JPS6161235B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電気コネクターアセンブリ、特にプリ
ント基板に取り付けるためのコネクターアセンブ
リに関するものである。

プリント基板に取り付けるためのコネクターア
センブリとして、端子を収容した細長い本体部を
備えた雄コネクターハウジングと、その雄コネク
ターハウジング内の前記端子と係合する端子を備
えるとともにその雄コネクターハウジングと嵌合
する雌コネクターハウジングおよび一端を前記雌
コネクターハウジングの両端に隣接した位置にそ
れぞれ軸支されるとともに、他端に隣接した位置
に、前記雄コネクターハウジングと雌コネクター
ハウジングが嵌合したときにその雄コネクターハ
ウジングと係合する係合子と指片とをそれぞれ備
えた一対のラツチアームからなるコネクターアセ
ンブリが知られている。

このような従来のコネクターアセンブリにおい
ては雄コネクターハウジングと雌コネクターハウ
ジングの係合を外すときに前記両ラツチアームを
両側に押し開かなければならず、そのためには両
手を使用しなければならないという問題があつ
た。

このような事情に鑑みて本発明は雄コネクター
を雌コネクターから片手で着脱することのできる
ようにしたコネクターアセンブリを提供すること
を目的とするものである。

本発明のコネクターアセンブリにおいては、前
記雄コネクターハウジング本体部の両端から一対
の耳部が長さ方向に突出しており、その耳部に前
記本体部から間隔をおいて横方向に延びるラツチ
突起が設けられており、前記ラツチアーム上の係
合子が、前記雄コネクターハウジングを雌コネク
ターハウジング内に挿抜するときに前記ラツチ突
起と雄コネクターハウジングの本体部との間を通
過するようになつており、前記耳部とラツチアー
ムの少なくとも一方にカム面が設けられており、
前記雄コネクターハウジングを雌コネクターハウ
ジング内に挿入するとき、前記一対のラツチアー
ムがそのカム面によつてそれぞれ外側に押され、
それによつてそのラツチアーム上の前記係合子と
前記ラツチ突起が係合して、前記両ハウジングを
ロツクするようになつており、さらに前記一対の
ラツチアームを互いに近づくように動かすと、前
記ラツチ突起と係合子との係合が外れるととも
に、前記カム面の作用によつて雄コネクターハウ
ジングが雌コネクターハウジングから押し出され
るようになつている。

したがつて、本発明のコネクターアセンブリに
おいては、雄コネクターハウジングと雌コネクタ
ーハウジングとのロツクを片手で、単一の操作で
外すことができる。

前記雄コネクターハウジングの前記一対の耳部
がその雄コネクターハウジングの長さ方向の中心
軸に対して互いに反対側に位置し、その各耳部上
の前記ラツチ突起が互いに反対方向に延びるのが
望ましい。

前記カム面は例えば前記ラツチアーム上の前記
指片から横方向にずれた位置にある面としてもよ
い。

さらに、前記雌コネクターハウジングの両端に
隣接した位置にそれぞれ間隔をおいて第２、第３
のラツチ突起を設け、さらに前記ラツチアーム上
にその第２、第３のラツチ突起と係合する突部を
設け、そのラツチアームを、前記両ハウジングが
嵌合せず、前記ラツチアーム上の係合子が前記
（第１の）ラツチ突起と雄コネクターハウジング
の本体部との間に位置せしめられる第１の位置
と、前記両ハウジングが嵌合し、前記係合子が
（第１の）ラツチ突起と係合する第２の位置の両
方に係止できるようにしてもよい。

