JPS617375A - 簡易滑り止め材料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、簡易滑り止め材料に関し、凍結路面でのスリ
ップを防止するためタイヤトレッドや靴底等に取付けて
利用されるものである。

〔従来の技術〕

種々の路面状態のなかで凍結した路面は最も滑り易く、
歩行や自動車の走行が著しく危険な状態となる。凍結し
た路面での摩擦抵抗を高めるには、靴底やタイヤトレッ
ドに軟質のゴム材料を用い、路面との接触面積を増すこ
とが効果的であシ、冬期の大部分において路面が凍結し
た状態にあるような寒冷地においては、このような工夫
がなされた靴やタイヤが用いられている。しかるＫ、こ
のような凍結路面での摩擦性能を高めたゴム材料は耐摩
耗性や濡れた路面での摩擦性能が劣っておシ、凍結して
いない路面での使用には適していないのである。従って
、冬期において、路面が稀にしか凍結しない地域におい
ては、乾燥路面や濡れた路面に適した比較的硬質の靴底
やタイヤトレッドが用いられるのが一般的である。この
ような状態において稀に路面が凍結した場合、歩行や走
行時の危険を回避するための対策が必要となる。

このような対策としては、靴やタイヤにアイゼンやチェ
ーンのような滑シ止め治具を取り付けることが挙げられ
る。しかるに、このような従来の滑り止め治具は、一般
的な用途には不適当であったり、取り付けが繁雑であっ
た。更に、上記の如き滑り止め治具を用いた場合、歩行
、走行時の衝撃が大きく、これらの治具を用いることに
よる不快感は避けられなかった。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、凍結路面上を歩行まだは車で走行する
場合、靴底まだはタイヤトレッドに貼り付けるだけでス
リップを防止し、かつ使用時の不快感をもたらさない簡
易滑り止め拐料を提供することにある。

〔発明の構成〕

本発明は、天然ゴムおよび／捷たはポリイソプレンゴム
１００重量部に対し、粒子径が１μｍ以下の補強性充填
剤を０〜２０重量部配合してなる厚さ０．３〜５　ｍｍ
の架橋したゴムシートの片面に、厚さ０．０１〜２　ｍ
ｍの接着剤層を積層させた簡易滑り止め材料をその要旨
とするものである。

以下、本発明の構成を具体的に説明する。

本発明の簡易滑り止め材料の摩擦面は、架橋した天然ゴ
ムおよび／またはポリイノプレンゴムから構成され、カ
ーボンブランク、シリカ、クレー等の粒子径が１μｍ以
下の補強性充填剤を含有しないか、あるいは該補強性充
填剤を含有してもゴム成分１００重量部に対し２０重量
部以下としたものである。

靴底やタイヤトレッドのように、摩擦される部位に用い
られるゴム材料には、耐摩耗性を高めるために粒子径が
１μｍ以下の補強性を有する充填剤が用いられるのが通
例であるが、本発明の簡易滑り止め材料の摩擦面を構成
する架橋したゴムシートには粒子径が１μｍ以下の補強
用充填剤が必要に応じ２０重量部以下の量含有させるこ
とができる。しかし、このような補強用充填剤は凍結路
面での摩擦性能を低下させるので、かかる粒子径が１μ
ｍ以下の補強用充填剤は含有させないほうが好ましい。

本発明の簡易滑り止め材料の摩擦面を構成する天然ゴム
および／またはポリイソプレンゴム層は架橋されたもの
である。凍結路面での摩擦性能は架橋しても、架橋しな
くても、あまり異ることはないが、架橋していないと特
に乾燥路面において路面との摩擦による剪断力によりフ
ローが起ったり、摩耗が著しくなるので、耐久性の上で
架橋する必要がある。架橋は公知の方法で行うことがで
き、例えばイオウ、過酸化物等の架橋剤を添加し熱処理
を行ったり、電子線、放射線等を放射する方法をとるこ
とができる。

架橋した天然ゴムおよび／またはポリイソプレンゴム層
の厚さは、ｏ、３ｍｍ以上５　ｍｍ以下である。ゴム層
の厚さが９．３ｍｍ未満では強度が低く、また５　ｍｍ
を越えると剛性が低下し好ましくない。

上記のゴム層は摩擦面の裏面に積層した接着剤層を介し
て、タイヤトレッドや靴底等に取シ付けて滑り止め材料
として用いられる。接着剤としては、タイヤトレッドや
靴底に接着可能な材料であり、接着強度としては４　”
９．／、１１以上の剪断強度を有するものが好ましい。

滑シ止めの着脱が容易であるためには、かがる接着剤と
してはジエンもしくはビニルポリマー等の高分子拐料に
粘着付与剤としてロジン誘導体、クマロン樹脂、テルペ
ン樹脂、石油系樹脂等を混合し、必要に応じて充填剤、
可塑剤等を配合した粘着性物質が好適である。

本発明の滑り止め材料の接着剤層の厚さは、ｏ、ｏ１ｍ
ｍ以上２ｍｍ以下である。接着剤層の厚さが０．０１１
ｍ未満では、タイヤトレッド面や靴底等の凹凸を埋め緊
密な接着層を作ることが困難であり、ｌ　ｍｍを超える
と接着剤層の剪断強度が低下するので軽重しくない。

