JPS6154257A - 静電植毛方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は熱可塑性樹脂成形品表面の静電植毛方法に関す
る。

熱可塑性樹脂成形品の植毛製品は肌ざわり、柔軟性、滑
り性などのすぐれた特徴を活かしてグラスラン等の自動
車部品、電気製品の配線等のプロテクターチューブ、床
マット等の建材製品、衣料製品、緩衝材等に広く用いら
れている。

従来、かかる植毛製品は、通常、被植毛成形品の表面に
接着剤を塗布して接着剤層を形成させ、続いてＯｆＦ！
、加工による植毛処理を施し、しかる後接着剤を１６４
２硬化させることによりｔ製造されていた。

しかしながら、このような接着剤を用いる方法では被植
毛成形品表面と接着剤層との間の接着力が弱くて剥離現
象を生じたり、接着剤層が可撓性に欠けるためにヒビ割
れを生じることがあるという問題があった。また植毛を
行なうに際しては、未硬化の接着剤層に適度の粘度と層
厚が必要であるが、これらは接着剤の塗布から植毛に至
るまでの時間、温度、湿度などに左右され易いという問
題や、接着力を低下させない増粘剤の選択等の問題があ
った。更には、一般にこれら接着剤としてはウレタン系
やエポキシ系接着剤などが使用されるが、これらはいず
れも溶媒として有機溶剤を用いているため、その取扱い
上、火災等の作業安全性や有機溶剤の人体に対する悪影
響等労働衛生安全上の問題を有していた。しかも接着剤
価格も高いため、植毛処理コストも高くなる。゛ このようなことから、本発明者らは接着剤を用いない植
毛方法について検討した結果、特定の加熱装置により植
毛すべき熱可塑性樹脂成形品の表面部を加熱、溶融させ
、り）かる溶融状態で静電植毛処理を行なうことにより
容易（こ植毛製品が得られることを見出し、本発明を完
成するに至った。

すなわち本発明は、熱可塑性樹脂成形品の表面に静電加
工による植毛を施す）こあたり、反射面付赤外線加熱装
置により植毛すべき熱可塑性樹脂成形品の表面部を加熱
、溶融させた状態で静電植毛処理を行なうことを特徴と
する静電植毛方法を提供するものである。

本発明に用いられる反射面付赤外線加熱装置としては、
反射面として放物面あるいは楕円面を有し、かつその焦
点部に、赤外線放射体を有するものが有効である。

かかる反射面付赤外線°加熱装置を用いれば、反射面の
焦点に位置する赤外線放射体から放射される赤外線は放
物面状あるいは楕円面状の反射面に反射されて平行線ま
たは集光線となって被照射体に集められ、この結果、加
熱効率が非常に高く、高速高温加熱が可能となって、被
照射体の表面部のみを短時間で高温に加熱することがで
きる。

これ１こ対して、反射面を有さない赤外線加熱装置や熱
空気加熱装置などを用いた場合には、熱可塑性樹脂成形
品の表面部が溶融するまで加熱すると、加熱が表面のみ
に止まらず、その内部も加熱されて軟化状態となるため
、型崩れ、熱収縮、ねじれ等を生じ、良好な製品を得る
ことができない。本発明において反射面付赤外線加熱装
置を選択使用する理由はここにある。

図１および図２に本発明に適用される反射面付赤外線加
熱装置の加熱部分の略断面図を示す。

ここで図１はリボン状やシート状を中心とした成型品の
加熱に好適の並列型の、また図２は円筒状を中心とした
成形品の加熱に好適の円筒型の反射面付赤外線加熱装置
の例を示す。

図１の並列型の場合には成型品の１面のみを植毛する場
合に有効であり、図２の円筒型の場合には反射面および
赤外線放射体の数およびその配置を変えることにより２
面以上を同時に植毛する場合に有効である。

並列型の場合、図１では反射面および赤外線照射体の数
が４個のときの例を示したが、この数はそれぞれの条件
に応じて適宜変えることができ、１個だけの場合もある
。

かくして、反射面付赤外線加熱装置によりその表面が加
熱、溶融された被植毛熱可塑性樹脂成型品は、表面が溶
融された状態で静電植毛処理される。

この静電植毛処理は従来より公知の方法で行なわれ、何
ら本発明において特定されるものではない。

尚、植毛処理ののち、必要に応じて電子線架橋処理など
によって植毛層部の樹脂を架橋することによって植毛を
より強固なものとすることもできる。また必要に応じて
プラズマ表面処理を被植毛熱可塑性樹脂成型品の表面に
施すこともある。