前記のようなカム面を設けることによつて、雌
雄両コネクターの着脱の際に端子がねじれるのを
防止するのに役立つ。

以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に説
明する。

第１図は本発明の一実施例のコネクターアセン
ブリの一部を示す斜視図、第２図はその一端部の
正面図である。

第１，２図において本実施例のコネクターアセ
ンブリは互いに嵌合する雄コネクターハウジング
１０と雌コネクターハウジング１１からなつてい
る。

雄コネクターハウジング１０はプラスチツクで
一体成型されており、雌コネクターハウジング１
１内の雄端子（図示せず）と嵌合する雌端子（図
示せず）を収容した細長い本体部と、その本体部
の両端において長さ方向に突出するとともに、そ
の本体部の長さ方向の中心軸に関して互いに反対
側に位置する一対の耳部１２を備えている。その
一対の耳部１２から前記本体部の横方向に互いに
反対の方向に肩部１３がそれぞれ延びており、さ
らにその肩部１３上に横方向に延びる第１のラツ
チ突起１４がそれぞれ設けられている。耳部１２
および肩部１３の下面１５は同一平面内にあり、
カム面を形成するように傾斜せしめられている。

その雄コネクターハウジング１０は例えばリボ
ンケーブルコネクターでよい。

雌コネクターハウジング１１はプリント基板用
のポストヘツダーであり、雄コネクターハウジン
グ１０と嵌合する箱型断面の細長い本体部１６と
その本体部１６に一体的に結合されたほぼ溝型の
断面を有する一対のエンドピース１７を備えてい
る。図示してない複数の柱状端子（ポスト）がそ
の本体部１６の底部内に取り付けられ、側壁１８
内の開口を通つて延びている。

一対のラツチアーム２１がピン３２によつてそ
の一端を前記エンドピース１７内に軸支されてい
る。各ラツチアーム２１はその自由端部に設けら
れた指片２２、横方向に延びる係合子２３、およ
び前記指片２２に横方向に間隔をおいて配された
カム面２４を備えている。その指片２２と係合子
２３は雌コネクターハウジング１１の本体部１６
の長さ方向の中心軸に対して前記雄コネクターハ
ウジング１０の前記耳部１２（その指片２２と係
合子２３に対応する方の）の反対側に位置してい
る。

第２、第３のラツチ突起２６，２７が本体部１
６の各端部の側壁の上縁に間隔を置いて設けられ
ている。その第２、第３の突起２６，２７は前記
ラツチアーム２１に設けられた突部２８とそれぞ
れ係合してそのラツチアーム２１を第１の位置と
第２の位置に係止する。その第１の位置において
は両ハウジング１０，１１は嵌合しておらず、係
合子２３がラツチ突起と雄コネクターハウジング
１０の間に位置する。また第２の位置においては
両ハウジング１０，１１が嵌合し、係合子２３と
第１のラツチ突起１４が係合する。

各ラツチアーム２１の肘部にラグ２９が設けら
れており、そのラグ２９が前記エンドピース１７
の側壁上に設けられた肩部３１に係合することに
よつて、外方への、すなわち両ラツチアーム２１
が互いに遠去かる方向への、ラツチアーム２１の
揺動が制限される。

雄コネクターと雌コネクターを嵌合させる際に
は、前記突部２８と第２のラツチ突部２６とを係
合させて、ラツチアーム２１を前記第１の位置
（第２図に破線で示す。）に位置せしめ、雄コネク
ターハウジング１０の本体部を雌コネクターハウ
ジング１１の本体部１６内に押し込む。

その際前記係合子２３は雄コネクターハウジン
グ１０の本体部の端面と前記第１のラツチ突起１
４の間を通過し、また前記カム面１５と２４が係
合して、両ラツチアーム２１を外側に揺動させ、
それによつて係合子２３と第１のラツチ突起１４
がカチツという音をたてて係合する。これによつ
て両ハウジング１０，１１が完全に嵌合せしめら
れる。次に両ラツチアーム２１の前記指片２２を
互いに近づけるように動かすと、前記係合子２３
と第１のラツチ突起１４との係合が外れ、前記両
カム面１５，２４間の係合によつて雄コネクター
ハウジング１０が雌コネクターハウジング１１か
ら押し出される。

