JPS6157051B2 - - Google Patents

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JPS6157051B2
JPS6157051B2 JP14762879A JP14762879A JPS6157051B2 JP S6157051 B2 JPS6157051 B2 JP S6157051B2 JP 14762879 A JP14762879 A JP 14762879A JP 14762879 A JP14762879 A JP 14762879A JP S6157051 B2 JPS6157051 B2 JP S6157051B2
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Japan
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particles
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moisture
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JP14762879A
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Yasuro Ito
Yoshiro Higuchi
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Priority to IT20570/80A priority patent/IT1129748B/it
Priority to GB8008468A priority patent/GB2048446B/en
Priority to NL8001500A priority patent/NL8001500A/nl
Priority to US06/134,210 priority patent/US4384787A/en
Priority to CA000349232A priority patent/CA1168523A/en
Priority to FR8017901A priority patent/FR2457166B1/fr
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Priority to GB08230550A priority patent/GB2111659B/en
Priority to CA000449087A priority patent/CA1185541A/en
Priority to US06/717,593 priority patent/US4566799A/en
Publication of JPS6157051B2 publication Critical patent/JPS6157051B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は粒子群附着水などの液状分分離方法に
係り、鉱石粉粒や石炭粉粒その他の粒子群に附着
した水分などの液状分を能率的且つ安定な操業条
件下で適切に分離することのできる方法を提供し
ようとするものである。
各種鉱石や固形燃料たる石炭類の採掘、破砕な
いし取扱上において粉粒の発生することは避けら
れない。同様にこれらの天然産出物その他を利用
した各種反応ないし結晶化工程或いは精錬工程な
どにおいてもスラツジその他として粉粒物が種々
に発生する。しかもこれらの粉粒物には附着水が
相当にあることが一般であり、殊に近時において
は前記のような鉱石、石炭の採掘に水撃力の利用
されることが多く、しかも採掘地点が地下水など
の多い場所であることが通例であると共に上記粉
粒物が堆積される屋外は降雨などで附着水を与え
る。精錬時に発生した粉粒に関しても例えば転炉
のような精錬工程自体は水分の厳禁される状況で
あつても発生した転炉スラツジなどを捕集する設
備としては散水を利用した湿式方式であることが
通例で得られた粉粒物には附着水が多いこととな
らざるを得ない。ところでこのような粉粒物はそ
れが利用されるためには焼結化やコークス化のよ
