JPS6152517A - 使用済乾電池の処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、使用済乾電池の処理方法に関する。従来、
使用済乾電池は、焼却、海面埋立、或いは山間にゴミと
一緒に堆積するなどして処理されて来たが、大気汚染や
、年月と共に水銀の流失、有機水銀への変化など、人体
えの影響が、ゆるがせにされない公害として、世論の的
となった。地方自治体におかれても数年前から使用済乾
電池の回収が実施されるようになってきた。しかし、こ
れが処理については、未解決のま＼にあるのが現状であ
る。

この使用済乾電池の処理方法は、地方自治体で運営され
ている塵芥焼却炉から発生する９００℃〜１．　Ｏ００
℃の高温廃熱を利用して、使用済乾電池による公害問題
の解決をはかることを目的とする。

この発明を図面にもとづいて説明すると。

イ　使用済乾電池を、加熱焼却の際、水銀の蒸発、蒸散
を容易にするため、定量の乾電池を破砕機で破砕して、
焼却炉（図面２）の焼却床（図面２−３）（図面３−３
）に並べる。

口　塵芥焼却炉から誘導した高温廃熱を焼却炉（図面２
）の取入口（図面２−１）から取入れる。高温廃熱の大
半は下段（図ｌｌｌ１２−４）（図面３−４）を通過し
て煙道（図面２−５）に抜ける０そのとき高温廃熱は焼
却床（図面２−３）（図面３−３）紙面から、破砕乾電
池を高温加熱する。

・・　残り高・温廃熱は、上段（図面２−２　）　（図
面３−２）に入り、破砕乾電池を上部から焼却と、可燃
物の完全燃焼を行なう。加熱焼却ｊは数時間続ける。

二　その間に、作業口（図面１−１．２．３）（図面３
−１）から、焼却中の破砕乾電池を数回かく拌、天地返
しをしながら、破砕乾電池の完全加熱焼却と、乾電池か
ら水銀の離脱蒸散をうながす。

ホ　焼却炉上段（図面２−２）内の温度が５００℃以上
となったとき、蒸発水銀の化合体は分離して単体となる
。また鉛、亜鉛類は、この時点では溶解し流体となるの
で、傾斜した焼却床（図面２−３）（図面３−３）を戎
下させ、取出口から炉外でこれを回収する。

へ　焼却炉上段（図面２−２）で発生した水銀その他の
ガスは、頭芥焼却炉からのガスと共に空気冷却塔（図面
４−２）に流入する０この高温ガスを段階的一次冷却と
して空気冷却する。

ト　空気冷却したガスは二次冷却器（図ｒｋ１４−３）
Ｋ入る。三次冷却器（図面４−４）の冷却水を連絡管（
図面４−７）から尋人して、二次冷却を行なう。Ａ冷却
管（図面４−５）は復数に分岐し、管内ガスの流速をお
そくして冷却効果をはかる。また管内に水銀耐着を予想
して、二次冷却器（図面４−３）内を傾斜する。

チ　三次冷却器（図面４−４）は、二次冷却につづきガ
ス温度を常温まで下げる。冷却水（図面４−８）は三次
冷却器（図面４−４）の低部から流入し、Ｂ冷却ｔ！”
　（図面４−６）を冷却しながら、二次冷却器（図面４
−３）に移る。

リ　水銀の沸点は３５７℃であるから、二次冷却、三次
冷却の行程で冷却され沸点以下になった水銀蒸気は、金
属水銀或いは化合水銀となりＡ、Ｂ冷却管（図面４−５
　、６　）内面に附看し、自重により流下して、水銀受
器（図面４−９）に榴する。これを回収する。