このように本発明のコネクターアセンブリにお
いては雄コネクターを雌コネクターから片手で、
単一の操作で着脱することができ、しかも着脱の
際に端子がねじれるのも前記カム面の存在によつ
て殆ど防止される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のコネクターアセン
ブリの一部破断斜視図、第２図はその一端部の正
面図である。 １０……雄コネクターハウジング、１１……雌
コネクターハウジング、１２……耳部、１４……
第１のラツチ突起、２１……ラツチアーム、２２
……指片、２３……係合子、２４……カム面、２
６，２７……第２、第３のラツチ突起。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 端子を収容した細長い本体部を備えた雄コネ
   クターハウジングと、その雄コネクターハウジン
   グ内の前記端子と係合する端子を備えるとともに
   その雄コネクターハウジングと嵌合する雌コネク
   ターハウジング、および一端を前記雌コネクター
   ハウジングの両端に隣接した位置にそれぞれ軸支
   されるとともに、他端に隣接した位置に、前記雄
   コネクターハウジングと雌コネクターハウジング
   が嵌合したときにその雄コネクターハウジングと
   係合して両ハウジングをロツクする係合子と指片
   とをそれぞれ備えた一対のラツチアームからなる
   プリント基板用コネクターアセンブリにおいて、 前記雄コネクターハウジング１０の本体部の両
   端から一対の耳部１２が長さ方向に突出してお
   り、その耳部１２に前記本体部から間隔をおいて
   横方向に延びるラツチ突起１４が設けられてお
   り、前記ラツチアーム２１上の係合子２３が、前
   記雄コネクターハウジング１０を雌コネクターハ
   ウジング１１の本体部１６内に挿抜するときに前
   記ラツチ突起１４と雄コネクターハウジング１０
   の本体部との間を通過するようになつており、前
   記耳部１２とラツチアーム２１の少なくとも一方
   にカム面１５，２４が設けられており、 前記雄コネクターハウジング１０を雌コネクタ
   ーハウジングの本体部１６内に挿入するとき、前
   記一対のラツチアーム２１がそのカム面１５，２
   ４によつてそれぞれ外側に押され、それによつて
   そのラツチアーム２１上の前記係合子２３と前記
   ラツチ突起１４が係合して、前記両ハウジング１
   ０，１１をロツクするようになつており、さらに
   前記一対のラツチアーム２１を互いに近づくよう
   に動かすと、前記ラツチ突起１４と係合子２３と
   の係合が外れるとともに、前記カム面１５，２４
   の作用によつて雄コネクターハウジング１０が雌
   コネクターハウジングの本体部１６から押し出さ
   れるようになつていることを特徴とするコネクタ
   ーアセンブリ。 ２ 前記一対の耳部１２が前記雄コネクターハウ
   ジング１０本体部の長さ方向の中心軸に関して互
   いに反対側に位置しており、前記ラツチ突起１４
   が互いに反対方向に延びており、さらに前記両ラ
   ツチアーム２１上の前記指片２２と係合子２３が
   互いに反対方向に位置がずれていることを特徴と
   する特許請求の範囲第１項記載のコネクターアセ
   ンブリ。 ３ 前記カム面２４が、前記ラツチアーム２１上
   の前記指片２２から横方向にずれた位置にある面
   であることを特徴とする特許請求の範囲第１項ま
   た２項記載のコネクターアセンブリ。 ４ 前記雌コネクターハウジング１１の両端に隣
   接した位置に、それぞれ間隔をおいて、第２、第
   ３のラツチ突起が設けられており、さらに前記ラ
   ツチアーム２１上にその第２、第３のラツチ突起
   と係合する突部２８が設けられており、そのラツ
   チアーム２１が、前記両ハウジング１０，１１が
   嵌合せず、前記ラツチアーム２１上の係合子２３
   が前記ラツチ突起１４と雄コネクターハウジング
   １０の本体部との間に位置せしめられる第１の位
   置と、前記両ハウジング１０，１１が嵌合し、前
   記係合子２３がラツチ突起１４と係合する第２の
   位置に係止されるようになつていることを特徴と
   する特許請求の範囲第１項から第３項のいずれか
   １項記載のコネクターアセンブリ。