うな行程を経るのが通常であり、仮りにそのまま
装入原料とされるとしても炉内において乾燥、還
元、焼結などの熱量を消費した行程を経ることに
なる。然るにこのような熱エネルギーを使用した
行程においてその粉粒に附着した水分が少くとも
蒸発熱量を消費することは当然であり、近時にお
ける省エネルギー時代においては斯様な原料粉粒
に附着した水分をできるだけ縮減することが有利
な操業を得しめる所以となる。就中合理化された
操業を実現するためには装入原料に対し必要最小
限の燃料(石炭のような固形燃料のみならず、液
体燃料や気体燃料をも含む)を用いて操業するこ
ととなるところ、上記附着水は明かに斯かる目的
に反したものであり、特に上記した粉粒物附着水
分値なるものはそれが相当に大量に山積されたも
のであり且つ降雨や日照などで相当大幅に変動
し、それらの全般を的確に測定把握することの実
地的に困難なものであることからして夫々の操業
に当り具体的に使用されるべき燃料量を正確に求
めることができず、それらの何れの事情からして
も常に過分の燃料を用いざるを得ないのが一般で
ある。上記したところは熱エネルギーを利用した
工程を経しめる場合であるが、同様のことはそう
でない場合にも認められる。即ち一般的鉱物質な
どの粉粒物を用い、これに粘土分その他の凝結成
分を配合して例えば瓦や土管或いは各種陶磁器な
ど造形物を得るような場合においても当該粉粒物
に附着された水分値如何が他の配合剤ないし混練
水の量を求める上において基本たるべく、好まし
くはそれが零状態であることが合理的配合関係を
直ちに得しめ過剰水や塑形性不良などに原因した
製品性能の低下を避ける上において枢要であると
ころ、この粉粒物附着水分管理が適切に得られな
いことからそれらの目的を合理的に達し得ない。
勿論これらの粉粒物附着水分に蒸発潜熱を与えて
絶乾状態とすることは可能であるが、この場合に
は原料中附着水分を蒸発させるに必要な熱量以上
の熱エネルギーを必要とすることが一般であつて
熱エネルギー的には明かにマイナスであり、しか
も微粉分の優先乾燥化に伴うダスト発生が著しい
などの不利を伴う。
本発明は上記したような実情に鑑み検討を重ね
て創案されたものであつて、上記したような水分
附着粒子群を回転部体より展開して移送供給する
と共にそれら粒子に対する水分の附着力以上の衝
撃力を前記回転部体による投射で順次に作用させ
て該附着水分の分離をなすことを提案するもので
ある。
即ち本発明者等は上記のように水分附着が避け
られず、又変動の大きい粒子附着水分の除去ない
し均一化について仔細な検討をなしたが、これを
熱エネルギー又は風による気散ではその均一且つ
迅速な分離、調整を得ることが何れにしても困難
であつて、殊に処理完了までの間、熱エネルギー
又は送風とは別に入念な撹拌操作などを継続する
必要がある。そこで本発明者等は斯様な水分除去
に衝撃力を利用することを着想し、種々の検討を
なしたが、この衝撃力を利用した水分分離時にお
いても具体的には粉粒物に附着した水分量如何に
よりその分離量が異る。然し与えられた衝撃力の
如何により粉粒材附着水分が略一定化することが
確認され、従つて一様な衝撃力を与えるなら附着
水量の一定化することが確認された。上記したよ
うな衝撃力は特別な叩打などで与えることも考え
られるが展開分散性が得られず、衝撃時における
水分分離状態も粉粒材の場合においては全く不均
一であつて好ましいものでない。又高圧送風で粒
子を飛散させることも考えられるが、この場合に
は飛散に用いられた高圧風力が装置のケース内お
よび工場内ないし装置周辺において暴風状に吹き
荒れることとなり、斯うした風力によつて処理結
果も著しく乱れ、安定した結果を得難い。これら
に対し回転体を利用した投射エネルギー、特に遠
心力を利用した投射エネルギーである。上記した
ような衝撃エネルギーを与えた場合においては一
般的に予め細目材、中目材、粗目材のように篩別
されたこの種粒子における附着水量が比較的少な
い2〜4%のようなものにおいてもその衝撃エネ
ルギーの程度によつてそれなりの水分分離が行わ
れる。然し附着水量が例えば7〜8%以上のよう
な領域においては或る限度以上の附着水が均一に
分離されることとなり、その限度は衝撃エネルギ
ーの程度によつて決定される。
