JPS6159642B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、可変抵抗器に関し、とくにトリマ形
ポテンシヨメータ等の多回転式可変抵抗器の改良
に関する。従来の可変抵抗器、とくにトリマ形ポ
テンシヨメータは、一般にハウジングとベースよ
り成り、セラミツク等の平板状基板の表面に形成
させた抵抗体および集電電極体上に、回転子の下
部に固定させた弾性を有する摺動子を上部から圧
接し、摺動させて抵抗値を調整するものが大部分
であつた。そのため摺動子が、回転子と共に連動
するので単回転方式となり、抵抗値の微調整が困
難であつた。また抵抗体と摺動子との接触摩擦に
よる前記両者の摩耗のため回転回数の増大に伴な
い抵抗値の変化やノイズ等が増大し、装置の寿命
や信頼性に多大な悪影響を及ぼしていた。

本発明の目的は、上記欠点を除去した不変抵抗
器を提供することにある。

本発明によれば、円筒の内壁面に抵抗体をらせ
ん状に被着形成させた円筒状絶縁体と、前記絶縁
体の底面に設置した絶縁性基板の一部に集電電極
部を設け、この集電電極部に対し、円筒状絶縁体
の内側に外周面にらせん状の溝部を有する円柱状
導電性回転子の底面の一部が圧接するように設置
し、円筒状絶縁体と回転子の中間に位置し上記ら
せん状溝部および抵抗体表面と圧接続しながら回
転運動する球状導電体を設けたことを特徴とする
可変抵抗器が得られる。

次に本発明を図面を参照して説明する。

第１図Ａ，Ｂおよび第２図は本発明の実施例を
示す。第１図Ａの分解断面図に示すように、セラ
ミツク等の円筒状絶縁体（以後絶縁体と略称）１
の内壁面に沿つて抵抗体２をらせん状に被着形成
する。絶縁体１の内部には、側面にらせん状の溝
を有する円柱状導電性回転子（以後回転子と略
称）３を設置し、絶縁体１と回転子３の中間に導
電性および弾性を有するシリコンゴム等の球状導
電体を第１図の如く抵抗体２の表面上に圧接して
介在させ、かつ回転子３の回転運動によつて回転
移動させ抵抗値を調整している。回転子３の右側
面は絶縁体１の開口部１ａに緩挿できる円状突出
部３ａでできており、左側面に設けた小同心円の
突起部３ｂは、絶縁体１の開口部１ｂに嵌合設置
する絶縁性基板（以後基板と略称）５の中心に設
けた凹状円溝の集電電極部５ａと接触させてあ
る。抵抗体２の両端部２ａ，２ｂおよび集電電極
部５ａは導電性接着剤等で外部リード端子６ａ，
６ｂ，６ｃにそれぞれ接続固定させている。ま
た、絶縁体１と回転子３とはＯリング７を介して
接触保持させており基板５は接着剤等で絶縁体１
に固定し可変抵抗器内部の気密を保持している。

ケーミング後の可変抵抗器内部の様子は、第１
図Ｂで示される。但し、外部リード端子６ａ，６
ｂ，６ｃを省く。さらにその外観は、第２図のよ
うになる。

以上、本発明によれば抵抗体と球状導電体との
接触摩擦が小さく、かつ微調整ができる長寿命多
回転式可変抵抗器が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａ，Ｂおよび第２図は本発明一実施例の
可変抵抗器の分解断面図、ケーシング後の破断構
造図および外観図をそれぞれ示す。 １……円筒状絶縁体、１ａ，１ｂ……開口部、
２……抵抗体、２ａ，２ｂ……抵抗体端部、３…
…円柱状導電性回電子、３ａ……円状突出部、３
ｂ……突起部、４……球状導電体、５……絶縁性
基板、５ａ……導電電極部、６ａ，６ｂ，６ｃ…
…外部リード端子、７……Ｏリング。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 円筒の内壁面に抵抗体をらせん状に被着形成
   させた円筒状絶縁体と、前記円筒状絶縁体の底面
   に設置した絶縁性基板の一部に集電電極部を設
   け、前記集電電極部に対し、前記円筒状絶縁体の
   内側に、外周面にらせん状の溝部を有する円柱状
   導電性回転子の底面の一部が圧接するように設置
   し、前記円筒状絶縁体と前記円柱状導電性回転子
   の中間に位置し、前記らせん状溝部および前記抵
   抗体表面と圧接転動する球状導電体を設けたこと
   を特徴とする可変抵抗器。