JPS6155507B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6155507B2
JPS6155507B2 JP6642579A JP6642579A JPS6155507B2 JP S6155507 B2 JPS6155507 B2 JP S6155507B2 JP 6642579 A JP6642579 A JP 6642579A JP 6642579 A JP6642579 A JP 6642579A JP S6155507 B2 JPS6155507 B2 JP S6155507B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ferrous
salts
hydroxybenzotriazole
reaction
stannous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP6642579A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS55157577A (en
Inventor
Fumio Tanimoto
Hideo Yamaguchi
Hidetoshi Kume
Tsukasa Maekawa
Kengo Kawasaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Otsuka Chemical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Otsuka Chemical Co Ltd filed Critical Otsuka Chemical Co Ltd
Priority to JP6642579A priority Critical patent/JPS55157577A/ja
Publication of JPS55157577A publication Critical patent/JPS55157577A/ja
Publication of JPS6155507B2 publication Critical patent/JPS6155507B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はベンゾトリアゾール類の製造法、詳し
くはヒドロキシベンゾトリアゾール類を還元する
ベンゾトリアゾール類の新規製造方法にかかるも
のである。 ベンゾトリアゾール類は金属の防錆防食剤、合
成樹脂安定剤として非常に有用な物質である。 かかるベンゾトリアゾール類は現在工業的には
次式により製造されている。 一方、本発明と同じ原料ヒドロキシベンゾトリ
アゾール類からの公知技術としては (a) ヒドロキシベンゾトリアゾール類を触媒の存
在下水素還元する方法(CA 73 66585h
(1970)、Ger offen 2003828 Jul.30 1970) (b) ヒドロキシベンゾトリアゾール類を還元剤
PX3(X=Cl、Br、OC2H5
【式】) で還元する方法(CA 73 77250w(1970)、
Ger offen 2003860 Aug 6 1970) (c) ヒドロキシベンゾトリアゾール類とα−ハロ
ゲン化マロン酸エチルエステル等をアルカリの
存在下で反応させる方法(特開昭52−83467) (d) ヒドロキシベンゾトリアゾールを封管中、ヨ
ウ化水素で還元し、ベンゾトリアゾールのポリ
アイオダイド(polyiodid)とする方法(Ann
311 333(1900)Zinke等) 等の方法がある。 これら公知の方法は原料コストや毒性が高い欠
点を有するかあるいは水素還元のための反応装置
の大型化等の欠点を有し、工業的、経済的に不利
をまぬがれない。さらにこれ等公知の方法は、い
ずれも反応条件がきびしくアミン系の着色物等の
副生反応が多く精製が困難である致命的欠点を有
する。 本発明者らは上記従来の各方法の欠点を解消し
た新規製法として、1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾール類を特定の金属で酸性下還元するベンゾト
リアゾール類の製造方法を開発し、特許出願をし
た(特願昭54−16468)。しかしこの出願の方法に
おいては副産物として第1鉄塩類等が産出され
る。この副産物の有効利用および先願の還元剤の
使用量の低減をはかるべくさらに鋭意検討を続け
た結果、第1鉄塩類等がヒドロキシベンゾトリア
ゾール類を還元する能力を有していることを知見
し本発明を完成するに至つた。 即ち本発明は一般式() 〔式中R1、R2、R3及びR4は水素原子、ハロゲン原
子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、スルホ
ン基及びカルボキシル基より選ばれた同一又は相
異る原子または基を示す〕 で表わされるヒドロキシベンゾトリアゾール類ま
たはこの塩を第1鉄塩類および第1スズ塩類より
なる群から選ばれた少なくとも一種と鉱酸酸性下
反応させることを特徴とする一般式() 〔式中R1、R2、R3及びR4は上記に同じ〕 で表わされるベンゾトリアゾール類の製造方法に
係る。 本発明の反応機構は明確でないが使用する金属
イオンの種類により反応性が大きく異なることよ