従つて上記した限度以上に附着水を有するもの
として衝撃エネルギーによる処理を与えるならば
得られた粉粒材の附着水は衝撃エネルギーの程度
に従い略一定化したものとなる。但しこの種粉粒
材としては附着水のなるべく少いものがその取扱
い上好ましいものであり、又同じく附着水量がば
らついているとしても例えば3〜18%のように広
範囲でばらついているよりも2.5〜6%程度の狭
い範囲でばらついている方がその後の各種配合量
の決定、燃料消費量の決定上好ましいことは当然
であり、このような場合にも本発明のメリツトが
充分に存する。何れにしてもこのようにして粉粒
材における附着水量が分離し、少くとも一定状態
となるならば成程該粒子材の利用過程で蒸発熱エ
ネルギーがなお必要とあるとしてもその量は大幅
に縮減され、又その後の工程で該粒子に配合すべ
き各種添加物の量的関係を合理的且つ的確に決定
し得ることは明かである。勿論その附着水分が或
る程度以上となることによつてそれら粒子が凝集
化し、ケーキ状をなすようになるが、このような
状態はその液分分離によつて粒子単体のばらばら
なものとなり、斜面やエア搬送技術などによる取
扱いを容易とする。
なお上記したような粒子に対する遠心力の附与
は回転円板を用いて行い静止衝撃面に衝突させる
ことが設備的、動力的には有利であり、それによ
つて該回転円板の中心部に供給された粒子を分散
展開させて飛行せしめ能率的に処理することがで
きる。ところがこの場合において前記したような
粒子中には泥分や粘土分がそれなりに附着含有し
ており、斯かる泥分等が水と共に衝撃面に附着し
該衝撃面が静止状態のものの場合においては斯様
な附着泥分等が当該衝撃面に堆積し、しかもこの
附着泥土層が粘着層として衝突粒子を結着肥大化
し、仮りにそうでなくても1つの緩衝層として衝
撃する粒子材の衝撃力に影響して同じ速度エネル
ギーをもつた粒子材であつても衝撃処理後の附着
水量に変動を来すことがある。従つてこのような
場合には静止衝突面を清拭しておくことが必要で
あり、斯かる清拭は水又は掻取片の回動などで適
宜に行うことができる。然しこのような衝撃面で
の附着泥土などの除去は該衝撃部体を回転させる
ことによりその遠心力で順次に除去することが可
能であり、従つて上述したような清拭操作を必要
としないで目的の水分除去処理を実施することが
できる。
なお寒冷地においては粉粒炭などの粒子材が凍
結状態で採取されることは当然であり、このよう
に凍結した盤状又は大塊状の粒子材はそのままで
水分除去処理をなし得ないからこのような場合に
は水蒸気などを用いて解凍し、分散状としてから
処理する。又海浜などで入手された砂鉄などはそ
の表面に塩分などが附着しており、斯様な粒子材
に対しては本発明における水分分離処理が同時に
塩分などの除去処理として機能する。
本発明方法を実施するための装置としては各種
のものを設計することができ、先ず第1〜4図に
示すものではコンベヤなどで粒子群を展開送入さ
れるホツパー5aを有し、該ホツパー5aと一体
に形成された供給筒2は回転盤4の中央部に指向
されているが、その下端部には両側に放出口2a
が対設されている。回転盤4には第4図に示すよ
うに羽根板9が放射状に配設されていて放出口2
aから流出する細骨材を分散投射するように成つ
ており、斯かる回転盤4は第2図又は第4図に示
すように一辺が若干長くされた方形の衝撃枠12
内に設けられ、該衝撃枠12の側面は第1図に示
す如く下方が拡大するように傾斜せしめられた衝
撃面12aをその内面に形成し、これを基枠部体
17上に適当な間隙19を存せしめて組付けるよ
うにされ、前記衝撃枠12の短辺側に対してはこ
の基枠部体17の上部に取付けられた水受樋18
が位置するようにされている。なお上記した回転
盤4の軸筒部24は衝撃枠12の中心部に設けら
れた支持筒22に対してベアリングのような軸受
部材23を介して回転自在に取付けられ、軸筒部
24の上端にはプーリ25が取付けられていてモ
ータのような原動機構で所定の速度により回転さ
れるものである。
即ちこの第1〜第4図に示すものの作用につい
て説明すると、ホツパー5aから回転盤4上に落
し込まれた粒子材は放出口2aから特定方向に供
給され、斯うして回転盤4に特定方向(図示の場
合第4図において衝撃枠12の長辺部中央部分)
