JPS6159604B2

JPS6159604B2 -

Info

Publication number: JPS6159604B2
Application number: JP10174480A
Authority: JP
Inventors: Kosei Makishima; Kyoshi Maekawa
Original assignee: Sunstar Inc
Current assignee: Sunstar Inc
Priority date: 1980-07-23
Filing date: 1980-07-23
Publication date: 1986-12-17
Also published as: JPS5746912A

Description

【発明の詳細な説明】

本発明はつまようじ先端部塗布用組成物および
それを塗布した平型連結つまようじに関する。従来から、つまようじには種々の形状のものが
知られているが、近年、つまようじの長さおよび
太さに対応する巾および厚さを有する薄板素材の
表面に、その巾方向に複数の切込溝を入れ、くし
歯状に切削加工した、断面三角形ないし台形の平
型のつまようじが複数本、その柄部で連結した状
態の平型連結つまようじが見うけられる。この平
型連結つまようじは、１本づつその連結部を切り
離して使用するもので、このうち、その先端に薬
効剤等を含有する組成物を塗布、含浸させたもの
が市場価値の高いところから注目されつつある。かかる塗布、含浸用の組成物としては、薬効剤
等とタール系色素を配合したものが用いられ、該
色素の着色により、使用者に薬効剤等の存在を認
識させている。しかして、タール系色素には種々
問題があるところから、タール系色素を用いず、
かつ、使用者に薬効剤等の存在を認識させること
のできる組成物が要求されている。しかしながら、タール系色素を用いずに、使用
者に薬効剤等の存在を認識させることができ、か
つ、連結したつまようじの各先端部への塗布状態
が良く、塗布作業性の良好な組成物はなかなか見
当らない。このような事情にかんがみ、本発明者らは、平
型連結つまようじの先端部へ塗布するに適した塗
布用組成物を得るべく種々検討したところ、無機
質粉末を含む特定の組成を有するエタノール性組
成物がその目的に適することを知り、本発明を完
成するにいたつた。すなわち、本発明は、ケイ酸マグネシウム、炭
酸マグネシウム、ケイ酸、炭酸カルシウム、リン
酸カルシウムおよび水酸化アルミニウムから選ば
れる１種または２種以上の無機質粉末25〜50％
（重量％、以下同じ）、エタノール可溶性粘結剤
1.5〜10％およびエタノール40〜65％からなるつ
まようじ先端部塗布用組成物および該組成物を塗
布した平型連結つまようじを提供するものであ
る。本発明の組成物には各種の薬効剤等を添加す
ることができ、適度な粘性を有するところから、
つまようじ先端部への塗布性が良好で、かつ、エ
タノール性組成物であるので乾燥が容易であり、
塗布作業性にすぐれている。また、該無機質粉末
は口中に入れても安全性上問題のないものであ
り、これがつまようじ先端に付着して白色を呈す
ることにより、使用者に薬効剤等の存在を認識さ
せることができる。かくして、本発明のつまようじ先端部塗布用組
成物は所定の成分を溶解、分散させたエタノール
性分散液もしくはスラリーで、所望により、少量
の水を含むものである。無機質粉末としては、ケイ酸マグネシウム、炭
酸マグネシウム、ケイ酸（シリカ）、炭酸カルシ
ウム、リン酸カルシウム、水酸化アルミニウムか
ら選ばれる、200メツシユより細かいものが用い
られ、均一な着色性等の観点から、ことにケイ酸
マグネシウムが好ましい。無機質粉末は多すぎる
と組成物の物性を損い、また、少なすぎると着色
しなくなるので、組成物全体に対して、25〜50
％、好ましくは、35〜40％配合する。用いるエタノール可溶性粘結剤としては、ポリ
ビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、カルボキシビニルポリマーなどが挙げられ、
その性能から、ことにポリビニルピロリドンが好
ましい。該粘結剤は、所望の粘性を得るため、組
成物全体に対して1.5〜10％、好ましくは、３〜
７％配合する。エタノールは組成物全体に対して40〜65％、好
ましくは、55〜50％配合する。本発明のつまようじ先端部塗布用組成物に添加
する薬効剤等としては、クロルヘキシジン塩酸
塩、クロロフイル、フツ化物などの薬効剤、メン
トールなどの香料、サツカリンナトリウムのよう
な甘味料が挙げられ、その配合量は特に限定する
ものではなく、実際に用いる薬効剤等に応じて適
宜選択できる。また、さらに適当な着色剤を添加
してもよい。つぎに、各成分の配合割合と塗布状態、塗布作
業性の関係について試験した結果を示す。試験方法所定の成分を混合して得られた組成物の性状、
該組成物に平型連結つまようじの先端を浸漬し、
引き出した際の組成物の付着状態および風乾した
後の仕上り状態を肉眼観察し、つぎの基準に従つ
て判定した。組成物の性状〇…流動性、均一性ともに良好。 △…流動性、均一性やや問題あり。 ×…流動性、均一性ともに悪い。組成物の付着状態〇…各ようじ先端に均一な厚さで付着し、隣接
する先端部に付着した組成物と連続しな
い。 △…やや付着が不均一、隣接する先端部に付着
した組成物と連続するものが見られる。 ×…付着量少ないか、隣接する先端部に付着し
た組成物と連続する。仕上り状態〇…均一な、かつ、良好な白色を呈する。 △…少量の塊状物がみられ、外観やや均一性に
欠ける。 ×…白色を呈しないか、隣接する先端部と連続
し、塊状物がみられる。結果をつぎの第１表および第２表に示す。