り1−ヒドロキシベンゾトリアゾール類と金属と
の錯体またはこれらに鉱酸が作用し、1−ヒドロ
キシベンゾトリアゾール類の還元反応が起りベン
ゾトリアゾール類が生成するものと推定される。
本発明の反応の一例を反応式で示すと次の通りで
ある。 本発明の反応は金属イオンが第1鉄イオンまた
は/および第1スズイオンであるとき選択的に起
るものである。 本発明の特徴は (1) アミン系着色物質の副生が少なく高純度品が
容易に得られ、煩雑な精製工程を省略すること
ができること (2) 反応収率が高いこと(ヒドロキシベンゾトリ
アゾール基準) (3) 亜硝酸等の毒性の高いものを使用しなくてよ
いこと (4) 本発明者等の先願である特願昭54−16468号
の方法で副生する第1鉄塩、第1スズ塩が有効
に利用できること などがあげられる。 本発明の出発原料として使用される前記一般式
()で表わされるヒドロキシベンゾトリアゾー
ル類の置換基R1、R2、R3およびR4は水素原子、
ハロゲン原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル
基、スルホン基及びカルボキシル基より選ばれた
同一または相異る原子または基を示すものであ
る。本発明に使用されるヒドロキシベンゾトリア
ゾール類の塩は反応系において鉱酸存在下、ヒド
ロキシベンゾトリアゾール類を遊離することがで
きる塩または錯体であり、具体的にはアルカリ金
属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、ヒ
ドラジニウム塩、さらに鉄、コバルト、スズ、ア
ルミニウム等の塩または錯体をあげることができ
る。ヒドロキシベンゾトリアゾール類の具体例と
して、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、5−
クロル−1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、
4・5−ジクロル−1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾール、4・5・6・7−テトラクロル−1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール、6−ブロム−1−
ヒドロキシベンゾトリアゾール、5−メチル−1
−ヒドロキシベンゾトリアゾール、6−トリフル
オルメチル−1−ヒドロキシベンゾトリアゾー
ル、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール−6−ス
ルホン酸、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール−
5−カルボン酸等をあげることができる。これら
原料は原料合成溶液を直接または単離して使用す
ることができる。 本発明に使用される還元剤は第1鉄塩類及び第
1スズ塩類であり、具体的には塩化第1鉄、臭化
第1鉄、硫酸第1鉄、酸化第1鉄、塩化第1ス
ズ、臭化第1スズ、硫酸第1スズ、酸化第1スズ
等を例示できる。これらは結晶または水溶液の形
態で反応に供給される。これら第1金属イオンの
使用量は特に限定されるものではない。即ち原料
の1−ヒドロキシベンゾトリアゾール類も防錆、
防食性を有するので部分還元してベンゾトリアゾ
ール類との混合物としてもまた利用できるため、
ヒドロキシベンゾトリアゾール類の還元当量以下
のこれら第1金属イオンを用いることもできる。
一般には1−ヒドロキシベンゾトリアゾール類1
モル当り、これら第1金属イオンを1.0〜20モル
が使用される。 本発明に用いられる鉱酸は好ましくは塩酸、臭
化水素、硫酸であり、その使用量は反応系での鉱
酸の濃度が5重量%以上になるように使用され
る。好ましくは濃度10〜80重量%の範囲である。 本発明の反応は溶媒を用いて均一または不均一
系で行うことができる。溶媒として、水、アルコ
ール類、炭化水素、酸アミド、ハロゲン化炭化水
素、有機カルボン酸等を用いることができる。具
体的にはメチルアルコール、エチルアルコール、
プロピルアルコール、ブチルアルコール、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ヘキサ
ン、ベンゼン、トルエン、クロロホルム、四塩化
炭素、ジメチルホルムアミド、ギ酸、酢酸、無水
酢酸等を例示できる。好ましくは水溶液または前
記溶媒と水との溶液または混合液が用いられる。
この溶媒の使用量は特に限定されず反応系の混合
撹拌ができる量であればよい。製鉄、金属工業に
おける酸洗廃液(ピツクリング液等)は第1鉄
塩、酸を含有する水溶液であり、これは本発明の
反応に直接利用することもでき廉価なため経済的
である。さらに本発明者等の先願たる特願昭54−
16468号の方法で副生する第1鉄塩、第1スズ塩
を含む反応液は直接または鉱酸を追加して反応に
使用することもできる。 本発明の反応は50〜160℃の温度で実施でき、
好ましくは80〜150℃で実施される。反応圧力は
反応溶媒と反応温度により大きく変動し、特に限
定されないが一般に減圧0.5Kg/cm2〜加圧10Kg/cm2
が使用されるが通常大気圧が利用される。反応系
の気相爆発を防止する為不活性な気体を圧入して
行う場合にはさらに高圧の50Kg/cm2等が使用でき