に向けて供給された粒子材は該回転盤4の回転に
よつて第4図に示すように主として衝撃枠12の
短辺側に向けて投射され、その長辺側に投射され
たものもその投射方向と長辺側衝撃面とのなす角
度関係からして投射された細骨材は短辺側に誘導
されることとなり、従つて短辺側衝撃面の下方に
おいて処理済み細骨材が集中的に得られる。衝撃
面に衝突した細骨材の附着水分は衝突時の衝撃で
粒子面から離脱して衝撃面に移り、斯うして衝撃
面に移された水分は液滴として短辺側衝撃面を流
下し水受樋18中に落し込まれる。粒子材表面に
は泥分などがそれなりに附着しているがこのよう
な泥分も前記水分と共に水受樋18に導かれる。
即ちこの第1〜4図に示すものの場合には回転盤
4の全周方向に分散された供給粒子が衝撃枠12
の短辺側において集中的に回収されるのでそれが
全周に分散展開される場合に比し衝撃処理時のロ
スが少く、回収も容易である。回転円板の遠心力
を利用して衝撃分離を行う別の実施態様について
はその各部の変形例と共に第5図から第10図に
示してある。即ち第5図〜第7図のものは衝撃枠
12bが倒円錐状とされ且つその衝撃面を適宜に
交換し得るようにした場合を示すものでホツパー
5bから装入された粒子材は倒円錐状の衝撃枠1
2bに衝撃することによりその附着水分を衝撃枠
12bに移すが、この場合において粒子材は研削
的に作用することから衝撃面の摩耗が著しい。そ
こでその衝撃部に関して第6図に示すように多分
割された衝撃板8を採用し、パツキング材8bを
介装させて衝撃位置に締具8eで止着しておき、
交換は外部から把手8aで適当に傾斜させて衝撃
枠12内に開口部12cより装脱するように成つ
ているものである。なお衝撃枠12の裾部12d
の外側には清掃水の貯槽20が環設され、導入口
20aから供給された清掃水がその上方に位置し
た導出口20bから導出されるが、このような導
入口20aと導出口20bとの間の第7図に示す
ようなヘツド差hにより裾部12dの内面に常時
若干の清掃水が供給され、このような清掃水によ
つてこの裾部12dの内面にそつて水受樋18に
排出される分離水分中に含有された泥分などがこ
の裾部12dの内面に停滞することを阻止するよ
うに成つている。
なお基枠部体17の内面には実地的運転に当つ
て粒子材の附着する可能性があり、これを避ける
ためには基枠部体17にバイブレータ21を設け
て振動作用を与えるが、特に粒子材の附着が著し
い部分は基枠部体17の上端であるからこの部分
に関しては第8図から第10図に示すような附着
粒子除去機構を適宜に採用する。即ち第8図はこ
の部分に添設された硬質ゴム板26に対して気曩
体27を内装され、該気曩体27の空気圧を波動
的に変化させることにより該部分の内面に附着し
た粒子材を剥離するものであり、第9図は単に硬
質ゴム板26を設けただけのものであるが、この
ようにしても衝突する粒子材で振動が与えられ附
着粒子の剥落を図る。第10図は硬質ゴム板26
aを基枠部体17の上端部との間に適当な間隙2
8を採つて設けたものであつて、このようにすれ
ば粒子材衝突時における硬質ゴム板26aの振動
がより顕著に得られて好ましい剥落を得しめる。
本発明による水分の分離装置においてその内面
に附着したものは裾部12dの泥分であるにしろ
或いは基枠部体17の上端部の細骨材であつても
附着滞留したものは加速度的に肥大して該部分に
おける水分又は粒子材の流れを阻害することとな
るのでできるだけこのような沈着堆積を防止する
ことが好ましいことは言うまでもないところであ
り、特に羽根つきの回転円板4を採用するものに
あつては壁面にそつて空気の流れが得られて斯様
な固形分の附着を除去する作用があるにしても一
旦附着した堆積物はこの空気の流れをも阻害して
急速成長する。
前記したような回転円板による遠心力を用いる
ことなしに本発明の衝撃処理を適切に実施し得る
ようにした装置の1例は第11図において示す通
りであり、コンベア1によつて搬送される砂のよ
うな細骨材をホツパー5に受入れ定量切出機構6
を介して羽根9を放射状に配設した回転体7に落
し込み、モータ3によつて回転体7を駆動して落
下する骨材を投射するように成つている。回転体
7の前方下部には第1〜第3の受ホツパー14,
15,16が設けられ、これらの受ホツパー14