【表】

【表】第１表および第２表の結果から明らかなごと
く、ケイ酸マグネシウム25〜50％、ポリビニルピ
ロリドン1.5〜10％の範囲で物性、塗布状態の良
好な組成物が得られる。本発明のつまようじ先端部塗布用組成物は所望
の成分を常法に従つてエタノール中に溶解もしく
は分散させ、均一に混合して得られる。また、本発明の平型連結つまようじは、白カ
バ、シナ、アスペン、バルサなどを所定の巾およ
び厚さに切断した薄板素材を、添付の第１図に示
す模式的斜視図のごとく、円筒回転カツターなど
で、断面三角形ないし台形の平型つまようじ１が
複数本、その柄部２で連結した状態に切削加工し
た通常の平型つまようじの先端部３に、上記で得
られた組成物４を均一に塗布してなる。塗布は該
平型連結つまようじの先端部を該組成物中に浸漬
し、ついで、直ちに引き出し、風乾することによ
り行なえる。本発明の平型連結つまようじは、例えば、携帯
容器などに入れ、必要なときに１本づつその連結
部を切り離して使用する。つぎに実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説
明する。実施例つまようじ先端部塗布用組成物処方成分％クロルヘキシジン塩酸塩 0.01 ケイ酸マグネシウム 35 ポリビニルピロリドン５メントール４エタノール 54.89 サツカリンナトリウム 0.1 精製水１これらの成分を混合し、適度な流動性を有する
均一スラリーを得た。第１図に示すような平型連結つまようじの先端
部３を上記で得られたスラリーに浸漬し、先端部
３に白色の該組成物４が均一に塗布された平型連
結つまようじを得た。このつまようじは、必要な時に、１本づつその
連結部を切り離して使用される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による平型連結つまようじの一
具体例の模式的な斜視図である。図面中の主な符号はつぎのものを意味する。
１：平型つまようじ、２：柄部、４：つまようじ
先端部塗布用組成物。

Claims

【特許請求の範囲】１ケイ酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、ケ
イ酸、炭酸カルシウム、リン酸カルシウムおよび
水酸化アルミニウムから選ばれる１種または２種
以上の無機質粉末25〜50重量％、エタノール可溶
性粘結剤1.5〜10重量％およびエタノール40〜65
重量％からなることを特徴とするつまようじ先端
部塗布用組成物。２該無機質粉末がケイ酸マグネシウムである前
記１項の組成物。３該エタノール可溶性粘結剤がポリビニルピロ
リドン、ヒドロキシプロピルセルロースおよびカ
ルボキシビニルポリマーから選ばれる前記１項ま
たは２項の組成物。４該エタノール可溶性粘結剤がポリビニルピロ
リドンである前記３項の組成物。５つまようじの長さおよび太さに対応する巾お
よび厚さを有する薄板素材の表面に、その巾方向
に複数の切込溝を入れ、くし歯状に切削加工し
た、断面三角形ないし台形の、平型のつまようじ
が複数本その柄部で連結した状態の平型連結つま
ようじの先端部に、ケイ酸マグネシウム、炭酸マ
グネシウム、ケイ酸、炭酸カルシウム、リン酸カ
ルシウムおよび水酸化アルミニウムから選ばれる
１種または２種以上の無機質粉末25〜50重量％、
エタノール可溶性粘結剤1.5〜10重量％およびエ
タノール40〜65重量％からなる組成物を塗布した
ことを特徴とする平型連結つまようじ。