る。反応時間は温度等の条件により異るが通常1
〜50時間である。反応系の撹拌は通常行なわれる
が必ずしも必要でない。反応は連続式、回分式い
ずれの方法でも実施できる。本発明法により得ら
れたベンゾトリアゾール類を含む反応液は蒸留、
濃縮、抽出、再結晶等の通常の操作によつて容易
に目的物を分離することができる。これはそのま
ま防錆剤等の用途に利用でき、必要な場合には蒸
留、再結晶等による精製を行つた後利用される。 以下実施例により本発明を説明するが、これら
の態様により本発明が限定されるものでない。 実施例 1 還流冷却器、温度計および撹拌機を備え、窒素
置換した容量300mlのフラスコに、1−ヒドロキ
シベンゾトリアゾール類5.00g(0.037モル)、塩
化第一鉄4水和物59.6g(0.30モル)、25重量%
塩酸250gを入れ、撹拌しながら約105℃で還流加
熱し、20時間反応させた。反応終了後、減圧下で
塩酸を留去し、ヘプタノール50mlで2回抽出し、
各抽出液を合せて等速電気泳動分析装置((株)島津
製作所製、IP−IB型)により分析した。その結
果ベンゾトリアゾール4.31g(0.0362モル)、収
率98%(1−ヒドロキシベンゾトリアゾール基
準)の高収量が得られた。またこの抽出液より単
離したベンゾトリアゾールは別に合成したベンゾ
トリアゾールの標品と赤外線吸収スペクトルが完
全に一致し確認された。 実施例 2 実施例1と同様の装置に1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾール5.00g(0.037モル)、硫酸第一鉄7
水和物55.6g(0.20モル)、80重量%硫酸300gを
入れ、撹拌しながら約150℃に加熱し、40時間反
応させた。反応終了後冷却しながら15重量%水酸
化ナトリウム水溶液1280gを添加し中和して、ヘ
プタノール100mlで4回抽出し、この抽出液を合
せて実施例1と同様に分析した。その結果、ベン
ゾトリアゾール3.81g(0.0320モル)、収率86%
(仕込み1−ヒドロキシベンゾトリアゾール基
準)と、未反応1−ヒドロキシベンゾトリアゾー
ル0.60g(0.0044モル、未反応率12%)を検出し
た。 実施例 3 実施例1の塩化第一鉄4水和物の代りに塩化第
一スズ2水和物67.7g(0.30モル)を用い同様に
処理、分析した。その結果、ベンゾトリアゾール
4.27g(0.0359モル)、収率97%(1−ヒドロキ
シベンゾトリアゾール基準)を得た。またこの反
応液より単離したベンゾトリアゾールは別に合成
したベンゾトリアゾールの標品と赤外線吸収スペ
クトルが完全に一致し確認された。 実施例 4 実施例1と同装置に5−メチル−1−ヒドロキ
シベンゾトリアゾール5.00g(0.0336モル)、塩
化第一鉄4水和物59.6g(0.30モル)、濃塩酸150
g、イソプロピルアルコール100mlを入れ、撹拌
しながら約100℃に加熱し、20時間反応させた。
反応終了後、減圧下塩酸、イソプロピルアルコー
ルを留去し、実施例1と同様にヘプタノールで抽
出し分析した。その結果、5−メチルベンゾトリ
アゾール4.36g(0.0328モル)、収率97.5%(5−
メチル−1−ヒドロキシベンゾトリアゾール基
準)を得た。また、この抽出液より単離した5−
メチルベンゾトリアゾールは、別に合成した5−
メチル−ベンゾトリアゾールの標品と赤外線吸収
スペクトルが完全に一致し確認された。 実施例 5 実施例4の5−メチル−1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾールの代りに5−クロル−1−ヒドロキ
シベンゾトリアゾール5.00g(0.0295モル)を使
用し、同様に反応、分折した。その結果、5−ク
ロルベンゾトリアゾール4.35g(0.0283モル)、
収率96%(1−ヒドロキシベンゾトリアゾール基
準)を得た。また、この反応液より単離した5−
クロルベンゾトリアゾールは別に合成した5−ク
ロルベンゾトリアゾールの標品と赤外線吸収スペ
クトルが完全に一致し確認された。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式() 〔式中R1、R2、R3及びR4は水素原子、ハロゲン原
    子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、スルホ
    ン基及びカルボキシル基より選ばれた同一又は相
    異る原子または基を示す〕 で表わされるヒドロキシベンゾトリアゾール類ま
    たはこの塩を第1鉄塩類および第1スズ塩類より
    なる群から選ばれた少なくとも一種と鉱酸酸性下
    反応させることを特徴とする一般式() 〔式中R1、R2、R3及びR4は上記に同じ。〕 で表わされるベンゾトリアゾール類の製造方法。 2 第1鉄塩類が第1鉄の鉱酸塩、水酸化第1
    鉄、および酸化第1鉄よりなる群から選ばれた少
    なくとも一種である特許請求の範囲第1項記載の
    方法。 3 第1スズ塩類が第1スズの鉱酸塩、水酸化第
    1スズおよび酸化第1スズよりなる群から選ばれ
    た少なくとも一種である特許請求の範囲第1項記
    載の方法。 4 溶媒を用いて反応させる特許請求の範囲第1
    項記載の方法。 5 反応温度が50〜160℃である特許請求の範囲