〜16には夫々排出用ダンパー13が設けられて
いて内部に貯えられた処理物を適当に取出得るよ
うに成つている。
即ち第1のホツパー14は水及び粒子材に附着
した泥分などを受けるものであり、第2のホツパ
ー15と第3のホツパー16とは粒子材を受ける
ものであつて、ホツパー16には比較的粗粒な粒
子材が受けれる。蓋し回転体7によつて投射され
た粒子材は一般的にその質量によつて飛散距離が
異り、水分は回転体7の羽根板9に附着し、それ
が該羽根板の回転による遠心力でその端部に集合
されてから滴状となつてホツパー14に放出され
るものである。なお前記したような各ホツパー1
4,15,16に対してはその上部にカバーが施
され、又各ホツパー間には仕切板11がその突出
度を適当に調整し得るように設けられていること
は図示の通りである。
この第11図に示すものにおいては上記したと
ころから明かなように粒子材に関して水分分離と
同時にその粒度分級が行われるわけであり、この
ことは前述したように分離処理で得られる附着水
量が同じ衝撃エネルギーによつてもその粒度如何
で具体的な附着水量にそれなりの変動が認められ
ることに鑑み、特に粒度の大幅にばらついた粒子
材に対して適用する場合において有意である。即
ち被処理粒子材の粒度がそれなりにばらついてい
てもその分離処理と共に分級が行われることとな
り、従つてその分離処理後において得られる各ホ
ツパー15,16内の粒子材はその粒度別となつ
て水分量も頗る狭い範囲において一定化されたも
のとなり、ばらつきの大きい粒子材がそのままで
本発明の目的を有効に達せしめ得る。
本発明における衝撃処理は又第12図や第13
図に示すような機構によつても実施できる。即ち
第12図に示すものはホツパー5から落し込まれ
た粒子材が該細骨材以上の回転速度で駆動されて
いる2つのゴム質タイヤ状回転機構31,31間
に供給挾入され、それら回転機構を介して下向け
に投射されるものであり、この粒子材投射方向に
傾斜した衝撃板32において衝撃を受け、粒子材
の附着水分が分離されると共に該粒子材が反転し
て排出口33から放出され、除去された水および
泥分は受樋34において受けられ、又このような
衝撃板32面より下方の裾部に対しては前記した
第7図の場合と同様にヘツド差を利用して清掃水
が供給されるものである。なおこの粒子材投射方
向に関しては場合によつては水平状又は下向きの
傾斜状として投射し衝撃させることができること
は第1〜第10図の場合と同じであり、又上記し
たような回転機構31,31は場合によつては2
組以上を並列に設けて高速な投射を得しめるよう
にすることができる。
上記したゴム質タイヤ状の回転機構31,31
はより正確な投射方向性を得るために第13図に
示すようにベルトコンベヤを採用して実施するこ
とができる。即ちこの第13図のものにおいては
急速に回転駆動されるエンドレス状のベルトコン
ベヤ35を用い、このエンドレス状ベルトコンベ
ヤ35に上記したようなホツパー5から供給落下
された粒子材を受け、これをベルトコンベヤ35
の走行方向に投射し、第6図の場合と同様に傾斜
して設定された衝撃面36に放射衝突させて附着
水分の分離を図る。衝撃した粒子は衝撃面36に
垂直な平面に対し投射方向と対称な角度を採つて
反転落下させることは既述した場合と同様であ
り、又このような衝撃によつて衝撃面36に移さ
れた水分などは該衝撃位置より下方に流下(重力
及び粒子飛行により風力により)し、斯様な衝撃
面より下方の裾部に対しては第5,7図の場合と
同様に清掃水を供給して泥分などの凝着を回避す
るように成つている。即ち斯かるベルトコンベア
を利用するものにおいては粒子材に対する速度エ
ネルギーの附与がそれなりの時間と距離をもつて
行われるわけであつて、それに従い相当大量の粒
子材であつても均一な投射エネルギー附与を得る
ことができる。なおこのベルトコンベアを用いる
場合においてベルトコンベアを甚だしい急速駆動
することが好ましくないような場合には同図Bに
示すようにベルトコンベア35の端部に別の回転
体40を設け、この回転体40で最終的な投射エ
ネルギーを附与することができる。又ベルトコン
ベヤ35が高速駆動された場合には対向ベルトコ
ンベア35aを用いるものであり、それによつて