かかる静電植毛処理は通常連続的に行なわれるが、かか
る処理例の略工程図を図３に示す。

図３において被植毛熱可塑性樹脂成型品４は一方向へ連
続に移動し、反射面付赤外線加熱装置５および静電植毛
加工装置６はそれぞれ所定の位置に固定されている。

反射面付赤外線装置装［５１こよってその表面が加熱、
溶融された被植毛熱可塑性樹脂成型品４は続いて静電植
毛加工装置により溶融された表面が植毛され、植毛製品
７となる。

尚、図３においては植毛処理後に架橋処理するための電
子線架橋装置８を設けである。

図３では植毛すべき成型品表面の全面にわたって植毛す
る例を示したが、本発明方法においては反射面付赤外線
加熱装置の高速高温加熱の特性を利用して、たとえば連
続植毛工程において、被植毛熱可塑性樹脂成形品４と反
射面付赤外線加熱装置５との間に金属等の遮蔽板を用い
て部分的に赤外線を遮断したり、反射面付赤外線装置に
断続的にｍ力を供給して断続的に加熱したり、また複数
の赤外線放射体の一部への電力供給を停止したりするこ
とにより被植毛熱可塑性樹脂成形品表面の一部にのみ植
毛を行なうことができる。

図４はその応用例を略工程図で示したものであって、赤
外線透過窓１０を有する遮蔽板９−１を反射面付赤外線
加熱装置５（本例では手前に位置する）と被植毛熱可塑
性樹脂成形品４との間に挿入して赤外線透過部分のみを
加熱、溶融後、６−１なる静電植毛加工装置により該加
熱溶融部分のみを部分的に植毛１１し、次いで透過窓の
位置の異なる第２の遮蔽板９−２を通して残りの非植七
部を部分的に加熱、溶融し、６−２なるＤ尾植毛装置に
より再び植毛１２することにより、異なる繊維種や異色
繊維を連続的かつ効率よく植毛することができる。

本発明の方法において、植毛に用いられる繊維トシては
、ナイロン、レーヨン、ビニロン、ポリエステル等が例
示され、一般に１〜１００デニール、長さ０．１〜３肩
程度のものが用いられる。

また、本発明でいうところの熱可塑性樹脂としては、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、エチレ
ン酢酸ビニル共重合体、ポリアミド樹脂、ポリエステル
樹脂等が例示される。

本発明はかかる熱可塑性樹脂からなる成型品の植毛方法
に関するものであるが、ここで熱可塑性樹脂成型品とは
その材質が全て熱可塑性樹脂であることに限られず、ゴ
ム、熱硬化性樹脂、金属、木材その他任意の材質におい
て植毛すべき表面部が熱可塑性樹脂で被覆あるいは接層
された成型品をも含むものであって、かかる２種以上の
材質からなる成型品であっても、その表面層が熱可塑性
樹脂である限り、本発、明方法が有効に適用される。

かくして、本発明の方法によれば接着剤等を用いること
なく、安全に、かつ効率よく安価に熱可塑性樹脂成型品
の植毛製品を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

図１および図２は本発明に適用される反射面付赤外線加
熱装置の加熱部分の例を示す略断面図であって、図１は
並列型を、図２は円筒型をそれぞれ示す。 また、図３および図４は本発例の植毛方法の例を示す略
工程図であって、図３は単一植毛処理の場合の例を、図
４は二段階植毛の場合の例をそれぞれ示す。 図中、記号は次のとおりである。 工：赤外線放射体、２：反射面、３：赤外線加熱炉本体
、４：被植毛熱可塑性樹脂成型品、５゜５−１．５−２
：反射面付赤外線加熱装置、６゜６−１．６−２：静電
植毛加工装置、７：植毛製品、８：［子線架橋装置、９
−１．９−２：赤外線遮蔽板、１０：赤外線遮蔽板に設
けられた赤外線透過窓、１１　、１２　：部分的植毛部
→印は赤外線または電子線の照射方向を→は製品の流れ
方向を示す。 圀イ 団２

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 熱可塑性樹脂成形品の表面に静電加工による植毛を施す
   にあたり、反射面付赤外線加熱装置により植毛すべき熱
   可塑性樹脂成形品の表面部を加熱、溶融させた状態で静
   電植毛処理を行うことを特徴とする静電植毛方法。