本発明の簡易滑り止め材料は、上述のように主として、
摩擦面となる架橋した天然ゴムおよび／またはポリイソ
プレンゴム層と、それを取り付けるだめの接着剤層とか
ら構成されるのであるが、必要に応じて架橋した天然ゴ
ムおよび／またはポリイノプレンゴム層と接着剤層との
間に繊維状物質から成る補強層を介在させてもよい。繊
維状物質としてはセルロース、ナイロン、ビニロン（商
標）、ポリエステル、スチールワイ′ヤ等が挙げられ、
これらの繊維状物質は繊維をよシ合せた糸とし、一方向
に並べて用いたり、平織り布、あるいは不織布として用
いられる。

また本発明の簡易滑り止め桐材においては、補強用繊維
状物質層を設ける代りに、架橋した天然ゴムおよび／−
！たけポリイソプレンゴム層中に、長さ１０μｍ以上３
朋以下で長さ／径の比が１０〜５００の有機もしくは無
機の短繊維を天然ゴムおよび／またはポリイソプレンゴ
ム１００重ｉ部に対して１重量部以上４０重量部以下の
量を含有させてもよい。このような短繊維は特願昭５８
−１５１１０９号に示されるように、ゴム層の摩擦性能
を変えることなく、剛性を高める効果がある。

この場合、短繊維の長さが１０μｍ未満であったり、長
さ／径の比が１０未満であったり、配合量が１重量部未
満では充分に剛性をよりいっそう高める効果は得られな
い。まだ、短繊維の長さが３　ｍｍを超えたり、長さ／
径の比が５００を超えたり、配合量が４０重量部を超え
ると、加工が困難となるので好ましくない。

以下、図面を参照して本発明の構造を具体的に説明する
。

第１〜５図は本発明の簡易滑り止め材料の断面図を示す
ものである。

第１図は架橋したゴム層１の片面に接着剤層２が積層さ
れた例であり、第２図はゴム層１と接着剤層２との間に
補強用繊維状物質層３を介在させた例であり、第３図は
ゴム層１を最上層とし、その下方に順次、補強用繊維状
物質層３゜ゴム層１．接着剤層２を積層した例であり、
第４図はゴム層１を最上層とし、その下方に順次、接着
剤層２．補強用繊維状物質層６．接着剤層２を積層した
例であり、第５図は短繊維を含有するゴム層４に接着剤
層２を積層した例である。

〔実施例〕

天然ゴム１００重量部、亜鉛華５重量部、ステアリン酸
２重量部、Ｎ−フェニル−Ｎ’−（１，３−ジメチルブ
チル）−ｐ−フェニレンジアミン２重ｉ部、Ｎ−オキシ
・ジエチレン・ベンチアシル−２−スルフェンアミド１
重量部、イオウ２５重量部をロール混合し、厚さ１．５
朋のシート状に成型し、１６０°Ｃ×１５分でプレス加
硫し、架橋した天然ゴム７−トを得た。

更に、４２０ｄ／１のナイロンコードを縦方向と横方向
に５ｍ当り４０本の割合で配した平織りの布に、接着剤
として天然ゴム１００重量部に対し石油樹脂（Ｃ５留分
）８０重量部およびトルエン５４０重量部を添加し、攪
拌溶解した溶液を離型紙上で乾燥後の厚さが１．５　ａ
ｍとなるように塗工乾燥し、接着剤層と補強用繊維状物
質層を組み合せた粘着剤シートを調製した。

上記の架橋した天然ゴムシートと粘着剤シートとを貼シ
合せ第４図の構造を有する簡易滑り止め材料を調製した
。

かくして得られた簡易滑シ止め材料を１６５８Ｒ１３サ
イズのスノータイヤの両ショルダ一部に３ぼ幅で全周に
わたシ貼付はスノータイヤと簡易滑り止め材料を取り付
けたスノータイヤの氷上性能の比較評価を行い下記第１
表の結菓を得た。

（本頁以下余白） 第　　　　１　　　　表 第１表から明らかなように、本発明の簡易滑り止め材料
は、凍結路面に遭遇した場合の安全確保に効果的であり
、また、タイヤチェーン等のような従来の滑り止め材料
に比べ取り付けが容易であることが判る。

〔発明の効果〕

本発明の簡易滑り止め材料は次の効果を発揮する。

′（イ）　摩擦面のゴム層として架橋した天然ゴムおよ
び／またはポリイソプレンゴムを使用するため、凍結路
面上でも摩擦抵抗が高く、スリップを防止できる。

（ロ）　靴底またはタイヤトレッドに貼付けるだけであ
るので、従来の滑り止め治具に比べ、取付けが極めて簡
単である。

（ハ）柔軟性のあるゴム層を利用するため、使用時の不
快感がない。

【図面の簡単な説明】

第１〜５図は本発明の簡易滑シ止め材料の断面図である
。 １・・・ゴム層、２・・・接着剤層、６・・・補強用繊
維状物質層、４・・・短繊維含有ゴム層。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 天然ゴムおよび／またはポリイソプレンゴム１００重量
   部に対し、粒子径が１μｍ以下の補強性充填剤を０〜２
   ０重量部配合してなる厚さ０．３〜５ｍｍの架橋したゴ
   ムシートの片面に、厚さ０．０１〜２ｍｍの接着剤層を
   積層させたことを特徴とする簡易滑り止め材料。