該コンベヤ35上で粒子材の躍動飛散する傾向を
抑止し、この躍動飛散によつて折角の速度エネル
ギー附与が効率的に得られず、特に粒子材がコン
ベヤ35から脱落するようなことなしに歩留りの
高い水分の分離処理を実施することができる。又
コンベヤ35からの投射方向についてはこの第1
3図に示すように水平状とすることが重力方向に
逆うことから好ましくない場合には前記した第1
2図のように下向き方向としてよく、これは第1
3図Bの回転体40を用いることで容易である。
上記したような各実施例のものにおいては速度
エネルギーを帯びた粒子材が直接に、しかも本質
的にその全量が衝撃板面に衝突することから成程
その衝撃板が交換し得るものであるとしても該衝
撃板における摩耗が著しい。そこでこのような不
利を避けるようにされているのが第14図であつ
て、上記した第13図に示すようなエンドレス状
に回動するベルトコンベヤによる速度エネルギー
附与機構35が両側において対設され、これらの
機構35,35から投射された粒子材相互をそれ
らの中間部における空間で衝撃せしめ、即ち粒子
材相互の衝撃によつて水分を空間に分散させ、こ
の分散水分をフアン41による排風作用で上記し
たような粒子材の本来の運動を少くとも大きく阻
害することのない程度の風力でダクト42から搬
出されるものであり、斯様な排風路にはミストセ
パレータなどを用いて水分の好ましい除去を図
る。即ちこの第14図に示したような構成による
ときは投射粒子の全量を完全に空中衝撃させるこ
とはできないとしてもその大部分に関して空中衝
撃を与え、又ケース内面に衝突する残部粒子にお
いてもその速度は大幅に低減されるので機構の損
耗を回避し得る。
なおこの第14図に示すものでは具体的な各粒
子間における衝撃力が必ずしも一定化しないこと
から衝撃後の粒子面残留水分が一定化しない傾向
を残す。若しこの第15図に示すような構成のも
ので処理後の水分一定化を確保したいならば図示
衝突位置、即ち両投射機構35,35の中間(図
示したフアン41の回転軸下方位置)に衝撃板を
設定してよいことが明かであり、例えばハウジン
グの側方から衝撃板を装脱可能に設けておくこと
により適宜に衝撃後の附着水分一定化を図ること
ができる。斯うして中間に設定された衝撃板に泥
分の附着残留するような場合には複数の衝撃板を
準備し、これを適宜に交換し、抜取られた衝撃板
の両面を清掃して次の使用に備える。
前記した第12図のような装置は第11図のよ
うな技術をも勘案して第15図のように実施する
ことができる。即ちこの第15図のものにおいて
はホツパー5の下方に回転機構31を設けること
は第11図、第12図のものと同じであるが、該
回転機構31に対設された回転体31aは回転機
構31における如く羽根板9を有しておらず、平
坦な円筒状ドラムを形成し、このものが駆動機構
3′で回転され、又斯かる回転体31aの底面に
対しては該回転体31a面に接する硬質ゴム製の
如きである水切部材44が設けられ、該水切部材
44の下方には泥分受板45を取付け、機体側面
に排出口46が形成されている。その他の構成に
ついては第12図のものと同様であつて、機体底
部に傾斜した衝撃板32や貯槽20及び排出口3
3の如きが配設されている。
蓋しこの第15図の構成によれば、回転機構3
1の羽根板9によつて投射された粒子材が矢印g
のように回転体31a面において先ず衝撃せしめ
られ、従つてその附着水を該回転体31aに先ず
附着させることとなるものであり、次いで粒子材
は該衝撃後の反転作用と回転体31aの回転方向
力とを受けて矢印g′のように下向きに送られ、衝
撃板32において再度同様な附着水分離作用を受
ける。回転体31a面における衝撃で分離された
水分はその回転によつて水切部材44による清拭
作用を受け、泥分などと共に泥分受板45に落さ
れる。回転体31aにおける衝撃は常に水分や泥
分の拭除された面において図られ、又該衝撃によ
る回転体31a周面の摩耗も均一化される。
上記したような各装置によるものは何れにして
も供給された粒子材に対し一般的に略均等な衝撃
を与えることは明かであり、それによつて粒子材
に附着した水その他の液体分を分離する。即ち水
などはそれなりの附着力を以て投射粒子面に附着
しているわけであるが、この附着力以上の衝撃力