    第1項記載の方法。 6 鉱酸の濃度が5重量%以上である特許請求の
    範囲第1項記載の方法。
JP6642579A 1979-05-28 1979-05-28 Preparation of benztriazole Granted JPS55157577A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6642579A JPS55157577A (en) 1979-05-28 1979-05-28 Preparation of benztriazole

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6642579A JPS55157577A (en) 1979-05-28 1979-05-28 Preparation of benztriazole

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS55157577A JPS55157577A (en) 1980-12-08
JPS6155507B2 true JPS6155507B2 (ja) 1986-11-28

Family

ID=13315413

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6642579A Granted JPS55157577A (en) 1979-05-28 1979-05-28 Preparation of benztriazole

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS55157577A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS55157577A (en) 1980-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3085722B2 (ja) アルキレンカーボネートの製造法
JPS6125013B2 (ja)
EP0019388B1 (en) Preparation of trifluoromethyl-substituted phenols and phenates and the preparation, from these phenols and phenates, of nitro- and trifluoromethyl-substituted diphenyl ethers
JPS61249956A (ja) イミノエ−テルの製造方法およびアリ−ル置換基を有する新規なイミノエ−テル
JPH11508251A (ja) N−アシル−n−アルキルカルボキシラートの合成
JPS5865241A (ja) 第二ベンジルハライドのカルボニル化方法
JPS6155507B2 (ja)
US4675447A (en) Method for preparation of alkylsulfonyl alkylchlorobenzenes
US6353126B1 (en) Process for the production of malononitrile
US4048236A (en) Process for preparing o-alkoxy-p-allylphenols
US4618718A (en) Preparation of trifluoroethylamine
JPS61243042A (ja) アシルビフエニルの製造方法
JPS6130672B2 (ja)
US5773641A (en) Synthesis of esters of mercaptocarboxylic acids
US4144264A (en) Process for producing a 3-methyl-2-(4-halophenyl)butyronitrile
US4199527A (en) Removal of ketene impurities in the preparation of alpha-cyano-aryloxybenzyl alcohols
CA1181763A (en) Preparation of 5-(2-halo-4-trifluoromethylphenoxy)-2- nitrobenzoic acid and salts and esters and amides
JPS6261949A (ja) 3,5−ジタ−シヤリ−ブチルサリチル酸の製造方法
US5162572A (en) Process for preparation of nitroacetate
HU207718B (en) Process for producing 3,5,6-trichloropyridin-2-ol
EP0385253B1 (en) Process for preparing 2,4,5-trifluorobenzoic acid
JP2608724B2 (ja) ベンゾトリアゾール類の製造方法
JPH01258639A (ja) 2,4,5−トリフルオロ安息香酸の製造方法
JPH08259507A (ja) アセトフェノン誘導体のニトロ化方法
US4319059A (en) Preparation of nitroalkanes