JPS6159859B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はワイパー装置、特に工作機械の案内面
並びにかかる案内面のカバーボツクスに使用する
ワイパー装置であつて、ワイパー要素と保持要素
とを有し、該ワイパー要素は弾性変形をする材料
より成り且つワイパーリツプと固定用突出部を具
備し、該保持要素は上記ワイパー要素を固定すべ
き凹部を具備した剛性材料より成り、それらによ
り上記ワイパー要素と上記保持要素とは相互にロ
ツクする突起によつて釈放自在に連結されるもの
に関する。

上述した型のワイパー装置は例えば、西独特許
明細書第2401674号及び西独実用新案第7535971号
により周知である。比較的低い弾性値を有するや
や硬いプラスチツク材料が（これは屡々高い耐摩
耗性を得るため回避できないことであるが）ワイ
パー要素のために選択されるので、大きい力が該
ワイパー要素と該保持要素との間の形状ロツク連
結を（相互ロツク用突起により）釈放し又は樹立
せしめるために要求される。ワイパー要素と保持
要素の両相互ロツク突起が、両者間の信頼度高い
連結を確保するために比較的大きいサイズである
ときは、特に大きい力を必要とし、困難である。

よつて本発明の解決せんとする課題は、これら
の不具合を回避するよう、上記型のワイパー装置
を、ワイパー要素と保持要素間の形状ロツク連結
を極めて単純な方法で連結し又は釈放し得る如く
構成するにある。

このワイパー装置に関する課題は、該ワイパー
要素の固定用突出部に凹部を設け、その位置及び
寸度を、該凹部が圧縮されたとき該ワイパー要素
と保持要素間の形状ロツク連結が該固定用突出部
の弾性変形の結果として容易に樹立されまた釈放
される如く決めることによつて解決された。

本発明の追加の特徴は特許請求の範囲の実施態
様項の主題であり而して実施例についての記載に
関し一層詳細に説明する。

図示のワイパー装置は一定の横断角をもつた細
長い形状をもつ。これは特に工作機械の案内面又
はかかる案内面のカバーボツクス（伸縮嵌合カバ
ー）に使用する。

ワイパー装置１は２個の主要区分即ち弾性変形
する材料より成るワイパー要素２並びに剛性材料
より成る保持要素３とから構成される。ワイパー
要素２はワイパーリツプ４並びに好ましくはあり
みぞ断面より成る固定用突出部５を有する。この
固定用突出部５は保持要素３に面する側面５ａ上
（好ましくはその約中央部に）略楔、即ち保持要
素３の方向に拡がつているＶ形断面の凹部６を具
備する。

保持要素３はワイパー要素を固定して保持し、
特に固定用突出部５を収容する凹部７を具備す
る。そのために凹部７は同様にありみぞ断面を具
備し、それにより、固定用突出部のありみぞ形状
と凹部７のありみぞ形状とは相互に嵌合する。か
ようにこれらの要素は相互ロツクする突起３ａ，
５ｂ及び３ｂ，５ｃを具備し、これらによつてワ
イパー要素２と保持要素３とは釈放自在に相互連
結される。縦方向に見たとき（図面に直角に）、
ワイパー要素２と保持要素３とはそれぞれ細長い
輪廓条片の形である。ワイパー要素２と保持要素
３とが容易に組立られるように、そして必要なら
ば同様に再び容易に釈放されるように、固定用突
出部５は上記凹部６を具備する。その寸度は、ワ
イパー要素２と保持要素３の間の形状ロツク結合
が、凹部６を圧縮して固定用突出部５を弾性的に
歪ませることによつて釈放することができるよう
に決められる。

固定用突出部５の凹部６は開放のままとしてよ
い（詰めないで）。しかしながら、ワイパー要素
２として選択した材料によつては、凹部６を多孔
質又はフオーム状材料１１で有利に充填すること
もできる。この材料１１の圧縮性はワイパー要素
２のそれより顕著に大きくあるべきものである。
適宜このワイパー要素２は比較的硬質のゴム又は
充分に弾力性をもつた類似のプラスチツク材料よ
り構成する。凹部６を材料１１で充填すること
は、これを圧縮した場合固定用突出部５の抵抗を
増加し、ワイパー要素３に挿入した際、ワイパー
要素と保持要素の信頼性あるスナツプ−ロツク機
構を与える。

同様に、略々Ｖ形断面を有するロツクロツドを
組立の際固定用突出部５の開放凹部６の中に挿入
することにより、単純且つ信頼性のある相互ロツ
ク又は形状ロツク連結を与えることも可能であ
り、それにより、凹部６の圧縮性をなくし且つ固
定用突出部５の突起５ｂ，５ｃを拡げたままとす
ることができる。

同様に、ワイパー要素の固定用突出部とワイパ
ーリツプとが、拭うべき表面に略平行な同一平面
上に並設されているため、該表面からのワイパー
装置の高さは従来の装置に比して顕著に低くする
ことができ、特に工作機械案内面の伸縮嵌合カバ
ーのボツクス用のごとき、小型で厚さが３〜４mm
程度のものとしては、本発明ワイパー装置は極め
て好適である。