を与えることによつて粒子から分離し慣性作用で
液分は衝撃面に移り、粒子材のみが反転して落下
する。
上述したような本発明における分離装置によつ
て具体的に鉱物質粒子の水分分離処理した結果を
要約して示しているのが第16図の図表であつ
て、処理される粒子材の粒度によつて第1図又は
第5図のように駆動される一定速度の回転体運転
であつても附着水量がそれなりに異ることとなる
が、処理前における附着水量が一定限度以上であ
れば処理後において略一定した附着水量のものと
して得られる。又処理前における附着水量が一定
限度以下である場合においてもそれなりの初期水
分値に略比例した除去を得しめることは図示の通
りである。然して回転体の回転速度がより高めら
れて衝撃力を大ならしめた場合には処理後の水分
値が低下し、反対に回転速度が低くなつた場合に
は処理後の水分値が高くなるが、形成される曲線
の状態は何れにしても図示のものに準ずることと
なる。従つて処理後の水分値を略一定化するには
ばらつきのある粒子材に対し更に加水して、例え
ば15%以上の附着水のものとして処理する。
上記したような本発明方法によるものの具体的
な実施例について述べると以下の通りである。
実施例 1 上記した添附図面第1〜4図に示すような装置
において附着水量が3〜15%の範囲で種々に異る
北海道産出の粒径0.15〜5mmの石炭粉粒を80〜
200Kg/minの範囲でその供給速度を適宜に選び
附着水の分離処理した。
回転体4としては羽根板9の軸心からの長さが
250mmのものを用い、これを1500rpmで回転させ
て処理したところ得られた処理後の石炭粉粒にお
ける附着水量は4.2〜4.3%の均等な脱水状態のも
のであり、又該石炭粉粒に附着した泥分なども適
切に分離されたものであつた。
実施例 2 上記した添附図面第5〜7図に示すような装置
を用い、鉱滓スラツジの附着水量が20.5〜57.5%
の範囲で種々に異るものを供給処理した。
回転体4としては半径300mmのものを用い、そ
の回転速度を2000rpmとして処理したところ、得
られたスラツジの附着水量は12〜15%の均等に脱
水されたものであり、その粒径は0.1mm以上のも
のであつて分級効果をも併せて得ることができ
た。
実施例 3 添附図面第1〜4図に示す装置により28〜46%
の含油量を有し粒径3mm以下の鉱物質含油粒子を
予め80℃程度に加温した状態でホツパー5aから
供給して処理した。
回転体4における羽根板9の軸心からの長さは
250mmのものを用い、これを1850rpmで回転さ
せ、しかもこの場合において衝撃面12aを60℃
前後に加温して処理したところ、処理後に得られ
た粒子における油分附着量は4.8〜5.3%であつて
略均等状態に油分の分離されたものとして得るこ
とができた。
即ちこのような砂粒状鉱物質粒子に附着含浸し
た油分などの分離に関して従来一般的に採用され
ている手法はその油分などを気散させて分離する
ことであるが、500℃程度のような高温条件下で
相当時間撹拌処理することが必要であり、設備的
にも一旦気散したものを更に凝集して回収するこ
とが必要であることから相当に大規模とならざる
を得ず、本発明のものが単なる回転エネルギーな
どの速度エネルギーのみでその処理目的を達し得
ることはそれらのエネルギー的、設備的に頗る有
利な操業を可能にすることが確認された。
以上説明したような本発明によるときはこの種
鉱物質その他の粒子群に附着した水その他の液分
を比較的簡易且つ低コストに又好ましい安定な操
業条件下で分離し得るものであることは明かであ
り、それによつて該粒子のその後の利用を熱エネ
ルギー的その他において有利とするだけでなく、
該粒子に関するより正確な秤量を可能にしこれを
他の配合物と調合して処理するに当つての正確な
データを提供して合理的な目的製品を得しめ、又
ばらつきのないその品質を得しめるなどの作用効
果をもたらすものであり、しかもその処理設備や
操業費は比較的簡易且つ低コストで能率的に処理
し得るなどの特段の作用効果を有しており、工業
的にその効果の大きい発明である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の技術的内容を示すものであつ
て、第1図は本発明を実施する装置の1例につい