ヌ　水銀回収後の廃ガスは、ろ過器（図面４−１１）円
を微速屁で通過させて、廃ガス中の残溜水銀を吸着回収
する。１５過材はセットして、一定期間ごと取替える。

使用済セットは焼却炉上段（図面２−２）で焼却し、晴
着水銀を蒸散させて再使用する。

ル　浄化した廃ガスは、廃ガスポンプ（図面４−１２）
で強制的に煙道に送る。廃ガスは煙突を通って大気中に
拡散されることになる。

また、廃ガスポンプ（図面４−１２）の排出ガス量は、
焼却炉上段（図面２−２）からのガス流量、流速を維持
する。

この発明は以上説明したように、焼却炉の炉内を上下に
区分し、下段は炉内の加熱焼却の主体性をもつ。上段は
９Ａ却に併せて高温廃熱のηＣ人景を調節することによ
って、冷却回収行程での、ガス流量を少なく、蒸発水銀
α度を高くして処理するので、構造のうえからも小型化
することができる。また、処理量を定量としたため、時
間をかけて破砕乾電池を徹底焼却加熱するため、乾電池
の水銀は完全に離脱し、残さ随は安全に処理することが
できる。水銀の回収については、冷却回収を基本とする
が、この水銀回収作法により、大気中に放出する水銀濃
度を極力少なくして、大気汚染を予防するものである。

回収される水銀は純粋なものと言えない。この発明は以
上のごとく、使用乾電池の処理にとどまる。

この使用済乾電池の処理方法により、熱源に廃熱を利用
した経済性と、連係した構成により使用済乾電池に起因
する公害に対して、初期の目的を達成する効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図　焼却炉右外側面図 第２図　焼却炉縦断面図 第３図　焼却炉断面図 第４図　水銀Ｕ収連係図 １焼却炉　　　２空気冷却塔 ３二次冷却器　４三次冷却器 ５Ａ冷却管　　６Ｂ冷却管 ７連絡肯　　　８冷却水 ９水銀受器　　１０廃ガス管

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １イ　塵芥焼却炉から誘導した高温廃熱を、取入口（図
   面２−１）から取入れる。 ロ　焼却炉（図面２、３）内を、焼却床（図面２−３）
   （図面３−３）で、上下に二分 する。焼却床（図面２−３）は、溶融金属 流下のため、作業口（図面３−１）側に傾 斜し、流下先は、焼却炉外取出口につなが る。更に焼却床（図面２−３）の高温廃熱 入口側にひさし（図面２−６）を設けて、 上段（図面２−２）からの、ガス逆流防止 をはかる。 ハ　上段（図面２−２）は、高温廃熱入口に流量調節と
   、水銀を含む発生ガス逆流防止 のため扉（図面２−７）を設ける。天井は 奥に向けて高く傾斜して、空気冷却塔（図 面４−２）に抜ける。 ニ　下段（図面２−４）（図面３−４）は、焼却床（図
   面２−３）（図面３−３）の底 面を通つて、煙道（図面２−５）に抜ける。 ホ　焼却炉（図面１）の外側面に作業口（図面１−１、
   ２、３）（図面３−１）を設け る。 以上の構造よりなる、使用済乾電池焼却炉。 ２イ　特許請求の範囲第１項記載の、使用済乾電池焼却
   炉（図面１、２）に連係し、焼却 炉上段（図面２−２）で発生した水銀蒸気 を、空気冷却塔（図面４−２）で一次冷却 する。 ロ　二次冷却器（図面４−３）は、Ａ冷却管（図面４−
   ５）を復数に分岐して、傾斜す る。冷却水は、三次冷却器（図面４−４） と連絡管（図面４−７）により連けいする。 ハ　三次冷却器（図面４−４）内のＢ冷却管（図面４−
   ６）は、Ａ冷却管（図面４−５）から鉛直につないで、
   水銀受器（図面４− ９）に直結する。また廃ガス管（図面４− １０）を分岐する。冷却水（図面４−８） は、三次冷却器（図面４−４）低部から取 入れる。 ニ　廃ガスは更にろ過器（図面４−１１）内を微速度で
   ろ過して、廃ガス中の水銀を吸 着回収する。 ホ　浄化した廃ガスは、廃ガスポンプ（図面４−１２）
   で煙道に送り出す。 以上の構成よりなる、使用済乾電池の処理方法。