ワイパー要素２は更に肩８を具備し、その外方
リムはワイパーリツプ４を形成している。肩８は
更にワイパーリツプ４と固定用突出部５の間の領
域に保持要素３に対面している補強リブ９を追加
して具備する。凹部７を含む第１横断区分３ｃに
加えて、保持要素３はワイパー要素３の肩８を横
切つて伸びる第２横断区分３ｄを有する。この横
断区分３ｄはワイパー要素２に対面するその側面
上に、補強リブ９の輪廓に一致する凹部１０を具
備し、上記凹部は補強リブ９を収容すると同時に
ワイパーリツプ４を覆う。運転中（即ち、ワイパ
ー要素２が弾性変形している間）保持要素３の第
２横断区分３ｄは肩８を支持する。

本ワイパー装置が機械部分又は案内面のカバー
ボツクス上に取付けられない状態では、ワイパー
要素２の肩８は、保持要素３の横断区分３ｄから
離れて突出する。ワイパー要素が一旦機械部分又
はカバーボツクス上に取付けられると、ワイパー
要素はそのワイパーリツプ４と共に案内面又は、
次の、より小さいカバーボツクスに押しつけら
れ、よつて肩８は保持要素３の凹部１０と係合
し、横断区分３ｄを押圧する。

ワイパー装置１は、例えば溶接し又はねじ付け
によつて適宜機械部分に付着する。図示の実施例
においては、保持要素３は凹所７と縦方向端縁３
ｅの間の横断区分３ｃにボア１２を具備し、上記
ボアは単純なボルト孔又はタツプ孔として保持要
素の横断区分３ｃの頂側面３ｆから底側面３ｇま
で伸びている。

保持要素３の横断区分３ｃの部分３ｈを含む部
分の材料の厚さは、縦端縁３ｅから横断区分３ｄ
の始まりへと強く減少している。これは一方で
は、材料の対応する厚さを選定することにより、
支持要素３をできるだけ堅固に保持せしめ、他方
では凹部７の主として突起３ｂの領域内で充分大
きい切り込みを可能とし、よつてワイパー要素２
の保持要素３内への充分な固定を保証する。

保持要素３は好ましくは鋼よりつくり、よつて
ワイパー要素２に優れた保持を与える。用途によ
り、保持要素３はまた任意他の適当な材料、例え
ばアルミニウム又は充分な安定性をもつたプラス
チツクよりつくつてもよい。

【図面の簡単な説明】

図は本発明に係るワイパー装置の拡大断面図で
ある。 図面中２はワイパー要素、３は保持要素、３
ａ，３ｂは相互ロツク突起、４はワイパーリツ
プ、５は固定用突出部、５ｂ，５ｃは相互ロツク
突起である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 弾性変形する材料より成りその縦方向に伸び
   ているワイパーリツプ４及び固定用突出部５を具
   備する薄肉の細長いワイパー要素２と、剛性材料
   より成りその縦方向に伸びて上記ワイパー要素を
   固定するための凹部７を具備する薄肉の細長い保
   持要素３とより成り、該保持要素の固定用凹部７
   と該ワイパー要素の固定用突出部５が相互に釈放
   自在に「あり」連結されるような、工作機械の案
   内面又は案内面のカバーボツクス用ワイパー装置
   において、上記ワイパー要素の固定用突出部とワ
   イパーリツプとが拭うべき表面に略平行な同一平
   面上に並設されていること及び上記ワイパー要素
   の該固定用突出部が該保持要素の方へ拡がるＶ形
   の凹部６を具備することを特徴とするワイパー装
   置。 ２ 該凹部６が該ワイパー要素２の材料より一層
   大きい圧縮性を有する多孔質材料で充填された、
   特許請求の範囲第１項記載のワイパー装置。 ３ 該ワイパー要素２及び保持要素３をそれぞれ
   細長い輪廓条片より構成し、よつて保持要素３に
   ある固定用凹部７とワイパー要素２の固定用突出
   部５とが、断面において、相互に係合する高い突
   起３ａ，３ｂ，５ｂ，５ｃを含む補完的ありみぞ
   形状を有する特許請求の範囲第１項記載のワイパ
   ー装置。 ４ 該ワイパーリツプ４が該ワイパー要素２の横
   方向肩部８の外方リムにより形成され、かつ該ワ
   イパーリツプ４と該固定用突出部５の間の領域に
   端縁方向に伸びる補強リブ９を具備した、特許請
   求の範囲第１項記載のワイパー装置。 ５ 該保持要素３が、該固定用凹部７を具備した
   第１横断区分３ｃと、該ワイパー肩部８及びワイ
   パーリツプ４を横切つて伸びる第２横断区分３ｄ
   とを有し、該第２横断区分３ｄの該ワイパー要素
   ２に面する側面は該ワイパーの肩部分８の外方輪
   廓に合致するような形状を有する、特許請求の範
   囲第４項記載のワイパー装置。 ６ 該補強リブ９が上記第２横断区分３ｄの輪廓
   と係合する、特許請求の範囲第４項又は第５項記
   載のワイパー装置。 ７ 該ワイパー要素２が取付け使用前の組立状態
   において、該ワイパーリツプ４と、該ワイパー要
   素の補強リブ９を含む該肩部８とが上記保持要素
   の第２横断区分３ｄの内方表面から離れて突出し
   ている、特許請求の範囲第５項又は第６項記載の
   ワイパー装置。 ８ 該保持要素３が金属又はプラスチツクより成
   る特許請求の範囲第１項記載のワイパー装置。 ９ 該ワイパー要素２が硬質ゴム又は類似のプラ
   スチツク材料より成る特許請求の範囲第１項記載
   のワイパー装置。 １０ 該保持要素の第１横断区分３ｃの部分３ｈ
   の材料の厚さが該ありみぞの幅を横切つて減少す
   る、特許請求の範囲第５項記載のワイパー装置。