ての要部構成部分の断面図、第2図はその外観を
示した斜面図、第3図はその回転板部分について
の横断平面図、第4図はその全般的な回転板上部
における横断平面図、第5図は本発明方法を実施
する別の装置に関してその全般的な構成関係を示
した部分切欠側面図、第6図はその各衝撃板部分
についての分解状態を示した斜面図、第7図はこ
の衝撃板及び清掃水供給機構部分の断面図、第8
図は衝撃板下方の泥分などの凝結除去機構の1例
を示した断面図、第9図と第10図はその変形例
を示した各断面図、第11図は本発明方法を実施
するためのもう1つの実施形態を示した断面図、
第12図から第14図は夫々更に別な本発明方法
実施のための装置例を要部的に示した各断面図、
第15図は本発明方法を実施する更にもう1つの
装置の断面図、第16図は本発明によるもう1つ
の実施例に関しての粒子附着水分除去状態を要約
して示した図表である。 然してこれらの図面において、1はコンベア、
2は供給筒、2aはその放出口、4は回転板、
5,5a,5bはホツパー、7は回転体、8は多
分割された衝撃板、8aはその把手、8bはパツ
キング材、9は羽根板、12,12bは衝撃枠、
12aはその衝撃面、12cはその開口部、1
4,15,16は夫々ホツパー、18は水受樋、
31は回転体、32は衝撃板、34は受樋、35
はベルトコンベア、36は衝撃面、38は高圧空
気管、39は衝撃板40は回転体、41はフア
ン、42はダクトを夫々示すものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 水分の附着した粒子群を回転部体によつて展
    開して移送すると共にそれら粒子に対する水分の
    附着力以上の衝撃力を前記回転部体による投射で
    順次に作用させて上記附着水の分離をなすことを
    特徴とする粒子附着水などの液状分分離方法。
JP14762879A 1979-03-13 1979-11-16 Separating method for liquid component or the like sticking to particle Granted JPS5673518A (en)

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CH199480A CH649225A5 (de) 1979-03-13 1980-03-13 Verfahren und vorrichtung zum einstellen einer auf teilchen abgeschiedenen fluessigkeitsmenge, sowie anwendung des verfahrens.
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GB08230550A GB2111659B (en) 1979-03-13 1982-10-26 Adjusting the quantity of liquid deposited on fine granular material
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US06/717,593 US4566799A (en) 1979-06-28 1985-04-01 Apparatus for adjusting the quantity of liquid deposited on fine granular materials and method of preparing mortar or concrete

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JPS5354358A (en) * 1976-10-26 1978-05-17 Yasunobu Fukuhiro Dehydrating apparatus
JPS5497880A (en) * 1978-01-18 1979-08-02 Hosokawa Micron Kk Device for removing liquid

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