のフロー
チャート、第14図はコンデンサ内への空気が滞留する
様子を示す概略図である。 ■・・・機関  2・・・ウォータジャケット  3・
・・コンデンサ  4・・・冷媒供給ポンプ  7・・
・蒸気出口  13・・・ロアタンク  14・・・冷
却ファン16・・・リザーバタンク  18・・・第1
電磁弁  19・・・空気排出通路  20.21・・
・補助冷媒通路  22・・・第2電磁弁  23・・
・第3電磁弁  24・・・サージタンク  26・・
・負圧導入通路  27・・・第4電硼弁29・・・空
気排出通路  31・・・第5電磁弁  34・・・冷
媒戻し通路  35・・・制御装置  36・・・第1
液面センサ  37・・・温度センサ  38・・・第
2液面センサ39・・・負圧スイッチ  40・・・温
度センサ特許出願人  日産自動車株式会社 代理人 弁理士 笹 島  冨二雄 第5図 第6図 第7図 譲 8 叉 第10図 第11図 第13図 第14図 龜B−s、o℃

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)液相冷媒を貯留すると共に上部に蒸気出口を有す
    る機関のウォータジャケットと、上記蒸気出口に接続さ
    れて気相冷媒を凝縮液化すると共に下部に冷媒タンクを
    有するコンデンサと、上記冷媒タンクと上記ウォータジ
    ャケットとの間に設けられた冷媒供給ポンプとを含み、
    所定量の冷媒を封入した状態で密閉される冷媒循環系を
    備えた内燃機関の沸騰冷却装置において、上記冷媒循環
    系の系外に系内より低い負圧状態の負圧タンクを設ける
    と共に、系内の空気の溜まる部位と上記負圧タンクとを
    連通・遮断する弁装置を設けたことを特徴とする内燃機
    関の沸騰冷却装置。
  2. (2)上記空気の溜まる部位がコンデンサ内である特許
    請求の範囲第1項記載の内燃機関の沸騰冷却装置。
  3. (3)弁装置が、コンデンサ内の液面を検出する手段と
    、コンデンサに付設された冷却ファンの作動を検出する
    手段と、ウォータジャケット内の温度を検出する手段と
    からの信号に基づいて作動するものである特許請求の範
    囲第1項又は第2項記載の内燃機関の沸騰冷却装置。
  4. (4)弁装置が、コンデンサ内の液面を検出する手段と
    、コンデンサに付設された冷却ファンの作動を検出する
    手段と、コンデンサ内の温度を検出する手段とからの信
    号に基づいて作動するものである特許請求の範囲第1項
    又は第2項記載の内燃機関の沸騰冷却装置。
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